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JP7097538B2 - チップソーの製造方法 - Google Patents
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本発明は、台金の外周縁部にチップが固着されて木材等の被切削材を切断する際に使用されるチップソーの製造方法に関する。
従来、円板状の台金の外周縁部に、超硬合金製のチップがロー付け固着されたチップソーは、例えば特許文献1に開示されている。このチップソーは、台金の外周縁部に、刃室が一定間隔で多数形成されると共にこの刃室間にチップ固着部が形成され、各チップ固着部に超硬合金製のチップがそれぞれロー付け固着されている。
特開2011-161819号公報
しかしながら、このようなチップソーにおいては、製造段階における台金の研磨や加工、チップの研磨あるいは台金の仕上げ処理等において、台金に重量のバランス不良が発生する場合がある。すなわち、台金の研磨や台金の塗装面の塗料の膜厚等を均一に行うことが困難であったり、台金をプレス加工またはレーザー加工で加工する際に中心からの軸位置がズレたり、台金の取付穴を加工する際に中心軸がズレることがある。また、仕上げ処理においてシルクマークを印刷する際に、インク重量が台金の表面で均一でない場合もある。
その結果、製造されたチップソーに重量のバランス不良が発生し易く、このチップソーを切断機に取り付けて例えば被切削材としての木材を切断すると、回転時に台金に振動が発生し、この振動が作業者に伝達されて作業者の負担や不安を増加させたり、振動で被切削材の切断面が粗くなり易い。また、振動が刃としての各チップに作用して、切断時のチップ自体への負担も大きくなり、チップソーの刃(チップ)の摩耗が早くなると共に、チップソーの振動により切断機自体の主軸も痛み易い。これらのことから、前記チップソーの場合、作業者に振動等による負担や不安を与えることなく良好な切断面が得られる切断作業を容易に行うことが困難であると共に、長期に亘り安定した切断性能等を得ることも難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、重量のバランス不良を解消して、作業者に負担や不安を与えることなく良好な切断面が得られる切断作業を容易に行うことが可能であると共に、長期に亘り安定した切断性能を得ることが可能なチップソーの製造方法を提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、円板状の台金の中心位置に取付穴を形成すると共にその外周縁部に所定間隔でチップ固着部を形成する台金成形工程と、前記台金成形工程で得られた台金のチップ固着部にチップをそれぞれ固着するチップ固着工程と、前記チップ固着工程で固着されたチップを研磨するチップ研磨工程と、前記チップ研磨工程で得られた台金の外周縁部のバランス不良位置に偏重量に応じた重量バランス調整手段を設けて当該台金の重量バランスを調整する重量バランス調整工程と、を備え、
前記重量バランス調整工程は、バランス計測治具に回転自在に取り付けた台金を垂直状態で回転させ、回転停止した状態の台金の外周縁部下部をバランス不良位置として計測した後に、前記外周縁部下部と直径方向反対側の外周縁部に所定重量の錘を取り付けて回転させ、当該台金が水平位置で停止する前記錘の重量を前記偏重量として計測するバランス量計測工程と、前記バランス量計測工程で計測された台金のバランス不良位置に前記重量バランス調整手段としての所定面積の開口を加工するバランス量加工工程と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記バランス計測治具は、水平な基台上に立設された支柱と、前記支柱の上部に配設されて前記台金の取付穴を回転自在に支持する支持手段を備えることを特徴とする。
本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、台金成形工程、チップ固着工程、チップ研磨工程、及びチップが固着された台金の重量バランス量に応じた重量バランス用の開口を設けて当該台金の重量バランスを調整する重量バランス調整工程を備えるため、重量バランス調整工程で台金の重量のバランス不良を解消して回転時の台金の振動を抑制でき、作業者に振動による負担や不安を与えることなく良好な切断面が得られる切断作業が容易に行えると共に、長期に亘り安定した切断性能のチップソーを得ることができる。
また、重量バランス調整工程が、バランス計測治具に垂直状態で回転自在に支持された台金のバランス不良位置と偏重量とを計測するバランス量計測工程と、バランス量計測工程で計測された台金のバランス不良位置に偏重量に応じた所定面積の開口を加工するバランス量加工工程を備えるため、バランス計測治具でバランス不良位置と偏重量を確実かつ簡単に計測して開口を加工でき、重量バランスの良好なチップソーを容易に得ることができる。
さらに、バランス量計測工程が、バランス計測治具に回転自在に取り付けた台金を回転させ、回転停止した状態の台金の外周縁部下部をバランス不良位置として計測した後に、外周縁部下部と直径方向反対側の外周縁部に所定重量の錘を取り付けて回転させ、当該台金が水平位置で停止する錘の重量を偏重量として計測するため、バランス不良位置と偏重量を一層確実かつ簡単に計測できて、重量バランスの一層良好なチップソーを容易に得ることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、バランス計測治具が、水平な基台上に立設された支柱と、支柱の上部に配設されて台金の取付穴を回転自在に支持する支持手段を備えるため、バランス計測治具の構成を簡略化しつつバランス調整作業自体を一層簡単に行うことができる。
本発明に係わる製造方法で製造されたチップソーの一実施形態を示す平面図 同図1の要部の側面図 同図1のA-A線に沿った断面図 同チップソーの製造方法の一例を示す工程図 同その重量バランス調整工程の工程図 同バランス計測治具の正面図 同その側面図
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1~図3は、本発明に係わる製造方法で製造されたチップソーの一実施形態を示している。図1に示すように、チップソー1は、炭素鋼板等をプレス加工することで円板状に形成されると共に中心位置に切断機(図示せず)への取付穴3が形成された台金2を有している。この台金2の外周縁部2aには、取付穴3方向に窪んだ刃室4と段差もしくは凹部からなるチップ固着部5が例えば円周方向に一定間隔で多数設けられ、前記各チップ固着部5には、例えば超硬合金からなるチップ6がそれぞれロー付け固着されている。
前記チップ6は、チップ固着部5の平面視形状に対応した平面視略L字形状もしくは略U字形状の固着面6aと、この固着面6aの両先端部に連設されたすくい面6b及び先端面6cと、板厚方向両側の側面6dとで形成されている。また、チップ6の両側面6dには、例えば図2及び図3に示すように、必要に応じて所定のあさり寸法が設定されている。なお、このチップ6の固着面6a、すくい面6b、先端面6c及びあさり寸法の形状等は一例であって、例えばあさり寸法をゼロ(0)とする等、被切削材の種類等に応じて適宜に設定される。
前記台金2の外周縁部2aで十字方向の4カ所には、図1に示すように、前記刃室4の底部から取付穴3方向に向けてスリット7が形成され、このスリット7の最深部にはスリット幅より大きな円形部が連設されている。このスリット7により切断時の台金2(チップソー1)の振動が抑制されるようになっている。なお、スリット7は、被切削材の種類や台金2の外径あるいはチップ6の固着形態やその個数等によって省略することも勿論可能である。
また、前記台金2の外周縁部2aの所定位置には、図1及び図3に示すように、所定内径(所定面積)の円形の一つの開口8が形成されている。この開口8は、台金2の重量バランスを調整するもので、後述する方法により計測されたバランス不良位置P1に偏重量(台金2の重量の最も重い側とその直径方向反対側の重量差)に応じた内径φで形成されている。この開口8により、台金2すなわちチップソー1の重量バランス不良が解消されることになる。なお、本発明においては、説明の便宜上、開口8が加工されていない素材を台金2と定義し、開口8が加工された製品をチップソー1と定義する。
次に、前記チップソー1の製造方法の一例を、図4~図7に基づいて説明する。先ず、図4に示すように、チップソー1は、炭素鋼板をプレス加工すること等により、円板状で中心位置に取付穴3が形成されると共に、外周縁部2aに刃室4とチップ固着部5が形成された台金2をプレス成形(K01)し、この台金2を焼入れ及び焼鈍し等する熱処理(K02)を行う。
工程K02で台金2の熱処理が終了したら、台金2の取付穴3のリーマ加工や台金2の両面(表面及び裏面)を研磨する台金研磨等(K03)を行い、その後、研磨等された台金2の各チップ固着部5に、予め所定形状に形成されたチップ6をそれぞれロー付け(K04)して固着する。次に、このチップ6がロー付けされた台金2の両面に、必要に応じて例えばフッソ樹脂等で所定色の塗装(K05)を施して台金2の素材色を隠蔽する。
そして、樹脂塗料が乾燥した後に、チップ6の研磨(K06)を行う。この研磨は、例えばチップ6の側面6d研磨、すくい面6b研磨、先端面6c研磨等で行われる。工程K06でチップ6の研磨が終了したら、必要に応じて台金2の表面にシルクマークを印刷する等の仕上げ処理(K07)を行い、次に、重量バランス調整(K08:重量バランス調整工程)を行う。この重量バランス調整は、次のようにして行われる。
先ず、工程K08の重量バランス調整は、図6及び図7に示すバランス計測治具10を使用する。このバランス計測治具10は、平板状の基台11と、この基台11上に立設された支柱12を有し、支柱12の上部には、支持手段としての軸受け13が配設されている。このとき軸受け13は、限りなく無抵抗な状態のベアリング(図示せず)を有し、その中心軸13aの先端には台金2を挟持可能もしくは着脱可能に支持可能な支持板14等が取り付けられている。そして、図6及び図7の二点鎖線で示すように、支持板14で台金2の取付穴3部分を垂直に支持した状態において、取り付けられた台金2が、軸受け13により矢印イ方向に回転自在となるように構成されている。
次に、このバランス計測治具10を使用した前記工程K08の重量バランス調整の具体的な方法を図5に基づいて説明する。工程K07で仕上げ処理が行われると、仕上げ処理された台金2をバランス計測治具10に取り付ける(K081)。この取り付けは、バランス計測治具10の支持板14で台金2の取付穴3部分を軸受け13で支持することで行われ、この状態において、取り付けられた台金2は軸受け13の中心軸13aに垂直状態で回転自在に支持されている。
台金2をバランス計測治具10に支持させたら、台金2を図6の矢印イ方向に軽く回転(K082)させる。この回転により、台金2に重量のバランス不良があると、台金2の重量の最も重い側が下側となって停止する。この台金2の停止により、図6に示す台金2の下部側が前述したバランス不良位置P1として計測されることになる。なお、バランス不良位置P1の台金2の直径方向反対側の位置(図6のP1と直径方向反対側の台金の外周縁部の上部の位置)の設定(錘15を取り付ける位置の設定)は、偏重量に効果的に対応可能なできるだけ外周縁部2a側が好ましい。また、工程K082における台金2の回転は、台金2の偏重量が大きい場合は、バランス計測治具10に支持させるだけで台金2が自動的に回転するが、偏重量が小さい場合には、手動で強制的に回転させることが好ましい。
工程K082でバランス不良位置P1が計測されたら、次に、計測されたバランス不良位置P1の台金2の前述した直径方向反対側の位置に、例えばマグネット等の所定重量の錘15を取り付ける(K083)。このときの錘15の重量は仮の重さであり、この仮の錘15を取り付けた状態の台金2を回転させて錘15を図6の水平線Lの位置に設定、すなわち台金2の錘15部分を水平状態にセット(K084)する。
そして、この水平状態が所定時間維持されるかどうかを判断(K085)し、この判断K085で「NO」の場合、すなわち水平状態が維持されず台金2が回転してバランス不良位置P1が再び下側となって停止した場合は、バランス不良位置P1に取り付けられている仮の錘15を別の錘15に交換・調整(K086)する。この時の錘15は、仮の錘15よりその重量が重いものとなる。この錘15の交換(調整)を、台金2のバランス不良程度(偏重量に相当)に応じて所定回数繰り返すことで台金2の水平状態が維持されたら、判断K085で「YES」になると共に、そのときの錘15の重量が偏重量として計測されることになる。この工程K081~工程K086が本発明のバランス量計測工程となる。
判断K085で「YES」になったら、計測された錘15の重量に応じて、開口8の内径φを算出(K087)する。この内径φの算出は、例えば水平線L位置でバランスされた際の錘15の重量が1gの場合、台金2の板厚及び材質等から1gに相当する開口面積となる内径φとして容易に算出できる。開口8の内径φが算出されたら、バランス計測治具10から取り外された台金2の工程K082で計測されたバランス不良位置P1に、算出された内径φの円形の開口8をドリルやレーザー加工で加工(穿設)する(K088)。これにより、重量バランス調整工程K08が終了し、図4の工程K09に移行する。この工程K087と工程K088が本発明のバランス量加工工程となる。
そして、図4に示すように、工程K08の重量バランス調整が終了した台金2は、必要に応じて開口8部分に防塵剤等を塗布して、外観チェックやチップ保護チューブの装着等の最終的な製品検査(K09)を行い、これにより本発明のチップソー1が完成(K010)することになる。つまり、本発明に係わるチップソー1は、従来では完成品が得られる仕上げ処理の最後に、個々の完成品に重量バランス調整工程を追加することで、完成品としての個々のチップソー1の重量バランスの不良を解消するようにしている。
その結果、チップソー1の製造段階の例えば、台金2のプレス成形時の中心からの軸のズレ、台金2の研磨時のバラツキや取付穴3の加工バラツキ、台金2の塗装面の膜厚のバラツキ、各チップ6の研磨時のバラツキ、シルクマークのインク重量の円板上でのバラツキ等があったとしても、これらのバラツキやズレによるチップソー1の重量のアンバランスが簡単かつ確実に解消されることになる。
なお、以上説明した製造方法の各工程は一例であって、被切削材の種類等に応じて、一部の工程を省略したり、その順番を入れ替える等、適宜に変更することができる。また、重量バランス調整も、前述した方法に限定されず、例えばバランス不良位置P1や偏重量の計測を、他の方法で行うこともできるし、これらの全ての工程もしくは一部の工程を自動化(機械化)することも勿論可能である。
このように、本発明の前記チップソー1によれば、取付穴3が形成されると共にチップ6が固着された台金2の外周縁部2aに、台金2の偏重量に応じて設けられた重量バランス調整手段としての所定面積の開口8を備えるため、開口8で台金2の重量のバランス不良を解消して台金2の回転時の振動を効果的に抑制でき、作業者に台金2の振動による負担や不安を与えることなく良好な切断面(綺麗な切断面)が得られる切断作業を容易に行うことができると共に、チップソー1や切断機に長期に亘る安定した切断性能を維持することができる。
特に、重量バランス調整手段が、台金2に加工された例えば所定内径φの円形の一つの開口8であるため、重量バランス調整手段の構成を簡略化したり、開口8で台金2自体の軽量化を図ることができると共に、外周縁部2aに開口8を形成することで、開口8の面積を極力小さくして、台金2自体の外周縁部2aにおける強度低下を防止することもできる。
また、開口8が、台金2をバランス計測治具10に垂直状態で回転自在に支持することで計測されたバランス不良位置P1と偏重量に基づいて加工されるため、バランス計測治具10で台金2の重量バランスの調整を確実かつ簡単に行うことができる。さらに、バランス計測治具10が、水平な基台11上に立設された支柱12と、支柱12の上部に配設されて台金2の取付穴3を回転自在に支持する軸受け13を備えるため、バランス計測治具10の構成を簡略化しつつバランス調整作業自体を簡単に行うことができて、チップソー1のコストアップを極力抑えることができる。
これらのことから、例えばロット生産されるチップソー1において、個々のチップソー1の重量バランスを調整して、均一バランス(重量アンバランスのないチップソー1)に設定できると共に、前述した台金2(チップソー1)の製造時の各工程における作業のバラツキやズレがあったとしても、前記各工程における精度を従来以上に高めることなくバラツキやズレ等の影響を簡単かつ確実に解消できて、開口8の加工追加による製造コストのアップをカバーしつつ、手作り的でかつ物作りへの信頼性を高めた高品質のチップソー1を得ることが可能になる。
また、本発明のチップソー1の製造方法によれば、チップ固着工程でチップ6が固着された台金2の偏重量に応じて、当該台金2の重量バランスを調整する重量バランス調整工程を備えるため、重量バランス調整工程で台金2の重量のバランス不良を解消して台金2の回転時の振動を抑制でき、作業者に振動による負担や不安を与えることなく良好な切断面が得られる切断作業を容易に行うことができると共に、長期に亘り安定した切断性能を得ることが可能なチップソーや切断機を得ることができる。
また、重量バランス調整工程が、バランス計測治具10に垂直状態で回転自在に支持された台金2のバランス不良位置P1と偏重量とを計測するバランス計測工程と、バランス計測工程で計測された台金2のバランス不良位置P1に偏重量に応じた開口8を加工するバランス量加工工程を備えるため、バランス計測治具10でバランス不良位置P1と偏重量を確実かつ簡単に計測しつつ開口8を加工できて、重量バランスの良好なチップソー1を容易に製造することができる。
また、バランス不良位置P1が、バランス計測治具10に回転自在に取り付けられた台金2を垂直面内で偏重量に応じて回転させ、回転が停止した状態の台金2の外周縁部2a下部をバランス不良位置P1として計測すると共に、バランス不良位置P1と直径方向反対側の台金2の外周縁部2a下部に所定重量の錘15を取り付けて回転させ、当該台金2が水平位置で停止する前記錘15の重量を偏重量として計測するため、バランス不良位置P1と偏重量を一層確実かつ簡単に計測できて、重量バランスの一層良好なチップソー1を容易に製造することができる。
そして、このような本発明の効果は、本件出願人が平成28年5月19日付けで特許出願した整理番号TGP0036に記載のチップソーにおいて、顕著な効果が得られることが確認されている。このチップソーは、中心位置に取付孔が形成された円盤状の台金と、該台金の外周縁部に形成した複数のチップ固着部に固着されたチップと、を備え、前記台金は、所定板厚の本体部と、該本体部の外周側に当該本体部の板厚より薄く一体形成され複数の刃室と前記チップ固着部が形成された刃部を有し、前記チップは、その刃先が前記台金の左右側面に向けて傾斜する左刃用と右刃用を有し、これらの各刃が前記刃部のチップ固着部に所定の形態で固着されていることを特徴とするものである。
なお、前記実施形態においては、重量バランス調整手段が一つの円形の開口8である場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば開口8を重量の重い外周縁部2aの所定範囲内に複数個設けても良いし、台金2に軽量化の目的で軽量穴が設けられている場合で、この軽量穴のいずれかがバランス不良位置P1に該当する場合は、当該軽量穴の内径を拡大すること等により、軽量穴を重量バランス調整手段として利用しても良い。また、開口8の形状も円形に限定されるものでもない。
本発明は、被切削材としての木材を切断するためのチップソーに限らず、台金の外周縁部にチップが固着されて被切削材を切断するための全てのチップソーに利用できる。
1・・・チップソー、2・・・台金、2a・・・外周縁部、3・・・軽量穴、4・・・刃室、5・・・チップ固着部、6・・・チップ、6a・・・固着面、6b・・・すくい面、6c・・・先端面、6d・・・側面、7・・・スリット、8・・・開口(重量バランス調整手段)、10・・・バランス計測治具、11・・・基台、12・・・支柱、13・・・軸受け、13a・・・中心軸、14・・・支持板、15・・・錘、φ・・・開口の内径、P1・・・バランス不良位置、L・・・水平線。

Claims (2)

  1. 円板状の台金の中心位置に取付穴を形成すると共にその外周縁部に所定間隔でチップ固着部を形成する台金成形工程と、前記台金成形工程で得られた台金のチップ固着部にチップをそれぞれ固着するチップ固着工程と、前記チップ固着工程で固着されたチップを研磨するチップ研磨工程と、前記チップ研磨工程で得られた台金の外周縁部のバランス不良位置に偏重量に応じた重量バランス調整手段を設けて当該台金の重量バランスを調整する重量バランス調整工程と、を備え、
    前記重量バランス調整工程は、バランス計測治具に回転自在に取り付けた台金を垂直状態で回転させ、回転停止した状態の台金の外周縁部下部をバランス不良位置として計測した後に、前記外周縁部下部と直径方向反対側の外周縁部に所定重量の錘を取り付けて回転させ、当該台金が水平位置で停止する前記錘の重量を前記偏重量として計測するバランス量計測工程と、前記バランス量計測工程で計測された台金のバランス不良位置に前記重量バランス調整手段としての所定面積の開口を加工するバランス量加工工程と、を備えることを特徴とするチップソーの製造方法。
  2. 前記バランス計測治具は、水平な基台上に立設された支柱と、前記支柱の上部に配設されて前記台金の取付穴を回転自在に支持する支持手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のチップソーの製造方法。
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