JP7112466B2 - 空気調和機のモータ制御装置および空気調和機のモータ制御方法 - Google Patents
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Description
コンプレッサには様々な種類があるが、回転式のコンプレッサ、例えば、幅広い用途のロータリコンプレッサでは、その負荷トルクは機械角位相に応じて周期的に脈動し、速度振動を引き起こす。
モータに対する周期的な速度振動の抑制制御として、ピークフィルタや繰り返し制御が報告されているが、これらの制御では、抑制を必要とする特定の振動周波数成分を抽出して制御を行うため、単一の周波数成分のみしか補償ができず、外乱に含まれる周波数が広域に及ぶ場合、抑制性能が低下し、十分な振動抑制ができない。
このモータの速度制御装置では、速度偏差が電流フィードバック制御に用いられるため、振動を十分に抑制できないおそれがある。
ロータリコンプレッサ1aは、円筒形のシリンダ2に対して偏心させられた円筒形のローラ3を備える。ローラ3はシリンダ2の中心に軸心を合わせて位置させた回転軸5に設けられた偏心部4によって偏心回転される。
図示しないコンプレッサモータが回転軸5を回転駆動することで、ローラ3はシリンダ2の内面に接しながら回転移動する。シリンダ2の一か所に切り込みが設けられ、その切り込み部分にほぼ隙間なくベーン6が挿入される。ベーン6は、その背面に図示しないバネ等の弾性部材で回転軸5の方向に常に押圧されており、ベーン6の先端はローラ3に接する。
したがって、シリンダ2内の空間は、図1に示すようにローラ3とシリンダ2及びベーン6によって2つの空間10a,10bに区画される。2つの空間の内、図1中の左側空間が低圧の吸込空間10a、図1中の右側空間が圧縮空間10bとなる。吸込空間10aに位置するシリンダ2側面には圧縮すべき冷媒を吸込む吸込口8、もう一方の圧縮空間10bに位置するシリンダ2側面には、圧縮された冷媒を吐出する吐出口9が設けられている。
コンプレッサモータが回転軸5を回転させることで、図中矢印の方向にローラ3が回転し(駆動し)、圧縮空間10bの容積が小さくなることで、その内部のガス冷媒が圧縮され、シリンダ2内の高圧冷媒が吐出口9から吐出される。この圧縮と同時に吸込空間10aの容積が大きくなることで、吸込口8から低圧のガス冷媒がシリンダ2内に吸い込まれる。
なお、図示しないが吐出口9には、内外間の差圧が所定値以上になった場合に開放される開閉弁、例えばリード弁、が設けられる。これにより吐出口9から吐出される冷媒の高圧圧力が維持される。
このようにロータリコンプレッサは、回転軸の1回転中に吸込、圧縮、吐出の動作を繰り返すことから、図2に示すようにモータの負荷トルクは、吸入時に小さく、圧縮時に大きくなる特性を持ち、機械角位相に応じて周期的に脈動し、速度変動を引き起こす。なお、図1、図2では1シリンダ型のロータリコンプレッサで説明したが、2シリンダ型では、上記速度変動の周期が回転軸の1回転中に2回生じることになる。さらに、スクロール型等の他の機構を備えたコンプレッサにおいても、その負荷トルク変動の大きさは、ロータリコンプレッサよりも小さいが、同じように回転軸の回転に合わせて負荷トルク変動が発生する。
図3に示すシステムでは、空気調和機用コンプレッサモータA1(例えばIPMSM:永久磁石埋込型同期モータ)と、コンプレッサモータA1を駆動するインバータA2とが含まれている。機械角位相に応じた周期外乱TLが負荷トルクとして入力されるIPMSMの速度電流制御系が制御対象である。
図3において、Cc(z)は、後退差分によって離散化した電流制御系のPIコントローラであり、下記の(1)式によって表される。Cv(z)は、後退差分によって離散化した速度制御系のPIコントローラであり、(1)式によって表される。(1)式において、Kpcは電流制御系の比例パラメータを示しており、Kicは電流制御系の積分パラメータを示しており、Tsは整定時間、すなわちサンプリング周期、を示しており、Kpvは速度制御系の比例パラメータを示しており、Kivは速度制御系の積分パラメータを示している。
(2)式において、Lはモータのリラクタンス値、Rはモータの抵抗値、Dは摩擦係数、Jはモータの慣性モーメントである。
図4に示す例では、キャリアの山で制御の割り込みを入れる場合、例えばこのタイミングにおける電流センサによって検出されたコンプレッサモータA1の電流値のサンプリング後、電圧指令値算出部がインバータA2の電圧指令値を算出し、インバータ制御部がインバータA2のスイッチング状態を決定する。
計算後ただちに電圧指令値を更新すると、スイッチング回数の増加や出力電圧の誤差が生じるため、インバータA2の電圧指令値の更新は、図4に示すように、1サンプリング遅れることになる。よって、図3や図5に示すように、インバータA2の伝達関数は、1サンプリング遅れを示す「1/z」によって表される。
周期外乱TLが加えられなければ、図3に示すPI制御系の速度応答(コンプレッサモータA1の実速度)ωresは、定常状態において速度指令値ωrefと一致し、速度偏差eω(=ωref-ωres)は0となる。しかしながら、上述の通り、コンプレッサでは、回転周期に対応した周期で周期外乱TLが加わる。
このような、周期外乱TLが加えられた状態では、速度応答ωresは周期外乱TLに応じて変動し、周期外乱TLの影響を受けた速度偏差が発生する。ここで、図3に示すようなフィードフォワード制御系を備えず、周期外乱TLが加えられた状態での速度応答をωres1とし、新たに組み込むフィードフォワード制御系による速度応答をωres2とする。すなわち、ωres=ωres1+ωres2となる。
この周期外乱TLの影響を反映した速度偏差が、フィードフォワードゲイン設定部12Bに入力される速度偏差信号efeed(k)である。なお、この速度偏差信号efeed(k)の算出方法は、その詳細を後述する。図5(C)に、速度偏差信号efeed(k)のみを入力とした場合の速度応答ωres2を示している。ここで、速度応答ωres2を速度偏差信号efeed(k)と一致させることによって、図5に示すフィードフォワード制御系に入力される周期外乱TLに基づく速度応答ωres1の振動成分が打ち消され、コンプレッサモータA1の速度振動を低減させることができる。
図5において、フィードフォワードゲイン設定部12Bの伝達関数は「Gff(z)」によって表わされる。ここで、図5(A)と図(B)とは単に制御ブロックの順番を入れ替えたもので同じ制御系を表わしている。図5(C)は、速度偏差信号efeed(k)のみを入力とした場合の速度応答ωres2を示している。
IPMSMのトルクTは下記の(3)式によって表され、リラクタンストルクも含まれるが、後述する説明ではd軸電流idを「0」とする制御を行い、定常状態においてd軸電流idの影響は受けないと仮定すると、トルクTは下記の(4)式によって表される。これをもとにフィードフォワードゲイン設定部12Bがフィードフォワードゲイン出力rf(k)を設定する。ここで、式(3)、(4)では、iqはq軸電流、idはd軸電流、Ldは、d軸インダクタンス、Lqはq軸のインダクタンス、Ktはトルク定数(Kt=p*Φ)、ここで、Φはモータの永久磁石による鎖交磁束、pは極対数を表わしている。
したがって、図5に示す実施形態の空気調和機のモータ制御装置1では、フィードフォワードゲイン設定部12Bの伝達関数Gff(z)が、図5(B)の破線によって囲まれる四角形部分である制御対象(つまり、速度指令値ωrefとフィードフォワードゲイン出力rf(k)とが入力されて実速度ωresを出力する部分)の閉ループ伝達関数Gc(z)の逆数(=1/Gc(z))に設定される。
速度制御系、電流制御系、インバータを含めた閉ループ伝達関数Gc(z)は、下記の(5)式によって表される。
一方、閉ループ伝達関数Gc(z)の逆数であるフィードフォワードゲイン設定部12Bの伝達関数Gff(z)を計算すると、下記の(7)式によって表される。
実現可能な形とするため(7)式について分子/分母を計算すると、フィードフォワードゲイン設定部12Bの伝達関数Gff(z)は、下記の(8)式によって表される。(8)式において、第1項、第2項および第3項は除算の商、Aff(z)は余り、Bff(z)は分母であり、A’f3~A’f1は係数である。
図6(A)に示す例では、フィードフォワード部12が、フィードフォワードゲイン設定部12Bに加え、記憶部12A及び伝達関数Gof(z)を備えている。記憶部12Aは、フィードフォワードゲイン設定部12Bに入力するための速度偏差信号efeed(k)(図5参照)であって、コンプレッサの周期外乱TL(図5参照)の影響を受けた速度偏差信号efeed(k)を記憶する。
フィードフォワードゲイン設定部12Bは、記憶部12Aに記憶されているコンプレッサの周期外乱TLの影響を反映した1周期分の速度偏差信号efeed(k)を、次の同一周期タイミング、すなわち同じ機械角における、速度偏差信号efeed(k)の未来値として(つまり、コンプレッサの次の周期分の速度偏差信号efeed(k)として)使用することによって、フィードフォワードゲイン出力rf(k)を設定する。
速度偏差信号efeed(k)を記憶する記憶部12Aの段数Nは、下記の(10)式によって求められる。(10)式において、fsはサンプリング周波数、frはモータの回転周波数であり、記憶部12Aの段数Nは、コンプレッサの1周期の間に行われるサンプリング回数である。
なお、2シリンダロータリコンプレッサの場合、コンプレッサ駆動モータの1回転当たり2周期の周期外乱TLが発生することから、モータの半回転分のサンプリングを記憶させれば良い。この場合には、記憶するサンプリング数Nは、半分となり、記憶部12Aのメモリ容量を削減できる。
そこで、図6(A)に示すように、周期外乱TLの影響を受けた速度偏差信号efeed(k)は、その時点の速度偏差eω(k)に記憶部12Aに記憶された同一位相の前回記憶した速度偏差信号efeed(k)をフィードフォワード制御系から速度応答までの伝達関数Gof(z)を介してフィードバックして、加算した値を新たな速度偏差信号efeed(k)として記憶部12Aに記憶する。
フィードフォワード制御系から速度応答までの伝達関数Gof(z)と閉ループ伝達関数Gc(z)とフィードフォワード部12の伝達関数Gff(z)との関係は、下記の(11)式によって表される。
空気調和機のモータ制御装置1は、速度偏差算出部11と、フィードフォワードゲイン設定部12Bと、電圧指令値算出部13と、インバータ制御部14とを備えている。
速度偏差算出部11は、コンプレッサモータA1の速度指令値ωrefと実速度ωresとの偏差である速度偏差eω(=ωref-ωres)を算出する。ここで、速度指令値ωrefは、モータ制御装置1の上位の制御器、例えば空気調和機の制御装置より入力される。一方、実速度ωresは、速度検知器20から出力される。速度検知器20としては、コンプレッサモータA1に取り付けられたロータリーエンコーダから回転速度を読み取る方法や、モータ電流から回転速度を推定する等の方法が用いられる。ある程度の正確な速度検知ができるのであれば、取得方法は問わない。
なお、空気調和機の冷凍サイクルに用いられるコンプレッサは密閉容器からなること、コンプレッサモータA1が収納されるコンプレッサの内部は高圧・高温であることからモータ電流から回転数を推定することが一般的である。
フィードフォワード部12内のフィードフォワードゲイン設定部12Bは、速度偏差算出部11によって算出された速度偏差eωに基づき算出された、コンプレッサの周期外乱TLの影響を受けた速度偏差eωである速度偏差信号efeed(k)に基づいて、フィードフォワードゲイン出力rf(k)を設定する。
電圧指令値算出部13は、速度偏差算出部11によって算出された速度偏差eωと、フィードフォワードゲイン設定部12Bによって設定されたフィードフォワードゲイン出力rf(k)とに基づいて、インバータA2に印加される電圧の指令値を算出する。
インバータ制御部14は、電圧指令値算出部13によって算出された指令値の電圧をインバータA2に指示することによってインバータA2を制御する。インバータA2は、電圧指令値算出部13によって指示された電圧を出力することでコンプレッサモータA1を駆動する。
詳細には、図8(A)は実施形態の空気調和機のモータ制御装置1が適用されたコンプレッサモータA1の実速度ωresの時間波形(「Prop」で示す)と、比較例として何等制御を加えていないコンプレッサモータの実速度の時間波形(「Conv」で示す)とを比較して示している。実施形態の空気調和機のモータ制御装置1のフィードフォワード制御は、時間0.1[s]の時点に開始されている。
図8(B)は実施形態の空気調和機のモータ制御装置1が適用されたコンプレッサモータA1のd軸電流の時間波形(「Prop」で示す)と、比較例のd軸電流の時間波形(「Conv」で示す)とを比較して示している。
図8(C)は実施形態の空気調和機のモータ制御装置1が適用されたコンプレッサモータA1のq軸電流の時間波形(「Prop」で示す)と、比較例のq軸電流の時間波形(「Conv」で示す)とを比較して示している。
図8(D)は実施形態の空気調和機のモータ制御装置1が適用されたコンプレッサの機械角位相に応じた周期外乱TL(負荷トルク)の時間波形(「Prop」で示す)と、比較例の周期外乱TL(負荷トルク)の時間波形(「Conv」で示す)とを比較して示している。
図8(E)は実施形態の空気調和機のモータ制御装置1が適用されたコンプレッサの機械角位相の時間波形(「Prop」で示す)と、比較例の機械角位相の時間波形(「Conv」で示す)とを比較して示している。ここでは、コンプレッサモータA1は、20rpsで運転されている。
一方、図8(A)~(E)に「Prop」で示す実施形態の空気調和機のモータ制御装置1の適用例では、図8(A)に示すように、フィードフォワード制御が開始される時間0.1[s]の時点以降の時間帯においてコンプレッサモータA1の振動を適切に抑制することができる。
詳細には、図8(A)~(E)に「Prop」で示す実施形態の空気調和機のモータ制御装置1の適用例では、時間0.05[s]の時点に、記憶部12Aへの速度偏差信号efeed(k)の保存が開始されている。
詳細には、図9(A)は実施形態の空気調和機のモータ制御装置1が適用されたコンプレッサモータA1の実速度ωresの時間波形(「Prop」で示す)と、比較例のコンプレッサモータの実速度の時間波形(「Conv」で示す)とを比較して示している。
図9(B)はコンプレッサの機械角位相に応じた周期外乱TL(負荷トルク)の時間波形を示している。
図9に示す例では、時間0.25[s]の時点に、負荷トルクが1.5倍に増加している。
更に、上述したように、実施形態の空気調和機のモータ制御装置1では、フィードフォワード部12内のフィードフォワードゲイン設定部12Bが、記憶部12Aに記憶されているコンプレッサの周期外乱TLの影響を受けた前回のコンプレッサの1周期分(例えばコンプレッサの周期外乱TLの1周期にコンプレッサモータA1が1回転する場合には、コンプレッサモータA1の1回転分)の速度偏差信号efeed(k)を、速度偏差信号efeed(k)の未来値として使用することによって、フィードフォワードゲイン出力rf(k)を設定する。
つまり、図9(A)に「Prop」で示す実施形態の空気調和機のモータ制御装置1のフィードフォワード制御では、丁度、コンプレッサモータA1の1回転後の時間0.3[s]以降において、時間0.25[s]の時点から負荷トルクの増加を反映したフィードフォワード制御が行われている。その結果、さらにコンプレッサモータA1の1回転後の時間0.35[s]以降においては、ほぼ速度変動が抑え込まれている。
このように、十分な速度振動抑制の効果が得られるまで、負荷トルクが変動してからコンプレッサの2周期分(例えばコンプレッサの1周期にコンプレッサモータA1が1回転する場合には、コンプレッサモータA1の2回転分)の時間が必要であることが確認できた。
図10に示す例では、ステップS1において、速度偏差算出部11が、コンプレッサモータA1の速度指令値ωrefと実速度ωresとの偏差である速度偏差eω(=ωref-ωres)を算出する。
次いで、ステップS2では、フィードフォワードゲイン設定部12Bが、ステップS1において算出された速度偏差eωであって、コンプレッサの周期外乱TLの影響を受けた速度偏差eωである速度偏差信号efeed(k)に基づいて、フィードフォワードゲイン出力rf(k)を設定する。
次いで、ステップS3では、電圧指令値算出部13が、ステップS1において算出された速度偏差eωと、フィードフォワードゲイン設定部12Bによって設定されたフィードフォワードゲイン出力rf(k)とに基づいて、インバータA2に印加される電圧の指令値を算出する。
次いで、ステップS4では、インバータ制御部14が、ステップS3において算出された指令値の電圧をインバータA2に印加することによってインバータA2を制御する。
詳細には、フィードフォワード部12のフィードフォワードゲイン設定部12Bの伝達関数Gff(z)は、速度偏差信号efeed(k)が入力されて実速度ωresを出力する部分の伝達関数が1となるように設定され、かつ、速度指令値ωrefとフィードフォワードゲイン出力rf(k)とが入力されて実速度ωresを出力する部分の閉ループ伝達関数Gc(z)の逆数に設定される。
Claims (4)
- コンプレッサモータを駆動するインバータを制御する空気調和機のモータ制御装置であって、
前記コンプレッサモータの速度指令値と速度との偏差である速度偏差を算出する速度偏差算出部と、
前記速度偏差算出部によって算出された前記速度偏差に基づき、コンプレッサの周期外乱の影響に基づく速度偏差である速度偏差信号を算出して、この速度偏差信号に基づいて、フィードフォワードゲイン出力を出力するフィードフォワード部と、
前記速度偏差算出部によって算出された前記速度偏差と、前記フィードフォワード部によって設定された前記フィードフォワードゲイン出力とに基づいて、前記インバータに印加される電圧の指令値を算出する電圧指令値算出部と、
前記電圧指令値算出部によって算出された指令値の電圧を前記インバータに印加することによって前記インバータを制御するインバータ制御部とを備え、
前記フィードフォワード部の伝達関数は、
前記速度偏差信号が入力されて前記速度を出力する部分の伝達関数が1となるように設定され、かつ、
前記フィードフォワード部の伝達関数が、前記速度指令値と前記フィードフォワードゲイン出力とが入力されて前記速度を出力する部分の閉ループ伝達関数の逆数に設定され、
前記フィードフォワード部は、前記コンプレッサの周期外乱の影響を受けた前記速度偏差信号を記憶する記憶部を備え、
前記フィードフォワード部は、前記記憶部に記憶されている前記コンプレッサの周期外乱の影響を反映した1周期分の前記速度偏差信号を、次の同一周期タイミングにおける速度偏差信号の未来値として使用することによって、前記フィードフォワードゲイン出力を設定し、
前記コンプレッサの周期外乱の影響を受けた時点の前記速度偏差には、同一位相の前記記憶部に前回記憶された前記速度偏差信号が、フィードフォワード制御系から速度応答までの伝達関数を介してフィードバックされ、前記記憶部は、フィードバックされて加算された値を新たな速度偏差信号として記憶し、
前記フィードフォワード制御系から速度応答までの伝達関数が1である、
空気調和機のモータ制御装置。 - 前記コンプレッサモータの前記速度を、前記コンプレッサモータに流れる電流から推定した請求項1に記載の空気調和機のモータ制御装置。
- 前記フィードフォワード部は、
前記記憶部に記憶されている前記コンプレッサの周期外乱の1周期分の前記速度偏差信号を、前記速度偏差信号の未来値として使用することによって、前記フィードフォワードゲイン出力を設定する、
請求項1に記載の空気調和機のモータ制御装置。 - コンプレッサモータを駆動するインバータを制御する空気調和機のモータ制御方法であって、
前記コンプレッサモータの速度指令値と速度との偏差である速度偏差を算出する速度偏差算出ステップと、
前記速度偏差算出ステップにおいて算出された前記速度偏差に基づき算出されたコンプレッサの周期外乱の影響を受けた前記速度偏差である速度偏差信号に基づいて、フィードフォワードゲイン出力を出力するフィードフォワードゲイン設定ステップと、
前記速度偏差算出ステップにおいて算出された前記速度偏差と、前記フィードフォワードゲイン出力とに基づいて、前記インバータに印加される電圧の指令値を算出する電圧指令値算出ステップと、
前記電圧指令値算出ステップにおいて算出された指令値の電圧を前記インバータに印加することによって前記インバータを制御するインバータ制御ステップとを備え、
前記フィードフォワードゲイン出力を設定するフィードフォワードゲイン設定ステップにおける伝達関数は、
前記速度偏差信号が入力されて前記速度を出力する部分の伝達関数が1となるように設定され、かつ、
前記フィードフォワードゲイン設定ステップにおけるの伝達関数が、前記速度指令値と前記フィードフォワードゲイン出力とが入力されて前記速度を出力する部分の閉ループ伝達関数の逆数に設定され、
前記フィードフォワードゲイン設定ステップを実行するフィードフォワード部は、前記コンプレッサの周期外乱の影響を受けた前記速度偏差信号を記憶する記憶部を備え、
前記フィードフォワード部は、前記記憶部に記憶されている前記コンプレッサの周期外乱の影響を反映した1周期分の前記速度偏差信号を、次の同一周期タイミングにおける速度偏差信号の未来値として使用することによって、前記フィードフォワードゲイン出力を設定し、
前記コンプレッサの周期外乱の影響を受けた時点の前記速度偏差には、同一位相の前記記憶部に前回記憶された前記速度偏差信号が、フィードフォワード制御系から速度応答までの伝達関数を介してフィードバックされ、前記記憶部は、フィードバックされて加算された値を新たな速度偏差信号として記憶し、
前記フィードフォワード制御系から速度応答までの伝達関数が1である、
空気調和機のモータ制御方法。
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