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JP7093469B2 - 4-ピリジニルメチル-モルホリン誘導体および医薬としてのその使用 - Google Patents
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JP7093469B2 - 4-ピリジニルメチル-モルホリン誘導体および医薬としてのその使用 - Google Patents

4-ピリジニルメチル-モルホリン誘導体および医薬としてのその使用 Download PDF

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Description

本発明は、一般式Aの新規の4-ピリジニルメチル-モルホリン誘導体、
Figure 0007093469000001
A
それらの調製のための方法、それらを含有する医薬組成物、および治療における、特にNR2Bネガティブアロステリック調節特性に関連のある状態の処置または予防における、それらの使用に関する。
一般式Aによる本発明の化合物は、NR2Bネガティブアロステリック調節特性を示す。
過去20年を超える鋭意研究により、N-メチル-D-アスパラギン酸受容体(NMDA)は、アルツハイマー病、パーキンソン病、ジスキネジア、脳卒中、運動ニューロン病、精神病、てんかん、不安、統合失調症および疼痛に関係する役割を果たすことが示されている。
非選択的NMDA受容体アンタゴニストであるケタミン(ラセミ体ならびにSエナンチオマー)は、主に麻酔の開始と維持に使用される医薬であり、過去数年にわたり、大うつ病性障害(MDD)の処置において麻酔域下用量で臨床的有効性を実証している(Murrough et al. 2013, Am J Psychiatry. 170:1134; Singh et al. 2016, Biol Psychiatry. 80:424)。より正確には、ケタミンは、標準薬物療法への奏効が不十分であるMDD患者において、数日間持続する有効性のすみやかな発現を誘発する(Berman et al. 2000. Biol Psychiatry 47:351, Serafini et al. 2014. Curr. Neuropharmacol.12:444)。しかし、非選択的NMDA受容体アンタゴニストは、それらの適用を制限する様々な望ましくない効果を有する。特に、解離および心因性の副作用は、非選択的NMDA受容体アンタゴニスト、例えばケタミンについて顕著である(Krystal et al. 1994. Arch. Gen. Psychiatry 51:199)。1990年代初頭には、異なるNR2(A~D)サブユニットを含有する複数のNMDA受容体サブタイプが存在することが発見された(Paoletti et al., 2013 Nat Rev. Neurosci 14:383)。より近年には、NR2Bサブタイプ選択的NMDA受容体ネガティブアロステリック調節剤(NR2B NAM)への関心が高まり、広範な臨床的適応、例えば注意、情動、気分、および疼痛、ならびに多数の異なるヒトの障害に関与しているものへの可能性が示されている(Mony et. al. 2009. Br. J. Pharmacol. 157:1301; Chaffey et al., Current Anaesthesia & Critical Care 19, 183)。特に、NR2B NAMは、臨床試験の早期の段階において抗うつ効果も実証している(Preskorn et al. 2008. J Clin Psychopharmacol 70:58)。NR2B NAMを使用し、様々なトランスジェニックマウス株を適用した前臨床試験は、NMDA受容体を含有するNR2Bが、例えば強制水泳試験においてケタミンの好ましい効果を媒介することを示している(Miller et al. 2014 eLife 3:e03581; Kiselycznyk et al. 2015, Behav Brain Res, 287:89)。さらに、選択的NR2B NAMは、解離および精神異常発現性の副作用が大いに減少するため、非選択的NMDA受容体アンタゴニスト、例えばケタミンに対する利点を有する(Jimenez-Sanchez et al. 2014. Neuropsychopharmacology 39:2673)。現在までに説明されているNR2B NAMは、ヒトの薬物療法における使用可能性を制限するそれらの受容体の薬理学および/または他の薬物特性に関して欠点を呈する(Taylor, et al., 2006, Clin Pharmacokinet.45:989;Addy et al. 2009 J of Clinical Pharmacology 49:856))。
WO2015/130905は、多発性硬化症、多発性神経炎(polyneuritis)、多発性神経炎(multiple neuritis)、筋萎縮性側索硬化症、アルツハイマー病またはパーキンソン病の処置に有用なNav1.6の阻害剤である、式(I)
Figure 0007093469000002
の化合物を開示している。WO2015/130905は、特定の実施例100、105、106および107を開示しており、ここで環Bはメタ二置換されたフェニル環に対応する。
Figure 0007093469000003
WO2015/130905は、特定の実施例100、105、106および107が弱いNav1.6阻害剤であると報告している(実施例100、105および107の1~5μMでのNav1.6遮断、および実施例106の>5μMでのNav1.6遮断)。
本発明の化合物は、WO2015/130905の式(I)により一般的に包含される。本発明の化合物は、これらがパラ二置換されたピリジル部分構造をメタ二置換されたフェニル環の代わりに含有するという点で、WO2015/130905に明白に開示されている実施例100、105、106および107と構造的に異なる。
該構造的差異は、意外なことに強力なNR2Bネガティブアロステリック調節剤をもたらし(表1を参照のこと)、一方でWO2015/130905の特定の実施例100、105、106、および107は、NR1-NR2Bイオンチャネルに対していかなる活性も示さない(表2を参照のこと)。さらに、本発明の化合物は、WO2015/130905の特定の実施例100および105がNav 1.6を阻害する濃度でNav 1.6を阻害しない(5μM;表3および表4を参照のこと)。
さらに、本発明の化合物は、良好な膜透過性を示し、インビトロの排出を示さない(MDCKアッセイMDR1(P-gp)について表5を参照のこと)。したがって、本発明の化合物は、有効なCNS医薬に必要とされる好都合な脳透過性を示すと予測される。
MDCKアッセイは、化合物が血液脳関門を通過する可能性についての情報を提供する。透過性のフィルター支持体上で成長した、分極したコンフルエントなMDCK-MDR1細胞単層にわたる透過性測定は、インビトロの吸収モデルとして使用され、MDCK-MDR1細胞単層にわたる化合物の見かけの透過係数(PE)は、頂端面から基底面への(apical-to-basal)(AB)および基底面から頂端面への(BA)輸送方向で測定される(pH7.4、37℃)。AB透過性(PEAB)は、血液から脳への薬物の吸収を表し、BA透過性(PEBA)は、脳から血液へと戻る薬物の排出を表し、これらは受動的透過性、ならびにMDCK-MDR1細胞上に発現した排出および取り込み輸送体により、主に過剰発現したヒトMDR1により媒介される能動輸送機序の両方を介するものである。両方の輸送方向における同一のまたは類似の透過性は、受動的透過(PEBA/PEAB≦1)、さらなる能動輸送機序に対するベクトル透過点(vectorial permeability point)を示す。PEABよりも高いPEBA(PEBA/PEAB>5)は、十分な脳への曝露を達成するという目的を損なうであろう、MDR1により媒介される能動排出の関与を示す。したがって、このアッセイは、さらなるインビボの試験に適用可能な化合物の選択のための貴重な支持を提供する。血液脳関門での排出により限定されない高い透過性は、主にCNSにおいて作用する薬物のために使用される化合物についての好都合な特徴である。
さらに、本発明の化合物は、ヒト肝ミクロソームにおいて代謝安定性である(表6、代謝安定性を参照のこと)。したがって、本発明の化合物は、ヒトにおいて好都合なインビボのクリアランスを有し、よって、所望の作用持続時間を有すると予測される。
ヒト肝ミクロソームにおける安定性は、好都合な薬物動態特性を有する薬物の選択および/または設計の文脈における、化合物の生体内変化に対する感受性を表す。多数の薬物に対する主要な代謝部位は、肝臓である。ヒト肝ミクロソームはシトクロムP450(CYP)を含有し、よって、インビトロでの薬物の代謝を試験するためのモデル系を表す。ヒト肝ミクロソームにおける強化された安定性は、増大したバイオアベイラビリティおよび十分な半減期を含む幾らかの利点に関連し、患者へのより低くより頻度の少ない投薬を可能とする。よって、ヒト肝ミクロソームにおける強化された安定性は、薬物に使用される化合物についての好都合な特徴である。
結果として、本発明の化合物は、ヒトへの使用に対してより実行可能なものでなければならない。
目的である技術的課題は、よって、強力かつ選択的なNR2Bネガティブアロステリック調節剤を提供することである。
本発明は、式Aの新規の4-ピリジニルメチル-モルホリン誘導体
Figure 0007093469000004
A
(式中、
1はNであり、X2はCHであるか、または
1はCHであり、X2はNであり
1は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、H3C-CH2-CH2-CH2-、シクロブチルを表し;
2は、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、シクロプロピルからなる群から選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルを表す)
またはその塩、特にその薬学的に許容される塩を提供する。
別の実施形態によると、本発明は、一般式A1または式A2の化合物を含む。
Figure 0007093469000005
(式中、R1およびR2は、先行する実施形態のいずれかにおいて定義されるものと同じ意味を有する)
別の実施形態では、一般式A、A1、A2中、X1、X2、R2は先行する実施形態のいずれかにおいて定義されるものと同じ意味を有し、
1は、メチルを表す。
別の実施形態では、一般式A、A1、A2中、X1、X2、R1は先行する実施形態のいずれかにおいて定義されるものと同じ意味を有し、
2は、
Figure 0007093469000006
を表す。
本発明は、意外なことに強力かつ選択的なNR2Bのネガティブアロステリック調節剤である、一般式Aの新規の4-ピリジニルメチル-モルホリン誘導体を提供する。
本発明の別の態様は、高い膜透過性を有しインビトロの排出を有しない、強力かつ選択的なNR2Bネガティブアロステリック調節剤としての、式Aによる化合物を表す。
本発明の別の態様は、ヒト肝ミクロソームにおける高い代謝安定性を有する、強力かつ選択的なNR2Bネガティブアロステリック調節剤としての、式Aによる化合物を表す。
本発明の別の態様は、高い膜透過性を有し、インビトロの排出を有さず、ヒト肝ミクロソームにおける高い代謝安定性を有する、強力かつ選択的なNR2Bネガティブアロステリック調節剤としての、式Aによる化合物を表す。
本発明の別の態様は、1つまたは複数の不活性な担体および/または希釈剤を共に有してもよい、少なくとも1つの式Aによる化合物を含有する医薬組成物を表す。
本発明のさらなる一態様は、NR2Bネガティブアロステリック調節剤に関連する障害の予防および/または処置において使用するための、式Aによる化合物を表す。
本発明の別の態様は、本発明の化合物の製造の方法を表す。
調製
以下のスキームは、例として、一般式Aによる化合物および対応する中間体化合物の一般的な製造方法を例示するであろう。省略された置換基は、該スキームの文脈内で他に定義されない限り、上記で定義された通りであり得る。
スキーム1
Figure 0007093469000007
スキーム1は、一般式A2のピリジン誘導体の合成を例示している。最初のステップは、置換されたフェノール誘導体R2-OHおよび6-クロロ-ピリジン-3-カルバルデヒドの求核置換であり、最後のステップは、アルデヒド、および(S)-モルホリン-2-カルボン酸メチルエステルと対応するアミンR1-NH2とを反応させることにより得られた僅かに過剰の(S)-モルホリン-2-カルボン酸のアミド誘導体が関与する還元的アミノ化により表される。
記載された合成手法は、異なる精製技術、例えば結晶化またはカラムクロマトグラフィーを適用する、グラムスケールでの合成にも使用することができる。
スキーム2
Figure 0007093469000008
スキーム2は、一般式A1のピリジン誘導体の合成を例示している。最初のステップは、置換されたフェノール誘導体R2-OHおよび5-フルオロ-ピリジン-2-カルバルデヒドの求核置換であり、最後のステップは、アルデヒド、および(S)-モルホリン-2-カルボン酸メチルエステルと対応するアミンR1-NH2とを反応させることにより得られた僅かに過剰の(S)-モルホリン-2-カルボン酸のアミド誘導体が関与する還元的アミノ化により表される。
記載された合成手法は、異なる精製技術、例えば結晶化またはカラムクロマトグラフィーを適用する、グラムスケールでの合成にも使用することができる。
一般的な定義
本明細書において具体的に定義されていない用語は、当業者により本開示および本文脈に照らしてそれらに与えられるであろう意味を与えられるべきである。
NR2Bイオンチャネルは、NR2Bタンバク質を含有するNMDA受容体として理解されるべきである。
本発明の化合物が化学名および式の形態で描写される場合、何らかの不一致がある場合には式が優先する。
アスタリスクは、コア分子またはそれが定義されているように結合している置換基と連結している結合を示すために、部分式において使用され得る。
「置換されている」という用語は、本明細書において使用される場合、指定された原子の実行可能な価数を超えないこと、および置換が安定な化合物をもたらすことを条件として、指定された原子上の任意の1個または複数個の水素が、示された群から選択されたものと置換されていることを意味する。
立体化学:
具体的に示されない限り、本明細書および添付の特許請求の範囲を通して、示された化学式または化学名は、回転異性体、互変異性体およびすべての立体、光学および幾何異性体(例えばエナンチオマー、ジアステレオアイソマー、E/Z異性体等)およびそれらのラセミ体、ならびに異なる割合の分離したエナンチオマーの混合物、ジアステレオマーの混合物、またはそのような異性体およびエナンチオマーが存在する先行する形態のいずれかの混合物を包含するであろう。
塩:
「薬学的に許容される」という句は、公正な医学的判断の範囲内で、過剰な毒性、刺激、アレルギー反応または他の問題もしくは合併症を伴わず、合理的なベネフィット/リスク比に見合う、ヒトの組織との接触における使用に好適であるこれらの化合物、材料、組成物および/または剤形を表すために、本明細書で使用される。
本明細書において使用される場合、「薬学的に許容される塩」は、親化合物が酸または塩基との塩または複合体を形成している、開示されている化合物の誘導体を表す。
塩基性部分を含有する親化合物とともに薬学的に許容される塩を形成する酸の例としては、無機酸または有機酸、例えばベンゼンスルホン酸、安息香酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、ゲンチジン酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸、リンゴ酸、マロン酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、4-メチル-ベンゼンスルホン酸、リン酸、サリチル酸、コハク酸、硫酸および酒石酸が挙げられる。
酸性部分を含有する親化合物とともに薬学的に許容される塩を形成するカチオンおよび塩基の例としては、Na+、K+、Ca2+、Mg2+、NH4 +、L-アルギニン、2,2’-イミノビスエタノール、L-リシン、N-メチル-D-グルカミンまたはトリス(ヒドロキシメチル)-アミノメタンが挙げられる。
本発明の薬学的に許容される塩は、従来の化学的方法により、塩基性または酸性部分を含有する親化合物から合成することができる。一般的に、そのような塩は、それらの化合物の遊離酸または塩形態を、十分な量の適切な塩基または酸と水中またはエーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、もしくはアセトニトリル、またはそれらの混合物のような有機希釈材中で反応させることにより調製することができる。例えば本発明の化合物を精製または単離するのに有用な上述のもの以外の酸の塩(例えばトリフルオロ酢酸塩)も、本発明の一部を構成する。
生物学的アッセイおよびデータ
略語の一覧表
DMEM ダルベッコ変法イーグル培地
FBS ウシ胎児血清
FLIPR 蛍光イメージングプレートリーダー
HEK293 ヒト胎児性腎臓細胞に由来する細胞株
HEPES ヒドロキシエチル-ピペラジンエタン-スルホン酸緩衝液
IC50 50阻害%濃度(half maximal inhibitory concentration)
MDCK メイディン-ダービーイヌ腎臓
MDR1 多剤耐性タンパク質1
P-gp p-糖タンパク質
SEM 平均値の標準誤差
EGTA(エチレングリコール-ビス(β-アミノエチルエーテル)-N,N,N’,N’-四酢酸)、エグタズ酸としても周知
インビトロの効果:
インビトロの薬理学活性の決定
本発明の化合物の活性は、以下のインビトロのNMDA NR1/NR2B細胞アッセイを使用して実証することができる:
方法:
NMDA NR1/NR2B受容体のテトラサイクリン誘導性発現を有するヒトHEK293細胞株を、化合物の有効性および効力についての試験系として使用した。細胞株を、ChanTest、カタログ番号CT6121から購入した。化合物の活性を、FLIPRtetraシステム(Molecular Devices)において、グリシン/グルタメートアゴニズムにより誘導された細胞内のカルシウム濃度に対する化合物の効果を測定することにより決定した。
細胞培養:
細胞を、冷結保存バイアル中の凍結細胞として得て、使用まで-150℃で保管した。
細胞を培養培地(DMEM/F12、10% FBS、5μg/mLブラストサイジン、150μg/mLゼオジン(Zeozin)、500μg/mLジェネティシン)で成長させた。密度が80%コンフルエンスを超えないことが重要である。継代培養のために、細胞をバーゼン液によりフラスコから剥離した。アッセイのために細胞を剥離し、誘導用培地(グルタミンを有しないDMEM/F12、10% FBS、2μg/mLテトラサイクリン、2mMケタミン)で2回洗浄し、アッセイの48時間前に、誘導用培地中、384ウェルのピュアコートアミンプレートに播種する(Becton Dickinson、50μl中、1ウェルあたり50000個の細胞)。
化合物の調製:
試験化合物を100% DMSO中に10mMの濃度で溶解し、最初のステップにおいて、DMSO中で5mMの濃度に希釈し、100% DMSO中で段階希釈ステップを続けた。希釈係数および希釈ステップの数は、必要により変動させてもよい。典型的に、水性アッセイ緩衝液(137mM NaCl、4mM KCl、1.8mM CaCl2、10mM HEPES、10mMグルコース、pH7.4)で、1:5希釈による8つの異なる濃度を二重に調製し、物質のさらなる中間希釈(1:37.5)を実施し、結果として最終試験濃度の3倍の化合物濃度となり、2.7%のDMSOはアッセイ中0.9%最終DMSO濃度となった。
FLIPRアッセイ:
アッセイの日に、細胞をアッセイ緩衝液(上記のもののような)で3回洗浄し、洗浄後にウェル内に10μLの緩衝液を残した。10μL Caキットローディング緩衝液(AAT Bioquest;以下の構成成分を含有するキットから調製する:構成成分A:200μL DMSO中に溶解したFluo-8 NWおよび20μlのこの溶液を、構成成分BおよびCから調製した10mlの緩衝液と混合する、構成成分B:構成成分C中1:10で希釈した10X Pluronic(登録商標)F127 Plus、構成成分C:HHBS(20mM Hepesを伴うHanks))を細胞に添加し、プレートを60分、室温で蓋をしてインキュベートした。60μMのグリシンを含有する20μlのアッセイ緩衝液(最終20μM)および3μMのグルタメート(最終1μM)を、カラム1~23に添加し、カラム24にはグリシン/グルタメートの不在下でアッセイ緩衝液を加え、陰性非刺激対照とした。蛍光(NR1/NR2Bイオンチャネル活性化の結果としてのカルシウム流入を示す)をFLIPRtetra装置で60秒間読み取り、グルタメート誘導効果をモニタリングした。2分後、上記のように調製した20μLの化合物希釈液またはアッセイ緩衝液中の対照(列1~22)を、ウェルに慎重に添加した。蛍光をFLIPR tetra装置でさらなる6分読み取り、アゴニストによる活性化後の化合物誘導効果をモニタリングした。化合物添加後に5分および5分10秒での平均2回の測定を算出し、IC50算出のためにさらに使用する。各アッセイマイクロタイター化合物希釈プレートは、グリシン/グルタメート誘導蛍光(高対照(high control))についての対照として化合物の代わりにDMSO対照を有するウェル(カラム23または24中)、および低対照(low control)として1μMの参照NR2B NAM(化合物22;参照:Layton, Mark E et al, ACS Chemical Neuroscience 2011, 2(7), 352-362)を有するウェルを含有した。
データ評価および算出:
読み取り機の出力ファイルは、ウェルの数および測定された平均蛍光ユニットを含有する。データ評価および算出のために、低対照の測定を0%対照として設定し、高対照の測定を100%対照として設定した。IC50値を、標準の4パラメーターロジスティック回帰式を使用して算出した。算出:[y=(a-d)/(1+(x/c)^b)+d]、a=低値、d=高値;x=濃度 M;c=IC50 M;b=傾斜。
一般構造Aにより包摂され、低いIC50値を呈するNR2Bネガティブアロステリック調節剤が好ましい。
Figure 0007093469000009

Figure 0007093469000010

Nav 1.6.阻害の決定
器具:
IonWorks Quattro電気生理プラットフォーム
化合物プレート調製
化合物をDMSO中300xで調製し、最終アッセイ濃度を1および5μMとした。
300x DMSOストック溶液をアッセイプレートに移し、1ウェルあたり2μlの各300xのストック溶液を配置した。すべてのアッセイプレートを、アッセイの日まで-80℃で保管した。
アッセイの日に、適切なアッセイプレートを室温で解凍し、遠心分離にかけ、198μlの外部記録溶液を添加し、充分混合した。
これにより、1:100希釈を得た。さらなる1:3希釈を、細胞のIonWorks Quattro電気生理プラットフォーム中への添加で生じさせ、合計で1:300希釈を得た。
各アッセイプレート上で、少なくとも8つのウェルをビヒクル対照(0.3% DMSO)のために残しておき、各細胞株特異的な陽性対照についての少なくとも8つのウェルを試験した。陽性対照を、最大遮断および概算のIC50濃度で試験した。陽性対照として、30および1000μMの濃度のリドカインを使用した。
電気生理学的記録溶液
Nav1.6電流を記録するための溶液は、以下の通りである:
外部記録溶液
NaCl 137mM
KCl 4mM
MgCl2 1mM
CaCl2 1.8mM
HEPES 10mM
グルコース 10mM
pH7.3(10M NaOHで用量設定)
内部記録溶液
CsF 90mM
CsCl 45mM
HEPES 10mM
EGTA 10mM
pH7.3(1M CsOHで用量設定)
アムホテリシンBを使用して、内部記録溶液中200μg/mlの最終濃度で、細胞内部への電気的アクセスを得た。
実験プロトコールおよびデータ分析
Nav1.6実験プロトコール
状態に依存した阻害:ナトリウムチャネルは、脱分極性電位または長い試験パルスに保たれる場合、チャネルが開口し不活化し、次いで膜電位が過分極電位に下がり、このときに不活化されたチャネルが不活性から閉塞状態へと回復するまで、不活化のままとなる。一例としてテトラカイン阻害が挙げられ、これは過分極電位よりも脱分極性電位ではるかに強い。
Figure 0007093469000011
Nav1.6データ分析
細胞を-120mVに保った。ナトリウムチャネルを完全に不活化するために(パルス1)、20ミリ秒間+0mV(パルス2)に進む前に、細胞を2500ミリ秒間+0mVにパルスし、10ミリ秒間-120mVに下げた(不活化から完全に回復させるため、しかしそれらに結合している薬物を有するチャネルは不活化から回復しない)。
Figure 0007093469000012
アッセイ対照結果
アッセイされた各細胞株に関連する陽性およびビヒクル対照データの両方を、一例として以降に示す。平均を、各陽性および陰性対照について中実の記号として示し、個別のウェル複製物(well replicate)の合計数を中実の記号の隣に示す。加えて、平均値についての変動が容易に評価できるように、各ウェルの個別のデータをグラフ上に中空の記号として示す。これらのデータは、化合物が対照のデータと比較してイオンチャネルに対する活性を有するかどうかを決定する助力とするために提供され、アッセイの変動性の表示を提供し、したがって、検出することができる化合物特異的な効果の効果量を判断するのに使用される。
Nav1.6 IonWorks Quattroアッセイについてのアッセイ対照を以降に示す。Nav1.6参照化合物のリドカインは、予測されるような濃度および使用依存性様式において電流の誘起を阻害する。
Figure 0007093469000013
1.0のPost/Pre値は0阻害%に対応し、0.0のPost/Pre値は100阻害%に対応する。アッセイの変動を例示するために、5μMでNav 1.6の14阻害%を示すWO2015/130905の実施例106(正規化、表3を参照のこと)および5μMでNav 1.6の-6.3阻害%を示す本発明の実施例19(正規化、表4を参照のこと)の両方は、それぞれアッセイ対照データと比較した場合にアッセイの変動内であり、したがって5μMでNav 1.6チャネルのいかなる有意な阻害も示さない。
表3および4は、Nav1.6チャネルの正規化された阻害パーセンテージを示す。正規化されたデータは、ビヒクル対照(0阻害%)および最大阻害対照(100阻害%)に対して正規化された化合物データを示し、1000μM リドカインによるP1での最大阻害(正規化されていない)は、実験を通して46.4%~47.2%の範囲であった。(上記のアッセイ対照結果の図も参照のこと)。
Figure 0007093469000014
Figure 0007093469000015

一般構造Aにより包摂され、いかなる有意なNav1.6阻害も示さない、NR2Bネガティブアロステリック調節剤が好ましい。
本発明の化合物は、1および5μMでそれぞれいかなる有意なNav 1.6チャネルの阻害も示さず(表4およびアッセイ対照結果を参照のこと)、一方でWO2015/130905の実施例100および105は、5μMで37.8%および68%のNav 1.6の阻害を示す(表3を参照のこと)。WO2015/130905の実施例106および107は、1および5μMでそれぞれいかなる有意なNav 1.6チャネルの阻害も示さない(すなわち、阻害はアッセイの変動性内である、表3およびアッセイ対照結果を参照のこと)。
MDCKアッセイP-gp
MDCK-MDR1単層(ヒトMDR1 cDNA発現プラスミドをトランスフェクトされたMDCKII細胞)にわたる化合物の見かけの透過係数(Papp)を、頂端面から基底面(AB)および基底面から頂端面(BA)方向で測定する。
MDCK-MDR1細胞(6x105細胞/cm2)をフィルター挿入体(Corning、Transwell、ポリカーボネート、孔径0.4μm)上に播種し、9~10日間培養する。DMSOストック溶液中に溶解した化合物(1~20mM)を、0.25%BSAを補充したHTP-4水性緩衝液(128.13mM NaCl、5.36mM KCl、1mM MgSO4、1.8mM CaCl2、4.17mM NaHCO3、1.19mM Na2HPO4、0.41mM NaH2PO4、15mM HEPES、20mMグルコース、pH7.4)で希釈し、輸送溶液を調製する(最終濃度:1または10μM、最終DMSO<=0.5%)。A-BまたはB-A透過性をそれぞれ測定するために、輸送溶液を頂端または側底ドナー側に適用する。レシーバー側には、0.25%BSAを補充したHTP-4緩衝液を含有させる。HPLC-MS/MS(QTrap 6500(AB Sciex)またはTSQ Vantage(Thermo Scientific)と連結したRapidFireハイスループットMSシステム(Agilent))による濃度測定のために、試料を、実験の開始および終了時ならびに様々な時間間隔で最大2時間ドナーから回収し、レシーバー側からも回収する。試料採取されたレシーバー容量を、新鮮なレシーバー溶液で置き換える。排出比を、Papp(b-a)値をPapp(a-b)値で割ることにより算出する。結果を表5に示す。
Figure 0007093469000016

上記の実験結果は、本発明の化合物が、高い膜透過性を有し、インビトロの排出を有さず、血液脳関門を通過する優秀な能力が予測される、強力なNR2B NAMであることを示す。
代謝安定性
試験化合物の代謝分解を、37℃で貯蔵されたヒト肝ミクロソームでアッセイした。時点ごとに60μlの最終インキュベーション容量は、室温でpH7.6のTRIS緩衝液(0.1M)、塩化マグネシウム(5mM水溶液)、ミクロソームタンパク質(ヒトについて1mg/mL)および最終濃度1μMの試験化合物を含有する。37℃での短いプレインキュベーション期間に続き、反応をベータニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸、還元型(NADPH、1mM)の添加により開始させ、異なる時点後に、アリコートをアセトニトリル中に移すことにより終了させた。親化合物の量についてのMDCKアッセイP-gpのために、遠心分離(10000g、5分)後、上清のアリコートを上記のようにHPLC-MS/MSによりアッセイした。半減期を、濃度-時間プロファイルの片対数プロットの傾斜により決定した。結果を表6に示す。
Figure 0007093469000017

上記の実験結果は、本発明の化合物が、ヒト肝ミクロソームにおいて高い安定性を有する強力なNR2B NAMであることを示す。
本発明は、意外なことに以下の主要なパラメーターの好都合な組合せをもたらす、式Aによる化合物を提供する:
1)NR2Bの強力かつ選択的なネガティブアロステリック調節、
2)ヒト肝ミクロソームにおける高い安定性、および
3)MDCK-MDR1細胞トランスポーターで高い透過性がありインビトロの排出がないこと。
医薬組成物
本発明の化合物を投与するための好適な調製は、当業者に明らかであり、例えば錠剤、丸剤、カプセル剤、坐剤、ロゼンジ、トローチ剤、溶液、シロップ剤、エリキシル剤、サシェ、注射剤、吸入剤および散剤等が挙げられる。薬学的に活性な化合物の含有量は、全体としての組成物の0.1~95質量%、好ましくは5.0~90質量%の範囲で変動してもよい。
好適な錠剤は、例えば、本発明の化合物と周知の賦形剤、例えば不活性な希釈剤、担体、崩壊剤、アジュバント、界面活性剤、結合剤および/または潤沢剤とを混合し、結果として生じた混合物をプレスして錠剤を形成することにより得ることができる。
処置における使用/使用の方法
NR2B NAMのヒトへの治療用途は、Traynelis et al.(Traynelis et al., Pharmacology Reviews, 2010, 62:405)、Beinat et al.(Beinat et al., Current Medicinal Chemistry, 2010, 17:4166)およびMony et al.(Mony et al., British J. Pharmacology, 2009, 157:1301)らによるレビュー内で要約されている。
本発明は、NR2Bのネガティブアロステリック調節が以下を含む治療的利益をもつ、精神障害、疾患および状態の処置に有用である化合物に関する:(1)気分障害および気分情動障害;(2)統合失調症スペクトラム障害;(3)不安障害を含む神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性障害;(4)精神発達の障害;(5)生理学的機能異常および身体的要因に関連する行動症候群;(6)物質関連および嗜癖障害;(7)不快および快の感情価(negative and positive valence)の症状に関連する疾患;(8)疼痛;(9)脳血管疾患;(10)エピソード性および発作性障害;(11)神経変性疾患。
これらの薬理学的効果の観点において、本発明の化合物は以下からなる一覧表から選択される障害、疾患または状態の処置における使用に好適である。
(1)双極I型障害うつ病状態、軽躁状態、躁状態、および混合状態;双極II型障害;抑うつ病性障害、例えば単一抑うつエピソードまたは反復性大うつ病性障害、小うつ病性障害、産後発症の抑うつ病性障害、精神病症状を伴う抑うつ病性障害;不安性の苦痛、混合性の特性、メランコリアの特性、非定型の特性、気分に一致する精神病性の特性、気分に一致しない精神病性の特性、緊張病を同時に伴うまたは伴わない大うつ病性障害を含む気分障害および気分情動障害の処置。
(2)統合失調症、ならびに関連する陰性症状および認知症状を伴う統合失調感情障害を含む、統合失調症スペクトラム障害および他の精神病性障害に属する気分障害の処置。
(3)不安障害を含む神経症性障害、ストレス関連障害、および身体表現性障害、全般性不安障害、広場恐怖症を伴うまたは伴わないパニック障害、特定恐怖症、社会恐怖症、慢性不安障害;強迫性障害;重度のストレスに対する反応、および適応障害、例えば心的外傷後ストレス障害;その他の神経症性障害、例えば離人感・現実感消失症候群に属する障害の処置。
(4)アスペルガー症候群およびレット症候群を含む広汎性発達障害、自閉性障害、精神遅滞および常同運動に関連した小児自閉症および過動性障害、運動機能の特異的発達障害、学力の特異的発達障害、注意欠陥/多動性障害などの精神発達の障害の処置。
(5)産後および分娩後うつ病を含む産褥に関連した精神障害および行動障害;神経性食欲不振症および神経性過食症を含む摂食障害、ならびにその他の衝動制御障害を含む、生理学的機能異常および身体的要因に関連した行動症候群の処置。
(6)アルコール、大麻、幻覚剤、興奮剤、睡眠薬、タバコにより誘発される物質使用障害である物質関連障害および嗜癖障害の処置。
(7)アンヘドニア、持続的な脅威および喪失感、希死念慮などの不快および快の感情価の症状を伴う疾患の処置。
(8)ニューロパチー、例えば糖尿病性ニューロパチーまたは多発性ニューロパチー、例えば腰痛、関節痛を含む生理的過程および身体障害、筋骨格系および結合組織の疾患、例えばリウマチ、筋肉痛、神経障害、神経根障害および神経叢疾患、例えば疼痛を伴う幻肢症候群、手根管症候群に関連する、急性疼痛および慢性疼痛の処置。
(9)脳血管疾患、例えば脳内出血またはくも膜下出血、脳梗塞、脳卒中、閉塞および狭窄、脳動脈硬化症、脳アミロイド血管症の処置。
(10)エピソード性および発作性障害、例えばてんかんの処置。
(11)神経変性型、例えば脳卒中、アルツハイマー病およびハンチントン病を含む疾患の処置。
本明細書において使用される場合、特に断りのない限り、「処置する」「処置」という用語は、疾患、状態または障害と闘う目的のためのヒト対象またはヒト患者の管理およびケアを含み、症状もしくは合併症の発症を予防するため、症状もしくは合併症を緩和するため、または疾患、状態もしくは障害を取り除くための本発明の化合物の投与を含むであろう。
本明細書において使用される場合、特に断りのない限り、「予防」という用語は、(a)1つもしくは複数の症状の頻度の減少;(b)1つもしくは複数の症状の重症度の減少;(c)さらなる症状の発現の遅延もしくは回避;および/または(d)障害もしくは状態の発現の遅延または回避を含むであろう。
別の態様によると、本発明は、上述の状態の処置および/または予防において使用するための、式Aの化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
別の態様によると、本発明は、式Aの化合物が行動療法、TMS(経頭蓋磁気刺激)、ECT(電気痙攣療法)および他の治療に加えて使用されることを特徴とする、先行する態様のいずれか1つによる式Aの化合物を提供する。
併用療法
本発明による化合物は、当該技術分野において適応症のいずれかの処置に関して使用されることが周知であり本発明の主眼にある、他の処置選択肢と合わせることができる。
別の態様によると、本発明は、式Aの化合物が、デュロキセチン、エスシタロプラム、ブプロピオン、ベンラファキシン、デスベンラファキシン、セルトラリン、パロキセチン、フルオキセチン、ボルチオキセチン、ミルタザピン、シタロプラム、ビラゾドン、トラゾドン、アミトリプチリン、クロミプラミン、アゴメラチン、レボミルナシプラン、リチウム、ドキセピン、ノルトリプチリンからなる列挙から選択される1つまたは複数の抗うつ剤を用いた処置に加えて投与されることを特徴とする、先行する態様のいずれか1つによる式Aの化合物を提供する。「抗うつ剤」という用語は、うつ病または抑うつ症状に関連する疾患を処置するために使用することができる、任意の薬剤または薬物を意味するであろう。
別の態様によると、本発明は、式Aの化合物が、アリピプラゾール、パルミチン酸パリペリドン、ルラシドン、クエチアピン、リスペリドン、オランザピン、パリペリドン、ブレクスピプラゾール、クロザピン、アセナピン、クロルプロマジン、ハロペリドール、カリプラジン、ジプラシドン、アミスルプリド、イロペリドン、フルフェナジン、ブロナンセリン、アリピプラゾールラウロキシルからなる列挙から選択される1つまたは複数の抗精神病薬を用いた処置に加えて投与されることを特徴とする、先行する態様のいずれか1つによる式Aの化合物を提供する。「抗精神病薬」という用語は、精神病または抑うつ症状に関連する疾患を処置するために使用することができる、任意の薬剤または薬物を意味するであろう。
別の態様によると、本発明は、式Aの化合物が、リスデキサンフェタミン、メチルフェニデート、アンフェタミン、デキサンフェタミン、デクスメチルフェニデート、アルモダフィニル、モダフィニルからなる列挙から選択される1つまたは複数の精神刺激薬を用いた処置に加えて投与されることを特徴とする、先行する態様のいずれか1つによる式Aの化合物を提供する。「精神刺激薬」という用語は、気分障害または衝動制御障害のような疾患を処置するために使用することができる、任意の薬剤または薬物を意味するであろう。
別の態様によると、本発明は、式Aの化合物が、オキシラセタム、ピラセタム、または天然物であるセイヨウオトギリソウからなる列挙から選択される向知性薬を用いた処置に加えて投与されることを特徴とする、先行する態様のいずれか1つによる式Aの化合物を提供する。
別の態様によると、本発明は、式Aの化合物と1つまたは複数の抗うつ剤、抗精神病薬、精神刺激薬、向知性薬または天然物との組合せが、行動療法、TMS(経頭蓋磁気刺激)、ECT(電気痙攣療法)または他の治療に加えて使用されることを特徴とする、先行する態様のいずれか1つによる1つまたは複数の抗うつ剤、抗精神病薬、精神刺激薬、向知性薬または天然物を用いた処置に加えて投与される、式Aの化合物を提供する。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕式Aの化合物。
Figure 0007093469000018
A
(式中、
1 はNであり、X 2 はCHであるか、または
1 はCHであり、X 2 はNであり
1 は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、H 3 C-CH 2 -CH 2 -CH 2 -、シクロブチルを表し;
2 は、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、シクロプロピルからなる群から選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルを表す)
〔2〕式A1または式A2の化合物である、前記〔1〕に記載の化合物。
Figure 0007093469000019
(式中、R 1 およびR 2 は、前記〔1〕において定義されるものと同じ意味を有する)
〔3〕R 1 が、メチルを表し;
2 が、
Figure 0007093469000020
を表す、前記〔1〕または〔2〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔4〕 下記:
Figure 0007093469000021

Figure 0007093469000022

Figure 0007093469000023

Figure 0007093469000024
からなる群から選択される化合物である、前記〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載の(S)-エナンチオマー。
〔5〕前記〔1〕~〔4〕のいずれか1項に記載の化合物の、薬学的に許容される塩。
〔6〕医薬として使用するための、前記〔1〕~〔5〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔7〕双極I型障害うつ病状態、軽躁状態、躁状態、および混合状態;双極II型障害;抑うつ病性障害;不安性の苦痛、混合性の特徴、メランコリアの特徴、非定型の特徴、気分に一致する精神病性の特徴、気分に一致しない精神病性の特徴、緊張病を同時に伴うまたは伴わない大うつ病性障害の処置および/または予防において使用するための、前記〔1〕~〔5〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔8〕単一抑うつエピソードまたは反復性大うつ病性障害、小うつ病性障害、産後発症の抑うつ病性障害、精神病症状を伴う抑うつ病性障害の処置および/または予防において使用するための、前記〔1〕~〔5〕のいずれか1項に記載の化合物。
〔9〕別の抗うつ剤を用いた処置に加えて投与されることを特徴とする、前記〔6〕~〔8〕のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
〔10〕行動療法に加えて投与されることを特徴とする、前記〔6〕~〔8〕のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
〔11〕薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤および/または担体と混合された、前記〔1〕~〔5〕のいずれか1項に記載の化合物を含む医薬組成物。
実験のセクション
略語:
ACN アセトニトリル
APCI 大気圧化学イオン化
Boc tert-ブチルオキシカルボニル
CDI 1,1’-カルボニルジイミダゾール
CO2 二酸化炭素
D 日
DA ダイオードアレイ
DCM ジクロロメタン
DIPE ジイソプロピルエーテル
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF ジメチルホルムアミド
e.e. 鏡像異性体過剰率
ESI エレクトロスプレーイオン化(MS中)
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール
Ex. 実施例
h 時間
HATU O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウム- ヘキサフルオロリン酸塩
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
HPLC-MS 結合型高速液体クロマトグラフィー質量分析法
M モル(mol/L)
MeOH メタノール
min 分
MS 質量分析法
MW 分子量
NH3 アンモニア
PSI ポンド毎平方インチ
rt 室温
t 保持時間
scCO2 超臨界CO2
solv 溶媒
TBTU O-(ベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムテトラフルオロホウ酸塩
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
TLC 薄層クロマトグラフィー
SFC 超臨界流体クロマトグラフィー
スペクトルデータ中の略語:
1H-NMR プロトン核磁気共鳴
br 幅広線
δ 化学シフト
d 二重線
dd 二重の二重線
dt 二重の三重線
DMSO-d6 ヘキサ-ジューテロ-ジメチルスルホキシド
H プロトン
Hz ヘルツ(=1/秒)
J 結合定数
m 多重線
ppm 百万分の一
q 四重線
s 一重線
t 三重線
td 三重の二重線
一般的解析。
すべての反応を、商業用等級の試薬および溶媒を使用して実行した。NMRスペクトルを、TopSpin 3.2 pl6ソフトウェアを使用して、Bruker AVANCE III HD 400 MHz機器上で記録した。化学シフトを、内部標準であるトリメチルシランから百万分の一(ppm)ダウンフィールドでδ単位で得る。選択されたデータを、以下の様式で報告する:化学シフト、多重度、結合定数(J)、積分。分析的薄層クロマトグラフィー(TLC)を、Merckシリカゲル60 F254プレートを使用して実行した。すべての化合物を、短波長UV光を使用して単一のスポットとして可視化した。低分解能質量スペクトルを、Agilent 1100 series LC とAgilent 6130四重極型質量分析計(エレクトロスプレー正イオン化)を組み合わせてなる液体クロマトグラフィー質量分析法(LCMS)を使用して得た。
方法:
HPLC-MS方法:
Figure 0007093469000025
Figure 0007093469000026
Figure 0007093469000027

キラルSFC分析方法:
Figure 0007093469000028
Figure 0007093469000029
Figure 0007093469000030
Figure 0007093469000031
Figure 0007093469000032

マイクロ波装置:Biotage Initiator+
精製のための分取HPLC法:
機器:(Agilent 1100)。溶離液:水-NH4OH 5%水溶液-CH3CN;流速:50ml/分;温度60℃;カラム:XBridge C18。
中間体の精製:
(実施例1a)
Figure 0007093469000033
(S)-モルホリン-2-カルボン酸メチルエステル塩酸塩(35.0g;193mmol)を、400ml 8MのメチルアミンのEtOH中溶液とともに混合した。反応混合物を、室温で60時間にわたり撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、THF(500ml)およびTEA(50ml)を添加し、反応混合物を室温で12時間の間撹拌した。沈殿を形成させ、懸濁液をガラスフィルターで濾過し、濾液を減圧下で蒸発させた。23.5gの所望の生成物を固体として得た。
Figure 0007093469000034
(実施例5a)
Figure 0007093469000035
6-クロロ-ピリジン-3-カルバルデヒド(1.50g;10.6mmol)および2,4-ジフルオロ-フェノール(1.22ml;12.7mmol)をマイクロ波バイアル中でDMF(10ml)に溶解し、K2CO3(2.20g;15.9mmol)を添加し、反応混合物を110℃で30分間撹拌する。次いで反応混合物を酢酸エチル(150ml)と水(80ml)との間で分配し、有機相を分離し、K2CO3(水中、10%)の溶液で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させる。溶媒の蒸発後に得られた粗製生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル 4/1)により精製する。2.3g(含有量70%)の所望の化合物を得、次のステップにそのまま使用する。
Figure 0007093469000036
(実施例5b)
Figure 0007093469000037
実施例5bを、実施例5aと同様に合成した。出発材料:6-クロロ-ピリジン-3-カルバルデヒド(1.50g;10.6mmol)および2-フルオロ-4-メチルフェノール(1.38ml;12.7mmol)。
後処理後に得られた粗製物を、シリカパッド(silica pad)に通過させた(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル 4/1)。1.60g(含有量50%)の所望の化合物を得、次のステップにそのまま使用した。
Figure 0007093469000038
(実施例5c)
Figure 0007093469000039
実施例5cを、実施例5aと同様に合成した。出発材料:6-クロロ-ピリジン-3-カルバルデヒド(1.50g;10.6mmol)および2,-4-ジメチルフェノール(1.51ml;12.7mmol)。
後処理後に得られた粗製物を、シリカパッドに通過させた(溶離液:石油エーテル/酢酸エチル 4/1)。2.30g(含有量50%)の所望の化合物を得、次のステップにそのまま使用した。
Figure 0007093469000040
(実施例5d)
Figure 0007093469000041
実施例5dを、実施例5aと同様に合成した。出発材料:6-クロロ-ピリジン-3-カルバルデヒド(1.50g;10.6mmol)および4-フルオロ-フェノール(1.43g;12.7mmol)。
1.40gの所望の化合物を得、次のステップにそのまま使用した。
Figure 0007093469000042
(実施例5e)
Figure 0007093469000043
実施例5eを、実施例5aと同様に合成した。出発材料:6-クロロ-ピリジン-3-カルバルデヒド(1.50g;10.6mmol)および2-フルオロ-4-クロロ-フェノール(1.35ml;12.7mmol)。
2.20g(含有量80~90%)の所望の化合物を得、次のステップにそのまま使用した。
Figure 0007093469000044
(実施例5f)
Figure 0007093469000045
実施例5fを、実施例5aと同様に合成した。出発材料:6-クロロ-ピリジン-3-カルバルデヒド(1.50g;10.6mmol)および4-クロロ-フェノール(1.63g;12.7mmol)。
2.40gの所望の化合物を得、次のステップにそのまま使用した。
Figure 0007093469000046
(実施例5g)
Figure 0007093469000047
実施例5gを、実施例5aと同様に合成した。出発材料:6-クロロ-ピリジン-3-カルバルデヒド(1.50g;10.6mmol)および2-クロロ-フェノール(1.29ml;12.7mmol)。
2.40gの所望の化合物を得、次のステップにそのまま使用した。
Figure 0007093469000048
(実施例5h)
Figure 0007093469000049
実施例5hを、実施例5aと同様に合成した。出発材料:6-クロロ-ピリジン-3-カルバルデヒド(1.50g;10.6mmol)および2-フルオロ-フェノール(1.13ml;12.7mmol)。
2.00gの所望の化合物を得、次のステップにそのまま使用した。
Figure 0007093469000050
(実施例5i)
Figure 0007093469000051
実施例5iを、実施例5aと同様に合成した。出発材料:6-ブロモ-ピリジン-3-カルバルデヒド(1.89g;10.2mmol)および4-メチル-フェノール(1.10g;10.2mmol)。
2.40g(含有量70%)の所望の化合物を得、次のステップにそのまま使用した。
Figure 0007093469000052
(実施例5j)
Figure 0007093469000053
4-フルオロ-フェノール(1.34g;12.0mmol)をDMSO(30ml)に溶解し、カリウムtert-ブトキシド(1.48g;13.2mmol)を室温で添加し、混合物を1時間室温で撹拌した。5-フルオロ-2-ホルミルピリジン(1.50g;12.0mmol)を次いで添加し、反応混合物を室温で16時間撹拌した。200mlのジエチルエーテル/酢酸エチルの1/1混合物を添加し、続いて70mlの水を添加した。相を分離し、有機相を水(20ml)でさらに1回洗浄した。有機相を次いでNa2SO4上で乾燥させ、溶媒の蒸発後に得られた残渣を、溶離液の石油エーテル/酢酸エチル(比:7/3)を利用したフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。1.80gを得た。
Figure 0007093469000054
(実施例5k)
Figure 0007093469000055
5-フルオロ-2-ホルミルピリジン(0.25g;2.00mmol)およびCs2CO3(0.98g;3.00mmol)をDMF(10ml)に懸濁し、2,4-ジフルオロ-フェノール(0.31g;2.40mmol)を添加し、反応混合物を80℃で3時間撹拌した。アセトニトリル(20ml)を添加し、混合物を濾過した後に、分取HPLCで精製した。0.25gの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000056
(実施例5l)
Figure 0007093469000057
実施例5lを、実施例5kと同様に合成した。出発材料:5-フルオロ-2-ホルミルピリジン(0.25g;2.00mmol)および4-クロロ-2-フルオロ-フェノール(0.26ml;2.40mmol)。0.35gの所望の生成物を得た。
Figure 0007093469000058
(実施例5m)
Figure 0007093469000059
実施例5mを、実施例5kと同様に合成した。出発材料:5-フルオロ-2-ホルミルピリジン(0.25g;2.00mmol)および2-フルオロ-フェノール(0.21ml;2.40mmol)。
0.23gの所望の生成物を得た。
Figure 0007093469000060
(実施例5n)
Figure 0007093469000061
実施例5nを、実施例5kと同様に合成した。出発材料:5-フルオロ-2-ホルミルピリジン(0.25g;2.00mmol)および2-フルオロ-4-メチル-フェノール(0.30g;2.40mmol)。
0.34gの所望の生成物を得た。
Figure 0007093469000062
(実施例5o)
Figure 0007093469000063
5-フルオロ-2-ホルミルピリジン(0.50g;4.00mmol)およびフェノール(0.45g;4.80mmol)をDMF(8ml)に溶解し、Cs2CO3(1.43g;4.40mmol)を添加し、反応混合物を80℃で16時間撹拌した。次いで反応混合物を酢酸エチル(80ml)と水(40ml)との間で分配し、有機相を分離し、Na2SO4上で乾燥させた。溶媒の蒸発後に得られた粗製生成物を、MeOH/H2O(10ml)で希釈し、濾過し、分取HPLCにより精製した。216mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000064
(実施例5p)
Figure 0007093469000065
6-クロロ-ピリジン-3-カルバルデヒド(1.50g;10.6mmol)およびフェノール(1.20g;12.7mmol)をマイクロ波バイアル中でDMF(10ml)に溶解し、K2CO3(2.20g;15.9mmol)を添加し、反応混合物110℃で30分撹拌した。反応混合物を水(50ml)で希釈し、得られた沈殿物を濾別し、水で洗浄し、風乾させた。1.38gの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000066
(実施例5q)
Figure 0007093469000067
6-クロロ-ピリジン-3-カルバルデヒド(1.50g;10.6mmol)および2,6-ジフルオロ-フェノール(1.65g;12.7mmol)をマイクロ波バイアル中でDMF(10ml)に溶解し、K2CO3(2.20g;15.9mmol)を添加し、反応混合物を110℃で30分間撹拌した。次いで反応混合物を水(50ml)で希釈し、ジエチルエーテル(70ml)で抽出した。有機相を分離し、Na2SO4上で乾燥させた。蒸発後に得られた粗製生成物を、次のステップにおいてそのまま使用した。2.30gの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000068
(実施例5r)
Figure 0007093469000069
実施例5rを、実施例5qと同様に合成した。出発材料:6-クロロ-ピリジン-3-カルバルデヒド(0.40g;2.83mmol)および2-フルオロ-6-メチル-フェノール(0.39g;3.11mmol)。0.43g(含有量85%)の所望の生成物を得た。
Figure 0007093469000070
(実施例5s)
Figure 0007093469000071
5-フルオロ-2-ホルミルピリジン(0.50g;4.00mmol)および2,6-ジフルオロフェノール(0.62g;4.80mmol)をマイクロ波バイアル中でDMF(8ml)に溶解し、Cs2CO3(1.56g;4.80mmol)を添加し、反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を水(40ml)で希釈し、得られた沈殿物を濾別し、水で洗浄し、風乾させた。0.73g(含有量85%)の所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000072
(実施例5t)
Figure 0007093469000073
6-クロロ-ピリジン-3-カルバルデヒド(1.50g;10.6mmol)および2,5-ジフルオロ-フェノール(1.65g;12.7mmol)をマイクロ波バイアル中でDMF(10ml)に溶解し、K2CO3(2.20g;15.9mmol)を添加し、反応混合物を110℃で30分間撹拌する。水(50ml)を添加し、反応混合物を30分にわたり撹拌した。濾過後に得られた沈殿物を水(20ml)で2回洗浄し、乾燥させ、次のステップにそのまま使用した。2.32gの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000074
(実施例5u)
Figure 0007093469000075
実施例5uを、実施例5tと同様に合成した。出発材料:6-クロロ-ピリジン-3-カルバルデヒド(1.50g;10.6mmol)および2-クロロ-5-ジフルオロ-フェノール(1.32ml;12.7mmol)。2.4gの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000076
例示的実施形態
(実施例11)
Figure 0007093469000077
実施例1a(150mg;含有量70%;0.45mmol)および実施例5a(77.2mg,0.54mmol)をDMFに溶解し、酢酸(0.08ml;1.34mmol)およびDIPEA(0.11ml;0.63mmol)を添加し、反応混合物を30分、50℃で撹拌し、NaBH(OAc)3(0.14g;0.67mmol)を次いで添加し、混合物を22時間、室温で撹拌した。次いで反応混合物をMeOHで希釈し、シリンジフィルターで濾過し、得られた溶液を分取HPLCを介して精製した。120mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000078
(実施例12)
Figure 0007093469000079
実施例12を、実施例11と同様に合成した。
出発材料:実施例5b(150mg;含有量50%;0.32mmol)+実施例1a(56.1mg;0.39mmol)。
粗製物を分取HPLCにより精製した。105mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000080
(実施例13)
Figure 0007093469000081
実施例13を、実施例11と同様に合成した。
出発材料:実施例5c(200mg;含有量50%;0.44mmol)+実施例1a(76.1mg;0.53mmol)。
粗製物を分取HPLCにより精製した。119mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000082
(実施例14)
Figure 0007093469000083
実施例14を、実施例11と同様に合成した。
出発材料:実施例5d(150mg;0.69mmol)+実施例1a(119mg;0.83mmol)。粗製物を分取HPLCにより精製した。
149mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000084
(実施例15)
Figure 0007093469000085
実施例15を、実施例11と同様に合成した。
出発材料:実施例5e(150mg;含有量85%;0.51mmol)+実施例1a(87.7mg;0.61mmol)。粗製物を分取HPLCを介して精製した。132mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000086
(実施例16)
Figure 0007093469000087
実施例16を、実施例11と同様に合成した。
出発材料:実施例5f(150mg;0.64mmol)+実施例1a(111mg;0.77mmol)。
粗製物を分取HPLCにより精製した。85mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000088
(実施例17)
Figure 0007093469000089
実施例17を、実施例11と同様に合成した。
出発材料:実施例5g(150mg;含有量90%;0.58mmol)+実施例1a(100mg;0.69mmol)。
粗製物を分取HPLCにより精製した。191mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000090
(実施例19)
Figure 0007093469000091
実施例19を、実施例11と同様に合成した。
出発材料:実施例5h(150mg;0.69mmol)+実施例1a(119mg;0.83mmol)。粗製物を分取HPLCにより精製した。147mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000092
(実施例29)
Figure 0007093469000093
実施例29を、実施例11と同様に合成した。
出発材料:実施例5i(250mg;60%含有量;0.70mmol)および実施例1a(127mg;含有量80%;0.70mmol)。粗製物を分取HPLCを介して精製した。
174mgの所望の生成物を得た。
Figure 0007093469000094
(実施例30)
Figure 0007093469000095
実施例30を、実施例11と同様に合成した。
出発材料:実施例5j(150mg;0.69mmol)および実施例1a(124.5mg;含有量80%;0.69mmol)。粗製物を分取HPLCにより精製した。
157mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000096
(実施例31)
Figure 0007093469000097
実施例1a(67.4mg;0.47mmol)および実施例5k(100mg;0.43mmol)をTHF(3ml)に溶解し、DIPEA(0.11ml;0.64mmol)を添加し、反応混合物を30分撹拌した後に、NaBH(OAc)3(126mg;0.60mmol)を添加した。混合物を3時間にわたり室温で撹拌し、MeOHで希釈し、シリンジフィルターを通して濾過し、分取HPLCにより精製した。
53mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000098
(実施例32)
Figure 0007093469000099
実施例32を、実施例31と同様に合成した。
出発材料:実施例5l(100mg;0.40mmol)および実施例1a(63.0mg;0.44mmol)。
粗製物を分取HPLCにより精製した。21mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000100
(実施例33)
Figure 0007093469000101
実施例33を、実施例31と同様に合成した。
出発材料:実施例5m(100mg;0.46mmol)および実施例1a(73.0mg;0.51mmol)。粗製物を分取HPLCにより精製した。42mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000102
(実施例34)
Figure 0007093469000103
実施例34を、実施例31と同様に合成した。
出発材料:実施例5n(100mg;0.43mmol)および実施例1a(74.8mg;0.52mmol)。粗製物を分取HPLCにより精製した。
62mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000104
(実施例35)
Figure 0007093469000105
実施例35を、実施例31と同様に合成した。
出発材料:実施例5o(100mg;0.50mmol)および実施例1a(79.6mg;0.55mmol)。混合物を、室温で終夜撹拌した。粗製物を分取HPLCにより精製した。95.0mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000106
(実施例36)
Figure 0007093469000107
実施例36を、実施例31と同様に合成した。
出発材料:実施例5p(120mg;0.60mmol)および実施例1a(95.5mg;0.66mmol)。混合物を、室温で18時間撹拌した。粗製物を分取HPLCにより精製した。140mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000108
(実施例37)
Figure 0007093469000109
実施例1a(76.9mg;0.53mmol)および実施例5q(120mg;含有量95%;0.49mmol)をTHF(3ml)に溶解し、DIPEA(0.12ml;0.68mmol)を添加し、反応混合物を30分撹拌した後に、NaBH(OAc)3(126mg;0.60mmol)を添加した。混合物を18時間にわたり室温で撹拌し、MeOHで希釈し、シリンジフィルターを通して濾過し、分取HPLCにより精製した。生成物を水(5ml)で希釈し、得られた沈殿物を濾別し、水で洗浄し、風乾させた。106mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000110
(実施例38)
Figure 0007093469000111
実施例1a(75.8mg;0.53mmol)および実施例5r(130mg;含有量85%;0.48mmol)をTHF(3ml)に溶解し、DIPEA(0.12ml;0.67mmol)を添加し、反応混合物を30分撹拌した後に、NaBH(OAc)3(152mg;0.72mmol)を添加した。混合物を18時間にわたり室温で撹拌し、MeOH(3ml)で希釈し、シリンジフィルターを通して濾過し、分取HPLCにより精製した。
129mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000112
(実施例39)
Figure 0007093469000113
実施例39を、実施例38と同様に合成した。
出発材料:実施例5s(130mg;含有量85%;0.47mmol)および実施例1a(74.5mg;0.52mmol)。混合物を、室温で18時間撹拌した。粗製物を分取HPLCにより精製した。75.0mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000114
(実施例40)
Figure 0007093469000115
実施例40を、実施例38と同様に合成した。
出発材料:実施例5t(100mg;0.43mmol)および実施例1a(67.43mg;0.47mmol)。
粗製物を分取HPLCにより精製した。130mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000116
(実施例41)
Figure 0007093469000117
実施例41を、実施例38と同様に合成した。
出発材料:実施例5u(100mg;0.4mmol)および実施例1a(63mg;0.44mmol)。135mgの所望の化合物を得た。
Figure 0007093469000118

Claims (11)

  1. 式Aの化合物。
    Figure 0007093469000119
    A
    (式中、
    1はNであり且つ2はCHであるか、または
    1はCHであり且つ2はNであり
    1は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、H3C-CH2-CH2-CH2-、又はシクロブチルを表し;
    2は、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、及びシクロプロピルからなる群から選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよいフェニルを表す)
  2. 式A1または式A2の化合物である、請求項1に記載の化合物。
    Figure 0007093469000120
    (式中、R1およびR2は、請求項1において定義されるものと同じ意味を有する)
  3. 1が、メチルを表し;
    2が、
    Figure 0007093469000121
    を表す、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 下記:
    Figure 0007093469000122

    Figure 0007093469000123

    Figure 0007093469000124

    Figure 0007093469000125
    からなる群から選択される化合物である、請求項1~3のいずれか1項に記載の(S)-エナンチオマー。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の化合物の、薬学的に許容される塩。
  6. 請求項1~のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む、医薬組成物
  7. 双極I型障害うつ病状態、軽躁状態、躁状態、及び/又は混合状態;
    双極II型障害;
    抑うつ病性障害;及び/又は
    不安性の苦痛、混合性の特徴、メランコリアの特徴、非定型の特徴、気分に一致する精神病性の特徴、気分に一致しない精神病性の特徴、及び/又は緊張病を付随的に有するまたは有さない、大うつ病性障害
    の処置および/または予防において使用するための、請求項1~のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む、医薬組成物
  8. 単一抑うつエピソードまたは反復性大うつ病性障害、
    小うつ病性障害、
    産後発症の抑うつ病性障害、及び/又は
    精神病症状を伴う抑うつ病性障害
    の処置および/または予防において使用するための、請求項1~のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む、医薬組成物
  9. の抗うつ剤を用いた処置に加えて投与されることを特徴とする、請求項6~8のいずれか1項に記載の医薬組成物
  10. 行動療法に加えて投与されることを特徴とする、請求項6~8のいずれか1項に記載の医薬組成物
  11. 薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤および/または担体を更に含む、請求項6~10のいずれか1項に記載の医薬組成物。
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