JP7100989B2 - 収納容器、および、巻回体入り収納容器 - Google Patents
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Description
本発明は、長尺物の切断性を向上可能にした収納容器、および、巻回体入り収納容器を提供することを目的とする。
図1が示すように、巻回体入り収納容器は、収納容器10、および、巻回体50Rを備える。収納容器10は、容器本体20、および、蓋体30を備える。収納容器10は、一方向(左右方向)に延びる直方体状を有する。収納容器10は、例えば、コートボール紙などの1枚の厚紙を折り曲げることによって製造される。収納容器10を構成する各板は、複数の板部材が積層された積層体として構成することも可能であり、樹脂などの紙以外の材料で構成することも可能である。巻回体50Rは、紙製の筒体50Cを備え、長尺物の一例であるラップフィルム50が、筒体50Cに巻き付けられている。
前板21、後板22、および、底板25は、左右方向に延びる矩形板状を有する。前板21と後板22とは、前後方向に向かい合う。底板25の前辺は、前板21の下辺であり、底板25の後辺は、後板22の下辺である。右板23、および、左板24は、矩形板状を有し、左右方向に向かい合う。右板23の下辺は、前板21の下辺、後板22の下辺、および、底板25の右辺に繋がる。左板24の下辺もまた、前板21の下辺、後板22の下辺、および、底板25の左辺に繋がる。
図1に戻り、蓋体30は、上板31、蓋前板32、蓋右板33、および、蓋左板34を備える。上板31は、後板22の上辺に回転可能に連接されている。上板31は、上板31の後辺を軸として、容器本体20に対して回転し、容器本体20の開口20Tを開閉する。
図4が示すように、筒体係止片41は、左右板23,24の各々から容器本体20の内側に向けて延びる。図4では、筒体係止片41の位置の範囲を説明する便宜上、2種類の筒体係止片41を1つの図中に示す。
[条件1]s+t≦L(mm)。
[条件1]の前提として、接触部Pと筒体中心50Aとは、高さ方向で一致する。
前側収納距離L(mm)は、巻回体50Rが前板21の内面に接触した状態での、前板21の内面と接触部Pとの間の前後方向での距離である。筒体厚さs(mm)は、筒体50Cの径方向での厚さである。巻物厚さt(mm)は、未使用時の巻回体50Rにおける径方向でのラップフィルム50の厚さである。
[条件2]L≦s+t+3(mm)。
[条件2]を満たす筒体係止片41は、未使用時の巻回体50Rと、前板21の内面との距離を3mm以下とする。そして、[条件2]を満たす筒体係止片41は、筒体係止片41の位置を適切に定めることができ、前側収納距離Lの設計において、製造時に筒体50Cの内部に筒体係止片41を挿入する場合に、筒体50Cと筒体係止片41との過度の接触を防ぎ、成形を安定させることができる。
筒体係止片41の高さ位置は、筒体50Cの内部で適宜選択される。
また、高さ方向において、接触部Pと筒体中心50Aとは、相互に一致してもよい。
なお、接触部Pは、筒体中心50Aよりも上方に位置してもよい。
[実施例]
収納容器と巻回体入り収納容器とについて、実施例を用いて説明する。
筒体50Cの内径 : R(mm)
前後幅W :R+17.3(mm)
筒体厚さs+巻物厚さt : 7.0(mm)
筒体係止片41の前後方向での最大幅:R- 4(mm)
前側収納距離L : 8.5(mm)
すなわち、筒体50Cの内径の1/2(R/2)と、前側収納距離Lとの総和は、前後幅Wの1/2よりも小さく、これによって、実施例の収納容器を得た。
なお、実施例の前側収納距離Lは、(筒体厚さs+巻物厚さt)よりも大きい。
[比較例1,2]
また、筒体係止片41を備えていないこと以外は、比較例1と同じくして、比較例2の収納容器、および、巻回体入り収納容器を得た。
実施例、および、各比較例の巻回体入り収納容器を用い、ラップフィルム50を約0.5mずつ繰り返して40mまで引き出し、この間、ラップフィルム50を左右方向の端部から切断し始める方式で、約1m間隔で、斜め切れ面積を測定した。なお、切断操作では、蓋体30を104°開け、かつ、掩蓋板32Pを前板21に押しつけない状態で、切断刃35の端部からラップフィルム50を切断した。
実施例、および、比較例2の巻回体入り収納容器を用い、前板が斜め上方を向くように容器を45°上側に傾けてラップフィルム50を1秒間で約0.5mずつ繰り返して引き出し、ラップフィルム50を引き出すことに要する力である引出力を測定した。引出力は、長さが50cmのラップフィルム50を収納容器から1秒間で引き出すことに要する力である。なお、引出力の測定機器には、引出力測定器(Access社製)を使用した。
実施例、および、比較例2の巻回体入り収納容器を用い、ラップフィルム50の切断に要する力であるカット力を測定した。なお、カット力の測定では、まず、収納容器10から引き出されたラップフィルム50における幅方向の中央部を、ステージなどに固定されたフォースゲージにチャックさせる。次いで、軸方向Aに沿う中心軸を回転軸として、収納容器10を90度回転させて、この間に得られるフォースゲージの測定値のなかの最大値を、閉蓋時のカット力として測定した。なお、この切断操作では、掩蓋板32Pを前板21に押しつけてラップフィルム50を切断した。なお、カット力の測定には、一軸カット試験機を使用した。
実施例、および、比較例2の巻回体入り収納容器を用い、蓋体30を開けた状態でのカット力の推移を測定した。また、比較例2の巻回体入り収納容器を用い、蓋体30を閉じた状態でのカット力の推移を測定した。カット力の推移の測定には、評価1と同じ機器を用いた。なお、カット力の推移の測定では、斜め切れ面積の測定時と同じく、まず、収納容器10から引き出されたラップフィルム50における幅方向の中央部を、ステージなどに固定されたフォースゲージにチャックさせる。次いで、ラップフィルム50を左右方向の端部から切断し始める方式で切断、この間に得られるフォースゲージの測定値の推移をカット力の推移として測定した。
(1)ラップフィルム50の切断操作において、特に、掩蓋板32Pを前板21に押しつけずにラップフィルム50を切断したり、蓋体30を閉じないでラップフィルム50を切断したりする場合にも、斜め切れが生じることを抑えることが可能となる。
(3)フラップ23F,24Fに筒体係止片41が位置する場合には、筒体係止片41を容器本体20の内側に折り曲げることが容易ともなる。
[筒体係止片41の位置]
・筒体係止片41は、左板24から割愛されて、右板23のみに備えられることも可能である。あるいは、筒体係止片41は、右板23から割愛されて、左板24のみに備えられることも可能である。すなわち、係止板は、右板23、および、左板24のいずれか一方とすることも可能である。左右板23,24のいずれか一方のみに筒体係止片41が備えられる構成であっても、上記(1)~(3)、(5)~(7)に準じた効果を得ることは可能である。なお、左右板23,24の両方が筒体係止片41を備える場合には、巻回体50Rの前後方向での位置が、巻回体50Rの左右両端で定められるため、上記(4)に記載の通り、上記(1)~(3)、(5)~(7)に準じた効果を高めることが可能でもある。
・切断刃の形状は、左右方向に延びる緩やかなV字状に限らず、例えば、左右方向に延びる直線状に変更することも可能である。また、左右方向に延びる全幅の切断刃に限らず、例えば左右方向の端部または中央部などの一部に切断刃を有する形状であってもよい。
・長尺物は、アルミニウム箔やクッキングシートに変更することも可能である。
・前板21が補助前板21Aを有さず、主前板21Bのみであってもよい。この場合、主前板21Bの後面(裏面)が容器本体20の内表面を構成する。
Claims (6)
- 前板、後板、左板、右板、および、底板を備え、前記底板と対向する上面が開口した容器本体であって、前記容器本体の延在方向と、長尺物の巻回体における軸方向とを平行にして、前記巻回体を収納するための容器本体と、
前記後板の上辺に回転可能に連接されて前記容器本体の開口を開閉するための上板と、前記上板の前辺に連接されて前記上板が前記開口を閉じた状態で前記前板を前記前板の前側から覆う掩蓋板とを備える蓋体と、
を備え、
前記左板、および、前記右板の少なくとも一方は、係止板であり、
前記係止板は、前記巻回体の筒内に挿入される片として1つの筒体係止片のみを備え、
前記係止板は、前記容器本体の外表面を構成する主板と、前記容器本体の内表面を構成する補助板とを備え、前記筒体係止片は、前記後板に連接される前記補助板にのみ形成され、
前記筒体係止片の前後方向での中心は、前記容器本体の中心よりも前側に位置する
収納容器。 - 前記筒体係止片は、前記係止板が備える罫線から前記筒内に向けて折り曲げられ、前記罫線の前後方向での中心は、前記容器本体の中心よりも前側に位置する
請求項1に記載の収納容器。 - 前記筒体係止片は、未使用時の前記巻回体の内面のうち前記巻回体の中心よりも前側で、前記巻回体と接触するように配置された
請求項1または2に記載の収納容器。 - 前記筒体係止片は、前記巻回体の消費により前記巻回体が縮径した状態において、前記巻回体の内面のうち前記巻回体の中心よりも前側で、前記巻回体と接触するように配置された
請求項1または2に記載の収納容器。 - 前記係止板は、前記右板、および、前記左板の両方である
請求項1から4のいずれか一項に記載の収納容器。 - 長尺物が巻かれた巻回体と、
請求項1から5のいずれか一項に記載の収納容器と、を備える
巻回体入り収納容器。
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| JP2018022147A JP7100989B2 (ja) | 2018-02-09 | 2018-02-09 | 収納容器、および、巻回体入り収納容器 |
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