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JP7108913B2 - 通信装置 - Google Patents
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JP7108913B2 - 通信装置 - Google Patents

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Description

本開示は、自動車等の車両に用いて好適な通信装置に関する。
自動車等の車両に用いられるネットワーク接続手段の1つにTCU(Telematics Communication Unit)があり、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された車載通信ユニットは、車両向けのサービスを提供するサーバ端末との間で、サービスの提供を受けるために移動体通信網を開始して通信を行うものであり、車両向けのサービスを提供するサーバ端末からサービスを受けるための通信が不能な場合に通信モジュールの動作をリセットするようにしている。
国際公開第2015/146233号
しかしながら、アンテナ素子を内蔵するTCUの場合、シャークフィンなどの外部(例えば、車両のルーフ)に取り付ける車載アンテナは不要になるが、車両のボディ(金属)の影響で配置場所や向きによってアンテナ性能が劣化するという課題がある。この課題について図面を参照して説明する。ここで、車両のボディのことを以下では単に“金属板”と呼ぶ。図10は、内蔵アンテナを持つ従来のTCU100の概略構成を示し、(a)は外観図、(b)は長手方向の側面から内部を見た図である。図10(a)に示すように、TCU100の筐体101は直方体状に形成されており、内部の四隅の一角部分にアンテナ素子102が配置されている。また、図10(b)に示すように、アンテナ素子102は、給電部103を介して基板104に接続されている。
図11は、図10に示すTCU100を金属板300に面して配置した例を示し、(a)は筐体101の最大面積を有する面を金属板300に面して配置した斜視図、(b)は筐体101の長手方向の側面を金属板300に面して配置した斜視図である。図11(a)に示すように、筐体101の最大面積を有する面側を金属板300に面して配置しても、図11(b)に示すように、筐体101の長手方向の側面側を金属板300に面して配置しても、金属板300に近接することになるので、いずれの配置においても金属板300の影響を受けることになり、アンテナ性能が劣化してしまう。
なお、例えば図11に示す例で、筐体101の短手方向の側面のうち、アンテナ素子102が設けられていない側を金属板300に面して配置するようにすれば、金属板300の影響を受け難くなるが、TCU100の配置に制約を設けてしまうことになり、設計の自由度を下げてしまう。
本開示は、アンテナ素子の金属への近接による影響を低減できる通信装置を提供する。
本開示の通信装置は、車両に備えられる通信装置であって、筐体と、前記筐体の内部に設けられた第1のアンテナ素子と、前記筐体の内部に設けられた第2のアンテナ素子と、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とを切り替える切替部と、前記第1のアンテナ素子に対応し、前記筐体の一面に設けられた第1の金属板と、前記第2のアンテナ素子に対応し、前記筐体の一面とは異なる面に設けられた第2の金属板と、前記第1の金属板の第1の容量値を検知する第1の検知部と、前記第2の金属板の第2の容量値を検知する第2の検知部と、前記第1の検知部で検知された前記第1の容量値と、前記第2の検知部で検知された前記第2の容量値とに基づき、前記切替部を制御して前記第1のアンテナ素子又は前記第2のアンテナ素子を選択する制御部と、前記制御部によって選択された、前記第1のアンテナ素子又は前記第2のアンテナ素子を介した前記車両の外部の装置との間の通信を制御する本体部と、を備えた。
本開示によれば、筐体の一面が金属に近接すると、該一面に設けられた第1の金属板の第1の容量値が大きくなり、筐体の一面とは異なる面が金属に近接すると、該面に設けられた第2の金属板の第2の容量値が大きくなり、これらの容量値の違いに応じて第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子の切り替えを行うことで、第1,第2アンテナ素子の金属への近接による影響を低減できる。
本開示の通信装置は、上記構成において、前記制御部は、前記第1の容量値と前記第2の容量値との大小関係に応じて、前記切替部を制御して前記第1のアンテナ素子又は前記第2のアンテナ素子を選択する。
本開示によれば、第1の金属板の第1の容量値と第2の金属板の第2の容量値との大小関係に応じて、第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子の切り替えを行うことで、第1,第2のアンテナ素子の金属への近接による影響を低減できる。
本開示の通信装置は、上記構成において、前記制御部は、前記第1の容量値が前記第2の容量値より小さい場合、前記切替部を制御して前記第1のアンテナ素子を選択し、前記第1の容量値が前記第2の容量値より大きい場合、前記切替部を制御して前記第2のアンテナ素子を選択する。
本開示によれば、第1の金属板の第1の容量値が第2の金属板の第2の容量値より小さい場合、第1のアンテナ素子に切り替え、第1の金属板の第1の容量値が第2の金属板の第2の容量値より大きい場合、第2のアンテナ素子に切り替えることで、第1,第2のアンテナ素子の金属への近接による影響を低減できる。
本開示の通信装置は、上記構成において、前記第1のアンテナ素子と前記第1の金属板とは近接して設けられており、前記第2のアンテナ素子と前記第2の金属板とは近接して設けられている。
本開示によれば、第1のアンテナ素子に近接して第1の金属板を設け、第2のアンテナ素子に近接して第2の金属板を設けることで、第1の金属板が金属に近接して第1の容量値が大きくなると、第2のアンテナ素子に切り替え、第2の金属板が金属に近接して第2の容量値が大きくなると、第1のアンテナ素子に切り替えることで、第1,第2のアンテナ素子の金属への近接による影響を低減できる。
本開示の通信装置は、上記構成において、前記第1の金属板は、前記筐体の最大面積を有する面に設けられており、前記第2の金属板は、前記筐体の最小面積を有する面に前記第1の金属板とは離隔して設けられている。
本開示によれば、筐体の最大面積を有する面が金属に面すると、第1の金属板の第1の容量値が大きくなり、これにより第2のアンテナ素子に切り替え、筐体の最小面積を有する面が金属に面すると、第2の金属板の第2の容量値が大きくなり、これにより第1のアンテナ素子に切り替えることで、第1,第2のアンテナ素子の金属への近接による影響を低減できる。
本開示の通信装置は、車両に備えられる通信装置であって、筐体と、前記筐体の内部に設けられた第1のアンテナ素子と、前記筐体の内部に設けられた第2のアンテナ素子と、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とを切り替える切替部と、前記第1のアンテナ素子の第1のインピーダンスを検知する第1の検知部と、前記第2のアンテナ素子の第2のインピーダンスを検知する第2の検知部と、前記第1の検知部で検知された前記第1のインピーダンスと、前記第2の検知部で検知された前記第2のインピーダンスとに基づき、前記切替部を制御して前記第1のアンテナ素子又は前記第2のアンテナ素子を選択する制御部と、前記制御部によって選択された、前記第1のアンテナ素子又は前記第2のアンテナ素子を介した前記車両の外部の装置との間の通信を制御する本体部と、を備えた。
本開示によれば、第1のアンテナ素子の第1のインピーダンスと第2のアンテナ素子の第2のインピーダンスとの違いに応じて第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子の切り替えを行うことで、第1,第2のアンテナ素子の金属への近接による影響を低減できる。
本開示の通信装置は、上記構成において、前記制御部は、前記第1のインピーダンスに対応する第1の反射係数の絶対値と前記第2のインピーダンスに対応する第2の反射係数の絶対値との大小関係に応じて、前記切替部を制御して前記第1のアンテナ素子又は前記第2のアンテナ素子を選択する。
本開示によれば、第1のアンテナ素子の第1のインピーダンスに対応する第1の反射係数の絶対値と第2のアンテナ素子の第2のインピーダンスに対応する第2の反射係数の絶対値との大小関係に応じて、第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子の切り替えを行うことで、第1,第2のアンテナ素子の金属への近接による影響を低減できる。
本開示の通信装置は、上記構成において、前記制御部は、前記第1の反射係数の絶対値が前記第2の反射係数の絶対値より小さい場合、前記切替部を制御して前記第1のアンテナ素子を選択し、前記第1の反射係数の絶対値が前記第2の反射係数の絶対値より大きい場合、前記切替部を制御して前記第2のアンテナ素子を選択する。
本開示によれば、第1のアンテナ素子の第1のインピーダンスに対応する第1の反射係数の絶対値が第2のアンテナ素子の第2のインピーダンスに対応する第2の反射係数の絶対値より小さい場合、第1のアンテナ素子に切り替え、第1のアンテナ素子の第1のインピーダンスに対応する第1の反射係数の絶対値が第2のアンテナ素子の第2のインピーダンスに対応する第2の反射係数の絶対値より大きい場合、第2のアンテナ素子に切り替えることで、第1,第2のアンテナ素子の金属への近接による影響を低減できる。
本開示によれば、アンテナ素子の金属への近接による影響を低減できる通信装置を提供できる。
第1実施形態のアンテナ装置の構成と該アンテナ装置を備えたTCUの構成を示すブロック図 第1実施形態のアンテナ装置の第1,第2のアンテナ素子及び第1,第2の金属板のTCUの筐体内での配置例を示す模式図 第1実施形態のアンテナ装置が設けられたTCUの設置パターンを示す模式図 図3に示す設置パターンでの第1,第2の金属板の容量値の大小と第1,第2のアンテナ素子の選択状態を示す模式図 第1実施形態のアンテナ装置の動作ステップを示すフローチャート 第2実施形態のアンテナ装置の構成と該アンテナ装置を備えたTCUの構成を示すブロック図 第2実施形態のアンテナ装置の動作ステップを示すフローチャート 第3実施形態のアンテナ装置を備えるTCUの金属板への配置例を示す模式図 第3実施形態のアンテナ装置の構成と効果を説明するための図 内蔵アンテナを持つ従来のTCUの概略構成を示す図 図10に示すTCUを金属板に面して配置した例を示す図
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る通信装置を具体的に開示した実施形態(以下、「本実施形態」という)を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
以下、本開示を実施するための好適な本実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
以下、図1を参照して、第1実施形態のアンテナ装置1の構成について説明する。図1は、第1実施形態のアンテナ装置1の構成と該アンテナ装置1を備えたTCU2の構成を示すブロック図である。図2は、第1実施形態のアンテナ装置1の第1,第2のアンテナ素子3,4及び第1,第2の金属板6,7のTCU2の筐体21内での配置例を示す模式図である。アンテナ装置1は、第1,第2のアンテナ素子3,4及び第1,第2の金属板6,7の他に、第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子4とを切り替える切替部5と、第1の金属板6の第1の容量値を検知する第1の検知部8と、第2の金属板7の第2の容量値を検知する第2の検知部9と、第1の検知部8で検知された第1の容量値と第2の検知部9で検知された第2の容量値とに基づき、切替部5を制御して第1のアンテナ素子3又は第2のアンテナ素子4を選択する制御部10と、を備えている。アンテナ装置1は、TCU本体回路20とともにTCU2の筐体21に内蔵されている。なお、アンテナ装置1はTCU2に内蔵されているので、アンテナ装置1は専用の筐体は持たないが、TCU2の筐体21をアンテナ装置1の筐体として扱うこととする。
図2に示すように、筐体21は、直方体状に形成されており、最大面積を有する上面21a及び下面21bと、最小面積を有する短手方向の側面21c及び21dと、短手方向の側面21c及び21dより広い面積を有する長手方向の側面21e及び21fと、を有する。筐体21に内蔵されたTCU本体回路20は、アンテナ装置1の切替部5を通して第1のアンテナ素子3又は第2のアンテナ素子4に接続される。即ち、切替部5が第1のアンテナ素子3に切り替えることで、第1のアンテナ素子3がTCU本体回路20に接続され、第2のアンテナ素子4に切り替えることで、第2のアンテナ素子4がTCU本体回路20に接続される。なお、TCU本体回路20は、接続された第1のアンテナ素子3又は第2のアンテナ素子4を介して外部機器(図示略)との間で双方向通信を行う。
第1のアンテナ素子3は、厚みを有する長方板状に形成されており、図2に向かって筐体21の上面(一面)21aの左端手前側の一角部分に配置されている。第2のアンテナ素子4は、第1のアンテナ素子3と同様の厚みを有する長方板状に形成されており、図2に向かって筐体21の下面21bの右端手前側の一角部分に配置されている。第1の金属板6は、薄い長方板状に形成されており、第1のアンテナ素子3に近接するように、筐体21の上面21aの図面に向かって左端向こう側に配置されている。第2の金属板7は、第1の金属板6と同様の薄い長方形板状に形成されており、第2のアンテナ素子4に近接するように、筐体21の短手方向側面(一面とは異なる面)21cの図面に向かって上端こう側に配置されている。
筐体21の短手方向側面21cの長手方向の長さが、筐体21の上面21aの長手方向の長さより短くなっているため、第2の金属板7の長さを第1の金属板6の長さより短くしている。第1の金属板6は、第1のアンテナ素子3と組になっており、第2の金属板7は、第2のアンテナ素子4と組になっている。
第1,第2の金属板6,7は、筐体21の第1,第2のアンテナ素子3,4が設けられた面の金属への近接を検知するために用いられる。第1,第2の金属板6,7と金属との間には静電容量が生ずるので、この静電容量の変化を検知することで第1,第2の金属板6,7が金属に面したかどうかを判定できる。本開示では、第1の金属板6と金属との間に生ずる容量値を第1の容量値とし、第2の金属板7と金属との間に生ずる容量値を第2の容量値としている。第1の検知部8は、第1の金属板6の第1の容量値を検知し、第2の検知部9は、第2の金属板7の第2の容量値を検知する。
図3は、第1実施形態のアンテナ装置1が設けられたTCU2の設置パターンを示す模式図である。同図において、設置パターンAは、第1の金属板6が金属板300に面するように筐体21が配置されたときのパターンである。設置パターンBは、第2の金属板7が金属板300に面するように筐体21が配置されたときのパターンである。設置パターンAでは、第1の金属板6が全面で金属板300と対向しているので、第1の容量値が大きくなる。このとき、第2の金属板7においては、厚み方向の端面が金属板300と対向するのみなので、第2の容量値が第1の容量値より小さくなる。一方、設置パターンBでは、第2の金属板7が全面で金属板300と対向しているので、第2の容量値が大きくなる。このとき、第1の金属板6においては、厚み方向の端面が金属板300と対向するので、第1の容量値が第2の容量値より小さくなる。この場合、特に筐体21の形状が縦長なので、第1の金属板6と金属板300との間の距離が長くなるので、第1の容量値は極小さくなる。
第1の金属板6の第1の容量値は第1の検知部8で検知され、第2の金属板7の第2の容量値は第2の検知部9で検知される。制御部10は、第1の検知部8で検知された第1の容量値と第2の検知部9で検知された第2の容量値とに基づき、切替部5を制御して第1のアンテナ素子3又は第2のアンテナ素子4を選択する。即ち、制御部10は、第1の金属板6の第1の容量値が第2の金属板7の第2の容量値より小さいときに第1のアンテナ素子3に切り替え、第1の金属板6の第1の容量値が第2の金属板7の第2の容量値より大きいときに第2のアンテナ素子4に切り替える。
図4は、図3に示す設置パターンでの第1,第2の金属板6,7の容量値の大小と第1,第2のアンテナ素子3,4の選択状態を示す模式図である。同図に示すように、設置パターンAでは、第1の金属板6が全面で金属板300に面するので第1の容量値は「大」となって、第1のアンテナ素子3は「オフ」即ち未選択状態となる。これに対し、第2の金属板7が厚み方向の端面でのみ金属板300に面するので、第2の容量値は「小」となって、第2のアンテナ素子4は「オン」即ち選択状態となる。これにより、第2のアンテナ素子4で通信が可能となる。一方、設置パターンBでは、第2の金属板7が全面で金属板300に面するので、第2の容量値は「大」となって、第2のアンテナ素子4は「オフ」即ち未選択状態となる。これに対し、第1の金属板6が厚み方向の端面でのみ金属板300に面するので、第1の容量値は「小」となって、第1のアンテナ素子3は「オン」即ち選択状態となる。これにより、第1のアンテナ素子3で通信が可能となる。
次に、第1実施形態のアンテナ装置1の動作について説明する。
図5は、第1実施形態のアンテナ装置1の動作ステップを示すフローチャートである。同図において、制御部10は、まず切替部5を制御して第1のアンテナ素子3を選択する(ステップS10)。制御部10は、第1のアンテナ素子3を選択した後、第1のアンテナ素子3に対応する第1の金属板6の第1の容量値Cと第2のアンテナ素子4に対応する第2の金属板7の第2の容量値Cとを確認し(ステップS11)、第1の金属板6の第1の容量値Cが第2の金属板7の第2の容量値Cより小さいことを確認した場合、第1の金属板6が金属板300に面していないとして、第1のアンテナ素子3を選択する(ステップS12)。制御部10は、第1のアンテナ素子3を選択した後、再びステップS11における確認を行う。
制御部10は、ステップS11で第1の金属板6の第1の容量値Cが第2の金属板7の第2の容量値Cより大きいことを確認した場合、第2のアンテナ素子4を選択する(ステップS13)。制御部10は、第2のアンテナ素子4を選択した後、ステップS11に戻り、第2のアンテナ素子4に対応する第2の金属板7の第2の容量値Cと第1のアンテナ素子3に対応する第1の金属板6の第1の容量値Cとを確認する。以後、同様の処理を繰り返す。
以上により、第1実施形態のアンテナ装置1は、筐体21の上面21aが金属板300に面したか、筐体21の上面21aとは異なる側面21cが金属板300に面したかを、第1のアンテナ素子3に近接して配置した第1の金属板6の第1の容量値と第2のアンテナ素子4に近接して配置した第2の金属板7の第2の容量値に基づいて判定し、筐体21の上面21aが金属板300に面したときには、第1の金属板6の第1の容量値が第2の金属板7の第2の容量値より大きくなるので、第2の金属板7に対応する第2のアンテナ素子4を選択し、筐体21の側面21cが金属板300に面したときには、第2の金属板7の第2の容量値が第1の金属板6の第1の容量値より大きくなるので、第1の金属板6に対応する第1のアンテナ素子3を選択する。
これにより、第1,第2のアンテナ素子3,4の金属板300への近接による影響を低減できる。
なお、第1実施形態のアンテナ装置1は、2つのアンテナ素子3,4を有したが、3つ以上有していても構わない。その場合、金属板も容量を検知する検知部もアンテナ素子数に応じた数分だけ必要となることは言うまでもない。
(第2実施形態)
前述した第1実施形態のアンテナ装置1は、第1,第2の金属板6,7が金属に近接することにより変化する容量値に基づいて第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子4の切り替えを行うようにしたが、第2実施形態のアンテナ装置50は、第1、第2のアンテナ素子3,4が金属に近接することにより変化するインピーダンスに基づいて第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子4の切り替えを行うようにしたものである。
図6は、第2実施形態のアンテナ装置50の構成と該アンテナ装置50を備えたTCU2の構成を示すブロック図である。なお、図6において前述した図1と共通する要素には同一の符号を付けている。第2実施形態のアンテナ装置50は、筐体21の内部に設けられた第1のアンテナ素子3と、筐体21の内部に設けられた第2のアンテナ素子4と、第1のアンテナ素子3と第2のアンテナ素子4とを切り替える切替部5と、第1のアンテナ素子3の第1のインピーダンスを検知する第1の検知部51と、第2のアンテナ素子4の第2のインピーダンスを検知する第2の検知部52と、第1の検知部51で検知された第1のインピーダンスと第2の検知部52で検知された第2のインピーダンスとに基づき、切替部5を制御して第1のアンテナ素子3又は第2のアンテナ素子4を選択する制御部53と、を備える。第1のアンテナ素子3と第1の検知部51及び第2のアンテナ素子4と第2の検知部52は、それぞれ同軸ケーブル等で接続されている。
第2実施形態のアンテナ装置50では、前述した第1実施形態のアンテナ装置1と同様に、第1のアンテナ素子3が筐体21の上面21aに設けられており、第2のアンテナ素子4が筐体21の上面21aとは異なる側面21cに設けられている。
第2実施形態のアンテナ装置50では、第1,第2のアンテナ素子3,4のインピーダンスの変化をSパラメータのS11(反射係数)の変化で捉えるようにしている。この場合、第1のアンテナ素子3の第1のインピーダンスに対応する第1の反射係数を「S」とし、第2のアンテナ素子4の第2のインピーダンスに対応する第2の反射係数を「S」とする。第1の反射係数の絶対値(|S|)と第2の反射係数の絶対値(|S|)との大小関係に応じて第1のアンテナ素子3又は第2のアンテナ素子4を選択する。
筐体21の第1のアンテナ素子3が設けられた上面21aが金属(以下、“金属板300”)に面すると、第1のアンテナ素子3の第1のインピーダンスに対応する第1の反射係数の絶対値(|S|)は大となる。このとき、筐体21の第2のアンテナ素子4が設けられた側面21cは金属板300に面していないので、第2のアンテナ素子4の第2のインピーダンスに対応する第2の反射係数の絶対値(|S|)は小となる。一方、筐体21の第2のアンテナ素子4が設けられた側面21cが金属板300に面すると、第2のアンテナ素子4の第2のインピーダンスに対応する第2の反射係数の絶対値(|S|)は大となる。このとき、筐体21の第1のアンテナ素子3が設けられた上面21aは金属板300に面していないので、第1のアンテナ素子3の第1のインピーダンスに対応する第1の反射係数の絶対値(|S|)は小となる。
制御部53は、第1の反射係数の絶対値(|S|)と第2の反射係数の絶対値(|S|)を比較し、第1の反射係数の絶対値(|S|)が第2の反射係数の絶対値(|S|)より小さければ第1のアンテナ素子3を選択し、第1の反射係数の絶対値(|S|)が第2の反射係数の絶対値(|S|)より大きければ第2のアンテナ素子4を選択する。制御部53が第1のアンテナ素子3を選択すると、第1のアンテナ素子3が切替部5を通してTCU本体回路20に接続されて、第1のアンテナ素子3で通信が行われる。一方、制御部53が第2のアンテナ素子4を選択すると、第2のアンテナ素子4が切替部5を通してTCU本体回路20に接続されて、第2のアンテナ素子4で通信が行われる。
次に、第2実施形態のアンテナ装置50の動作について説明する。
図7は、第2実施形態のアンテナ装置50の動作ステップを示すフローチャートである。同図において、制御部53は、まず切替部5を制御して第1のアンテナ素子3を選択する(ステップS20)。制御部53は、第1のアンテナ素子3を選択した後、第1のアンテナ素子3の第1のインピーダンスに対応する第1の反射係数の絶対値(|S|)と第2のアンテナ素子4の第2のインピーダンスに対応する第2の反射係数の絶対値(|S|)を確認する(ステップS21)。即ち、第1の反射係数の絶対値(|S|)と第2の反射係数の絶対値(|S|)との大小関係を判定する。制御部53は、この確認において第1の反射係数の絶対値(|S|)が第2の反射係数の絶対値(|S|)より小さくなっていることを確認すると、第1のアンテナ素子3を選択する(ステップS22)。即ち、筐体21の第1のアンテナ素子3が設けられた上面21aが金属板300に面していないので、第1のアンテナ素子3が選択される。制御部53は、第1のアンテナ素子3を選択した後、ステップS21に戻る。
一方、制御部53は、ステップS21の確認において第1の反射係数の絶対値(|S|)が第2の反射係数の絶対値(|S|)より大きくなっていることを確認すると、第2のアンテナ素子4を選択する(ステップS23)。即ち、筐体21の第2のアンテナ素子4が設けられた側面21cが金属板300に面していないので、第2のアンテナ素子4が選択される。制御部53は、第2のアンテナ素子4を選択した後、ステップS21に戻る。以後、同様の処理を繰り返す。
以上により、第2実施形態のアンテナ装置50は、筐体21の上面21aが金属板300に面したか、筐体21の上面21aとは異なる側面21cが金属板300に面したかを、筐体21の上面21aに設けた第1のアンテナ素子3のインピーダンスに対応する第1の反射係数の絶対値(|S|)と、筐体21の側面21cに設けた第2のアンテナ素子4のインピーダンスに対応する第2の反射係数の絶対値(|S|)とに基づいて判定し、筐体21の上面21aが金属板300に面したときには、第1の反射係数の絶対値(|S|)が第2の反射係数の絶対値(|S|)より大きくなるので、反射係数の絶対値が小さい方の第2のアンテナ素子4を選択し、筐体21の側面21cが金属板300に面したときには、第2の反射係数の絶対値(|S|)が第1の反射係数の絶対値(|S|)より大きくなるので、反射係数の絶対値が小さい方の第1のアンテナ素子3を選択する。
これにより、第1,第2のアンテナ素子3,4の金属板300への近接による影響を低減できる。
なお、第2実施形態のアンテナ装置50は、2つのアンテナ素子3,4を有したが、3つ以上有していても構わない。その場合、アンテナ素子のインピーダンスを検知する検知部もアンテナ素子数に応じた数分だけ必要となることは言うまでもない。
(第3実施形態)
前述した第1実施形態のアンテナ装置1及び第2実施形態のアンテナ装置50は、筐体21の金属に対する配置によって第1,第2のアンテナ素子3,4のいずれか一方が金属に面したときに他方のアンテナ素子に切り替えるようにして、金属の影響を受けることによるアンテナ性能の劣化を回避するようにしたものであったが、第3実施形態のアンテナ装置は、金属の影響の低減とアンテナ効率向上を図ることができるようにしたものである。
図8は、第3実施形態のアンテナ装置70を備えるTCU200の金属板300への配置例を示す模式図である。なお、図8において前述した図10と共通する要素には同一の符号を付けている。図8に示すように、第3実施形態のアンテナ装置70は、筐体21の内部に設けられたアンテナ素子71と、アンテナ素子71と重なるように筐体21の最大面積を有する一面に設けられた金属板72とを備える。
アンテナ素子71は、給電部103を介して基板104に接続されている。アンテナ素子71と金属板72は、いずれも筐体21の長手方向に沿って設けられる。筐体21の最大面積を有する一面とは、例えば第1実施形態のアンテナ装置1及び第2実施形態のアンテナ装置50における上面21aと同じ面である。以下、該一面を上面21aと言う。図8では、上面21aが金属板300に面するように筐体21が配置されている。
なお、金属板72は、アンテナ素子71と完全に重なる位置でなくてもよく、少なくとも一部が重なる位置であればよい。また、金属板72は、アンテナ素子71の所定の波長と略等しい長さを有している。
図8に示すように、筐体21の金属板72が設けられている上面21aが金属板300に面するように、筐体21が金属板300に配置されると、金属板72がアンテナ素子71に対するシールドとして作用し、金属板300の影響が低減される。これにより、アンテナ素子71が金属板300側にあっても安定したアンテナ性能が得られる。
一方、図9は、筐体21の上面21aと対向する下面21bが金属板300に面するように、筐体21を金属板300に配置した例を示す模式図である。同図に示すように、筐体21を金属板300に配置することで、アンテナ素子71を挟んで一方の側に金属板72が位置し、他方の側に金属板300が位置することになるので、金属板72は導波器として作用する。これにより、金属板300が反射器として作用する3素子の空中線が構成されることになる。この構成により、金属板300を避ける形で空間上にアンテナ素子71の指向性が得られ、金属板72の前方(図9の上方)に向けて効率良く電波を放射することができる。
以上により、第3実施形態のアンテナ装置70は、筐体21の内部に設けたアンテナ素子71と少なくとも一部分で重なるように、筐体21の最大面積を有する上面21aに金属板72を設けているので、金属板72という1つの無給電素子で金属板300の影響の低減と指向性を持った電波の放射を実現できる。
本開示の通信装置は、自動車等の車両に用いられるネットワーク接続手段の1つであるTCUに有用である。
1,50,70 アンテナ装置
2,200 TCU
3 第1のアンテナ素子
4 第2のアンテナ素子
5 切替部
6 第1の金属板
7 第2の金属板
8 第1の容量値を検知するための第1の検知部
9 第2の容量値を検知するための第2の検知部
10,53 制御部
20 TCU本体回路
21 筐体
21a 筐体の上面
21b 筐体の下面
21c,21d 筐体の短手方向の側面
21e,21f 筐体の長手方向の側面
51 第1のインピーダンスを検知するための第1の検知部
52 第2のインピーダンスを検知するための第2の検知部
71 アンテナ素子
72 金属板
103 給電部
104 基板
300 金属板

Claims (8)

  1. 車両に備えられる通信装置であって、
    筐体と、
    前記筐体の内部に設けられた第1のアンテナ素子と、
    前記筐体の内部に設けられた第2のアンテナ素子と、
    前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とを切り替える切替部と、
    前記第1のアンテナ素子に対応し、前記筐体の一面に設けられた第1の金属板と、
    前記第2のアンテナ素子に対応し、前記筐体の一面とは異なる面に設けられた第2の金属板と、
    前記第1の金属板の第1の容量値を検知する第1の検知部と、
    前記第2の金属板の第2の容量値を検知する第2の検知部と、
    前記第1の検知部で検知された前記第1の容量値と、前記第2の検知部で検知された前記第2の容量値とに基づき、前記切替部を制御して前記第1のアンテナ素子又は前記第2のアンテナ素子を選択する制御部と、
    前記制御部によって選択された、前記第1のアンテナ素子又は前記第2のアンテナ素子を介した前記車両の外部の装置との間の通信を制御する本体部と、 を備えた、
    通信 装置。
  2. 請求項1に記載の通信装置であって、
    前記制御部は、
    前記第1の容量値と前記第2の容量値との大小関係に応じて、前記切替部を制御して前記第1のアンテナ素子又は前記第2のアンテナ素子を選択する、
    通信 装置。
  3. 請求項2に記載の通信装置であって、
    前記制御部は、
    前記第1の容量値が前記第2の容量値より小さい場合、前記切替部を制御して前記第1のアンテナ素子を選択し、
    前記第1の容量値が前記第2の容量値より大きい場合、前記切替部を制御して前記第2のアンテナ素子を選択する、
    通信 装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の通信装置であって、
    前記第1のアンテナ素子と前記第1の金属板とは近接して設けられており、
    前記第2のアンテナ素子と前記第2の金属板とは近接して設けられている、
    通信 装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の通信装置であって、
    前記第1の金属板は、前記筐体の最大面積を有する面に設けられており、
    前記第2の金属板は、前記筐体の最小面積を有する面に前記第1の金属板とは離隔して設けられている、
    通信 装置。
  6. 車両に備えられる通信装置であって、
    筐体と、
    前記筐体の内部に設けられた第1のアンテナ素子と、
    前記筐体の内部に設けられた第2のアンテナ素子と、
    前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とを切り替える切替部と、
    前記第1のアンテナ素子の第1のインピーダンスを検知する第1の検知部と、
    前記第2のアンテナ素子の第2のインピーダンスを検知する第2の検知部と、
    前記第1の検知部で検知された前記第1のインピーダンスと、前記第2の検知部で検知された前記第2のインピーダンスとに基づき、前記切替部を制御して前記第1のアンテナ素子又は前記第2のアンテナ素子を選択する制御部と、
    前記制御部によって選択された、前記第1のアンテナ素子又は前記第2のアンテナ素子を介した前記車両の外部の装置との間の通信を制御する本体部と、 を備えた、
    通信 装置。
  7. 請求項6に記載の通信装置であって、
    前記制御部は、
    前記第1のインピーダンスに対応する第1の反射係数の絶対値と前記第2のインピーダンスに対応する第2の反射係数の絶対値との大小関係に応じて、前記切替部を制御して前記第1のアンテナ素子又は前記第2のアンテナ素子を選択する、
    通信 装置。
  8. 請求項7に記載の通信装置であって、
    前記制御部は、
    前記第1の反射係数の絶対値が前記第2の反射係数の絶対値より小さい場合、前記切替部を制御して前記第1のアンテナ素子を選択し、
    前記第1の反射係数の絶対値が前記第2の反射係数の絶対値より大きい場合、前記切替部を制御して前記第2のアンテナ素子を選択する、
    通信 装置。
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