JP7052282B2 - ポリイミドフィルムとゴム組成物の層の積層体およびそれを含む空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
ゴム組成物が、ゴム成分(A)、式(1)
で表される化合物とホルムアルデヒドとの縮合物(B)およびメチレンドナー(C)を含み、
ゴム成分(A)がイソブチレン-p-アルキルスチレン共重合体を含み、
縮合物(B)に対するメチレンドナー(C)の質量比(C/B)が1.0~3.0であることを特徴とする。
[1]ポリイミドフィルムとゴム組成物の層の積層体であって、
ゴム組成物が、ゴム成分(A)、式(1)
で表される化合物とホルムアルデヒドとの縮合物(B)およびメチレンドナー(C)を含み、
ゴム成分(A)がイソブチレン-p-アルキルスチレン共重合体を含み、
縮合物(B)に対するメチレンドナー(C)の質量比(C/B)が1.0~3.0である、積層体。
[2]イソブチレン-p-アルキルスチレン共重合体の量がゴム成分(A)100質量部を基準として10~100質量部である、[1]に記載の積層体。
[3]ゴム成分(A)が、さらに、イソブチレン-イソプレン共重合体を含む、[1]または[2]に記載の積層体。
[4]イソブチレン-p-アルキルスチレン共重合体およびイソブチレン-イソプレン共重合体の合計量がゴム成分(A)100質量部を基準として40~100質量部である、[3]に記載の積層体。
[5]縮合物(B)の量がゴム成分(A)100質量部を基準として2~8質量部である、[1]~[4]のいずれかに記載の積層体。
[6]メチレンドナー(C)が、変性エーテル化メチロールメラミン、パラホルムアルデヒド、ヘキサメチレンテトラミン、ペンタメチレンテトラミンおよびヘキサメトキシメチルメラミンからなる群から選ばれた少なくとも1種である、[1]~[5]のいずれかに記載の積層体。
[7]縮合物(B)が、式(2)
または式(3)
で表される、[1]~[6]のいずれかに記載の積層体。
[8][1]~[7]のいずれかに記載の積層体を含む空気入りタイヤ。
ポリイミドとは、繰り返し単位にイミド結合を含む高分子という。ポリイミドは式(6)で表される構造単位を有する。
ポリイミドは、テトラカルボン酸二無水物とジアミンとを等モルで重合させて、ポリイミド前駆体であるポリアミドカルボン酸を調製し、そのポリアミドカルボン酸を熱処理してまたは触媒を用いてイミド化することにより製造することができる。
ポリイミドフィルムは、テトラカルボン酸二無水物とジアミンとを等モルで重合させて、ポリイミド前駆体であるポリアミドカルボン酸を調製し、そのポリアミドカルボン酸を有機溶媒に溶解して、ポリアミドカルボン酸の溶液を流延し、乾燥して、ポリアミドカルボン酸のフィルムを形成し、ポリアミドカルボン酸のフィルムを熱処理してまたは触媒を用いてイミド化することにより製造することができる。
で表される化合物とホルムアルデヒドとの縮合物(B)、およびメチレンドナー(C)を含む。
イソブチレン-p-アルキルスチレン共重合体は、イソブチレンとp-アルキルスチレンの共重合体である。イソブチレンとp-アルキルスチレンの混合比、重合率、平均分子量、重合形態(ブロック共重合体、ランダム共重合体等)、粘度等は、特に限定されず、ゴム組成物に要求される物性等に応じて任意に選択することができる。p-アルキルスチレンとしては、p-メチルスチレン、p-エチルスチレン、p-プロピルスチレン、p-ブチルスチレン等が挙げられるが、好ましくはp-メチルスチレンである。イソブチレン-p-アルキルスチレン共重合体は、ハロゲン化されていてもよく、ハロゲン化されていることが好ましい。ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素が挙げられるが、好ましくは臭素である。特に好ましいイソブチレン-p-アルキルスチレン共重合体は、臭素化イソブチレン-p-メチルスチレン共重合体である。
臭素化イソブチレン-p-メチルスチレン共重合体は、式(4)
イソブチレン-イソプレン共重合体は、イソブチレンとイソプレンの共重合体である。イソブチレンとイソプレンの混合比、重合率、平均分子量、重合形態(ブロック共重合体、ランダム共重合体等)、粘度等は、特に限定されず、ゴム組成物に要求される物性等に応じて任意に選択することができる。イソブチレン-イソプレン共重合体は、ハロゲン化されていてもよく、ハロゲン化されていることが好ましい。ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素が挙げられるが、好ましくは臭素である。イソブチレン-イソプレン共重合体は、いわゆるブチルゴム(IIR)やハロゲン化ブチルゴムとして市販されているものを使用することができる。イソブチレン-イソプレン共重合体の市販品としては、エクソンモービル・ケミカル社製のEXXON BROMOBUTYL 2255、ランクセス株式会社製のX_BUTYL BB X2等が挙げられる。
ジエン系ゴムおよびその水添物としては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、エポキシ化天然ゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)(高シスBRおよび低シスBR)、アクリルニトリルブタジエンゴム(NBR)、水素化NBR、水素化SBR等が挙げられる。
オレフィン系ゴムとしては、エチレンプロピレンゴム(EPM)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、マレイン酸変性エチレンプロピレンゴム(M-EPM)、無水マレイン酸変性エチレン-α-オレフィン共重合体、エチレン-グリシジルメタクリレート共重合体、無水マレイン酸変性エチレン-エチルアクリレート共重合体(変性EEA)、イソブチレンと芳香族ビニルまたはジエン系モノマー共重合体、アクリルゴム(ACM)、アイオノマー等が挙げられる。
含ハロゲンゴムとしては、クロロプレンゴム(CR)、ヒドリンゴム(CHR)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、塩素化ポリエチレン(CM)、マレイン酸変性塩素化ポリエチレン(M-CM)等が挙げられる。
シリコーンゴムとしては、メチルビニルシリコーンゴム、ジメチルシリコーンゴム、メチルフェニルビニルシリコーンゴム等が挙げられる。含イオウゴムとしては、ポリスルフィドゴム等が挙げられる。
フッ素ゴムとしては、ビニリデンフルオライド系ゴム、含フッ素ビニルエーテル系ゴム、テトラフルオロエチレン-プロピレン系ゴム、含フッ素シリコーン系ゴム、含フッ素ホスファゼン系ゴム等が挙げられる。
なかでも、隣接ゴム材料との共架橋性の観点から、ジエン系ゴム、オレフィン系ゴム、含ハロゲンゴムが好ましく、より好ましくは、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、それらの混合物であり、さらに好ましくは、天然ゴムとスチレンブタジエンゴムの組み合わせ、天然ゴムとブタジエンゴムの組み合わせなどである。
式(1)で表される化合物のもう1つの好ましい例は、R1、R2、R3、R4およびR5のうち少なくとも1つが水酸基で、残りが水素または炭素原子数が1~8個のアルキル基であるものである。式(1)で表される化合物の好ましい具体例のもう1つはレソルシノール(「レゾルシン」ともいう。)である。
メチレンドナーとは、加熱等によりホルムアルデヒドを発生する塩基化合物をいい、たとえば、ヘキサメチレンテトラミン、ペンタメチレンテトラミン、ヘキサメチレンジアミン、メチロールメラミン、エーテル化メチロールメラミン、変性エーテル化メチロールメラミン、エステル化メチロールメラミン、ヘキサメトキシメチロールメラミン、ヘキサメチロールメラミン、ヘキサキス(エトキシメチル)メラミン、ヘキサキス(メトキシメチル)メラミン、N,N′,N″-トリメチル-N,N′,N″-トリメチロールメラミン、N,N′,N″-トリメチロールメラミン、N-メチロールメラミン、N,N′-ビス(メトキシメチル)メラミン、N,N′,N″-トリブチル-N,N′,N″-トリメチロールメラミン、パラホルムアルデヒド等が挙げられる。なかでも、ホルムアルデヒドの放出温度の観点から、変性エーテル化メチロールメラミンが好ましい。
加硫剤としては、無機系加硫剤と有機系加硫剤があり、無機系加硫剤としては、硫黄、一塩化硫黄、セレン、テルル、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、一酸化鉛等が挙げられ、有機系加硫剤としては、含硫黄有機化合物、ジチオカルバミン酸塩、オキシム類、テトラクロロ-p-ベンゾキノン、ジニトロソ化合物、変性フェノール樹脂、ポリアミン、有機過酸化物等が挙げられる。なかでも、硫黄、1,3-ビス(t-ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼンのような有機過酸化物、臭素化アルキルフェノール・ホルムアルデヒド縮合体のような変性フェノール樹脂、酸化亜鉛、含硫黄有機化合物が好ましい。
加硫促進剤としては、アルデヒド・アンモニア系、アルデヒド・アミン系、チオウレア系、グアニジン系、チアゾール系、スルフェンアミド系、チウラム系、ジチオカルバミン酸塩系、キサントゲン酸塩系が挙げられ、好ましくはチアゾール系、スルフェンアミド系、チウラム系である。
下記の原料を表1および表2に示す配合比率で配合し、ゴム組成物を調製した。
臭素化イソブチレン-p-メチルスチレン共重合体(以下「IPMS」と略す。): エクソンモービル・ケミカル社製EXXPRO(登録商標)3745
イソブチレン-イソプレン共重合体(以下「IIR」と略す。): エクソンモービル・ケミカル社製EXXON BROMOBUTYL 2255
天然ゴム: SIR-20
変性レゾルシン・ホルムアルデヒド縮合体(以下「レゾルシン縮合体」と略す。): 田岡化学工業株式会社製「スミカノール620」
メチレンドナー: 変性エーテル化メチロールメラミン(田岡化学工業株式会社製「スミカノール507AP」)
カーボンブラック: 東海カーボン株式会社製「シーストV」
ステアリン酸: 工業用ステアリン酸
アロマオイル: 昭和シェル石油株式会社製「デソレックス3号」
酸化亜鉛: 正同化学工業株式会社製「亜鉛華3号」
硫黄: 5%油展処理硫黄
加硫促進剤: ジ-2-ベンゾチアゾリルジスルフィド(大内新興化学工業株式会社製「ノクセラーDM」)
ポリイミドフィルム(宇部興産株式会社製ユーピレックスVT、厚さ50μm)の上に、Tダイ押出機を用いて、前記(1)で調製したゴム組成物を1.2mmの厚さで押出積層し、積層体を作製した。
作製した積層体について、剥離強度を評価した。熱可塑性エラストマー組成物フィルムとゴム組成物の積層体の評価結果を表1に、熱可塑性樹脂フィルムとゴム組成物の積層体の評価結果を表1および表2に示す。なお、剥離強度の評価方法は次のとおりである。
積層体の試料を、加硫後、幅25mmに切断し、その短冊状試験片のフィルムとゴムの界面の剥離強度をJIS-K6256に従い測定した。剥離強度が100N/25mm以上のときは◎、50N/25mm以上100N/25mm未満のときは○、50N/25mm以上100N/25mm未満のときは×とした。
Claims (5)
- ポリイミドフィルムとゴム組成物の層の積層体であって、
ゴム組成物が、ゴム成分(A)、式(1)
(式中、R1、R2、R3、R4およびR5は、それぞれ独立に、水素、ヒドロキシル基、炭素原子数が1~8個のアルキル基、または炭素原子数が1~8個のアルコキシ基である。)
で表される化合物とホルムアルデヒドとの縮合物(B)およびメチレンドナー(C)を含み、
ゴム成分(A)がイソブチレン-p-アルキルスチレン共重合体およびイソブチレン-イソプレン共重合体を含み、イソブチレン-p-アルキルスチレン共重合体およびイソブチレン-イソプレン共重合体の合計量がゴム成分(A)100質量部を基準として50~100質量部であり、
縮合物(B)に対するメチレンドナー(C)の質量比(C/B)が1.0~3.0である、積層体。 - 縮合物(B)の量がゴム成分(A)100質量部を基準として2~8質量部である、請求項1に記載の積層体。
- メチレンドナー(C)が、変性エーテル化メチロールメラミン、パラホルムアルデヒド、ヘキサメチレンテトラミン、ペンタメチレンテトラミンおよびヘキサメトキシメチルメラミンからなる群から選ばれた少なくとも1種である、請求項1または2に記載の積層体。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の積層体を含む空気入りタイヤ。
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