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JP7093926B2 - 頚肩痛改善用マットレス - Google Patents
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Description

本発明は、身体の頚肩部のこりや痛みを軽減するためのストレッチ運動を好適に行うことのできるマットレスに関するものである。
生活習慣や業務環境により、いわゆる肩こりを始めとして頚部、肩部に痛みや不快感を訴える人が増えている。
このような不快感への対応として、貼り薬や軟膏の塗布などによる、簡易的な対処が行われている。更に、有資格者等によって直接、筋肉や腱に手技を加えるによるマッサージ、指圧等も行われている。
一方、自身によって直接、筋肉や腱をストレッチする場合には、適宜のクッション材を用い、筋肉や腱に負荷をかけないリラックス状態で行われている (例えば特許文献1参照)。
本発明者は従来の動作を考察した結果、リラックス状態で患部の近くの筋肉等を動かす運動では、必ずしも充分な効果が現れておらず、むしろ筋肉を一定の緊張状態とした状態でホールドし、この状態でストレッチ運動を行うことが効果的であるとの知見を得た。
特開2007-159818号公報
本発明はこのような状況に対応すべくなされたものであって、特に頚肩部周辺のこりや痛みを軽減するためのストレッチ運動を行うにあたり、筋肉を好適な緊張状態とすることのできるマットレスの開発を技術課題としたものである。
すなわち請求項1記載の頚肩痛改善用マットレスは、頚肩痛を改善するための器材であって、この器材は、弾性芯材をカバーシートに内包して構成され、前記弾性芯材は、上下二面に配される支持層と、その間に配される中間層とを具えて構成されるものであり、前記支持層は、発泡ゴムが適用され、一方、中間層は、支持層より軟らかい発泡樹脂が適用されたものであることを特徴として成るものである。
また請求項2記載の頚肩痛改善用マットレスは、前記要件に加え、前記弾性芯材の硬さは52±15.6(N)であることを特徴として成るものである。
更にまた請求項3記載の頚肩痛改善用マットレスは、前記要件に加え、前記支持層を構成する発泡ゴムとして天然ラテックスフォームが適用され、一方、中間層を構成する発泡樹脂としてウレタンフォームが適用され、且つ前記支持層の硬さは45±13.5(N)であることを特徴として成るものである。
更にまた請求項4記載の頚肩痛改善用マットレスは、前記要件に加え、前記カバーシートは、使用者の後頭部乃至背中との間で非滑動性を発揮するものであることを特徴として成るものである。
更にまた請求項5記載の頚肩痛改善用マットレスは、前記請求項4記載の要件に加え、前記カバーシートは、ベア天竺織布を素材として成るものであることを特徴として成るものである。
そしてこれら各請求項記載の発明を手段として前記課題の解決が図られる。
まず請求項1記載の発明によれば、使用者が頚肩痛改善用マットレスに肩頚部を載せるようにして仰臥位を取り、この状態で肩頚部の患部周辺を動かすことにより、痛みの緩和を促すストレッチ運動を好適に行うことができる。
この際、使用者の肩甲骨付近の筋肉(僧帽筋、棘下筋、大円筋)や頚部付近の筋肉(頭板状筋、肩甲挙筋)を張りつめた緊張状態とし、更に頚肩痛改善用マットレスからの反作用によって好適にホールドされた状態とするため、筋膜リリースを促して痛みやこりの改善を図ることができる。またこの際、筋肉にかかる負荷が生起されるため、筋力の強化を図ることができる。
また請求項2記載の発明によれば、使用者の肩甲骨付近の筋肉(僧帽筋、棘下筋、大円筋)や頚部付近の筋肉(頭板状筋、肩甲挙筋)のホールド状態及び筋肉にかかる負荷を、より好適なものとすることができる。
また請求項3記載の発明によれば、前記請求項2において定義した弾性芯材の硬さを好適に実現することができる。
また請求項4記載の発明によれば、使用者の筋肉のホールドを好適に行うことができる。
また請求項5記載の発明によれば、カバーシートと使用者の後頭部乃至背中との間の非滑動性を好適に生起させることができる。
本発明の頚肩痛改善用マットレスの使用状態を示す三面図である。 同上、頚肩痛改善用マットレスを一部破断して示す斜視図である。 弾性芯材の硬さを異ならせたときのホールド範囲の相違を示す底面図及び側面図である。 他の実施例を示す斜視図である。
本発明の頚肩痛改善用マットレスの最良の形態は以下に示すとおりであるが、この形態に対して本発明の技術的思想の範囲内において適宜変更を加えることも可能である。
本発明の頚肩痛改善用マットレス1は、頚肩痛等を改善するためのストレッチ運動に供される器材であって、図1に示すように、使用者Pが頚肩痛改善用マットレス1の上に仰臥状態となるようにして用いられる。
前記頚肩痛改善用マットレス1は、弾性芯材2と、これを覆うカバーシート5とを具えて構成されるものであり、この実施例では図2に示すように、直方体形状を有するものとした。なお図2中、仮想線で示すように、角を切除した丸みを帯びた形状としてもよい。
また前記弾性芯材2は三層構造とされ、上下二面に配される支持層21、23と、その間に配される中間層22とを具えて成るものであり、前記支持層21、23は発泡ゴムが適用され、一方、中間層22は、支持層21、23より軟らかい発泡樹脂が適用される。
前記支持層21、23は一例として、密度70~75kg/m3 の100%天然ラテックスフォームが適用されるものであり、厚さを一例として30mmとした。
このような支持層21、23の硬さ(25% JIS K 6400-2 D法)は、45±13.5(N)、好ましくは45±9(N)、更に好ましくは45±4.5(N)とされる。
なお支持層21、23の硬さを上述のようにすることにより、弾性芯材2の硬さを後述する好適な値にすることができる。
一方、前記中間層22は、一例としてウレタンフォームが適用されるものであり、厚さを一例として60mmとした。
このような中間層22の硬さ(25% JIS K 6400-2 D法)は、39.2±14.7(N)とされる。

この実施例では一例として、アイシン産業社製 スーパーソフト( エーテル) EFDを採用して中間層22を構成するようにした。
密度(kg/m3 ):17.5±2
硬さ(N) :39.2±14.7
引張強度(kPa):39以上
伸び(%) :100以上
圧縮残留歪(%) :7以下
そして前記支持層21、中間層22、支持層23を重ね合わせて構成された弾性芯材2の硬さは、52±15.6(N)、好ましくは52±10.4(N)、更に好ましくは52±5.2(N)とされる。
このような弾性芯材2の硬さは、詳しくは後述するが、使用者Pの肩甲骨付近の筋肉や頚部付近の筋肉にかかる負荷及び筋肉のホールド状態を好適なものとすることができる硬さであり、これよりも硬過ぎたり、柔らか過ぎたりすると、負荷が一部に集中して好適なホールド状態が得られない等の不都合が生じてしまう。
そして前記弾性芯材2の平面形状は、一例として300mm×400mmの矩形状とされるものであり、布製のカバーシート5に覆われた状態とされる。
ここで前記カバーシート5は、使用者Pの後頭部乃至背中との間で非滑動性を発揮する素材が適用されるものであり、一例としてポリエステル94%、ポリウレタン6%の混紡繊維で織られたベア天竺織布が採用される。
またベア天竺織布には伸縮の方向性があるものであり、この実施例では、カバーシート5の幅方向で伸縮可とされ、長手方向で伸縮不可なるように設定した。これにより、肩頚部の患部を動かす際に、使用者Pの姿勢安定を図ることができるとともに、筋肉のホールド状態及び筋肉にかかる負荷を、より好適なものとすることができる。
本発明の頚肩痛改善用マットレス1は一例として上述したように構成されるものであり、以下、頚肩痛改善用マットレス1の使用態様について説明する。
まず使用者Pは、床に直接あるいは床に敷いたヨガマット等の上に頚肩痛改善用マットレス1を設置し、その上に仰臥状態となる。この実施例では一例として図1に示すように低面視(平面視)において、後頭部Bの上部が頚肩痛改善用マットレス1からはみ出した状態で、頚部Cから肩甲骨S(SR、SL)に至る範囲が頚肩痛改善用マットレス1に支承される姿勢を取るようにした。
この状態で頚肩痛改善用マットレス1は、使用者Pの体重によって主に中間層22が押し潰されるものであり、支持層21、23もある程度押し潰された状態となる。
次いで使用者Pは、後頭部Bを頚肩痛改善用マットレス1に押し付けるように力を入れる動作をする。
この状態で図3(a)の側面図に示すように頚肩痛改善用マットレス1は、更に押し潰されるものであり、同時に使用者Pの腰周りから頚部C付近の筋肉は、背骨の両脇に縦長に沿っている脊柱起立筋付近を中心に張りつめた緊張状態となり、更に肩甲骨S付近の筋肉(僧帽筋、棘下筋、大円筋)や頚部C付近の筋肉(頭板状筋、肩甲挙筋)は張りつめた緊張状態で、図3(a)の底面図に斜線で示すような広範囲が頚肩痛改善用マットレス1からの反作用によってホールドされた状態とされる。
次いで使用者Pがこの状態で頸肩腕を動かすことにより、肩甲骨S付近の筋肉(僧帽筋、棘下筋、大円筋)や頚部C付近の筋肉(頭板状筋、肩甲挙筋)は、頚肩痛改善用マットレス1にホールドされた状態で動かされることとなる。
このように筋肉が張りつめた緊張状態且つホールドされた状態で動かされると、負荷が掛かった状態で筋肉を動かしているのと同じ状態が得られるものであり、このような動きを繰り返すことにより筋肉が強化され、例えば腕が軽くなるといった効果が現れる。また筋肉がホールドされた状態で動かされる際に、いわゆる筋膜リリースが促されて、痛みやこりの緩和を図ることができる。
また上述した一連の動作を繰り返すことにより、特に脊柱起立筋が鍛えられて姿勢矯正が促進されることとなる。
なお上述のように使用者Pが頸肩腕を動かす際に、カバーシート5は、使用者Pの後頭部B乃至背中との間で非滑動性を発揮するものであるため、滑りによって負荷が抜けてしまう(かからなくなってしまう)のを防止して、使用者Pの筋肉のホールドを好適に行うことができる。このような非滑動性の発揮は、使用者Pが着衣状態であることを前提としているが、非着衣状態でも非滑動性が損なわれることはなかった。
なおカバーシート5と弾性芯材2との接触面においては、天然ラテックスフォームである支持層21、23の作用により、非滑動性が発揮される。
上述したように本発明の頚肩痛改善用マットレス1は、弾性芯材2の硬さを、52±15.6(N)とすることにより、肩甲骨S付近の筋肉や頚部C付近の筋肉のホールドを好適に行うことができるものであり、弾性芯材2の硬さがこれよりも硬かった場合及び柔らかかった場合について検証した。
まず弾性芯材2の硬さが67.6(N)よりも硬かった場合、図3(b)の側面図に示すように頚肩痛改善用マットレス1の押し潰され具合は僅かなものとなり、図3(b)の底面図に斜線で示すように、背骨の両脇に縦長に沿っている脊柱起立筋付近と、肩から首にかけての僧帽筋の一部の狭範囲が頚肩痛改善用マットレス1からの反作用によって集中的にホールドされた状態となった。
また弾性芯材2の硬さが36.4(N)よりも柔らかかった場合、図3(c)の側面図に示すように頚肩痛改善用マットレス1の押し潰され具合は顕著なものとなり、この結果、頚肩痛改善用マットレス1が床の硬さが伝わる程度まで押し固められて、図3(c)の底面図に斜線で示すように、背骨の両脇に縦長に沿っている脊柱起立筋付近と、肩から首にかけての僧帽筋の一部の狭範囲が頚肩痛改善用マットレス1からの反作用によって集中的にホールドされた状態となった。
上述したように本発明の頚肩痛改善用マットレス1は、弾性芯材2の硬さが52±15.6(N)とされているため、使用者Pが後頭部Bを頚肩痛改善用マットレス1に押し付けるように力を入れる動作をし、使用者Pの腰周りから頚部C付近の筋肉が張りつめた緊張状態としながら、肩甲骨S付近の筋肉と頚部C付近の筋肉の全体を保持することができるものである。
〔他の実施例〕
本発明は以上述べた実施例を基本となる実施例とするものであるが、本発明の技術的思想の範囲内で、以下に示すような実施例を採ることもできる。
具体的には図4に示すように、支持層21における使用者Pの頚部が当たる部位を膨出させて頚椎支承部3とし、使用者Pの姿勢安定を図るようにしてもよい。
また頚椎支承部3に隣接して、後頭部Bを広範囲で支承するための後頭部支承部4を延長形成し、使用者Pの更なる姿勢安定を図るようにしてもよい。
更にまた前記頚椎支承部3と直交するようにして、使用者Pの背溝が当たる部位を膨出させて背溝支承部6を形成し、使用者Pの更なる姿勢安定を図るようにしてもよい。
1 頚肩痛改善用マットレス
2 弾性芯材
21 支持層
22 中間層
23 支持層
3 頚椎支承部
4 後頭部支承部
5 カバーシート
6 背溝支承部
B 後頭部
C 頚部
P 使用者
S 肩甲骨
SL 肩甲骨
SR 肩甲骨

Claims (5)

  1. 頚肩痛を改善するための器材であって、
    この器材は、弾性芯材をカバーシートに内包して構成され、
    前記弾性芯材は、上下二面に配される支持層と、その間に配される中間層とを具えて構成されるものであり、
    前記支持層は、発泡ゴムが適用され、一方、中間層は、支持層より軟らかい発泡樹脂が適用されたものであることを特徴とする頚肩痛改善用マットレス。
  2. 前記弾性芯材の硬さは52±15.6(N)であることを特徴とする請求項1記載の頚肩痛改善用マットレス。
  3. 前記支持層を構成する発泡ゴムとして天然ラテックスフォームが適用され、一方、中間層を構成する発泡樹脂としてウレタンフォームが適用され、
    且つ前記支持層の硬さは45±13.5(N)であることを特徴とする請求項1または2記載の頚肩痛改善用マットレス。
  4. 前記カバーシートは、使用者の後頭部乃至背中との間で非滑動性を発揮するものであることを特徴とする請求項1、2または3記載の頚肩痛改善用マットレス。
  5. 前記カバーシートは、ベア天竺織布を素材として成るものであることを特徴とする請求項4記載の頚肩痛改善用マットレス。
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