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JP7058508B2 - 配索構造および配索方法 - Google Patents
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JP7058508B2 - 配索構造および配索方法 - Google Patents

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Description

本発明は、配索構造および配索方法に関する。
従来、印刷によって配線を形成する技術がある。特許文献1には、電気的な絶縁性を有するシート状部材を材質とするベース材と、複数の銅配線を備え、ベース材に積層されている銅パターン部と、導電ペーストを硬化させた複数の導電ペースト配線を備えるペーストパターン部と、を備えるフレキシブルプリント基板の技術が開示されている。
特開2017-37988号公報
ここで、印刷配線が形成される配索面に狭窄部が存在する場合、配索可能な印刷配線の数が制限されてしまうという問題がある。狭窄部を有する配索面に配索可能な印刷配線数の制限を緩和できることが望まれている。
本発明の目的は、狭窄部を有する配索面に配索可能な印刷配線数の制限を緩和することができる配索構造および配索方法を提供することである。
本発明の配索構造は、複数の印刷配線と、複数の前記印刷配線が形成された配索面と、前記印刷配線を覆う絶縁層と、を備え、前記配索面の一部は、前記印刷配線が延在する方向と直交する方向の幅が狭い狭窄部であり、前記狭窄部において、複数の前記印刷配線が前記絶縁層を介して積層されていることを特徴とする。
本発明の配索方法は、配索面の狭窄部に対して第一の印刷配線を形成する工程と、前記第一の印刷配線を覆う絶縁層を形成する工程と、前記狭窄部において前記絶縁層に重畳させて第二の印刷配線を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る配索構造は、複数の印刷配線と、複数の印刷配線が形成された配索面と、印刷配線を覆う絶縁層と、を備える。配索面の一部は、印刷配線が延在する方向と直交する方向の幅が狭い狭窄部である。狭窄部において、複数の印刷配線が絶縁層を介して積層されている。本発明に係る配索構造によれば、複数の印刷配線が絶縁層を介して積層されることで、狭窄部を有する配索面に配索可能な印刷配線数の制限を緩和できるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る配索構造の平面図である。 図2は、実施形態に係る配索構造の断面図である。 図3は、実施形態に係る配索方法のフローチャートである。 図4は、実施形態に係る第一の配線形成工程を説明する図である。 図5は、実施形態に係る第一の絶縁工程を説明する図である。 図6は、実施形態に係る第二の配線形成工程を説明する図である。 図7は、実施形態に係る第二の絶縁工程を説明する図である。 図8は、実施形態に係る第三の配線形成工程を説明する図である。 図9は、実施形態に係る第三の絶縁工程を説明する図である。 図10は、実施形態に係る第四の絶縁工程を説明する図である。 図11は、実施形態の第1変形例において第一の印刷装置によって形成された配線を示す図である。 図12は、実施形態の第1変形例における第二の印刷装置による印刷配線の形成を説明する図である。 図13は、実施形態の第1変形例における第二の印刷装置による絶縁層の形成を説明する図である。
以下に、本発明の実施形態に係る配索構造および配索方法につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図10を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、配索構造および配索方法に関する。図1は、実施形態に係る配索構造の平面図、図2は、実施形態に係る配索構造の断面図、図3は、実施形態に係る配索方法のフローチャート、図4は、実施形態に係る第一の配線形成工程を説明する図、図5は、実施形態に係る第一の絶縁工程を説明する図、図6は、実施形態に係る第二の配線形成工程を説明する図、図7は、実施形態に係る第二の絶縁工程を説明する図、図8は、実施形態に係る第三の配線形成工程を説明する図、図9は、実施形態に係る第三の絶縁工程を説明する図、図10は、実施形態に係る第四の絶縁工程を説明する図である。図2には、図1のII-II断面が示されている。
図1に示すように、本実施形態に係る配索構造1は、配索面3と、複数の印刷配線51,61,71と、絶縁層52,62,72と、を有する。本実施形態の配索構造1は、自動車等の車両に適用可能な配索構造である。
本実施形態の配索面3は、パネル部材2の一方の面である。パネル部材2は、複数の印刷配線51,61,71が形成される被配索部材である。パネル部材2は、例えば、車両のボディに対して固定される板状の内装部材である。本実施形態のパネル部材2は、絶縁性の部材であり、例えば、絶縁性の合成樹脂によって形成されている。配索面3は、例えば、パネル部材2の両面のうち、車両の外側を向く面、言い換えるとボディと対向する面である。配索面3は、平面や実質的な平面であっても、緩やかに湾曲した面であってもよい。
本実施形態の配索面3には、第一配線5、第二配線6、および第三配線7が形成されている。第一配線5、第二配線6、および第三配線7は、例えば、車両に搭載された機器同士を接続する電源線や通信線として用いられる。第一配線5、第二配線6、および第三配線7は、所定の方向に沿って延在している。以下の説明では、印刷配線5,6,7の延在する方向を「延在方向Ex」と称する。印刷配線5,6,7は、後述する狭窄部31を含む所定の区間において延在方向Exに沿って延在している。配索面3において、上記の所定の区間以外の領域では、印刷配線5,6,7が異なる方向に沿って延在していてもよい。延在方向Exは、例えば、パネル部材2の長手方向や短手方向であってもよい。
第一配線5は、第一の印刷配線51および第一の絶縁層52を有する。第二配線6は、第二の印刷配線61および第二の絶縁層62を有する。第三配線7は、第三の印刷配線71および第三の絶縁層72を有する。各絶縁層52,62,72は、それぞれ対応する印刷配線51,61,71を覆っている。
各印刷配線51,61,71および各絶縁層52,62,72は、印刷装置によって形成される。本実施形態では、印刷装置としてディスペンサーが用いられる。ディスペンサーは、導電性のペーストをノズルから吐出して各印刷配線51,61,71を形成する。導電性のペーストは、導電性の金属の粉末、例えば銀や銅の粉末を含むペーストである。また、ディスペンサーは、絶縁性のペーストをノズルから吐出して各絶縁層52,62,72を形成する。印刷配線51,61,71を形成するディスペンサーと、絶縁層52,62,72を形成するディスペンサーと、は異なる装置であってもよい。
パネル部材2は、リブ4を有する。リブ4は、配索面3に対して突出した突出部である。リブ4は、例えば、パネル部材2のヒケ防止用や補強用に設けられている。本実施形態のリブ4は、第一リブ41および第二リブ42を含む。第一リブ41および第二リブ42は、延在方向Exと交差する方向、例えば延在方向Exと直交する方向に沿って線状に延在している。第二リブ42は、第一リブ41の延長線上に配置されている。つまり、第一リブ41および第二リブ42は、パネル部材2を平面視した場合に同一の線上に位置している。
第一リブ41の端部41aと、第二リブ42の端部42aとの間には、隙間が設けられている。第一リブ41の端部41aと、第二リブ42の端部42aとは、リブ4の長手方向において互いに対向している。つまり、第一リブ41と第二リブ42とは離間している。
リブ4が設けられることにより、配索面3には狭窄部31が生じている。狭窄部31は、配索面3のうち、延在方向Exと直交する方向の幅が狭い部分である。図2に示すように、狭窄部31は、リブ4を分断している凹部4aの底面である。
狭窄部31の幅Waは、配索面3における狭窄部31に隣接した部分34の幅よりも狭い。本実施形態の狭窄部31の幅Waは、第一の印刷配線51の幅Wd1、第二の印刷配線61の幅Wd2、および第三の印刷配線71の幅Wd3を合計した長さよりも短い。すなわち、狭窄部31の幅Waは、下記式(1)で表される。つまり、狭窄部31の幅Waは、三本の印刷配線51,61,71を同一面上に並列させて配索することが可能な幅よりも狭い。
Wa<Wd1+Wd2+Wd3 …(1)
本実施形態の配索構造1では、以下に説明するように、狭窄部31において、複数の印刷配線51,61,71が絶縁層52,62を介して積層されている。こうした積層構造により、狭窄部31を通して複数の印刷配線51,61,71を配索することが可能とされている。狭窄部31において印刷配線51,61,71が積層されることで、配索面3に配索可能な印刷配線数の制限が緩和される。
図2を参照して、狭窄部31における積層構造について説明する。図2に示すように、複数の印刷配線51,61,71は、配索面3と直交する方向に沿って積層されている。以下の説明では、配索面3と直交する方向、すなわち複数の印刷配線51,61,71が積層されている方向を「積層方向St」と称する。また、積層方向Stにおける表層側を「上側St1」と称し、積層方向Stにおける深層側を「下側St2」と称する。また、延在方向Exおよび積層方向Stの何れとも直交する方向を「幅方向W」と称する。
第一の印刷配線51は、配索面3上に形成されている。第一の印刷配線51は、幅方向Wにおける第一リブ41と第二リブ42との中間部に形成されている。本実施形態の各印刷配線51,61,71は、積層方向Stの寸法よりも幅方向Wの寸法が大きい平型の導電体である。第一の絶縁層52は、第一の印刷配線51に対して上側St1から形成されており、第一の印刷配線51を覆っている。第一の絶縁層52は、第一の印刷配線51の側方の領域にも形成されている。第一の絶縁層52は、配索面3と共に第一の印刷配線51を包んでいる。言い換えると、第一の絶縁層52は、パネル部材2と共に、第一の印刷配線51を覆う絶縁被覆を構成している。
第二の印刷配線61は、第一の絶縁層52における上側St1の面に形成されている。第二の印刷配線61は、第一の絶縁層52を挟んで第一の印刷配線51と積層方向Stにおいて対向している。言い換えると、第二の印刷配線61と第一の印刷配線51とは、第一の絶縁層52を介して積層されている。第二の絶縁層62は、第二の印刷配線61に対して上側St1から形成されており、第二の印刷配線61を覆っている。第二の絶縁層62は、第二の印刷配線61の側方の領域にも形成されている。第二の絶縁層62は、第一の絶縁層52と共に第二の印刷配線61を包んでいる。すなわち、第一の絶縁層52および第二の絶縁層62は、第二の印刷配線61を覆う絶縁被覆を構成している。
第三の印刷配線71は、第二の絶縁層62における上側St1の面に形成されている。第三の印刷配線71は、第二の絶縁層62を挟んで第二の印刷配線61と積層方向Stにおいて対向している。言い換えると、第三の印刷配線71と第二の印刷配線61とは、第二の絶縁層62を介して積層されている。第三の絶縁層72は、第三の印刷配線71に対して上側St1から形成されており、第三の印刷配線71を覆っている。第三の絶縁層72は、第三の印刷配線71の側方の領域にも形成されている。第三の絶縁層72は、第二の絶縁層62と共に第三の印刷配線71を包んでいる。すなわち、第二の絶縁層62および第三の絶縁層72は、第三の印刷配線71を覆う絶縁被覆を構成している。
ここで、図3乃至図9を参照して、本実施形態の配索方法について説明する。本実施形態に係る配索方法は、第一の配線形成工程、第一の絶縁工程、第二の配線形成工程、第二の絶縁工程、第三の配線形成工程、第三の絶縁工程、第四の絶縁工程、および焼成工程を含む。
(第一の配線形成工程)
図3に示すように、まず、第一の配線形成工程S1が実行される。第一の配線形成工程S1では、配索面3に対して第一の印刷配線51が形成される。図4に示すように、配索面3における狭窄部31を含む領域に対して、ディスペンサーによって第一の印刷配線51が形成される。本実施形態の第一の印刷配線51は、配索面3における狭窄部31を含む領域に直線状に形成される。
パネル部材2には、例えば、第一の印刷配線51と接続される第一の導電部材および第二の導電部材が予め保持されている。第一の導電部材は、リブ4に対して延在方向Exの一方側に配置され、第二の導電部材は、リブ4に対して延在方向Exの他方側に配置されている。つまり、第一の印刷配線51は、第一の導電部材から第二の導電部材まで、狭窄部31を通って配索される。二つの導電部材は、例えば、パネル部材2の凹部に保持されたバスバや端子である。第一の印刷配線51の一端は、第一の導電部材に対して接続され、他端は第二の導電部材に対して接続される。ディスペンサーは、第一の導電部材から第二の導電部材まで、予め定められた配索経路に沿って第一の印刷配線51を形成する。
第一の配線形成工程S1の次に、乾燥工程S2が実行される。乾燥工程S2では、第一の印刷配線51が乾燥される。乾燥工程S2は、第一の印刷配線51を自然乾燥させるものであっても、熱風乾燥機による加熱等によって第一の印刷配線51を乾燥させるものであってもよい。
(第一の絶縁工程)
乾燥工程S2の次に、第一の絶縁工程S3が実行される。第一の絶縁工程S3では、図5に示すように、第一の印刷配線51に重畳させて第一の絶縁層52が形成される。配索面3における狭窄部31を含む領域に対して、ディスペンサーによって第一の絶縁層52が形成される。本実施形態では、第一の絶縁層52が複数回に分けて形成される。第一の絶縁工程S3では、第一の絶縁層52のうちの一部52aが形成される。以下の説明では、第一の絶縁工程S3において形成される一部52aを「積層絶縁部52a」と称する。積層絶縁部52aは、第一の印刷配線51における狭窄部31に形成された部分を含む一部を覆うように形成される。第一の印刷配線51における両端側は、積層絶縁部52aによって覆われておらず、積層絶縁部52aから露出している。
第一の絶縁工程S3の次に、乾燥工程S4が実行される。乾燥工程S4では、第一の絶縁層52が乾燥される。乾燥工程S4は、第一の絶縁層52を自然乾燥させるものであっても、加熱等によって第一の絶縁層52を乾燥させるものであってもよい。
(第二の配線形成工程)
乾燥工程S4の次に、第二の配線形成工程S5が実行される。第二の配線形成工程S5では、図6に示すように、配索面3に対して第二の印刷配線61が形成される。配索面3における狭窄部31を含む領域に対して、ディスペンサーによって第二の印刷配線61が形成される。第二の印刷配線61において、狭窄部31に形成された部分を含む一部R1は、第一の絶縁層52の積層絶縁部52aに重畳させて形成される。一方、第二の印刷配線61において、上記の一部R1を除く部分は、配索面3に直接形成される。
第二の印刷配線61は、第一の延在部61a、第二の延在部61b、およびつなぎ部61cを有する。第一の延在部61aおよび第二の延在部61bは、延在方向Exに沿って延在している。第一の延在部61aは、積層絶縁部52aに重畳されている。第二の延在部61bは、配索面3に対して直接形成されている。つなぎ部61cは、延在方向Exと交差する方向に沿って延在している。つなぎ部61cは、第一の延在部61aの端部と第二の延在部61bの端部とを繋いでいる。
第二の印刷配線61の配索経路は、つなぎ部61cにおいて第一の印刷配線51の配索経路から分岐している。ここで、配索経路の分岐とは、配索構造1において、複数の印刷配線51,61,71が積層されている状態から、個々の印刷配線51,61,71が独立して配索される状態へと変化することを示している。つまり、複数の印刷配線51,61,71の「配索経路の分岐」とは、平面視における印刷配線51,61,71の配索経路が異なる経路に分かれることを示している。
パネル部材2には、例えば、第二の印刷配線61と接続される第三の導電部材および第四の導電部材が予め保持されている。第三の導電部材および第四の導電部材は、リブ4を挟んで延在方向Exの互いに異なる側に配置されている。ディスペンサーは、第三の導電部材から第四の導電部材まで、予め定められた配索経路に沿って第二の印刷配線61を形成する。
第二の配線形成工程S5の次に、乾燥工程S6が実行される。乾燥工程S6では、第二の印刷配線61が乾燥される。乾燥工程S6は、第二の印刷配線61を自然乾燥させるものであっても、加熱等によって第二の印刷配線61を乾燥させるものであってもよい。
(第二の絶縁工程)
乾燥工程S6の次に、第二の絶縁工程S7が実行される。第二の絶縁工程S7では、図7に示すように、第二の印刷配線61に重畳させて第二の絶縁層62が形成される。配索面3における狭窄部31を含む領域に対して、ディスペンサーによって第二の絶縁層62が形成される。本実施形態では、第二の絶縁層62が複数回に分けて形成される。第二の絶縁工程S7では、第二の絶縁層62のうちの一部62aが形成される。以下の説明では、第二の絶縁工程S7において形成される一部62aを「積層絶縁部62a」と称する。積層絶縁部62aは、第二の印刷配線61における狭窄部31に形成された部分を含む一部を覆うように形成される。積層絶縁部62aは、例えば、第一の延在部61aの一端から他端までの範囲に形成される。第二の印刷配線61における両端側は、積層絶縁部62aによって覆われておらず、積層絶縁部62aから露出している。
第二の絶縁工程S7の次に、乾燥工程S8が実行される。乾燥工程S8では、第二の絶縁層62が乾燥される。乾燥工程S8は、第二の絶縁層62を自然乾燥させるものであっても、加熱等によって第二の絶縁層62を乾燥させるものであってもよい。
(第三の配線形成工程)
乾燥工程S8の次に、第三の配線形成工程S9が実行される。第三の配線形成工程S9では、図8に示すように、配索面3に対して第三の印刷配線71が形成される。配索面3における狭窄部31を含む領域に対して、ディスペンサーによって第三の印刷配線71が形成される。第三の印刷配線71において、狭窄部31に形成された部分を含む一部R2は、第二の絶縁層62の積層絶縁部62aに重畳させて形成される。一方、第三の印刷配線71において、上記の一部R2を除く部分は、配索面3に直接形成される。
第三の印刷配線71は、第一の延在部71a、第二の延在部71b、およびつなぎ部71cを有する。第一の延在部71aおよび第二の延在部71bは、延在方向Exに沿って延在している。第一の延在部71aは、積層絶縁部62aに重畳されている。第二の延在部71bは、配索面3に対して直接形成されている。つなぎ部71cは、延在方向Exと交差する方向に沿って延在している。つなぎ部71cは、第一の延在部71aの端部と第二の延在部71bの端部とを繋いでいる。第三の印刷配線71の配索経路は、つなぎ部71cにおいて、第一の印刷配線51および第二の印刷配線61の配索経路から分岐している。
パネル部材2には、例えば、第三の印刷配線71と接続される第五の導電部材および第六の導電部材が予め保持されている。第五の導電部材および第六の導電部材は、リブ4を挟んで延在方向Exの互いに異なる側に配置されている。ディスペンサーは、第五の導電部材から第六の導電部材まで、予め定められた配索経路に沿って第三の印刷配線71を形成する。
第三の配線形成工程S9の次に、乾燥工程S10が実行される。乾燥工程S10では、第三の印刷配線71が乾燥される。乾燥工程S10は、第三の印刷配線71を自然乾燥させるものであっても、加熱等によって第三の印刷配線71を乾燥させるものであってもよい。
(第三の絶縁工程)
乾燥工程S10の次に、第三の絶縁工程S11が実行される。第三の絶縁工程S11では、図9に示すように、第三の印刷配線71に重畳させて第三の絶縁層72が形成される。配索面3における狭窄部31を含む領域に対して、ディスペンサーによって第三の絶縁層72が形成される。本実施形態では第三の絶縁層72が複数回に分けて形成される。第三の絶縁工程S11では、第三の絶縁層72のうちの一部72aが形成される。以下の説明では、第三の絶縁工程S11において形成される一部72aを「積層絶縁部72a」と称する。積層絶縁部72aは、第三の印刷配線71における狭窄部31に形成された部分を含む一部を覆うように形成される。積層絶縁部72aは、例えば、第一の延在部71aの一端から他端までの範囲に形成される。第三の印刷配線71における両端側は、積層絶縁部72aによって覆われておらず、積層絶縁部72aから露出している。
第三の絶縁工程S11の次に、乾燥工程S12が実行される。乾燥工程S12では、第三の絶縁層72が乾燥される。乾燥工程S12は、第三の絶縁層72を自然乾燥させるものであっても、加熱等によって第三の絶縁層72を乾燥させるものであってもよい。
(第四の絶縁工程)
乾燥工程S12の次に、第四の絶縁工程S13が実行される。第四の絶縁工程S13では、図10に示すように、配索面3に対して残りの絶縁部52b,62b,72bが形成される。残りの絶縁部52b,62b,72bは、絶縁層52,62,72における積層絶縁部52a,62a,72aを除く部分である。残りの絶縁部52b,62b,72bは、積層絶縁部52a,62a,72aの端部と重畳させて形成されてもよい。残りの絶縁部52b,62b,72bは、ディスペンサーによって形成されてもよく、ディスペンサーとは異なる印刷装置、例えばスクリーン印刷装置等によって形成されてもよい。
(焼成工程)
第四の絶縁工程S13の次に、焼成工程S14が実行される。焼成工程S14は、各印刷配線51,61,71および各絶縁層52,62,72を焼成して固化させる工程である。焼成工程S14は、例えば、熱風乾燥機によってなされる。
以上のような各工程を含む配索方法によって、本実施形態に係る配索構造1が製造される。本実施形態に係る配索構造1および配索方法によれば、狭窄部31を有する配索面3に対して、複数の印刷配線を配索することが可能となる。言い換えると、狭窄部31を有する配索面3に配索可能な印刷配線51,61,71の数に対する制限が緩和される。また、狭窄部31に対して複数の印刷配線51,61,71が形成可能となることで、パネル部材2に対してリブ4を形成可能な領域が広がる。よって、本実施形態の配索構造1および配索方法によれば、パネル部材2の製造性や強度の向上が可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係る配索構造1は、複数の印刷配線51,61,71と、配索面3と、絶縁層52,62,72と、を有する。配索面3は、複数の印刷配線51,61,71が形成される面である。絶縁層52,62,72は、印刷配線51,61,71を覆う絶縁性の層である。配索面3の一部は、印刷配線51,61,71の延在方向Exと直交する方向の幅Waが狭い狭窄部31である。狭窄部31において、複数の印刷配線51,61,71が絶縁層52,62を介して積層されている。本実施形態の配索構造1によれば、狭窄部31を有する配索面3に配索可能な印刷配線数の制限が緩和される。
本実施形態の配索構造1において、配索面3を有する部材は、パネル部材2である。パネル部材2は、リブ4を有する。リブ4は、印刷配線51,61,71の延在方向Exと交差する方向に沿って線状に延在する突出部である。狭窄部31は、リブ4を分断している凹部4aの底面である。本実施形態の配索構造1によれば、凹部4aの幅を最小化しつつ複数の印刷配線51,61,71を配索することが可能である。よって、パネル部材2の製造性や強度の向上を図ることが可能となる。
本実施形態の配索構造1において、複数の印刷配線51,61,71の配索経路は、配索面3における狭窄部31を除く部分において分岐している。言い換えると、狭窄部31を除く部分では、複数の印刷配線51,61,71が互いに積層されることなく配索面3のそれぞれ異なる部分に形成されている。狭窄部31を除く部分において複数の印刷配線51,61,71が互いに独立していることで、印刷配線51,61,71の形成に要する時間の短縮を図ることが可能である。例えば、複数のノズルを有するディスペンサーによって、複数の印刷配線51,61,71を同時に形成することも可能である。
本実施形態の配索方法は、第一の配線形成工程S1と、第一の絶縁工程S3と、第二の配線形成工程S5と、を有する。第一の配線形成工程S1は、配索面3の狭窄部31に対して第一の印刷配線51を形成する工程である。第一の絶縁工程S3は、第一の印刷配線51を覆う第一の絶縁層52を形成する工程である。第二の配線形成工程S5は、狭窄部31において第一の絶縁層52に重畳させて第二の印刷配線61を形成する工程である。本実施形態の配索方法によれば、狭窄部31に対して配索可能な印刷配線51,61,71の本数を増加させることができる。言い換えると、狭窄部31を有する配索面3に配索可能な印刷配線数の制限が緩和される。
なお、配線5,6,7を形成する装置は、ディスペンサーには限定されない。例えば、インクジェット式の印刷装置など、狭窄部31に配線5,6,7を形成することが可能な他の印刷装置が用いられてもよい。
本実施形態に係る配索構造1および配索方法は、パネル部材2の両面に適用されてもよい。すなわち、配索面3は、パネル部材2の片側の面だけでなく、両側の面に設けられてもよい。
[実施形態の第1変形例]
実施形態の第1変形例について説明する。実施形態の第1変形例に係る配索方法において、上記実施形態の配索方法と異なる点は、印刷配線51,61,71が複数の異なる印刷装置によって形成される点である。図11は、実施形態の第1変形例において第一の印刷装置によって形成された配線を示す図、図12は、実施形態の第1変形例における第二の印刷装置による印刷配線の形成を説明する図、図13は、実施形態の第1変形例における第二の印刷装置による絶縁層の形成を説明する図である。
第一の印刷装置としては、例えば、ディスペンサーやインクジェット式の印刷装置が挙げられる。第二の印刷装置としては、例えば、スクリーン印刷装置やグラビア印刷装置が挙げられる。配索面3において、狭窄部31を含む一部の領域に対しては主として第一の印刷装置によって配線5,6,7が形成される。以下の説明では、配索面3において、狭窄部31を含む一部の領域を「第一の配索領域32」と称する。また、配索面3において、第一の配索領域32を除く領域を「第二の配索領域33」と称する。
図11に示すように、第一の配索領域32には、第一配線5の一部、第二配線6の一部、および第三配線7の一部が形成される。より詳しくは、第一の配索領域32に対して、第一の印刷装置によって印刷配線51,61,71の一部51d,61d,71d、および絶縁層52,62,72の一部52d,62d,72dが形成される。以下の説明では、印刷配線51,61,71のうち第一の印刷装置によって形成された部分を単に「積層配線部51d,61d,71d」と称する。また、絶縁層52,62,72のうち第一の印刷装置によって形成された部分を「積層絶縁部52d,62d,72d」と称する。
積層配線部51d,61d,71dの両端部は、積層絶縁部52d,62d,72dによって覆われていない。つまり、積層絶縁部52d,62d,72dは、積層配線部51d,61d,71dの両端部を露出させるように形成される。積層配線部51d,61d,71dおよび積層絶縁部52d,62d,72dの形成は、例えば、上記実施形態の第一の配線形成工程S1から第三の絶縁工程S11までと同様になされる。
その後、第二の印刷装置によって図12に示すように残りの配線部51e,61e,71eが第二の配索領域33に形成される。第二の印刷装置は、積層配線部51d,61d,71dにつなげて残りの配線部51e,61e,71eを形成する。残りの配線部51e,61e,71eの端部は、積層配線部51d,61d,71dに重畳されてもよい。
残りの配線部51e,61e,71eが形成されると、図13に示すように残りの絶縁部52e,62e,72eが形成される。第二の印刷装置は、積層絶縁部52d,62d,72dにつなげて残りの絶縁部52e,62e,72eを形成する。残りの絶縁部52e,62e,72eの端部は、積層絶縁部52d,62d,72dに重畳されてもよい。なお、残りの配線部51e,61e,71eを乾燥させる乾燥工程が実行されてから、残りの絶縁部52e,62e,72eが形成されることが好ましい。
[実施形態の第2変形例]
実施形態の第2変形例について説明する。上記実施形態では、図2に示すように、印刷配線51,61,71の積層構造において、一つの層に一つの印刷配線51,61,71が配置された。これに代えて、一つの層に複数の印刷配線51,61,71が配置されてもよい。例えば、最下層に第一の印刷配線51および第二の印刷配線61が並列して配置されてもよい。この場合、例えば、第一の印刷配線51および第二の印刷配線61を覆う絶縁層が形成され、その絶縁層に重畳させて第三の印刷配線71が形成される。
狭窄部31において積層される印刷配線51,61,71の数は、三つには限定されない。例えば、狭窄部31において積層される印刷配線の数は、二つであっても、四つ以上であってもよい。
配索面3において、狭窄部31と狭窄部31以外の部分とが同一面上になくてもよい。例えば、狭窄部31は、狭窄部31と隣接する部分34に対して隆起していても、隣接する部分34に対して陥没していてもよい。この場合に許容される隆起の程度や陥没の程度は、狭窄部31と狭窄部31に隣接する部分34との間で連続して配線5,6,7を形成可能な程度である。
配索面3を有する部材は、パネル部材2には限定されない。配索面3を有する部材は、例えば、車両のボディであってもよい。なお、配索面3を有する部材が導電性を有する部材である場合、印刷配線51,61,71と配索面3との間に絶縁層が形成される。
狭窄部31は、二つのリブ41,42に挟まれた部分には限定されない。例えば、狭窄部31は、二つの凹部に挟まれた部分や、二つの孔部に挟まれた部分であってもよい。また、狭窄部31は、突部と凹部とによって挟まれた部分等であってもよい。また、配索面31を有する部材が、幅の狭いくびれ形状を有する場合、狭窄部31はそのくびれ形状の部分であってもよい。
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 配索構造
2 パネル部材
3 配索面
31 狭窄部
32 第一の配索領域
33 第二の配索領域
34 隣接する部分
4 リブ
4a 凹部
41 第一リブ
41a 端部
42 第二リブ
42a 端部
5 第一配線
51 第一の印刷配線
52 第一の絶縁層
52a,52d 積層絶縁部
52b,52e 残りの絶縁部
6 第二配線
61 第二の印刷配線
61a 第一の延在部
61b 第二の延在部
61c つなぎ部
62 第二の絶縁層
62a,62d 積層絶縁部
62b,62e 残りの絶縁部
7 第三配線
71 第三の印刷配線
71a 第一の延在部
71b 第二の延在部
71c つなぎ部
72 第三の絶縁層
72a,72d 積層絶縁部
72b,72e 残りの絶縁部
Ex 延在方向
St 積層方向
W 幅方向

Claims (3)

  1. 複数の印刷配線と、
    複数の前記印刷配線が形成された配索面と、
    前記印刷配線を覆う絶縁層と、
    を備え、
    前記配索面の一部は、前記印刷配線が延在する方向と直交する方向の幅が狭い狭窄部であり、
    前記狭窄部において、複数の前記印刷配線が前記絶縁層を介して積層されており、
    前記配索面を有する部材は、前記印刷配線が延在する方向と交差する方向に沿って線状に延在する突出部を有し、
    前記狭窄部は、前記突出部を分断している凹部の底面である
    ことを特徴とする配索構造。
  2. 複数の前記印刷配線の配索経路は、前記配索面における前記狭窄部を除く部分において分岐している
    請求項1に記載の配索構造。
  3. 狭窄部を含む配索面と、前記配索面から突出した線状の突出部と、を有し、かつ前記狭窄部が前記突出部を分断する凹部の底面である部材に対して、前記狭窄部に第一の印刷配線を形成して、前記突出部に対する一方側から他方側へと前記狭窄部を通して前記第一の印刷配線を配索する工程と、
    前記第一の印刷配線を覆う絶縁層を形成する工程と、
    前記狭窄部において前記絶縁層に重畳させて第二の印刷配線を形成し、前記突出部に対する一方側から他方側へと前記狭窄部を通して前記第二の印刷配線を配索する工程と、
    を含むことを特徴とする配索方法。
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