JP7126083B2 - sheet sensor - Google Patents
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Description
本発明は、山岳トンネルの構築に当たって覆工コンクリート又はモルタルなどの充填物の充填状況を確実に検知できるようにしたコンクリートの充填検知などに用いられるシート状センサに関する。 TECHNICAL FIELD The present invention relates to a sheet-like sensor used for concrete filling detection that can reliably detect the filling state of filling such as lining concrete or mortar in constructing a mountain tunnel.
例えば、NATM工法に代表される山岳トンネル工事では、発破などによる掘進後、掘削されたトンネル内壁面に吹付けによって吹付けコンクリートを施工し、ロックボルトを打ち込んだ後、セントル(覆工コンクリート用移動型枠)をトンネル方向に順次移動させながら、トンネル方向に1スパン毎、前記吹付けコンクリートの内周面に沿って防水シートを張設した状態(この面が地山側壁面となる。)で、この地山側壁面との間に距離を空けて周方向に沿って前記セントルの型枠を設置し、地山側壁面と型枠との間の空間内に覆工用コンクリートを打設している。 For example, in mountain tunnel construction represented by the NATM construction method, after excavation by blasting, etc., shotcrete is applied to the inner wall of the excavated tunnel by spraying. While sequentially moving the formwork in the direction of the tunnel, a waterproof sheet is stretched along the inner peripheral surface of the shotcrete for each span in the tunnel direction (this surface will be the side wall surface of the rock), The center formwork is installed along the circumferential direction with a distance between it and the side wall of the natural ground, and lining concrete is placed in the space between the side wall of the natural ground and the formwork.
前記覆工コンクリートの打設に当たっては、地山側壁面と型枠との間の空間内に覆工用コンクリートが密実に充填できたかどうかの管理のために、トンネルの天端部位にコンクリートの充填状況を確認するためのセンサが配置される。 When placing the above-mentioned lining concrete, in order to control whether the lining concrete was densely filled in the space between the side wall of the natural ground and the formwork, the state of concrete filling at the top of the tunnel was checked. A sensor is placed to check the
前記コンクリート充填検知センサとしては、従来より種々のものが開発されている。例えば、下記特許文献1には、間隔を保持して対向した第1電極と第2電極とからなる対電極を、コンクリートの打ち上がり方向に複数個配置した集合電極と、前記各対電極の前記第1電極と前記第2電極の間に電圧を印加して該第1電極と該第2電極の間のインピーダンスを測定し、該インピーダンスの測定結果に応じて該第1電極と該第2電極の間にコンクリートが存在するか否かを判別するコンクリート有無判別手段と、該コンクリート有無判別手段により前記第1電極と前記第2電極の間にコンクリートが存在すると判別された前記対電極の個数と、前記対電極の配置間隔とを用いて、コンクリートの打ち上がり高さを算出する高さ算出手段とを備えたコンクリートレベルセンサが開示されている。
Various sensors have been developed as the concrete filling detection sensor. For example,
また、下記特許文献2には、交流電圧が印加される少なくとも二つの棒状電極と、当該棒状電極を略平行に支持する支持部とを備えたセメント組成物センサが開示されている。
更に、下記特許文献3には、 電気エネルギを機械エネルギに変換するセンサ素子(圧電素子)を有する検出手段と、所定の範囲で周波数が時間的に変化する正弦波の電気信号を繰り返し発生させて加振用信号を生成する加振用信号生成手段と、前記検出手段に前記加振用信号が印加されたときの該検出手段の周波数特性を反映した受信信号を出力する周波数特性反映信号出力手段と、前記周波数特性反映信号出力手段からの受信信号と前記加振用信号生成手段からの加振用信号とを乗算する乗算手段とを具備し、前記検出手段は、並列接続された固有振動数の異なる複数のセンサ素子を有する充填物検知装置が開示されている。
Furthermore,
前記特許文献1,2に係るセンサは、電極間の抵抗を測定することによりコンクリートの充填を検出するものであり、前記特許文献3に係るセンサは、圧電素子が充填物と接触することにより出力周波数の特性が変化することによってコンクリートの充填を検出するものである。
The sensors according to
上記特許文献1~3記載のセンサは、いずれも小片状のセンサであり、設置点におけるコンクリート充填具合を検出するものである。
The sensors described in
山岳トンネルの場合は、掘削方法が発破工法であっても、自由断面掘削機,トンネルボーリングマシンなどを用いた機械掘削であっても、掘削した壁面にはかなりの凹凸(不陸)が生じている。 In the case of mountain tunnels, even if the excavation method is a blasting method or mechanical excavation using a free cross section excavator, tunnel boring machine, etc., the excavated wall surface will have considerable unevenness (unevenness). there is
しかしながら、上記特許文献1~3に係る小片状のセンサは、トンネル天端位置にトンネル長手方向に間隔を空けて2~3箇所配置されるだけであり、ポイントでの計測となることから、トンネル天端部全体への充填を確認することが難しかった。仮に前記小片状のセンサが地山側壁面の凹凸の内、内空側への凸部分に設置された場合には、センサがコンクリートと接触することにより充填検知の信号を出力したとしても、窪んだ凹部への充填が確認されておらず、窪んだ部分にコンクリートが充填されないことにより、この部分が空洞になって覆工コンクリートの耐久性が低下するという危険性があった。
However, the small-piece sensors according to
充填検知の精度を向上するには、センサの数を増加するのが有効であるが、小片状のセンサを1個ずつ設置するのに非常に手間がかかるとともに、各センサから延びるリード線の本数が増加するため、断線のおそれや、接続したセンサからの信号と位置との整合などに注意しながら配線作業を行う必要があり、その取り扱いに手間がかかっていた。 Increasing the number of sensors is an effective way to improve the accuracy of filling detection. As the number of wires increases, it is necessary to perform wiring work while paying attention to the possibility of wire breakage and the matching of signals from connected sensors and positions.
更に、上記特許文献1,2に係るセンサのように、所定の離隔幅で対向配置された電極間の抵抗を計測して電極間にコンクリートが存在するか否かを判別する抵抗式センサは、充填物と直接接触するため、抵抗の大小を観測することによりブリーディング水かコンクリートかがある程度判別できる利点を有するものの、センサの数が少なく、センサがこのような抵抗式センサのみからなる場合には、偶然に電極間にコンクリートが付着することにより、全体に充填されていなくてもコンクリートが充填されたと認識されるおそれがあった。
Furthermore, as in the sensors according to
また、上記特許文献1,2に係るセンサでは、抵抗式センサが用いられているが、この抵抗式センサでは、各電極から延びるリード線の断線を検知できないという問題があった。具体的には、センサの設置作業時やコンクリートの充填作業時などにおいて、各電極から延びるリード線が断線することがある。抵抗式センサの場合、電極間の抵抗値を常時モニタリングし、抵抗値の変化から充填物の識別を行っている。未充填時の電極間に何も介在しない空気が存在する状態から、コンクリートの充填に伴い、電極間に水(ブリーディング水)が介在した後、コンクリートが介在するというように時間の経過とともに充填物が変化する場合を想定すると、電極間の抵抗値は、図26に示されるように、理論的に無限大となる空気が最も大きく、次いで水(ブリーディング水)、コンクリートの順に徐々に小さくなる傾向にある(空気>水>コンクリート)。ここで、電極間に水(ブリーディング水)が介在する水接触時に断線したとすると、電極間の抵抗値は、図27に示されるように、それまでの空気の抵抗値から水接触により低減した後、断線によって再び空気の抵抗値に戻るという検出結果が得られる。このように、断線後の抵抗値が、未充填時の空気の抵抗値と同じレベルであるため、この検出結果がコンクリートが未だ充填されないことによるものなのか、断線によるものなのかが判別困難で、コンクリートの充填状況を正確に把握することができなかった。
Moreover, the sensors according to
そこで本発明の主たる課題は、センサの設置作業性の向上を図れるようにするとともに、コンクリートなどの充填物の充填状況を確実に検知できるようにしたシート状センサを提供することにある。 SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, it is a primary object of the present invention to provide a sheet-like sensor capable of improving the installation workability of the sensor and reliably detecting the filling state of a filler such as concrete.
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、充填物の充填状況を検知するシート状センサであって、
平面視で長手辺と短手辺とを有し、可撓性を有するシート状に形成されたシート部材と、前記シート部材の少なくとも一方側面に前記長手辺方向に沿って間隔をあけて複数配置された、前記充填物の充填状況を検知するセンサとを有し、
前記シート部材は、シート状に形成された基材と、前記基材に沿って配線され、一端部が前記センサに接続されるとともに、他端部が前記シート部材の前記長手辺方向の一端に向けて延びる複数のリード線とを有し、
前記センサは、上部電極層、圧電層、下部電極層が順に積層された圧電式センサ又は上部電極層、誘電体層、下部電極層が順に積層された静電容量式センサと、2つの電極が前記シート部材の一方側面に所定の離隔幅で対向配置された抵抗式センサとによって構成されており、前記基材の一方側面に前記圧電式センサ又は静電容量式センサが配設され、これと反対側の面に前記抵抗式センサが配設されるとともに、前記圧電式センサ又は静電容量式センサと抵抗式センサとが、前記基材の表裏面において近接する位置又は厚み方向に重なる位置に配置されていることを特徴とするシート状センサが提供される。
In order to solve the above problems, the present invention according to
A flexible sheet member having a long side and a short side in plan view, and a plurality of sheet members arranged on at least one side surface of the sheet member at intervals along the long side direction. and a sensor that detects the filling status of the filling,
The sheet member includes a base material formed in a sheet shape and wiring along the base material, one end of which is connected to the sensor, and the other end of which is connected to one end of the sheet member in the longitudinal direction. and a plurality of lead wires extending toward
The sensor includes a piezoelectric sensor in which an upper electrode layer, a piezoelectric layer, and a lower electrode layer are laminated in order, or a capacitive sensor in which an upper electrode layer, a dielectric layer, and a lower electrode layer are laminated in order, and two electrodes. and a resistive sensor arranged opposite to one side of the sheet member with a predetermined separation width, and the piezoelectric sensor or the capacitive sensor is arranged on one side of the base material. The resistive sensor is disposed on the opposite surface, and the piezoelectric sensor or the capacitive sensor and the resistive sensor are located close to each other on the front and back surfaces of the base material or overlap in the thickness direction. A sheet-like sensor is provided characterized by an arrangement .
上記請求項1記載の発明では、可撓性を有するシート部材にセンサが複数配置され、前記シート部材には、前記センサに接続したリード線が予め配線されているため、このシート状センサをトンネル天端位置にトンネル長手方向に沿って設置するだけで、所定の位置に複数のセンサが配置されると同時に、これらのセンサに接続するリード線が配線されるため、センサの設置作業性の向上が図れるようになる。また、複数のセンサがリード線の断線などを生じることなく、所定の位置に確実に配置できるため、コンクリートなどの充填物の充填状況が確実に検知できるようになる。 In the first aspect of the invention, a plurality of sensors are arranged on the flexible sheet member, and lead wires connected to the sensors are pre-wired on the sheet member. By simply installing along the length of the tunnel at the top position, multiple sensors are placed at the specified positions, and at the same time the lead wires connecting to these sensors are wired, improving the workability of sensor installation. becomes possible. In addition, since a plurality of sensors can be reliably arranged at predetermined positions without disconnection of lead wires or the like, it is possible to reliably detect the filling state of a filler such as concrete.
上記請求項1記載の発明では、圧電式センサ又は静電容量式センサと抵抗式センサの2種類のセンサを用いて、コンクリートなどの充填物の充填を総合的に判定しているため、充填物の充填状況が確実に検知できるようになる。具体的には、前記抵抗式センサによって、前記シート部材の一方側面に所定の離隔幅で対向配置された2つの電極間の電気抵抗を測定することにより、充填物の充填状況及び充填物の種類(コンクリートを充填する場合、空気、ブリーディング水、コンクリートのいずれか)が判定できる。また、前記圧電式センサ又は静電容量式センサによって、2層の薄膜電極層で挟まれた高誘電率を有する層の変形によって生じる電極間の電圧又は静電容量の変化を捉えることにより、充填物の充填及び締固めの状況が判定できる。このように、2種類のセンサを用いているため、抵抗式センサの電極間に偶然に充填物が付着することによる充填完了の誤判定を防止することができる。
In the invention according to
上記請求項1記載の発明では、前記基材の一方側面に圧電式センサ又は静電容量式センサを配設し、これと反対側の面に抵抗式センサを配設している。前記圧電式センサ又は静電容量式センサが配設された一方側の面をシート状センサの設置面側(山岳トンネルにおける覆工コンクリート打設の場合、防水シート側)に向けて配置し、前記抵抗式センサが設置された面を充填物側(山岳トンネルにおける覆工コンクリート打設の場合、セントル側)に向けて配置することにより、充填物の充填により前記圧電式センサ又は静電容量式センサが設置面側(地山側)に押圧されるとともに、抵抗式センサが直接コンクリートなどの充填物に接触するため、それぞれのセンサ感度が向上する。 In the first aspect of the invention, the piezoelectric sensor or the capacitance sensor is arranged on one side surface of the base material, and the resistive sensor is arranged on the opposite side surface. One side surface on which the piezoelectric sensor or the capacitance type sensor is arranged is arranged facing the installation surface side of the sheet sensor (in the case of placing lining concrete in a mountain tunnel, the waterproof sheet side), By arranging the surface on which the resistance sensor is installed facing the filler side (in the case of concrete lining in a mountain tunnel, the center side), the piezoelectric sensor or the capacitance sensor is activated by filling the filler. is pressed to the installation surface side (ground side), and the resistance type sensor is in direct contact with the filling material such as concrete, so the sensitivity of each sensor is improved.
請求項2に係る本発明として、前記圧電式センサ又は静電容量式センサと前記抵抗式センサとからなるセンサ部分が、前記シート状センサの前記長手辺方向に沿って複数に分割して列設されている請求項1記載のシート状センサが提供される。
According to a second aspect of the present invention, the sensor portion composed of the piezoelectric sensor or the capacitance sensor and the resistive sensor is divided into a plurality of parts along the longitudinal direction of the sheet sensor and arranged in rows. A sheet-like sensor according to
上記請求項2記載の発明では、前記圧電式センサ又は静電容量式センサと前記抵抗式センサとからなるセンサ部分が、前記シート状センサの長手辺方向に沿って複数に分割して列設されているため、各センサ部分毎に充填物の充填状況が検知できるようになる。
In the invention according to
請求項3に係る本発明として、前記圧電式センサ又は静電容量式センサにおける上部電極層と抵抗式センサにおける前記2つの電極のうちの一方の電極とが電気的に接続されている請求項1、2いずれかに記載のシート状センサが提供される。 According to a third aspect of the present invention, the upper electrode layer of the piezoelectric sensor or the capacitive sensor is electrically connected to one of the two electrodes of the resistive sensor. 2. A sheet-like sensor is provided.
上記請求項3記載の発明では、圧電式センサ又は静電容量式センサと抵抗式センサとが基材の表裏面にそれぞれ配設されている場合において、前記圧電式センサ又は静電容量式センサにおける上部電極層と抵抗式センサにおける一方の電極とを電気的に接続することにより、前記上部電極層及び一方の電極がシールド電極(アース)として機能するようになり、シールド電極を別途設置する必要が無くなり、電極構造が簡略化できるとともに、電極構成の簡略化によるコスト削減が図れるようになる。
In the invention according to
請求項4に係る本発明として、前記圧電式センサ又は静電容量式センサにおける前記上部電極層が、複数の前記圧電式センサ又は静電容量式センサに跨る連続した連続上部電極層からなるとともに、前記抵抗式センサにおける前記2つの電極のうちの一方の電極が、複数の前記抵抗式センサに跨る連続した連続抵抗式センサ用電極からなる請求項1~3いずれかに記載のシート状センサが提供される。
As the present invention according to
上記請求項4記載の発明は、前記圧電式センサ又は静電容量式センサと前記抵抗式センサとの配設形態に関する変形例であり、前記圧電式センサ又は静電容量式センサにおける前記上部電極層が、複数の前記圧電式センサ又は静電容量式センサに跨る前記長手辺方向に沿って連続した連続上部電極層からなるとともに、前記抵抗式センサにおける対向配置された2つの電極のうちの一方の電極が、複数の前記抵抗式センサに跨る前記長手辺方向に沿って連続した連続抵抗式センサ用電極からなるものである。前記連続上部電極層及び連続抵抗式センサ用電極とすることによって、シート状センサの製造において、電極の配置工程が簡略化でき、製造コストが低減できる。
The invention according to
請求項5に係る本発明として、前記圧電式センサ又は静電容量式センサの保護層として、前記シート状センサを固定するための接着剤又は両面テープが用いられている請求項1~4いずれかに記載のシート状センサが提供される。
As the present invention according to
上記請求項5記載の発明では、前記圧電式センサ又は静電容量式センサの保護層として、シート状センサを固定するための接着剤又は両面テープを用いているため、前記圧電式センサ又は静電容量式センサの表面を保護するためのシリコンなどによる保護層を別途設ける必要が無くなり、シート状センサを更に薄型化できるとともに、製造コストを低減することができる。 In the fifth aspect of the invention, since an adhesive or double-sided tape for fixing the sheet-like sensor is used as the protective layer of the piezoelectric sensor or the electrostatic capacitive sensor, the piezoelectric sensor or the electrostatic capacitance sensor is used. It is no longer necessary to separately provide a protective layer of silicon or the like for protecting the surface of the capacitive sensor, so that the sheet sensor can be made thinner and the manufacturing cost can be reduced.
請求項6に係る本発明として、前記抵抗式センサの2つの電極間に、空気の抵抗値と水の抵抗値の間の抵抗値を有する抵抗体が形成されている請求項1~5いずれかに記載のシート状センサが提供される。
As the present invention according to
上記請求項6記載の発明は、前記シート状センサに、電極から延びるリード線の断線検知機能を付加したものである。具体的には、前記抵抗式センサの2つの電極間に、空気の抵抗値と水の抵抗値の間の抵抗値を有する抵抗体を形成している。これによる断線検知の仕組みは、次のとおりである。予め電極間に空気の抵抗値と水の抵抗値の間の抵抗値を有する抵抗体を形成しているため、充填物の未充填時の電極間が空気に触れている状態でも、空気の抵抗値と水の抵抗値の間の抵抗値を検出している。断線後には、前記抵抗には通電せず、断線部分に介在する空気の抵抗値を検知するため、前記抵抗の抵抗値より大きな空気の抵抗値が検出されることとなる。これによって、検出された抵抗値が、前記電極間に配置した抵抗の抵抗値以上になったことで、断線を検知できる。従って、断線時と充填物の未充填時を容易に判別できるので、充填物の充填状況を確実に把握することができるようになる。 According to the sixth aspect of the present invention, the sheet sensor is provided with a disconnection detection function for lead wires extending from the electrodes. Specifically, a resistor having a resistance value between the resistance value of air and the resistance value of water is formed between the two electrodes of the resistive sensor. The mechanism of disconnection detection by this is as follows. Since a resistor having a resistance value between the resistance value of air and the resistance value of water is formed in advance between the electrodes, even if the electrodes are in contact with the air when the filling is not filled, the air resistance and the resistance value of water. After the disconnection, the resistor is not energized and the resistance value of the air intervening in the disconnection portion is detected. Therefore, the resistance value of the air that is greater than the resistance value of the resistor is detected. As a result, disconnection can be detected when the detected resistance value becomes equal to or greater than the resistance value of the resistor arranged between the electrodes. Therefore, it is possible to easily determine whether the wire is broken or when the filler is not filled, so that the filling state of the filler can be reliably grasped.
請求項7に係る本発明として、前記基材が、前記リード線の下側を覆う第1の基材と、前記リード線の上側を覆う第2の基材とを有し、前記センサが、前記第1の基材及び第2の基材のうち前記センサ側に位置する基材を貫通する貫通孔に挿通された前記リード線に接続されている請求項1~6いずれかに記載のシート状センサが提供される。
As the present invention according to
上記請求項7記載の発明では、例えば、前記リード線としてワイヤを用い、このワイヤの上下をそれぞれ前記第1の基材及び第2の基材によってラミネート加工した構造とすることできるため、基材の表面にプリント配線した構造などと比較して、製造コストの大幅な低減が可能となる。
In the invention according to
請求項8に係る本発明として、前記圧電層又は誘電体層が前記上部電極層及び下部電極層より外側に延在して配置され、前記基材と前記圧電層又は誘電体層との間に前記下部電極層及びリード線が配置されている請求項1~7いずれかに記載のシート状センサが提供される。
According to an eighth aspect of the present invention, the piezoelectric layer or the dielectric layer is arranged to extend outside the upper electrode layer and the lower electrode layer, and between the substrate and the piezoelectric layer or the dielectric layer. A sheet-like sensor according to any one of
上記請求項8記載の発明では、前記圧電式センサ又は静電容量式センサの圧電層又は誘電体層が電極層より外側に延在して配置され、前記リード線及び下部電極層がこれらの間に配置されているため、基材を2層構造としなくてもリード線を2層のシート間に配線することができ、シート状センサの厚みを薄型化できるようになる。 In the eighth aspect of the invention, the piezoelectric layer or the dielectric layer of the piezoelectric sensor or the capacitive sensor is arranged to extend outside the electrode layer, and the lead wire and the lower electrode layer are arranged between them. Therefore, the lead wires can be routed between the two-layered sheets without the base having a two-layer structure, and the thickness of the sheet-like sensor can be reduced.
請求項9に係る本発明として、前記リード線は、前記2つの電極に対し前記基材を挟んで反対側面に配線されている請求項1~8いずれかに記載のシート状センサが提供される。
As the present invention according to claim 9 , there is provided the sheet-like sensor according to any one of
上記請求項9記載の発明では、前記センサとして抵抗式センサを含む場合において、基材の一方側面に抵抗式センサの2つの電極を配置し、他方側面にリード線を配線している。これによって、リード線が充填物の対向面側に配置されることなく、反対側面に配置されるため、リード線の断線がより確実に防止できるようになる。 In the ninth aspect of the present invention, when a resistive sensor is included as the sensor, two electrodes of the resistive sensor are arranged on one side surface of the substrate, and lead wires are wired on the other side surface. As a result, the lead wires are arranged on the opposite side surface of the filler, not on the opposite surface side of the filler, so breakage of the lead wires can be prevented more reliably.
以上詳説のとおり本発明によれば、センサの設置作業性の向上が図れるようになるとともに、充填物の充填状況を確実に検知できるようになる。従って、充填物の充填検知精度の向上によりコンクリートなどの品質向上に資することができる。 As described in detail above, according to the present invention, it is possible to improve the installation workability of the sensor and to reliably detect the filling state of the filler. Therefore, it is possible to improve the quality of concrete and the like by improving the filling detection accuracy of the filler.
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。以下の形態例では、山岳トンネルにおける覆工コンクリートの打設を例に挙げ、詳細に説明する。 BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. In the following embodiment examples, concrete lining placement in a mountain tunnel will be described in detail.
本発明に係るシート状センサ10は、図1~図3に示されるように、山岳トンネルTの構築に当たって、トンネル方向に1スパン毎、発破などによる掘進後、掘削されたトンネル内壁面に吹付けによって吹付けコンクリート1を施工し、ロックボルトを打ち込んだ後、その表面に防水シート2を貼設し、地山側壁面T1との間に距離を空けて周方向に沿ってセントル3(覆工コンクリート用移動型枠)の型枠5を設置し、地山側壁面T1とセントル3の型枠5との間の空間内に覆工コンクリート4を打設する際、この覆工コンクリート4(充填物)の充填状況を検知するのに好適に使用されるものである。なお、図示例の吹付けコンクリートは、鋼アーチ部材を支保工として併用した構造となっている。
前記セントル3は、トンネル施工用重機の後方に設置され、図1及び図2に示されるように、トンネルTの地山側壁面T1との間に所定幅の空間を形成するように配設される型枠5と、この型枠5を支持する支持フレーム6と、この支持フレーム6が走行可能でトンネルTの下面に敷設される走行レール7とから主に構成される。
前記型枠5は、トンネルTの地山側壁面T1に沿って設けられ、その外面は平滑に形成されるとともに、コンクリートとの剥離性に優れる材質で構成されている。また、前記型枠5は、トンネルTの周方向に対して複数個のパーツに分割して設けられ、各パーツが連結して構成されている。さらに、図3に示されるように、前記型枠部材5上部の坑口側近傍には、コンクリートを打設するためのコンクリート打設口8が設けられている。
前記型枠5は、図1及び図2に示されるように、前記支持フレーム6に、油圧シリンダ6Aなどの連結部材を介して、トンネルTの断面に対して左右方向及び上下方向に移動自在に取り付けられている。
前記支持フレーム6は、略門型の鉄骨材などからなる門型フレーム6Bと、前記型枠5が取り付けられる前記油圧シリンダ6Aなどの連結部材とから構成されている。
前記走行レール7は、前記門型フレーム6Bを走行可能に支持し、トンネルTの下面に長手方向に沿って2条敷設されている。
As shown in FIGS. 1 to 3, the sheet-shaped
The
The
As shown in FIGS. 1 and 2, the
The
The running rails 7 support the
前記シート状センサ10は、例えば図4及び図5に示されるように、可撓性を有するシート状に形成され、複数のセンサ部分15、15…がトンネル長手方向に沿って所定の間隔で設けられた構造を成し、図1~図3に示されるように、覆工コンクリート4の打設前に、前記地山側壁面T1の天端に、トンネルTの長手方向に沿って、前記地山側壁面T1に沿わせて設置されるものである。
The sheet-
より詳細な前記シート状センサ10の構造は、図4及び図5に示されるように、平面視で長手辺と短手辺とを有し、可撓性を有するシート状に形成されたシート部材Sと、前記シート部材Sの少なくとも一方側面に、長手辺方向に沿って間隔をあけて複数配置された、前記充填物の充填状況を検知するセンサ(圧電式センサ20、抵抗式センサ24など)と、前記シート部材Sの長手辺方向の一端に設けられたコネクタ19とを備えている。
As shown in FIGS. 4 and 5, the sheet-
前記シート部材Sは、シート状に形成された基材11と、前記基材11に沿って配線され、一端部が前記センサに接続されるとともに、他端部が前記シート部材Sの長手辺方向の一端に設けられた前記コネクタ19に接続される複数のリード線18、18…とを備えている。
The sheet member S has a
前記シート状センサ10を設置することにより、覆工コンクリート4を打設した際、スパン長手方向に沿った方向の打設状況が線又は面的に把握できるようになる。また、前記シート状センサ10は、可撓性を有するシート状に形成されるため、地山側壁面T1の不陸(凹凸)に沿って自在に変形でき、その配設区間における地山側壁面T1の凹凸に沿ったコンクリートの充填状況、すなわち地山側へ窪んだ凹部への充填状況も確実に把握できるようになる。
By installing the sheet-
また、前記シート状センサ10では、可撓性を有するシート部材Sにセンサが複数配置され、このシート部材Sには、前記センサに接続したリード線18が予め配線されているため、このシート状センサ10をトンネル天端位置にトンネル長手方向に沿って設置するだけで、所定の位置に複数のセンサが配置されると同時に、これらのセンサに接続するリード線18が配線されるようになる。このため、センサの設置作業性の向上が図れるようになる。また、複数のセンサがリード線18の破断などを生じることなく、所定の位置に確実に配置できるため、コンクリートの充填状況が確実に検知できるようになる。
Further, in the sheet-shaped
〔第1形態例〕
以下、前記シート状センサ10について更に詳細に説明すると、第1形態例に係るシート状センサ10は、図4及び図5に示されるように、上部電極層21、圧電層22、下部電極層23が順に積層された複数の圧電式センサ20、20…が前記長手辺方向に沿って所定の間隔で設けられるとともに、2つの電極25、25が前記シート部材Sの一方側面に所定の離隔幅で対向配置された複数の抵抗式センサ24、24…が前記長手辺方向に沿って所定の間隔で設けられている。第1形態例に係るシート状センサ10では、前記圧電式センサ20及び抵抗式センサ24の2種類のセンサを用いることにより、コンクリートの充填・締固めが総合的に判定できるようになる。
[Example 1]
The sheet-shaped
第1形態例に係るシート状センサ10では、前記圧電式センサ20と抵抗式センサ24とからなるセンサ部分15が、前記長手辺方向に沿って複数に分割して列設されている。すなわち、複数のセンサ部分15、15…が、シート状センサ10の長手辺方向に沿って、所定の間隔をあけて離散的に配置されている。
In the sheet-shaped
前記シート状センサ10は、図1~図3に示されるように、前記防水シート2を貼設した後の地山側壁面T1の天端に対し、シート状センサ10の長手辺方向がトンネルTの長手方向にほぼ一致する向きで配置されるとともに、接着剤や両面テープなどの接合手段によって前記防水シート2にほぼ隙間なく密着して接合され、トンネルTの地山側壁面T1の凹凸に追従できるようになっている。
As shown in FIGS. 1 to 3, the sheet-
図3に示される形態例では、前記シート状センサ10は、セントル3によって覆工コンクリート4を打設する1スパンの全長に亘って配設されている。すなわち、シート状センサ10の長手寸法がセントル3の1スパンの長さLとほぼ同等の長さで形成されている。一般的なセントルの場合、1スパンの長さLは10.5mであるから、シート状センサ10は、長手寸法を10.5m以上とするのが好ましい。1スパンの全長に亘って前記センサ10を配設することによって、トンネル方向の打設区間の全長(1スパンの全長)に亘ってコンクリートの打設状況が線又は面的に把握できるようになる。
In the embodiment shown in FIG. 3, the sheet-
第1形態例に係るシート状センサ10では、可撓性を有する樹脂シートを基材11とし、この基材11の一方側の面に前記圧電式センサ20が配設され、これと反対側の面に前記抵抗式センサ24が配設されている。つまり、前記圧電式センサ20と抵抗式センサ24とが前記基材11の表裏面に別々に配設されている。
In the sheet-shaped
前記基材11を構成する素材としては、高温でコーティングしたときの高耐熱性を有するとともに、トンネルTの地山側壁面T1の凹凸に追従可能な柔軟性及び高弾性率を有する熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂を用いるのが好ましい。
The material constituting the
前記基材11の平面形状は、長手辺と短手辺とを有する長方形状(帯状)に形成されている。厚みは、0.3~1.5mm、好ましくは1mm程度とするのがよく、幅は、1~500mm、特に100~300mmとするのがよい。
The planar shape of the
図5に示されるように、後段で説明する剥離材13を除く前記シート状センサ10の全体の厚みtは、5mm以下、特に0.5~2.5mm程度とするのが好ましい。この厚みとすることにより、シート状のシート状センサ10が地山の凹凸に沿って柔軟に変形しやすくなる。
As shown in FIG. 5, the total thickness t of the sheet-
前記圧電式センサ20の測定原理は、前記圧電層22の圧電効果によって圧力や振動などの力学的エネルギーを電気エネルギーに変換して、圧電層22に発生した電荷を上部電極層21及び下部電極層23で検知し、コンクリートの充填・締固めを把握するというものである。
The measurement principle of the
本シート状センサ10では、前記圧電式センサ20に代えて、上部電極層、誘電体層、下部電極層が順に積層された静電容量式センサ(図示せず)を用いてもよい。これは後述の実施形態例においても同様である。この静電容量式センサは、前記圧電式センサ20よりもコストを削減することが可能である。この静電容量式センサの測定原理は、常時電圧を掛けた状態にしておき、コンクリート充填による圧力や振動を受けることにより、前記誘電体層に蓄えられる静電容量の変化を検知し、コンクリートの充填・締固めを把握するというものである。
In the sheet-
前記圧電式センサ20は、電極層同士の短絡防止、防水、電極の保護及び絶縁によるノイズの除去などのため、表面が保護層12で覆われるようにするのが望ましい。この保護層12としては、電気絶縁性や防水性に優れたシリコンゴムなどを用いてもよいが、前記シート状センサ10を防水シート2に固定するための接着剤又は両面テープを用いるのが好ましい。
The surface of the
この保護層12を接着剤で構成した場合、前記接着剤としては、接着強度が高く、電気絶縁性及び防水性に優れる性質を有するものであれば公知のものを広く用いることができるが、特に、ブチルゴム系又はアクリル系の接着剤を用いるのが望ましい。
When the
前記保護層12として接着剤又は両面テープを用いた場合、この保護層12が容易に剥離可能な紙やプラスチック等からなる剥離材13で覆われている。シート状センサ10を防水シート2に固定するには、前記剥離材13を剥離して使用する。
When an adhesive or double-sided tape is used as the
前記圧電式センサ20の平面形状は、略長方形又は正方形に形成するのが好ましく、シート状センサ10の長手辺方向の寸法は1~100mm、短手辺方向の寸法は0.5~299mmとするのが好ましい。
The planar shape of the
前記圧電層22を構成する圧電性物質としては、有機系のポリフッ化ビニリデン(PVDF)、フッ化ビニリデン(VDF)と3フッ化エチレン(TrFE)の共重合体(P(VDF-TrFE))が好ましく、且つこのフッ素系圧電性物質に対して、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET,PETE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリ乳酸(PLA)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリウレタン(PU)、ポリスチレン(PS)、ポリエステル、ABS樹脂(ABS)、アクリル樹脂(PMMA)、ポリアセタール樹脂(POM)など相溶する物質同士をブレンドしたものを用いても構わない。
Examples of the piezoelectric material forming the
また、圧電性物質として、前記有機系の圧電性物質に無機系のチタン酸バリウム、チタン酸カルシウム、チタン酸ストロンチウム又はチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の粒子を複合して用いても構わない。 As the piezoelectric material, particles of inorganic barium titanate, calcium titanate, strontium titanate, lead zirconate titanate (PZT), or the like may be combined with the organic piezoelectric material. .
前記圧電層22を加工するには公知の方法を用いることができる。例えば、スプレーコーティング、ペースト塗布、シルク印刷、パット印刷法、スパッタ法、蒸着法等を用いることができる。特に、特開2013-701号公報に開示されるスプレーコーティング技術を用いることにより、電圧の検知感度が向上でき、複雑形状にも対応可能で、且つ大面積化が可能となるなどの効果を有するので好ましい。本公報に開示されるスプレーコーティング技術の概略を説明すると、図6に示されるように、被コーティング物(下部電極層23)上に圧電性膜を形成するための電界コーティング及び電界分極において、a.被コーティング物をプラス極(アース状態)に保ち、前記被コーティング物のコーティング面に対向させたコーティング噴霧機30先端の電極針にマイナス1kV~90kVの高電圧を印加して被コーティング物とコーティング噴霧機30との間に電界31を形成する、b.次に、前記コーティング噴霧機30先端の不活性気体噴出ノズルから不活性気体を被コーティング物に向けて噴射し、同時にコーティング噴霧機30先端であって、中心に前記電極針を位置させた誘電性溶液噴出ノズルより誘電性物質を溶媒に溶解した溶液(誘電性溶液)を被コーティング物に向けて噴射し、この誘電性溶液の液滴にマイナスの電荷を与え、前記コーティング噴霧機30を移動しながら被コーティング物上に前駆分極膜を形成する、c.次に、電界コーティングを一旦停止し、被コーティング物に向けていたコーティング噴霧機30を被コーティング物より外側に移動し、前記コーティング噴霧機30の誘電性溶液噴出ノズルから不活性気体を吐出することにより、誘電性溶液噴出ノズル内に残留する誘電性溶液を全て排出する、d.次に、前記コーティング噴霧機30を元の位置に戻し、被コーティング物とコーティング噴霧機30の間に再度電界31を形成し、前駆分極膜をさらに分極させて(電界分極)被コーティング物上に圧電性膜を形成する、という手順で行われるものである。
A known method can be used to process the
また、前記スプレーコーティング技術によれば、対象を選ばず圧電層22を形成することができるため、覆工コンクリートを打設する際に、地山側壁面T1に張設される防水シート2に対して直接的に、シート状センサ10を設けることも可能となる。
In addition, according to the spray coating technique, the
前記上部電極層21及び下部電極層23は、導電性の高い銀、銅、カーボン粉末材料をはじめとする導電性高分子溶液または金属ペーストを用いて形成したものである。
The
次いで、前記抵抗式センサ24について詳細に説明すると、前記抵抗式センサ24は、2つの電極25、25が所定の離隔幅で対向配置されて成り、前記基材11のセントル側の面において、保護層などで覆われることなく、充填されたコンクリートなどが直接接触できるように露出して配置されている。
Next, the
前記抵抗式センサ24の測定原理は、2つの電極25、25の離隔部に介在する物質(空気、ブリーディング水、コンクリートなど)によって電極間の抵抗値(通電量)が異なることを利用して、この抵抗値を検出することによりコンクリートの充填の有無や介在する物質の種別(空気、ブリーディング水、コンクリートのいずれか)を判断している。
The measurement principle of the
本実施形態例では、前記抵抗式センサ24を構成する2つの電極25、25は、ほぼ同じ大きさで形成され、シート状センサ10の長手辺方向に所定の離隔幅Wで対向配置されている。このため、前記2つの電極25、25の間の離隔部は、シート状センサ10の短手辺方向に沿って形成されるようになる。
In this embodiment, the two
2つの電極25、25の離隔部は、図4に示されるように、所定の離隔幅Wで形成されている。前記離隔幅Wとしては、0.1~30mm、好ましくは1~10mmとするのがよい。
The separation between the two
各電極25の平面形状は、2つの電極25、25の離隔部が延びる方向に沿って長い長方形状に形成するのが好ましく、図示例では、シート状センサ10の短手辺方向に長い長方形状に形成されている。各電極25のシート状センサ10の長手辺方向に沿った寸法は、1~50mm、好ましくは5~20mmとするのがよく、短手辺方向に沿った寸法は、0.5~299mm、好ましくは8~30mmとするのがよい。
The planar shape of each
基材11の表裏面において、前記圧電式センサ20の配設位置と前記抵抗式センサ24の配設位置とは必ずしも一致しなくてもが、両者の配設位置がほぼ一致するようにするのが好ましい。つまり、前記圧電式センサ20と抵抗式センサ24とは、基材11の表裏面において近接する位置、望ましくは厚み方向に重なる位置に配置するのがよい。これにより、抵抗式センサ24と圧電式センサ20の計測位置がほぼ同じになり、両者の計測結果の整合性がとれるようになる。
Although the arrangement position of the
長手辺方向に沿って配置された隣り合う圧電式センサ20、20の間隔は、1~5000mm、好ましくは10~1000mm程度とするのがよい。
The distance between adjacent
前記シート状センサ10には、前記圧電式センサ20の上部電極層21、下部電極層23及び前記抵抗式センサ24の各電極25からそれぞれ延びるリード線18が設けられている(図4(A))。
The sheet-
前記リード線18は、シート状センサ10の長手辺方向の一方端に向けて延び、この端部に設けられたコネクタ19を介して1本の平ケーブルとして外部に延びている。従来のように小片状のセンサを複数設置した場合には、各センサから延びるケーブルを多数配置する必要があり、設置が煩雑になるばかりでなく、センサからの信号と位置との整合が困難となるなどの欠点があった。これに対して、本シート状センサ10では、センサ10から1本の平ケーブルが延びており、この平ケーブルを解析装置に接続することによって、各センサ部分15で得られた信号を簡単に解析装置(コンピューター等)に電送することが可能となり、設置作業が簡単になるとともに、センサからの信号とコンクリート充填検知位置との整合が簡単にとれるようになる。
The
前記リード線18としては、公知のものを広く用いることが可能であるが、基材11に直接印刷したプリント配線(例えば、Agペーストによるプリント配線)やスズメッキ線などからなる配線材(ワイヤ)を用いるのが好ましい。
As the
前記リード線18は、基材11の設置時に防水シート側となる面に配設され、外面が接着剤や両面テープ、シリコンなどによって被覆されているのが好ましい。つまり、セントル側にはリード線18が配設されないようにするのが好ましい。セントル側に配設された抵抗式センサ24の電極25から延びるリード線18は、基材11を貫通する貫通孔29を通って防水シート側の面に配設されるようにするのがよい。リード線18が基材11の防水シート側に配置され、充填物が接触するセントル側には配置されていないため、リード線18の断線がより確実に防止できるようになる。
Preferably, the
前記シート状センサ10の取付けは、図5に示されるように、前記抵抗式センサ24が配設された側の面がセントル3側に向けて配置され、前記圧電式センサ20が配設された側の面に設けられた保護層12(接着剤等)を防水シート2に固定することにより行われる。
As shown in FIG. 5, the sheet-
前記シート状センサ10には、図4及び図5に示されるように、ノイズ除去のためアースをとることを目的として、導電性に優れた素材からなるシールド電極14を設けるのが好ましい。前記シールド電極14は、前記基材11のセンサ設置時にセントル3側となる面(前記圧電式センサ20が配設された側の面)に設けられた電極14bと、前記基材11のセンサ設置時に防水シート2側となる面(前記抵抗式センサ24が配設された側の面)に設けられた電極14aと、前記基材11を貫通するとともに、前記電極14a、14bを連結する連結材14cとから構成されている。図4に示されるように、センサ設置時にセントル3側となる面に設けられた電極14bは、センサ部分15、15…が設置された範囲のほぼ全長に亘って延びる連続する帯状又は線状に形成されている。前記電磁シールド用電極14を設けることにより、各センサ部分15間のリード線や、電磁シールド用のフィルムなどの設置が不要となり、製品原価を低く抑えることができるようになる。
As shown in FIGS. 4 and 5, the
前記圧電式センサ20における上部電極層21と、前記抵抗式センサ24における2つの電極25、25のうちの一方の電極25とは、電気的に接続させてもよい。具体的には、前記上部電極層21と前記電極25とに接続するリード線を、基材11を厚み方向に貫通する貫通孔に挿通して電気的に接続する。これら上部電極層21と電極25とを電気的に接続することにより、前記上部電極層21及び電極25がシールド電極(アース)として機能するようになり、シールド電極を別途設ける必要が無くなり、電極構造が簡略化でき、コスト削減が図れるようになる。
The
前記シート状センサ10による充填物の検知は、前記圧電式センサ20において、覆工コンクリート4による圧力やコンクリート締固め時の振動により、圧電層22の歪みに伴う圧電効果によって上部電極層21及び下部電極層24を介して電荷を得ることにより行うとともに、前記抵抗式センサ24において、所定の離隔幅で対向配置された2つの電極25、25間に覆工コンクリート4が充填されることにより両電極間の電圧の変化を計測することにより行う。本シート状センサ10は、覆工コンクリートに埋め殺しされるものであるため、覆工コンクリートの打込み後に行われる締固めの際、バイブレータからの振動を検知することによりトンネル長手方向の各箇所での締固め状況も併せて把握することが可能となる。
The detection of the filling by the sheet-
以上の構成からなる第1形態例に係るシート状センサ10では、前記抵抗式センサ24において、所定の離隔幅で対向配置された2つの電極25、25間の電気抵抗を測定することによって、コンクリートの充填状況及び充填物の種類(空気、ブリーディング水、コンクリート)を判定することができる。更に、前記圧電式センサ20において、上部電極層21及び下部電極層23で挟まれた高誘電率を有する圧電層22の変形によって生じる電極21、23間の電圧の変化を捉えることで、コンクリートの充填及び締固めを判定することができる。従って、これら2種類のセンサを用いることによって、コンクリートの充填状況が確実に把握できるようになる。また、前記2種類のセンサを用いているため、抵抗式センサ24の電極25、25間に偶然にコンクリートが付着することによる充填完了の誤判定を防止することができる。
In the sheet-
また、本第1形態例に係るシート状センサ10では、前記圧電式センサ20が基材11の防水シート2側の面に配置されているため、コンクリートの充填により前記圧電式センサ20が地山側に確実に押圧され、圧電層22が地山の凹凸に沿って変形し易くなるため、センサ感度が向上するとともに、コンクリートの充填状況が正確に把握できるようになる。
In addition, in the sheet-shaped
更に、第1形態例に係るシート状センサ10では、前記圧電式センサ20の保護層12として接着剤又は両面テープを用いているため、この接着剤又は両面テープによりシート状センサ10を防水シート2に固定することができるとともに、別途シリコンなどによる保護層を設ける必要が無く、シート状センサ10の薄型化を図ることができ、地山の凹凸への追従性が良好になるとともに、製造コストが低減できる。
Furthermore, in the sheet-
次に、上記第1形態例に係るシート状センサ10の変形例として、電極から延びるリード線18の断線検知機能を付加した構成について説明する。前記断線検知機能は、図7に示されるように、前記抵抗式センサ24の2つの電極25、25間に、空気の抵抗値と水の抵抗値の間の抵抗値を有する抵抗体28を接続することにより付加することができる。前記抵抗体28としては、空気の抵抗値と水の抵抗値の間の抵抗値を有するものであれば特に制限はないが、カーボン繊維を主原料とした線材とするのが好ましい。
Next, as a modified example of the sheet-
この構成による断線検知の仕組みは、次のとおりである。抵抗式センサ24では、前記電極25、25間の抵抗値を常時モニタリングし、抵抗値の変化から充填物を識別している。この電極25、25間には前述の通り前記抵抗体28が配設されているため、未充填時には前記抵抗体28の抵抗値が検出され、図8に示されるように、これは空気の抵抗値と水の抵抗値の間の抵抗値となる。コンクリートの充填により、ブリーディング水が接触したとすると、検出される抵抗値が減少し、その後コンクリートの接触により抵抗値が更に減少する。これに対して、断線後には、前記抵抗体28を通電せず、空気を介して別の電極との間の抵抗値を検知するため、図8に示されるように、前記抵抗体28の抵抗値より大きな本来の空気の抵抗値が検出されることとなる。前述の通り、前記リード線18は、基材11に設けられた貫通孔を通って防水シート側の面に配設され、保護層12で被覆されているので、断線した箇所と近くの電極(例えば圧電式センサ20の上部電極層21又は下部電極層23)との間の空気の抵抗値を検出することとなる。これによって、検知する抵抗値が、前記電極25、25間に配置した抵抗体28の抵抗値以上になったことで、断線を検知できる。これによって、断線時とコンクリートの未充填時を容易に判別できるので、コンクリートの充填状況を確実に把握することができるようになる。
The mechanism of disconnection detection by this configuration is as follows. The
〔第2形態例〕
第2形態例に係るシート状センサ10Aは、図9及び図10に示されるように、可撓性を有する樹脂シートを基材11とし、前記基材11の一方側の面に前記圧電式センサ20及び抵抗式センサ24が隣接して配設されている。すなわち、前記圧電式センサ20及び抵抗式センサ24は基材11の一方側の同一面に配置され、その反対側の面には配置されていない。
[Second form example]
As shown in FIGS. 9 and 10, the
前記基材11の一方側の面における圧電式センサ20及び抵抗式センサ24の配置は、基材11の短手辺方向に対して、一方側に、複数の圧電式センサ20、20…が長手辺方向に沿って所定の間隔で列設され、他方側に、複数の抵抗式センサ24、24…が長手辺方向に沿って所定の間隔で列設されている。
The arrangement of the
前記基材11の長手辺方向に対する前記圧電式センサ20と抵抗式センサ24との配置は任意であるが、前記圧電式センサ20と抵抗式センサ24とを基材11の短手辺方向に隣接して配置するのが好ましい。前記圧電式センサ20と抵抗式センサ24との離隔距離は任意であるが、両者の計測結果が適合するように、検知位置が近接する位置に設けるのが好ましい。これらの離隔距離としては、1~20mm程度とするのが好ましい。
The
前記圧電式センサ20は、表面が保護層12で覆われている。前記保護層12としては、電気絶縁性及び防水性に優れた可撓性を有する材質のものであれば公知のものを使用できるが、特にシリコンゴムを用いるのが好ましい。
The surface of the
一方、前記抵抗式センサ24は、前記保護層12で覆われることなく、外部に露出している。従って、前記保護層12は、基材11の一方側の面において、前記圧電式センサ20が列設された短手辺方向の一方側の範囲にのみ、長手辺方向に沿って形成されている。
On the other hand, the
前記基材11の圧電式センサ20及び抵抗式センサ24が配置された面と反対側の面には、シート状センサ10を防水シート2に固定するための接着剤又は両面テープなどからなる粘着層16が設けられている。前記粘着層16は、表面が剥離可能な紙やプラスチック等からなる剥離材13で覆われている。
An adhesive layer made of adhesive or double-sided tape for fixing the
前記シート状センサ10Aの取付けは、図10に示されるように、前記圧電式センサ20及び抵抗式センサ24が配設された面がセントル3側に向けて配置され、前記粘着層16が設けられた面が防水シート2側に向けて配置される。
As shown in FIG. 10, the sheet-shaped
本形態例のようにセンサ部分15を基材11の一方側の面に纏めて配設することにより、片面にのみ電極を設置すればよく、リード線18の配線が片面だけで済むなど、製造が容易になる。
By arranging the
〔第3形態例〕
第3形態例に係るシート状センサ10Bは、図11及び図12に示されるように、基材11の一方側の面に圧電式センサ20が配設され、これと反対側の面に抵抗式センサ24が配設されている。
[Third form example]
As shown in FIGS. 11 and 12, the sheet-shaped
前記シート状センサ10Bは、図11及び図12に示されるように、前記圧電式センサ20における上部電極層が、シート状センサ10Bの長手辺方向に沿って列設された複数の前記圧電式センサ20、20…に跨る前記長手辺方向に沿って連続した連続上部電極層26からなるとともに、前記抵抗式センサ24における前記2つの電極のうちの一方の電極が、シート状センサ10Bの長手辺方向に沿って列設された複数の抵抗式センサ24、24…に跨る前記長手辺方向に沿って連続した連続抵抗式センサ用電極27からなる構成を備えている。
As shown in FIGS. 11 and 12, the sheet-
前記圧電式センサ20では、前記連続上部電極層26が前記長手辺方向に沿って連続して配設され、前記圧電層22及び下部電極層23が前記長手辺方向に沿って複数に分割して列設されている。前記連続上部電極層26は、基材11のほぼ全長に亘って連続して配設されている。
In the
前記抵抗式センサ24においても同様に、対向配置された2つの電極のうちの一方の電極(連続抵抗式センサ用電極27)が前記長手辺方向に沿って連続して配設され、他方の電極25が前記長手辺方向に沿って複数に分割して列設されている。前記連続抵抗式センサ用電極27は、基材11のほぼ全長に亘って連続して配設されている。前記連続抵抗式センサ用電極27と電極25とは、シート状センサ10の短手辺方向に離隔して配置され、この離隔部がシート状センサ10の長手辺方向に沿って延びている。
Similarly, in the
各電極から延びるリード線18は、前記圧電式センサ20が配設された一方側の面に沿って配設するのが好ましい。前記抵抗式センサ24が配設された側の面に設けられた電極25及び連続抵抗式センサ用電極27に接続するリード線18は、基材11を厚み方向に貫通する貫通孔29を通って前記一方側の面に配設するのが好ましい。
The
前記連続上部電極層26と連続抵抗式センサ用電極27とは、電気的に接続させるのが好ましい。具体的には、図11に示されるように、連続抵抗式センサ用電極27から延びるリード線18aを、基材11を厚み方向に貫通する貫通孔29に挿通して前記圧電式センサ20が配設された一方側の面において、連続上部電極層26から延びるリード線18bに接続する。
The continuous
前記連続上部電極層26と連続抵抗式センサ用電極27とを電気的に接続することにより、前記連続上部電極層26及び連続抵抗式センサ用電極27がシールド電極(アース)として機能するようになり、シールド電極を別途設ける必要が無く、電極構造が簡略化でき、コスト削減が図れるようになる。
By electrically connecting the continuous
〔第4形態例〕
第4形態例に係るシート状センサ10Cは、図13及び図14に示されるように、基材11の一方側の面に圧電式センサ20及び抵抗式センサ24が隣接して配設されるとともに、前記圧電式センサ20における上部電極層が、複数の圧電式センサ20、20…に跨る長手辺方向に沿って連続した連続上部電極層26からなり、かつ前記抵抗式センサ24における対向配置された2つの電極のうちの一方の電極が、複数の抵抗式センサ24、24…に跨る長手辺方向に沿って連続した連続抵抗式センサ用電極27からなる構造を備えている。
[Fourth form example]
As shown in FIGS. 13 and 14, the
前記基材11の反対側の面には、アースとなるシールド電極14を配設するのが好ましい。
A
〔第5形態例〕
第5形態例に係るシート状センサ10Dは、図15及び図16に示されるように、基材11が、リード線18の下側を覆う第1の基材11aと、リード線18の上側を覆う第2の基材11bとを有し、前記圧電式センサ20の下部電極層23及び抵抗式センサ24の各電極25、25がそれぞれ、前記第1の基材11a及び第2の基材11bのうち前記センサ20、24側に位置する基材を貫通する貫通孔29a、29bに挿通された前記リード線18に接続されている。前記圧電式センサ20は、前記第1の基材11aの外面(第2の基材11bと反対側の面)に配置され、更にその外側が第1の基材11aの全面に亘って設けられた接着剤等からなる保護層12によって覆われるとともに、下部電極層23が第1の基材11aを貫通する貫通孔29aに挿通されたリード線18に接続されている。一方、前記抵抗式センサ24は、前記第2の基材11bの外面(第1の基材11aと反対側の面)に配置され、各電極25、25が第2の基材11bを貫通する貫通孔29bに挿通されたリード線18に接続されている。前記第1の基材11aと第2の基材11bとの間は、前記リード線18を配置した状態で、接着剤や加熱融着などによってほぼ隙間なく密着されている。
[Fifth form example]
In a
本実施形態例では、例えば、前記リード線18としてスズメッキ線などからなる配線材(ワイヤ)を用い、このリード線18の上下をそれぞれポリエチレンテレフタレート(PET)等からなる第1の基材11a及び第2の基材11bによってラミネート加工した構造とするのが可能である。このため、基材11の表面に印刷によってプリント配線を施した構造などと比較して、大幅なコストダウンを図ることが可能である。また、前記リード線18の上下がそれぞれ樹脂材からなる基材11a、11bで覆われているため、シート状センサ10Dの設置作業中などに、強い衝撃を受けた場合や、先端が鋭利なもので傷付けられた場合でもリード線18の破断が防止できる。
In this embodiment, for example, a wiring material (wire) made of tin-plated wire or the like is used as the
〔第6形態例〕
第6形態例に係るシート状センサ10Eは、図17及び図18に示されるように、前記圧電式センサ20の圧電層22が上部電極層21及び下部電極層23より外側に延在して前記基材11のほぼ全面に配置され、前記基材11と圧電層22との間に前記下部電極層23及びリード線18が配置され、前記圧電層22の外面(前記基材11と反対側の面)に前記上部電極層21が配置された構造を成している。前記基材11と圧電層22との間は、前記下部電極層23及びリード線18を配置した状態で、接着剤や加熱融着などによってほぼ隙間なく密着され、前記下部電極層23が水と接触しない構造となっている。
[Sixth form example]
As shown in FIGS. 17 and 18, in the sheet-shaped
また、本第6形態例に係るシート状センサ10Eでは、前記上部電極層21に隣接して、所定の離隔幅で前記抵抗式センサ24を構成する2つの電極25、25のうちの一方の電極25が配置され、前記上部電極層21が前記抵抗式センサ24を構成する2つの電極25、25のうちの他方の電極25を兼ねるようにするのが好ましい。すなわち、図18に示されるように、圧電層22を挟んで下部電極層23と厚み方向に重なる圧電層22の外面に配置された電極が、前記下部電極層23及び圧電層22との関係で圧電式センサ20の上部電極層21を構成するとともに、前記圧電層22の外面に所定の離隔幅を有しながら配置された電極25との関係で抵抗式センサ24の2つの電極25、25のうちの1つの電極25を構成している。前記圧電層22の外面に配置された電極25、25(上部電極層21)はそれぞれ、圧電層22を貫通する貫通孔29cに挿通された前記リード線18に接続されている。また、下部電極層23は、前記基材11と圧電層22との間において前記リード線18に接続されている。
In addition, in the sheet-
第6形態例に係るシート状センサ10Eでは、基材11を2層構造としなくてもリード線18を2層のシート間に配線することができ、シート状センサの厚みを更に薄型化できる利点がある。また、圧電式センサ20の上部電極層21が抵抗式センサ24の1つの電極25を兼ねているため、コストダウン及び配線の簡略化が図れるようになる。
In the sheet-
なお、上記の説明では、圧電式センサ20の圧電層22が基材11のほぼ全面に配置されていることとしたが、圧電層22は上部電極層21及び下部電極層23より外側に延在し、基材11と圧電層22との間に下部電極層23及びリード線18が配置される構成であれば足りる。
In the above description, the
〔第7形態例〕
第7形態例に係るシート状センサ10Fは、図19及び図20に示されるように、充填物の充填状況を検知するセンサとして、2つの電極25、25が所定の離隔幅で対向配置された抵抗式センサ24のみで構成し、前記圧電式センサ20又は静電容量式センサを備えないものである。前記圧電式センサ20の電極25、25が基材11のセントル側に配置されるとともに、各電極25に接続されたリード線18が前記基材11を貫通する貫通孔29を通って、基材11の防水シート側の基材11と保護層12との間に配線されている。
[Seventh form example]
As shown in FIGS. 19 and 20, the
この形態例においても、前記基材11がシート状に形成され、この基材11に沿ってリード線18が配線されているため、センサの設置作業性の向上が図れるようになる。また、リード線18が基材11の防水シート側に配置され、充填物が接触するセントル側には配置されていないため、リード線18の断線がより確実に防止できるようになる。
Also in this embodiment, the
〔第8形態例〕
第8形態例に係るシート状センサ10Gは、図21及び図22に示されるように、充填物の充填状況を検知するセンサとして、上部電極層21、圧電層22、下部電極層23が順に積層された圧電式センサ20又は静電容量式センサのみで構成し、前記抵抗式センサ20を備えないものである。前記圧電式センサ20が基材11の防水シート側に配置され、同じく防水シート側に配線されたリード線18に下部電極層23が接続されている。
[Eighth form example]
As shown in FIGS. 21 and 22, the sheet-shaped
この形態例においても、前記基材11がシート状に形成され、この基材11に沿ってリード線18が配線されているため、センサの設置作業性の向上が図れるようになる。
Also in this embodiment, the
山岳トンネルの構築に当たって、地山側壁面の天端に、トンネル長手方向に沿って、上記第1形態例に係るシート状センサ10を前記地山側壁面に沿わせて設置し、地山側壁面との間に距離を空けて周方向に沿って設置した型枠と地山側壁面との間の空間内に覆工コンクリートを打設する際、前記シート状センサ10の圧電式センサ20及び抵抗式センサ24により電圧の時間変化を計測した。その結果を図23に示す。
When constructing a mountain tunnel, the sheet-
図23に示されるように、抵抗式センサ24の2つの電極25、25の離隔部分に介在する物質(空気、ブリーディング水、コンクリート)によって測定される電圧が変化し、電圧の値によって離隔部に介在する物質が判別でき、コンクリートの充填状況を把握することができるようになる。
As shown in FIG. 23, the voltage measured by the substance (air, bleeding water, concrete) interposed between the two
圧電式センサ20においても前記抵抗式センサ24と同様の傾向が見られる。また、圧電式センサ20においては、コンクリートの充填により、圧電層22が地山側に押し付けられ、地山側壁面の凹凸に沿ってお椀型に変形することにより、電圧が山形に変化する部分が現れる(図23(A)の右上図中、点線の円で囲んだ部分)。この変化を捉えることにより、コンクリートの充填完了を判断することができる。
In the
〔他の形態例〕
(1)前記シート状センサ10の配設態様の他の形態例として、図24に示されるように、トンネルの縦断勾配の高い側から低い側に向かって1スパン長(L)の少なくとも1/3以上、好ましくは1/2以上の長さ範囲(L1)に亘って配設することとしてもよい。道路トンネルには排水のために2%以下の範囲で縦断勾配が設けられており、縦断勾配の高い側から低い側に向かって所定区間長に亘ってシート状センサ10を配設するようにすれば、コンクリートの充填の有無を確実に把握できるようになる。
[Other form examples]
(1) As another example of the arrangement of the sheet-shaped
(2)上記形態例では、長手辺方向に沿って所定の間隔で設けられたセンサ部分15、15…が、短手辺方向に1列で配設されているが、図25に示されるように、短手辺方向に所定の間隔で複数列で配設してもよい。
(2) In the above embodiment, the
(3)上記形態例では、山岳トンネルにおいて覆工コンクリートの充填状況を検知するのにシート状センサを用いていたが、前記シート状センサは、その他の用途にも使用できる。例えば、その他のコンクリート全般、既設管渠閉塞時の流動化処理土、パイプインパイプのグラウト(エアミルク、エアモルタル等)、ロックボルト周囲の充填材(モルタル、セメントミルク等)、逆打工法の打継目充填材(無収縮モルタル、エポキシ樹脂等)、鋼板巻立工法の充填材(無収縮モルタル、水中モルタル、エポキシ樹脂等)、PCグラウトの充填において、充填物の充填状況を検知するのに用いることができる。 (3) In the above embodiment, the sheet-shaped sensor is used to detect the state of filling of lining concrete in mountain tunnels, but the sheet-shaped sensor can also be used for other purposes. For example, other general concrete, fluidized soil when existing pipes are clogged, pipe-in-pipe grout (air milk, air mortar, etc.), filling materials around rock bolts (mortar, cement milk, etc.), reverse construction method Used to detect the filling status of joint fillers (non-shrink mortar, epoxy resin, etc.), steel plate winding method fillers (non-shrink mortar, underwater mortar, epoxy resin, etc.), and PC grout filling. be able to.
1…吹付けコンクリート、2…防水シート、3…セントル、4…覆工コンクリート、5…型枠部材、6…支持フレーム、7…走行レール、10・10A・10B・10C・10D・10E・10F・10G…シート状センサ、11…基材、12…被覆層、13…剥離材、14…シールド電極、18…リード線、19…コネクタ、20…圧電式センサ、21…上部電極層、22…圧電層、23…下部電極層、24…抵抗式センサ、25…電極、26…連続上部電極層、27…連続抵抗式センサ用電極、29…貫通孔、T…トンネル、T1…地山側壁面
DESCRIPTION OF
Claims (9)
平面視で長手辺と短手辺とを有し、可撓性を有するシート状に形成されたシート部材と、前記シート部材の少なくとも一方側面に前記長手辺方向に沿って間隔をあけて複数配置された、前記充填物の充填状況を検知するセンサとを有し、
前記シート部材は、シート状に形成された基材と、前記基材に沿って配線され、一端部が前記センサに接続されるとともに、他端部が前記シート部材の前記長手辺方向の一端に向けて延びる複数のリード線とを有し、
前記センサは、上部電極層、圧電層、下部電極層が順に積層された圧電式センサ又は上部電極層、誘電体層、下部電極層が順に積層された静電容量式センサと、2つの電極が前記シート部材の一方側面に所定の離隔幅で対向配置された抵抗式センサとによって構成されており、前記基材の一方側面に前記圧電式センサ又は静電容量式センサが配設され、これと反対側の面に前記抵抗式センサが配設されるとともに、前記圧電式センサ又は静電容量式センサと抵抗式センサとが、前記基材の表裏面において近接する位置又は厚み方向に重なる位置に配置されていることを特徴とするシート状センサ。 A sheet-like sensor for detecting a filling state of a filling material,
A flexible sheet member having a long side and a short side in plan view, and a plurality of sheet members arranged on at least one side surface of the sheet member at intervals along the long side direction. and a sensor that detects the filling status of the filling,
The sheet member includes a base material formed in a sheet shape and wiring along the base material, one end of which is connected to the sensor, and the other end of which is connected to one end of the sheet member in the longitudinal direction. and a plurality of lead wires extending toward
The sensor includes a piezoelectric sensor in which an upper electrode layer, a piezoelectric layer, and a lower electrode layer are laminated in order, or a capacitive sensor in which an upper electrode layer, a dielectric layer, and a lower electrode layer are laminated in order, and two electrodes. and a resistive sensor arranged opposite to one side of the sheet member with a predetermined separation width, and the piezoelectric sensor or the capacitive sensor is arranged on one side of the base material. The resistive sensor is disposed on the opposite surface, and the piezoelectric sensor or the capacitive sensor and the resistive sensor are located close to each other on the front and back surfaces of the base material or overlap in the thickness direction. A sheet-shaped sensor characterized by being arranged .
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