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JP7108515B2 - 圧縮機 - Google Patents
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JP7108515B2 - 圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機に関する。
ガスを圧縮して高圧ガスを生成するための装置として圧縮機が知られている。圧縮機は、軸線回りに回転するロータと、ロータの外周面に設けられたインペラと、これらロータ及びインペラを外周側から覆うことで流路を形成するケーシングと、を備えている。インペラがロータと一体に回転することで、流路中を流通するガスが圧縮される。圧縮されたガスは、圧縮前に比べて温度・圧力が上昇した状態となる。
ここで、例えばエチレンのような有機物質を含むガスを圧縮機内に流通させる場合、ガス温度の上昇に伴って、ガスに含まれる化合物が圧縮機内部で重合して、ファウリングと呼ばれるポリマー(重合体)が形成されることがある。このようなファウリングが流路を形成する壁面に付着すると、圧縮機の効率低下を招く可能性がある。また、ファウリングがロータに付着すると、ロータのアンバランスに起因する振動につながる可能性がある。
そこで、圧縮機内のファウリングを除去するための技術として、例えば下記特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1には、圧縮機の入口流路上に設けられた入口案内羽根から洗浄液を供給することで、案内羽根よりも下流側の領域を洗浄する装置が記載されている。
国際公開第2016/042825号
しかしながら、上記特許文献1に記載された構成では、洗浄液を供給するためのノズルが入口案内羽根に設けられていることから、入口案内羽根よりも上流側の領域を洗浄することができない。また、メンテナンス等でノズルにアクセスする際の作業性も限定的である。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、より容易かつ効率的に洗浄することが可能な圧縮機を提供することを目的とする。
本発明の第一態様に係る圧縮機は、軸線回りに回転する回転軸、及び前記回転軸と一体に設けられたインペラを有するロータと、前記ロータを囲うとともに、前記インペラの前段に前記軸線を囲う環状をなす入口流路を形成するケーシング本体、及び、径方向の外側から前記入口流路に流体を導入する入口ノズルを有するケーシングと、前記入口ノズルに接続されて外部から前記入口ノズルへ前記流体を導入させる外部配管と、前記外部配管の内部に対して、前記外部配管の周方向の複数個所から洗浄液を供給する洗浄液供給部と、を備え、前記入口ノズルは、前記径方向の外側から内側に向かうにしたがって、前記径方向から見た場合の断面積が次第に減少するように形成され、前記外部配管は、前記入口ノズルに直接接続されるように取り付けられ、前記入口ノズルに対して直線状をなす流路を形成するように延びる直管部と、前記直管部に対して前記入口ノズルとは反対側に接続されて、湾曲した流路を形成する湾曲部と、を有し、前記直管部は、その延在方向の全域にわたって同一の径寸法を有する円筒状の配管であり、前記洗浄液供給部は、前記直管部に設けられている。
上記構成によれば、入口ノズルよりもさらに上流側に位置する外部配管の内部に洗浄液が供給される。したがって、入口ノズル及び入口流路にも洗浄液を行き渡らせることができる。さらに、洗浄液供給部は、外部配管における周方向の複数個所から洗浄液を供給することから、入口ノズル及び入口流路における周方向の全域にわたって均一に洗浄することができる。加えて、上記の構成によれば、外部配管と洗浄液供給部を取り付けることのみによって、効率的な洗浄が可能な圧縮機を容易に得ることができる。即ち、既設の圧縮機に対しても、圧縮機の内部を改修することなく、外部配管と洗浄液供給部を容易に追設することができる。
また、浄液供給部が外部配管の直管部に設けられていることから、外部配管内でさらに均一に洗浄液を拡散させることができる。一方で、洗浄液供給部が直管部よりも上流側の湾曲部に設けられている場合、湾曲部を通過する際に洗浄液の分布に偏りが生じてしまう可能性がある。上記構成によれば、このような可能性を低減することができる。
本発明の第二態様に係る圧縮機では、前記洗浄液供給部は、前記外部配管の内部と外部とを貫通した状態で前記外部配管の周方向に間隔をあけて複数配置され、前記外部配管の内部に向かって前記洗浄液を噴射する複数のノズル部と、前記外部配管の外部で、前記複数のノズル部を互いに接続する周方向流路部と、前記洗浄液を貯留するタンク部と、前記タンク部と前記周方向流路部とを接続する供給流路部と、前記タンク部内の前記洗浄液を前記周方向流路部に圧送するポンプ部と、を有していてもよい。
上記構成によれば、各ノズル部に対して洗浄液を供給する周方向流路部は、外部配管のさらに外部に設けられている。したがって、メンテナンスを行う際に、周方向流路部に対して容易にアクセスすることができる。
本発明の第三態様に係る圧縮機では、前記複数のノズル部は、前記外部配管の周方向に等間隔をあけて配置されていてもよい。
上記構成によれば、複数のノズル部が外部配管の周方向に等間隔をあけて配置されていることから、周方向の全域にわたって均一に洗浄液を供給することができる。
本発明によれば、より容易かつ効率的に洗浄することが可能な圧縮機を提供することができる。
本発明の実施形態に係る圧縮機の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る圧縮機の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る洗浄液供給部の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るノズルの構成を示す断面図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。圧縮機100は、例えばエチレンプラントで使用される。図1に示すように、本実施形態に係る圧縮機100は、流体を圧縮する圧縮機本体1と、圧縮機本体1に流体を供給する供給配管(外部配管)2と、圧縮機本体1で圧縮された流体を吐出する吐出配管3と、供給配管2に設けられた洗浄液供給部4と、を備えている。
圧縮機本体1は、一例としてエチレンガスを含む有機化学物質を流体(プロセスガス)として用いる。このため、継続的な運転に伴って、圧縮機本体1内において流体が流通する流路を形成する壁面に、ファウリングと呼ばれる重合体が付着することがある。洗浄液供給部4は、このファウリングを洗浄液によって取り除くために設けられている。
以下、図2を参照して圧縮機本体1の構成について説明する。圧縮機本体1は、軸線Aに沿って延びるロータ10と、ロータ10の外周側を覆う筒状のケーシング5と、を備えている。ロータ10は、軸線Aに沿って延びている。ロータ10は、軸線A回りに回転可能な柱状の回転軸11と、回転軸11と一体に設けられた複数(本実施形態では二つ)のインペラ12と、を有している。本実施形態では、回転軸11の軸線Aは、水平方向に延びている。軸線Aの延びる軸線方向Daにおける回転軸11の両端部はそれぞれ軸受部6によって、ケーシング5に対して回転可能に支持されている。さらに、回転軸11は不図示の変速機やタービン等の他の回転機械に接続されている。
二つのインペラ12は、回転軸11に対して軸線方向Daに間隔をあけて並ぶように配置されている。インペラ12は、回転軸11の外周面から軸線Aに対する径方向Drに広がる円盤状のディスク13と、軸線方向Daにおけるディスク13の両面のうち、一方側の面(流路形成面13S)に設けられた複数のブレード14と、を有している。ここで、圧縮機本体1における径方向Drは、軸線Aを基準とした径方向である。ディスク13の流路形成面13Sは、軸線方向Daの一方側から他方側に向かうにしたがって径方向Drの内側から外側に広がるように湾曲している。この流路形成面13S上には、軸線Aを中心として放射状に延びる複数のブレード14が設けられている。詳しくは図示しないが、各ブレード14は、径方向Drの内側から外側に向かうにしたがって、圧縮機本体1における周方向Dcの一方側から他方側に向かって湾曲している。ここで、圧縮機本体1における周方向Dcとは、軸線Aを中心とする回転軸11の外周面に沿った方向である。
なお、本実施形態ではロータ10に二つのインペラ12が設けられている例について説明したが、インペラ12の個数は二つに限定されず、一つや三つ以上であってもよい。また、インペラ12は、本実施形態のようにカバーを有していないオープンインペラに限定されるものではなく、カバーを有するクローズドインペラであってもよい。また、二つのインペラ12は互いに同等の構成を有しているが、以降の説明では、二つのインペラ12のうち、軸線方向Daの一方側(前段)に位置するインペラ12を第一インペラ12Aと称する。軸線方向Daの他方側(後段)に位置するインペラ12を第二インペラ12Bと称する。さらに、軸線方向Daにおいて、第二インペラ12Bから見て第一インペラ12Aが位置する側を上流側と称する。軸線方向Daにおいて、第一インペラ12Aから見て第二インペラ12Bが位置する側を下流側と称する。
ケーシング5は、上述のロータ10を外側から囲うとともに、内部に流路Fpを形成するケーシング本体51と、流路Fpの入口側に接続された入口ノズル52と、出口側に接続された出口ノズル53と、を有している。ケーシング本体51は、軸線Aを中心とする円筒状をなしている。ケーシング本体51の内部の流路Fpは、軸線方向Daの一方側から他方側に向かって順に、入口流路F1、案内流路F2、第一圧縮流路F3、リターン流路F4、第二圧縮流路F5、出口流路F6を有している。
入口流路F1は、軸線Aを囲う環状をなしている。入口流路F1は上述の第一インペラ12Aの上流側(軸線方向Daの一方側)に位置している。入口流路F1の一端は、入口ノズル52に連通する吸気口24とされている。この吸気口24には、後述する入口ノズル52が取り付けられている。入口流路F1の径方向Drの内側には、案内流路F2が接続されている。
案内流路F2は、軸線方向Daの一方側から他方側に向かうにしたがって、径方向Drから軸線方向Daに向きを変えるように延びている。軸線方向Daにおける案内流路F2の寸法は、入口流路F1の寸法よりも小さく設定されている。案内流路F2上には入口案内羽根30が設けられている。入口案内羽根30は、軸線Aを中心とする放射状に複数設けられている。入口案内羽根30は、案内流路F2を通過する流体の流れを整流するために設けられている。
第一圧縮流路F3は、ケーシング本体51の内周面と、インペラ12(第一インペラ12A)の流路形成面13Sと、ブレード14とによって形成されている。第一圧縮流路F3は、軸線方向Daの一方側から他方側に向かうにしたがって、軸線方向Daから径方向Drに流路の向きを変えるように延びている。第一圧縮流路F3の径方向Drの外側の端部には、リターン流路F4が接続されている。
リターン流路F4は、径方向Drの内側から外側に向かって延びるリターン流路前半部F41と、リターン流路前半部F41とは180°向きを変えて再び径方向Drの外側から内側に向かって延びるリターン流路後半部F42と、リターン流路前半部F41の径方向Drの外側の端部とリターン流路後半部F42の径方向Drの外側の端部とを接続する転向部F43と、を有している。リターン流路後半部F42内には、軸線Aを中心として放射状に配置された複数のリターンベーン40が設けられている。リターンベーン40は、リターン流路後半部F42を流通する流体の流れを整流するために設けられている。リターン流路F4の下流側の端部には、第二圧縮流路F5が接続されている。
第二圧縮流路F5は、第一圧縮流路F3と同様に、ケーシング本体51の内周面と、第二インペラ12Bの流路形成面13Sとによって形成されている。第二圧縮流路F5は、軸線方向Daの一方側から他方側に向かうにしたがって、軸線方向Daから径方向Drに流路の向きを変えるように延びている。第二圧縮流路F5の径方向Drの外側の端部には、出口流路F6が接続されている。
出口流路F6は、軸線Aを中心とする環状をなしている。出口流路F6の一端は、ケーシング本体51の外部に連通する吐出口25とされている。この吐出口25には、後述する出口ノズル53が取り付けられている。
入口ノズル52は、入口流路F1に対して吸気口24を介して径方向Drの外側から流体を導入するために設けられている。入口ノズル52は、ケーシング本体51と一体に形成されている。入口ノズル52は、径方向Drの外側から内側に向かうにしたがって、径方向Drから見た場合の断面積が次第に減少するように形成されている。
出口ノズル53は、出口流路F6から吐出口25を介して径方向Drの外側に流体を排出するために設けられている。出口ノズル53は、ケーシング本体51と一体に形成されている。入口ノズル52と同様に、出口ノズル53は、径方向Drの外側から内側に向かうにしたがって、径方向Drから見た場合の断面積が次第に減少するように形成されている。
さらに、本実施形態では、入口ノズル52及び出口ノズル53は、ともに同一の方向に延びている。より具体的には、これら入口ノズル52及び出口ノズル53は、ケーシング本体51から、軸線Aに対して直交する鉛直方向の下側(即ち、径方向Drの外側)に向かって延びている。
例えば、フレーム構造をなす台板50が建屋内で中二階を形成している場合、ケーシング本体51は、階上部分に配置され、入口ノズル52及び出口ノズル53と、これらに接続される配管は階下部分に配置されている。即ち、台板50が枠状に組まれた例では、ケーシング本体51は、地面から鉛直方向に離れた台板50の上部分に設置されている。
入口ノズル52の下側(径方向Drの外側)の端部には、供給配管2が接続されている。つまり、供給配管2は、入口ノズル52におけるケーシング本体51と繋がっている側と反対側の端部と接続されている。供給配管2は、入口ノズル52に直接接続される直管部21と、直管部21に対して入口ノズル52とは反対側に接続される湾曲部22とを有している。
直管部21は、入口ノズル52に対して直線状をなす流路を形成するように径方向Drに延びている。直管部21は、その延在方向の全域にわたって同一の径寸法を有する円筒状の配管である。
湾曲部22は、直管部21から鉛直方向の下方に向かった後に軸線方向Daの上流側に向かうように、湾曲した流路を形成している。湾曲部22は、一端が直管部21に接続され、他端が不図示の流体供給源に接続されている。湾曲部22の湾曲方向や寸法は、プラントの設計や仕様に応じて適宜設定される。
出口ノズル53の下側(径方向Drの外側)の端部には、吐出配管3(図1参照)が接続されている。つまり、吐出配管3は、出口ノズル53におけるケーシング本体51と繋がっている側と反対側の端部と直接接続されている。吐出配管3は、出口ノズル53を通じて吐出された圧縮後の流体を後続の各種装置(不図示)に導くために設けられている。
供給配管2における直管部21には、洗浄液供給部4が設けられている。図2又は図3に示すように、洗浄液供給部4は、複数のノズル部41と、周方向流路部42と、複数のチューブ43と、タンク部44と、供給流路部45と、ポンプ部46と、流量調整バルブ47とを有している。複数のノズル部41は、供給配管2の周方向(配管周方向)Dpcに互いに間隔をあけて配置されている。ここで、供給配管2の周方向Dpcとは、直管部21の中心軸を基準として、直管部21の外周面に沿った方向である。本実施形態では供給配管2の周方向Dpcに等間隔(90°間隔)に四つのノズル部41が設けられている。各ノズル部41は、直管部21の内部と外部とを貫通した状態で、直管部21に固定されている。これにより、各ノズル部41は、供給配管2の内部に向かって洗浄液を拡散するように噴射する。洗浄液としては、上述のファウリングを分解除去することが可能な油脂(有機化合物)と、水とを含む液剤が用いられる。
四つのノズル部41には、チューブ43を介して一つの周方向流路部42が接続されている。図3に示すように、周方向流路部42は、供給配管2の外部に設けられた環状の流路である。周方向流路部42は、洗浄液を貯留するタンク部44から供給された洗浄液を各ノズル部41に分配する。周方向流路部42は、供給流路部45を介してタンク部44と接続されている。供給流路部45上には洗浄液を周方向流路部42に圧送するためのポンプ部46が設けられている。供給流路部45上におけるポンプ部46よりも周方向流路部42に近い位置には、流量調整バルブ47が設けられている。流量調整バルブ47によって、供給流路部45を介して周方向流路部42に供給される洗浄液の供給量が調整可能とされている。
図4に示すように、各ノズル部41は、直管部21に形成された支持孔54に挿通されるホルダ部41Aと、ホルダ部41Aにおける供給配管2の内部を向く端部に取り付けられたノズル本体41Bと、を有している。ホルダ部41Aは、供給配管2の外周面に対して垂直に延びる円筒状をなしている。ホルダ部41Aは、直管部21の外部でチューブ43と接続されている。ホルダ部41Aには、直管部21の内部に突出するように配置されたノズル本体41Bが取り付けられている。ノズル本体41Bには、チューブ43と連通する噴射孔Hが形成されている。ノズル本体41Bは、噴射孔Hを通じて液剤を噴霧することが可能なスプレーノズルである。チューブ43を通じて供給された洗浄液は、このノズル本体41Bから供給配管2の内部に向かって噴射される。
四つのノズル部41は、直管部21の延びる方向(即ち、軸線Aに対する径方向Dr)において、互いに同一の位置に設けられている。これらノズル部41での径方向Drにおける位置は、直管部21の径寸法をDとした時、入口ノズル52の下端部(直管部21と接続されている端部)を基準として1D~6Dの範囲内に配置されることが望ましい。より望ましくは、ノズル部41は、入口ノズル52から2D~5Dの範囲内に配置される。最も望ましくは、ノズル部41は入口ノズル52から3Dの位置に設けられる。一方で、ノズル部41は、上述の直管部21の径寸法D以上に入口ノズル52から離間していない場合、ノズル部41から直管部21内に噴射された洗浄液が十分に拡散されずに入口ノズル52に流入する可能性がある。さらに、ノズル部41が入口ノズル52から上述の直管部21の径寸法Dの6倍(6D)よりも遠い位置に配置されている場合、直管部21が長くなるために機器の設置スペースが大きくなってしまう。したがって、上記のような範囲でノズル部41を配置することが望ましい。
次に、本実施形態に係る圧縮機100の動作について説明する。圧縮機100では、ロータ10が回転することによって、供給配管2から入口ノズル52を通じて流路Fp内に流体が吸入される。流路Fp内に吸入された流体は、上述の案内流路F2内で入口案内羽根30によって整流された後、第一圧縮流路F3に流入する。第一圧縮流路F3では、第一インペラ12Aの回転に伴って流体が圧縮される。圧縮された流体はリターン流路F4を経て第二圧縮流路F5に流入する。第二圧縮流路F5で流体はさらに圧縮された後、出口流路F6、出口ノズル53を経て吐出配管3に送られる。
ここで、例えばエチレンのような有機物質を含むガスを、流体として、圧縮機100に流通させる場合、ガスを圧縮する際の温度上昇によって、ガスに含まれる化合物が圧縮機100内部で重合される。これにより、圧縮機100内部で、ファウリングと呼ばれるポリマー(重合体)が形成されることがある。このようなファウリングが流路Fpの壁面に付着すると圧縮機100の効率低下を招く可能性がある。また、ファウリングがインペラ12に付着すると、ロータ10のアンバランスに起因する振動につながる可能性がある。
そこで、本実施形態に係る圧縮機100で、洗浄液供給部4によって洗浄液が流路Fpに供給される。具体的には、各ノズル部41から直管部21の内部に洗浄液が放射状に噴射される。各ノズル部41から噴射された洗浄液は、流体の流れに乗って直管部21から入口ノズル52内に流入し、流路Fp内を流れる。これにより、洗浄液が流通する経路上にある入口ノズル52、入口流路F1、案内流路F2、入口案内羽根30、第一圧縮流路F3(第一インペラ12A)、リターン流路F4、第二圧縮流路F5(第二インペラ12B)、及び出口流路F6が洗浄され、ファウリングを取り除くことができる。除去されたファウリングの残滓物は、不図示のドレーン配管を通じて外部に排出される。
このような構成によれば、入口ノズル52よりもさらに上流側に位置する供給配管2の内部に洗浄液が供給される。したがって、入口ノズル52及び入口流路F1にも洗浄液を行き渡らせることができる。
さらに、洗浄液供給部4は、供給配管2の周方向Dpcの複数個所から洗浄液を供給することから、入口ノズル52及び入口流路F1における流れ方向と直交する流路断面の全域にわたって均一に洗浄することができる。
加えて、上記の構成によれば、供給配管2と洗浄液供給部4を取り付けることのみによって、効率的な洗浄が可能な圧縮機100を容易に得ることができる。即ち、既設の圧縮機本体1に対しても、圧縮機本体1の内部を改修することなく、圧縮機本体1の外部から供給配管2と洗浄液供給部4を容易に追設することができる。したがって、より容易かつ効率的に洗浄することが可能な圧縮機100を提供することができる。
また、仮に、周方向流路部42が例えば直管部21の内部に形成されている場合、メンテナンスを行う際に直管部21を分解する必要があることから、作業性が低下してしまう。しかしながら、各ノズル部41に対して洗浄液を供給する周方向流路部42は、圧縮機本体1だけでなく、直管部21の外部に設けられている。したがって、メンテナンスを行う際に、周方向流路部42に対して容易にアクセスすることができる。
加えて、複数のノズル部41が供給配管2の周方向Dpcに等間隔をあけて配置されていることから、直管部21に対して周方向Dpcの全域にわたって均一に洗浄液を供給することができる。
さらに加えて、洗浄液供給部4が、供給配管2の中でも入口ノズル52直接接続された直管部21に設けられている。そのため、入口ノズル52に対して、さらに均一に洗浄液を供給することができる。仮に、洗浄液供給部4が直管部21よりも上流側の湾曲部22に設けられている場合、湾曲部22を通過する際に洗浄液の分布に偏りが生じてしまう可能性がある。その結果、洗浄液は、偏ったまま入口ノズル52に到達してしまい、効果的に洗浄が行えない可能性がある。しかしながら、上記構成によれば、このような可能性を低減することができる。
(実施形態の他の変形例)
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上記実施形態では、洗浄液供給部4が四つのノズル部41を有する例について説明した。しかしながら、ノズル部41の個数は四つに限定されず、供給配管2の径寸法や洗浄液の拡散の程度に基づいて適宜変更することが可能である。また、洗浄液供給部4は、供給配管2の延びる方向に間隔をあけて複数段にわたって設けられてもよい。さらに、この場合、互いに隣り合う段同士の間で、供給配管2の周方向Dpcにおけるノズル部41の位置が異なっていてもよい。このような構成によれば、より均一に洗浄液を供給することができる。
また、上記実施形態では、供給配管2が直管部21と湾曲部22とを含む二つの配管によって構成されている例について説明した。しかしながら、供給配管2の構成は上記に限定されず、直管部21と湾曲部22とが一体に形成されていてもよい。
さらに、洗浄液供給部4のみによって圧縮機本体1内が洗浄されることに限定されるものではない。例えば、洗浄液供給部4とは別に洗浄液を、圧縮機本体1におけるリターン流路F4内に噴射させる構造を有していてもよい。その際、好ましくは、リターン流路F4の転向部F43に洗浄液を噴射するノズルのような構造を設けることが望ましい。
1 圧縮機本体
2 供給配管
3 吐出配管
4 洗浄液供給部
5 ケーシング
6 軸受部
10 ロータ
11 回転軸
12 インペラ
13 ディスク
14 ブレード
21 直管部
22 湾曲部
24 吸気口
30 入口案内羽根
40 リターンベーン
41 ノズル部
42 周方向流路部
43 チューブ
44 タンク部
45 供給流路部
46 ポンプ部
47 流量調整バルブ
50 台板
51 ケーシング本体
52 入口ノズル
53 出口ノズル
54 支持孔
100 圧縮機
12A 第一インペラ
12B 第二インペラ
13S 流路形成面
41A ホルダ部
41B ノズル本体
A 軸線
F1 入口流路
F2 案内流路
F3 第一圧縮流路
F4 リターン流路
F41 リターン流路前半部
F42 リターン流路後半部
F43 転向部
F5 第二圧縮流路
F6 出口流路
Fp 流路
Da 軸線方向
Dr 径方向
Dc 圧縮機本体の周方向
Dpc 供給配管の周方向(配管周方向)

Claims (3)

  1. 軸線回りに回転する回転軸、及び前記回転軸と一体に設けられたインペラを有するロータと、
    前記ロータを囲うとともに、前記インペラの前段に前記軸線を囲う環状をなす入口流路を形成するケーシング本体、及び、径方向の外側から前記入口流路に流体を導入する入口ノズルを有するケーシングと、
    前記入口ノズルに接続されて外部から前記入口ノズルへ前記流体を導入させる外部配管と、
    前記外部配管の内部に対して、前記外部配管の周方向の複数個所から洗浄液を供給する洗浄液供給部と、を備え
    前記入口ノズルは、前記径方向の外側から内側に向かうにしたがって、前記径方向から見た場合の断面積が次第に減少するように形成され、
    前記外部配管は、前記入口ノズルに直接接続されるように取り付けられ、前記入口ノズルに対して直線状をなす流路を形成するように延びる直管部と、
    前記直管部に対して前記入口ノズルとは反対側に接続されて、湾曲した流路を形成する湾曲部と、を有し、
    前記直管部は、その延在方向の全域にわたって同一の径寸法を有する円筒状の配管であり、
    前記洗浄液供給部は、前記直管部に設けられている圧縮機。
  2. 前記洗浄液供給部は、
    前記外部配管の内部と外部とを貫通した状態で前記外部配管の周方向に間隔をあけて複数配置され、前記外部配管の内部に向かって前記洗浄液を噴射する複数のノズル部と、
    前記外部配管の外部で、前記複数のノズル部を互いに接続する周方向流路部と、
    前記洗浄液を貯留するタンク部と、
    前記タンク部と前記周方向流路部とを接続する供給流路部と、
    前記タンク部内の前記洗浄液を前記周方向流路部に圧送するポンプ部と、
    を有する請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記複数のノズル部は、前記外部配管の周方向に等間隔をあけて配置されている請求項2に記載の圧縮機。
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