JP7078490B2 - 重合性単量体組成物、重合体及びその製造方法、硬化性樹脂組成物、及びその用途 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、メタクリル酸t-ブチル、ベンジルマレイミド、メタクリル酸、メタクリル酸メチルを含む単量体成分を、t-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエートの存在下で重合して得られた(メタ)アクリレート系重合体と、重合性単量体と、光重合開始剤を含むネガ型レジスト組成物が記載されている。
上記重合体は、側鎖に二重結合を有することが好ましい。
本発明はまた、上述の硬化性樹脂組成物を硬化させてなる硬化物でもある。
本発明はまた、基板上に、上述の硬化物を有するカラーフィルターでもある。
本発明はまた、上述のカラーフィルターを備える表示装置でもある。
なお、以下において記載する本発明の個々の好ましい形態を2つ以上組み合わせたものもまた、本発明の好ましい形態である。
本明細書中、「アクリレート」と「メタクリレート」とをまとめて「(メタ)アクリレート」とも称する。また、「アクリル酸」と「メタクリル酸」とをまとめて「(メタ)アクリル酸」とも称する。
<重合開始剤>
本発明の重合性単量体組成物は、酸基含有単量体、及び、重合開始剤を含み、上記重合開始剤は、下記一般式(1):
酸基含有単量体を含む単量体成分を重合する際に、メチルラジカル、t-ブトキシラジカル、アルコキシラジカル等の水素引き抜き力が強いラジカルを発生する過酸化物を重合開始剤として使用すると、当該ラジカルが作用して単量体の重合のみならず、ポリマー主鎖に対する水素引き抜き反応によって分岐構造が多い重合体が得られやすくなる。一方、上記一般式(1)で表される有機過酸化物を重合開始剤として使用すると、水素引き抜き力が比較的弱いラジカルが発生し、当該ラジカルが単量体等のビニル基に作用して効率的に重合を起こし、分岐構造が少ない重合体を得ることができ、そのような重合体を硬化させるとしわが生じにくい硬化物が得られると推測される。
上記一般式(1)において、R1は、炭素数1~10の炭化水素基を表す。R1の炭素数は、1~9であることが好ましく、1~8であることがより好ましい。
上記炭化水素基としては、鎖状又は環状の飽和炭化水素基及び不飽和炭化水素基が挙げられ、鎖状又は環状の飽和炭化水素基及び環状の不飽和炭化水素基が好ましい。
bは、0又は1であり、好ましくは0である。
cは、1~4の整数であり、好ましくは1又は2である。
ただし、aが0の場合、bは0であり、かつ、R1は炭素数5~10の炭化水素基である。
また、bが1の場合、aは1である。
上記一般式(1)で表される有機過酸化物は、下記一般式(1-a)、(1-b)又は(1-c)で表される化合物であることが好ましく、一般式(1-c)で表される化合物であることがより好ましい。
一般式(1-b)及び(1-c)中、R1は、炭素数1~10の炭化水素基を表し、cは、1~4の整数を表す。
本発明においては、上記有機過酸化物を1種単独で使用してもよいし、2種以上組み合わせて使用してもよい。
(a)酸基含有単量体
本発明の重合性単量体組成物は、単量体成分として、(a)酸基含有単量体(以下、「単量体(a)」とも称する。)を含む。
上記酸基含有単量体としては、分子内に酸基と重合性二重結合を有する化合物が挙げられる。
上記酸基としては、例えば、カルボキシル基、フェノール性水酸基、カルボン酸無水物基、リン酸基、スルホン酸基等、アルカリ水と中和反応する官能基が挙げられ、これらの1種のみを有していてもよいし、2種以上有していてもよい。なかでも、カルボキシル基又はカルボン酸無水物基が好ましく、カルボキシル基がより好ましい。
上記重合性二重結合としては、例えば、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基、メタリル基等が挙げられる。
上記重合性単量体組成物は、上記単量体(a)を1種のみ含んでいてもよいし、2種以上含んでいてもよい。
上記重合性単量体組成物は、単量体成分として、更に、(b)主鎖に環構造を導入し得る単量体(以下、「単量体(b)」とも称する。)を含むことが好ましい。主鎖に環構造を導入し得る単量体を含む単量体成分を重合することにより、主鎖に環構造を有する重合体が得られ、耐熱性や耐熱着色性を向上させることができる。上記環構造としては、イミド環、テトラヒドロピラン環、テトラヒドロフラン環、ラクトン環等が挙げられる。
上記α-(アリルオキシメチル)アクリレート系単量体の具体例としては、例えば、α-アリルオキシメチルアクリル酸;α-アリルオキシメチルアクリル酸メチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸エチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸n-プロピル、α-アリルオキシメチルアクリル酸i-プロピル、α-アリルオキシメチルアクリル酸n-ブチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸s-ブチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸t-ブチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸n-アミル、α-アリルオキシメチルアクリル酸s-アミル、α-アリルオキシメチルアクリル酸t-アミル、α-アリルオキシメチルアクリル酸n-ヘキシル、α-アリルオキシメチルアクリル酸s-ヘキシル、α-アリルオキシメチルアクリル酸n-ヘプチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸n-オクチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸s-オクチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸t-オクチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸2-エチルヘキシル、α-アリルオキシメチルアクリル酸カプリル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ノニル、α-アリルオキシメチルアクリル酸デシル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ウンデシル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ラウリル、α-アリルオキシメチルアクリル酸トリデシル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ミリスチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ペンタデシル、α-アリルオキシメチルアクリル酸セチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ヘプタデシル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ステアリル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ノナデシル、α-アリルオキシメチルアクリル酸エイコシル、α-アリルオキシメチルアクリル酸セリル、α-アリルオキシメチルアクリル酸メリシル等のアルキル-(α-アリルオキシメチル)アクリレート系単量体;α-アリルオキシメチルアクリル酸メトキシエチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸メトキシエトキシエチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸メトキシエトキシエトキシエチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸3-メトキシブチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸エトキシエチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸エトキシエトキシエチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸フェノキシエチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸フェノキシエトキシエチル等のアルコキシアルキル-(α-アリルオキシメチル)アクリレート系単量体;α-アリルオキシメチルアクリル酸ヒドロキシエチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ヒドロキシプロピル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ヒドロキシブチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸フルオロエチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ジフルオロエチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸クロロエチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ジクロロエチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ブロモエチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ジブロモエチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ビニル、α-アリルオキシメチルアクリル酸アリル、α-アリルオキシメチルアクリル酸メタリル、α-アリルオキシメチルアクリル酸クロチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸プロパギル、α-アリルオキシメチルアクリル酸シクロペンチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸シクロヘキシル、α-アリルオキシメチルアクリル酸4-メチルシクロヘキシル、α-アリルオキシメチルアクリル酸4-t-ブチルシクロヘキシル、α-アリルオキシメチルアクリル酸トリシクロデカニル、α-アリルオキシメチルアクリル酸イソボルニル、α-アリルオキシメチルアクリル酸アダマンチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ジシクロペンタジエニル、α-アリルオキシメチルアクリル酸フェニル、α-アリルオキシメチルアクリル酸メチルフェニル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ジメチルフェニル、α-アリルオキシメチルアクリル酸トリメチルフェニル、α-アリルオキシメチルアクリル酸4-t-ブチルフェニル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ベンジル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ジフェニルメチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ジフェニルエチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸トリフェニルメチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸シンナミル、α-アリルオキシメチルアクリル酸ナフチル、α-アリルオキシメチルアクリル酸アントラニル;等が挙げられる。なかでも、アルキル-(α-アリルオキシメチル)アクリレート系単量体が好適である。上記アルキル-(α-アリルオキシメチル)アクリレート系単量体としては、透明性や分散性、工業的入手の容易さ等の観点から、α-アリルオキシメチルアクリル酸メチル(メチル-(α-アリルオキシメチル)アクリレートとも称する)が特に好適である。
R2の炭素数は、モノマーの溶解性の点で好ましくは1~10、より好ましくは1~6である。
R2としては、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、又は2-エチルヘキシル基等が挙げられる。好ましくはメチル基である。
上記炭素数1~20の有機残基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基等の炭素数1~20のアルキル基;エテニル基、プロペニル基等の炭素数1~20の不飽和脂肪族炭化水素基;フェニル基、ナフチル基等の炭素数1~20の芳香族炭化水素基;上記アルキル基、上記不飽和脂肪族炭化水素基及び上記芳香族炭化水素基において、水素原子の一つ以上が、水酸基、カルボキシル基、エーテル基及びエステル基から選ばれる少なくとも1種の基により置換された基等が挙げられる。R3としては、なかでもラクトン環の親水性の観点から水素原子が好ましい。
上記重合性単量体組成物は、単量体成分として、更に、(c)-COO*R4(R4は、一価の有機基を表し、O*に結合する炭素原子は第3級炭素原子である。)基を含有するビニル系単量体(以下、「単量体(c)」とも称する。)を含んでいてもよい。上記ビニル系単量体を有することにより、耐熱性や耐溶剤性に優れた硬化物を与える重合体を得ることができる。また、重合体を色材とともに用いた場合、色材濃度が高く、かつ色材の溶出が抑制された硬化物を与えることができる。
上記一価の有機基としては、好ましくは炭素数1~91の一価の鎖状、分岐状若しくは環状の飽和又は不飽和炭化水素基が挙げられる。上記有機基は、置換基を有していてもよい。
R4の炭素数は、より好ましくは炭素数1~50であり、更に好ましくは炭素数1~35であり、特に好ましくは炭素数1~20である。
R4は、後述する式(a)中のAと同様の一価の有機基であることが好ましい。
CH2=C(R5)-C(=O)-O-A (a)
(式中、R5は、水素原子又はメチル基を表す。Aは、酸素原子側に第3級炭素原子を有する構造を含む、一価の有機基を表す。)で表される化合物であることが好ましい。
上記重合性単量体組成物は、上記ビニル系単量体を1種のみ含んでいてもよいし、2種以上を含んでいてもよい。
本発明の重合性単量体組成物は、単量体成分として、更に、上述した2-(ヒドロキシアルキル)アクリル酸アルキルエステル以外の(d)水酸基含有単量体(以下、「単量体(d)」とも称する。)を含んでいてもよい。水酸基含有単量体を含むことにより、重合体に架橋構造が形成され、得られる重合体の耐溶剤性や耐熱着色性を向上させることができる。また、親水性を付与することで現像性の向上が期待できる。
上記重合性単量体組成物は、上記水酸基含有単量体を1種のみ含んでいてもよいし、2種以上を含んでいてもよい。
本発明の重合性単量体組成物は、単量体成分として、更に(e)芳香族ビニル系単量体(以下、「単量体(e)」とも称する。)を含んでいてもよい。芳香族ビニル系単量体を含むことにより、耐熱分解性、水ムラ抑制が向上した硬化物を与えることができる。
上記芳香族ビニル系単量体は、芳香族基とビニル基を有する単量体である。
上記芳香族基は、置換基を有していてもよい。上記置換基としては、例えば、炭素数1~5のアルキル基、炭素数1~5のアルコキシ基等が挙げられる。
上記重合性単量体組成物は、上記芳香族ビニル系単量体を1種のみ含んでいてもよいし、2種以上を含んでいてもよい。
本発明の重合性単量体組成物は、単量体成分として、更に(g)エポキシ基含有単量体(以下、「単量体(f)」とも称する。)を含んでいてもよい。エポキシ基含有単量体を含むことにより、後述の、側鎖に二重結合を有する重合体を得ることができる。
上記エポキシ基含有単量体としては、エポキシ基と重合性二重結合を有する化合物であれば、特に制限されないが、例えば、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸β-メチルグリシジル、(メタ)アクリル酸β-エチルグリシジル、ビニルベンジルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、(メタ)アクリル酸(3,4-エポキシシクロヘキシル)メチル、ビニルシクロヘキセンオキシド等が挙げられる。なかでも、反応性が高く、かつ反応のコントロールがしやすいうえ、入手が容易で、ラジカル重合性二重結合だけでなく同時に水酸基も導入できる点から、(メタ)アクリル酸グリシジル、及び/又は、(メタ)アクリル酸3,4-エポキシシクロヘキシルメチルがより好ましい。更に好ましくは(メタ)アクリル酸グリシジルであり、特に好ましくはメタクリル酸グリシジルである。
上記エポキシ基含有単量体を用いて、側鎖に二重結合を有する重合体を得る方法については、後述する。
本発明の重合性単量体組成物は、単量体成分としてまた、上記単量体(c)以外の(メタ)アクリル酸エステル系単量体(以下、「単量体(g)」とも称する。)を含んでいてもよい。
本発明の重合性単量体組成物は、単量体成分として、上述した単量体(a)~(g)以外の他の重合性単量体を更に含んでいてもよい。
上記他の重合性単量体としては、例えば、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド類;ポリスチレン、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリシロキサン、ポリカプロラクトン、ポリカプロラクタム等の重合体分子鎖の片末端に(メタ)アクリロイル基を有するマクロモノマー類;1,3-ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等の共役ジエン類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、安息香酸ビニル等のビニルエステル類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、2-エチルヘキシルビニルエーテル、n-ノニルビニルエーテル、ラウリルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、メトキシエチルビニルエーテル、エトキシエチルビニルエーテル、メトキシエトキシエチルビニルエーテル、メトキシポリエチレングリコールビニルエーテル、2-ヒドロキシエチルビニルエーテル、4-ヒドロキシブチルビニルエーテル等のビニルエーテル類;N-ビニルピロリドン、N-ビニルカプロラクタム、N-ビニルイミダゾール、N-ビニルモルフォリン、N-ビニルアセトアミド等のN-ビニル化合物類;(メタ)アクリル酸イソシアナトエチル、アリルイソシアネート等の不飽和イソシアネート類;等が挙げられる。
上記重合性単量体組成物は、上記他の重合性単量体を1種のみ含んでいてもよいし、2種以上を含んでいてもよい。
上記重合性単量体組成物は、上述した重合開始剤、単量体成分の他に、他の成分を更に含有していてもよい。上記他の成分としては、例えば、連鎖移動剤、溶媒等が挙げられる。
上記重合性単量体組成物を用いて重合を行うと、上述した特定の重合開始剤の存在下で上述した単量体成分を重合することができる。こうして得られた重合体は、しわの発生が抑制された硬化物を与えることができるものである。このような上記重合体単量体組成物の重合体もまた本発明の一つである。
上記重量平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー法(GPC)により、実施例に記載の方法で測定して得られる値である。
上記酸価は、KOH溶液を用いた中和滴定法により測定して得られる値である。
上記二重結合としては、例えば、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基、メタリル基等が挙げられる。上記重合体は、これらの1種又は2種以上を有していてもよい。なかでも、反応性の点で、(メタ)アクリロイル基であることが好ましい。
上記二重結合当量は、原料の仕込み量から計算することができ、重合体固形分の質量(g)を、重合体の二重結合量(mol)で除することにより求めることができる。また、滴定及び元素分析、NMR、IR等の各種分析や示差走査熱量計法を用いて測定することもできる。
上記重合性単量体組成物を用いて重合体を製造する方法について説明する。
上記重合性単量体組成物を用いると、上述した特定の重合開始剤の存在下で、上述した単量体成分を重合することができる。
上記重合性単量体組成物を用いて重合体を製造する方法としては、特に制限されず、公知の重合方法を用いて、上記重合性単量体組成物に含まれる単量体成分を重合するとよい。そのような、上記重合性単量体組成物を用いて重合体を製造する方法は、本発明の好ましい態様の一つである。
すなわち、重合体を製造する方法であって、上記製造方法は、重合開始剤の存在下で酸基含有単量体を含む単量体成分を重合する工程を含み、上記重合開始剤は、上記一般式(1)で表される有機過酸化物であることを特徴とする重合体の製造方法もまた、本発明の一つである。
また上記単量体成分を重合して得られる重合体の分子量は、重合開始剤の量や種類、重合温度、連鎖移動剤の種類や量の調整等により制御することができる。
このように、本発明の重合体の製造方法は、上述した重合開始剤の存在下で上記単量体成分を重合する工程の後、エポキシ基含有単量体又は酸基含有単量体を付加する工程を有していてもよい。
上記質量部は、酸基含有単量体から換算して算出する。
質量部=(エポキシ基含有単量体の質量)×[(単量体の総モル数)/(単量体の総質量)]×[(酸基含有単量体のモル質量)/(エポキシ基含有単量体のモル質量)]
上述した重合体と重合性化合物とを含むことにより、硬化性樹脂組成物とすることができる。上記硬化性樹脂組成物は、上述の重合体を含むので、上記硬化性樹脂組成物を用いると、表面のしわの発生が抑制された硬化物(硬化膜)を得ることができる。また、重合性化合物を更に含むことにより、樹脂組成物の硬化性や、基材への密着性、機械的強度、耐熱性等の各種物性が優れた硬化物を与えることができる。このような、上記重合体、及び、重合性化合物を含む硬化性樹脂組成物もまた、本発明の一つである。
なお、「固形分総量」とは、硬化物を形成する成分(硬化物の形成時に揮発する溶媒等を除く)の総量を意味する。
上記重合性化合物は、フリーラジカル、電磁波(例えば赤外線、紫外線、X線等)、電子線等の活性エネルギー線の照射等により重合し得る、重合性不飽和結合(重合性不飽和基とも称す)を有する低分子化合物である。例えば、重合性不飽和基を分子中に1つ有する単官能の化合物と、2個以上有する多官能の化合物が挙げられる。
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAアルキレンオキシドジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFアルキレンオキシドジ(メタ)アクリレート等の2官能(メタ)アクリレート化合物;
また上記重合性化合物の分子量としては特に限定されないが、取り扱いの観点から、例えば、2000以下が好ましい。
上記硬化性樹脂組成物は、更に、光重合開始剤を含むことが好ましい。光重合開始剤を含むことにより、硬化性樹脂組成物の硬化性を向上させ、得られる硬化物の性能を向上させることができる。
上記光重合開始剤としては、好ましくはラジカル重合性の光重合開始剤が挙げられる。ラジカル重合性の光重合開始剤とは、電磁波や電子線等の活性エネルギー線の照射により重合開始ラジカルを発生させるものである。
これらの光重合開始剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の硬化性樹脂組成物は、上述した重合体、重合性化合物、光重合開始剤の他に必要に応じて他の成分を含んでいてもよい。他の成分としては、例えば、溶剤;色材(着色剤とも称す);分散剤;耐熱向上剤;レベリング剤;現像助剤;シリカ微粒子等の無機微粒子;シラン系、アルミニウム系、チタン系等のカップリング剤;フィラー、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルフェノール等の熱硬化性樹脂;多官能チオール化合物等の硬化助剤;可塑剤;重合禁止剤;紫外線吸収剤;酸化防止剤;艶消し剤;消泡剤;帯電防止剤;スリップ剤;表面改質剤;揺変化剤;揺変助剤;キノンジアジド化合物;多価フェノール化合物;カチオン重合性化合物;酸発生剤;等が挙げられる。これらは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの他の成分は、公知のものを適宜選択して使用するとよく、その使用量も適宜設計することができる。
上記溶剤としては、重合体を均一に溶解し、かつ反応しない溶媒であれば、特に制限されず、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3-メトキシブチルアセテート等のエステル類;メタノール、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルコール類;トルエン、キシレン、エチルベンゼン等の芳香族炭化水素類;クロロホルム;ジメチルスルホキシド;等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。溶剤の含有量は、硬化性樹脂組成物を使用する際の最適粘度等に応じて適宜設定すればよい。
上記色材としては、例えば、顔料又は染料等が挙げられる。上記色材として、顔料又は染料の一方を使用してもよいし、顔料と染料を組み合わせて使用してもよい。例えば、カラーフィルターの赤色、青色、緑色画素を形成する場合、青と紫、緑と黄等、色材を適宜組み合わせて求める色特性が発揮されるような公知の手法を用いるとよい。また、ブラックマトリックスを形成する場合、黒の色材を用いるとよい。
これらの色材は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明の硬化性樹脂組成物が上記色材を含む場合、更に分散剤を含むことが好ましい。分散剤を含むことにより、色材の分散媒への分散を安定化することができる。上記分散剤としては、特に制限されず、公知のものが挙げられ、例えば樹脂型分散剤、界面活性剤、色素誘導体等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記硬化性樹脂組成物を調製する方法としては、特に制限されず公知の方法を用いればよく、例えば、上述した各含有成分を、各種の混合機や分散機を用いて混合分散する方法が挙げられる。混合・分散工程は特に制限されず、公知の方法により行えばよい。また、通常行われる他の工程を更に含んでいてもよい。なお、上記硬化性樹脂組成物が色材を含む場合は、色材の分散処理工程を経て調製することが好ましい。
なお、得られた硬化性樹脂組成物は、フィルター等によって、濾過処理をして微細なゴミを除去するのが好ましい。
本発明の重合体及び硬化性樹脂組成物は、上述したように、しわの発生が抑制された硬化物を与えることができる。また、上記硬化物は、硬化性、基材との密着性、耐熱性及び透明性等の基本性能にも優れる。このような上記重合体の硬化物、又は上記硬化性樹脂組成物の硬化物もまた、本発明の一つである。
上記基材としては、特に制限されず、目的や用途に応じて適宜選択すればよく、例えば、ガラス板、プラスチック板等、種々の材料からなる基材が挙げられる。
本発明のカラーフィルターは、基板上に、上記硬化物を有する形態からなる。
上記カラーフィルターにおいて、上述の硬化性樹脂組成物により形成される硬化物は、例えば、ブラックマトリクスや、赤色、緑色、青色、黄色等の各画素のような着色が必要なセグメントとして特に好適であるが、フォトスペーサー、保護層、配向制御用リブ等の着色が必ずしも必要としないセグメントとしても好適である。
また上記基材には、必要に応じて、コロナ放電処理、オゾン処理、シランカップリング剤等による薬品処理等を行ってもよい。
上記カラーフィルターを得るには、例えば、画素一色につき(すなわち、一色の画素ごとに)、基板上に、上記硬化性樹脂組成物を配置する工程(配置工程とも称す)と、当該基板上に配置された硬化性樹脂組成物に光を照射する工程(光照射工程とも称す)と、現像液により現像処理する工程(現像工程とも称す)と、加熱処理する工程(加熱工程とも称す)とを含む手法を採用し、これと同じ手法を各色で繰り返す製造方法を採用することが好適である。なお、各色の画素の形成順序は、特に限定されるものではない。
上記配置工程は、塗布により行うことが好適である。基板上に上記硬化性樹脂組成物を塗布する方法としては、例えば、スピン塗布、スリット塗布、ロール塗布、流延塗布等が挙げられ、いずれの方法も好ましく用いることができる。
上記配置工程ではまた、上記硬化性樹脂組成物を基板上に塗布した後、塗膜を乾燥することが好適である。塗膜の乾燥は、例えば、ホットプレート、IRオーブン、コンベクションオーブン等を用いて行うことができる。乾燥条件は、含まれる溶媒成分の沸点、硬化成分の種類、膜厚、乾燥機の性能等に応じて適宜選択されるが、通常、50~160℃の温度で10秒~300秒間行うことが好適である。
上記光照射工程において、使用される活性光線の光源としては、例えば、キセノンランプ、ハロゲンランプ、タングステンランプ、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、中圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、蛍光ランプ等のランプ光源、アルゴンイオンレーザー、YAGレーザー、エキシマレーザー、窒素レーザー、ヘリウムカドミニウムレーザー、半導体レーザー等のレーザー光源等が使用される。また、露光機の方式としては、プロキシミティー方式、ミラープロジェクション方式、ステッパー方式が挙げられるが、プロキシミティー方式が好ましく用いられる。
なお、活性エネルギー光線の照射工程では、用途によっては、所定のマスクパターンを介して活性エネルギー光線を照射することとしてもよい。この場合、露光部が硬化し、硬化部が現像液に対して不溶化又は難溶化されることになる。
上記現像工程は、上述した光照射工程の後、現像液によって現像処理し、未露光部を除去しパターンを形成する工程である。これにより、パターン化された硬化膜を得ることができる。現像処理は、通常、10~50℃の現像温度で、浸漬現像、スプレー現像、ブラシ現像、超音波現像等の方法で行うことができる。
有機溶媒やアルカリ性水溶液としては、特開2015-157909号公報に記載のものと同様のものが挙げられる。
上記加熱工程は、上述した現像工程の後、焼成によって露光部(硬化部)を更に硬化させる工程(後硬化工程とも称す)である。例えば、高圧水銀灯等の光源を使用して、例えば0.5~5J/cm2の光量で後露光する工程や、例えば60~260℃の温度で10秒~120分間にわたって後加熱する工程等が挙げられる。このような後硬化工程を行うことにより、パターン化された硬化膜の硬度及び密着性を更に強固なものとすることが可能になる。また、この加熱工程により、上述したように、上記硬化性樹脂組成物に含まれる重合体の構成単位の3級炭素含有部位が脱離して生成したカルボキシル基が、上述した重合体が有する水酸基含有単量体の水酸基と反応して架橋構造を形成し、得られる本発明の硬化性樹脂組成物の硬化物が耐溶剤性や硬化性に更に優れたものとなる。
なお、上記加熱工程により得られる硬化膜の膜厚は、加熱前の塗膜の膜厚を100%とすると、90%以下であることが好適である。より好ましくは80%以下、更に好ましくは70%以下である。
本発明はまた、上述したカラーフィルターを備えることを特徴とする表示装置でもある。
なお、上記硬化性樹脂組成物により形成される硬化物を有する表示装置用部材及び表示装置もまた、本発明の好適な実施形態に含まれる。上記硬化性樹脂組成物により形成される硬化物(硬化膜)は、安定して、基材等に対する密着性に優れ、かつ高硬度であるうえ、高平滑性を示し、高い透過率を有するものであるから、透明部材として特に好適であり、また、各種表示装置における保護膜や絶縁膜としても有用である。
なお、上記硬化物(硬化膜)を表示装置用部材として用いる場合、当該部材は、上記硬化膜から構成されるフィルム状の単層又は多層の部材であってもよいし、上記単層又は多層の部材に更に他の層が組み合わされた部材であってもよいし、また、上記硬化膜を構成中に含む部材であってもよい。
<重量平均分子量(Mw)>
ポリスチレンを標準物質とし、テトラヒドロフランを溶離液として、HLC-8220GPC(東ソー社製)、カラム:TSKgel SuperHZM-M(東ソー社製)によるGPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)法にて重量平均分子量を測定した。
重合体溶液3gを精秤し、アセトン90gと水10gとの混合溶媒に溶解し、0.1規定のKOH水溶液を滴定液として用いて、自動滴定装置(平沼産業社製、商品名:COM-555)により、重合体溶液の酸価を測定し、溶液の酸価と溶液の固形分とから固形分1g当たりの酸価(AV)を求めた。
重合体溶液をアルミカップに約1gはかり取り、アセトン約3gを加えて溶解させた後、常温で自然乾燥させた。そして、熱風乾燥機(エスペック社製、商品名:PHH-101)を用い、真空下140℃で1.5時間乾燥した後、デシケータ内で放冷し、質量を測定した。その質量減少量から、重合体溶液の固形分(質量%)を計算した。
得られた硬化性樹脂組成物を、スピンコーターを用いて5cm角のガラス基板上にスピンコートし、100℃で3分間乾燥後、超高圧水銀ランプを用いて照射量が100mJ/cm2となるように紫外線を照射した。露光後、230℃で30分間熱処理を行い、膜厚30μmの硬化塗膜を得た。次いで、表面粗さ計VertScan2.0(株式会社菱化システム製)を用いて、硬化塗膜表面の高さ方向の振幅平均である算術平均Saを測定した。
更に、目視で硬化塗膜のしわを観察し、下記の基準にて評価した。下記基準で○を実用上問題のないレベルとした。
○:目視では塗膜のしわは観測できない。
×:塗膜表面にはっきりとしたしわが観察される。
重合体溶液1(tBMA-MMA-HEMA-AA共重合体溶液1)の合成
温度計、攪拌機、ガス導入管、冷却管及び滴下槽導入口を備えた反応槽に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート160部を仕込み、窒素置換した後、加熱して90℃まで昇温した。他方、滴下槽(A)として、ビーカーにメタクリル酸t-ブチル35部、メタクリル酸メチル32部、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル20部、アクリル酸13部、及びt-アミルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート(アルケマ吉富社製「ルペロックス575」)2.2部を攪拌混合したものを準備し、滴下槽(B)に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート25部、及びn-ドデシルメルカプタン0.7部を攪拌混合したものを準備した。反応槽の温度が90℃になった後、同温度を保持しながら、滴下槽から3時間かけて滴下を開始し、重合を行った。滴下終了後30分間90℃を保った後、115℃まで昇温し、90分間熟成を行った。その後、室温まで冷却し、重合体溶液1を得た。各種物性を表1に示す。
重合体溶液2(BzMI-tBMA-MMA-HEMA-AA共重合体溶液2)の合成
温度計、攪拌機、ガス導入管、冷却管及び滴下槽導入口を備えた反応槽に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート160部を仕込み、窒素置換した後、加熱して90℃まで昇温した。他方、滴下槽(A)として、ビーカーにN-ベンジルマレイミド10部、メタクリル酸t-ブチル35部、メタクリル酸メチル22部、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル20部、アクリル酸13部、及びt-アミルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート(アルケマ吉富社製「ルペロックス575」)2.2部を攪拌混合したものを準備し、滴下槽(B)に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート25部、及びn-ドデシルメルカプタン0.7部を攪拌混合したものを準備した。反応槽の温度が90℃になった後、同温度を保持しながら、滴下槽から3時間かけて滴下を開始し、重合を行った。滴下終了後30分間90℃を保った後、115℃まで昇温し、90分間熟成を行った。その後、室温まで冷却し、重合体溶液2を得た。各種物性を表1に示す。
重合体溶液3(BzMI-VT-AA(-GMA)共重合体溶液3)の合成
温度計、攪拌機、ガス導入管、冷却管及び滴下槽導入口を備えた反応槽に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート160部を仕込み、窒素置換した後、加熱して90℃まで昇温した。他方、滴下槽(A)として、ビーカーにN-ベンジルマレイミド15部、ビニルトルエン45部、アクリル酸40部、及びt-アミルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート(アルケマ吉富社製「ルペロックス575」)2.2部を攪拌混合したものを準備し、滴下槽(B)に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート25部、及びn-ドデシルメルカプタン3.0部を攪拌混合したものを準備した。反応槽の温度が90℃になった後、同温度を保持しながら、滴下槽から3時間かけて滴下を開始し、重合を行った。滴下終了後30分間90℃を保った後、115℃まで昇温し、90分間熟成を行った。
一旦室温まで内温を冷却した後、セパラブルフラスコにガス導入管を付け、酸素/窒素=5/95(v/v)混合ガスのバブリングを開始した。次いで、反応槽に、メタクリル酸グリシジル25部、6-t-ブチル-2,4-キシレノール 0.15部、TEA0.3部を仕込み、そのまま115℃で10時間反応させた。その後、室温まで冷却し、重合体溶液3を得た。各種物性を表1に示す。
重合体溶液4(BzMI-CHMA-MMA-MAA(-GMA)共重合体溶液4)の合成
温度計、攪拌機、ガス導入管、冷却管及び滴下槽導入口を備えた反応槽に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート160部を仕込み、窒素置換した後、加熱して70℃まで昇温した。他方、滴下槽(A)として、ビーカーにN-ベンジルマレイミド10部、メタクリル酸シクロヘキシル61.5部、メタクリル酸メチル1部、メタクリル酸27.5部、及びt-アミルパーオキシネオデカノエート(アルケマ吉富社製「ルペロックス546」)3.5部を攪拌混合したものを準備し、滴下槽(B)に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート25部、及びn-ドデシルメルカプタン1.0部を攪拌混合したものを準備した。反応槽の温度が70℃になった後、同温度を保持しながら、滴下槽から3時間かけて滴下を開始し、重合を行った。滴下終了後30分間70℃を保った後、115℃まで昇温し、90分間熟成を行った。
一旦室温まで内温を冷却した後、セパラブルフラスコにガス導入管を付け、酸素/窒素=5/95(v/v)混合ガスのバブリングを開始した。次いで、反応槽に、メタクリル酸グリシジル10部、6-t-ブチル-2,4-キシレノール0.15部、TEA0.3部を仕込み、そのまま115℃で10時間反応させた。その後、室温まで冷却し、重合体溶液4を得た。各種物性を表1に示す。
重合体溶液5(MD-BzMA-MMA-MAA(-GMA)共重合体溶液5)の合成
温度計、攪拌機、ガス導入管、冷却管及び滴下槽導入口を備えた反応槽に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート160部を仕込み、窒素置換した後、加熱して90℃まで昇温した。他方、滴下槽(A)として、ビーカーにジメチル-2,2’-[オキシビス(メチレン)]ビス-2-プロペノエート10部、メタクリル酸ベンジル44部、メタクリル酸メチル5部、メタクリル酸41部、及びt-アミルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート(アルケマ吉富社製「ルペロックス575」)2.2部を攪拌混合したものを準備し、滴下槽(B)に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート25部、及びn-ドデシルメルカプタン3.0部を攪拌混合したものを準備した。反応槽の温度が90℃になった後、同温度を保持しながら、滴下槽から3時間かけて滴下を開始し、重合を行った。滴下終了後30分間90℃を保った後、115℃まで昇温し、90分間熟成を行った。
一旦室温まで内温を冷却した後、セパラブルフラスコにガス導入管を付け、酸素/窒素=5/95(v/v)混合ガスのバブリングを開始した。次いで、反応槽に、メタクリル酸グリシジル25部、6-t-ブチル-2,4-キシレノール 0.15部、TEA0.3部を仕込み、そのまま115℃で10時間反応させた。その後、室温まで冷却し、重合体溶液5を得た。各種物性を表1に示す。
重合体溶液6(MD-CHMA-MMA-HEMA-MAA共重合体溶液6)の合成
温度計、攪拌機、ガス導入管、冷却管及び滴下槽導入口を備えた反応槽に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート160部を仕込み、窒素置換した後、加熱して90℃まで昇温した。他方、滴下槽(A)として、ビーカーにジメチル-2,2’-[オキシビス(メチレン)]ビス-2-プロペノエート15部、メタクリル酸シクロヘキシル20部、メタクリル酸メチル35部、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル15部、メタクリル酸15部、及びt-アミルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート(アルケマ吉富社製「ルペロックス575」)2.2部を攪拌混合したものを準備し、滴下槽(B)に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート25部、及びn-ドデシルメルカプタン2.3部を攪拌混合したものを準備した。反応槽の温度が90℃になった後、同温度を保持しながら、滴下槽から3時間かけて滴下を開始し、重合を行った。滴下終了後30分間90℃を保った後、115℃まで昇温し、90分間熟成を行った。その後、室温まで冷却し、重合体溶液6を得た。各種物性を表1に示す。
重合体溶液7(AMA-BzMA-MMA-MAA(-GMA)共重合体溶液7)の合成
温度計、攪拌機、ガス導入管、冷却管及び滴下槽導入口を備えた反応槽に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート160部を仕込み、窒素置換した後、加熱して90℃まで昇温した。他方、滴下槽(A)として、ビーカーに(α-アリルオキシメチル)アクリル酸メチル15部、メタクリル酸ベンジル23部、メタクリル酸メチル2部、メタクリル酸60部、及びt-アミルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート(アルケマ吉富社製「ルペロックス575」)2.2部を攪拌混合したものを準備し、滴下槽(B)に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート25部、及びn-ドデシルメルカプタン3.0部を攪拌混合したものを準備した。反応槽の温度が90℃になった後、同温度を保持しながら、滴下槽から3時間かけて滴下を開始し、重合を行った。滴下終了後30分間90℃を保った後、115℃まで昇温し、90分間熟成を行った。
一旦室温まで内温を冷却した後、セパラブルフラスコにガス導入管を付け、酸素/窒素=5/95(v/v)混合ガスのバブリングを開始した。次いで、反応槽に、メタクリル酸グリシジル35部、6-t-ブチル-2,4-キシレノール 0.15部、TEA0.3部を仕込み、そのまま115℃で10時間反応させた。その後、室温まで冷却し、重合体溶液7を得た。各種物性を表1に示す。
重合体溶液8(RHMA-tBMA-MMA-HEMA-AA共重合体溶液8)の合成
温度計、攪拌機、ガス導入管、冷却管及び滴下槽導入口を備えた反応槽に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート160部を仕込み、窒素置換した後、加熱して70℃まで昇温した。他方、滴下槽(A)として、ビーカーに2-(1-ヒドロキシメチル)アクリル酸メチル10部、メタクリル酸t-ブチル35部、メタクリル酸メチル20部、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル20部、アクリル酸15部、及びt-アミルパーオキシネオデカノエート(アルケマ吉富社製「ルペロックス546」)3.5部を攪拌混合したものを準備し、滴下槽(B)に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート25部、及びn-ドデシルメルカプタン0.7部を攪拌混合したものを準備した。反応槽の温度が70℃になった後、同温度を保持しながら、滴下槽から3時間かけて滴下を開始し、重合を行った。滴下終了後30分間70℃を保った後、115℃まで昇温し、90分間熟成を行った。その後、室温まで冷却し、重合体溶液8を得た。各種物性を表1に示す。
重合体溶液9(tBMA-MMA-HEMA-AA共重合体溶液9)の合成
温度計、攪拌機、ガス導入管、冷却管及び滴下槽導入口を備えた反応槽に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート160部を仕込み、窒素置換した後、加熱して90℃まで昇温した。他方、滴下槽(A)として、ビーカーにメタクリル酸t-ブチル35部、メタクリル酸メチル32部、メタクリル酸2-ヒドロキシエチル20部、アクリル酸13部、及びt-ブチルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート(日油社製「パーブチルO」、以下PBOとも称する。)2.0部を攪拌混合したものを準備し、滴下槽(B)に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート25部、及びn-ドデシルメルカプタン0.7部を攪拌混合したものを準備した。反応槽の温度が90℃になった後、同温度を保持しながら、滴下槽から3時間かけて滴下を開始し、重合を行った。滴下終了後30分間90℃を保った後、115℃まで昇温し、90分間熟成を行った。その後、室温まで冷却し、重合体溶液9を得た。各種物性を表1に示す。
合成例2において、t-アミルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート2.2部の代わりに、PBO2.0部を使用した以外は、合成例2と同様の方法により重合体溶液10を得た。各種物性を表1に示す。
合成例3において、t-アミルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート2.2部の代わりに、PBO2.0部を使用した以外は、合成例3と同様の方法により重合体溶液11を得た。各種物性を表1に示す。
合成例4において、t-アミルパーオキシネオデカノエート3.5部の代わりに、PBO2.0部を使用した以外は、合成例4と同様の方法により重合体溶液12を得た。各種物性を表1に示す。
合成例5において、t-アミルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート2.2部の代わりに、PBO2.0部を使用した以外は、合成例5と同様の方法により重合体溶液13を得た。各種物性を表1に示す。
合成例6において、t-アミルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート2.2部の代わりに、PBO2.0部を使用した以外は、合成例6と同様の方法により重合体溶液14を得た。各種物性を表1に示す。
合成例7において、t-アミルパーオキシ-2-エチルヘキサノエート2.2部の代わりに、PBO2.0部を使用した以外は、合成例7と同様の方法により重合体溶液15を得た。各種物性を表1に示す。
合成例8において、t-アミルパーオキシネオデカノエート3.5部の代わりに、PBO2.0部を使用した以外は、合成例8と同様の方法により重合体溶液16を得た。各種物性を表1に示す。
固形分換算で、重合体溶液1を50部、重合性化合物としてジペンタエリスリトールヘキサアクリレートを35部、ラジカル重合性光重合開始剤としてイルガキュア907(BASF社製)を15部、更に希釈溶媒(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)を固形分濃度30%となるように加え、攪拌することで硬化性樹脂組成物1を得た。
実施例1において、重合体溶液1の代わりに、重合体溶液2~16を使用した以外は、実施例1と同様の方法により硬化性樹脂組成物1~16を得た。
BzMI:N-ベンジルマレイミド
MD:ジメチル-2,2’-[オキシビス(メチレン)]ビス-2-プロペノエート
AMA:(α-アリルオキシメチル)アクリル酸メチル
RHMA:2-(1-ヒドロキシメチル)アクリル酸メチル
BzMA:メタクリル酸ベンジル
CHMA:メタクリル酸シクロヘキシル
VT:ビニルトルエン
tBMA:メタクリル酸t-ブチル
MMA:メタクリル酸メチル
HEMA:メタクリル酸2-ヒドロキシエチル
MAA:メタクリル酸
AA:アクリル酸
GMA:メタクリル酸グリシジル
L575:ルペロックスL575(商品名、アルケマ吉富社製)
L546:ルペロックスL546(商品名、アルケマ吉富社製)
PBO:パーブチルO(商品名、日油社製)
Claims (14)
- 酸基含有単量体、及び、重合開始剤を含む重合性単量体組成物であって、
前記重合開始剤は、下記一般式(1):
(式中、R1は、炭素数1~10の炭化水素基を表す。aは、0又は1である。bは、0又は1である。cは、1~4の整数である。ただし、aが0の場合、bは0であり、かつR1は炭素数5~10の炭化水素基であり、bが1の場合、aは1である。)
で表される有機過酸化物であり、
該重合性単量体組成物は、更に、主鎖に環構造を導入し得る単量体、及び、-COO * R 4 (R 4 は、一価の有機基を表し、O * に結合する炭素原子は第3級炭素原子である。)基を含有するビニル系単量体からなる群より選択される少なくとも一種の単量体を含む
ことを特徴とする重合性単量体組成物。 - 前記重合性単量体組成物は、更に、主鎖に環構造を導入し得る単量体を含むことを特徴とする請求項1に記載の重合性単量体組成物。
- 前記主鎖に環構造を導入し得る単量体の含有量は、全単量体成分100質量%に対して1質量%以上、60質量%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の重合性単量体組成物。
- 前記-COO * R 4 (R 4 は、一価の有機基を表し、O * に結合する炭素原子は第3級炭素原子である。)基を含有するビニル系単量体の含有量は、全単量体成分100質量%に対して1質量%以上、80質量%以下であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の重合性単量体組成物。
- 重合体を製造する方法であって、
該製造方法は、重合開始剤の存在下で、酸基含有単量体を含む単量体成分を重合する工程を含み、
該重合開始剤は、下記一般式(1):
(式中、R1は、炭素数1~10の炭化水素基を表す。aは、0又は1である。bは、0又は1である。cは、1~4の整数である。ただし、aが0の場合、bは0であり、かつR1は炭素数5~10の炭化水素基であり、bが1の場合、aは1である。)
で表される有機過酸化物であり、
該単量体成分は、更に、主鎖に環構造を導入し得る単量体、及び、-COO * R 4 (R 4 は、一価の有機基を表し、O * に結合する炭素原子は第3級炭素原子である。)基を含有するビニル系単量体からなる群より選択される少なくとも一種の単量体を含む
ことを特徴とする重合体の製造方法。 - 前記単量体成分は、更に、主鎖に環構造を導入し得る単量体を含むことを特徴とする請求項5に記載の重合体の製造方法。
- 前記主鎖に環構造を導入し得る単量体の含有量は、全単量体成分100質量%に対して1質量%以上、60質量%以下であることを特徴とする請求項5又は6に記載の重合体の製造方法。
- 前記-COO * R 4 (R 4 は、一価の有機基を表し、O * に結合する炭素原子は第3級炭素原子である。)基を含有するビニル系単量体の含有量は、全単量体成分100質量%に対して1質量%以上、80質量%以下であることを特徴とする請求項5~7のいずれかに記載の重合体の製造方法。
- 請求項1~4のいずれかに記載の重合性単量体組成物を重合させてなる重合体。
- 前記重合体は、側鎖に二重結合を有することを特徴とする請求項9に記載の重合体。
- 請求項9又は10に記載の重合体、及び、重合性化合物を含むことを特徴とする硬化性樹脂組成物。
- 請求項11に記載の硬化性樹脂組成物を硬化させてなる硬化物。
- 基板上に、請求項12に記載の硬化物を有することを特徴とするカラーフィルター。
- 請求項13に記載のカラーフィルターを備えることを特徴とする表示装置。
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