以下、本発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
〔第1実施形態〕
図1~図2に基づき、本発明の第1実施形態にかかる半導体装置A10について説明する。半導体装置A10は、基板1、絶縁層15、配線部20、柱状体25、電極パッド26、半導体素子31、接合層32、封止樹脂4、およびアンダーフィル5を備える。
図1は、半導体装置A10の平面図であり、理解の便宜上、封止樹脂4を透過している。図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。
これらの図に示す半導体装置A10は、様々な機器の回路基板に表面実装される装置である。本実施形態では、半導体装置A10は、ホール素子である半導体素子31を搭載した磁気センサである。図1に示すように、半導体装置A10の基板1の厚さ方向Z視(以下「平面視」という。)の形状は矩形状である。ここで、説明の便宜上、基板1の厚さ方向Zに対して直角である半導体装置A10の長辺方向(平面図の左右方向)を第1方向Xと定義する。また、基板1の厚さ方向Zおよび第1方向Xに対していずれも直角である半導体装置A10の短辺方向(平面図の上下方向)を第2方向Yと定義する。本実施形態においては、半導体装置A10の厚さ方向Zの寸法は140~200μm程度であり、第1方向Xの寸法は700~1200μm程度であり、第2方向Yの寸法は350~600μm程度である。なお、各寸法は限定されない。
基板1は、半導体素子31を搭載し、かつ半導体装置A10を回路基板に実装するための部材である。基板1の平面視の形状は、長辺が第1方向Xに沿った矩形状である。基板1の厚さ方向Zの寸法は、100~150μm程度である。なお、基板1の形状および寸法は限定されない。基板1は、単結晶の真性半導体材料を主成分とし、本実施形態においては、Siを主成分としている。なお、基板1の材質は限定されない。基板1は、主面11、実装面12および凹部14を有する。
図2に示すように、主面11および実装面12は、基板1の厚さ方向Zにおいて互いに反対側を向く面である。また、主面11および実装面12は、ともに基板1の厚さ方向Zに対して直交する平坦面である。主面11は、図2の上方を向く面である。主面11の形状は矩形状である。実装面12は、図2の下方を向く面である。実装面12の形状は矩形状である。本実施形態においては、主面11として、基板1の結晶方位が(100)である(100)面を採用している。また、本実施形態においては、基板1には、主面11から窪む凹部14が形成されている。凹部14が形成されていることにより、図1に示すように、平面視において主面11は、凹部14を囲む枠状となっている。
凹部14は、主面11から窪むように形成されている。凹部14は、基板1の厚さ方向Zにおいて基板1を貫通していない。本実施形態においては、凹部14は平面視矩形状である。凹部14は、底面141および連絡面142を有する。底面141は、半導体素子31が搭載される面である。底面141は、基板1の厚さ方向Zに対して直交し、かつ底面141の平面視形状は矩形状である。底面141は平たんである。本実施形態における底面141が、本発明の「搭載面」に相当する。
図1~図2に示すように、連絡面142は、主面11および底面141につながる面である。基板1の厚さ方向Zにおいて、図2に示す連絡面142の上端が主面11につながり、図2に示す連絡面142の下端が底面141につながっている。連絡面142は、底面141に対して傾斜している。本実施形態においては、連絡面142は4つの複数面からなり、複数の連絡面142が底面141の四辺に沿って形成されている。ここで、本実施形態においては、主面11を(100)面としているため、複数の連絡面142はいずれも(111)面からなる。したがって、複数の連絡面142の底面141に対するそれぞれの傾斜角はいずれも同一であり、その角度は54.74°である。本実施形態において、凹部14は異方性エッチングにより形成される。
絶縁層15は、図2に示すように、基板1の主面11、底面141および連絡面142の全体を覆うように形成された、電気絶縁性を有する被膜である。本実施形態では、絶縁層15は、SiO2からなり、基板1を熱酸化することによって形成されている。絶縁層15は、基板1と配線部20とを電気的に絶縁する。本実施形態において、絶縁層15の厚さ(厚さ方向Zの寸法)は、たとえば0.7~1.0μm程度である。
配線部20は、図1~図2に示すように、基板1に形成され、かつ半導体素子31に導通する導電体である。配線部20は、互いに積層された下地層201およびめっき層202から構成される。下地層201は、基板1に形成され、絶縁層15によって、基板1に対して電気的に絶縁されている。下地層201は互いに積層されたTi層およびCu層から構成され、その厚さは200~800nm程度である。めっき層202は、下地層201の外側(基板1とは反対側)に下地層201に接するように形成されている。めっき層202はCuから構成され、その厚さは、下地層201より厚く設定されており、3~10μm程度である。本実施形態においては、下地層201は、スパッタリング法により形成される。また、めっき層202は、電解めっきにより形成される。なお、配線部20の材質や膜厚、形成方法は限定されない。本実施形態にかかる配線部20は、主面配線21、連絡面配線22、および底面配線23を含む。
主面配線21は、基板1の主面11に形成された配線部20の一部である。主面配線21は、第2方向Yに沿った主面11と連絡面142との交線において連絡面配線22につながり、該交線から第1方向Xに沿って延出している。そして、主面配線21は、柱状体25につながっている。連絡面配線22は、基板1の連絡面142に形成された配線部20の一部である。連絡面配線22は、第1方向Xに離間した一対の連絡面142に形成され、平面視矩形状をなす。本実施形態においては、連絡面配線22は、第1方向Xに平行となるように形成されている。また、基板1の厚さ方向Zにおいて、連絡面配線22の図2に示す上端が主面配線21につながり、連絡面配線22の図2に示す下端が底面配線23につながっている。底面配線23は、基板1の底面141に形成された配線部20の一部である。本実施形態においては、底面配線23は、第2方向Yに沿った底面141と連絡面142との交線において連絡面配線22につながり、該交線から底面141の内側に向かって延出している。図2に示すように、底面配線23に半導体素子31が搭載されている。
柱状体25は、配線部20と電極パッド26とを接続する導電体である。本実施形態では、柱状体25は、XY平面での断面が矩形の角柱形状である。なお、柱状体25の形状は限定されず、たとえば円柱形状などであってもよい。柱状体25の厚さ方向Zの一方端(図2に示す下端)は、配線部20の主面配線21につながっている。また、柱状体25の厚さ方向Zの他方端(図2に示す上端)は、封止樹脂4から露出しており、電極パッド26に接続している。本実施形態では、柱状体25は、たとえばCuから構成され、電解めっきにより形成される。なお、柱状体25の材質や形成方法は限定されない。
電極パッド26は、封止樹脂4から露出している柱状体25の他方端の全体に接するように形成された、平面視矩形状の導電体である。電極パッド26は、平面視において主面配線21および封止樹脂4のそれぞれの一部ずつと重なっている。本実施形態では、電極パッド26は、たとえば互いに積層されたNi層、Pd層およびAu層から構成される。本実施形態において、電極パッド26の厚さ(厚さ方向Zの寸法)は、たとえば3~15μm程度である。本実施形態では、電極パッド26は、無電解めっきにより形成される。なお、電極パッド26の厚さ、材質、形状、および形成方法は限定されない。電極パッド26は、半導体装置A10をたとえば図示しない電子機器の回路基板に面実装するために用いられる。
配線部20、柱状体25および電極パッド26は、半導体素子31と半導体装置A10が実装される回路基板との導電経路を構成する。なお、図1~図2に示す配線部20、柱状体25および電極パッド26の配置形態は一例であり、実際の半導体装置A10における配線部20、柱状体25および電極パッド26の配置形態はこれに限定されない。
半導体素子31は、底面141に形成された底面配線23に、接合層32を介して搭載されている。半導体素子31は、平面視矩形状の板状であり、素子主面312および素子裏面313を有する。図2に示すように、素子主面312および素子裏面313は、厚さ方向Zにおいて互いに反対側を向く面である。素子裏面313は、図2の上方を向く面である。素子主面312は、図2の下方を向く面であり、半導体素子31を基板1に搭載する際に利用される面である。素子主面312には、電極バンプ311が形成されている。電極バンプ311は、たとえばSnを含む合金はんだまたはNi/Pd/Auから構成される。電極バンプ311は、底面配線23に接する接合層32に接している。つまり、本実施形態にかかる半導体素子31は、いわゆるフリップチップ型の素子である。
本実施形態において、半導体素子31は、GaAs型ホール素子である。半導体素子31は、素子基板314および機能層315を備えている。素子基板314は、矩形板状であり、GaAsからなる。機能層315は、ホール素子としての機能を果たす層であり、図示しない導電層、表面層、絶縁層および電極層を備えている。半導体素子31は、素子基板314の一方の面に機能層315の各層を積層することで形成されている。機能層315が素子主面312を構成する。また、素子基板314の他方の面が、素子裏面313になる。つまり、素子基板314が素子裏面313を構成する。本実施形態において、素子裏面313は湾曲しており、平面視における中心部が周縁部より窪んでいる。つまり、半導体素子31のZ方向の寸法は、中心部の方が周縁部より小さい。これは、後述する様に、製造工程において、素子基板314の一部を、H3PO4(リン酸)およびH2O2(過酸化水素)を含むエッチング液でウェットエッチングしたことによる。エッチングにより、半導体素子31の厚さ(厚さ方向Zの寸法)は、たとえば40~70μm程度になっている。なお、素子基板314はGaAsに限定されない。素子基板314の材質に応じて、エッチング溶液を変更すればよい。また、半導体素子31は、ホール素子に限定されず、その他の半導体素子であってもよい。
接合層32は、図2に示すように、半導体素子31の電極バンプ311と底面配線23との間に介在する導電体である。接合層32によって、半導体素子31は底面配線23に固着により接続され、かつ半導体素子31と底面配線23との導通が確保される。本実施形態にかかる接合層32は、互いに積層されたNi層およびSnを含む合金層から構成される。当該合金層は、たとえばSn-Ag系合金またはSn-Sb系合金などの鉛フリーはんだである。なお、接合層32の材質は限定されない。
封止樹脂4は、電気絶縁性を有する、たとえば黒色のエポキシ樹脂を主剤とした合成樹脂である。封止樹脂4は、図2に示すように、凹部14内に充填され、かつ平面視において柱状体25が形成された部位を除いた主面11を覆っている。半導体素子31は、封止樹脂4に覆われている。本実施形態では、封止樹脂4は平面視において基板1と重なっているので、平面視の形状は矩形状である。なお、封止樹脂4の材質および形状は限定されない。本実施形態においては、封止樹脂4は、樹脂主面41および樹脂側面43を有する。樹脂主面41および樹脂側面43は、半導体装置A10においていずれも露出した面である。図2に示すように、樹脂主面41は主面11と同方向を向く面である。樹脂主面41は平たんである。樹脂主面41は、複数の柱状体25の図2に示すそれぞれの上端と面一である。また、樹脂側面43は、樹脂主面41と絶縁層15との間に挟まれた、第1方向X、または第2方向Yの外側を向く4つの面である。複数の樹脂側面43は、いずれも平たんである。本実施形態においては、複数の樹脂側面43はそれぞれ、基板1の側面と面一である。
アンダーフィル5は、電気絶縁性を有する、たとえば黒色のエポキシ樹脂を主剤とした合成樹脂である。つまり、本実施形態では、封止樹脂4と同じ合成樹脂を用いている。なお、アンダーフィル5は、封止樹脂4と異なる合成樹脂を用いてもよい。アンダーフィル5の材質は限定されない。アンダーフィル5は、図2に示すように、凹部14内で、基板1と半導体素子31との間に充填されている。より具体的には、基板1の底面141と半導体素子31の素子主面312との間の隙間に充填されている。アンダーフィル5は、後述する製造工程において、レジスト層805を形成する際に、感光性レジストが当該隙間に入り込まないようにするために、レジスト層805を形成する前の工程で形成される。
次に、図3~図18に基づき、半導体装置A10の製造方法の一例について説明する。なお、これらの図においては、図1のII-II線に沿うXZ平面における断面を示している。また、これらの図において示される後述する基板材料100の厚さ方向Z、第1方向Xおよび第2方向Yは、図1~図2に示される基板1の厚さ方向Z、第1方向Xおよび第2方向Yが示す方向と同一である。
まず、基板材料100を用意する。基板材料100は、半導体材料の単結晶からなり、本実施形態においては、Si単結晶からなる。基板材料100は、上述した半導体装置A10の基板1が複数個取りできるサイズである。すなわち、以降の製造工程においては、複数の半導体装置A10を一括して製造する手法を前提としている。基板材料100は、厚さ方向Zにおいて互いに反対側を向く表面110および裏面120を有している。本実施形態においては、表面110として結晶方位が(100)である(100)面を採用する。表面110は後に主面11となる部分であり、裏面120は後に実装面12となる部分である。
次いで、図3に示すように、表面110をたとえば熱酸化させることによりSiO2からなるマスク層801を形成する。マスク層801の厚さは、たとえば0.7~1.0μm程度である。
次いで、図4に示すように、マスク層801に対してエッチングによるパターニングを行う。具体的には、マスク層801にフォトリソグラフィによりレジストを形成して、マスク層801をエッチングし、その後、レジストを剥離する。これにより、マスク層801に開口が形成される。この開口の形状および大きさは、最終的に得ようとする凹部14の形状および大きさに応じて設定する。本実施形態では、開口は矩形状である。
次いで、図5に示すように、凹部14を形成する。凹部14の形成は、たとえばKOHを用いた異方性エッチングによって行う。KOHは、Si単結晶に対して良好な異方性エッチングを実現しうるアルカリエッチング溶液の一例である。この異方性エッチングを行うことにより、底面141および連絡面142を有する凹部14が形成される。本実施形態においては、表面110として(100)面を採用しているので、各連絡面142は(111)面になり、連絡面142が表面110(XY平面)に対してなす角度は、54.74°となる。本実施形態では、凹部14の深さ(厚さ方向Zの寸法)は、40~80μm程度である。なお、エッチング溶液はKOHに限定されず、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)やEDP(エチレンジアミンピロカテール)などのアルカリ溶液であってもよい。また、フッ硝酸(HFとHNO3の混酸)溶液をエッチング溶液として、等方性エッチングを行ってもよい。本工程により、マスク層801に形成された各開口に凹部14が形成される。次いで、マスク層801を除去する。マスク層801の除去は、たとえばHFを用いたエッチングによって行う。
次いで、図6に示すように、たとえばSiO2からなる絶縁層15を形成する。絶縁層15の形成は、基板材料100のうち表面110および凹部14の内面(底面141および連絡面142)を熱酸化させることにより行う。これにより、厚さがたとえば0.7~1.0μm程度の絶縁層15が得られる。
次いで、図7~図11に示すように、配線部20、柱状体25および接合層32を形成する。
まず、図7に示すように、基板材料100の表面110側に、下地層201を形成する。下地層201は、絶縁層15を覆っている。下地層201はスパッタリング法により形成される。本実施形態にかかる下地層201は、互いに積層されたTi層およびCu層から構成され、その厚さは200~800nm程度である。下地層201の形成にあたっては、絶縁層15に接するTi層を形成した後に当該Ti層に接するCu層を形成する。
次いで、図8に示すように、めっき層202を形成するためのレジスト層802を、フォトリソグラフィにより形成する。下地層201の全面を覆うように感光性レジストを基板材料100に塗布した後、感光性レジストに対して露光・現像を行うことによって、パターニングを行う。これにより、レジスト層802が得られる。感光性レジストは、たとえばスピンコータ(回転式塗布装置)を用いて基板材料100に塗布される。本実施形態にかかる感光性レジストは、ポジ型であるため、露光された部分が現像液により除去される。露光により除去されたレジスト層802の部分から下地層201が露出する。レジスト層802は、最終的に配線部20として残す部分が除去されている。そして、レジスト層802から露出した下地層201に接するめっき層202を形成する。めっき層202は、Cuから構成され、下地層201を導電経路とした電解めっきにより形成される。本実施形態では、めっき層202の厚さは、3~10μm程度である。次いで、レジスト層802を除去する。
次いで、図9に示すように、柱状体25を形成する。まず、柱状体25を形成するためのレジスト層803を、フォトリソグラフィにより形成する。レジスト層803の構成および形成方法は、レジスト層802と同一である。下地層201およびめっき層202の全面を覆うように感光性レジストを基板材料100に塗布した後、感光性レジストに対して露光・現像を行うことによって、パターニングを行う。これにより、レジスト層803が得られる。ただし、レジスト層803の厚さは、柱状体25の高さに応じて、レジスト層802より厚く設定される。このとき、露光によりレジスト層803に開口部803aが形成される。開口部803aからめっき層202が露出する。本実施形態にかかる開口部803aの形状は直方体状(図示略)である。次いで、めっき層202に接する柱状体25を形成する。本実施形態にかかる柱状体25は、レジスト層803の開口部803aから露出するめっき層202に接して形成される。柱状体25は、下地層201およびめっき層202を導電経路とした電解めっきによって、レジスト層803の開口部803aを埋めるように形成される。また、本実施形態にかかる柱状体25は、Cuから構成される。次いで、レジスト層803を除去する。
次いで、図10に示すように、接合層32を形成する。まず、接合層32を形成するためのレジスト層804を、フォトリソグラフィにより形成する。レジスト層804の構成および形成方法は、レジスト層802と同一である。下地層201およびめっき層202の全面を覆うように感光性レジストを基板材料100に塗布した後、感光性レジストに対して露光・現像を行うことによって、パターニングを行う。これにより、レジスト層804が得られる。このとき、露光によりレジスト層804に開口部804aが形成される。開口部804aからめっき層202が露出する。本実施形態にかかる開口部803aの形状は直方体状(図示略)である。次いで、めっき層202に接する接合層32を形成する。本実施形態にかかる接合層32は、レジスト層804の開口部804aから露出するめっき層202に接して形成される。接合層32は、下地層201およびめっき層202を導電経路とした電解めっきによって、レジスト層804の開口部804aを埋めるように形成される。また、本実施形態にかかる接合層32は、互いに積層されたNi層およびSnを含む合金層から構成される。当該合金層は、たとえばSn-Ag系合金またはSn-Sb系合金などの鉛フリーはんだである。次いで、レジスト層804を除去する。
次いで、図11に示すように、基板材料100においてめっき層202に覆われていない不要な下地層201を全て除去する。不要な下地層201は、たとえばウェットエッチングにより除去される。当該ウェットエッチングでは、たとえばH2SO4(硫酸)およびH2O2(過酸化水素)の混合溶液が用いられる。下地層201が除去された部分から、絶縁層15が露出する。以上の工程により、配線部20、柱状体25および接合層32が形成される。
次いで、図12に示すように、凹部14の底面141に形成された配線部20(底面配線23)に半導体素子31を搭載する。半導体素子31の搭載は、FCB(Flip Chip Bonding)により行う。半導体素子31の電極バンプ311にフラックスを塗布した後、フリップチップボンダを用いて、半導体素子31を底面141に形成された底面配線23に接する接合層32に仮付けする。このとき、接合層32は、底面配線23と半導体素子31との双方に挟まれた状態となる。次いで、リフローにより接合層32を溶融させた後、冷却により接合層32を固化させることによって、半導体素子31の搭載が完了する。
次いで、図13に示すように、凹部14内で基板材料100と半導体素子31との隙間にアンダーフィル5を形成する。
次いで、図14に示すように、レジスト層805を、フォトリソグラフィにより形成する。レジスト層805の構成および形成方法は、レジスト層802と同一である。下地層201およびめっき層202の全面を覆うように感光性レジストを基板材料100に塗布した後、感光性レジストに対して露光・現像を行うことによって、パターニングを行う。これにより、レジスト層805が得られる。このとき、基板材料100と半導体素子31との隙間にはアンダーフィル5が形成されているので、レジスト層805を形成するための感光性レジストが当該隙間に入り込むことはない。図14に示すように、半導体素子31の上面316(素子主面312とは反対側の面)および柱状体25の上面は、レジスト層805から露出している。
次いで、ウェットエッチングにより、半導体素子31および柱状体25をエッチングする。当該ウェットエッチングでは、たとえばH3PO4(リン酸)およびH2O2(過酸化水素)を含むエッチング液が用いられる。当該エッチング液は、Cuからなる柱状体25およびGaAsからなる素子基板314をエッチングするが、レジスト層805および基板材料100を侵食しない。エッチング液は限定されず、素子基板314の材質に応じたエッチング液が用いられる。本工程により、図15に示すように、半導体素子31および柱状体25がエッチングされる。半導体素子31において、素子基板314がエッチングされて形成された面が、素子裏面313になる。素子基板314のうちレジスト層805に近い部分は、レジスト層805から離れている部分と比較して、エッチング液が循環しにくく滞留しやすいので、エッチング量が小さい。したがって、素子裏面313は、平面視における中心部が周縁部より窪んで湾曲している。柱状体25の上面も同様である。なお、柱状体25を形成する工程(図9参照)において柱状体25を低く形成しておき、ウェットエッチングの工程では、柱状体25をエッチングしないように、柱状体25の上面もレジスト層805で覆ってもよい。次いで、レジスト層805を除去する。
次いで、図16に示すように、半導体素子31を覆う封止樹脂4を形成する。本実施形態においては、配線部20も封止樹脂4により覆われる。本実施形態にかかる封止樹脂4は、電気絶縁性を有する、たとえば黒色のエポキシ樹脂を主剤とした合成樹脂である。封止樹脂4は、基板材料100の凹部14を充填し、半導体素子31、配線部20および柱状体25を露出させることなく覆うように形成される。
次いで、図17に示すように、基板材料100の表面110側から、たとえば機械研削により研削する。本工程により、封止樹脂4および柱状体25が研削されて、柱状体25の露出面25aが封止樹脂4から露出する。研削後の封止樹脂4の上面が樹脂主面41になる。柱状体25の露出面25aおよび封止樹脂4の樹脂主面41は、いずれも平たんであり、面一になっている。一方、半導体素子31の素子裏面313は、封止樹脂4から露出せず、研削されない。なお、基板材料100の裏面120側からも研削を行ってもよい。
次いで、図18に示すように、柱状体25の露出面25aに接する電極パッド26を形成する。本実施形態にかかる電極パッド26は、互いに積層されたNi層、Pd層およびAu層から構成される。電極パッド26は、無電解めっきによりNi層、Pd層、Au層の順に各々を析出させることにより形成される。
次いで、第1方向Xに沿って基板材料100および封止樹脂4を切断し、第2方向Yに沿って基板材料100および封止樹脂4を切断することによって、半導体装置A10の基板1に対応する範囲ごとの個片に分割する。切断にあたっては、たとえばプラズマダイシングにより切断線に沿って基板材料100および封止樹脂4を切断する。当該工程において分割された個片が半導体装置A10となる。以上の工程を経ることによって、半導体装置A10が製造される。
次に、半導体装置A10およびその製造方法の作用効果について説明する。
本実施形態によると、半導体素子31は、基板1(基板材料100)に搭載された後で薄型化されている。したがって、製造工程において、ハンドリングしやすい厚さで搭載を行うことができ、かつ、半導体装置A10を薄型化できる。また、半導体素子31は、素子基板314がウェットエッチングされることで薄型化され、研削されない。したがって、半導体素子31を研削する場合と比較して、クラックを抑制可能である。これにより、不良品の発生を抑制し、歩留まりを向上させることができる。
また、本実施形態によると、基板1に凹部14が形成され、半導体素子31が凹部14の底面141に搭載されている。したがって、半導体素子31が主面11に搭載される場合と比較して、薄型化を図ることができる。
本実施形態によると、素子基板314はGaAsからなり、H3PO4およびH2O2を含むエッチング液でウェットエッチングされる。これにより、レジスト層805および基板材料100を侵食することなく、素子基板314をエッチングできる。
本実施形態によると、主面配線21と電極パッド26とを接続する柱状体25が形成されている。したがって、製造などの都合で凹部14を深く形成できず、半導体素子31が主面11から突出する場合でも、半導体素子31を封止樹脂4によって完全に覆い、かつ、主面配線21と電極パッド26とを導通させることができる。
〔第2実施形態〕
図19~図26に基づき、本発明の第2実施形態にかかる半導体装置A20について説明する。これらの図において、先述した半導体装置A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図19は、半導体装置A20の平面図であり、理解の便宜上、封止樹脂4および樹脂膜6を透過している。図20は、図19のXX-XX線に沿う断面図である。
本実施形態にかかる半導体装置A20は、半導体素子31の素子裏面313が封止樹脂4から露出し、樹脂膜6で覆われている点で半導体装置A10と異なる。樹脂膜6は、封止樹脂4の樹脂主面41および半導体素子31の素子裏面313を覆うように形成されている。樹脂膜6は、半導体素子31の素子裏面313を保護し、絶縁するために設けられている。また、樹脂膜6は、後述する製造工程において、電極パッド26を無電解めっきにより形成する際に、素子裏面313に電極パッド26の材料が析出することを防止する役割も果たす。樹脂膜6は、たとえばポリイミド樹脂などの絶縁材料によって、たとえばフォトリソグラフィにより形成されている。本実施形態において、樹脂膜6の厚さ(厚さ方向Zの寸法)は、たとえば3~10μm程度である。なお、樹脂膜6の厚さ、材質および形成方法は限定されない。
次に、図21~図26に基づき、半導体装置A20の製造方法の一例について説明する。なお、第1実施形態にかかる半導体装置A10の製造方法と共通する部分は説明を省略する。図21~図26は、半導体装置A20の製造工程を説明する断面図であり、図19のXX-XX線に沿うXZ平面における断面を示している。
まず、基板材料100を用意し、凹部14を形成してから絶縁層15を形成する。そして、配線部20、柱状体25および接合層32を形成し、半導体素子31を搭載する。以上の工程は、第1実施形態にかかる半導体装置A10の製造方法(図3~図12参照)と共通する。
次いで、図21に示すように、半導体素子31を覆う封止樹脂4を形成する。封止樹脂4は、基板材料100の凹部14を充填し、半導体素子31、配線部20および柱状体25を露出させることなく覆うように形成される。
次いで、図22に示すように、基板材料100の表面110側から、たとえば機械研削により、半導体素子31の上面316が露出するまで研削する。このとき、半導体素子31は、上面316を露出させるために、少し(例えば5μm程度)研削される。本工程により、封止樹脂4および柱状体25が研削されて、柱状体25の上面が封止樹脂4から露出する。
次いで、半導体素子31をエッチングする。まず、図23に示すように、レジスト層806を、柱状体25の上面を覆うように、フォトリソグラフィにより形成する。半導体素子31の上面316は、レジスト層806から露出している。次いで、ウェットエッチングにより、半導体素子31をエッチングする。エッチング液は、GaAsからなる素子基板314をエッチングするが、封止樹脂4、レジスト層806および基板材料100を侵食しない。また、レジスト層806に覆われている柱状体25もエッチングされない。レジスト層806を形成するのは、柱状体25がエッチングされて、柱状体25の上面が半導体素子31の素子裏面313より低くなってしまうことを防ぐためである。本工程により、図23に示すように、半導体素子31の素子基板314がエッチングされて、素子裏面313が形成される。素子裏面313は、平面視における中心部が周縁部より窪んで湾曲している。次いで、レジスト層806を除去する。
次いで、図24に示すように、基板材料100の表面110側から、たとえば機械研削により研削する。本工程により、封止樹脂4および柱状体25が研削されて、柱状体25の露出面25aが封止樹脂4から露出する。研削後の封止樹脂4の上面が樹脂主面41になる。柱状体25の露出面25aおよび封止樹脂4の樹脂主面41は、いずれも平たんであり、面一になっている。一方、半導体素子31の素子裏面313は、研削されず、平面視における中心部が周縁部より窪んで湾曲した形状のままで、封止樹脂4から露出する。なお、基板材料100の裏面120側からも研削を行ってもよい。
次いで、図25に示すように、封止樹脂4の樹脂主面41および半導体素子31の素子裏面313を覆うように、樹脂膜6を形成する。本実施形態にかかる樹脂膜6は、フォトリソグラフィにより形成される。まず、封止樹脂4の樹脂主面41、半導体素子31の素子裏面313、および柱状体25の露出面25aの全体を覆うように、たとえば感光性ポリイミド樹脂を塗布する。感光性ポリイミド樹脂は、たとえばスピンコータ(回転式塗布装置)を用いて塗布される。次いで、塗布された感光性ポリイミド樹脂に対して露光・現像を行うことによって、パターニングを行う。これにより、樹脂膜6が得られる。露光・現像により、樹脂膜6には、柱状体25の露出面25aを囲む開口が形成される。
次いで、図26に示すように、樹脂膜6の開口に、柱状体25の露出面25aに接する電極パッド26を形成する。次いで、基板材料100および封止樹脂4を第1方向Xおよび第2方向Yに沿って切断することによって、半導体装置A20の基板1に対応する範囲ごとの個片に分割する。以上の工程を経ることによって、半導体装置A20が製造される。
本実施形態によると、半導体素子31は、基板1(基板材料100)に搭載された後で薄型化されている。したがって、製造工程において、ハンドリングしやすい厚さで搭載を行うことができ、かつ、半導体装置A10を薄型化できる。また、本実施形態によると、半導体素子31は、エッチング工程の前の研削工程で、上面316を露出させるために、研削される。しかし、研削量は、ウエストエッチングによるエッチング量と比較してごくわずかである。したがって、ウエストエッチングを行わず研削だけで薄型化する場合と比較して、研削によって生じるクラックを抑制できる。これにより、不良品の発生を抑制し、歩留まりを向上させることができる。本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、本実施形態によると、素子裏面313は封止樹脂4によって覆われていない。したがって、素子裏面313が封止樹脂4によって覆われている場合と比較して、薄型化を図ることができる。さらに、本実施形態によると、樹脂膜6が封止樹脂4から露出する素子裏面313を覆っている。これにより、素子裏面313を保護し、絶縁できる。
〔第3実施形態〕
図27~図28に基づき、本発明の第3実施形態にかかる半導体装置A30について説明する。これらの図において、先述した半導体装置A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図27は、半導体装置A30の平面図であり、理解の便宜上、封止樹脂4を透過している。図28は、図27のXXVIII-XXVIII線に沿う断面図である。
本実施形態にかかる半導体装置A30は、基板1に凹部14が形成されていない点で半導体装置A10と異なる。本実施形態においては、主面11が、本発明の「搭載面」に相当する。半導体装置A30は、半導体装置A10の製造方法の一例(図3~図18参照)において、図3~図5に示す凹部14の形成工程を省略することで、製造される。
本実施形態においても、半導体素子31は、基板1(基板材料100)に搭載された後で、素子基板314がウェットエッチングされることで薄型化され、研削されない。したがって、半導体素子31を研削する場合と比較して、クラックを抑制可能である。これにより、不良品の発生を抑制し、歩留まりを向上させることができる。
また、本実施形態によると、基板1には凹部14が形成されていない。したがって、製造工程の簡略化を図ることができる。
〔第4実施形態〕
図29~図39に基づき、本発明の第4実施形態にかかる半導体装置A40について説明する。これらの図において、先述した半導体装置A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図29は、半導体装置A40の平面図であり、理解の便宜上、封止樹脂4を透過している。図30は、図29のXXX-XXX線に沿う断面図である。
本実施形態にかかる半導体装置A40は、基板1に凹部14が形成されておらず、電極パッド26が基板1の実装面12側に形成されている点で、半導体装置A10と異なる。本実施形態においては、主面11が、本発明の「搭載面」に相当する。
基板1は、貫通孔13を有する。貫通孔13は、図30に示すように、基板1の主面11から実装面12まで、厚さ方向Zに貫通する孔である。本実施形態では、貫通孔13は、図29に示すように、基板1の4つの角の近辺にそれぞれ1つずつ、合計4つ設けられている。本実施形態では、貫通孔13の平面視の形状は矩形状である。貫通孔13の主面11側の開口の各寸法は、120~180μm程度である。なお、貫通孔13の個数、配置、形状および寸法は限定されない。絶縁層15は、図30に示すように、貫通孔13の内面にも形成されている。
本実施形態においては凹部14が形成されていないので、連絡面配線22および底面配線23は形成されておらず、半導体素子31は主面配線21に搭載されている。また、配線部20は、貫通配線24を含んでいる。貫通配線24は、基板1を貫通するように形成された、配線部20の一部である。貫通配線24は、貫通孔13に充填されるように、貫通孔13の内部に形成されている。貫通配線24は、基板1の主面11および実装面12からそれぞれ露出している。主面11から露出する貫通配線24の一端は、主面配線21に接続している。また、実装面12から露出する貫通配線24の他端は、電極パッド26に接続している。本実施形態では、貫通配線24は、角柱状であり、露出面24aを有している。露出面24aは、実装面12から露出する貫通配線24の他端側の面であり、実装面12と面一状である。なお、貫通配線24の形状は限定されず、たとえば円柱形状などであってもよい。本実施形態では、主面配線21と貫通配線24とは、同じ材料により一体として形成されている。なお、主面配線21と貫通配線24とは、異なる材料で別々に形成されていてもよい。本実施形態では、柱状体25は形成されない。
電極パッド26は、実装面12から露出している貫通配線24の露出面24aの全体に接するように形成されている。
また、本実施形態では、第2実施形態と同様の樹脂膜6が、基板1の実装面12に形成されている。樹脂膜6は、実装面12の全面を覆っており、半導体装置A40における、実装面12側の面のうち、電極パッド26が形成された部分以外の全面を覆っている。樹脂膜6は、各電極パッド26を互いに電気的に絶縁する役割を果たす。
次に、図31~図39に基づき、半導体装置A40の製造方法の一例について説明する。なお、第1実施形態にかかる半導体装置A10の製造方法と共通する部分は説明を省略する。図31~図39は、半導体装置A40の製造工程を説明する断面図であり、図29のXXX-XXX線に沿うXZ平面における断面を示している。
まず、基板材料100を用意し、表面110に凹部130を形成する。凹部130は、後に貫通孔13になる部分であり、第1実施形態にかかる凹部14と同様の方法で形成される(図3~図5参照)。凹部130は、本発明の「配線用凹部」に相当する。次いで、図31に示すように、絶縁層15を形成する。
次いで、図32に示すように、下地層201を形成する。
次いで、図33に示すように、めっき層202を形成する。このとき、めっき液には抑制剤および促進剤が添加されているので、下地層201のうち表面110に位置する部分より凹部130に位置する部分に、優先的にめっきが析出して成長する。これにより、表面110に位置する部分には薄く、凹部130に位置する部分には厚く、めっき層202が形成される。凹部130に形成された厚いめっき層202が、貫通配線24になる。
次いで、接合層32を形成し、基板材料100においてめっき層202に覆われていない不要な下地層201を全て除去する。次いで、図34に示すように、半導体素子31を搭載して、基板材料100と半導体素子31との隙間にアンダーフィル5を形成する。
次いで、図35に示すように、レジスト層807を、フォトリソグラフィにより形成する。半導体素子31の上面316は、レジスト層807から露出している。
次いで、ウェットエッチングにより、半導体素子31をエッチングする。本工程により、図36に示すように、半導体素子31の素子基板314がエッチングされて、素子裏面313が形成される。素子裏面313は、平面視における中心部が周縁部より窪んで湾曲している。次いで、レジスト層807を除去する。
次いで、図37に示すように、半導体素子31を覆う封止樹脂4を形成する。封止樹脂4は、半導体素子31および配線部20を露出させることなく覆うように形成される。
次いで、基板材料100の裏面120側を、たとえば機械研削により研削する。図38に示すように、研削後の基板材料100の表面110とは反対側の面が実装面12になる。本実施形態では、全体の厚さ方向Zの寸法(実装面12から封止樹脂4の上面までの寸法)が所望の寸法(たとえば130~190μm程度)になるまで研削を行う。研削により、貫通配線24は、基板材料100の実装面12から露出する露出面24aを有するようになる。また、凹部130は、底面部分が研削されることにより貫通して、貫通孔13になる。本実施形態では、50~80μm程度の深さの凹部130が研削により、基板材料100の厚さ(30~50μm程度)の貫通孔13になる。つまり、貫通配線24も20~30μm程度研削される。また、貫通配線24の露出面24aおよび基板材料100の実装面12は、いずれも平たんであり、面一になっている。なお、基板材料100の表面110側からも、半導体素子31を研削しない程度まで、研削を行ってもよい。
次いで、図39に示すように、基板材料100の実装面12を覆うように、樹脂膜6を形成する。樹脂膜6には、貫通配線24の露出面24aを囲む開口が形成される。次いで、樹脂膜6の開口に、貫通配線24の露出面24aに接する電極パッド26を形成する。
次いで、基板材料100および封止樹脂4を第1方向Xおよび第2方向Yに沿って切断することによって、半導体装置A40の基板1に対応する範囲ごとの個片に分割する。以上の工程を経ることによって、半導体装置A40が製造される。
本実施形態においても、半導体素子31は、基板1(基板材料100)に搭載された後で、素子基板314がウェットエッチングされることで薄型化され、研削されない。したがって、半導体素子31を研削する場合と比較して、クラックを抑制可能である。これにより、不良品の発生を抑制し、歩留まりを向上させることができる。
また、本実施形態よると、基板1が貫通孔13を有し、貫通配線24が貫通孔13の内部に形成されている。貫通配線24の一端は主面配線21に接続し、他端は実装面12から露出している。したがって、電極パッド26を貫通配線24の他端に接続することで、電極パッド26を実装面12側に配置し、かつ、主面配線21に導通させることができる。さらに、本実施形態よると、貫通配線24は、めっき層202の形成工程で形成され、柱状体25の形成のように別の工程とする必要がない。したがって、柱状体25を備える場合と比較して、製造工程の簡略化を図ることができる。
〔第5実施形態〕
図40に基づき、本発明の第5実施形態にかかる半導体装置A50について説明する。図40において、先述した半導体装置A10と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図40は、半導体装置A50の平面図であり、理解の便宜上、封止樹脂4を透過している。
本実施形態にかかる半導体装置A50は、配線部20の形状が半導体装置A10と異なる。本実施形態にかかる半導体素子31は、電極バンプ311の配置が第1実施形態にかかる半導体素子31と異なっており、4つの電極バンプ311が半導体素子31の素子主面312の中央付近に配置されている。基板1の底面141に形成された底面配線23は、これらの電極バンプ311にそれぞれ接続できるように、底面141の中央付近まで延出している。また、基板1の連絡面142に形成された連絡面配線22は、主面11から底面141に近付くにしたがって、幅(第2方向Yの寸法)が大きくなっている。本実施形態では、連絡面配線22の内側(半導体装置A50の第2方向Yの中心側)の辺は、第1方向Xに平行であるが、連絡面配線22の外側(半導体装置A50の第2方向Yの中心側とは反対側)の辺は、第1方向Xに対して傾斜している。
本実施形態においても、半導体素子31は、基板1(基板材料100)に搭載された後で、素子基板314がウェットエッチングされることで薄型化され、研削されない。したがって、半導体素子31を研削する場合と比較して、クラックを抑制可能である。これにより、不良品の発生を抑制し、歩留まりを向上させることができる。
なお、連絡面配線22の形状は、上記したものに限定されない。連絡面配線22の外側の辺が第1方向Xに平行であり、連絡面配線22の内側の辺が第1方向Xに対して傾斜していてもよい。また、連絡面配線22の内側の辺も外側の辺も、第1方向Xに対して傾斜していてもよい。また、主面11から底面141に近付くにしたがって、連絡面配線22の幅が小さくなっていてもよい。
なお、本発明にかかる半導体装置およびその製造方法は、第1ないし第5実施形態にかかる半導体装置A10~A50およびその製造方法に限定されない。本発明は、半導体素子31を基板1に搭載した後に、半導体素子31をウェットエッチングにより薄型化したあらゆる半導体装置およびその製造方法を含んでいる。また、本発明は、基板1を必ずしも備えている必要はなく、ウェットエッチングにより薄型化した半導体素子31を備えるあらゆる半導体装置およびその製造方法を含んでいる。
本発明にかかる半導体装置およびその製造方法は、先述した実施形態に限定されるものではない。本発明にかかる半導体装置およびその製造方法の各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。