JP7095366B2 - 包装材 - Google Patents
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Description
黒インキ層や、灰色、つまり黒インキと白インキとの混合層からなる遮光層を備える包装材があった。(特許文献1)。
前記遮光層が少なくとも黒色及び白色の遮光剤を含む樹脂である、ことを特徴とする。
また、本発明の包装材においては、上記第2遮光層が、黒色の遮光剤に加えて、更に白色の遮光剤を含む灰色の樹脂とすることができる。更に、本発明の包装材においては、シール層を備えることが好ましい。
(実施形態1)
図1に、本発明の包装材の一実施形態の模式的な断面図を示す。図1において、包装材10は、多層フィルムよりなり、第1基材層11と、絵柄印刷層12と、第1遮蔽層13と、第2基材層14とを、この順に積層して備えている。また、第2基材層14における第1遮蔽層13が積層された側とは反対側に、アンカーコート剤層16を介して遮光層17と、第2遮蔽層18と、を更に備え、更に、第2遮蔽層18に接してシール層19を備えている。図示した例では第2基材層14は、更にバリア層14aを備えている。遮光層17は、黒色の遮光剤を含む樹脂である。この樹脂が遮光性を有していることにより、十分な遮光性を有し、また、絵柄印刷層12でくすみのない鮮明な色が得られ、意匠性に優れた包装材10が得られる。
[第1基材層]
第1基材層11として、通常の包装材を構成する樹脂フィルムを適宜使用することができる。具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネート、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、エチレン-(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン-(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン-プロピレン共重合体、メチルペンテン、ポリブテン、酸変性ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、低結晶性の飽和ポリエステルまたは非晶性のポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体(ETFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、MXD6等からなるフィルムを使用することができる。
上掲した樹脂フィルムのなかでも、ポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」とも言う。)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリブチレンナフタレート(PBN)等のポリエステル樹脂;ポリカプロンアミド(ナイロン6)、ポリへキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリ-p-キシリレンアジパミド(MXD6ナイロン)等のポリアミド樹脂;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂等は好ましい。特に、PETフィルムは、透明性が高く、寸法安定性、耐熱性に優れていること等から、第1基材層11に、より好ましい。上掲ポリエステル樹脂,ポリアミド樹脂およびポリオレフィン樹脂は,それらの混合物であってもよい。
第1基材層11は、樹脂フィルムを2層以上積層した多層フィルムであってもよい。多層フィルムである場合、各層は、同一の組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。
また、第1基材層11は、透明性又は透光性を有することが好ましい。
絵柄印刷層12は、包装材及び包装材を用いた包装袋の意匠性を高めるためのものであり、所定の文字、図形、模様、又は色分け等の絵柄が、インキにより形成された層である。インキは、有機顔料及び無機顔料のうちの少なくとも一方の顔料と、バインダ樹脂とを含み、必要に応じて各種の添加剤を含む公知のインキを用いることができる。絵柄印刷層12は、公知の印刷法、例えばグラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、スクリーン印刷等によって第1基材層11(バリア層を含む)の一方の表面上に形成させることができる。
第1遮蔽層13は、後述する遮光層の暗さ、黒さを遮蔽して第1基材層11側から絵柄印刷層12の絵柄を見たときに背景としての白色を呈するための層である。第1遮蔽層13は、白インキを含む。白インキは、有機顔料及び無機顔料のうちの少なくとも一方の白色顔料と、バインダ樹脂とを含み、必要に応じて各種の添加剤を含む公知の白色のインキを用いることができる。第1遮蔽層13は、公知の印刷法、例えばグラビア印刷、オフセット印刷、凸版印刷、スクリーン印刷等によって絵柄印刷層12の一方の表面上に形成させることができる。
第1遮蔽層13の厚さは、遮光層の色味による暗さ、黒さを遮蔽するに十分な厚さであればよく、例えば0.1~5μm程度とすることができる。第1遮蔽層13の厚さは、印刷時に調整することができる。
第2基材層14は、包装材を補強する層であり、例えば第1基材層11と同様の材料のフィルムを用いることができる。もっとも、第2基材層14は、第1基材層11とは別の種類の材料のフィルムを用いることもでき、例えば、第1基材層11にポリプロピレン、第2基材層14にPETを用いることができる。第2基材層14の厚さは、包装材の用途、機能に応じて適宜定めることができる。例えば10~25μm程度の厚さとすることができる。
第2基材層14は、透明性又は透光性を有することか好ましい。
第2基材層14と、第1遮蔽層13とは、接着剤層15を介してドライラミネートにより接着することができる。
食品の視認性を確保するために、バリア層14aは透明であることが好ましく、無機酸化物の蒸着膜、または、樹脂フィルム上に該蒸着膜を設けてなる無機酸化物蒸着フィルムが特に好適に使用される。蒸着膜を形成する無機酸化物としては、透明性を有し、かつ酸素、水蒸気等のガスバリア性を有する無機酸化物であればよく、例えば、酸化アルミニウム、酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化ホウ素、酸化ハフニウム、酸化バリウム等の酸化物であるが、特に、ガスバリア性、生産効率等の点から、酸化アルミニウム及び酸化珪素が好適に用いられる。
第2基材層14の一方の表面に、すなわち、第1遮蔽層13が接着剤層15を介して第2基材層14に貼り合わされた表面とは反対側の表面に、アンカーコート剤層16が形成されている。アンカーコート剤層16は、次に述べる遮光層17の樹脂との接着性を向上させるためのものである。アンカーコート剤層16は、遮光層17の樹脂に応じて、適切な公知のアンカーコート剤を用いることができ、例えばウレタン系のアンカーコート剤を用いることができる。
遮光層17は、外部から第1基材層11、絵柄印刷層12、第1遮蔽層13及び第2基材層を透過してくる光を遮る層である。遮光層17は、樹脂中に遮光剤を含むものであり、例えば黒色の遮光剤を含む。黒色の遮光剤は、例えば無機顔料や有機顔料であり、より具体的にはカーボンブラックが例示できる。遮光層17として遮光剤を含む樹脂を用いることにより、後述する第2遮蔽層18と共押出して遮光層17を形成することができる。また、樹脂の押出製膜は、層の厚さの調整が容易であり、包装材として要求される遮光性を得るに十分な厚さに調整することができる。
遮光層17の厚さは、遮光性等を考慮して適宜選択することができ、例えば5~15μm程度とすることができる。
第2遮蔽層18は、樹脂中に白色の遮光剤を含むことが好ましい。第2遮蔽層18が白色の遮光剤を含むことにより、包装材10を用いて作製した包装袋について、包装袋を開いて内面を見たときに、遮光層17の黒色が第2遮蔽層18により遮蔽されて、明るい色を呈している。したがって、包装袋に収容された内容物を容易に確認することができる。
白色の遮光剤は、例えば無機顔料や有機顔料であり、より具体的には酸化チタンが例示できる。第2遮蔽層18として遮光剤を含む樹脂を用いることにより、前述した遮光層17と共押出して第2遮蔽層18を形成することができる。また、押出製膜による形成は、層の厚さの調整が容易である。
図1に示した包装材10は、第2遮蔽層18の一方の表面側にシール層19を、更に備えている。このシール層19は包装袋にした時に最内層となる層であり、一枚の包装材10を、シール層19を内側にして折り畳んで対向させることにより、又は二枚の包装材10の各シール層19を対向させることにより、シール層19同士を、縁部で加熱押圧してシールすることで三方袋、スタンド袋等の各種の包装袋を作製することができる。
シール層19は、熱によって溶融し相互に融着し得る樹脂層である。シール層19に用いられる樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂や、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリアクリロニトリル(PAN)等があり、それらの1種又は2種以上からなる樹脂を使用することができる。
シール層19と第2遮蔽層18と遮光層17とは、押出ラミネート法により積層することができる。
図1に示した本実施形態の包装材10は、次のようにして製造することができる。第1基材層11の一表面上に、絵柄印刷層12を印刷により形成する。次いで、絵柄印刷層12の一表面上に、第1遮蔽層13を印刷により形成する。次いで、第1遮蔽層13の一表面上に、接着剤層15を形成してから、この接着剤層15を介して第2基材層14を貼り合わせてドライラミネートする。次いで、第2基材層14の一表面上に、アンカーコート剤層16を形成させてから、このアンカーコート剤層16上に、遮光層17と、第2遮蔽層18を溶融押出して、さらにシール層19を第2遮蔽層上に重ねて、押出ラミネート法により積層して積層体を得る。
本発明の実施形態2の包装材20を、図2を用いて説明する。なお、図2において、図1に示した実施形態1の包装材10と同じ層については同一の符号を付しており、以下の包装材20の説明では、実施形態1の包装材10の各層について述べたのと重複する説明は省略する。
本発明の実施形態3の包装材30を、図3を用いて説明する。なお、図3において、図1に示した実施形態1の包装材10と同じ層については同一の符号を付しており、以下の包装材30の説明では、実施形態1の包装材10の各層について述べたのと重複する説明は省略する。
図3に示した本実施形態の包装材30は、絵柄印刷層12と遮光層17との間に、第2遮蔽層18を備えた構造になり、この第2遮蔽層18により、絵柄印刷層12の絵柄のくすみを、より抑制し、鮮明な絵柄とすることができる。
本発明の実施形態4の包装材40を、図4を用いて説明する。なお、図4において、図1に示した実施形態1の包装材10と同じ層については同一の符号を付しており、以下の包装材40の説明では、実施形態1の包装材10の各層について述べたのと重複する説明は省略する。
本実施形態の包装材40は、図2に示した実施形態2の包装材20と同様に、遮光層27が、黒色の遮光剤と白色の遮光剤とを含むものであることから、遮光性を十分に確保しつつ、絵柄印刷層12の絵柄のくすみを、より抑制することができる。また、本実施形態の包装材40は、図3に示した実施形態3の包装材30と同様に、第2基材層14からみて、第2遮蔽層18、遮光層17の順に積層させた構造になることから、この第2遮蔽層18により、絵柄印刷層12の絵柄のくすみを、より抑制し、鮮明な絵柄とすることができる。
第1遮蔽層を形成する白インキとして、ウレタン樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体及びセルロース樹脂からなるバインダ樹脂中に、酸化チタン顔料及び各種添加剤を添加し、溶剤を用いて混錬した白インキ(大日精化工業(株)製ラミックSR HC白)を用意した。
第2遮蔽層を形成する樹脂組成物として、LDPE(住友化学(株)製スミカセン(R)L420:MFR3.5g/10分)と、酸化チタン含有LDPE(ポリコール興業(株)製:EPE-W120348)を100:40で混合した樹脂組成物を用意した。
次いで、この絵柄印刷層上に、上記白インキと脂肪族イソシアネート系硬化剤(大日精化工業(株)製NT-ハイラミックハードナー)を100:5で配合してグラビア印刷法により印刷して厚さ4μmの第1遮蔽層を設けた。
次いで、上記で得られた積層材のアルミナ蒸着PETフィルム側の面に、ポリウレタン系アンカーコート剤をグラビアロールコート法で塗布、乾燥してアンカーコート剤層を形成し(乾燥後重量1.0g/m2)、当該アンカーコート剤層の面に、遮光層を形成する上記樹脂組成物と第2遮蔽層を形成する上記樹脂組成物を溶融押し出しして、さらにシール層としての無延伸LLDPEフィルム(三井化学東セロ(株)製TUX-TCS;厚さ40μm)を第2遮蔽層上に重ねて、押出ラミネート法により積層し、積層体を得た。
遮光層を形成する樹脂組成物として、LDPE(住友化学(株)製スミカセン(R)L420:MFR3.5g/10分)と、酸化チタン含有LDPE(ポリコール興業(株)製:EPE-W120348)と、カーボンブラック含有LDPE(ポリコール興業(株)製:EPE-K120601)とを、100:26.25:3.75で混合した樹脂組成物を使用した以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。
遮光層と第2遮蔽層の積層する順番を逆にした以外は、実施例1と同様にして積層体を得た。
遮光層と第2遮蔽層の積層する順番を逆にした以外は、実施例2と同様にして積層体を得た。
比較例1は、第2遮蔽層を有しておらず、また、遮光層が遮蔽層に隣接してインキにより印刷されてなるものである。
二軸延伸PPフィルム(東洋紡(株)製P2161;厚さ30μm)に、上記印刷インキと脂肪族イソシアネート系硬化剤(大日精化工業(株)社製NT-ハイラミックハードナー)を100:5で配合してグラビア印刷法により印刷して絵柄印刷層を設けた。次いで、この絵柄印刷層上に、上記白インキと脂肪族イソシアネート系硬化剤(大日精化工業(株)製NT-ハイラミックハードナー)を100:5で配合してグラビア印刷法により印刷して厚さ4μmの遮蔽層を設けた。
(遮光性評価試験)
上記の各実施例及び比較例の積層体を用いて、全光線透過率を測定した。全光線透過率は、全光線透過率測定装置(村上色彩技術研究所社製、商品名「ヘーズメーターHM-150」)を用いてJIS-K7361-1に準拠して測定した。
上記の各実施例及び比較例の積層体の印刷インキを設けていない白色部分について、分光測色計((株)村上色彩技術研究所社製、商品名「CMS-35SP」)を用いてL*a*b*表色系で規定されるL*値を測定した。
上記遮光性評価試験及び白色度評価試験の結果を、以下の表1に示す。
11 第1基材層
12 絵柄印刷層
13 第1遮蔽層
14 第2基材層
17、27 遮光層
18 第2遮蔽層
Claims (5)
- 第1基材層と、絵柄印刷層と、第1遮蔽層と、第2基材層とを、この順に積層して備えるとともに、前記第2基材層における前記第1遮蔽層が積層された側とは反対側に、遮光層と、第2遮蔽層と、を更に備え、
前記遮光層が少なくとも黒色及び白色の遮光剤を含む樹脂である、
ことを特徴とする包装材。 - 前記第2基材層からみて、遮光層、第2遮蔽層の順に積層された請求項1記載の包装材。
- 前記第2基材層からみて、第2遮蔽層、遮光層の順に積層された請求項1記載の包装材。
- 前記第2遮蔽層が、更に白色の遮光剤を含む請求項1~3のいずれか一項に記載の包装材。
- さらに、シール層を備える請求項1~4のいずれか一項に記載の包装材。
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