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JP7112466B2 - 空気調和機のモータ制御装置および空気調和機のモータ制御方法 - Google Patents
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JP7112466B2 - 空気調和機のモータ制御装置および空気調和機のモータ制御方法 - Google Patents

空気調和機のモータ制御装置および空気調和機のモータ制御方法 Download PDF

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特許法第30条第2項適用 〔1〕刊行物 発行日 令和元年11月8日 第4回STI-Gigaku 2019(4th International Conference on ”Science of Technology Innovation” 2019)STI-9-34アブストラクト集 <資 料> アブストラクト集 掲載研究要旨 〔2〕学会発表(ポスター) 開催日 令和元年11月8日~9日(発表日:令和元年11月8日) 集会名 第4回STI-Gigaku 2019(4th International Conference on ”Science of Technology Innovation” 2019) 開催場所 長岡技術大学 <資 料> 国際会議概要及びプログラム抜粋 <資 料> 研究発表ポスター 〔3〕刊行物 発行日 令和2年9月1日 電気学会 産業応用部門オンライン研究会IEEJ/IAS(D) Online Technical Meetings 2020(DOTeM 2020)予稿集 <資 料> 予稿集 掲載研究論文 〔4〕学会発表(スライド) 開催日 令和2年9月1日~2日(発表日:令和2年9月2日) 集会名 電気学会 産業応用部門オンライン研究会IEEJ/IAS(D) Online Technical Meetings 2020(DOTeM 2020) 開催場所 Web開催 <資 料> 研究会概要及びプログラム抜粋 <資 料> 研究発表スライド
本発明の実施形態は、空気調和機のモータ制御装置および空気調和機のモータ制御方法に関する。
近年のITサービスの増加に伴い、現代の情報化社会を支えるデータセンターは重要な施設であり、その環境を管理する空調設備も高い信頼性が要求されている。空調機(空気調和機)の要であるコンプレッサモータが回転する際に発生する圧力変化は、容量が増加するにつれて速度振動を増加させ、信頼性を低下させるとともに騒音を増加させる。
コンプレッサには様々な種類があるが、回転式のコンプレッサ、例えば、幅広い用途のロータリコンプレッサでは、その負荷トルクは機械角位相に応じて周期的に脈動し、速度振動を引き起こす。
モータに対する周期的な速度振動の抑制制御として、ピークフィルタや繰り返し制御が報告されているが、これらの制御では、抑制を必要とする特定の振動周波数成分を抽出して制御を行うため、単一の周波数成分のみしか補償ができず、外乱に含まれる周波数が広域に及ぶ場合、抑制性能が低下し、十分な振動抑制ができない。
また、従来から、回転中の速度変動に起因する振動を抑制するコンプレッサモータの速度制御装置が知られている。この速度制御装置の一つでは、負荷変動1周期の電流補正量が、記録され、速度偏差による電流フィードバック制御の積分項として用いられる。
このモータの速度制御装置では、速度偏差が電流フィードバック制御に用いられるため、振動を十分に抑制できないおそれがある。
特開昭61-173690号公報
本発明が解決しようとする課題は、コンプレッサモータの振動を適切に抑制することができる空気調和機のモータ制御装置および空気調和機のモータ制御方法を提供することである。
実施形態の空気調和機のモータ制御装置は、コンプレッサモータを駆動するインバータを制御する空気調和機のモータ制御装置であって、速度偏差算出部と、フィードフォワード部と、電圧指令値算出部と、インバータ制御部とを持つ。速度偏差算出部は、コンプレッサモータの速度指令値と速度との偏差である速度偏差を算出する。フィードフォワード部は、速度偏差算出部によって算出された速度偏差に基づき、コンプレッサの周期外乱の影響に基づく速度偏差である速度偏差信号を算出して、この速度偏差信号に基づいて、フィードフォワードゲイン出力を出力する。電圧指令値算出部は、速度偏差算出部によって算出された速度偏差と、フィードフォワード部によって設定されたフィードフォワードゲイン出力とに基づいて、インバータに印加される電圧の指令値を算出する。インバータ制御部は、電圧指令値算出部によって算出された指令値の電圧をインバータに印加することによってインバータを制御する。フィードフォワード部の伝達関数は、速度偏差信号が入力されて速度を出力する部分の伝達関数が1となるように設定され、かつ、速度指令値とフィードフォワードゲイン出力とが入力されて速度を出力する部分の閉ループ伝達関数の逆数に設定される。
実施形態の空気調和機のモータ制御装置および空気調和機のモータ制御方法を適用可能なロータリコンプレッサの構造の一例を示す図である。 ロータリコンプレッサの運転中におけるトルク変動を示すグラフである。 実施形態が適用可能な空気調和機のモータ制御装置の制御対象の一例を示すブロック図である。 図3に示すインバータの動作タイミングの一例を示す波形図である。 実施形態の空気調和機のモータ制御装置の制御ブロック線図である。 実施形態の空気調和機のモータ制御装置のフィードフォワード部の詳細構成の一例などを示す図である。 実施形態の空気調和機のモータ制御装置が適用されたシステムの一例を示す図である。 図7に示すシステムにおけるシミュレーション結果を示す図である。 図8に示す例で加えた周期外乱が増加したと仮定し、負荷トルクの変動後の応答の確認結果を示す図である。 実施形態の空気調和機のモータ制御装置によって実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
実施形態の空気調和機のモータ制御装置および空気調和機のモータ制御方法について説明する前に、実施形態の空気調和機のモータ制御装置および空気調和機のモータ制御方法を適用可能な空気調和機用コンプレッサの一例であるロータリコンプレッサについて説明する。
図1は実施形態のモータ制御装置およびモータ制御方法を適用可能なロータリコンプレッサの圧縮機構部の構造の一例を示す図である。図2はロータリコンプレッサの運転中におけるトルク変動を示すグラフである。
ロータリコンプレッサ1aは、円筒形のシリンダ2に対して偏心させられた円筒形のローラ3を備える。ローラ3はシリンダ2の中心に軸心を合わせて位置させた回転軸5に設けられた偏心部4によって偏心回転される。
図示しないコンプレッサモータが回転軸5を回転駆動することで、ローラ3はシリンダ2の内面に接しながら回転移動する。シリンダ2の一か所に切り込みが設けられ、その切り込み部分にほぼ隙間なくベーン6が挿入される。ベーン6は、その背面に図示しないバネ等の弾性部材で回転軸5の方向に常に押圧されており、ベーン6の先端はローラ3に接する。
したがって、シリンダ2内の空間は、図1に示すようにローラ3とシリンダ2及びベーン6によって2つの空間10a,10bに区画される。2つの空間の内、図1中の左側空間が低圧の吸込空間10a、図1中の右側空間が圧縮空間10bとなる。吸込空間10aに位置するシリンダ2側面には圧縮すべき冷媒を吸込む吸込口8、もう一方の圧縮空間10bに位置するシリンダ2側面には、圧縮された冷媒を吐出する吐出口9が設けられている。
コンプレッサモータが回転軸5を回転させることで、図中矢印の方向にローラ3が回転し(駆動し)、圧縮空間10bの容積が小さくなることで、その内部のガス冷媒が圧縮され、シリンダ2内の高圧冷媒が吐出口9から吐出される。この圧縮と同時に吸込空間10aの容積が大きくなることで、吸込口8から低圧のガス冷媒がシリンダ2内に吸い込まれる。
なお、図示しないが吐出口9には、内外間の差圧が所定値以上になった場合に開放される開閉弁、例えばリード弁、が設けられる。これにより吐出口9から吐出される冷媒の高圧圧力が維持される。
このようにロータリコンプレッサは、回転軸の1回転中に吸込、圧縮、吐出の動作を繰り返すことから、図2に示すようにモータの負荷トルクは、吸入時に小さく、圧縮時に大きくなる特性を持ち、機械角位相に応じて周期的に脈動し、速度変動を引き起こす。なお、図1、図2では1シリンダ型のロータリコンプレッサで説明したが、2シリンダ型では、上記速度変動の周期が回転軸の1回転中に2回生じることになる。さらに、スクロール型等の他の機構を備えたコンプレッサにおいても、その負荷トルク変動の大きさは、ロータリコンプレッサよりも小さいが、同じように回転軸の回転に合わせて負荷トルク変動が発生する。
以下、実施形態の空気調和機のモータ制御装置および空気調和機のモータ制御方法について、図面を参照して説明する。
まず、図3は実施形態が適用可能な一般的な空気調和機のモータ制御装置1の一例を説明するためのブロック図である。
図3に示すシステムでは、空気調和機用コンプレッサモータA1(例えばIPMSM:永久磁石埋込型同期モータ)と、コンプレッサモータA1を駆動するインバータA2とが含まれている。機械角位相に応じた周期外乱Tが負荷トルクとして入力されるIPMSMの速度電流制御系が制御対象である。
図3において、Cc(z)は、後退差分によって離散化した電流制御系のPIコントローラであり、下記の(1)式によって表される。Cv(z)は、後退差分によって離散化した速度制御系のPIコントローラであり、(1)式によって表される。(1)式において、Kpcは電流制御系の比例パラメータを示しており、Kicは電流制御系の積分パラメータを示しており、Tsは整定時間、すなわちサンプリング周期、を示しており、Kpvは速度制御系の比例パラメータを示しており、Kivは速度制御系の積分パラメータを示している。
Figure 0007112466000001
図3において、Pc(z)は、ゼロ次ホールドによって離散化したIPMSMの電気モデルであり、下記の(2)式によって表される。Pv(z)は、ゼロ次ホールドによって離散化したIPMSMの機械モデルであり、(2)式によって表される。
(2)式において、Lはモータのリラクタンス値、Rはモータの抵抗値、Dは摩擦係数、Jはモータの慣性モーメントである。
Figure 0007112466000002
図4は図3に示すインバータA2の動作タイミングの一例を示す図である。
図4に示す例では、キャリアの山で制御の割り込みを入れる場合、例えばこのタイミングにおける電流センサによって検出されたコンプレッサモータA1の電流値のサンプリング後、電圧指令値算出部がインバータA2の電圧指令値を算出し、インバータ制御部がインバータA2のスイッチング状態を決定する。
計算後ただちに電圧指令値を更新すると、スイッチング回数の増加や出力電圧の誤差が生じるため、インバータA2の電圧指令値の更新は、図4に示すように、1サンプリング遅れることになる。よって、図3や図5に示すように、インバータA2の伝達関数は、1サンプリング遅れを示す「1/z」によって表される。
図5に示すように実施形態の空気調和機のモータ制御装置1は、コンプレッサの機械角周期外乱を利用したフィードフォワード制御系である。
周期外乱Tが加えられなければ、図3に示すPI制御系の速度応答(コンプレッサモータA1の実速度)ωresは、定常状態において速度指令値ωrefと一致し、速度偏差eω(=ωref-ωres)は0となる。しかしながら、上述の通り、コンプレッサでは、回転周期に対応した周期で周期外乱Tが加わる。
このような、周期外乱Tが加えられた状態では、速度応答ωresは周期外乱Tに応じて変動し、周期外乱Tの影響を受けた速度偏差が発生する。ここで、図3に示すようなフィードフォワード制御系を備えず、周期外乱Tが加えられた状態での速度応答をωres1とし、新たに組み込むフィードフォワード制御系による速度応答をωres2とする。すなわち、ωres=ωres1+ωres2となる。
この周期外乱Tの影響を反映した速度偏差が、フィードフォワードゲイン設定部12Bに入力される速度偏差信号efeed(k)である。なお、この速度偏差信号efeed(k)の算出方法は、その詳細を後述する。図5(C)に、速度偏差信号efeed(k)のみを入力とした場合の速度応答ωres2を示している。ここで、速度応答ωres2を速度偏差信号efeed(k)と一致させることによって、図5に示すフィードフォワード制御系に入力される周期外乱Tに基づく速度応答ωres1の振動成分が打ち消され、コンプレッサモータA1の速度振動を低減させることができる。
図5において、フィードフォワードゲイン設定部12Bの伝達関数は「Gff(z)」によって表わされる。ここで、図5(A)と図(B)とは単に制御ブロックの順番を入れ替えたもので同じ制御系を表わしている。図5(C)は、速度偏差信号efeed(k)のみを入力とした場合の速度応答ωres2を示している。
IPMSMのトルクTは下記の(3)式によって表され、リラクタンストルクも含まれるが、後述する説明ではd軸電流iを「0」とする制御を行い、定常状態においてd軸電流iの影響は受けないと仮定すると、トルクTは下記の(4)式によって表される。これをもとにフィードフォワードゲイン設定部12Bがフィードフォワードゲイン出力r(k)を設定する。ここで、式(3)、(4)では、iはq軸電流、iはd軸電流、Lは、d軸インダクタンス、Lはq軸のインダクタンス、Kはトルク定数(K=p*Φ)、ここで、Φはモータの永久磁石による鎖交磁束、pは極対数を表わしている。
Figure 0007112466000003
Figure 0007112466000004
上述の速度応答ωres2を速度偏差信号efeed(k)と一致させるためには、図5(B)、図5(C)に示すフィードフォワード制御系の全体(つまり、速度偏差信号efeed(k)が入力されて速度応答ωres2を出力する部分)の伝達関数(Gff(z)およびG(z)の積)が1となるように、フィードフォワードゲイン設定部12Bの伝達関数Gff(z)は設定される必要がある。
したがって、図5に示す実施形態の空気調和機のモータ制御装置1では、フィードフォワードゲイン設定部12Bの伝達関数Gff(z)が、図5(B)の破線によって囲まれる四角形部分である制御対象(つまり、速度指令値ωrefとフィードフォワードゲイン出力r(k)とが入力されて実速度ωresを出力する部分)の閉ループ伝達関数G(z)の逆数(=1/G(z))に設定される。
速度制御系、電流制御系、インバータを含めた閉ループ伝達関数G(z)は、下記の(5)式によって表される。
Figure 0007112466000005
Figure 0007112466000006
(5)式に(1)式および(2)式を代入し整理すると、(6)式になり、G(z)は、分母が5次、分子が2次の関数となる。ここで、D~D、N~Nは、係数である。
一方、閉ループ伝達関数G(z)の逆数であるフィードフォワードゲイン設定部12Bの伝達関数Gff(z)を計算すると、下記の(7)式によって表される。
Figure 0007112466000007
フィードフォワードゲイン設定部12Bの伝達関数Gff(z)は、分子が5次、分母が2次の関数となり、(7)式の形では実現不可能である。
実現可能な形とするため(7)式について分子/分母を計算すると、フィードフォワードゲイン設定部12Bの伝達関数Gff(z)は、下記の(8)式によって表される。(8)式において、第1項、第2項および第3項は除算の商、Aff(z)は余り、Bff(z)は分母であり、A’f3~A’f1は係数である。
Figure 0007112466000008
この結果、図5に示すフィードフォワードゲイン出力r(k)は、下記の(9)式によって表される。
Figure 0007112466000009
(8)式において「zのn乗」は「nサンプリング進み」を表す。そのため、(9)式によって表されるフィードフォワードゲイン出力r(k)には、速度偏差信号の現在値(efeed(k))だけでなく、3サンプリング未来の値(efeed(k+3))が含まれる。ここで、3サンプリングとは、トルク変動Tの周期における同一タイミングの3制御周期分未来の値を意味する。よって、実施形態の空気調和機のモータ制御装置1においてフィードフォワード制御を行うためには、速度偏差信号の未来値の取得が必要である。
実施形態の空気調和機のモータ制御装置1では、コンプレッサ(例えばロータリコンプレッサなど)による負荷トルクが機械角に応じて周期的であることを利用し、毎周期の同一機械角においては、速度偏差eω(=ωref-ωres)が等しいと仮定することで速度偏差信号efeed(k)を、(9)式の計算におけるすべての周期の未来値として扱う。
この仮定に基づいた動作を行わせるためのモータ制御装置1のフィードフォワード部12の詳細構成の一例を図6(A)に示す。
図6(A)に示す例では、フィードフォワード部12が、フィードフォワードゲイン設定部12Bに加え、記憶部12A及び伝達関数Gof(z)を備えている。記憶部12Aは、フィードフォワードゲイン設定部12Bに入力するための速度偏差信号efeed(k)(図5参照)であって、コンプレッサの周期外乱T(図5参照)の影響を受けた速度偏差信号efeed(k)を記憶する。
フィードフォワードゲイン設定部12Bは、記憶部12Aに記憶されているコンプレッサの周期外乱Tの影響を反映した1周期分の速度偏差信号efeed(k)を、次の同一周期タイミング、すなわち同じ機械角における、速度偏差信号efeed(k)の未来値として(つまり、コンプレッサの次の周期分の速度偏差信号efeed(k)として)使用することによって、フィードフォワードゲイン出力r(k)を設定する。
速度偏差信号efeed(k)を記憶する記憶部12Aの段数Nは、下記の(10)式によって求められる。(10)式において、fはサンプリング周波数、fはモータの回転周波数であり、記憶部12Aの段数Nは、コンプレッサの1周期の間に行われるサンプリング回数である。
N=f/f (10)
なお、2シリンダロータリコンプレッサの場合、コンプレッサ駆動モータの1回転当たり2周期の周期外乱Tが発生することから、モータの半回転分のサンプリングを記憶させれば良い。この場合には、記憶するサンプリング数Nは、半分となり、記憶部12Aのメモリ容量を削減できる。
実施形態の空気調和機のモータ制御装置1のフィードフォワード制御によって周期外乱Tが打ち消されると記憶部12Aに入力される速度偏差信号efeed(k)は0になり、記憶部12Aに周期外乱Tの成分が含まれなくなってしまう(つまり、記憶部12Aに周期外乱Tの影響を受けた速度偏差信号efeed(k)が記憶されない)。そのため、実施形態の空気調和機のモータ制御装置1では、周期外乱Tの影響を受けた速度偏差信号efeed(k)を記憶部12Aに記憶しておく必要がある。
そこで、図6(A)に示すように、周期外乱Tの影響を受けた速度偏差信号efeed(k)は、その時点の速度偏差eω(k)に記憶部12Aに記憶された同一位相の前回記憶した速度偏差信号efeed(k)をフィードフォワード制御系から速度応答までの伝達関数Gof(z)を介してフィードバックして、加算した値を新たな速度偏差信号efeed(k)として記憶部12Aに記憶する。
フィードフォワード制御系から速度応答までの伝達関数Gof(z)と閉ループ伝達関数G(z)とフィードフォワード部12の伝達関数Gff(z)との関係は、下記の(11)式によって表される。
of(z)=G(z)Gff(z)=1 (11)
上述の通りコンプレッサの周期外乱Tによる速度振動を抑制するにはコンプレッサの周期外乱1周期分のデータが含まれる速度偏差信号efeed(k)を記憶部12Aに記憶しておく必要がある。そのため、実施形態の空気調和機のモータ制御装置1のフィードフォワード制御は、記憶部12Aへの速度偏差信号efeed(k)の保存開始時点から、コンプレッサの1周期に相当する時間が経過した時点に開始される。例えばコンプレッサモータA1が、コンプレッサの1周期中に1回転する場合には、実施形態の空気調和機のモータ制御装置1のフィードフォワード制御は、記憶部12Aへの速度偏差信号efeed(k)の保存開始時点から、コンプレッサモータA1の周期外乱の1周期、通常はモータ1回転、に相当する時間が経過した時点に開始される。これによりコンプレッサの周期外乱Tによる速度振動を短期間で抑制・収束させることができる。
図6(B)は実施形態の空気調和機のモータ制御装置1の一例を示しており、空気調和機のモータ制御装置1が、コンプレッサモータA1(図5および図7参照)を駆動するインバータA2(図4および図6参照)を制御する。
空気調和機のモータ制御装置1は、速度偏差算出部11と、フィードフォワードゲイン設定部12Bと、電圧指令値算出部13と、インバータ制御部14とを備えている。
速度偏差算出部11は、コンプレッサモータA1の速度指令値ωrefと実速度ωresとの偏差である速度偏差eω(=ωref-ωres)を算出する。ここで、速度指令値ωrefは、モータ制御装置1の上位の制御器、例えば空気調和機の制御装置より入力される。一方、実速度ωresは、速度検知器20から出力される。速度検知器20としては、コンプレッサモータA1に取り付けられたロータリーエンコーダから回転速度を読み取る方法や、モータ電流から回転速度を推定する等の方法が用いられる。ある程度の正確な速度検知ができるのであれば、取得方法は問わない。
なお、空気調和機の冷凍サイクルに用いられるコンプレッサは密閉容器からなること、コンプレッサモータA1が収納されるコンプレッサの内部は高圧・高温であることからモータ電流から回転数を推定することが一般的である。
フィードフォワード部12内のフィードフォワードゲイン設定部12Bは、速度偏差算出部11によって算出された速度偏差eωに基づき算出された、コンプレッサの周期外乱Tの影響を受けた速度偏差eωである速度偏差信号efeed(k)に基づいて、フィードフォワードゲイン出力r(k)を設定する。
電圧指令値算出部13は、速度偏差算出部11によって算出された速度偏差eωと、フィードフォワードゲイン設定部12Bによって設定されたフィードフォワードゲイン出力r(k)とに基づいて、インバータA2に印加される電圧の指令値を算出する。
インバータ制御部14は、電圧指令値算出部13によって算出された指令値の電圧をインバータA2に指示することによってインバータA2を制御する。インバータA2は、電圧指令値算出部13によって指示された電圧を出力することでコンプレッサモータA1を駆動する。
図6(B)に示す例では、上述したように、フィードフォワード部12のフィードフォワードゲイン設定部12Bの伝達関数Gff(z)は、速度偏差信号efeed(k)が入力されて実速度ωresを出力する部分(つまり、図5(B)に示すフィードフォワード制御系の全体)の伝達関数(Gff(z)およびG(z)の積)が1となるように設定され、かつ、速度指令値ωrefとフィードフォワードゲイン出力r(k)とが入力されて実速度ωresを出力する部分(つまり、図5(B)の破線によって囲まれる四角形部分)の閉ループ伝達関数G(z)の逆数(=1/G(z))に設定される。
図7は実施形態の空気調和機のモータ制御装置1が適用されたシステムAの一例であって、ここでは、システムAのパラメータが、下記の表1のように設定されている。
Figure 0007112466000010
さらに、この例では、インバータA2として、理想IGBTを備えるPWMインバータが用いられ、コンプレッサモータA1としてIPMSMが用いられる。d軸電流指令値は「0」に設定されている。
図8は図7に示すシステムAにおけるシミュレーション結果を示す図である。
詳細には、図8(A)は実施形態の空気調和機のモータ制御装置1が適用されたコンプレッサモータA1の実速度ωresの時間波形(「Prop」で示す)と、比較例として何等制御を加えていないコンプレッサモータの実速度の時間波形(「Conv」で示す)とを比較して示している。実施形態の空気調和機のモータ制御装置1のフィードフォワード制御は、時間0.1[s]の時点に開始されている。
図8(B)は実施形態の空気調和機のモータ制御装置1が適用されたコンプレッサモータA1のd軸電流の時間波形(「Prop」で示す)と、比較例のd軸電流の時間波形(「Conv」で示す)とを比較して示している。
図8(C)は実施形態の空気調和機のモータ制御装置1が適用されたコンプレッサモータA1のq軸電流の時間波形(「Prop」で示す)と、比較例のq軸電流の時間波形(「Conv」で示す)とを比較して示している。
図8(D)は実施形態の空気調和機のモータ制御装置1が適用されたコンプレッサの機械角位相に応じた周期外乱T(負荷トルク)の時間波形(「Prop」で示す)と、比較例の周期外乱T(負荷トルク)の時間波形(「Conv」で示す)とを比較して示している。
図8(E)は実施形態の空気調和機のモータ制御装置1が適用されたコンプレッサの機械角位相の時間波形(「Prop」で示す)と、比較例の機械角位相の時間波形(「Conv」で示す)とを比較して示している。ここでは、コンプレッサモータA1は、20rpsで運転されている。
図8(A)~(E)に「Conv」で示す比較例では、フィードフォワード制御が行われず、周期外乱Tの影響がそのまま残ってしまっている。
一方、図8(A)~(E)に「Prop」で示す実施形態の空気調和機のモータ制御装置1の適用例では、図8(A)に示すように、フィードフォワード制御が開始される時間0.1[s]の時点以降の時間帯においてコンプレッサモータA1の振動を適切に抑制することができる。
詳細には、図8(A)~(E)に「Prop」で示す実施形態の空気調和機のモータ制御装置1の適用例では、時間0.05[s]の時点に、記憶部12Aへの速度偏差信号efeed(k)の保存が開始されている。
図8(A)に示す測定データでは、定常状態と確認できる時間0.15[s]~時間0.3[s]の期間における「Conv」で示す比較例の速度振動のp-p最大値と「Prop」で示す実施形態の空気調和機のモータ制御装置1の適用例の速度振動のp-p最大値とを比較することで速度振動抑制の効果を評価することができる。図8(A)に示すように、「Prop」で示す実施形態の空気調和機のモータ制御装置1の適用例では、p-p最大値で約87.4%の振動低減を確認することができた。
図9は図8に示す例で加えた周期外乱Tが増加したと仮定し、負荷トルクの変動後の応答の確認結果を示す図である。
詳細には、図9(A)は実施形態の空気調和機のモータ制御装置1が適用されたコンプレッサモータA1の実速度ωresの時間波形(「Prop」で示す)と、比較例のコンプレッサモータの実速度の時間波形(「Conv」で示す)とを比較して示している。
図9(B)はコンプレッサの機械角位相に応じた周期外乱T(負荷トルク)の時間波形を示している。
図9に示す例では、時間0.25[s]の時点に、負荷トルクが1.5倍に増加している。
上述したように、実施形態の空気調和機のモータ制御装置1では、記憶部12Aが、フィードフォワード部12に入力される速度偏差信号efeed(k)であって、コンプレッサの周期外乱Tの影響を受けた速度偏差信号efeed(k)を記憶する。図9(B)に示す例のように、負荷トルク(周期外乱T)が変動する場合には、記憶部12Aが、変動した周期外乱Tの影響を受けた速度偏差信号efeed(k)を記憶する。
更に、上述したように、実施形態の空気調和機のモータ制御装置1では、フィードフォワード部12内のフィードフォワードゲイン設定部12Bが、記憶部12Aに記憶されているコンプレッサの周期外乱Tの影響を受けた前回のコンプレッサの1周期分(例えばコンプレッサの周期外乱Tの1周期にコンプレッサモータA1が1回転する場合には、コンプレッサモータA1の1回転分)の速度偏差信号efeed(k)を、速度偏差信号efeed(k)の未来値として使用することによって、フィードフォワードゲイン出力r(k)を設定する。
つまり、図9(A)に「Prop」で示す実施形態の空気調和機のモータ制御装置1のフィードフォワード制御では、丁度、コンプレッサモータA1の1回転後の時間0.3[s]以降において、時間0.25[s]の時点から負荷トルクの増加を反映したフィードフォワード制御が行われている。その結果、さらにコンプレッサモータA1の1回転後の時間0.35[s]以降においては、ほぼ速度変動が抑え込まれている。
このように、十分な速度振動抑制の効果が得られるまで、負荷トルクが変動してからコンプレッサの2周期分(例えばコンプレッサの1周期にコンプレッサモータA1が1回転する場合には、コンプレッサモータA1の2回転分)の時間が必要であることが確認できた。
図10は実施形態の空気調和機のモータ制御装置1によって実行される処理の一例を説明するためのフローチャートである。
図10に示す例では、ステップS1において、速度偏差算出部11が、コンプレッサモータA1の速度指令値ωrefと実速度ωresとの偏差である速度偏差eω(=ωref-ωres)を算出する。
次いで、ステップS2では、フィードフォワードゲイン設定部12Bが、ステップS1において算出された速度偏差eωであって、コンプレッサの周期外乱Tの影響を受けた速度偏差eωである速度偏差信号efeed(k)に基づいて、フィードフォワードゲイン出力r(k)を設定する。
次いで、ステップS3では、電圧指令値算出部13が、ステップS1において算出された速度偏差eωと、フィードフォワードゲイン設定部12Bによって設定されたフィードフォワードゲイン出力r(k)とに基づいて、インバータA2に印加される電圧の指令値を算出する。
次いで、ステップS4では、インバータ制御部14が、ステップS3において算出された指令値の電圧をインバータA2に印加することによってインバータA2を制御する。
詳細には、フィードフォワード部12のフィードフォワードゲイン設定部12Bの伝達関数Gff(z)は、速度偏差信号efeed(k)が入力されて実速度ωresを出力する部分の伝達関数が1となるように設定され、かつ、速度指令値ωrefとフィードフォワードゲイン出力r(k)とが入力されて実速度ωresを出力する部分の閉ループ伝達関数G(z)の逆数に設定される。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、空気調和機のモータ制御装置1は、コンプレッサモータA1を駆動するインバータA2を制御するモータ制御装置1であって、速度偏差算出部11とフィードフォワード部12と電圧指令値算出部13とインバータ制御部14とを持つ。速度偏差算出部11は、コンプレッサモータA1の速度指令値ωrefと実速度ωresとの偏差である速度偏差eωを算出し、フィードフォワード部12は、速度偏差算出部11によって算出された速度偏差eωであって、コンプレッサA1の周期外乱Tの影響を受けた速度偏差eωである速度偏差信号efeed(k)に基づいて、フィードフォワードゲイン出力r(k)を設定し、電圧指令値算出部13は、速度偏差算出部11によって算出された速度偏差eωと、フィードフォワード部12によって設定されたフィードフォワードゲイン出力r(k)とに基づいて、インバータA2に印加される電圧の指令値を算出し、インバータ制御部14は、電圧指令値算出部13によって算出された指令値の電圧をインバータA2に印加することによってインバータA2を制御し、フィードフォワード部12内のフィードフォワードゲイン設定部12Bの伝達関数Gff(z)は、速度偏差信号efeed(k)が入力されて実速度ωresを出力する部分の伝達関数が1となるように設定され、かつ、速度指令値ωrefとフィードフォワードゲイン出力r(k)とが入力されて実速度ωresを出力する部分の閉ループ伝達関数G(z)の逆数に設定される。それにより、コンプレッサモータの振動を適切に抑制することができる。
なお、上述した実施形態(変形例を含む)における空気調和機のモータ制御装置1の少なくとも一部の機能をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM、DVD-ROM、USBメモリ等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…モータ制御装置、11…速度偏差算出部、12…フィードフォワード部、12A…記憶部、12B…フィードフォワードゲイン設定部、13…電圧指令値算出部、14…インバータ制御部、20…速度検知器、A…システム、A1…コンプレッサモータ、A2…インバータ

Claims (4)

  1. コンプレッサモータを駆動するインバータを制御する空気調和機のモータ制御装置であって、
    前記コンプレッサモータの速度指令値と速度との偏差である速度偏差を算出する速度偏差算出部と、
    前記速度偏差算出部によって算出された前記速度偏差に基づき、コンプレッサの周期外乱の影響に基づく速度偏差である速度偏差信号を算出して、この速度偏差信号に基づいて、フィードフォワードゲイン出力を出力するフィードフォワード部と、
    前記速度偏差算出部によって算出された前記速度偏差と、前記フィードフォワード部によって設定された前記フィードフォワードゲイン出力とに基づいて、前記インバータに印加される電圧の指令値を算出する電圧指令値算出部と、
    前記電圧指令値算出部によって算出された指令値の電圧を前記インバータに印加することによって前記インバータを制御するインバータ制御部とを備え、
    前記フィードフォワード部の伝達関数は、
    前記速度偏差信号が入力されて前記速度を出力する部分の伝達関数が1となるように設定され、かつ、
    前記フィードフォワード部の伝達関数が、前記速度指令値と前記フィードフォワードゲイン出力とが入力されて前記速度を出力する部分の閉ループ伝達関数の逆数に設定され
    前記フィードフォワード部は、前記コンプレッサの周期外乱の影響を受けた前記速度偏差信号を記憶する記憶部を備え、
    前記フィードフォワード部は、前記記憶部に記憶されている前記コンプレッサの周期外乱の影響を反映した1周期分の前記速度偏差信号を、次の同一周期タイミングにおける速度偏差信号の未来値として使用することによって、前記フィードフォワードゲイン出力を設定し、
    前記コンプレッサの周期外乱の影響を受けた時点の前記速度偏差には、同一位相の前記記憶部に前回記憶された前記速度偏差信号が、フィードフォワード制御系から速度応答までの伝達関数を介してフィードバックされ、前記記憶部は、フィードバックされて加算された値を新たな速度偏差信号として記憶し、
    前記フィードフォワード制御系から速度応答までの伝達関数が1である、
    空気調和機のモータ制御装置。
  2. 前記コンプレッサモータの前記速度を、前記コンプレッサモータに流れる電流から推定した請求項1に記載の空気調和機のモータ制御装置。
  3. 前記フィードフォワード部は、
    前記記憶部に記憶されている前記コンプレッサの周期外乱の1周期分の前記速度偏差信号を、前記速度偏差信号の未来値として使用することによって、前記フィードフォワードゲイン出力を設定する、
    請求項1に記載の空気調和機のモータ制御装置。
  4. コンプレッサモータを駆動するインバータを制御する空気調和機のモータ制御方法であって、
    前記コンプレッサモータの速度指令値と速度との偏差である速度偏差を算出する速度偏差算出ステップと、
    前記速度偏差算出ステップにおいて算出された前記速度偏差に基づき算出されたコンプレッサの周期外乱の影響を受けた前記速度偏差である速度偏差信号に基づいて、フィードフォワードゲイン出力を出力するフィードフォワードゲイン設定ステップと、
    前記速度偏差算出ステップにおいて算出された前記速度偏差と、前記フィードフォワードゲイン出力とに基づいて、前記インバータに印加される電圧の指令値を算出する電圧指令値算出ステップと、
    前記電圧指令値算出ステップにおいて算出された指令値の電圧を前記インバータに印加することによって前記インバータを制御するインバータ制御ステップとを備え、
    前記フィードフォワードゲイン出力を設定するフィードフォワードゲイン設定ステップにおける伝達関数は、
    前記速度偏差信号が入力されて前記速度を出力する部分の伝達関数が1となるように設定され、かつ、
    前記フィードフォワードゲイン設定ステップにおけるの伝達関数が、前記速度指令値と前記フィードフォワードゲイン出力とが入力されて前記速度を出力する部分の閉ループ伝達関数の逆数に設定され、
    前記フィードフォワードゲイン設定ステップを実行するフィードフォワード部は、前記コンプレッサの周期外乱の影響を受けた前記速度偏差信号を記憶する記憶部を備え、
    前記フィードフォワード部は、前記記憶部に記憶されている前記コンプレッサの周期外乱の影響を反映した1周期分の前記速度偏差信号を、次の同一周期タイミングにおける速度偏差信号の未来値として使用することによって、前記フィードフォワードゲイン出力を設定し、
    前記コンプレッサの周期外乱の影響を受けた時点の前記速度偏差には、同一位相の前記記憶部に前回記憶された前記速度偏差信号が、フィードフォワード制御系から速度応答までの伝達関数を介してフィードバックされ、前記記憶部は、フィードバックされて加算された値を新たな速度偏差信号として記憶し、
    前記フィードフォワード制御系から速度応答までの伝達関数が1である、
    空気調和機のモータ制御方法。
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