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JP7067522B2 - インバータ装置 - Google Patents
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Description

本発明は、インバータ装置に関するものである。
インバータ装置において、インバータ回路を備え、インバータ回路は、正負の母線間においてu,v,wの相毎の上下のアームを構成するスイッチング素子を有し、スイッチング素子のスイッチング動作に伴い直流電圧を交流電圧に変換してモータに供給する。一般的に矩形波駆動することが行われている(例えば、特許文献1)。
特開平11-285288号公報 特開2013-215041号公報
ところで、図19(a)に示す相電圧及び図19(b)に示す線間電圧で示すような一般的な矩形波駆動を行うと、図19(c)に示すような電圧・電流には低次高調波(例えば5次成分)が多く含まれる。また、図20(a)に示す相電圧及び図20(b)に示す線間電圧で示すような電圧指令に応じてデューティを調整(パルス幅を調整)する駆動を行うと、図20(c)に示すような電圧・電流には低次高調波(例えば5次成分)が多く含まれる。特に、電圧はパルス状にしか与えられず、更にそのパルス数が少ないほど高調波は多く現れる。また、PWM制御で用いる三角波比較で出力する電圧はパルス数が多いため低次高調波が低い傾向にある。低次高調波が大きい場合、高調波損失やトルクリップルの増大を招いてしまう。
また、特許文献2には、電動機への出力の基本周波数に対して所定の次数の高調波成分を抑制するためのスイッチング素子のスイッチングタイミングを決定するスイッチングパルスのパルスパターンを演算するパルスパターン演算部を設けることが開示されている。しかし、特許文献2に開示された方法では、追加するパルス数に対して低減できる高調波成分の数が制限される。より具体的には、1/4サイクルに3回のスイッチングを行う場合、低減できる高調波成分は2つだけである。スイッチング回数を増やせば低減できる高調波成分の数を増やすことはできるがスイッチング損失が増大してしまう。
本発明の目的は、スイッチング損失を抑制しつつより広範囲の高調波を低減することができるインバータ装置を提供することにある。
上記課題を解決するインバータ装置は、正負の母線間においてu,v,wの相毎の上下のアームを構成するスイッチング素子を有し、前記スイッチング素子のスイッチング動作に伴い直流電圧を交流電圧に変換してモータに供給するインバータ回路と、d,q軸電圧指令値をモータの線間電圧実効値または変調率に変換する電圧指令値変換部と、前記電圧指令値変換部において変換した線間電圧実効値または変調率に基づいて前記インバータ回路における上アーム用スイッチング素子のパルスパターン及び下アーム用スイッチング素子のパルスパターンにおいて、次の式(1)における高調波次数n(5≦n≦31)を3つ以上とした所定範囲で、鉄損Wiが最小となるようなパルスパターンを生成するパルスパターン生成部と、を備えたことを要旨とする。
Figure 0007067522000001
・・・(1)
ただし、Vnは高調波電圧、nは高調波次数である。
これによれば、電圧指令値変換部において変換した線間電圧実効値または変調率に基づいてインバータ回路における上アーム用スイッチング素子のパルスパターン及び下アーム用スイッチング素子のパルスパターンにおいて、上述した式(1)における高調波次数n(5≦n≦31)を3つ以上とした所定範囲で、鉄損Wiが最小となるようなパルスパターンが生成される。よって、スイッチング損失を抑制しつつより広範囲の高調波を低減することができる。
また、インバータ装置において、前記パルスパターン生成部は、角度情報とd,q軸電圧指令値に基づいてu,v,w相の電圧指令値に対応する波形の信号を生成する信号生成部と、前記電圧指令値変換部において変換した線間電圧実効値または変調率に基づいて異なるスイッチングタイミングを規定する複数のモジュレーション電圧を制御周期毎に生成するモジュレーション電圧生成部と、前記信号生成部において生成したu,v,w相の電圧指令値に対応する波形の信号と前記モジュレーション電圧生成部において生成した複数のモジュレーション電圧とを比較して前記インバータ回路における上アーム用スイッチング素子のパルスパターン及び下アーム用スイッチング素子のパルスパターンを出力するコンパレータと、を有するとよい。
本発明によれば、スイッチング損失を抑制しつつより広範囲の高調波を低減することができる。
実施形態におけるインバータ装置の構成を示すブロック図。 d,q/u,v,w変換回路の構成を示すブロック図。 (a),(b),(c)はコンパレータでの比較処理、スイッチング素子のパルスパターンを示す図。 (a),(b)は評価のためのu相電圧、u-v相線間電圧を示す図。 (a),(b)は評価のためのu相電圧、u-v相線間電圧を示す図。 (a),(b)は評価のためのu相電圧、u-v相線間電圧を示す図。 評価のための5次成分の大きさを示す図。 評価のための7次成分の大きさを示す図。 評価のための5次~13次成分総和を示す図。 (a),(b)は評価のためのu相電圧、u-v相線間電圧を示す図。 (a),(b)は評価のためのu相電圧、u-v相線間電圧を示す図。 (a),(b)は評価のためのu相電圧、u-v相線間電圧を示す図。 評価のための5次成分の大きさを示す図。 別例のd,q/u,v,w変換回路の構成を示すブロック図。 (a),(b),(c)はコンパレータでの比較処理、スイッチング素子のパルスパターンを示す図。 別例のd,q/u,v,w変換回路の構成を示すブロック図。 (a)は角度マップを用いた場合のu相電圧を示す図、(b)は角度マップを用いた場合の変調率と角度との関係を示す図。 (a),(b),(c)は別例のコンパレータでの比較処理、スイッチング素子のパルスパターンを示す図。 (a)は課題を説明するための相電圧を示す図、(b)は線間電圧を示す図、(c)は線間電圧FFT結果(周波数解析)を示す図。 (a)は課題を説明するための相電圧を示す図、(b)は線間電圧を示す図、(c)は線間電圧FFT結果(周波数解析)を示す図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、インバータ装置10は、インバータ回路20とインバータ制御装置30を備えている。インバータ制御装置30は、ドライブ回路31と制御部32とを備えている。
インバータ回路20は、6つのスイッチング素子Q1~Q6と6つのダイオードD1~D6を有する。スイッチング素子Q1~Q6としてIGBTを用いている。正極母線Lpと負極母線Lnとの間に、u相上アームを構成するスイッチング素子Q1と、u相下アームを構成するスイッチング素子Q2が直列接続されている。正極母線Lpと負極母線Lnとの間に、v相上アームを構成するスイッチング素子Q3と、v相下アームを構成するスイッチング素子Q4が直列接続されている。正極母線Lpと負極母線Lnとの間に、w相上アームを構成するスイッチング素子Q5と、w相下アームを構成するスイッチング素子Q6が直列接続されている。スイッチング素子Q1~Q6にはダイオードD1~D6が逆並列接続されている。正極母線Lp、負極母線Lnには平滑コンデンサCを介して直流電源としてのバッテリBが接続されている。
スイッチング素子Q1とスイッチング素子Q2の間がモータ60のu相端子に接続されている。スイッチング素子Q3とスイッチング素子Q4の間がモータ60のv相端子に接続されている。スイッチング素子Q5とスイッチング素子Q6の間がモータ60のw相端子に接続されている。上下のアームを構成するスイッチング素子Q1~Q6を有するインバータ回路20は、スイッチング素子Q1~Q6のスイッチング動作に伴いバッテリBの電圧である直流電圧を交流電圧に変換してモータ60に供給することができるようになっている。モータ60は車両駆動用モータである。
各スイッチング素子Q1~Q6のゲート端子にはドライブ回路31が接続されている。ドライブ回路31は、制御信号であるパルスパターンに基づいてインバータ回路20のスイッチング素子Q1~Q6をスイッチング動作させる。
モータ60に位置検出部61が設けられ、位置検出部61によりモータ60の回転位置としての電気角θが検出される。電流センサ62によりモータ60のu相電流Iuが検出される。また、電流センサ63によりモータ60のv相電流Ivが検出される。
制御部32はマイクロコンピュータにより構成され、制御部32は、減算部33と、トルク制御部34、トルク/電流指令値変換部35と、減算部36,37と、電流制御部38と、d,q/u,v,w変換回路39と、座標変換部40と、速度演算部41を備えている。マイクロコンピュータにより構成された制御部32における制御周期は、マイクロコンピュータのサンプリング周期であり、u,v,w相の電圧指令値Vu**,Vv**,Vw**の1周期に対し最低でも1/10程度短い。
速度演算部41は、位置検出部61により検出される電気角θから速度ωを演算する。減算部33は、指令速度ω*と速度演算部41により演算された速度ωとの差分Δωを算出する。トルク制御部34は、速度ωの差分Δωからトルク指令値T*を演算する。
トルク/電流指令値変換部35は、トルク指令値T*を、d軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*に変換する。例えば、トルク/電流指令値変換部35は、記憶部(図示略)に予め記憶される目標トルクとd軸電流指令値Id*及びq軸電流指令値Iq*とが対応付けられたテーブルを用いてトルク/電流指令値変換を行う。
座標変換部40は、電流センサ62,63によるu相電流Iu及びv相電流Ivからモータ60のw相電流Iwを求め、位置検出部61により検出される電気角θに基づいて、u相電流Iu、v相電流Iv及びw相電流Iwをd軸電流Id及びq軸電流Iqに変換する。なお、d軸電流Idはモータ60に流れる電流において、界磁を発生させるための電流ベクトル成分であり、q軸電流Iqはモータ60に流れる電流において、トルクを発生させるための電流ベクトル成分である。
減算部36は、d軸電流指令値Id*とd軸電流Idとの差分ΔIdを算出する。減算部37は、q軸電流指令値Iq*とq軸電流Iqとの差分ΔIqを算出する。電流制御部38は、差分ΔId及び差分ΔIqに基づいてd軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*を算出する。
d,q/u,v,w変換回路39は、角度情報である電気角θと速度(回転速度)ωとd軸電圧指令値Vd*とq軸電圧指令値Vq*を入力して各相の上下アーム用のスイッチング素子Q1~Q6のパルスパターンをドライブ回路31に出力する。つまり、位置検出部61により検出される電気角θと速度ωに基づいて、d軸電圧指令値Vd*及びq軸電圧指令値Vq*からインバータ回路20の各スイッチング素子Q1~Q6をオン、オフさせるためのパルスパターンを出力する。即ち、d,q/u,v,w変換回路39は、モータ60に流れるu,v,wの各相の電流Iu,Iv,Iwに基づいてモータ60におけるd軸電流とq軸電流が目標値となるようにモータ60の電流経路に設けられたスイッチング素子Q1~Q6を制御する。
d,q/u,v,w変換回路39は、図2に示す構成となっている。図2において、d,q/u,v,w変換回路39は、線間電圧実効値変換部50と、パルスパターン生成部51を備える。パルスパターン生成部51は、三角波生成部52と、コンパレータ53と、第1モジュレーション電圧生成部54と、第2モジュレーション電圧生成部55と、第3モジュレーション電圧生成部56を有する。
三角波生成部52は、角度情報としての電気角θと速度ωとd,q軸電圧指令値Vd*,Vq*から、u,v,w相の電圧指令値に対応する波形の信号としての三角波を生成する。三角波の周波数は回転数(電気角θの時間的変化割合)に応じて変化し、電流1周期に対して三角波1周期である。三角波の振幅は1とする。三角波はコンパレータ53に入力される。
線間電圧実効値変換部50は、d,q軸電圧指令値Vd*,Vq*を、モータの線間電圧実効値Vline-rmsに変換する。詳しくは、Vline-rms=√(Vd*+Vq*)にて算出する。
第1モジュレーション電圧生成部54は、線間電圧実効値変換部50で変換した線間電圧実効値Vline-rmsを第1モジュレーション電圧M1に変換する。第1モジュレーション電圧M1はプラスの値とマイナスの値の両方がコンパレータ53に入力される。つまり、第1モジュレーション電圧生成部54は、±の0~1の第1モジュレーション電圧M1に変換する。また、第2モジュレーション電圧生成部55は、線間電圧実効値変換部50で変換した線間電圧実効値Vline-rmsを第2モジュレーション電圧M2に変換する。第2モジュレーション電圧M2はプラスの値とマイナスの値の両方がコンパレータ53に入力される。さらに、第3モジュレーション電圧生成部56は、線間電圧実効値変換部50で変換した線間電圧実効値Vline-rmsを第3モジュレーション電圧M3に変換する。第3モジュレーション電圧M3はプラスの値とマイナスの値の両方がコンパレータ53に入力される。第1モジュレーション電圧M1と第2モジュレーション電圧M2と第3モジュレーション電圧M3とは異なる値となる。つまり、線間電圧実効値Vline-rmsから第1モジュレーション電圧M1を決定する特性線L1と、線間電圧実効値Vline-rmsから第2モジュレーション電圧M2を決定する特性線L2と、線間電圧実効値Vline-rmsから第3モジュレーション電圧M3を決定する特性線L3とは異なっている。モジュレーション電圧M1,M2,M3は、異なるスイッチングタイミングを規定する。
コンパレータ53は、図3(a)に示すように、三角波生成部52において生成したu,v,w相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に対応する波形(三角波)の信号と、各モジュレーション電圧生成部54,55,56において変換した各モジュレーション電圧M1,M2,M3とを比較する。そして、コンパレータ53は、インバータ回路20における上アーム用スイッチング素子Q1,Q3,Q5のパルスパターン及び下アーム用スイッチング素子Q2,Q4,Q6のパルスパターンを出力する。
詳しくは、コンパレータ53は、u相の三角波と、±の0~1の各モジュレーション電圧M1,M2,M3とを比較する。そして、コンパレータ53は、u相の三角波と、±の0~1の各モジュレーション電圧M1,M2,M3の大小の比較結果を、図3(b)に示すように、上アーム用スイッチング素子Q1のパルスパターンとして出力する。なお、図3(b)においてパルスパターンはゼロクロスでも反転する。また、コンパレータ53は、u相の三角波と、±の0~1の各モジュレーション電圧M1,M2,M3の大小の比較結果を、図3(c)に示すように、下アーム用スイッチング素子Q2のパルスパターンとして出力する。なお、図3(c)においてパルスパターンはゼロクロスでも反転する。
同様に、v相の三角波と、±の0~1の各モジュレーション電圧M1,M2,M3とを比較する。そして、コンパレータ53は、v相の三角波と、±の0~1の各モジュレーション電圧M1,M2,M3の大小の比較結果を、上アーム用スイッチング素子Q3のパルスパターンとして出力する。なお、パルスパターンはゼロクロスでも反転する。また、コンパレータ53は、v相の三角波と、±の0~1の各モジュレーション電圧M1,M2,M3の大小の比較結果を、下アーム用スイッチング素子Q4のパルスパターンとして出力する。なお、パルスパターンはゼロクロスでも反転する。
また、w相の三角波と、±の0~1の各モジュレーション電圧M1,M2,M3とを比較する。そして、コンパレータ53は、w相の三角波と、±の0~1の各モジュレーション電圧M1,M2,M3の大小の比較結果を、上アーム用スイッチング素子Q5のパルスパターンとして出力する。なお、パルスパターンはゼロクロスでも反転する。また、コンパレータ53は、w相の三角波と、±の0~1の各モジュレーション電圧M1,M2,M3の大小の比較結果を、下アーム用スイッチング素子Q6のパルスパターンとして出力する。なお、パルスパターンはゼロクロスでも反転する。
パルスパターン生成部51(三角波生成部52、モジュレーション電圧生成部54,55,56、コンパレータ53)において、線間電圧実効値Vline-rmsに基づいてアーム用スイッチング素子Q1~Q6のパルスパターンとして、特定次数の高周波を打ち消すようなパルスパターンを生成する。異なるスイッチングタイミングを規定する複数のモジュレーション電圧M1,M2,M3を生成する際に、第1モジュレーション電圧M1で線間電圧実効値Vline-rmsを調整し、第2モジュレーション電圧M2及び第3モジュレーション電圧M3で低次高調波を低減させるパルスを追加する。
具体的には、モータ60のコア、即ち、ロータコア及びステータコアに起因する損失である鉄損Wiは、以下の式(1)から推定することができる。
Figure 0007067522000002
・・・(1)
ただし、Vnは高調波電圧、nは高調波次数である。
そして、式(1)における高調波次数n(5≦n≦31)を3つ以上とした所定範囲(例えば、n=5,7,11,13)で、鉄損Wiが最小となるようなパルスパターン(パルス列)を生成する。
次に、インバータ装置10の作用について説明する。
図19(a)、図19(b)、図19(c)、図20(a)、図20(b)、図20(c)を用いて説明したように、低次高調波(例えば5次成分)が多く含まれる。電圧はパルス状にしか与えられず、更にそのパルス数が少ないほど高調波は多く現れる。特に、PWM制御での三角波比較で出力する電圧はパルス数が多いため低次高調波が低い傾向にある。
図2において、パルス生成アルゴリズムとして、入力は電気角θ、速度ω、d,q軸電圧指令値Vd*,Vq*であり、出力は各相上下アーム用スイッチング素子のパルスパターンである。
図2においてd,q軸電圧指令値Vd*,Vq*から三角波生成部52により三角波が生成される。一方、線間電圧実効値変換部50において、d,q軸電圧指令値Vd*,Vq*がモータの線間電圧実効値Vline-rmsに変換される。その線間電圧実効値Vline-rmsは各モジュレーション電圧生成部54,55,56において事前に算出したデータをもとに各モジュレーション電圧M1,M2,M3に変換される。
コンパレータ53は、入力されたu相の三角波と±M1,±M2,±M3の値を比較する。図3(a)及び図3(b)に示すように、上アーム用のスイッチング素子Q1のパルスパターンは三角波と±M1,±M2,±M3との値の比較で算出される。図3(a)及び図3(c)に示すように、下アーム用のスイッチング素子Q2のパルスパターンは三角波と±M1,±M2,±M3との値の比較で算出される。なお、パルスパターンはゼロクロスでも反転する。
v,w相についてはu相の電圧指令値から±2/3πズレた指令値をそれぞれ持つのでその三角波と±M1,±M2,±M3との比較を行う。
次に、図4(a)、図4(b)、図5(a)、図5(b)、図6(a)、図6(b)、図7、図8、図9、図10(a)、図10(b)、図11(a)、図11(b)、図12(a)、図12(b)、図13を用いて評価結果について説明する。
図4(a)に示す相電圧Vu及び図4(b)に示す線間電圧Vuvで示すような電圧指令に応じてデューティを調整する駆動を行う。このとき、第1モジュレーション電圧M1のみを用いている。図4(a)は図20(a)と同じ駆動方式である。
これに対し、図5(a)及び図5(b)に示すように、矩形波駆動で発生する低次高調波に対して、それを打ち消すような特性を持ったパルスを追加する。詳しくは、第1モジュレーション電圧M1に対し第2モジュレーション電圧M2及び第3モジュレーション電圧M3を追加して用いている。ここで、3つのM値は「0」に近い値をとっている。
また、図6(a)及び図6(b)に示すように、矩形波駆動で発生する低次高調波に対して、それを打ち消すような特性を持ったパルスを追加している。詳しくは、2つのモジュレーション電圧を用いている。ここで、2つのM値は「1」に近い値をとっている。
図7には線間電圧の5次成分の測定結果を示す。図4(b)に示した場合の5次成分の大きさを「1」とする。図5(b)に示した場合の5次成分の大きさは非常に大きな値であった。特許文献2のように1/4周期で3パルスから2つの次数の高調波(例えば5次と7次)を0にする方式の場合は5次成分の大きさは「0.596」であった。即ち、特定次数である5次の高調波電圧を少なくすることができる。図6(b)に示した場合の5次成分の大きさは「0.012」であった。
図8には線間電圧の7次成分の測定結果を示す。図4(b)に示した場合の5次成分の大きさを「1」とする。図5(b)に示した場合の5次成分の大きさは非常に大きな値であった。特許文献2のように1/4周期で3パルスから2つの次数の高調波(例えば5次と7次)を0にする方式の場合は7次成分の大きさは「0.478」であった。即ち、特定次数である5次の高調波電圧を少なくすることができる。図6(b)に示した場合の7次成分の大きさは「0.006」であった。
図9には線間電圧の5次~13次成分総和の測定結果を示す。図4(b)に示した場合の5次~13次成分の総和を「1」とする。図5(b)に示した場合の5次~13次成分総和は「1.98」であった。特許文献2のように1/4周期で3パルスから2つの次数の高調波(例えば5次と7次)を0にする方式の場合は5次~13次成分総和は「1.160」であった。このように、7次よりも高次の高調波が大きくなり、パルス数を増やせば3つ以上の高調波を0にすることはできるが、パルスが増える分だけスイッチング損失が大きくなる。図6(b)に示した場合の5次~13次成分総和は「0.330」であった。
その結果、矩形波駆動で発生する低次高調波に対して、それを打ち消すような特性を持ったパルスを追加することで低次高調波(5次~13次成分)を低減させることができることが分かった。
図10(a)に示す相電圧Vu及び図10(b)に示す線間電圧Vuvで示すような一般的な矩形波駆動を行う。図10(a),(b)は図19(a),(b)と同じ駆動方式である。
これに対し、図11(a)及び図11(b)に示すように、矩形波駆動で発生する低次高調波に対して、それを打ち消すような特性を持ったパルスを追加する。詳しくは、2つのモジュレーション電圧を用いている。ここで、2つのM値は「0」に近い値をとっている。
また、図12(a)及び図12(b)に示すように、矩形波駆動で発生する低次高調波に対して、それを打ち消すような特性を持ったパルスを生成している。詳しくは、3つのモジュレーション電圧を用いている。ここで、1つのM値は「0」に近い値をとり、残りの2つのM値は「1」に近い値をとっている。
図13には線間電圧の5次成分の測定結果を示す。図10(b)に示した場合の5次成分の大きさを「1」とする。図11(b)に示した5次成分の大きさは「0.48」であった。図12(b)に示した場合の5次成分の大きさは「1.06」であった。
その結果、矩形波駆動で発生する低次高調波に対して、それを打ち消すべくパルス位置を自由に設計してパルスを有効に追加することで低次高調波(5次成分)を低減させることができることが分かった。得られるパルスパターンは正弦波に近づくようなパルスパターンとする。
以上のごとく、低次高調波(代表として5次成分)を低減することができる。
このように、図19(a)、図19(b)、図19(c)、図20(a)、図20(b)、図20(c)を用いて説明したよう矩形波駆動で発生する低次高調波に対して、それを打ち消すような特性を持ったパルスを追加することで低次高調波を低減させる。
特に、第1モジュレーション電圧M1に対し第2モジュレーション電圧M2及び第3モジュレーション電圧M3を追加するだけで任意の場所にパルスを追加できる。よって、矩形波駆動を行う際、低次高調波を低減できる。即ち、高調波損失を低減できる。
詳しくは、実施形態において、図2の三角波生成部52では、角度情報としての電気角θと速度ωとd,q軸電圧指令値からu,v,w相の三角波を生成し、この三角波の位相は電気角の位相(θ)と電圧位相δ(Vd*,Vq*から計算できる)から計算する。三角波の傾き(図3(a)参照)は速度ωから計算する。三角波の振幅は1とする。各モジュレーション電圧生成部54,55,56では、モジュレーション電圧Mn(n=1,2,3,・・・)は線間電圧実効値が指令通り出力されることを前提に決定される。詳しくは、図2においては第1モジュレーション電圧M1で線間電圧実効値を調整し、第2モジュレーション電圧M2及び第3モジュレーション電圧M3で低次高調波を低減させるパルスを追加する。なお、場合によっては、その関係は逆転し第2モジュレーション電圧M2及び第3モジュレーション電圧M3で生成させるパルスで線間電圧実効値を確保し、第1モジュレーション電圧M1で生成するパルスにて高調波低減することも考えられる。
図2においてはモジュレーション電圧M1~M3まで生成する場合を示しているが、モジュレーション電圧数を増やしスイッチング回数を増加させると高調波低減効果が大きくなるのでモジュレーション電圧数はインバータ損失とモータ損失のバランスを考慮し決定される。
そして、図2のコンパレータ53は入力された三角波とモジュレーション電圧とを比較し、大小関係によりパルスを出力する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)インバータ装置10の構成として、正負の母線Lp,Ln間においてu,v,wの相毎の上下のアームを構成するスイッチング素子Q1~Q6を有し、スイッチング素子Q1~Q6のスイッチング動作に伴い直流電圧を交流電圧に変換してモータ60に供給するインバータ回路20を備える。d,q軸電圧指令値Vd*,Vq*をモータの線間電圧実効値Vline-rmsに変換する電圧指令値変換部としての線間電圧実効値変換部50を備える。線間電圧実効値変換部50において変換した線間電圧実効値Vline-rmsに基づいてインバータ回路20における上アーム用スイッチング素子Q1,Q3,Q5のパルスパターン及び下アーム用スイッチング素子Q2,Q4,Q6のパルスパターンにおいて次の式(1)における高調波次数n(5≦n≦31)を3つ以上とした所定範囲(例えば、n=5,7,11,13)で、鉄損Wiが最小となるようなパルスパターンを生成するパルスパターン生成部51(三角波生成部52、モジュレーション電圧生成部54,55,56、コンパレータ53)を備える。
Figure 0007067522000003
・・・(1)
ただし、Vnは高調波電圧、nは高調波次数である。
よって、スイッチング損失を抑制しつつより広範囲の高調波を低減することができる。具体的には、低次(例えば5次成分)の高調波を低減して高調波損失の低減を図ることができるとともにトルクリップルの増大を抑制することができる。
特に高調波成分が高い次数は、5次以上で、奇数次かつ3の倍数でない次数であり、5次,7次,11次,13次,・・・と続き、5次と7次のように2つの次数を1組としたときの5組(5次と7次の組、11次と13次の組、17次と19次の組、23次と25次の組、29次と31次の組)までが、低次高調波が大きい場合に高調波損失やトルクリップルの増大を招くことに対する対応として特に有用である。
即ち、上述の式(1)における高調波次数n(n=5,7,11,13,17,19,23,25,29,31)を3つ以上とした所定範囲で、鉄損Wiが最小となるようなパルスパターンを生成するパルスパターン生成部51を備える構成とするとよりよい。
ちなみに、低次高調波は電流周波数の倍数の高調波であり、高次高調波はインバータのスイッチング周波数の倍数の周波数であり、概ね、電流周波数は数十Hz~数百Hz、スイッチング周波数は数十kHz~数百kHzである。
(2)パルスパターン生成部51は、角度情報としての電気角θとd,q軸電圧指令値Vd*,Vq*に基づいてu,v,w相の電圧指令値に対応する波形の信号(三角波)を生成する信号生成部としての三角波生成部52と、電圧指令値変換部としての線間電圧実効値変換部50において変換した線間電圧実効値Vline-rmsに基づいて異なるスイッチングタイミングを規定する複数のモジュレーション電圧M1,M2,M3を制御周期毎に生成するモジュレーション電圧生成部54,55,56と、信号生成部としての三角波生成部52において生成したu,v,w相の電圧指令値に対応する波形の信号(三角波)と各モジュレーション電圧生成部54,55,56において生成した複数のモジュレーション電圧M1,M2,M3とを比較してインバータ回路20における上アーム用スイッチング素子Q1,Q3,Q5のパルスパターン及び下アーム用スイッチング素子Q2,Q4,Q6のパルスパターンを出力するコンパレータ53と、を有する。よって、特定次数の高周波を打ち消すようなパルスパターン(パルス列)の生成を容易に行うことができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
○ 図2では三角波を用いたが、これに代わり図14に示すように電圧指令値の正弦波を用いてもよい。
詳しくは、図14において、d,q/u,v,w変換回路39は、線間電圧実効値変換部70とパルスパターン生成部71を備える。パルスパターン生成部71は、線間電圧実効値Vline-rmsに基づいてインバータ回路20における上アーム用スイッチング素子Q1,Q3,Q5のパルスパターン及び下アーム用スイッチング素子Q2,Q4,Q6のパルスパターンにおいて特定次数の高周波を打ち消すようなパルスパターンを生成するためのものである。
パルスパターン生成部71は、d,q/u,v,w変換部72とスケーリング部73とコンパレータ74と相ピーク値変換部75と第1モジュレーション電圧生成部76と第2モジュレーション電圧生成部77と第3モジュレーション電圧生成部78とを有する。d,q/u,v,w変換部72は、角度情報(ロータの位置)である電気角θに基づいてd,q軸電圧指令値Vd*,Vq*を、u,v,w相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に座標変換する。線間電圧実効値変換部70は、d,q軸電圧指令値Vd*,Vq*を、モータの線間電圧実効値Vline-rmsに変換する。詳しくは、Vline-rms=√(Vd*+Vq*)にて算出する。相ピーク値変換部75は、線間電圧実効値Vline-rmsのu,v,w相のピーク値Vphase-peakを算出する。詳しくは、Vphase-peak=Vline-rms×√2/√3にて算出する。スケーリング部73は、u,v,w相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*を、線間電圧実効値Vline-rmsのu,v,w相のピーク値Vphase-peakで-1~+1にスケーリングする。スケーリングされたu,v,w相の電圧指令値Vu**,Vv**,Vw**はコンパレータ74に入力される。各モジュレーション電圧生成部76,77,78は、線間電圧実効値変換部70で変換した線間電圧実効値Vline-rmsを各モジュレーション電圧M1,M2,M3に変換する。コンパレータ74は、図15(a)に示すように、d,q/u,v,w変換部72において生成したu,v,w相の電圧指令値Vu*,Vv*,Vw*に対応する波形(正弦波)の信号と、各モジュレーション電圧生成部76,77,78において変換した各モジュレーション電圧M1,M2,M3とを比較する。そして、コンパレータ74は、インバータ回路20における上アーム用スイッチング素子Q1,Q3,Q5のパルスパターン(図15(b))及び下アーム用スイッチング素子Q2,Q4,Q6のパルスパターン(図15(c))を出力する。
○ d,q軸電圧指令値Vd*,Vq*をモータの線間電圧実効値Vline-rmsに変換にしたが、これに代わり変調率に変換してもよい。具体的には、図16に示すように、d,q軸電圧指令値を変調率に変換する電圧指令値変換部としての変調率変換部80と、パルスパターン生成部81を備える。パルスパターン生成部81は、変調率変換部80において変換した変調率に基づいてインバータ回路20における上アーム用スイッチング素子Q1,Q3,Q5のパルスパターン及び下アーム用スイッチング素子Q2,Q4,Q6のパルスパターンにおいて特定次数の高周波を打ち消すようなパルスパターンを生成するためのものである。
パルスパターン生成部81は、三角波生成部82と第1モジュレーション電圧生成部84と第2モジュレーション電圧生成部85と第3モジュレーション電圧生成部86とコンパレータ83を有する。変調率変換部80は、d,q軸電圧指令値Vd*,Vq*を、変調率に変換する。詳しくは、次の式(2)により変調率を算出する。
Figure 0007067522000004
・・・(2)
ここで、Vdcは直流電圧である。図1において仮想線で示すように電圧センサ42によりバッテリBの電圧(直流電圧)Vdcが検出され、この検出結果がd,q/u,v,w変換回路39に送られる。
各モジュレーション電圧生成部84,85,86は、変調率を事前に算出したデータをもとに、各モジュレーション電圧M1,M2,M3を生成する。三角波生成部82は、電気角θと速度ωと指令速度ω*とd軸電圧指令値Vd*とq軸電圧指令値Vq*を入力してu.v,w相の三角波を生成する。なお、図1の仮想線で示すように指令速度ω*がd,q/u,v,w変換回路39に送られる。三角波の振幅は1とする。三角波の周波数は回転数(電気角θの時間的変化割合)に応じて変化する。三角波はコンパレータ83に送られる。コンパレータ83は、入力されたu相の三角波と各モジュレーション電圧M1,M2,M3の値を比較する。そして、コンパレータ83は、u相の上アーム用のスイッチング素子Q1のパルスパターン、及び、u相の下アーム用のスイッチング素子Q2のパルスパターンを算出する。
このように、パルスパターン生成部81は、三角波生成部82と、電圧指令値変換部としての変調率変換部80において変換した変調率に基づいて異なるスイッチングタイミングを規定する複数のモジュレーション電圧M1,M2,M3を制御周期毎に生成するモジュレーション電圧生成部としてのモジュレーション電圧生成部84,85,86と、信号生成部としての三角波生成部82において生成したu,v,w相の電圧指令値に対応する波形の信号と各モジュレーション電圧生成部84,85,86において生成した複数のモジュレーション電圧M1,M2,M3とを比較してインバータ回路20における上アーム用スイッチング素子Q1,Q3,Q5のパルスパターン及び下アーム用スイッチング素子Q2,Q4,Q6のパルスパターンを出力するコンパレータ83と、を有する。
○ モジュレーション電圧の数は制限しない。モジュレーション電圧の数を増やすと、高調波低減効果が大きくなる。一方、モジュレーション電圧の数を増やすとスイッチング回数増加によりインバータ損失の増加を招きやすいので、高調波損失とインバータ損失とのバランスを考慮してモジュレーション電圧の数を設定するとよい。
○ モジュレーション電圧は事前に算出した値をマップに格納して演算周期ごとに参照してもよいが、演算周期ごとに低高調波を実現するスイッチング角度を算出してその値を使用してもよい。つまり、パルスパターン(パルス列)の生成は三角波と複数のモジュレーション電圧との比較により行ったが、これに代わり、図17(a)及び図17(b)に示すように、パルスパターン(パルス列)自体を記憶させてもよい。
図17(a)及び図17(b)において、3本の直線L11,L12,L13はスイッチング素子の切り替わり角度(モジュレーション電圧Mn(n=1,2,3,・・・)に相当する)を表しており、駆動条件から変調率が決まり,変調率との交点となる角度でスイッチング素子は切り替わる。
このように、モジュレーション電圧Mn(n=1,2,3,・・・)を演算周期ごとに毎回最適解を導出しその値を使ってもよいが、図17(a)及び図17(b)に示すように、事前に導出した結果をマップとして格納しておき、変調率等から特定次数の高周波を打ち消すようなパルスパターンを生成するようにしてもよい。
○ 図3(a)、図3(b)、図3(c)では三角波と±のモジュレーション電圧を比較するとともに三角波のゼロクロスで反転するようにして上アーム用スイッチング素子のパルスパターン及び下アーム用スイッチング素子のパルスパターンを生成した。これに代わり、図18(a)、図18(b)、図18(c)に示すように、三角波と+のモジュレーション電圧を比較して上アーム用スイッチング素子のパルスパターンを生成するとともに三角波と-のモジュレーション電圧を比較して下アーム用スイッチング素子のパルスパターンを生成してもよい。なお、パルスパターンは三角波のゼロクロスで反転させない。
図3(a)、図3(b)、図3(c)の方式と図18(a)、図18(b)、図18(c)の方式の対比において、図3(a)、図3(b)、図3(c)の方式の方が指令通りの電圧を出力しやすく電流の振動やノイズを減らすことができる。一方、図18(a)、図18(b)、図18(c)の方式は電流の振動やノイズは増加するがスイッチング回数の低減を図ることができる。
また、図18(a)、図18(b)、図18(c)の方式を、図14の場合、図16の場合に同様に使用することができる。
○ インバータ回路20における6つのスイッチング素子Q1~Q6としてIGBTを用いたが、これに代わりパワーMOSFET等を用いてもよい。
10…インバータ装置、20…インバータ回路、50…線間電圧実効値変換部、51…パルスパターン生成部、52…三角波生成部、53…コンバータ、54…第1モジュレーション電圧生成部、55…第2モジュレーション電圧生成部、56…第3モジュレーション電圧生成部、60…モータ、70…線間電圧実効値変換部、71…モジュレーション電圧生成部、72…d,q/u,v,w変換部、73…スケーリング部、74…コンバータ、75…相ピーク値変換部、76…第1モジュレーション電圧生成部、77…第2モジュレーション電圧生成部、78…第3モジュレーション電圧生成部、80…線間電圧実効値変換部、81…モジュレーション電圧生成部、82…三角波生成部、83…コンパレータ、84…第1モジュレーション電圧生成部、85…第2モジュレーション電圧生成部、86…第3モジュレーション電圧生成部、Ln…負極母線、Lp…正極母線、M1…第1モジュレーション電圧、M2…第2モジュレーション電圧、M3…第3モジュレーション電圧、Q1…u相上アーム用スイッチング素子、Q2…u相下アーム用スイッチング素子、Q3…v相上アーム用スイッチング素子、Q4…v相下アーム用スイッチング素子、Q5…w相上アーム用スイッチング素子、Q6…w相下アーム用スイッチング素子、Vd*…d軸電圧指令値、Vq*…q軸電圧指令値、Vu**…電圧指令値、Vv**…電圧指令値、Vw**…電圧指令値、θ…電気角。

Claims (2)

  1. 正負の母線間においてu,v,wの相毎の上下のアームを構成するスイッチング素子を有し、前記スイッチング素子のスイッチング動作に伴い直流電圧を交流電圧に変換してモータに供給するインバータ回路と、
    d,q軸電圧指令値をモータの線間電圧実効値または変調率に変換する電圧指令値変換部と、
    前記電圧指令値変換部において変換した線間電圧実効値または変調率に基づいて前記インバータ回路における上アーム用スイッチング素子のパルスパターン及び下アーム用スイッチング素子のパルスパターンにおいて、次の式(1)における高調波次数n(5≦n≦31)を3つ以上とした所定範囲で、鉄損Wiが最小となるようなパルスパターンを生成するパルスパターン生成部と、
    を備えたことを特徴とするインバータ装置。
    Figure 0007067522000005
    ・・・(1)
    ただし、Vnは高調波電圧、nは高調波次数である。
  2. 前記パルスパターン生成部は、
    角度情報とd,q軸電圧指令値に基づいてu,v,w相の電圧指令値に対応する波形の信号を生成する信号生成部と、
    前記電圧指令値変換部において変換した線間電圧実効値または変調率に基づいて異なるスイッチングタイミングを規定する複数のモジュレーション電圧を制御周期毎に生成するモジュレーション電圧生成部と、
    前記信号生成部において生成したu,v,w相の電圧指令値に対応する波形の信号と前記モジュレーション電圧生成部において生成した複数のモジュレーション電圧とを比較して前記インバータ回路における上アーム用スイッチング素子のパルスパターン及び下アーム用スイッチング素子のパルスパターンを出力するコンパレータと、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置。
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