JP7122992B2 - 治具 - Google Patents
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Description
ここで、図1で示す様な飲料容器50を製造する場合に、半割された二つの金型60A、60Bを離隔しても、飲料容器50の底部51が底部金型70に嵌合して外れない場合がある。
以下、図2、図3を参照して、エジェクタ4を作動させる機構を説明する。
エジェクタ4は、底部金型70に形成された中央貫通孔71内を軸方向(図示の左右方向)に摺動可能である。実機では、エジェクタ支持部材3に複数のエジェクタ4が取り付けられている。
エジェクタ支持部材3と底部金型70との間にはリターンスプリング5が介装されている。
図2で示す状態ではシリンダ10内部に圧油が注入されておらず、リターンスプリング5の弾性反撥力によってエジェクタ支持部材3は底金型70から最も離隔した状態に位置している。エジェクタ支持部材3が底金型70から最も離隔した状態では、エジェクタ4の先端(右端)は突出してはいない。
ここで、図2のX-X矢視断面図である図4で示すように、シリンダロッド2には、工具であるスパナの二面幅を係合するための切込み部21が形成されている。
清掃するために考えられる手段としては、二人の作業員が組み、一人が油圧モーター90を作動した状態で安全ドア(図示せず)が閉鎖しない様にリミットスイッチを操作しつつ、エジェクタ4が金型底部70から突出した状態を維持する操作を行い(突出しスイッチを押し続け)、その状態で、他の一人がエジェクタ4及び汚れが溜まり易い箇所を清掃するという方法が挙げられる。
また、油圧モーター90が作動した状態で作業員が金型60A、60B、70に身体を接近させる必要があるため、清掃自体が極めて危険な作業となる。そのため、この方法は到底実施できるものではなかった。
しかし、係る従来技術は、上述した問題の解決に係るものではない。
第1の治具(25)はエジェクタ作動用シリンダ(10)におけるシリンダロッド(2)に形成された切欠き部(21)に係合可能に形成されており、
第2の治具(27)は、前記切欠き部(21)に第1の治具(25)を係合させ、且つエジェクタ作動用シリンダ(10)を作動した状態で、シリンダロッド(2)に係合可能に形成されていることを特徴としている。
シリンダロッド(2)に形成された切欠き部(21)に第1の治具(25)を係合する工程と、
切欠き部(21)に第1の治具(25)を係合させた状態でシリンダロッド(2)に第2の治具(27)を係合する工程を有することを特徴としている。
ここで、(前記切欠き部21がシリンダロッド2の外周面の対称な2面間に形成されている場合に、)第1の治具の中空部(25c)の幅(B5)はシリンダロッド外周面に形成された切欠き部(21)とその反対側との間の寸法(B2)よりは大きいが、シリンダロッド(2)の直径(D2)よりは小さく、且つ、第1の治具(25)の厚さ(W5)は、シリンダロッド(2)の切欠き部(21)のシリンダロッド軸方向長さ(L21)に概略等しく設定すれば、シリンダロッドの切欠き部(21)に係合した第1の治具(25)は、シリンダロッド(2)の軸方向について、殆ど移動しない。
上述した様に、第1の治具(25)はシリンダロッド(2)の軸方向について殆ど移動しなければ、第2の治具(27)も、シリンダロッド(2)の軸方向について殆ど移動しない。そのため、エジェクタ作動用シリンダ(10)の油圧が抜けた状態であっても、エジェクタ戻り用スプリング(5)の弾性反撥力に抗してシリンダロッド(2)はエジェクタ作動用シリンダ(10)側には移動せず、底部金型(70)からエジェクタ(4)の先端が突出した状態(図3に相当する状態)が維持される。
その結果、底部金型(70)において異物が付着し易い部位を、安全且つ容易に清掃することが可能になる。
また、第1の治具(25)及び第2の治具(27)をシリンダロッド(2)或いはその切欠き部(21)に係合する操作は、製造装置内の各種機器と干渉することなく、僅かな隙間から容易に行うことが出来る。
最初に図7~図10を参照して、実施形態で用いられる第1の治具25及び第2の治具27を説明する。
図7において、第1の治具25の平面形状は円形であり、その直径寸法は符号D(例えば40mm)で示されている。そして、第1の治具25は、周縁部の一部が開口して、平面形状が概略矩形の中空部25cを形成している。換言すれば、第1の治具25の平面形状は、(工具である)スパナのヘッド形状に類似している。ここで、第1の治具25の平面形状は円形に限定される訳ではないが、シリンダロッド2の切欠き部21がどのような角度であっても係合が容易で、係合後の形状に差異が生じないという観点から円形が最も好ましい。
図7において、中空部25cの奥行き長さA(例えば30mm)は、中空部25cの開口部(図7の左側)における中空部25cが形成されていなかった場合の円周(仮想線:図7の破線)から、中空部25cの閉鎖面(図7の右側)までの距離である。奥行き長さAは、第1の治具25がシリンダロッド2の切欠き部21と係合した際に、シリンダロッド2を確実に収容できる寸法に設定されている。
厚さ寸法W5は、第1の治具25がシリンダロッド2に係合した際に、第1の治具25が大きく動かない様に(いわゆる「ガタつく」状態とならない様に)、シリンダロッド2の切欠き部21のシリンダロッド軸方向長さL21に概略等しく設定されている。
第2の治具27の中空部27cの幅B77(例えば28mm)は、第2の治具27がシリンダロッド2と係合可能な様に、シリンダロッド2の直径D2(図5参照)よりも若干大きく設定されている。そして、第2の治具27がシリンダロッド2に係合した状態で、第2の治具27がシリンダロッド2に保持されるように、第2の治具27の中空部27cの幅B77はシリンダロッド2の直径D2に概略等しく設定されている。
中空部27cの長さL7(奥行き長さ:例えば65mm)は、開口部(図9の左側)から中空部27cの閉鎖面(図9の右側)までの距離である。長さL7は、シリンダロッド2と係合する際に、容器製造装置の他の機器と干渉せずに、シリンダロッド2を確実に収容できる様に設定されている。
より詳細には、第2の治具27の厚さW7は、シリンダロッド2及び第1の治具25が底部金型70側(図12では右側)に移動した際に、エジェクタ作動用シリンダ10側(図12では左側)に形成される空隙のシリンダロッド2の軸方向寸法と概略等しいが、やや小さい寸法に形成されている。ここで、第1の治具25および第2の治具27は、それぞれが前記特徴を備えていれば、各中空部25c、27cが重なるように両者を張り合わせた形状となる単一の治具であっても良い。また、詳細なシリンダロッドの保持手順は後述するが、第1の治具25は常にシリンダロッド2に装着していても問題ないため、シリンダロッド2と第1の治具25が一体となっていても良い。
第1の治具25をシリンダロッド2に係合させる前の状態を示す図11において、符号11はエジェクタ作動用シリンダ10における第1のフランジ(底部金型70側のフランジ)を示し、符号12は第2のフランジ(底部金型70から離隔した側のフランジ)を示す。
シリンダロッド2には外周面の相反する2箇所には、切欠き部21が形成されている。
第1の治具25をシリンダロッド2の切欠き部21に係合すると、第1の治具25はシリンダロッド2の軸方向には殆ど移動しない。上述した様に、第1の治具25の中空部25cの幅B5は、シリンダロッド外周面の相反する対称面2箇所に形成された切欠き部(切欠き面21)間の寸法(B2)よりは僅かに大きいがシリンダロッド2の直径D2よりは小さく、且つ、第1の治具25の厚さW5は、シリンダロッド2の切欠き部21のシリンダロッド軸方向長さL21に概略等しく設定されているからである。
図13及び図15において、符号13は、エジェクタ作動用シリンダ10側を金型に接続するロッドを示している。図示の実施形態では、ロッド13は4本設けられている。
図13から理解されるように、4本のロッド13とシリンダロッド2の間には十分な隙間が存在する。
エジェクタ4を突出した際に、シリンダロッド2は底部金型70側(図12、図13では右側)に移動する。その結果、シリンダロッド2の切欠き部21に係合した第1の治具25も底部金型70側(図12、図13では右側)に移動して、第1の治具25のエジェクタ作動用シリンダ10側(図12、図13では左側)に空隙が生じる。
第1の治具25がシリンダロッド2の軸方向について殆ど移動しないので、第1の治具25のエジェクタ作動用シリンダ10側(図14、図15では左側)に生じる空隙に挿入された第2の治具27も、シリンダロッド2の軸方向について殆ど移動しない。
そのため、作業者が突出しスイッチを押し続けなくても、また、油圧モーター90を作動させなくても、エジェクタ4の先端が金型底部70から突出した状態(図3)が維持され、底部金型70において異物が付着し易い部位および突出させたエジェクタ4の周りを、安全且つ容易に清掃することが出来る。
2・・・シリンダロッド
3・・・エジェクタ取り付けベース
4・・・エジェクタ
5・・・リターンスプリング
10・・・エジェクタ作動用シリンダ
11・・・第1のフランジ
12・・・第2のフランジ
50・・・容器
70・・・底部金型
Claims (6)
- 金型を備えた容器製造装置のエジェクタが金型から突出した状態を保持する治具において、第1及び第2の治具を有し、
第1の治具はエジェクタ作動用シリンダにおけるシリンダロッドに形成された切欠き部に係合可能に形成されており、
第2の治具は、前記切欠き部に第1の治具を係合させ、且つエジェクタ作動用シリンダを作動した状態で、シリンダロッドに係合可能に形成されていることを特徴とする治具。 - 前記第1の治具には中空部が形成されており、第1の治具の中空部の幅はシリンダロッド外周面に形成された切欠き部とその反対側との間の寸法よりは大きいが、シリンダロッドの直径よりは小さく、且つ、第1の治具の厚さは、シリンダロッドの切欠き部のシリンダロッド軸方向長さに概略等しく設定されている請求項1の治具。
- 前記第2の治具には中空部が形成されており、第2の治具の中空部の幅は、シリンダロッドの直径よりは大きいが概略等しく設定され、第2の治具の厚さはシリンダロッド及び第1の治具を底部金型側に移動した際に第1の治具のエジェクタ作動用シリンダ側に生じる空隙よりは小さいが概略等しく設定されている請求項1、2の何れかの治具。
- 治具を用いて容器製造装置のエジェクタが金型から突出した状態を保持する方法において、
エジェクタ作動用におけるシリンダロッドに形成された切欠き部に第1の治具を係合する工程と、
切欠き部に第1の治具を係合させた状態でシリンダロッドに第2の治具を係合する工程を有することを特徴とする方法。 - 前記第1の治具には中空部が形成されており、第1の治具の中空部の幅はシリンダロッド外周面に形成された切欠き部とその反対側との間の寸法よりは大きいが、シリンダロッドの直径よりは小さく、且つ、第1の治具の厚さは、シリンダロッドの切欠き部のシリンダロッド軸方向長さに概略等しく設定されている請求項4の方法。
- 前記第2の治具には中空部が形成されており、第2の治具の中空部の幅はシリンダロッドの直径よりは大きいが概略等しく設定され、
第2の治具は、シリンダロッド及び第1の治具をエジェクタ側に移動した際に、第1の治具のエジェクタ作動シリンダ側に生じる空隙を経由して、シリンダロッドに係合される請求項4、5の何れか1項の方法。
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