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JP7101337B2 - 移動体を用いた電力供給システム - Google Patents
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JP7101337B2 - 移動体を用いた電力供給システム - Google Patents

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Description

本発明は、移動体を用いた電力供給システムに関するものである。
従来、特許文献1に示すように、発電機が搭載された移動電源車を用いて停電時の電力供給を行うものが考えられている。この移動電源車は、停電発生時の停電区間の配電線に接続されるとともに、発電機を運転して復旧までのバックアップを行う。
また、特許文献2に示すように、電気自動車を用いてピークカットを行う負荷平準化システムが考えられている。このシステムは、再生可能エネルギーの余剰電力や夜間の安価な電気を電気自動車のバッテリーに充電し、需要の増える昼間に放電することで、ピークカットによる負荷平準化を実行する。
しかしながら、特許文献1の移動電源車は、停電発生後にブラックアウトスタート(BOS)で発電機を起動して電力を供給するものであり、瞬時電圧低下時や停電発生時の無瞬断でのバックアップには対応していない。また、特許文献2の負荷平準化システムでは、負荷に対する瞬時電圧低下や停電に対応することができない。
特開平7-231579号公報 特開2007-282383号公報
一方、本願発明者は、分散電源が搭載された移動体を用いて、電力系統の電圧異常を補償する電圧補償動作及び電力系統に対する需要家設備の消費電力を抑制するピークカット動作を行う電力供給システムを考えている。
この移動体を用いた電力供給システムでは、需要家設備の負荷容量や受電電圧などに応じて需要家設備に導入する分散電源の仕様が種々異なることになる。これらの需要家設備に一々サービスマンを派遣して個別に仕様を設計していては、円滑にシステムを運用することが難しい。
そこで本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、需要家設備に移動体を導入して電圧補償動作及びピークカット動作を行う電力供給システムにおいて、そのシステム運用を円滑に行うことをその主たる課題とするものである。
すなわち本発明に係る移動体を用いた電力供給システムは、電力系統から給電される負荷を有する需要家設備に分散電源が搭載された移動体を導入し、前記分散電源を用いて電圧補償動作及びピークカット動作を行う移動体を用いた電力供給システムであって、前記需要家設備に設けられたユーザ端末と通信可能に接続されるとともに、前記移動体を有するサービス事業者に設けられた管理装置を備え、前記管理装置は、前記需要家設備における前記電圧補償動作及び前記ピークカット動作を行うために必要な予約情報を前記ユーザ端末から取得する情報受信部と、前記予約情報に基づいて前記移動体によるサービス内容を決定するサービス内容決定部とを有することを特徴とする。
このような本発明であれば、ユーザである需要家がユーザ端末から電圧補償動作及びピークカット動作を行うために必要な予約情報を入力することによって、サービス事業者の管理装置が予約情報に基づいてサービス内容を決定するので、需要家設備の負荷容量や受電電圧等に合わせた電力のデリバリーサービスを提供することができ、システム運用を円滑に行うことができる。また、分散電源を搭載した移動体を需要家設備に導入することによって、需要家は自ら分散電源を新規に導入する必要が無く、設備投資を抑えることができる。
需要家設備に最適なサービス内容を決定するためには、前記情報受信部は、前記需要家設備の負荷容量、受電電圧、及び、前記移動体の使用時間を含む予約情報を前記ユーザ端末から取得することが望ましい。
サービス内容決定部の具体的な実施の態様としては、前記サービス内容決定部は、前記予約情報に基づいて前記分散電源の容量を算出し、その算出結果に基づいて、前記分散電源を選定するとともに、前記移動体の車種を選定することが望ましい。
移動体が需要家設備において運用されている状態を監視して様々な状況に対応できるようにするためには、前記移動体は、前記需要家設備での前記分散電源の運転情報を前記管理装置に送信する情報送信部を有し、前記管理装置の情報受信部は、前記移動体から前記分散電源の運転情報を取得し、前記管理装置は、前記運転情報に基づいて前記分散電源を管理する電源管理部をさらに有することが望ましい。
具体的には、前記分散電源は発電機であり、前記移動体の情報送信部は、前記発電機の燃料残量を前記管理装置に送信するものであり、前記電源管理部は、前記燃料残量に基づいて燃料補給指令を生成することが望ましい。この構成であれば、発電機の燃料切れによるサービスの停止を回避することができる。また、燃料補給車などを需要家設備に手配する等により適切な時期に発電機の燃料補給を行うことができる。
また、前記移動体の情報送信部は、前記分散電源の故障情報を前記管理装置に送信し、前記電源管理部は、前記故障情報に基づいてメンテナンス指令を生成することが望ましい。この構成であれば、装置故障によるサービスの停止時間を可及的に短くすることができる。また、予備車両を手配する等の適切な処置を施すことができる。
分散電源の運転情報を用いて事後分析や次回以降のサービス向上に役立たせるためには、前記管理装置は、前記分散電源の運転情報を記録する情報記録部をさらに有することが望ましい。
電力供給システムを運用する上での具体的な実施の態様としては、前記管理装置は、前記分散電源の運転情報に基づいて前記移動体の運用レポートを作成する運用レポート生成部と、前記運用レポートを前記ユーザ端末に送信する情報送信部とをさらに有することが望ましい。
ユーザである需要家の利便性を向上させるためには、前記管理装置は、前記運用レポートに基づいて次回の運用プランを作成する運用プラン生成部をさらに有し、前記管理装置の情報送信部は、前記運用プランを前記ユーザ端末に送信することが望ましい。
過不足のないサービス用資源を確保するためには、前記管理装置は、過去所定期間における前記需要家設備への前記移動体によるサービス内容から事業者側で確保すべきサービス用資源の数量を算出する数量算出部をさらに有することが望ましい。
本発明の電力供給システムを導入する上で需要家設備における設備投資を抑えるためには、前記需要家設備には、前記電力系統と前記負荷とを遮断する遮断器を有するとともに、前記移動体に搭載された前記分散電源が接続される接続ユニットが設けられることが望ましい。
この構成において、移動体の具体的な実施の態様としては、前記接続ユニットにおいて前記遮断器よりも前記負荷側に接続される電力線と、前記電力線にAC/DC変換器を介して接続された蓄電装置と、前記AC/DC変換器及び前記蓄電装置の間にAC/DC変換器を介して接続された発電機とを有することが考えられる。
このように構成した本発明によれば、需要家設備に移動体を導入して電圧補償動作及びピークカット動作を行う電力供給システムにおいて、そのシステム運用を円滑に行うことができる。
本実施形態に係る移動体を用いた電力供給システムの構成を示す模式図である。 同実施形態において移動体が電力需要設備に導入された状態を示す模式図である。 同実施形態における移動体に搭載された分散電源の動作内容を示す図である。 同実施形態のユーザ端末、移動体及び管理装置の各情報のやり取りにおける機能構成を示す図である。 同実施形態の電力供給システムにおける予約からサービス提供前までのフローチャートである。 同実施形態の電力供給システムにおけるサービス提供実施中のフローチャートである。 同実施形態の電力供給システムにおけるサービス提供終了後及び在庫調整のフローチャートである。
以下に、本発明に係る移動体を用いた電力供給システムの一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の移動体を用いた電力供給システム100は、図1に示すように、電力系統1から給電される負荷2を有する需要家設備3に分散電源4が搭載された移動体5を導入し、分散電源4を用いて、電力系統1の電圧異常を補償する電圧補償動作及び電力系統に対する需要家設備3の消費電力を抑制するピークカット動作を行うものである。なお、本実施形態の分散電源4は、蓄電装置4a及び発電機4bを備えている。
<需要家設備3及び移動体5の基本構成>
電力供給システム100における需要家設備3の基本構成及び移動体5の基本構成について図2を参照して説明する。
需要家設備3には、移動体5に搭載された分散電源4が接続される接続ユニット6が設けられている。この接続ユニット6は、一端が電力系統側に接続されるとともに他端が負荷側に接続される電力線61を有しており、当該電力線61には、電力系統1と負荷2とを遮断するために遮断器62が設けられている。
移動体5は、例えば貨物自動車(トラック)等の自動車である。この移動体5には、接続ユニット6において遮断器62よりも負荷側に接続される電力線51と、当該電力線51にAC/DC変換器52を介して接続された蓄電装置4aと、AC/DC変換器52及び蓄電装置4aの間にAC/DC変換器53を介して接続された発電機4bとが搭載されている。なお、自動車が電気自動車(EV)又はプラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池車の場合には、それらに搭載された蓄電池を分散電源4として用いても良い。
また、移動体5には、接続ユニット6の遮断器62を制御するとともに、前記各変換器52、53及び発電機4b等を制御する制御装置7が設けられている。そして、この制御装置7によって電圧補償動作及びピークカット動作が実現される。その他、移動体5には、サービス事業者の管理装置20と通信回線を介して接続された通信装置8が設けられている。
次に、移動体5に設けられた制御装置7による電圧補償動作の一例及びピークカット動作の一例について図3を参照して説明する。
(1)ピークカット動作
制御装置7は、図示しない電力量計等から需要家設備3の受電電力を取得する。そして、その受電電圧がデマンド規制値に到達した場合に、制御装置7は、遮断器62を開放させるとともに発電機4bを起動させる。ここで、制御装置7は、発電機4bの出力電圧が安定するまでは、蓄電装置4aを放電させることによって負荷2に電力を供給する。そして、制御装置7は、発電機4bの出力電圧が安定した後は、蓄電装置4aに代えて発電機4bからの電力を負荷に供給する。その後、制御装置7は、受電電圧がデマンド規制値を下回った場合に、発電機4bを停止するとともに蓄電装置4aを放電させた後に、遮断器62を閉じる。なお、発電機4bを停止した後に、蓄電装置4aを放電させること無く、遮断器62を閉じても良い。
(2)電圧補償動作
制御装置7は、図示しない電圧測定器等から電力系統1の系統電圧を取得する。そして、その系統電圧が所定の整定値以下となった場合に、制御装置7は、遮断器62を開放させるとともに発電機4bを起動させる。ここで、制御装置7は、発電機4bの出力電圧が安定するまでは、蓄電装置4aを放電させることによって負荷2に電力を供給する。そして、制御装置7は、発電機4bの出力電圧が安定した後は、蓄電装置4aに代えて発電機4bからの電力を負荷に供給する。その後、制御装置7は、電力系統1が復電した場合に、発電機4bを停止させるとともに蓄電装置4aを放電させた後に、遮断器62を閉じる。なお、発電機4bを停止した後に、蓄電装置4aを放電させること無く、遮断器62を閉じても良い。また、瞬停については、容量が足りるのであれば、蓄電装置4aだけでの補償で対応しても良い。
<電力供給システム100の通信機器>
本実施形態の電力供給システム100は、図1に示すように、需要家設備3に設けられたユーザ端末10と、移動体5を有するサービス事業者に設けられ、ユーザ端末10とネットワークNTを介して通信可能に接続された管理装置20とを備えている。
ユーザ端末10は、CPU、メモリ、入出力インターフェース、キーボードなどの入力機器、通信機器及びディスプレイなど表示機器を備えた専用乃至汎用のコンピュータである。そして、ユーザ端末10は、メモリに格納された所定のプログラムに基づいてCPU及び周辺機器が協働することによって、図4に示すように、管理装置20に各種情報を送信する情報送信部10a及び管理装置20から各種情報を取得する情報受信部10bとしての機能を発揮する。
特に情報送信部10aは、電圧補償動作及びピークカット動作を行うために必要な予約情報を管理装置20に送信するものである。
具体的に情報送信部10aは、ユーザ(需要家)が入力機器により入力した需要家設備3の負荷設備の容量、需要家設備3の受電電圧、及び、移動体5(分散電源4)の使用時間等の予約情報を管理装置20に送信する。その他、予約情報には、設置場所の面積や制限重量等の設置場所に関する情報、車幅や車高などの車両制限に関する情報、騒音や振動等の環境規制に関する情報を含めることもできる。これら管理装置20に送信される予約情報は、ユーザを識別するためのユーザ識別子と紐付けられている。なお、ユーザの登録及び予約情報の入力は、サービス事業者が提供するホームページ等を介して行うことができる。
管理装置20は、CPU、メモリ、入出力インターフェース、キーボードなどの入力機器、通信機器及びディスプレイなど表示機器を備えた専用乃至汎用のコンピュータである。そして、管理装置20は、メモリに格納された所定のプログラムに基づいてCPU及び周辺機器が協働することによって、図4に示すように、情報受信部20a、サービス内容決定部20b、情報送信部20c、電源管理部20d、情報記録部20e、運用レポート生成部20f、料金算出部20g、運用プラン生成部20h、及び数量算出部20iと等しての機能を発揮する。
以下に各部の機能とともに移動体5を用いた電力供給システム100によるサービスの提供について説明する。
(1)サービス提供前(図5参照)
まずユーザ端末10よりユーザ登録を行い、そのユーザ情報を管理装置20が取得して記録及び管理する(S1-1)。
そして、ユーザがユーザ端末10を用いて当該ユーザ端末10に表示される予約情報登録画面により予約情報を入力すると、管理装置20の情報受信部20aは、ユーザ端末10の情報送信部10aから送信された予約情報を取得して、サービス内容決定部20bに出力する(S1-2)。
サービス内容決定部20bは、情報受信部20aにより取得された予約情報に基づいて、当該予約情報を送信したユーザに対する移動体5のサービス内容を決定する(S1-3)。
具体的にサービス内容決定部20bは、予約情報に基づいて分散電源4の容量を算出し、その算出結果に基づいて、分散電源4の選定を行うとともに、移動体5の車種を選定する。本実施形態のサービス内容決定部20bは、蓄電装置4aの容量を算出するとともに、発電機4bの容量を算出し、それら容量に合わせて蓄電装置4a及び発電機4bの選定し、必要であればそれらの台数の設定を行う。また、サービス内容決定部20bは、選定した蓄電装置4a及び発電機4b、及び、予約情報に含まれる設置場所に関する情報や車両制限に関する情報などに基づいて移動体5の車種を選定し、必要であれば移動体5の台数の設定を行う。その他、移動体5の搬入時間の設定やサービス料金の計算を行う。なお、選定可能な蓄電装置4aの情報、発電機4bの情報、移動体5の車種の情報などは予め管理装置20のメモリに記録されている。
そして、サービス内容決定部20bは、上記の決定した移動体5により目的地までの輸送及び設置が可能な否かを判断する(S1-4)。なお、この判断はサービス事業者のオペレータが行っても良い。
輸送及び設置が不可能の場合には、管理装置20の情報送信部20cは、ユーザ端末10にサービス提供が不可能である旨の情報を送信する(S1-5)。この情報は、専用のユーザ画面に表示するようにしても良いし、メール送信しても良い。その後、予約情報登録に戻る(S1-6)。
一方、輸送及び設置が可能の場合には、管理装置20の情報送信部20cは、ユーザ端末10にサービス提供が可能である旨の情報、予約確認情報、車両搬入時間の情報、サービス料金の情報を送信する(S1-7)。これらの情報は、専用のユーザ画面に表示するようにしても良いし、メール送信しても良い。
その後、管理装置20は、ユーザ端末10から予約情報の変更又はキャンセルの有無を判断する(S1-8)。なお、この判断は、サービス事業者のオペレータが行っても良い。
予約情報の変更又はキャンセルが無い場合には、事業者はサービス提供を実施する(S1-9)。予約情報の変更又はキャンセルがあった場合には、予約情報登録に戻る(S1-6)。
(2)サービス提供実施中(図6参照)
上記(1)の後、移動体5が需要家設備3に設置されて、蓄電装置4a及び発電機4bが接続ユニット6に接続されるとサービス提供が開始される(S2-1)。これにより、移動体5に搭載された制御装置7により電圧補償動作及びピークカット動作が実現される。そして、制御装置7は、需要家設備3での蓄電装置4a及び発電機4bの運転情報を生成する。また、通信装置8の情報送信部8aは、制御装置7により生成された蓄電装置4a及び発電機4bの運転情報を管理装置20に送信する。
管理装置20の情報受信部20aは、移動体5に搭載された通信装置8から送信される蓄電装置4a及び発電機4bの運転情報を取得する(S2-2)。情報受信部20aにより取得された運転情報は、電源管理部20d及び情報記録部20eに送られる。
具体的に情報受信部20aは、発電機4bの運転情報、蓄電装置4aの運転情報、発電機4bの燃料残量情報及び故障情報等を取得する。ここで、発電機4bの運転情報には、運転時刻、出力電力、燃料消費量等が含まれる。蓄電装置4aの運転情報には、運転時刻、充電/放電電力、充電状態(SOC)等が含まれる。故障情報には、発電機4bの故障の有無、蓄電装置4aの故障の有無等が含まれる。
電源管理部20dは、取得した運転情報において発電機4bの燃料残量が所定量(例えば満タンの20%以下)であるか否かを判断する(S2-3)。
燃料残量が所定量以下の場合には、電源管理部20dは、燃料補給指令を生成して、そのことを示す表示を管理装置20のディスプレイに表示する。その他、ブザーやランプ等の報知手段を用いてサービス事業者に報知するようにしても良い。これにより、サービス事業者は、燃料タンクFTを需要家設備3に向けて輸送する(S2-4)。これにより、発電機4bへの燃料補給が行われる(S2-5)。
一方、燃料残量が所定値よりも大きい場合には、電源管理部20dは、取得した運転情報に含まれる故障情報が復旧に時間がかかる故障か否かを判断する(S2-6)。
復旧に時間がかかる故障の場合には、電源管理部20dは、メンテナンス指令を生成して、そのことを示す表示を管理装置20のディスプレイに表示する。その他、ブザーやランプ等の報知手段を用いてサービス事業者に報知するようにしても良い。これにより、サービス事業者は、予備車両SVを需要家設備3に向かわせる(S2-7)。これにより、需要家設備3において予備車両SVへの交換が行われる(S2-8)。
復旧に時間がかかる故障ではない場合には、情報受信部20aによる運転情報の取得(S2-2)に戻る。
これら一連の動作において情報受信部20aにより取得された運転情報は、情報記録部20eに記録される。具体的に情報記録部20eには、例えば発電機4bの運転時刻及び出力電力が発電機4bの運転パターンとして記録され、蓄電装置4aの運転時刻及び充電/放電電力が蓄電装置4aの運転パターンとして記録され、発電機4bの燃料残量が燃料消費パターンとして記録され、故障情報はその故障内容が記録される(S2-9)。
ここで、燃料タンクFTの輸送方法の一例について以下に説明する。
既設運用の発電機4bの燃料残量をF0[L]とすると、発電機4bの運転継続時間dH[min]は、以下の数1となる。
Figure 0007101337000001
なお、dC[L/h]は発電機4bの燃料消費量(100%出力時)であり、%Pg[pu]は発電機4bの出力割合である。%Pgについては、ユーザ側の負荷パターンにより算出する。
%Pgは一定ではなく変動するため、上記の数1を時間軸で細かくして(分単位で)変形すると、以下の数2となる。
Figure 0007101337000002
上記の数2を用いて算出した運転継続時間によって、輸送のタイミングを決定して輸送を開始する。一方、輸送時間は交通状況や気象状況に応じて変動するため、交通状況や気象状況に応じて実際の輸送時間を見積もって運転継続時間と比較する。その結果、輸送時間が運転継続時間を上回る場合、以下の対策を実施する。
分散電源の制御:既設の発電機4bの出力を制限する。複数台設置のユーザの場合、最も燃料の少ない発電機4bの運転を停止するなど、台数制御する。また、バッテリーが大容量であれば、充電・放電でアシストして発電機4bの燃料消費を抑制する。
ユーザへの運転プランの提案:既設の発電機4b及び蓄電装置4aの出力のみでは対応できない場合には、ユーザに発電機4bの残りの運転継続時間の情報を提供し、負荷の制御を依頼する。具体的には優先順位の低い負荷の稼働を停止して、発電機4bの運転継続時間を伸ばす方法などで対応する。
(3)サービス提供の終了後(図7参照)
上記(2)のサービス提供が終了した後に、移動体5は接続ユニット6から切り離されて、サービス事業者に戻される(S3-1)。
管理装置20の運用レポート生成部20fは、分散電源4の運転情報などに基づいて移動体5の運用レポートを作成する。料金算出部20gは、発電機運転パターン及び蓄電装置4aの運転パターン等から利用料金を計算する。また、運用プラン生成部20hは、運転パターンに応じた次回の運用プランを生成する(S3-2)。そして、管理装置20は、運用レポート、利用料金及び次回の運用プランを送信する(S3-3)。これにより、サービス提供の一連の動作が終了する。
(4)年度末在庫調整(図7参照)
管理装置20の数量算出部20iは、過不足なくサービス用資源を確保できるように、事業者側で確保すべきサービス用資源の数量を算出する。
具体的に数量算出部20iは、例えば年間の燃料消費パターンから必要な燃料タンク数量を計算する。また、数量算出部20iは、例えば年間の故障情報から予備車両台数を計算する(S4-1)。これにより、サービス事業者は、移動体5(予備車両SV)の台数調整や燃料タンクFTの調整等を行う(S4-2)。
<本実施形態の効果>
このように構成した本実施形態の移動体5を用いた電力供給システム100によれば、ユーザがユーザ端末10から電圧補償動作及びピークカット動作を行うために必要な予約情報を入力することによって、サービス事業者の管理装置20が予約情報に基づいてサービス内容を決定するので、需要家設備3の負荷容量や受電電圧等に合わせた電力のデリバリーサービスを提供することができ、システム運用を円滑に行うことができる。また、分散電源4を搭載した移動体5を需要家設備3に導入することによって、ユーザは自ら分散電源4を新規に導入する必要が無く、設備投資を抑えることができる。
<変形実施形態>
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
例えば、移動体に搭載される分散電源として、太陽光発電装置等の再生可能エネルギー発電装置を用いても良い。
また、前記実施形態では、接続ユニットに遮断器を有する構成であったが、接続ユニットに遮断器を設けない構成であっても良い。この場合、遮断器を開閉する制御装置が移動体に搭載されない場合が考えられるが、遮断器を開閉させる制御信号を移動体に搭載された制御装置に入力する構成とすることで、前記実施形態と同様の動作を行うことができる。
さらに、サービス事業者は、移動体、燃料タンク、予備車両を複数の拠点に準備しておき、需要家からの予約情報に基づいて、需要家から最寄りの拠点から移動体を提供するようにしても良い。この場合、各拠点に事業者端末を設けておき、管理装置20から提供すべき拠点の事業者端末にサービス内容を示す情報を送信する。
前記移動体は、自動車の他、船舶、航空機、鉄道車両等であっても良い。
前記実施形態の移動体を用いた電力供給システムを用いて、発電設備や電力系統の無い離島などの無電化地域に電力を供給するようにしても良い。この場合に、移動体を用いた電力供給システムは、負荷を有する需要家設備に分散電源が搭載された移動体を導入し、前記分散電源を用いて負荷に給電する。
その他、本発明は前記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100・・・移動体を用いた電力供給システム
1 ・・・電力系統
2 ・・・負荷
3 ・・・需要家設備
4 ・・・分散電源
4a ・・・蓄電装置
4b ・・・発電機
5 ・・・移動体
51 ・・・電力線
52 ・・・AC/DC変換器
53 ・・・AC/DC変換器
6 ・・・接続ユニット
62 ・・・遮断器
10 ・・・ユーザ端末
20 ・・・管理装置
20a・・・情報受信部
20b・・・サービス内容決定部
20c・・・情報送信部
20d・・・電源管理部
20e・・・情報記録部
20f・・・運用レポート生成部
20h・・・運用プラン生成部
20i・・・数量算出部

Claims (12)

  1. 電力系統から給電される負荷を有する需要家設備に分散電源が搭載された移動体を導入し、前記分散電源を用いて電圧補償動作及びピークカット動作を行う移動体を用いた電力供給システムであって、
    前記需要家設備に設けられたユーザ端末と通信可能に接続されるとともに、前記移動体を有するサービス事業者に設けられた管理装置を備え、
    前記管理装置は、
    前記需要家設備における前記電圧補償動作及び前記ピークカット動作を行うために必要な予約情報を前記ユーザ端末から取得する情報受信部と、
    前記予約情報に基づいて前記移動体によるサービス内容を決定するサービス内容決定部とを有する、移動体を用いた電力供給システム。
  2. 前記情報受信部は、前記需要家設備の負荷容量、受電電圧、及び、前記移動体の使用時間を含む予約情報を前記ユーザ端末から取得する、請求項1記載の移動体を用いた電力供給システム。
  3. 前記サービス内容決定部は、前記予約情報に基づいて前記分散電源の容量を算出し、その算出結果に基づいて、前記分散電源を選定するとともに、前記移動体の車種を選定する、請求項1又は2記載の移動体を用いた電力供給システム。
  4. 前記移動体は、前記需要家設備での前記分散電源の運転情報を前記管理装置に送信する情報送信部を有し、
    前記管理装置の情報受信部は、前記移動体から前記分散電源の運転情報を取得し、
    前記管理装置は、前記運転情報に基づいて前記分散電源を管理する電源管理部をさらに有する、請求項1乃至3の何れか一項に記載の移動体を用いた電力供給システム。
  5. 前記分散電源は発電機であり、
    前記移動体の情報送信部は、前記発電機の燃料残量を前記管理装置に送信するものであり、
    前記電源管理部は、前記燃料残量に基づいて燃料補給指令を生成する、請求項4記載の移動体を用いた電力供給システム。
  6. 前記移動体の情報送信部は、前記分散電源の故障情報を前記管理装置に送信し、
    前記電源管理部は、前記故障情報に基づいてメンテナンス指令を生成する、請求項4又は5記載の移動体を用いた電力供給システム。
  7. 前記管理装置は、前記分散電源の運転情報を記録する情報記録部をさらに有する、請求項4乃至6の何れか一項に記載の移動体を用いた電力供給システム。
  8. 前記管理装置は、前記分散電源の運転情報に基づいて前記移動体の運用レポートを作成する運用レポート生成部と、前記運用レポートを前記ユーザ端末に送信する情報送信部とをさらに有する、請求項4乃至7の何れか一項に記載の移動体を用いた電力供給システム。
  9. 前記管理装置は、前記運用レポートに基づいて次回の運用プランを作成する運用プラン生成部をさらに有し、
    前記管理装置の情報送信部は、前記運用プランを前記ユーザ端末に送信する、請求項8記載の移動体を用いた電力供給システム。
  10. 前記管理装置は、過去所定期間における前記需要家設備への前記移動体によるサービス内容から事業者側で確保すべきサービス用資源の数量を算出する数量算出部をさらに有する、請求項1乃至9の何れか一項に記載の移動体を用いた電力供給システム。
  11. 無電化地域にある負荷を有する需要家設備に前記移動体を導入し、前記分散電源を用いて前記負荷に給電する、請求項1乃至10の何れか一項に記載の移動体を用いた電力供給システム。
  12. 前記需要家設備は、前記電力系統と前記負荷とを遮断する遮断器を有するとともに、前記移動体に搭載された前記分散電源が接続される接続ユニットを有しており、
    前記移動体は、前記接続ユニットにおいて前記遮断器よりも前記負荷側に接続される電力線と、前記電力線にAC/DC変換器を介して接続された蓄電装置と、前記AC/DC変換器及び前記蓄電装置の間にAC/DC変換器を介して接続された発電機とを有する、請求項1乃至10の何れか一項に記載の移動体を用いた電力供給システム。
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