JP7084589B2 - 酸化高密度リポ蛋白質の測定方法 - Google Patents
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Description
本願は、2016年10月31日に、日本に出願された特願2016-213873号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
[1]以下の工程を含むことを特徴とする、試料中の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法。
(1)試料と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片とを、ポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する水性媒体中で反応させ、酸化高密度リポ蛋白質と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体1を生成させる工程;
(2)高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片を、水性媒体中で、前記工程(1)で生成した免疫複合体1と反応させ、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、酸化高密度リポ蛋白質と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体2を生成させる工程;
(3)前記工程(2)で生成した免疫複合体2を測定する工程
(1’)試料と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片とを、ポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する水性媒体中で反応させ、酸化高密度リポ蛋白質と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体3を生成させる工程;
(2’)酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片を、水性媒体中で、前記工程(1’)で生成した免疫複合体3と反応させ、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、酸化高密度リポ蛋白質と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体4を生成させる工程;
(3’)前記工程(2’)で生成した免疫複合体4を測定する工程
[4]前記蛋白質が、アルブミンである[3]に記載の方法。
[5]前記アルブミンが、牛血清アルブミンである[4]に記載の方法。
[6]前記ポリオキシエチレン系界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸若しくはその塩、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステル若しくはその塩、又は、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルである、[1]~[5]のいずれか1つに記載の方法。
[8]前記高密度リポ蛋白質に特異的に結合する抗体が、アポA蛋白質に結合する抗体である[1]~[7]のいずれか1つに記載の方法。
[9]前記アポA蛋白質に結合する抗体が、アポA-I蛋白質に対する抗体である[8]に記載の方法。
[11]さらに、蛋白質およびポリエチレングリコールからなる群より選ばれる少なくとも1種の物質を含有する、[10]に記載の試薬。
[12]前記蛋白質が、アルブミンである[11]に記載の試薬。
[13]前記アルブミンが、牛血清アルブミンである[12]に記載の試薬。
[14]前記ポリオキシエチレン系界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸若しくはその塩、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステル若しくはその塩、又は、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルである、[10]~[13]のいずれか1つに記載の試薬。
[16]前記高密度リポ蛋白質に特異的に結合する抗体が、アポA蛋白質に結合する抗体である[10]~[15]のいずれか1つに記載の試薬。
[17]前記アポA蛋白質に結合する抗体が、アポA-I蛋白質に対する抗体である[16]に記載の試薬。
[19]高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、ポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種と、を含有する第1試薬、及び、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片を含有する第2試薬を含む、酸化高密度リポ蛋白質の測定キット。
[20]さらに、蛋白質およびポリエチレングリコールからなる群より選ばれる少なくとも1種の物質が、第1試薬、及び、第2試薬の少なくとも1つの試薬に含有される、[18]又は[19]記載のキット。
[22]さらに、蛋白質およびポリエチレングリコールからなる群より選ばれる少なくとも1種の物質が、第1~3試薬の少なくとも1つの試薬に含有される、[21]に記載のキット。
[23]前記蛋白質が、アルブミンである[20]又は[22]に記載のキット。
[24]前記アルブミンが、牛血清アルブミンである[23]に記載のキット。
[26]前記陽イオン性界面活性剤が,第四級アンモニウム塩である、[18]~[25]のいずれか1つに記載のキット。
[27]前記高密度リポ蛋白質に特異的に結合する抗体が、アポA蛋白質に結合する抗体である[18]~[26]のいずれか1つに記載のキット。
[28]前記アポA蛋白質に結合する抗体が、アポA-I蛋白質に対する抗体である[27]に記載のキット。
<測定方法1>
本発明の試料中の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法は、以下の工程を含むことを特徴とする方法である。
(1)試料と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片とを、ポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する水性媒体中で反応させ、酸化高密度リポ蛋白質と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体1を生成させる工程;
(2)高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片を、水性媒体中で、前記工程(1)で生成した免疫複合体1と反応させ、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、酸化高密度リポ蛋白質と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体2を生成させる工程;
(3)前記工程(2)で生成した免疫複合体2を測定する工程
工程(1)において、試料と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片とを、ポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する水性媒体中で反応させる方法は、酸化高密度リポ蛋白質と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体1を生成させることを可能とする方法であれば特に制限はない。
酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片が不溶性担体に固定化されている場合、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片が固定化された不溶性担体は抗原抗体反応の反応液中で生成されてもよく、この場合、一組の親和性物質の組み合わせの一方(A)が結合した酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、一組の親和性物質の組み合わせの他方(a)が結合した不溶性担体と、を抗原抗体反応の反応液中で反応させることにより、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片が固定化された不溶性担体を抗原抗体反応の反応液中で生成させることができる。
・ビオチンとアビジン類(アビジン、ニュートラアビジン、ストレプトアビジン等)との組み合わせ;
・アビジン類(アビジン、ニュートラアビジン、ストレプトアビジン等)とビオチンとの組み合わせ;
・酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片のFc領域と、Fc領域と結合する抗体との組み合わせ。
工程(2)において、工程(1)で生成した免疫複合体1に、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片を添加して反応させてもよいし、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片に、工程(1)で生成した免疫複合体1を添加して反応させてもよい。
また、工程(1)と工程(2)の間に、必要に応じて、工程(1)の反応後の不溶性担体を洗浄する工程を追加してもよい。工程(1)の反応後の不溶性担体の洗浄の際に使用する洗浄液としては、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする洗浄液であれば特に制限はなく、例えばリン酸緩衝化生理食塩水(0.15 mol/L 塩化ナトリウムを含有する10 mmol/L リン酸緩衝液、pH7.2、以下、PBSと記す)や界面活性剤を含有するPBSなどが挙げられる。界面活性剤としては、例えばTween 20等の非イオン性界面活性剤などが挙げられる。
工程(3)において、工程(2)で生成した免疫複合体2の量を以下の方法を用いて測定することにより、試料中の酸化高密度リポ蛋白質濃度が決定される。
高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片に結合する抗体(以下、第3抗体と記す)若しくは該第3抗体の抗体断片に標識が結合した標識化第3抗体若しくは該抗体断片を、免疫複合体2(酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、酸化高密度リポ蛋白質と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体)中の高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と反応させて、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、酸化高密度リポ蛋白質と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、標識化第3抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体5を形成させ、該免疫複合体中の標識を後述の方法により測定することにより、工程(2)で生成した免疫複合体2の量を測定することができる。第3抗体としては、例えば高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片のFc領域に結合する抗体若しくは該抗体断片等が挙げられる。標識としては、後述の標識等が挙げられる。
標識化第3抗体若しくは該抗体断片と、免疫複合体2中の高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片との反応の反応温度は、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする温度であれば特に制限はなく、通常、0~50℃であり、4~45℃が好ましく、20~40℃が特に好ましい。当該反応の反応時間は、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする時間であれば特に制限はなく、通常、1分間~4時間であり、10分間~3時間が好ましく、30分間~2時間が特に好ましい。標識化第3抗体若しくは該抗体断片の反応溶液中の濃度は、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、通常0.01~100μg/mLであり、0.1~20μg/mLが好ましい。
免疫複合体2中の標識を測定することにより、工程(2)で生成した免疫複合体2の量を測定することができる。
標識としては、例えば酵素、蛍光物質、発光物質、放射性同位元素、ビオチン、ジゴキシゲニン、タグ配列を含むポリペプチド、金属コロイド粒子、着色ラテックス粒子等が挙げられる。
蛍光物質としては、例えば、フルオレッセイン イソチオシアネート(FITC)、ローダミンB-イソチオシアネート(RITC)等が挙げられる。その他の蛍光物質としては、例えばquantum dot (Science, 281, 2016-2018, 1998)、フィコエリスリン等のフィコビリ蛋白質、GFP (Green fluorescent Protein)、RFP (Red fluorescent Protein)、YFP (Yellow fluorescent Protein)、BFP (Blue fluorescent Protein)等の蛍光を発する蛋白質が挙げられる。
発光物質としては、例えば、アクリジニウムおよびその誘導体、ルテニウム錯体化合物、ロフィン等が挙げられる。ルテニウム錯体化合物としては、例えば、Clin. Chem. 37, 9, 1534-1539, 1991に示されたルテニウム錯体化合物等が挙げられる。
放射性同位元素としては、例えば、3H、14C、35S、32P、125I、131I等が挙げられる。
標識が発色物質、すなわち、ある波長の光を吸収する物質の場合には、分光光度計やマルチウェルプレートリーダー等を用いて吸光度を測定することができる。
標識が蛍光物質の場合には、蛍光光度計や蛍光マルチウェルプレートリーダー等を用いて蛍光強度を測定することができる。
標識が発光物質の場合には、発光光度計や発光マルチウェルプレートリーダー等を用いて、発光強度を測定することができる。
標識が放射性同位元素である場合、放射活性をシンチレーションカウンター、γ-ウェルカウンター等により、放射活性を測定することができる。
標識が酵素である場合、標識量は、酵素活性を測定することにより定量することができる。例えば酵素の基質を当該酵素と反応させ、生成した物質を測定することにより、標識量を測定することができる。
酵素がペルオキシダーゼである場合には、例えば吸光度法、蛍光法等によりペルオキシダーゼ活性を測定することができる。吸光度法によりペルオキシダーゼ活性を測定する方法としては、例えばペルオキシダーゼと、その基質である過酸化水素および酸化発色型色原体の組み合わせとを反応させ、反応液の吸光度を分光光度計やマルチウェルプレートリーダー等で測定する方法等が挙げられる。酸化発色型色原体としては、例えばロイコ型色原体、酸化カップリング発色型色原体等が挙げられる。
カプラーとしては、例えば4-アミノアンチピリン(4-AA)、3-メチル-2-ベンゾチアゾリノンヒドラジン等が挙げられる。
アニリン類としては、N-(3-スルホプロピル)アニリン、N-エチル-N-(2-ヒドロキシ-3-スルホプロピル)-3-メチルアニリン(TOOS)、N-エチル-N-(2-ヒドロキシ-3-スルホプロピル)-3,5-ジメチルアニリン(MAOS)、N-エチル-N-(2-ヒドロキシ-3-スルホプロピル)-3,5-ジメトキシアニリン(DAOS)、N-エチル-N-(3-スルホプロピル)-3-メチルアニリン(TOPS)、N-(2-ヒドロキシ-3-スルホプロピル)-3,5-ジメトキシアニリン(HDAOS)、N,N-ジメチル-3-メチルアニリン、N,N-ビス(3-スルホプロピル)-3,5-ジメトキシアニリン、N-エチル-N-(3-スルホプロピル)-3-メトキシアニリン、N-エチル-N-(3-スルホプロピル)アニリン、N-エチル-N-(3-スルホプロピル)-3,5-ジメトキシアニリン、N-(3-スルホプロピル)-3,5-ジメトキシアニリン、N-エチル-N-(3-スルホプロピル)-3,5-ジメチルアニリン、N-エチル-N-(2-ヒドロキシ-3-スルホプロピル)-3-メトキシアニリン、N-エチル-N-(2-ヒドロキシ-3-スルホプロピル)アニリン、N-エチル-N-(3-メチルフェニル)-N’-サクシニルエチレンジアミン(EMSE)、N-エチル-N-(3-メチルフェニル)-N’-アセチルエチレンジアミン、N-エチル-N-(2-ヒドロキシ-3-スルホプロピル)-4-フルオロ-3,5-ジメトキシアニリン(F-DAOS)等が挙げられる。
フェノール類としては、フェノール、4-クロロフェノール、3-メチルフェノール、3-ヒドロキシ-2,4,6-トリヨード安息香酸(HTIB)等が挙げられる。
アルカリホスファターゼの基質としては、例えば3-(2’-スピロアダマンタン)-4-メトキシ-4-(3’-ホスホリルオキシ)フェニル-1,2-ジオキセタン・二ナトリウム塩(AMPPD)、2-クロロ-5-{4-メトキシスピロ[1,2-ジオキセタン-3,2’-(5’-クロロ)トリシクロ[3.3.1.13.7]デカン]-4-イル}フェニルホスフェート・二ナトリウム塩(CDP-StarTM)、3-{4-メトキシスピロ[1,2-ジオキセタン-3,2’-(5’-クロロ)トリシクロ[3.3.1.13.7]デカン]-4’-イル}フェニルホスフェート・二ナトリウム塩(CSPDTM)、 9-[(フェニルオキシ)(ホスホリルオキシ)メチリデン]-10-メチルアクリダン・二ナトリウム、9-[(4-クロロフェニルチオ)(ホスホリルオキシ)メチリデン]-10-メチルアクリダン・二ナトリウム(LumigenTMAPS-5)等が挙げられる。
(4)試料として、既知濃度の酸化高密度リポ蛋白質を用いて前記工程(1)から(3)を行い、酸化高密度リポ蛋白質濃度と標識の測定値との関係を表す検量線を作成する工程;
(5)工程(4)で作成された検量線と、工程(2)で測定された標識の測定値と、から、試料中の酸化高密度リポ蛋白質の濃度を決定する工程
本発明の試料中の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法は、以下の工程を含むことを特徴とする方法である。
(1’)試料と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片若しくは該抗体断片若しくは該抗体断片とを、ポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する水性媒体中で反応させ、酸化高密度リポ蛋白質と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体3を生成させる工程;
(2’)酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片を、水性媒体中で、前記工程(1’)で生成した免疫複合体3と反応させ、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、酸化高密度リポ蛋白質と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体4を生成させる工程;
(3’)前記工程(2’)で生成した免疫複合体4を測定する工程
工程(1’)において、試料と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片若しくは該抗体断片若しくは該抗体断片とを、ポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する水性媒体中で反応させる方法は、酸化高密度リポ蛋白質、及び、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片からなる免疫複合体3を生成させることを可能とする方法であれば特に制限はない。
高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片が不溶性担体に固定化されている場合、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片が固定化された不溶性担体は抗原抗体反応の反応液中で生成されてもよく、この場合、一組の親和性物質の組み合わせの一方(B)が結合した高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、一組の親和性物質の組み合わせの他方(b)が結合した不溶性担体とを抗原抗体反応の反応液中で反応させることにより、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片が固定化された不溶性担体を抗原抗体反応の反応液中で生成させることができる。
・ビオチンとアビジン類(アビジン、ニュートラアビジン、ストレプトアビジン等)との組み合わせ;
・アビジン類(アビジン、ニュートラアビジン、ストレプトアビジン等)とビオチンとの組み合わせ;
・高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片のFc領域と、Fc領域と結合する抗体との組み合わせ。
高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片は、前述の物理吸着及び/又は化学結合を利用して、直接、不溶性担体に固定化してもよいし、間接的に不溶性担体に固定化してもよい。間接的な固定化方法としては、例えば前述の方法等が挙げられる。
また、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片は、リンカーを介した共有結合により不溶性担体に固定化してもよい。リンカーとしては、例えば、不溶性担体表面の官能基と高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片が有する官能基の両者を共有結合できる分子であれば特に制限はなく、例えば前述のリンカー等が挙げられる。
また、検体と、ポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種とを予め混合した後、得られた混合物を抗原抗体反応に供してもよい。
工程(2’)において、工程(1’)で生成した免疫複合体3に、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片を添加して反応させてもよいし、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片に、工程(1’)で生成した免疫複合体3を添加して反応させてもよい。
工程(2’)における、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、酸化高密度リポ蛋白質と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体4を生成させる反応の反応温度は、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする温度であれば特に制限はなく、通常、0~50℃であり、4~45℃が好ましく、20~40℃が特に好ましい。当該反応の反応時間は、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする時間であれば特に制限はなく、通常、1分間~4時間であり、10分間~3時間が好ましく、30分間~2時間が特に好ましい。酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片の反応溶液中の濃度は、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、通常0.01~100μg/mLであり、0.1~20μg/mLが好ましい。
工程(1’)と工程(2’)を同時に行う場合には、試料中の酸化高密度リポ蛋白質を、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片、並びに、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と反応させる。工程(1’)と工程(2’)を同時に行う場合も、前述の通り、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片は不溶性担体に固定化されていても、固定化されていなくてもよく、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片の不溶性担体への固定化は前述の方法で行うことができる。
工程(2’)の後に、前述の洗浄工程を追加してもよい。工程(2’)の後の不溶性担体の洗浄に用いられる洗浄液は、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする洗浄液であれば特に制限はなく、例えば前述の洗浄液等が挙げられる。
工程(3’)において、工程(2’)で生成した免疫複合体4の量を以下の方法を用いて測定することにより、試料中の酸化高密度リポ蛋白質濃度が決定される。
酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片に結合する抗体(以下、第4抗体と記す)若しくは該抗体断片に標識が結合した標識化第4抗体若しくは該抗体断片を、免疫複合体4(高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、酸化高密度リポ蛋白質と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体)中の酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と反応させて、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、酸化高密度リポ蛋白質と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、標識化第4抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体6を形成させ、該免疫複合体中の標識を後述の方法により測定することにより、工程(2’)で生成した免疫複合体4の量を測定することができる。第4抗体としては、例えば酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片のFc領域に結合する抗体若しくはそのフラグメント等が挙げられる。
標識化第4抗体若しくは該抗体断片と、免疫複合体4中の酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片との反応の反応温度は、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする温度であれば特に制限はなく、通常、0~50℃であり、4~45℃が好ましく、20~40℃が特に好ましい。当該反応の反応時間は、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする時間であれば特に制限はなく、通常、1分間~4時間であり、10分間~3時間が好ましく、30分間~2時間が特に好ましい。標識化第4抗体若しくは該抗体断片の反応溶液中の濃度は、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、通常0.01~100μg/mLであり、0.1~20μg/mLが好ましい。
免疫複合体4中の標識を測定することにより、工程(2’)で生成した免疫複合体4の量を測定することができる。
標識としては、例えば前述の標識物質等が挙げられ、当該標識の測定としては、例えば前述の測定方法等が挙げられる。
標識が蛍光物質、発光物質、放射性同位元素および酵素以外の場合は、当該標識に特異的に結合する物質を蛍光物質、発光物質、放射性同位元素、酵素等で標識した標識体と、免疫複合体4中の標識、又は、免疫複合体6中の標識とを結合させ、当該標識に特異的に結合する物質を標識している蛍光物質、発光物質、放射性同位元素又は酵素を、上述の方法により測定することにより、当該標識を測定することができる。標識に特異的に結合する物質としては、標識に特異的に結合する抗体の他、標識がビオチンの場合は、アビジン類等が挙げられる。
(4’)試料として、既知濃度の酸化高密度リポ蛋白質を用いて前記工程(1’)から(3’)を行い、酸化高密度リポ蛋白質濃度と標識の測定値との関係を表す検量線を作成する工程;
(5’)工程(4’)で作成された検量線と、工程(2’)で測定された標識の測定値と、から、試料中の酸化高密度リポ蛋白質の濃度を決定する工程
本発明における高密度リポ蛋白質に結合する抗体の抗体断片は、高密度リポ蛋白質に結合し、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする抗体断片であれば特に制限はなく、例えば、前述の抗体断片等が挙げられる。
炭素数1~6のアルキルとしては、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル等が挙げられる。
ハロゲンイオンとしては、フッ素イオン、塩素イオン、臭素イオン、ヨウ素イオン等が挙げられる。
無機酸由来の陰イオンとしては、例えば硝酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、炭酸イオン、重炭酸イオン等が挙げられる。
有機酸由来の陰イオンとしては、例えばギ酸イオン、酢酸イオン、乳酸イオン、クエン酸イオン、グルタミン酸イオン等のカルボン酸イオン等が挙げられる。
本発明において、さらに蛋白質及び/又はポリエチレングリコールを用いることによってさらに高感度に酸化HDLを測定することができる。
本発明における蛋白質としては、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする蛋白質であれば特に制限はなく、例えばアルブミン、牛胎児血清(FBS)、カゼイン、ブロックエース(DSファーマバイオメディカル社製)等が挙げられ、アルブミンが好ましい。アルブミンとしては、例えば牛血清アルブミン(BSA)等が挙げられる。
本発明における蛋白質の反応溶液中の濃度は、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、例えば0.01~10.0%(w/v)であり、0.1~2.0%(w/v)が好ましい。
本発明におけるポリエチレングリコールとしては、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とするポリエチレングリコールであれば特に制限はなく、例えば平均分子量100~25,000のポリエチレングリコール等が挙げられ、平均分子量200~20,000のポリエチレングリコールが好ましい。
本発明におけるポリエチレングリコールの反応溶液中の濃度は、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする濃度であれば特に制限はなく、例えば0.5~15.0%(w/v)であり、1.0~10.0%(w/v)が好ましい。
本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定試薬は、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法に用いられる試薬であり、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、ポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種とを含有する試薬である。本発明の試薬にはさらに、蛋白質およびポリエチレングリコールからなる群より選ばれる少なくとも1種の物質が含有されていてもよい。
不溶性担体としては、例えば前述の不溶性担体等が挙げられる。
また、本発明の測定試薬を、前述の測定方法1において使用する場合には、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片が固定化された不溶性担体は、試料と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片との反応の反応液中で生成されてもよい。
不溶性担体としては、例えば前述の不溶性担体等が挙げられる。
また、本発明の測定試薬を、前述の測定方法2において使用する場合には、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片が固定化された不溶性担体は、試料と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片との反応の反応液中で生成されてもよい。
液状の測定試薬においては、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片、並びに、ポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種は、水性媒体で溶解された状態となっている。
水性媒体としては、例えば前述の水性媒体が挙げられる。水性媒体には、前述の金属イオン、糖類、防腐剤、蛋白質安定化剤等が含有されてもよい。
本発明の測定試薬におけるポリオキシエチレン系界面活性剤、及び陽イオン性界面活性剤のそれぞれの界面活性剤の含量としては、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする含量であれば特に制限はなく、通常、前述の水性媒体中、又は、前述の水性媒体で溶解された状態で0.0001~2.0%(w/v)となる含量であり、0.001~0.1%(w/v)となる含量が好ましく、0.005~0.05%(w/v)となる含量が特に好ましい。
本発明の測定試薬における蛋白質としては、例えば前述の蛋白質が挙げられる。本発明の測定試薬における蛋白質の含量としては、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする含量であれば特に制限はなく、通常、前述の水性媒体中、又は、前述の水性媒体で溶解された状態で0.01~10.0%(w/v)となる含量であり、0.1~2.0%(w/v)となる含量が好ましい。
本発明の測定試薬におけるポリエチレングリコールとしては、例えば前述のポリエチレングリコールが挙げられる。本発明の測定試薬におけるポリエチレングリコールの含量としては、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする含量であれば特に制限はなく、通常、前述の水性媒体中、又は、前述の水性媒体で溶解された状態で0.5~15.0%(w/v)となる含量であり、1.0~10.0%(w/v)となる含量が好ましい。
本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定試薬は、保存、運搬、流通等の観点からキットの形態と取ることもできる。本発明の測定キットは、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法に用いられる。
本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定キットは、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、ポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種と、を含む第1試薬と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片を含む第2試薬と、を含むキットである。
当該キットにおいては、蛋白質およびポリエチレングリコールからなる群より選ばれる少なくとも1種の物質が、第1試薬、及び、第2試薬の少なくとも1つの試薬に含有されていてもよい。
(1)試料と、測定キット1の第1試薬とを水性媒体中で反応させ、酸化高密度リポ蛋白質と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体1を生成させる工程;
(2)測定キット1の第2試薬を、水性媒体中で、前記工程(1)で生成した免疫複合体1と反応させ、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、酸化高密度リポ蛋白質と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体2を生成させる工程;
(3)前記工程(2)で生成した免疫複合体2を測定する工程
本発明の測定キット1において、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片は、不溶性担体に固定化されていることが好ましい。不溶性担体としては、例えば前述の不溶性担体等が挙げられる。
また、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定キットは、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、ポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種とを含む第1試薬と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片を含む第2試薬とを含むキットである。
当該キットにおいては、蛋白質およびポリエチレングリコールからなる群より選ばれる少なくとも1種の物質が、第1試薬、及び、第2試薬の少なくとも1つの試薬に含有されていてもよい。
(1’)試料と、測定キット2の第1試薬とを水性媒体中で反応させ、酸化高密度リポ蛋白質と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体3を生成させる工程;
(2’)測定キット2の第2試薬を、水性媒体中で、前記工程(1’)で生成した免疫複合体3と反応させ、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、酸化高密度リポ蛋白質と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体4を生成させる工程;
(3’)前記工程(2’)で生成した免疫複合体4を測定する工程
本発明の測定キット2において、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片は、不溶性担体に固定化されていることが好ましい。不溶性担体としては、例えば前述の不溶性担体等が挙げられる。
さらに、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定キットは、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片を含有する第1試薬、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片を含有する第2試薬、及び、ポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する第3試薬を含むキットである。
当該キットにおいては、蛋白質およびポリエチレングリコールからなる群より選ばれる少なくとも1種の物質が、第1~3試薬の少なくとも1つの試薬に含有されていてもよい。
本発明の測定キット3を用いて本発明の測定方法1により測定する場合の、酸化高密度リポ蛋白の測定方法は、以下の工程を含む方法である。
(1)試料と、測定キット3の第3試薬とを混合し、試料希釈液を調製する工程;
(2)前記工程(1)で調製した試料希釈液と、測定キット3の第1試薬とを水性媒体中で反応させ、酸化高密度リポ蛋白質と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体1を生成させる工程;
(3)測定キット3の第2試薬を、水性媒体中で、前記工程(2)で生成した免疫複合体1と反応させ、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、酸化高密度リポ蛋白質と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体2を生成させる工程;
(4)前記工程(3)で生成した免疫複合体2を測定する工程
上記測定方法において、工程(1)と工程(2)は順次行われても、同時に行われてもよい。
この、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片が固定化された不溶性担体は、試料と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片との反応の反応液中で生成されてもよい。この場合、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片が固定化された不溶性担体の代わりに、一組の親和性物質の組み合わせの一方(A)が結合した、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、一組の親和性物質の組み合わせの他方(a)が結合した不溶性担体とが用いられる。一組の親和性物質の組み合わせ、すなわち、Aとaの組み合わせとしては、例えば前述の組み合わせ等が挙げられる。
(1’)試料と、測定キット3の第3試薬とを混合し、試料希釈液を調製する工程;
(2’)前記工程(1’)で調製した試料希釈液と、測定キット3の第2試薬とを水性媒体中で反応させ、酸化高密度リポ蛋白質と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体3を生成させる工程;
(3’)測定キット3の第1試薬を、水性媒体中で、前記工程(2’)で生成した免疫複合体3と反応させ、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、酸化高密度リポ蛋白質と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片と、からなる免疫複合体4を生成させる工程;
(4’)前記工程(3’)で生成した免疫複合体4を測定する工程
上記測定方法において、工程(1’)と工程(2’)は順次行われても、同時に行われてもよい。
この、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片が固定化された不溶性担体は、試料と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片との反応の反応液中で生成されてもよい。この場合、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片が固定化された不溶性担体の代わりに、一組の親和性物質の組み合わせの一方(B)が結合した、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片と、一組の親和性物質の組み合わせの他方(b)が結合した不溶性担体とが用いられる。一組の親和性物質の組み合わせ、すなわち、Bとbの組み合わせとしては、例えば前述の組み合わせ等が挙げられる。
凍結乾燥状態の測定キットの構成試薬を使用する場合には、測定前に水性媒体で溶解して液状にして測定に供する。
液状の測定キットにおいては、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、ホスホコリンに結合する抗体若しくは該抗体断片、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは該抗体断片、並びに、ポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種は、水性媒体で溶解された状態となっている。
水性媒体としては、例えば前述の水性媒体が挙げられる。水性媒体には、前述の金属イオン、糖類、防腐剤、蛋白質安定化剤等が含有されてもよい。液状の測定キットには、水性媒体が含まれる。水性媒体としては、例えば前述の水性媒体が挙げられる。水性媒体には、前述の金属イオン、糖類、防腐剤、蛋白質安定化剤等が含有されてもよい。
本発明の測定キットにおいては、ポリオキシエチレン系界面活性剤、及び、陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる界面活性剤は、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
発明の測定キットにおける蛋白質としては、例えば前述の蛋白質が挙げられる。本発明の測定キットの構成試薬における蛋白質の含量としては、本発明の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法を可能とする含量であれば特に制限はなく、通常、前述の水性媒体中、又は、前述の水性媒体で溶解された状態で0.01~10.0%(w/v)となる含量であり、0.1~2.0%(w/v)となる含量が好ましい。
BSA[プロリアント(Proliant)社製]、ポリエチレングリコール(PEG)200(分子量200のPEG;日油社製)、PEG600(分子量600のPEG;日油社製)、PEG2000(分子量2,000のPEG;日油社製)、PEG6000(分子量6,000のPEG;和光純薬工業社製)、PEG20000(分子量20,000のPEG;和光純薬工業社製)。
以下の反応緩衝液、DLH3抗体固相化マイクロプレート、及びペルオキシダーゼ(POD)標識抗アポA-I蛋白質抗体溶液からなる酸化高密度リポ蛋白質測定キット1~4を作製した。
以下に示す通り、酸化高密度リポ蛋白質測定キット1~4を構成する反応緩衝液1~4をそれぞれ調製した。
リン酸緩衝液 0.01 mol/L(pH7.4)
塩化ナトリウム 0.15 mol/L
Tween 20 0.01%
リン酸緩衝液 0.01 mol/L(pH7.4)
塩化ナトリウム 0.15 mol/L
Tween 20 0.01%
BSA 1%
リン酸緩衝液 0.01 mol/L(pH7.4)
塩化ナトリウム 0.15 mol/L
Tween 20 0.01%
PEG6000 4.8%
リン酸緩衝液 0.01 mol/L(pH7.4)
塩化ナトリウム 0.15 mol/L
Tween 20 0.01%
BSA 1%
PEG6000 4.8%
96ウェルマイクロプレート(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)の各ウェルに、特開平7-238098に記載の方法で作製したDLH3抗体の10μg/mL Tris-HCl緩衝液(pH8.0)溶液を、100μL/ウェルとなるように加えて、4℃ で16時間インキュベートし、次いで、Tris-HCl緩衝液溶液を除去し、1%(w/v)BSAを含むTris-HCl緩衝液(pH8.0)を各ウェルに350μLを加えて25℃で2時間インキュベートすることによりブロッキングし、その後、0.05%(w/v) Tween 20を含むPBS(pH7.4)で4回洗浄し、DLH3抗体が固定化されたプレートを調製した。
Peroxidase Labeling Kit-NH2(同仁化学研究所社製)を用いて、当該キットの取扱説明書に従い、抗アポA-I蛋白質モノクローナル抗体(Abnova社製)をPODで標識し、POD標識抗アポA-I蛋白質モノクローナル抗体を作製した。得られたPOD標識抗アポA-I蛋白質モノクローナル抗体を、以下の組成の溶液で10000倍希釈し、POD標識抗アポA-I蛋白質モノクローナル抗体溶液を調製した。
塩化ナトリウム 0.15 mol/L
BSA 1%
Tween 20 0.05%
以下の反応緩衝液、DLH3抗体固相化マイクロプレート、POD標識抗アポA-I蛋白質抗体溶液からなる酸化高密度リポ蛋白質測定キット5~8を作製した。
以下に示す通り、酸化高密度リポ蛋白質測定キット5~8を構成する反応緩衝液5~8をそれぞれ調製した。なお、測定キット5~8の各キットを用いる測定において、同一のDLH3抗体固相化マイクロプレート、及び、ペルオキシダーゼ(POD)標識抗アポA-I蛋白質モノクローナル抗体溶液を用いた。当該DLH3抗体固相化マイクロプレート、及び、ペルオキシダーゼ(POD)標識抗アポA-I蛋白質モノクローナル抗体溶液は、実施例1に記載のDLH3抗体固相化マイクロプレート、及び、ペルオキシダーゼ(POD)標識抗アポA-I蛋白質モノクローナル抗体溶液をそれぞれ用いた。
リン酸緩衝液 0.01 mol/L(pH7.4)
塩化ナトリウム 0.15 mol/L
リン酸緩衝液 0.01 mol/L(pH7.4)
塩化ナトリウム 0.15 mol/L
BSA 1%
リン酸緩衝液 0.01 mol/L(pH7.4)
塩化ナトリウム 0.15 mol/L
PEG6000 4.8%
リン酸緩衝液 0.01 mol/L(pH7.4)
塩化ナトリウム 0.15 mol/L
BSA 1%
PEG6000 4.8%
前記測定キット1~8を用いて、以下の方法により、健常人から採取された血清(酸化高密度リポ蛋白濃度:23.8 U/L)(以下、試料A)を測定した。なお、ここでの単位“U/L”とは、1 mg/Lの高密度リポ蛋白(HDL)中のリン脂質(HDL-PL)を銅酸化して得られる酸化HDLを1 U/L酸化HDLとして定義されるものである。
また、測定キット1と測定キット2~4との比較から、Tween 20と共に、更に、BSA及び/又はPEG6000を存在させることで測定感度がより上昇することも判明した。
以下の反応緩衝液、DLH3抗体固相化マイクロプレート、POD標識抗アポA-I蛋白質抗体溶液からなる酸化高密度リポ蛋白質測定キットA~Zを作製した。
リン酸緩衝液 0.01 mol/L(pH7.4)
塩化ナトリウム 0.15 mol/L
界面活性剤 (表2に記載の界面活性剤と濃度)
BSA 1%
PEG6000 4.8%
実施例1に記載のDLH3抗体固相化マイクロプレートを使用した。
実施例1に記載のPOD標識抗アポA-I蛋白質抗体溶液を使用した。
以下の反応緩衝液、DLH3抗体固相化マイクロプレート、POD標識抗アポA-I蛋白質抗体溶液からなる酸化高密度リポ蛋白質測定キットZを作製した。
リン酸緩衝液 0.01 mol/L(pH7.4)
塩化ナトリウム 0.15 mol/L
実施例1に記載のDLH3抗体固相化マイクロプレートを調製した。
実施例1に記載のPOD標識抗アポA-I蛋白質抗体溶液を調製した。
実施例3の測定キットA~X、及び、比較例2の測定キットZのそれぞれのキットを用いて、実施例2と同様の方法で、それぞれの反応緩衝液で1000倍希釈した試料A、及び、反応緩衝液(0 U/L試料)を測定し、1000倍に希釈した試料Aを測定した際に得られる吸光度から、0 U/L試料を測定した際に得られる吸光度を差し引いた吸光度を算出した。その結果を表2に示す。
以下の反応緩衝液、DLH3抗体固相化マイクロプレート、POD標識抗アポA-I蛋白質抗体溶液からなる酸化高密度リポ蛋白質測定キットa~oを作製した。
リン酸緩衝液 0.01 mol/L(pH7.4)
塩化ナトリウム 0.15 mol/L
Tween20 0.01%
BSA 1%
PEG (表3に記載のPEGと濃度)
実施例1に記載のDLH3抗体固相化マイクロプレートを調製した。
実施例1に記載のPOD標識抗アポA-I蛋白質抗体溶液を調製した。
以下の反応緩衝液、DLH3抗体固相化マイクロプレート、POD標識抗アポA-I蛋白質抗体溶液からなる酸化高密度リポ蛋白質測定キットxを作製した。
リン酸緩衝液 0.01 mol/L(pH7.4)
塩化ナトリウム 0.15 mol/L
実施例1に記載のDLH3抗体固相化マイクロプレートを調製した。
実施例1に記載のPOD標識抗アポA-I蛋白質抗体溶液を調製した。
実施例5の測定キットa~o、及び、比較例3の測定キットxを用いて、実施例2と同様の方法で、それぞれの反応緩衝液で1000倍希釈した試料A、及び、反応緩衝液(0 U/L試料)を測定し、1000倍に希釈した試料Aを測定した際に得られる吸光度から、0 U/L試料を測定した際に得られる吸光度を差し引いた吸光度を算出した。その結果を表3に示す。
Claims (25)
- 以下の工程を含むことを特徴とする、試料中の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法。
(1)試料と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片とを、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸若しくはその塩、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステル若しくはその塩、又は、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルであるポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する水性媒体中で反応させ、酸化高密度リポ蛋白質と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片と、からなる免疫複合体1を生成させる工程;
(2)高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは当該抗体の断片を、水性媒体中で、前記工程(1)で生成した免疫複合体1と反応させ、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片と、酸化高密度リポ蛋白質と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは当該抗体の断片と、からなる免疫複合体2を生成させる工程;
(3)前記工程(2)で生成した免疫複合体2を測定する工程 - 以下の工程を含むことを特徴とする、試料中の酸化高密度リポ蛋白質の測定方法。
(1’)試料と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは当該抗体の断片とを、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸若しくはその塩、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステル若しくはその塩、又は、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルであるポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する水性媒体中で反応させ、酸化高密度リポ蛋白質と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは当該抗体の断片と、からなる免疫複合体3を生成させる工程;
(2’)酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片を、水性媒体中で、前記工程(1’)で生成した免疫複合体3と反応させ、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは当該抗体の断片と、酸化高密度リポ蛋白質と、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片と、からなる免疫複合体4を生成させる工程;
(3’)前記工程(2’)で生成した免疫複合体4を測定する工程 - 前記工程(1)又は前記工程(1’)の前記水性媒体が、さらに、蛋白質およびポリエチレングリコールからなる群より選ばれる少なくとも1種の物質を含有する、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記蛋白質が、アルブミンである請求項3に記載の方法。
- 前記アルブミンが、牛血清アルブミンである請求項4に記載の方法。
- 前記陽イオン性界面活性剤が第四級アンモニウム塩である、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
- 前記高密度リポ蛋白質に特異的に結合する抗体が、アポA蛋白質に結合する抗体である請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
- 前記アポA蛋白質に結合する抗体が、アポA-I蛋白質に対する抗体である請求項7に記載の方法。
- 請求項1又は2に記載の測定方法に用いる試薬であって、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片と、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは当該抗体の断片と、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸若しくはその塩、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステル若しくはその塩、又は、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルであるポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種とを含有する、酸化高密度リポ蛋白質の測定試薬。
- さらに、蛋白質およびポリエチレングリコールからなる群より選ばれる少なくとも1種の物質を含有する、請求項9に記載の試薬。
- 前記蛋白質が、アルブミンである請求項10に記載の試薬。
- 前記アルブミンが、牛血清アルブミンである請求項11に記載の試薬。
- 前記陽イオン性界面活性剤が第四級アンモニウム塩である、請求項9~12のいずれか1項に記載の試薬。
- 前記高密度リポ蛋白質に特異的に結合する抗体が、アポA蛋白質に結合する抗体である請求項9~13のいずれか1項に記載の試薬。
- 前記アポA蛋白質に結合する抗体が、アポA-I蛋白質に対する抗体である請求項14に記載の試薬。
- 酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片と、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸若しくはその塩、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステル若しくはその塩、又は、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルであるポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種と、を含有する第1試薬、及び、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは当該抗体の断片を含有する第2試薬を含む、酸化高密度リポ蛋白質の測定キット。
- 高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは当該抗体の断片と、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸若しくはその塩、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステル若しくはその塩、又は、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルであるポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種と、を含有する第1試薬、及び、酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片を含有する第2試薬を含む、酸化高密度リポ蛋白質の測定キット。
- さらに、蛋白質およびポリエチレングリコールからなる群より選ばれる少なくとも1種の物質が、第1試薬、及び、第2試薬の少なくとも1つの試薬に含有される、請求項16又は17に記載のキット。
- 酸化ホスファチジルコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片、又は、ホスホコリンに結合する抗体若しくは当該抗体の断片を含有する第1試薬、高密度リポ蛋白質に結合する抗体若しくは当該抗体の断片を含有する第2試薬、及び、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸若しくはその塩、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル、ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル硫酸エステル若しくはその塩、又は、ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルであるポリオキシエチレン系界面活性剤及び陽イオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する第3試薬を含む、酸化高密度リポ蛋白質の測定キット。
- さらに、蛋白質およびポリエチレングリコールからなる群より選ばれる少なくとも1種の物質が、第1~3試薬の少なくとも1つの試薬に含有される、請求項19に記載のキット。
- 前記蛋白質が、アルブミンである請求項18又は20に記載のキット。
- 前記アルブミンが、牛血清アルブミンである請求項21に記載のキット。
- 前記陽イオン性界面活性剤が第四級アンモニウム塩である、請求項16~22のいずれか1項に記載のキット。
- 前記高密度リポ蛋白質に特異的に結合する抗体が、アポA蛋白質に結合する抗体である請求項16~23のいずれか1項に記載のキット。
- 前記アポA蛋白質に結合する抗体が、アポA-I蛋白質に対する抗体である請求項24に記載のキット。
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