JP7052982B2 - 脚座および作業台 - Google Patents
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Description
ここで、作業台を接地させようとする作業者がスリーブの孔に気付かずに脚座を孔の上に配置してしまうことが想定される。このような状態では、脚座がスリーブの孔に挿入されてしまい、作業台を床面に安定して接地することができないという問題がある。
本発明の作業台は、複数の脚部のそれぞれに取り付けられ、床面に接地する脚座を備えた作業台であって、前記脚座は、前記床面に形成された、径75mm以上の孔に挿入できない大きさの接地部と、前記作業台の脚部に取り付けられ、前記接地部の上側に位置する取付部と、を有し、前記接地部が前記床面に接地された状態において、前記取付部は、左右方向の長さよりも前後方向の長さが長く、前記接地部は、前後方向の長さよりも左右方向の長さが長いことを特徴とする。
まず、本実施形態に係る作業台としての可搬式作業台1について説明する。
図1Aは、可搬式作業台1の斜視図である。図1Bは、可搬式作業台1の正面図である。図1Cは、可搬式作業台1の平面図である。なお、図1Bに示す正面図において、左右方向を幅方向といい、幅方向における中央側を内側といい、中央から右側および左側を外側という。また、図1Cに示すように、一点鎖線に近づく側を前側といい、一点鎖線から離れる側を後側というものとする。なお、図1Cに示す一点鎖線は、可搬式作業台1の前後方向の長さにおける中心線である。
天板10は、作業者が可搬式作業台1で作業するときの足場となる。天板10は、板状の部材であり、鉛直方向から見たときに前後方向に長い矩形状である。
また、一対の長手側桟部材22および一対の短手側桟部材23は支柱21に沿った状態になるように折り畳むことができる。更に、支柱21は主脚30に沿った状態になるように折り畳むことができる。
第1主脚31は、脚部33aと、脚部33bと、複数の桟部材36とを有する。
図1Bに示すように、脚部33aと脚部33bとは可搬式作業台1の幅方向における中心である中心線Lcを基準にして左右対称な構成である。脚部33a、33bはそれぞれ、上部が天板10の角部に接続され、下部が可搬式作業台1の床面(接地面)まで延びる棒状の部材である。脚部33a、33bは、天板10から可搬式作業台1の床面に向かうにしたがって、互いの距離が広がるように床面に対して配置される。
ステー50は、天板10と第1主脚31、および、天板10と第2主脚32とを接続する。また、ステー50は、天板10と第1主脚31との角度、および、天板10と第2主脚32との角度を所定の角度にして可搬式作業台1を補強する。
なお、天板10、第1主脚31、第2主脚32およびステー50は、主としてアルミニウム合金等の金属製の材料で形成される。また、囲い部20のうち強度が必要な部材はアルミニウム合金等の金属製の材料で形成され、強度が必要ではない部材は合成樹脂で形成される。
本実施形態の脚座100は、2種類の脚座100a、100bを備える。脚座100aは、第1主脚31および第2主脚32のそれぞれの脚部33aに取り付けられる。脚座100bは、第1主脚31および第2主脚32のそれぞれの脚部33bに取り付けられる。脚座100a、100bは可撓性がある材料、例えば軟質塩化ビニールで形成される。ただし、脚座100a、100bは合成ゴムや合成樹脂等の他の材料で形成してもよい。脚座100aと脚座100bとは、図1Bに示す中心線Lcを基準にして対称な構成である。
図2Aは、脚座100aの側面図であり、図1Bに示すA方向(内側)から見た図である。図2Bは、図2Aの一部を拡大した拡大図である。図2Cは、脚座100aの底面図である。図2Dは、脚座100aの背面図であり、図2AのB方向から見た図である。図2Eは、脚座100aの平面図である。図2Fは、脚部33a(伸縮脚35)を挿入する方向から見た脚座100aの平面図である。図2Gは、図2FのC点-C’点を通るように鉛直方向に切断した断面図である。図2Hは、図2FのE点-E’点を通るように鉛直方向に切断した断面図である。
まず、取付部110について説明する。
取付部110は、脚座100aを脚部33aに取り付けるための部位である。取付部110は、接地部130から上側に向かって伸びる略ブロック状である。具体的には、取付部110は、上側が開口する筒状に形成され、下側が接地部130によって閉塞される。図2Aに示すように内側から見たときに、取付部110は上側になるにしたがって前側に傾くように傾斜する。すなわち、取付部110は接地部130から矢印D1方向に延出する。また、図2Dに示すように、取付部110は上側になるにしたがって内側に傾くように傾斜する。すなわち、取付部110は接地部130から矢印D2方向に延出する。
図2Fには、伸縮脚35の断面形状をグレーで示している。伸縮脚35は、図2Fにより示す断面が、伸縮脚35の延出方向に沿って連続する筒状である。伸縮脚35は、例えば、アルミニウム合金を押し出し成形することによって形成され、伸縮脚35の延出方向に対して略直交する方向に切断されることで形成される。
図2Fに示すように、伸縮脚35の断面形状は、前側壁111と、後側壁112と、内側壁113と、外側壁114とからなる取付部110の形状を略縮小させた形状であり、伸縮脚35が取付部110の取付空間116内にガタなく嵌め込まれる。伸縮脚35は、前側板38と、後側板39と、内側板40と、外側板41とを有する。前側板38および後側板39が対向し、内側板40および外側板41が対向する。前側板38および後側板39はそれぞれ、幅方向の略中央が取付部110の突出部117の形状に合致するように凹んでいる。したがって、伸縮脚35が取付空間116に挿入された状態において、伸縮脚35の延出する方向は、取付部110の延出方向(図2Aの矢印D1および図2Dの矢印D2)と一致する。
内側壁113側の底部115が伸縮脚35のうち内側板40側の下端を支持し、外側壁114側の底部115が伸縮脚35のうち外側板41側の下端を支持する。
接地部130は、脚座100aを床面に接地させるための部位である。接地部130は取付部110の下側に位置しており、取付部110と一体で形成される。
本実施形態の接地部130は、作業現場の床面に開けられたスリーブの孔に挿入できない大きさに形成される。スリーブには、挿通させる配管や配線のサイズおよび数に応じた複数の種類の大きさが用意されている。一般的に建築工事の床を貫通させるために用いるスリーブとして、径(内径)50mm、75mm、90mm、100mm、125mm、150mm、175mm等の種類がある。このような種類のスリーブの孔が床面に存在する場合に、作業者がスリーブに気付かずに脚座100aをスリーブの孔の上に配置してしまうことが想定される。
具体的には、接地部130は、径75mm以上の孔に挿入できない大きさである。ここで、径75mm以上に規定するのは、径75mmの孔は比較的に大きく、例えば従来の脚座では孔に挿入されてしまう虞がある。
更に、接地部130は、径75mm以上であって径150mm以下の孔に挿入できない大きさであることが好ましい。ここで、径150mm以下の孔に規定するのは、径150mmの孔よりも大きい孔はそもそも作業者が気付きやすい大きさであるためである。
更に、接地部130は、径75mm以上であって径100mm以下の孔に挿入できない大きさであることが好ましい。ここで、径100mm以下の孔に規定するのは、作業現場では径100mmよりも大きい孔に蓋を設置するように定めていることが多いためである。
このように、接地部130が所定の径の孔に挿入できない大きさを有することで、脚座100aの接地部130を孔の上に配置したとしても、接地部130が孔に挿入されずに孔の周囲の床面に接地することから、可搬式作業台1を安定して接地することができる。
接地部130は、取付部110の下側に位置する扁平なブロック状である。接地部130は取付部110の下側で前後方向および幅方向に広がって形成される。本実施形態の接地部130は略矩形状に形成され、前端面131と、後端面132と、内端面133と、外端面134と、表面部135と、裏面部136とを有する。図2Aに示すように、前端面131と後端面132とは、上側に向かうほど前側に傾斜する面であって、互いに略平行である。また、図2Dに示すように、内端面133と外端面134とは、上側に向かうほど内側に傾くように傾斜する面であって、互いに略平行である。なお、前端面131と、後端面132と、内端面133と、外端面134との境界である角部には曲面が形成される。また、表面部135は、平坦な面であって、外側に向かうほど上側に傾斜すると共に、後側に向かうほど上側に傾斜する。したがって、表面部135のうち後端面132と外端面134との角部が最も上側に位置する。
また、内端面133と外端面134との距離は、前端面131と後端面132との距離よりも長い。したがって、接地部130は水平方向に沿った前後方向よりも水平方向に沿った幅方向に長く形成されている。
突起部137は、床面に接地した状態で脚座100aを水平方向における前後方向のうち、前側に動かすための力が後側に動かすための力よりも小さいように形成される。
図2Aに示すように、突起部137は、先端に向かって斜め後側、すなわち、下側かつ後側に延出するように形成される。突起部137の下側の先端の断面は半円状の形状である。また、突起部137は前端面131から後端面132までに複数(例えば10個)並んで配置される。
突起部137は、斜め後側に延出するように形成される。突起部137が斜め後側に延出するとは、突起部137の中心線Lnが、斜め後側に延出することを表す。中心線Lnは、突起部137の断面図を考えたときに、突起部137の前側の面138aの端部の任意の点と、この点と同じ高さにある突起部137の後側の面138bの点と、の中間点からなる線である。
図3は、図2AのI-I線に沿って切断した断面図であって、脚座100aのうち接地部130を床面に対して鉛直方向から見た図である。また、図3の二点鎖線に示す円200は、上述したスリーブの径75mm以上の孔を示している。
図3に示すように、接地部130を鉛直方向から見たときに接地部130は円200と重なり合う。ここでは、接地部130は円200からはみ出すことなく、円200を隙間なく完全に覆って塞ぐことができる。接地部130は、鉛直方向から見たときに前端面131と後端面132との間の距離(水平方向かつ前後方向の距離)のうち最も長い距離L1が円200の直径(孔の径)よりも長くなるように設定されている。また、接地部130は、鉛直方向から見たときに内端面133と外端面134との間の距離(水平方向かつ幅方向の距離)のうち最も長い距離L2が円200の直径(孔の径)よりも長くなるように設定されている。また、接地部130は、前端面131と外端面134との角部と、後端面132と内端面133との角部と、の間の距離(水平方向の距離)のうち最も長い距離L3が円200の直径(孔の径)よりも長くなるように設定されている。更に、接地部130は、前端面131と内端面133との角部と、後端面132と外端面134との角部と、の間の距離(水平方向の距離)のうち最も長い距離L4が円200の直径(孔の径)よりも長くなるように設定されている。
本実施形態の脚座100aは、鉛直方向から見たときに接地部130が取付部110に対して水平方向において外側に偏って位置する。換言すると、取付部110は接地部130に対して水平方向において内側に偏って位置する。
ここで、図2Hおよび図2Gを参照して、接地部130が取付部110に対して偏って位置する状態を、取付空間116に固定された伸縮脚35を基準にして比較する。
まず、図2Hに示すように、伸縮脚35の内側板40の下端から水平方向かつ幅方向に向かう内端面133までの距離のうち最も長い距離をLinとする。また、伸縮脚35の外側板41の下端から水平方向かつ幅方向に向かう外端面134までの距離のうち最も長い距離をLoutとする。このとき、距離Linは、距離Loutよりも短い。ここで、距離Loutと距離Linとの比は、例えば、0.2~0.8:1である。このように、接地部130は取付部110に対して外側に偏って位置する。
接地部130が取付部110に対して水平方向の外側に偏って位置するということは、脚座100aを可搬式作業台1の伸縮脚35に取り付けたときに、脚座100aの接地部130が伸縮脚35よりも外側に張り出すことを意味する。
リブ部150は、脚座100aの強度を向上させる部位である。リブ部150は複数のリブ151から構成される。リブ151は板状であって、隣り合うリブ151同士が間隔を空けて配置される。リブ151は取付部110の外周面と接地部130の表面部135とを結合する。具体的には、取付部110の前側壁111に結合されたリブ151は前側に向かって延び、取付部110の後側壁112に結合されたリブ151は後側に向かって延びる。また、取付部110の内側壁113に結合されたリブ151は幅方向であって内端面133側に向かって延び、取付部110の外側壁114に結合されたリブ151は幅方向であって外端面134側に向かって延びる。ここで、上述したように距離Loutは、他の距離に比べて長いことから、取付部110の外側壁114と接地部130の表面部135とを結合するリブ151は、他のリブに比べて大きく形成される。
作業者は、可搬式作業台1の伸縮脚35のそれぞれに、上述した、径75mm以上の孔に挿入できない大きさの接地部130を有する脚座100aおよび脚座100bを取り付ける。したがって、作業者が可搬式作業台1の脚部33a、33bの何れかを径75mm以上の孔の上に配置した場合であっても、脚座100aおよび脚座100bが孔に挿入されることを防止できる。具体的には、脚座100aあるいは脚座100bが、孔を塞ぐようにして孔の周囲の床面と接地するために可搬式作業台1を安定して接地させることができる。
本実施形態では、作業台として可搬式作業台1について説明したが、この場合に限られず、脚立式作業台に適用してもよい。脚立式作業台に適用する場合でも、第1主脚31あるいは第2主脚32の構成を適用することができる。
また、本実施形態では脚座100a、100bを伸縮脚35に取り付ける場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、伸縮脚35を備えない脚部33a、33bの場合には脚座100a、100bを支柱脚34に直接、取り付けてもよい。
Claims (9)
- 作業台の複数の脚部にそれぞれ取り付けられ、床面と接地する脚座であって、
前記脚座は、
前記床面に形成された、径75mm以上の孔に挿入できない大きさの接地部と、
前記作業台の脚部に取り付けられ、前記接地部の上側に位置する取付部と、を有し、
前記接地部が前記床面に接地された状態において、
前記取付部は、
左右方向の長さよりも前後方向の長さが長く、
前記接地部は、
前後方向の長さよりも左右方向の長さが長いことを特徴とする脚座。 - 前記接地部は、
更に、径75mm以上であって径150mm以下の孔に挿入できない大きさであることを特徴とする請求項1に記載の脚座。 - 前記接地部は、
更に、径75mm以上であって径100mm以下の孔に挿入できない大きさであることを特徴とする請求項1または2に記載の脚座。 - 前記接地部が前記床面に接地された状態において前記脚座を鉛直方向から見たときに、
前記接地部は、
前記孔を隙間なく塞ぐ形状であることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の脚座。 - 前記接地部は、
水平方向の長さのうち最も長い長さが前記孔の径よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の脚座。 - 前記接地部が前記床面に接地された状態で鉛直方向から見たときに、
前記取付部は、
前記接地部に対して水平方向において偏って位置することを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の脚座。 - 前記取付部と前記接地部とは可撓性がある材料により一体で形成されることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項に記載の脚座。
- 複数の脚部のそれぞれに取り付けられ、床面に接地する脚座を備えた作業台であって、
前記脚座は、
前記床面に形成された、径75mm以上の孔に挿入できない大きさの接地部と、
前記作業台の脚部に取り付けられ、前記接地部の上側に位置する取付部と、を有し、
前記接地部が前記床面に接地された状態において、
前記取付部は、
左右方向の長さよりも前後方向の長さが長く、
前記接地部は、
前後方向の長さよりも左右方向の長さが長いことを特徴とする作業台。 - 前記取付部に前記作業台の脚部が取り付けられた状態において、
前記脚部の下端かつ外側端から左右方向に向かう前記接地部の外側端までの距離のうち最も長い距離が、前記脚部の下端かつ前端から前方向に向かう前記接地部の前端までの距離のうち最も長い距離、または、前記脚部の下端かつ後端から後方向に向かう前記接地部の後端までの距離のうち最も長い距離よりも長いことを特徴とする請求項8に記載の作業台。
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