以下に添付図面を参照して、本発明に係る俯瞰映像生成装置40、俯瞰映像生成システム1、俯瞰映像生成方法およびプログラムの実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態に係る俯瞰映像生成システムの構成例を示すブロック図である。俯瞰映像生成システム1は、車両に搭載されている。俯瞰映像生成システム1は、車両に載置されているものに加えて、可搬型で車両において利用可能な装置であってもよい。
図1を用いて、俯瞰映像生成システム1について説明する。俯瞰映像生成システム1は、前方カメラ11と、後方カメラ12と、左側方カメラ13と、右側方カメラ14と、センサ群(障害物センサ)20と、表示パネル(表示部)30と、俯瞰映像生成装置40とを有する。
図2を用いて、前方カメラ11と後方カメラ12と左側方カメラ13と右側方カメラ14とについて説明する。図2は、第一実施形態に係る俯瞰映像生成システムにおけるカメラの撮影範囲と、俯瞰映像に含まれる範囲とを説明する概略図である。前方カメラ11は、車両の前方に配置され、車両の前方を中心とした周辺を撮影する。前方カメラ11は、例えば、180°程度の撮影範囲A1を撮影する。本実施形態では、撮影範囲A1のうち、車両から2m程度までの距離d1の範囲が通常の俯瞰映像120(図3参照)に含まれる。前方カメラ11は、撮影した映像を俯瞰映像生成装置40の映像データ取得部42へ出力する。
後方カメラ12は、車両の後方に配置され、車両の後方を中心とした周辺を撮影する。後方カメラ12は、例えば、180°程度の撮影範囲A2を撮影する。本実施形態では、撮影範囲A2のうち、車両から2m程度までの距離d2の範囲が通常の俯瞰映像120に含まれる。後方カメラ12は、撮影した映像を俯瞰映像生成装置40の映像データ取得部42へ出力する。
左側方カメラ13は、車両の左側方に配置され、車両の左側方を中心とした周辺を撮影する。左側方カメラ13は、例えば、180°程度の撮影範囲A3を撮影する。本実施形態では、撮影範囲A3のうち、車両から2m程度までの距離d3の範囲が通常の俯瞰映像120に含まれる。左側方カメラ13は、撮影した映像を俯瞰映像生成装置40の映像データ取得部42へ出力する。
右側方カメラ14は、車両の右側方に配置され、車両の右側方を中心とした周辺を撮影する。右側方カメラ14は、例えば、180°程度の撮影範囲A4を撮影する。本実施形態では、撮影範囲A4のうち、車両から2m程度までの距離d4の範囲が通常の俯瞰映像120に含まれる。右側方カメラ14は、撮影した映像を俯瞰映像生成装置40の映像データ取得部42へ出力する。
このような前方カメラ11と後方カメラ12と左側方カメラ13と右側方カメラ14とで、車両の全方位を撮影する。
図1に戻って、センサ群20は、車両の周辺の障害物を検出する。センサ群20は、障害物を検出していないときの俯瞰映像の表示範囲を含む範囲の障害物を検出可能である。センサ群20は、俯瞰映像の表示範囲より遠方の障害物を検出可能である。本実施形態では、センサ群20は、前方センサと、後方センサと、左側方センサと、右側方センサとを含む。センサ群20は、センシング方式によっては数十mから数百mの距離までのセンシングが可能であるが、本目的に用いる場合は車両から5m程度までの距離の障害物を検出する。センサ群20は、例えば、赤外線センサ、超音波センサ、ミリ波センサ、画像認識によるセンサ等、様々な方式が適用可能である。
前方センサは、車両の前方に配置され、車両の前方における障害物を検出する。前方センサは、車両と接触するおそれがある、地上から高さを有するものを検出する。前方センサは、例えば、車両から5m程度までの距離の障害物を検出する。前方センサの検出範囲は、前方カメラ11の撮影範囲A1と重複する。前方センサの検出範囲は、左側方センサおよび右側方センサの検出範囲の一部と重複していてもよい。前方センサは、複数のセンサの組み合わせで構成されていてもよい。前方センサは、検出した障害物の障害物情報を俯瞰映像生成装置40の障害物情報取得部43へ出力する。
後方センサは、車両の後方に配置され、車両の後方における障害物を検出する。後方センサは、車両と接触するおそれがある、地上から高さを有するものを検出する。後方センサは、例えば、車両から5m程度までの距離の障害物を検出する。後方センサの検出範囲は、後方カメラ12の撮影範囲A2と重複する。後方センサの検出範囲は、左側方センサおよび右側方センサの検出範囲の一部と重複していてもよい。後方センサは、複数のセンサの組み合わせで構成されていてもよい。後方センサは、検出した障害物の障害物情報を俯瞰映像生成装置40の障害物情報取得部43へ出力する。
左側方センサは、車両の左側方に配置され、車両の左側方における障害物を検出する。左側方センサは、車両と接触するおそれがある、地上から高さを有するものを検出する。左側方センサは、例えば、車両から5m程度までの距離の障害物を検出する。左側方センサの検出範囲は、左側方カメラ13の撮影範囲A3と重複する。左側方センサの検出範囲は、前方センサおよび後方センサの検出範囲の一部と重複していてもよい。左側方センサは、複数のセンサの組み合わせで構成されていてもよい。左側方センサは、検出した障害物の障害物情報を俯瞰映像生成装置40の障害物情報取得部43へ出力する。
右側方センサは、車両の右側方に配置され、車両の右側方における障害物を検出する。右側方センサは、車両と接触するおそれがある、地上から高さを有するものを検出する。右側方センサは、例えば、車両から5m程度までの距離の障害物を検出する。右側方センサの検出範囲は、右側方カメラ14の撮影範囲A4と重複する。右側方センサの検出範囲は、前方センサおよび後方センサの検出範囲の一部と重複していてもよい。右側方センサは、複数のセンサの組み合わせで構成されていてもよい。右側方センサは、検出した障害物の障害物情報を俯瞰映像生成装置40の障害物情報取得部43へ出力する。
図1に戻って、表示パネル30は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)または有機EL(Organic Electro-Luminescence)ディスプレイを含むディスプレイである。表示パネル30は、俯瞰映像生成システム1の俯瞰映像生成装置40から出力された映像信号に基づいて、通常の俯瞰映像120、俯瞰映像100(図4参照)を表示する。表示パネル30は、俯瞰映像生成システム1に専用のものであっても、例えば、ナビゲーションシステムを含む他のシステムと共同で使用するものであってもよい。表示パネル30は、運転者から視認容易な位置に配置されている。
表示パネル30は、表示パネル30の形状が横長の矩形である場合、複数の表示範囲に分割されていてもよい。例えば、表示パネル30は、通常の俯瞰映像120、俯瞰映像100を表示する表示範囲と、通常の俯瞰映像120、俯瞰映像100の表示範囲の側方に配置された、ナビゲーション画面やオーディオ画面を表示する表示範囲とを有する。通常の俯瞰映像120、俯瞰映像100を表示する表示範囲は、縦長の矩形状である。
俯瞰映像生成装置40は、制御部41と、記憶部49とを有する。
制御部41は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などで構成された演算処理装置である。制御部41は、記憶部49に記憶されているプログラムをメモリにロードして、プログラムに含まれる命令を実行する。制御部41は、映像データ取得部42と、障害物情報取得部43と、車両情報取得部44と、俯瞰映像生成部45と、表示制御部48とを有する。
映像データ取得部42は、車両の周辺を撮影した周辺映像データを取得する。より詳しくは、映像データ取得部42は、前方カメラ11と後方カメラ12と左側方カメラ13と右側方カメラ14とが出力した周辺映像データを取得する。映像データ取得部42は、取得した周辺映像データを記憶部49に記憶し、俯瞰映像生成部45に出力する。
障害物情報取得部43は、車両の周辺において検出した障害物の障害物情報を取得する。より詳しくは、障害物情報取得部43は、センサ群20が出力した障害物情報を取得する。本実施形態では、障害物情報取得部43は、検出した障害物までの距離を含む障害物情報を取得する。障害物情報取得部43は、取得した障害物情報を俯瞰映像生成部45に出力する。
車両情報取得部44は、車両のギア操作情報など、通常の俯瞰映像120を表示させるためのトリガとなる車両情報を、CAN(Controller Area Network)や車両の状態をセンシングする各種センサなどから取得する。車両情報取得部44は、取得した車両情報を俯瞰映像生成部45に出力する。
俯瞰映像生成部45は、映像データ取得部42が取得した周辺映像データに視点変換処理を行って合成することで車両の上方から見たような通常の俯瞰映像120や俯瞰映像100を生成する。
図3を用いて、通常の俯瞰映像120について説明する。図3は、第一実施形態に係る俯瞰映像生成システムで生成した通常の俯瞰映像を示す図である。通常の俯瞰映像120は、前方映像121と後方映像122と左側方映像123と右側方映像124とを含む。通常の俯瞰映像120の中央部は、車両を示す自車両アイコン210が表示されている。
図3においては、前方映像121と後方映像122と左側方映像123と右側方映像124との境界を示す斜めの破線を説明のために図示しているが、実際に表示パネル30に表示される通常の俯瞰映像120には当該破線は表示されても表示されなくてもよい。他の図も同様である。
俯瞰映像生成部45は、障害物情報取得部43が障害物を検出した場合、通常の俯瞰映像120において、障害物を検出した方向とは異なる方向の少なくともいずれかの方向の映像の表示面積を縮小し、障害物を検出した方向に表示範囲を拡張した俯瞰映像100を生成する。
図1に戻って、俯瞰映像生成部45は、視点変換処理部451と、切出処理部452と、合成処理部453とを有する。
視点変換処理部451は、映像データ取得部42で取得した周辺映像データに対して、車両を上方から見下ろすように視点変換処理を行う。より詳しくは、視点変換処理部451は、前方カメラ11と後方カメラ12と左側方カメラ13と右側方カメラ14とで撮影した周辺映像データに基づいて、視点変換処理を行った映像を生成する。視点変換処理の方法は、公知のいずれの方法でもよく、限定されない。視点変換処理部451は、視点変換処理を行った周辺映像データを記憶部49に記憶する。
切出処理部452は、周辺映像データから所定の範囲の映像を切出す切出処理を行う。どの範囲を切出範囲とするかは、あらかじめ登録され記憶されている。より詳しくは、切出処理部452は、前方カメラ11からの周辺映像データから、車両から2m程度の距離d1までの範囲を切出す。切出処理部452は、後方カメラ12からの周辺映像データから、車両から2m程度の距離d2までの範囲を切出す。切出処理部452は、左側方カメラ13からの周辺映像データから、車両から2m程度の距離d3までの範囲を切出す。切出処理部452は、右側方カメラ14からの周辺映像データから、車両から2m程度の距離d4までの範囲を切出す。切出処理部452は、切出処理を行った映像の映像データを記憶部49に記憶する。
合成処理部453は、障害物情報取得部43が障害物を検出した場合、通常の俯瞰映像120において、障害物を検出した方向とは異なる方向の少なくともいずれかの方向の映像の表示面積が縮小されるように映像データに対して縮小処理を行い、生成する俯瞰映像100における障害物を検出した方向に対応する範囲に表示範囲を拡張した俯瞰映像100を生成する。
障害物を検出した方向とは異なる方向の少なくともいずれかの方向とは、障害物を検出した方向と直交する方向、障害物を検出した方向と逆の方向、障害物を検出した方向と直交する方向及び障害物を検出した方向と逆の方向、の3通りである。
映像データの表示面積が縮小される処理とは、一例として表示画像が通常の俯瞰映像120より映像の面積が圧縮される処理であり、以下圧縮処理とする。圧縮処理により映像の面積を圧縮縮小する方向は、障害物を検出した方向と平行な方向でもよい。例えば、圧縮処理とは、映像の全体を縮小すること、映像の一部を切出すこと、映像の一部を削除することを含む。圧縮処理された俯瞰映像は、通常の俯瞰映像120より表示面積が縮小される。
本実施形態では、合成処理部453は、障害物を検出した場合、障害物を検出した方向とは異なる方向の少なくともいずれかの方向の映像が圧縮されて表示面積が縮小されるように映像データに圧縮処理を行い、障害物を検出した方向に表示範囲を拡張して視点変換処理を行った俯瞰映像100を生成する。
より詳しくは、合成処理部453は、障害物を検出した場合、通常の俯瞰映像120の前方映像121と後方映像122と左側方映像123と右側方映像124との中で、障害物を検出した方向とは異なる方向の少なくともいずれかの方向の映像の映像データに基づく映像が、障害物を検出した方向とは逆の方向に寄せて圧縮して表示されるように圧縮処理が行われる。そして、合成処理部453は、検出した障害物の方向に表示範囲を拡張して周辺映像データの切出処理を行う。そして、合成処理部453は、切出した映像データの視点変換処理を行う。そして、合成処理部453は、圧縮処理された映像データと、障害物の方向の撮影範囲を拡張した周辺映像データに視点変換処理を行った映像とを合成し、俯瞰映像100を生成する。
例えば、合成処理部453は、後方に障害物を検出した場合、通常の俯瞰映像120の前方映像121と左側方映像123と右側方映像124の少なくともいずれかを前方に寄せて圧縮して表示されるように各々の映像データに圧縮処理を行う。そして、合成処理部453は、圧縮処理された映像と、生成する俯瞰映像100の後方に対応する範囲に、障害物の方向に撮影範囲を拡張した周辺映像データに視点変換処理を行った映像とを合成し、俯瞰映像100を生成する。本実施形態では、合成処理部453は、後方に障害物を検出した場合、通常の俯瞰映像120の左側方映像123と右側方映像124とを前方に寄せて前後方(縦方向)に圧縮して表示されるように圧縮処理を行う。そして、合成処理部453は、圧縮処理された映像と、生成する俯瞰映像100の後方に対応する範囲に、障害物の方向に撮影範囲を拡張した周辺映像データに視点変換処理を行った映像とを合成し、俯瞰映像100を生成する。障害物の方向に撮影範囲を拡張した周辺映像は、予め設定された拡張範囲に撮影範囲を拡張してもよく、検出された障害物までの距離情報に基づき検出された障害物までの撮影範囲を含むように撮影範囲を拡張してもよい。
合成処理部453は、このようにして生成した俯瞰映像100の映像データを記憶部49に記憶する。
図4を用いて、後方に障害物が検出された場合における俯瞰映像100について説明する。図4は、第一実施形態に係る俯瞰映像生成システムで生成した俯瞰映像を示す図である。俯瞰映像100は、前方映像101と後方映像102と左側方映像103と右側方映像104とを含む。俯瞰映像100の中央部は、車両を示す自車両アイコン200が表示されている。俯瞰映像100は、通常の俯瞰映像120と同一の縦横比で生成される。
前方映像101は、通常の俯瞰映像120の前方映像121と同一映像である。後方映像102は、通常の俯瞰映像120の後方映像122より広い切出範囲で切出処理された映像である。後方映像102は、通常の俯瞰映像120の表示範囲より遠方に位置する障害物が検出された場合、通常の俯瞰映像120の表示範囲より遠方までの撮影範囲を含む。後方映像102は、通常の俯瞰映像120の表示範囲より遠方に位置する障害物が検出された場合、通常の俯瞰映像120の表示範囲より遠方であり検出した障害物までの撮影範囲を含む範囲としてもよい。左側方映像103は、通常の俯瞰映像120の左側方映像123を縦方向に圧縮して表示されるように圧縮処理された映像である。右側方映像104は、通常の俯瞰映像120の右側方映像124を縦方向に圧縮して表示されるように圧縮処理された映像である。自車両アイコン200は、通常の俯瞰映像120の自車両アイコン210を縦方向に圧縮して表示されるように圧縮処理された映像である。
左側方映像103および右側方映像104の圧縮率は、後方映像102の表示範囲によって決定される。後方映像102の表示範囲と左側方映像103および右側方映像104の圧縮率は予め定められた固定値であってもよい。圧縮率とは縮小率でもある。また、後方映像102の表示範囲は左側方映像103および右側方映像104の圧縮率に基づいて定められてもよく、後方映像102の表示範囲に基づいて左側方映像103および右側方映像104の圧縮率が定められてもよい。また、自車両アイコン210の圧縮率は、左側方映像103および右側方映像104の圧縮率によって決定される。左側方映像103および右側方映像104の圧縮率は30%~50%程度であることが好ましい。
図1に戻って、表示制御部48は、通常の俯瞰映像120、俯瞰映像100を表示パネル30に表示させる。表示制御部48は、通常の俯瞰映像120と俯瞰映像100とを、表示パネル30の同一の大きさの表示範囲に表示させる。より好ましくは、表示の継続性を保つため、表示制御部48は、通常の俯瞰映像120と俯瞰映像100とを、表示パネル30の同一の表示範囲に表示させる。
記憶部49は、俯瞰映像生成装置40における各種処理に要するデータおよび各種処理結果を記憶する。記憶部49は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。
次に、図5を用いて、俯瞰映像生成システム1の俯瞰映像生成装置40における処理の流れについて説明する。図5は、第一実施形態に係る俯瞰映像生成システムの俯瞰映像生成装置における処理の流れを示すフローチャートである。
俯瞰映像生成システム1が起動されると、制御部41は、映像データ取得部42で周辺映像データを取得させる。制御部41は、障害物情報取得部43で障害物情報を取得させる。
制御部41は、俯瞰映像表示を開始するか否かを判定する(ステップS11)。本実施形態では、制御部41は、後退トリガの有無に基づいて、俯瞰映像表示を開始するか否かを判定する。後退トリガとは、例えば、シフトポジションが「リバース」とされたことをいう。または、後退トリガとは、車両の進行方向が車両の後方となったことをいう。制御部41は、後退トリガがない場合、俯瞰映像表示を開始しないと判定し(ステップS11でNo)、ステップS11の処理を再度実行する。制御部41は、後退トリガがある場合、俯瞰映像表示を開始すると判定し(ステップS11でYes)、ステップS12に進む。
制御部41は、通常の俯瞰映像120を生成し表示する(ステップS12)。より詳しくは、制御部41は、俯瞰映像生成部45で、映像データ取得部42で取得した周辺映像データから車両を上方から見下ろすように視点変換処理を行った通常の俯瞰映像120を生成させる。そして、制御部41は、表示制御部48で、通常の俯瞰映像120を表示パネル30に表示させる。
制御部41は、障害物を検出したか否かを判定する(ステップS13)。より詳しくは、制御部41は、障害物情報取得部43で障害物情報が取得されたか否かを判定する。制御部41は、障害物情報取得部43で障害物情報が取得されたと判定した場合(ステップS13でYes)、ステップS14に進む。制御部41は、障害物情報取得部43で障害物情報が取得されていないと判定した場合(ステップS13でNo)、ステップS15に進む。
制御部41は、合成処理部453で、障害物を検出した方向とは異なる方向を圧縮した俯瞰映像100を生成し表示させる(ステップS14)。
図6を用いて、ステップS14における処理の流れについてより詳しく説明する。図6は、図5に示すフローチャートにおける一部の処理の流れを示すフローチャートである。
合成処理部453は、障害物が検出された方向を取得する(ステップS141)。合成処理部453は、障害物情報取得部43で取得した、車両までの距離が最小の障害物の障害物情報に基づいて、障害物を検出した方向を取得する。例えば、合成処理部453は、障害物情報取得部43で取得した、車両までの距離が最小の障害物の障害物情報が、後方センサからの障害物情報である場合、障害物の検出方向は後方であると判定する。
合成処理部453は、障害物が検出方向された方向と異なる方向の少なくともいずれかの方向の映像が圧縮して表示されるように圧縮処理を行う(ステップS142)。例えば、ステップS141で障害物の検出方向は後方であると判定された場合、合成処理部453は、後方に障害物を検出した場合、通常の俯瞰映像120の左側方映像123と右側方映像124とを前方に寄せて縦方向に圧縮して表示されるように圧縮処理を行う。
合成処理部453は、障害物を検出した方向の切出処理を行う(ステップS143)。例えば、ステップS141で障害物の検出方向は後方であると判定された場合、合成処理部453は、通常の俯瞰映像120を生成する場合より遠方を含むように、後方カメラ12からの周辺映像データの切出処理を行う。合成処理部453は、検出した障害物までの撮影範囲を含むように、後方カメラ12からの周辺映像データの切出処理を行うこととしてもよい。
合成処理部453は、俯瞰映像100を生成し表示する(ステップS144)。例えば、合成処理部453は、ステップS142で圧縮して表示されるように圧縮処理した俯瞰映像の後方に対応する範囲に、ステップS143で切出した後方カメラ12からの周辺映像データに視点変換処理を行った後方映像102の映像データを合成し、俯瞰映像100を生成する。そして、合成処理部453は、表示制御部48で、俯瞰映像100を表示パネル30に表示させる。
図5に戻って、制御部41は、俯瞰映像表示を終了するか否かを判定する(ステップS15)。より詳しくは、制御部41は、後退トリガの有無に基づいて、俯瞰映像表示を終了するか否かを判定する。制御部41は、後退トリガがない場合、言い換えると、後退トリガが解除された場合、俯瞰映像表示を終了すると判定し(ステップS15でYes)、処理を終了する。制御部41は、後退トリガがある場合、俯瞰映像表示を終了しないと判定し(ステップS15でNo)、ステップS13に戻って処理を継続する。
このようにして、俯瞰映像生成システム1は、障害物を検出した場合、通常の俯瞰映像120において、障害物を検出した方向とは異なる方向の少なくともいずれかの方向の映像が圧縮して表示されるように圧縮処理を行い、障害物を検出した方向に対して広い撮影範囲を含み、または、検出した障害物までの撮影範囲を含むように拡張した俯瞰映像100を生成する。
上述したように、本実施形態は、障害物を検出した場合、通常の俯瞰映像120において、障害物を検出した方向とは異なる方向の少なくともいずれかの方向の映像が圧縮して表示されるように圧縮処理を行い、障害物を検出した方向に広い撮影範囲を含み、または、検出した障害物までの撮影範囲を含むように拡張した俯瞰映像100を生成する。例えば、本実施形態は、車両の後方に障害物が検出されると、通常の俯瞰映像120の左側方映像123と右側方映像124とが圧縮して表示されるように圧縮処理を行う。そして、本実施形態は、圧縮処理された俯瞰映像の後方に対応する範囲に、後方カメラ12からの周辺映像データに視点変換処理を行った後方映像102を合成し、俯瞰映像100を生成する。これにより、本実施形態は、障害物を検出した場合、表示パネル30において、通常の俯瞰映像120と同一の表示範囲に、障害物を早い段階で確認可能な俯瞰映像100、または、障害物までの撮影範囲を含む俯瞰映像100を表示することができる。このように、本実施形態は、車両周辺の障害物を適切に確認可能にすることができる。
本実施形態は、俯瞰映像100における障害物を検出した方向を表示する表示範囲を、通常の俯瞰映像120における表示範囲に比べて広くすることができる。例えば、障害物が後方に検出された場合、俯瞰映像100の後方映像102を、通常の俯瞰映像120の後方映像122に比べて広くすることができる。これにより、本実施形態は、障害物の検出時、俯瞰映像100において、障害物が検出された方向のより広い範囲を表示することができる。このように、本実施形態は、車両周辺の障害物を適切に確認可能にすることができる。
しかも、上記のように、俯瞰映像100における障害物を検出した方向を表示する表示範囲を、通常の俯瞰映像120における表示範囲に比べて広くすることにより、本実施形態によれば、俯瞰映像100における障害物を、自車両アイコン200に近づけて表示することができる。このように、本実施形態は、俯瞰映像100における障害物の歪を軽減し、障害物の視認性を向上することができる。本実施形態によれば、運転者は、車両周辺の障害物を適切に確認することができる。
本実施形態は、通常の俯瞰映像120と俯瞰映像100とを、表示パネル30において、同一の表示範囲に表示する。これにより、本実施形態は、障害物を示す情報を表示する表示範囲を確保するために、ナビゲーション画面やオーディオ画面を一時的に非表示にしなくてよい。このように、本実施形態は、表示パネル30の表示の継続性を保つことができる。
[第二実施形態]
図7を参照しながら、本実施形態に係る俯瞰映像生成システム1について説明する。図7は、第二実施形態に係る俯瞰映像生成システムで生成した俯瞰映像を示す図である。俯瞰映像生成システム1は、基本的な構成は第一実施形態の俯瞰映像生成システム1と同様である。以下の説明においては、俯瞰映像生成システム1と同様の構成要素には、同一の符号または対応する符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施形態の俯瞰映像生成システム1は、合成処理部453における処理が、第一実施形態の俯瞰映像生成システム1と異なる。
本実施形態では、検出した障害物の方向に拡張した映像とは、通常の俯瞰映像における障害物を検出した方向の映像に加えて、検出した障害物の方向における視点変換処理を行わない映像である。言い換えると、前方カメラ11と、後方カメラ12と、左側方カメラ13と、右側方カメラ14のうち障害物が検出された方向のカメラから取得した映像データをそのまま表示する映像を加えることで表示範囲を拡張する。
合成処理部453は、障害物情報取得部43が障害物を検出した場合、障害物を検出した方向とは異なる方向の少なくともいずれかの方向の映像の表示面積が縮小されるように映像データに対して圧縮処理を行った俯瞰映像100Aと、障害物を検出した方向の後方カメラ12からの周辺映像とを合成した俯瞰映像110Aを生成する。より詳しくは、合成処理部453は、障害物を検出した場合、通常の俯瞰映像120の前方映像121と後方映像122と左側方映像123と右側方映像124との中で、障害物を検出した方向とは異なる方向の少なくともいずれかの方向の映像の映像データを、障害物を検出した方向とは逆の方向に寄せて圧縮して表示されるように圧縮処理した俯瞰映像100Aを生成する。そして、合成処理部453は、圧縮処理された俯瞰映像100Aと、障害物を検出した方向の周辺映像データに視点変換処理を行わない映像とを合成し、俯瞰映像110Aを生成する。障害物を検出した方向の周辺映像は、圧縮処理された俯瞰映像100Aに対して、障害物を検出した方向に対応する位置に合成する。
図7を用いて、後方に障害物が検出された場合における俯瞰映像110Aについて説明する。俯瞰映像110Aは、前方映像101Aと後方映像102Aと左側方映像103Aと右側方映像104Aとを含む圧縮処理された俯瞰映像100Aと、第二後方映像105Aとを含む。前方映像101Aと後方映像102Aとは、通常の俯瞰映像120の前方映像121と後方映像122と同一映像である。第二後方映像105Aは厳密には俯瞰映像ではないが、便宜的に俯瞰映像100Aと第二後方映像105Aとを合成した映像を俯瞰映像110Aとして説明する。左側方映像103Aと右側方映像104Aとは、第一実施形態と同様に、縦方向に圧縮処理されている。この場合、自車両アイコン200Aは、左側方映像103Aと右側方映像104Aの圧縮率に合わせて縦方向に圧縮処理されている。第二後方映像105Aは、視点変換処理を行っていない、後方カメラ12からの周辺映像である。第二後方映像105Aは、圧縮処理された俯瞰映像100Aに対して後方に対応する位置、言い換えると、圧縮処理された俯瞰映像100Aに対して、図7における下側に合成されている。第二後方映像105Aは、後方映像102Aを生成するために切出す前の映像であることが好ましく、その場合、障害物の検出方向に対して後方映像102Aより遠方の範囲を表示することができる。
図7においては、俯瞰映像100Aと第二後方映像105Aとの境界を示す破線106Aを説明のために図示しているが、実際に表示パネル30に表示される俯瞰映像110Aには当該破線は表示されても表示されなくてもよい。
上述したように、本実施形態は、障害物を検出した場合、通常の俯瞰映像120において、障害物を検出した方向とは異なる方向の少なくともいずれかの方向の映像を圧縮して表示されるように圧縮処理を行い、障害物を検出した方向に、検出した障害物の方向の周辺映像を合成した俯瞰映像110Aを生成することで、障害物を検出した方向に表示範囲を拡張する。例えば、本実施形態は、車両の後方に障害物が検出されると、圧縮処理された俯瞰映像100Aと、障害物を検出した方向に障害物を検出した方向である後方カメラ12からの周辺映像である第二後方映像105Aとを合成した俯瞰映像110Aを生成する。これにより、本実施形態は、障害物を検出した場合、表示パネル30において、通常の俯瞰映像120と同一の表示範囲に、圧縮処理された俯瞰映像100Aと、障害物を検出した方向の視点変換処理を行わない第二後方映像105Aとを合成した俯瞰映像110Aを表示することができる。このように、本実施形態は、車両周辺の障害物を適切に確認可能にすることができる。
本実施形態によれば、運転者は、縦方向に圧縮処理された俯瞰映像100Aと、視点変換処理を行わない第二後方映像105Aとを合成した俯瞰映像110Aで、障害物を確認することができる。本実施形態によれば、運転者は、第二後方映像105Aで、障害物の地面からの高さや形態などを確認することができる。
[第三実施形態]
図8を参照しながら、本実施形態に係る俯瞰映像生成システム1について説明する。図8は、第三実施形態に係る俯瞰映像生成システムで生成した俯瞰映像を示す図である。本実施形態の俯瞰映像生成システム1は、合成処理部453における処理が、第一実施形態の俯瞰映像生成システム1と異なる。
合成処理部453は、障害物情報取得部43が障害物を検出した場合、通常の俯瞰映像120を障害物を検出した方向とは逆の方向にシフトすることで表示面積を縮小し、検出した障害物の方向に広い撮影範囲を含み、または、検出した障害物までの撮影範囲を含むように拡張した後方カメラ12からの周辺映像データに視点変換処理を行った映像を合成した俯瞰映像100Bを生成する。
より詳しくは、合成処理部453は、通常の俯瞰映像120において、左側方映像123と右側方映像124とを前方にシフトすることで表示面積を縮小する処理であり、以下シフト処理とする。言い換えると、合成処理部453は、通常の俯瞰映像120の左側方映像123と右側方映像124とを、障害物の検出方向である後方に寄せた範囲を切出した映像を生成する。合成処理部453は、例えば、左側方映像103Bと右側方映像104Bとを、サイドミラーより後方が含まれるように前方にシフト処理することで表示面積を縮小した映像を生成する。この場合、自車両アイコン200Bは、左側方映像103Aと右側方映像104A同様に前方にシフト処理することで表示面積を縮小している。合成処理部453は、検出した障害物の方向に広い撮影範囲を含み、または、検出した障害物までの撮影範囲を含むように撮影範囲を拡張し、障害物を検出した方向の周辺映像の切出処理を行う。そして、合成処理部453は、圧縮処理された映像と、検出した障害物の方向に拡張した撮影範囲を含む周辺映像データに視点変換処理を行った後方映像102とを合成し、俯瞰映像100Bを生成する。
図8を用いて、後方に障害物が検出された場合における俯瞰映像100Bについて説明する。俯瞰映像110Bは、前方映像101Bと後方映像102Bと左側方映像103Bと右側方映像104Bとを含む。前方映像101Bと後方映像102Bとは、第一実施形態の俯瞰映像100の前方映像101と後方映像102と同一映像である。左側方映像103Bは、通常の俯瞰映像120の左側方映像123を前方にシフト処理することで表示面積を縮小している。より詳しくは、左側方映像103Bは、車両の左前方を含まず、車両の左サイドミラーより左後方の周辺映像を含むように切出されている。右側方映像104Bは、通常の俯瞰映像120の右側方映像124を前方にシフト処理することで表示面積を縮小している。より詳しくは、右側方映像104Bは、車両の右前方を含まず、車両の右サイドミラーより右後方の周辺映像を含むように切出されている。自車両アイコン200Bは、通常の俯瞰映像120の自車両アイコン210を前方向にシフト処理した映像である。
上述したように、本実施形態は、障害物を検出した場合、通常の俯瞰映像120を障害物を検出した方向とは逆の方向にシフト処理することで表示面積を縮小し、障害物を検出した方向に、検出した障害物までの撮影範囲を含む俯瞰映像100Bを生成する。例えば、本実施形態は、車両の後方に障害物が検出されると、通常の俯瞰映像120において左側方映像123と右側方映像124とをシフト処理し、障害物を検出した方向に撮影範囲を拡張した後方カメラ12からの周辺映像データに視点変換処理を行った映像を合成し、俯瞰映像100Bを生成する。これにより、本実施形態は、障害物を検出した場合、通常の俯瞰映像120と同一の表示範囲に、障害物までの撮影範囲を拡張した俯瞰映像100Bを表示することができる。このように、本実施形態は、車両周辺の障害物を適切に確認可能にすることができる。
本実施形態は、通常の俯瞰映像120を障害物を検出した方向とは逆の方向にシフト処理することで表示面積を縮小し、障害物を示す情報を表示する表示範囲を確保する。本実施形態において、圧縮した俯瞰映像100Bに含まれなくなる範囲は、車両の前方を向いた運転者が、目視で確認可能な範囲である。このため、運転者が目視しにくい範囲の情報を低減することなく、障害物を示す情報を表示する表示範囲を確保することができる。
[第四実施形態]
図9を参照しながら、本実施形態に係る俯瞰映像生成システム1について説明する。図9は、第四実施形態に係る俯瞰映像生成システムで生成した俯瞰映像を示す図である。本実施形態の俯瞰映像生成システム1は、合成処理部453における処理が、第二実施形態の俯瞰映像生成システム1と異なる。
合成処理部453は、障害物情報取得部43が障害物を検出した場合、通常の俯瞰映像120を障害物を検出した方向とは逆の方向にシフトすることで圧縮し、障害物を検出した方向に、検出した障害物の方向の後方カメラ12からの視点変換処理を行わない周辺映像を合成した俯瞰映像100Cを生成する。
図9を用いて、後方に障害物が検出された場合における俯瞰映像100Cについて説明する。俯瞰映像110Cは、前方映像101Cと後方映像102Cと左側方映像103Cと右側方映像104Cとを含む表示面積を縮小した俯瞰映像100Cと、第二後方映像105Cとを含む。前方映像101Cと後方映像102Cとは、第二実施形態の俯瞰映像110Aの前方映像101Aと後方映像102Aと同一映像である。左側方映像103Cと右側方映像104Cとは、第三実施形態の左側方映像103Bと右側方映像104Bと同一映像である。第二後方映像105Cは、第二実施形態の第二後方映像105Aと同一映像である。自車両アイコン200Cは、第三実施形態の自車両アイコン200Bと同一映像である。
上述したように、本実施形態は、障害物を検出した場合、通常の俯瞰映像120を障害物を検出した方向とは逆の方向にシフト処理することで表示面積を縮小し、障害物を検出した方向に、検出した障害物の方向の周辺映像を合成した俯瞰映像110Cを生成することで、障害物を検出した方向に表示範囲を拡張する。例えば、本実施形態は、車両の後方に障害物が検出されると、通常の俯瞰映像120において左側方映像123と右側方映像124とをシフト処理を行い、障害物を検出した方向である後方カメラ12からの周辺映像である第二後方映像105Cを合成した俯瞰映像110Cを生成する。これにより、本実施形態は、障害物を検出した場合、通常の俯瞰映像120と同一の表示範囲に、圧縮した俯瞰映像100Cと、障害物を検出した方向の視点変換処理を行わない第二後方映像105Cとを合成した俯瞰映像110Cを表示することができる。このように、本実施形態は、車両周辺の障害物を適切に確認可能にすることができる。
[第五実施形態]
図10を参照しながら、本実施形態に係る俯瞰映像生成システム1について説明する。図10は、第五実施形態に係る俯瞰映像生成システムの俯瞰映像生成装置における処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態の俯瞰映像生成システム1は、合成処理部453における処理が、第一実施形態、第二実施形態の俯瞰映像生成システム1と異なる。
合成処理部453は、障害物情報取得部43が障害物を検出した場合、障害物が静止物であるか否かで、生成し表示する映像を俯瞰映像100または俯瞰映像110Aに切り替える。より詳しくは、合成処理部453は、障害物が静止物であると判定した場合、第二実施形態と同様に、俯瞰映像110Aを生成する。合成処理部453は、障害物が静止物ではないと判定した場合、第一実施形態と同様に、俯瞰映像100を生成する。
次に、図10を用いて、俯瞰映像生成システム1の俯瞰映像生成装置40における処理の流れについて説明する。ステップS21~ステップS23、ステップS27の処理は、第一実施形態におけるステップS11~ステップS13、ステップS15の処理と同じ処理である。
制御部41は、障害物が静止物であるか否かを判定する(ステップS24)。制御部41は、周辺映像について画像処理を行い、センサで検出された障害物に対応する画像中の被撮影物である障害物を検出し、障害物が移動しているか否かを判定する。制御部41は、障害物が移動していないと判定した場合、障害物は静止物であると判定する。制御部41は、障害物が移動していると判定した場合、障害物は静止物ではないと判定する。制御部41は、障害物が静止物であると判定した場合(ステップS24でYes)、ステップS25に進む。制御部41は、障害物が静止物ではないと判定した場合(ステップS24でNo)、ステップS26に進む。
制御部41は、障害物を検出した方向とは異なる方向の表示面積を縮小し、視点変換処理を行わないことで表示範囲を拡張した周辺映像を合成した俯瞰映像110Aを生成し表示する(ステップS25)。より詳しくは、制御部41は、合成処理部453で、障害物を検出した方向とは異なる方向の少なくともいずれかの方向の映像の表示面積を縮小した俯瞰映像100Aと、障害物を検出した方向である後方カメラ12からの表示範囲を拡張した周辺映像とを合成した俯瞰映像110Aを生成させる。
障害物が静止物である場合、障害物の位置は変化しない。このため、視点変換処理を行わない周辺映像を合成した俯瞰映像110Aの方が、運転者が障害物の位置や形態を確認しやすい。
制御部41は、障害物を検出した方向とは異なる方向の表示面積を縮小し、視点変換処理を行った周辺映像を合成した俯瞰映像110Aを生成し表示する(ステップS26)。制御部41は、合成処理部453で、障害物を検出した方向とは異なる方向の少なくともいずれかの方向の映像の表示面積を縮小し、障害物を検出した方向に、検出した障害物の方向に広い撮影範囲を含むことで表示範囲を拡張し、視点変換処理を行った俯瞰映像100を生成させる。
障害物が静止物ではない場合、言い換えると、障害物が移動体である場合、車両と障害物との相対的な位置関係は変化する。このため、俯瞰映像100の方が、運転者は障害物との相対的な位置関係を確認しやすい。
上述したように、本実施形態によれば、障害物が静止物であるか否かで、生成し表示する映像を俯瞰映像100または俯瞰映像110Aに切り替えることができる。これにより、本実施形態は、障害物が静止物であるか移動体であるか否かによって、運転者が障害物を確認しやすいように、俯瞰映像100または俯瞰映像110Aを生成し表示することができる。このように、本実施形態は、障害物が静止物であっても移動体であっても、車両周辺の障害物を適切に確認可能にすることができる。
[第六実施形態]
図11を参照しながら、本実施形態に係る俯瞰映像生成システム1について説明する。図11は、第六実施形態に係る俯瞰映像生成システムの俯瞰映像生成装置における処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態の俯瞰映像生成システム1は、合成処理部453における処理が、第五実施形態の俯瞰映像生成システム1と異なる。
合成処理部453は、障害物情報取得部43が障害物を検出した場合、障害物までの距離が通常の俯瞰映像120の表示範囲内であるか否かで、生成し表示する映像を俯瞰映像100または俯瞰映像110Aに切り替える。より詳しくは、合成処理部453は、障害物までの距離が通常の俯瞰映像120の表示範囲内であると判定した場合、第二実施形態と同様に、俯瞰映像110Aを生成する。合成処理部453は、障害物までの距離が通常の俯瞰映像120の表示範囲内ではないと判定した場合、第一実施形態と同様に、俯瞰映像100を生成する。
次に、図11を用いて、俯瞰映像生成システム1の俯瞰映像生成装置40における処理の流れについて説明する。ステップS31~ステップS33、ステップS35~ステップS37の処理は、第五実施形態におけるステップS21~ステップS23、ステップS25~ステップS27の処理と同じ処理である。
制御部41は、障害物までの距離が通常の俯瞰映像120の表示範囲内であるか否かを判定する(ステップS34)。制御部41は、障害物までの距離が通常の俯瞰映像120の表示範囲内であると判定した場合(ステップS34でYes)、ステップS35に進む。制御部41は、障害物までの距離が通常の俯瞰映像120の表示範囲内ではないと判定した場合(ステップS34でNo)、ステップS36に進む。
障害物までの距離が通常の俯瞰映像120の表示範囲内である場合、障害物は通常の俯瞰映像120に含まれている。このため、障害物までの距離が通常の俯瞰映像120の表示範囲内である場合、表示面積を縮小した俯瞰映像100Aで、運転者は障害物を確認することができる。さらに、視点変換処理を行わない第二後方映像105Aを合成することで、運転者が障害物をより確認しやすい。
障害物までの距離が通常の俯瞰映像120の表示範囲内ではない場合、俯瞰映像100で、運転者は障害物を確認することができる。
上述したように、本実施形態によれば、障害物までの距離が通常の俯瞰映像120の表示範囲内であるか否かで、生成し表示する映像を俯瞰映像100または俯瞰映像110Aに切り替えることができる。これにより、本実施形態は、障害物までの距離が通常の俯瞰映像120の表示範囲内であるか否かによって、運転者が障害物を確認しやすいように、俯瞰映像100または俯瞰映像110Aを生成し表示することができる。このように、本実施形態は、障害物までの距離によらず、車両周辺の障害物を適切に確認可能にすることができる。
さて、これまで本発明に係る俯瞰映像生成システム1について説明したが、上述した実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
図示した俯瞰映像生成システム1の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各装置の具体的形態は、図示のものに限られず、各装置の処理負担や使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
俯瞰映像生成システム1の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
上記に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものを含む。さらに、上記に記載した構成は適宜組み合わせが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において構成の種々の省略、置換または変更が可能である。
第五実施形態及び第六実施形態における、ステップS24及びステップS34の判定条件は、一例であり、限定されるものではない。例えば、障害物の地面から高さを判定条件としてもよい。俯瞰映像は車両の周辺を上方から見下ろしたように視点変換処理を行った映像であるため、俯瞰映像に含まれる被撮影物は、地面からの高さが不明瞭である。そこで、合成処理部453は、例えば、障害物の地面から高さが所定以上の場合、第二実施形態と同様に、俯瞰映像110Aを生成してもよい。合成処理部453は、例えば、障害物の地面から高さが所定未満の場合、第一実施形態と同様に、俯瞰映像100を生成してもよい。
合成処理部453は、通常の俯瞰映像120において、障害物を検出した方向とは異なる方向の少なくともいずれかの方向の映像を表示面積を縮小する際に、左側方映像123と右側方映像124との縦方向の中央部を縦方向に圧縮して表示されるように圧縮処理を行ってもよい。または、俯瞰映像生成部45は、左側方映像123と右側方映像124との縦方向の中央部を削除することで、表示面積を縮小してもよい。または、俯瞰映像生成部45は、左側方映像123と右側方映像124との縦方向の中央部を残し両端部を削除することで、表示面積を縮小してもよい。
障害物を示す情報の一例として示した、視点変換処理を行わない周辺映像は、周辺映像から障害物の周囲を切出し拡大した映像としてもよい。
合成処理部453は、表示面積を縮小した俯瞰映像100Aと、視点変換処理を行わない第二後方映像105Aとを合成し、俯瞰映像110Aを生成するものとして説明したが、表示面積を縮小した俯瞰映像100Aと、障害物を示す情報の他の例として、障害物を表すアイコン、障害物の存在と距離とを示す文字などを含む映像を合成し、俯瞰映像を生成してもよい。
合成処理部453は、車両の後方に障害物が検出された場合、通常の俯瞰映像120の左側方映像123と右側方映像124との表示面積を縮小した俯瞰映像を生成するものとして説明したが、前方映像121の表示面積を縮小してもよいし、左側方映像123と右側方映像124と前方映像121との表示面積を縮小してもよい。
合成処理部453は、通常の俯瞰映像120において左側方映像123と右側方映像124との表示面積を縮小するものとしたが、カメラからの周辺映像データをに対して表示面積が縮小されるように処理を行った上で縮小処理された周辺映像データに視点変換処理を行って俯瞰映像を生成してもよい。
制御部41は、障害物が複数ある場合、優先順位の高い障害物を検出した方向に対応する、カメラからの周辺映像データを合成してもよい。例えば、優先順位は、障害物までの距離が最も小さいものを最も高い優先順位としてもよい。または、例えば、優先順位は、障害物が移動体であるものを最も高い優先順位としてもよい。または、例えば、優先順位は、障害物が移動体で、かつ、車両に近づいてきているものを最も高い優先順位としてもよい。または、例えば、車両の進行方向が定まらない状態で前後方と左右方向との双方に障害物がある場合、前後方の障害物を高い優先順位としてもよい。
制御部41は、ステップS13において、例えば、操作部に対する、俯瞰映像表示開始の操作の検出の有無で、俯瞰映像表示を開始するか否かを判定してもよい。