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JP7079486B2 - 車いす - Google Patents
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Description

本発明は、主車輪の回転を停止させるブレーキ手段を備えた車いすに関する。
従来から車いすには、主車輪の回転を停止させるために駐車ブレーキが取り付けられている。また、着座者が駐車ブレーキを操作することができるように、操作レバーがアームレスト部のすぐ横に設けられているものが多く普及している(例えば特許文献1参照)。
また、上記操作レバーにあっては、てこの原理を効果的に利用することにより操作力を軽くすべく、操作レバーを延長するためのカバーも既に提供されている(例えば特許文献2参照)。
また、使用者が車いすを乗り降りする際にアームレスト部が邪魔にならないように、アームレスト部が後方へ跳ね上げ自在となっている構成もよく知られている(例えば特許文献3参照)。
特開2008-93411号公報 実用新案登録第3157092号公報 特開2012-161456号公報
しかしながら、上述の従来構成にあっては、アームレスト部を後方へ跳ね上げて使用者が乗降する際に、駐車ブレーキの操作レバーが邪魔となってしまう問題があった。
また、操作レバーを延長するカバーにあっては、取り外した後で紛失してしまう場合があり、カバーを保管するための管理が煩わしいという問題があった。また、操作レバーが長い場合には、操作時に誤って大きな力を加えてしまって当該操作レバーが曲ってしまったり、破損してしまったりしてしまうことがあった。
そこで本発明は、駐車ブレーキのための操作が容易であり、かつ操作時に誤って大きな負荷が加わっても操作レバーが変形したり、破損したりせず、また、乗降の際にも操作用の部材が邪魔にならない車いすを提供することを目的とする。
本発明は、主車輪が軸支された本体フレーム部と、前記本体フレーム部に設けられた、着座部を構成する座フレーム部と、前記本体フレーム部における前記着座部の側方となる位置に、使用位置と使用位置から後方へ跳ね上げられた位置である跳ね上げ位置との間で回動自在に取り付けられているアームレスト部と、前記本体フレーム部に取り付けられた、前記主車輪の回動を阻止するブレーキ手段と、前記ブレーキ手段と連係した操作レバー部材と、を備えた車いすであって、前記操作レバー部材が、前記アームレスト部に回動自在に取り付けられており、前記アームレスト部が使用位置に位置している状態で前記操作レバー部材が一方向へ回動して所定のブレーキ位置に位置すると、前記ブレーキ手段が前記主車輪の回動を阻止する回動阻止状態となり、これに対して当該操作レバー部材が他方向へ回動して所定の非ブレーキ位置に位置すると、前記ブレーキ手段が前記主車輪の回動を許容する回動許容状態となり、また、前記回動阻止状態が維持されたまま前記アームレスト部が跳ね上げ位置に位置すると、前記操作レバー部材も当該アームレスト部に追従して、当該アームレスト部の前記使用位置における前記操作レバー部材の位置よりも後方へ位置して前記座フレーム部における着座部の側方が開放された状態となることを特徴とする車いすである。
かかる構成にあっては、アームレスト部に操作レバー部材が取り付けられているため、使用者は手元近くで駐車ブレーキのための操作を従来と同様に容易に行うことができる。そして、前記アームレスト部を跳ね上げる際には、当該アームレスト部に追従して前記操作レバー部材も後方へ移動し、前記座フレーム部における着座部の側方が開放された状態となるため、乗降の際にも操作用の部材が邪魔になることがない。
また、前記本体フレーム部に位置変化自在に取り付けられて、所定のブレーキ位置又は所定の非ブレーキ位置に位置することで前記ブレーキ手段を前記回動許容状態又は前記回動阻止状態とするベースレバー部材を別途備え、前記アームレスト部が使用位置に位置している状態で前記操作レバー部材の下端部は前記ベースレバー部材と当接可能であり、当該操作レバー部材が非ブレーキ位置に位置することに伴い、前記ベースレバー部材が当該操作レバー部材の下端部に押圧されて非ブレーキ位置に位置し、これに対して当該操作レバー部材がブレーキ位置に位置することに伴い、前記ベースレバー部材が当該操作レバー部材の下端部に押圧されてブレーキ位置に位置し、前記アームレスト部が跳ね上げ位置に位置している状態で前記操作レバー部材と前記ベースレバー部材とが離開して前記ベースレバー部材の上端部は少なくとも前記座フレーム部の上端よりも下方に位置している構成が提案される。
かかる構成とすることにより、駐車ブレーキのための操作レバーが、操作レバー部材とベースレバー部材とを繋いだ連結構造からなるため、例えばてこの原理を無理なく利用して軽い操作力で駐車ブレーキを利かせることができる。さらに、前記アームレスト部を後方へ跳ね上げた状態で、操作レバー部材はアームレスト部に配され、前記ベースレバー部材は前記座フレーム部側に配置されると共に、前記ベースレバー部材の上端は当該座フレーム部の上端より下方に位置しているため、着座部の側方が広く開放されることとなって、使用者が車いすを乗降する際に操作レバーが邪魔になることがない。
また、前記ブレーキ手段が、前記主車輪の車軸部周りに配設されている構成にあって、前記操作レバー部材の回動に連動して前記ブレーキ手段を状態変換するリンク機構を備え、前記リンク機構には、前記操作レバー部材の下端部に一端が接続されて、当該操作レバー部材から前記アームレスト部に沿って後方に向かって延設されているリンク杆を少なくとも有し、前記リンク杆の他端が、前記ブレーキ手段と連係されている構成が提案される。
かかる構成とすることにより、前記アームレスト部を跳ね上げ位置とした際に、前記回動阻止状態を維持したまま前記座フレーム部における着座部の側方が開放された状態が得られる。
また、前記操作レバー部材は、当該操作レバー部材の可動域において所定の中立位置に向かって付勢されており、前記操作レバー部材の下端部には、カバー部が設けられており、前記カバー部の内周面には、前記アームレスト部が使用位置に位置している状態で当該操作レバー部材が一方向へ移動することに伴い、前記ベースレバー部材を押圧して非ブレーキ位置に位置させる非ブレーキ時当接面部と、当該操作レバー部材が他方向へ移動することに伴い、前記ベースレバー部材を押圧してブレーキ位置に位置させるブレーキ時当接面部と、が設けられており、前記アームレスト部が跳ね上げ位置から使用位置に向かって下降した際に、前記ベースレバー部材が非ブレーキ位置又はブレーキ位置に位置変化自在となる状態で、当該ベースレバー部材の少なくとも一部が前記カバー部内に収容される構成が提案される。
かかる構成とすることにより、前記アームレスト部を跳ね上げ位置から使用位置に戻す際に、前記操作レバー部材と前記ベースレバー部材とが意図せず衝突したり、あるいは離脱したりして連結しないといった不具合を回避することができる。したがって、前記アームレスト部を使用位置に戻す際に、ブレーキ操作が可能な状態に、即時に復帰させることができる。
また、前記操作レバー部材が非ブレーキ位置に位置した状態で前記アームレスト部が前記使用位置から後方へ跳ね上げられると、前記アームレスト部の回動動作に伴って前記リンク杆が動作することで前記操作レバー部材が前記ブレーキ位置に位置変換すると共に前記ブレーキ手段が前記回動阻止状態となる構成が提案される。
かかる構成とすることにより、使用者が移乗する際に意図せずブレーキが解除されてしまう等の不具合が発生するおそれを低減することができる。
本発明は、駐車ブレーキのための操作が容易であり、かつ車いすの乗降動作が円滑かつ容易となる優れた効果がある。
ブレーキ部材が回動許容状態である車いすの右側面図である。 アームレスト部が跳ね上げられた状態の車いすを示す右側面図である。 回動許容状態のブレーキ部材を拡大して示す一部切欠側面図である。 回動阻止状態のブレーキ部材を拡大して示す一部切欠側面図である。 ブレーキ部材の平面図である。 ベースレバー部材を示す一部切欠背面図である。 中立位置にある操作ブレーキ部材を示す拡大側面図である。 (a)は回動許容状態のブレーキ部材を示す一部切欠側面図であり、(b)は回動阻止状態のブレーキ部材を示す一部切欠側面図である。 ブレーキ部材が回動阻止状態である車いすの右側面図である。 操作レバー部材が下降した際の状態を示す説明図である。 他の実施例にかかる、ブレーキ部材が回動許容状態である車いすの右側面図である。 他の実施例にかかる、ブレーキ部材が回動阻止状態である車いすの右側面図である。 さらに他の実施例にかかる、ブレーキ部材が回動許容状態である車いすの右側面図である。 リンク機構等を上から示す説明図である。 さらに他の実施例にかかる、ブレーキ部材が回動許容状態である車いすの説明図である。 さらに他の実施例にかかる、ブレーキ部材が回動阻止状態である車いすの右側面図である。 さらに他の実施例にかかる、ブレーキ部材が回動阻止状態である車いすの説明図である。 さらに他の実施例にかかる、アームレスト部を跳ね上げている途中の車いすの説明図である。 さらに他の実施例にかかる、アームレスト部を跳ね上げた状態である車いすの説明図である。
以下、本発明の車いすを具体化した実施例を詳細に説明する。なお、本発明は、下記に示す実施例に限定されることはなく、適宜設計変更が可能である。
また、本実施例においては左側の主車輪に用いられる車いす用駐車ブレーキ構造について説明する。右側の主車輪に用いられる駐車ブレーキ構造は左右対称形状とすればよく、説明を省略する。
まず、車いす1Aの構造について説明する。
図1に示すように、車いす1Aを構成する本体フレーム部2には、主車輪30の車軸部が取り付けられた後側縦フレーム部3と、後側縦フレーム部3の上端部から前方に突き出された上フレーム部4と、上フレーム部4の後端部に軸支され、後方に跳ね上げ自在に取り付けられたアームレスト部5と、上フレーム部4に設けられた受け部6に載置される座フレーム部9と、が備えられている。
また、座フレーム部9は、折り畳み自在とするX枠7,8の左右上端にそれぞれ取り付けられることで左右一対備えられており、左右一対の座フレーム部9間にベルトや座シートが架け渡されることで着座部が構成されている。
また、アームレスト部5は、図1,2に示すように、上述した着座部の左右側方に配置されており、さらに詳述すると、略コの字形状のアームレストフレーム部71と、アームレストフレーム部71の上端部に前後方向に沿って設けられた長尺状の肘当て部72と、アームレストフレーム部71の内側に取り付けられた板状のサイドガード(スカートガード)73と、を備えている。そして、アームレストフレーム部71の後部に配された基端部が上フレーム部4の後端部に軸支されることで、図2に示すようにアームレスト部5が後方へ跳ね上げ自在となっている。
また、図1に示すように、上フレーム部4であって主車輪30の前方となる位置には、プレート11が縦向きに固着されている。そして、プレート11における主車輪30側に向く板面には、ブレーキ本体部20が配設されている。
図3等に示すように、ブレーキ本体部20は、プレート11に固着されたケース状のベース部材21を備えている。また、ベース部材21内には、上向きに差し出された棒状のベースレバー部材22の基端部220が軸支されている。さらに、この基端部220には、カム部材23が取り付けられている。
また、ベース部材21には、基端部240が軸支されたほぼ「く」の字形状の支持部材24が配設されている。そして、この支持部材24のほぼ中央には、円板形状のカム受け部材24aが配設されており、このカム受け部材24aと上述のカム部材23とが当接している。
また、支持部材24の先端部には、主車輪30に当接自在なブレーキ部材40が接続されている。
かかる構成にあって、ベースレバー部材22をベース部材21に対して後方又は前方に傾動させると、カム部材23とカム受け部材24aとが連動し、支持部材24が基端部240を中心に回動する。これにより、支持部材24の先端部に接続されているブレーキ部材40が主車輪30に対して離開又は接近し、主車輪30から離開して主車輪30の回動を許容する回動許容状態α2(図3参照)と、主車輪30に当接して主車輪30の回動を停止させる回動阻止状態β2(図4参照)とに切り替えられる。具体的には、ベースレバー部材22を後方の非ブレーキ位置α1とすると、ブレーキ部材40が回動許容状態α2となる。一方、ベースレバー部材22を前方のブレーキ位置β1とすると、ブレーキ部材40が回動阻止状態β2となる。なお、本実施例にかかるブレーキ部材40により、本発明にかかるブレーキ手段が構成されている。
次に、ブレーキ部材40の概要について簡単に説明する。
図5に示すように、ブレーキ部材40は、略コの字形状の板材からなるサイドガイド部50を備えている。このサイドガイド部50は、支持部材24の先端部において軸ピン25を介して軸支されている。また、サイドガイド部50は、左右一対の突出部51,51を有しており、かかる突出部51,51の先端には、円板形状の当接部52が取り付けられている。また、サイドガイド部50には、角筒形状のタイヤ押さえ部60が固着されており、このタイヤ押さえ部60が、主車輪30の接地面部に対向して配置されている。そして、図4に示すように、主車輪30に駐車ブレーキをかけた回動阻止状態β2では、タイヤ押さえ部材60が主車輪30の接地面部に押し当てられると共に、サイドガイド部50の当接部52が主車輪30の側部に押し当てられて主車輪30が回動不能となる。
次に、上述のベースレバー部材22を回動させる機構について説明する。
図6に示すように、ベースレバー部材22の先端部221は、本体フレーム部2側(アームレスト部5側)に向かってL字状に屈曲されている。なお、先端部221は、ローラー構造となっており、横向きの円筒部材が回動可能に取り付けられている。なお、ベースレバー部材22の上端は、図1等に示すように、座フレーム部9の上端よりも下方に位置する寸法に定められている。
一方、図1,2等に示すように、アームレスト部5には、前後方向に回動する長尺状の操作レバー部材12が軸支されている。
さらに詳述すると、操作レバー部材12は、図7に示すように、サイドガード73に設けられたレバー軸部75に軸支されており、さらにレバー軸部75周りにはコイルバネ76が取り付けられている。これにより、通常時においては、操作レバー部材12は、所定角度範囲の可動域において中立位置に位置するよう付勢されている。
なお、操作レバー部材12の上端部は、着座者が肘を置ける使用位置(通常位置)となったアームレスト部5の前端部近傍に位置しており、着座者が手元で容易に操作することができる寸法に定められている。
これに対して、操作レバー部材12の下端部には、下方に向かって開口した凹溝状のカバー部81が設けられている。そして、カバー部81の内周面であって前方に配置されて後方へ向いた面には、非ブレーキ時当接面部82が形成されており、一方、後方に配置されて前方へ向いた面には、ブレーキ時当接面部83が形成されている。
そして、図8等に示すように、アームレスト部5が使用位置にあるときは、上述のベースレバー部材22が位置変化自在な状態で、当該ベースレバー部材22の少なくとも先端部221がカバー部81内に収容された状態となる。
次に、操作レバー部材12の操作態様について説明する。
図8(a)に示すように、ブレーキ部材40が回動許容状態α2で、ベースレバー部材22が非ブレーキ位置α1に位置しているときに、操作レバー部材12の上端部を後方に向かって回動させることにより、操作レバー部材12のブレーキ時当接面部83がベースレバー部材22に当接し、そしてベースレバー部材22が前方に向かって押圧されて図8(b)に示すようなブレーキ位置β1となる。これとともに、ブレーキ部材40は回動阻止状態β2に状態変化する。そうすると、車いす1Aは、図9に示すような駐車ブレーキが利いた状態となる。なお、後方に傾動させた操作レバー部材12は、操作力が解放された際にコイルバネ76による付勢力によって中立位置に復帰する。また、ベースレバー部材22の先端部221はローラー構造であるため、ベースレバー部材22とカバー部81とは円滑に当接する状態が得られる。
一方、図8(b),図9に示すような、ブレーキ部材40が回動阻止状態β2で、ベースレバー部材22がブレーキ位置β1に位置しているときに、操作レバー部材12の上端部を前方に向かって回動させることにより、操作レバー部材12の非ブレーキ時当接面部82がベースレバー部材22に当接し、そしてベースレバー部材22が後方に向かって押圧されて図8(a)に示すような非ブレーキ位置α1となる。これとともに、ブレーキ部材40は回動許容状態α2に状態変化する。そうすると、車いす1Aは、図1に示すような走行自在な状態となる。なお、前方に傾動させた操作レバー部材12は、操作力が解放された際にコイルバネ76による付勢力によって中立位置に復帰する。
ところで、図2に示すように、ブレーキ部材40が回動阻止状態β2である場合に、使用位置のアームレスト部5を後方へ跳ね上げて跳ね上げ位置とした場合には、操作レバー部材12が当該アームレスト部5に取り付けられているため、着座部の側方が大きく開放されることとなって、使用者が乗降するにあたって邪魔になるものがなく、無理なく容易に移動が可能である。
また、アームレスト部5を跳ね上げ位置から使用位置に下降させて元の位置に戻す際には、図10に示すように、ベースレバー部材22がいずれの位置に位置していても、操作レバー部材12が中立位置に付勢されているため、当該ベースレバー部材22の先端部221が自然に操作レバー部材12のカバー部81内に収容される。
なお、本実施例における操作レバー部材12とベースレバー部材22とによって、車いす用駐車ブレーキ構造100が構成される。
上記した実施例にあっては、各部の寸法形状は適宜自由に選択可能である。
また、ベースレバー部材22は、本体フレーム部2に対して軸支された構成に限定されず、他の態様で位置変化自在とされた構成であってもよい。
また、アームレスト部5にサイドガード73が装着されていない構成にあっては、操作レバー部材12がアームレストフレーム部71に直接的又は間接的に取り付けられていてもよい。
また、アームレスト部5は、ブレーキ部材40が回動許容状態α2のときに跳ね上げ不能となる安全ロック機構が備えられていてもよい。
また、操作レバー部材12のカバー部81は、他の外観形状であっても勿論よい。例えば、カバー部81とベースレバー部材22の先端部221とが係合自在又は嵌合自在となる構造として、走行時のがたつきをより一層抑制した構造を採用してもよい。
また、本実施例における主車輪30は、例えばいわゆるノーパンクタイヤが使用可能であるが、他の構成であっても勿論よい。
さらに、ブレーキ部材40(ブレーキ手段)を採用したブレーキ構造に代えて、例えば図11,12に示した車いす1Bの車いす用駐車ブレーキ構造200のように、主車輪30の車軸部まわりに取り付けられたサーボブレーキ110(ブレーキ手段)を採用したブレーキ構造としてもよい。この場合、サーボブレーキ110とベースレバー部材122とをリンク杆130で接続し、ベースレバー部材122が操作レバー部材12の操作に伴って図11に示す非ブレーキ位置α3、又は、図12に示すブレーキ位置β3との間で位置変換自在となる。具体的に、ベースレバー部材122が非ブレーキ位置α3となると、サーボブレーキ110は回動許容状態α4となり、一方ベースレバー部材122がブレーキ位置β3となると、サーボブレーキ110が回動阻止状態β4となる。なお、サーボブレーキ110は、介助者が足で操作できるフットプレート131と連係されていてもよい。
またさらに、図13~図19に示した車いす1Cが例示される。なお、図15,17~19においては、軸部を実線で示し、その他の部分は二点鎖線で示して簡略化している。
車いす1Cにあっては、アームレスト部5のサイドガード73に設けられた操作レバー軸部301に軸支された操作レバー部材300と、サーボブレーキ390との間をリンク機構によって連結している。
詳述すると、図13等に示すように、操作レバー部材300の下端部には、第一リンク杆前軸部302が設けられており、第一リンク杆前軸部302には、前後方向に延びる第一リンク杆310の前端部が軸支されている。
また、アームレストフレーム部71の後側寄りの下端部には、アームレスト部回動軸部312が設けられている。このアームレスト部回動軸部312は、アームレスト部5の回動軸として機能する。さらに、アームレストフレーム部71におけるアームレスト部回動軸部312よりも上方かつ後方に設けられた第一リンク部材回動軸部321には、略「く」の字形状の第一リンク部材320の中央部が配設されている。すなわち、第一リンク部材320はアームレスト部5の回動に伴う第一リンク部材回動軸部321の移動に応じて回動しながら移動することとなる。
また、第一リンク部材320の一端側には、第一リンク杆後軸部325が設けられている。そして、第一リンク杆後軸部325には、第一リンク杆310の後端部が軸支されている。また、第一リンク部材320の他端側には、第二リンク部材接続軸部327が設けられている。
また、本体フレーム部2の後側縦フレーム部3の上端部には、第二リンク部材回動軸部331が設けられている。この第二リンク部材回動軸部331は、側面視略三角形状の第二リンク部材330の前端部が軸支される。一方、第二リンク部材330の後端部は、第二リンク部材接続軸部327を介して第一リンク部材320と回動自在に接続されている。また、第二リンク部材330の下端部に設けられた第二リンク杆後軸部335には、前後方向に延びる第二リンク杆340の後端部が軸支されている。
さらに第二リンク部材330の略前後中央の上側部分には、第二リンク部材側軸部337が設けられている。この第二リンク部材側軸部337には、下端部がフットプレート131のフットプレート側軸部347に軸支されたフットプレート同期杆345の上端部が軸支されている。
また、本体フレーム部2における、主車輪30の車軸部よりも前方位置には、第三リンク部材軸部351が設けられている。そして、第三リンク部材軸部351には、第三リンク部材350の下端部が軸支されている。また、第三リンク部材350の上端部には、第二リンク杆340の前端部が軸支される第二リンク杆前軸部353が設けられている。そして、第三リンク部材350における第三リンク部材軸部351と第二リンク杆前軸部353との間には、第四リンク部材接続軸部355が設けられている。
第四リンク部材接続軸部355には、略「く」の字形状の第四リンク部材360の上端部が回動自在に軸支されている。そして、第四リンク360の下端部には、第五リンク部材接続軸部361が設けられている。
第五リンク部材接続軸部361には、第五リンク部材370の下端部が軸支されている。一方、第五リンク部材370の上端部は、主車輪30の車軸部と第三リンク部材軸部351との間に設けられた第五リンク部材軸部371に軸支されている。また、第五リンク部材370にはボルト380が取り付けられており、ボルト380の上端部がサーボブレーキ390の作動片391を下から支持している。
なお、操作レバー部材300と、第一リンク杆310と、第一リンク部材320と、第二リンク部材330と、第二リンク杆340と、第三リンク部材350と、第四リンク部材360と、第五リンク部材370と、ボルト380と、によってブレーキ手段であるサーボブレーキ390を作動させるリンク機構が構成されている。
図13,図15においては、操作レバー部材300が前側に傾倒されて非ブレーキ位置α5に位置しており、ブレーキ手段であるサーボブレーキ390が回動許容状態α6とされている。ここから、操作レバー部材300を後側へ回動させてブレーキ位置β5に位置させると、図16,図17に示したように、各リンク部材が操作レバー部材300の回動操作に伴って移動し、ボルト380が作動片391を押し上げることでサーボブレーキ390が回動阻止状態β6とされて主車輪30の回動が阻止される。
また、操作レバー部材300が非ブレーキ位置α5に位置しており、サーボブレーキ390が回動許容状態α6とされている状態で、アームレスト部5を使用位置から跳ね上げ位置まで跳ね上げると、図18,図19に示すように、アームレスト部5の回動動作に伴って、アームレスト部5に軸支されている第一リンク部材320が位置変換し、操作レバー部材300が自動的にブレーキ位置β5に位置して、サーボブレーキ390もそれに伴い回動阻止状態β6とされる。このように、アームレスト部5を跳ね上げることで自動的にサーボブレーキ110を回動阻止状態β6とすることができ、使用者の乗降の際に安全を確保することができる。
なお、本実施例のリンク機構は上述のものに限定されることはなく、自由に設計変更することが可能である。また、アームレスト部5の跳ね上げ動作とブレーキ手段の状態変換とを同時に行う機構とする必要はないが、安全を確保するためにアームレスト部5を跳ね上げた状態ではブレーキ手段が回動阻止状態とされる構成とすることが望ましい。
1A,1B,1C 車いす
2 本体フレーム部
3 後側縦フレーム部
4 上フレーム部
5 アームレスト部
6 受け部
7 X枠
9 座フレーム部
11 プレート
12 操作レバー部材
20 ブレーキ本体部
21 ベース部材
22 ベースレバー部材
23 カム部材
24 支持部材
24a カム受け部材
25 軸ピン
30 主車輪
40 ブレーキ部材(ブレーキ手段)
50 サイドガイド部
51 突出部
52 当接部
60 タイヤ押さえ部
71 アームレストフレーム部
72 肘当て部
73 サイドガード
75 レバー軸部
76 コイルバネ
81 カバー部
82 非ブレーキ時当接面部
83 ブレーキ時当接面部
100 車いす用駐車ブレーキ構造
110 サーボブレーキ(ブレーキ手段)
122 ベースレバー部材
130 リンク杆
131 フットプレート
200 車いす用駐車ブレーキ構造
220 基端部
221 先端部
240 基端部
300 操作レバー部材
301 操作レバー軸部
302 第一リンク杆前軸部
310 第一リンク杆(リンク杆)
312 アームレスト部回動軸部
320 第一リンク部材
321 第一リンク部材回動軸部
325 第一リンク杆後軸部
327 第二リンク部材接続軸部
330 第二リンク部材
331 第二リンク部材回動軸部
335 第二リンク杆後軸部
337 第二リンク部材側軸部
340 第二リンク杆
345 フットプレート同期杆
347 フットプレート側軸部
350 第三リンク部材
351 第三リンク部材軸部
353 第二リンク杆前軸部
355 第四リンク部材接続軸部
360 第四リンク部材
361 第五リンク部材接続軸部
370 第五リンク部材
371 第五リンク部材軸部
380 ボルト
390 サーボブレーキ
391 作動片
α1 非ブレーキ位置
α2 回動許容状態
α3 非ブレーキ位置
α4 回動許容状態
α5 非ブレーキ位置
α6 回動許容状態
β1 ブレーキ位置
β2 回動阻止状態
β3 ブレーキ位置
β4 回動阻止状態
β5 ブレーキ位置
β6 回動阻止状態

Claims (5)

  1. 主車輪が軸支された本体フレーム部と、
    前記本体フレーム部に設けられた、着座部を構成する座フレーム部と、
    前記本体フレーム部における前記着座部の側方となる位置に、使用位置と使用位置から後方へ跳ね上げられた位置である跳ね上げ位置との間で回動自在に取り付けられているアームレスト部と、
    前記本体フレーム部に取り付けられた、前記主車輪の回動を阻止するブレーキ手段と、
    前記ブレーキ手段と連係した操作レバー部材と、
    を備えた車いすであって、
    前記操作レバー部材が、前記アームレスト部に回動自在に取り付けられており、
    前記アームレスト部が使用位置に位置している状態で前記操作レバー部材が一方向へ回動して所定のブレーキ位置に位置すると、前記ブレーキ手段が前記主車輪の回動を阻止する回動阻止状態となり、これに対して当該操作レバー部材が他方向へ回動して所定の非ブレーキ位置に位置すると、前記ブレーキ手段が前記主車輪の回動を許容する回動許容状態となり、また、
    前記回動阻止状態が維持されたまま前記アームレスト部が跳ね上げ位置に位置すると、前記操作レバー部材も当該アームレスト部に追従して、当該アームレスト部の前記使用位置における前記操作レバー部材の位置よりも後方へ位置して前記座フレーム部における着座部の側方が開放された状態となる
    ことを特徴とする車いす。
  2. 前記本体フレーム部に位置変化自在に取り付けられて、所定のブレーキ位置又は所定の非ブレーキ位置に位置することで前記ブレーキ手段を前記回動許容状態又は前記回動阻止状態とするベースレバー部材を別途備え、
    前記アームレスト部が使用位置に位置している状態で前記操作レバー部材の下端部は前記ベースレバー部材と当接可能であり、当該操作レバー部材が非ブレーキ位置に位置することに伴い、前記ベースレバー部材が当該操作レバー部材の下端部に押圧されて非ブレーキ位置に位置し、これに対して当該操作レバー部材がブレーキ位置に位置することに伴い、前記ベースレバー部材が当該操作レバー部材の下端部に押圧されてブレーキ位置に位置し、
    前記アームレスト部が跳ね上げ位置に位置している状態で前記操作レバー部材と前記ベースレバー部材とが離開して前記ベースレバー部材の上端部は少なくとも前記座フレーム部の上端よりも下方に位置している
    請求項1に記載の車いす。
  3. 前記ブレーキ手段が、前記主車輪の車軸部周りに配設されている構成にあって、
    前記操作レバー部材の回動に連動して前記ブレーキ手段を状態変換するリンク機構を備え、
    前記リンク機構には、前記操作レバー部材の下端部に一端が接続されて、当該操作レバー部材から前記アームレスト部に沿って後方に向かって延設されているリンク杆を少なくとも有し、
    前記リンク杆の他端が、前記ブレーキ手段と連係されている
    請求項1に記載の車いす。
  4. 前記操作レバー部材は、当該操作レバー部材の可動域において所定の中立位置に向かって付勢されており、
    前記操作レバー部材の下端部には、カバー部が設けられており、
    前記カバー部の内周面には、
    前記アームレスト部が使用位置に位置している状態で当該操作レバー部材が一方向へ移動することに伴い、前記ベースレバー部材を押圧して非ブレーキ位置に位置させる非ブレーキ時当接面部と、
    当該操作レバー部材が他方向へ移動することに伴い、前記ベースレバー部材を押圧してブレーキ位置に位置させるブレーキ時当接面部と、
    が設けられており、
    前記アームレスト部が跳ね上げ位置から使用位置に向かって下降した際に、前記ベースレバー部材が非ブレーキ位置又はブレーキ位置に位置変化自在となる状態で、当該ベースレバー部材の少なくとも一部が前記カバー部内に収容される
    請求項2に記載の車いす。
  5. 前記操作レバー部材が非ブレーキ位置に位置した状態で前記アームレスト部が前記使用位置から後方へ跳ね上げられると、前記アームレスト部の回動動作に伴って前記リンク杆が動作することで前記操作レバー部材が前記ブレーキ位置に位置変換すると共に前記ブレーキ手段が前記回動阻止状態となる
    請求項3に記載の車いす。
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