JP7066161B2 - 高圧化学反応装置 - Google Patents
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Description
1.高圧化学反応装置
図1は、第1の実施形態の高圧化学反応装置100の構成を示す概略構成図である。図1に示すように、高圧化学反応装置100は、耐圧反応容器110と、第1の供給管120と、第1の気体供給部130と、液体供給部140と、気体液体切替部150と、開始剤供給部160と、第2の気体供給部170と、気体切替部180と、制御部190と、を有する。
2-1.第1の供給管
図2は、第1の供給管120の内部に液体および気体を流しているところを示す図である。第1の供給管120の内径は、0.01mm以上2mm以下である。好ましくは、1mm以下である。そのため、高圧状態であっても、第1の供給管120の内部では、図2に示すように、空気の層Gs1と液体の層Lq1とが別々になった状態で移動することができる。
第1の供給管120は、第1のループ123を有する。第1のループ123は、らせん状に巻きつけられた第1の供給管120の一部である。第1のループ123は、第1の供給管120が十分に長いために巻きつけられている。第1の供給管120の長さは、第1の供給管120の内径の1000倍以上である。第1の供給管120の長さは、実際には、第1の供給管120の内径の10000000倍以下である。前述のように、第1の供給管120の内径は、0.01mm以上2mm以下である。好ましくは、1mm以下である。
図3は、耐圧反応容器110の内部を例示する断面図である。なお、圧力調整のメカニズムの理解を容易にするために、耐圧反応容器110の形状等については簡略化してある。図3では、耐圧反応容器110は、気体を収容している。その気体の圧力をIP1とする。
まず、耐圧反応容器110の内部に化学反応に用いられる溶液を導入する。この溶液として、例えば、水が挙げられる。次に、気体切替部180を切り替える。第1の気体供給部130が、原料ガスを耐圧反応容器110の内部に供給する。このとき、気体の流路は、気体の流れの上流から、第1の気体供給部130、配管131、気体切替部180、配管181、気体液体切替部150、配管151、第1の供給管120、耐圧反応容器110の順で形成されている。そして、第1の気体供給部130は、そのレギュレーターで調整できる範囲で耐圧反応容器110を加圧する。
図6は、高圧化学反応装置100における液体供給部140の圧力と耐圧反応容器110の圧力との関係を示すグラフである。図6の横軸は、液体供給部140の圧力(MPa)である。図6の縦軸は、耐圧反応容器110の圧力(MPa)である。ここで、液体供給部140の圧力および耐圧反応容器110の圧力は、実際の測定値である。液体供給部140は、実際には、高速液体クロマトグラフィーの送液ポンプである。このシステムにおいては、送液ポンプの圧力が5MPa当たりから耐圧反応容器110の圧力が上昇し始める。そして、その後は送液ポンプの圧力の上昇に伴って、耐圧反応容器110の内圧が上昇する。
本実施形態の高圧化学反応装置100は、第1の気体供給部130の圧力ゲージを上げることなく、非常に容易に耐圧反応容器110の内圧を上昇させることができる。耐圧反応容器110は、例えば、手のひらサイズのカラムである。このように、小型で簡易な装置を用いて、高圧条件下のガスを用いた化学反応実験を実施することができる。高圧ガス保安法等により定められた1MPa以上の高圧実験を実施する上で問題が生じない。
従来のオートクレーブでは、高圧ガスの入ったガスボンベの圧力ゲージより高い圧力の下での実験が困難であった。また、オートクレーブは、通常ステンレス製の反応容器である。その容積は、例えば、100ml程度である。そのため、装置が大掛かりになってしまう。
8-1.第1の気体供給部
本実施形態では、耐圧反応容器110の内部には、第1の気体供給部130から原料ガスを供給する。図1では第1の気体供給部130は1個しかないが、高圧化学反応装置100は、複数の第1の気体供給部を有していてもよい。その場合には、複数の第1の気体供給部が、複数種類の原料ガスを別々に耐圧反応容器110の内部に供給する。
高圧化学反応装置100は、第1の供給管120を介して耐圧反応容器110を真空引きするための真空ポンプを有していてもよい。この場合には、耐圧反応容器110の内部の大気を十分に除去した後に、原料ガスを耐圧反応容器110の内部に供給することができる。
高圧化学反応装置100は、耐圧反応容器110を加熱する加熱部を有していてもよい。高温高圧下におけるガスの化学反応を発生させることができるためである。
適宜、耐圧反応容器110の内部の液体を撹拌してもよい。そのために、マグネット撹拌子等を予め耐圧反応容器110の内部に格納してから送液を開始してもよい。
本実施形態では、原料ガスを耐圧反応容器110の内部に導入する前に溶液を耐圧反応容器110の内部に導入する。しかし、原料ガスを耐圧反応容器110の内部に導入した後に溶液を耐圧反応容器110の内部に導入してもよい。
上記の変形例を自由に組み合わせてもよい。
以上説明したように、本実施形態の高圧化学反応装置100は、第1の供給管120を介して耐圧反応容器110の内部に液体を注入する。これにより、耐圧反応容器110の内部の圧力を上昇させる。そして、耐圧反応容器110の内圧が所望の値に達し、耐圧反応容器110の内部で圧力平衡が達したと思われるタイミングで、反応を開始させる開始剤を耐圧反応容器110の内部に投入する。これにより、高圧条件下で狙った反応を効率的に発生させることのできる高圧化学反応装置100が実現されている。
第2の実施形態について説明する。
図8は、第2の実施形態の高圧化学反応装置200の構成を示す概略構成図である。図8に示すように、高圧化学反応装置200は、複数の耐圧反応容器210a、210b、210c、210d、210eと、複数の第1の供給管220a、220b、220c、220d、220eと、容器切替部230と、を有している。
高圧化学反応装置200は、圧力条件の異なるそれぞれの耐圧反応容器210a、210b、210c、210d、210eの内部で化学反応を起こさせることができる。
第1の実施形態の変形例と自由に組み合わせてよい。
第3の実施形態について説明する。
本実施形態では、具体的なガスによる反応について例示する。例えば、第1の実施形態の高圧化学反応装置100を用いて次の反応を生じさせる。
CH4 + 0.5O2 → CH3 OH
CH4 + H2 O → CH3 OH + H2
2-1.ガスの種類
また、上記以外のその他のガスを反応物として用いてももちろん構わない。
液体供給部140が供給する液体が、反応物であってもよいし、反応物でなくともよい。液体が反応物である場合には、耐圧反応容器110の内部で第1の気体供給部130が供給する気体と、液体供給部140が供給する気体とが、反応する。
このように、第1の実施形態および第2の実施形態の高圧化学反応装置100、200を用いることにより、高圧条件下で化学反応を開始させることができる。そのため、常圧条件より効率よく化学反応を起こすことができる。また、常圧条件では生じにくい化学反応を、高圧条件下で効率よく発生させることができる。
第1の態様における高圧化学反応装置は、耐圧反応容器と、耐圧反応容器に気体または液体を供給する第1の供給管と、第1の供給管に気体を供給する気体供給部と、第1の供給管に液体を供給する液体供給部と、第1の供給管に供給する気体または液体を切り替える気体液体切替部と、第1の供給管に反応を開始させるための開始剤を供給する開始剤供給部と、を有する。耐圧反応容器は、少なくとも気体を反応させるものである。第1の供給管の内径は、2mm以下である。液体供給部は、第1の供給管に液体を供給する送液ポンプである。
110…耐圧反応容器
120…第1の供給管
130…第1の気体供給部
140…液体供給部
150…気体液体切替部
160…開始剤供給部
170…第2の気体供給部
180…気体切替部
190…制御部
Claims (6)
- 耐圧反応容器と、
前記耐圧反応容器に気体または液体を供給する第1の供給管と、
前記第1の供給管に気体を供給する気体供給部と、
前記第1の供給管に液体を供給する液体供給部と、
前記第1の供給管に供給する気体または液体を切り替える気体液体切替部と、
前記第1の供給管に反応を開始させるための開始剤を供給する開始剤供給部と、
を有し、
前記耐圧反応容器は、
少なくとも気体を反応させるものであり、
第1の供給管の内径は、
2mm以下であり、
前記液体供給部は、
前記第1の供給管に液体を供給する送液ポンプであるとともに、
前記耐圧反応容器に液体を注入することにより前記耐圧反応容器の内圧を高めるものであり、
前記開始剤供給部は、
前記耐圧反応容器の内圧が1MPa以上30MPa以下の予め定めた圧力に達した場合に、
前記開始剤を前記第1の供給管に供給し、
前記開始剤は、
1MPa以上30MPa以下の条件下で化学反応を生じさせるものであること
を特徴とする高圧化学反応装置。 - 請求項1に記載の高圧化学反応装置において、
前記第1の供給管の長さが、
前記第1の供給管の内径の1000倍以上であること
を特徴とする高圧化学反応装置。 - 請求項1または請求項2に記載の高圧化学反応装置において、
前記液体供給部と前記気体液体切替部との間に配置された液体供給管を有し、
前記液体供給管の長さが、
前記液体供給管の内径の1000倍以上であること
を特徴とする高圧化学反応装置。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の高圧化学反応装置において、
前記耐圧反応容器を加熱する加熱器を有すること
を特徴とする高圧化学反応装置。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の高圧化学反応装置において、
前記液体供給部が供給する液体が、
前記耐圧反応容器の内部で前記気体供給部が供給する気体との反応に用いられること
を特徴とする高圧化学反応装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の高圧化学反応装置において、
前記液体供給部は、
前記気体供給部の初期ガスレギュレーター圧の2倍以上30倍以下の背圧値を担うこと
を特徴とする高圧化学反応装置。
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| JP2006089531A (ja) | 2004-09-21 | 2006-04-06 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 気液接触反応方法及び気液接触反応装置 |
| JP2009000005A (ja) | 2007-06-19 | 2009-01-08 | Ihi Corp | 加圧試験方法及び装置 |
| JP2010023023A (ja) | 2008-06-17 | 2010-02-04 | Osaka Prefecture Univ | 気液反応装置及び気液反応方法 |
| US20140115955A1 (en) | 2012-07-03 | 2014-05-01 | Sartec Corporation | Hydrocarbon synthesis methods, apparatus, and systems |
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