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JP7128016B2 - 収納容器 - Google Patents
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JP7128016B2 - 収納容器 - Google Patents

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Description

本開示は、キャスクを収納する収納容器に関する。
従来、使用済み核燃料集合体を収納するキャスクがある。特許文献1は、このようなキャスクを収納可能とする収納容器を開示している。
特開2016-211856号公報
使用済み核燃料集合体は、発熱体である。そのため、特許文献1に示されている収納容器では、収納空間に収納されているキャスクの冷却が試みられている。ここでは、キャスクの冷却は、収納空間内で下方から上方へ流れる空気の自然対流で行われる。一方、収納容器の材質として、例えば、キャスクが放射線を発する使用済み核燃料集合体を収納するものであることを考慮して、耐放射線性の点で有効なコンクリートが採用される。したがって、このような収納容器では、上方にある部位が、それ以外の部位よりも、キャスクで温められた空気に晒されることが多くなるため、使用条件によっては、特に上方のコンクリート製の部材の劣化が早まることもあり得る。
そこで、本開示は、構成部材の劣化の抑制に有利な収納容器を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る収納容器は、キャスクを収納する収納空間の上方と外部とで連通する第1開口部と、収納空間の下方と外部とで連通する第2開口部とを有する収納容器であって、収納空間の上方に面する蓋体と、収納空間を形成する内側面を有する筒状体と、キャスクから生じた熱を、筒状体の内側面に向けて伝達することを促進する放熱板と、を備え、放熱板は、蓋体と、キャスクの上面との間で、蓋体とキャスクとの双方に離間して配置される。
また、上記の収納容器において、放熱板は、蓋体の下面に対向する上面に、断熱材を設置してもよい。
本開示によれば、構成部材の劣化の抑制に有利な収納容器を提供することができる。
本開示の第1実施形態に係る収納容器の構成を示す斜視図である。 図1のII-II断面に相当する、収納容器の断面図である。 図2のIII-III断面に相当する、収納容器の断面図である。 図2のIV-IV断面に相当する、基台の第2積層部の断面図である。 本開示の第2実施形態に係る収納容器の構成を示す断面図である。 本開示の第3実施形態に係る収納容器の構成を示す断面図である。 本開示の第4実施形態に係る収納容器の構成を示す断面図である。 本開示の収納容器を複数含む集積体の構成を示す斜視図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。ここで、各実施形態に示す寸法、材料、その他、具体的な数値等は、例示にすぎず、特に断る場合を除き、本開示を限定するものではない。また、実質的に同一の機能及び構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、本開示に直接関係のない要素については、図示を省略する。更に、以下の各図では、鉛直方向にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内において、X軸と、X軸に垂直な方向にY軸とを取る。
(第1実施形態)
まず、第1実施形態に係る収納容器について説明する。図1は、本実施形態に係る収納容器10の構成を示す斜視図である。図2は、収納容器10の鉛直方向の断面図である。図3は、収納容器10の水平方向の断面図であり、基台16の上面27側に向かう鉛直方向で見た図である。収納容器10は、キャスクCを収納する。
キャスクCは、例えば、使用済み核燃料集合体を収納する金属製の乾式キャスクである。ここで、使用済み核燃料集合体とは、原子炉での反応を終えた複数の使用済み核燃料棒を連結した集合体をいう。なお、各図では、使用済み核燃料集合体を収納しているキャスクCの外形を、概略的に全長LC及び外径DCの円柱で示している。
本実施形態に係る収納容器10は、全体として、鉛直軸AXを中心軸とした略6角柱状の外形を有する。収納容器10は、内部に形成されている収納空間S1に、キャスクCを縦置きに収納する。なお、各図では、収納容器10の外形を、全長L1、並びに、水平面上の6角形の寸法である二面幅W1及び対角距離W2の略6角柱で示している。
キャスクCを収納した収納容器10は、例えば、屋外の地盤上に設置される。収納容器10を略6角柱状としているため、地盤上への設置時に、複数の収納容器10を外側面同士で近接させて、いわゆるハニカム構造で集積配置させることができる。
収納容器10は、筒状体12と、蓋体14と、基台16と、載置板30と、キャスク締結部40と、断熱材50とを備える。ここで、キャスクC内の使用済み核燃料集合体からは、微量の中性子線等の放射線が漏出することも懸念される。ただし、微量の放射線の漏出に短期的に暴露されることが問題になることはない。しかし、キャスクCの周辺では、長期的に暴露されることもあり得ることから、キャスクCを収納する容器の材質をコンクリートとする場合がある。そこで、本実施形態では、筒状体12、蓋体14及び基台16を構成する主材料は、コンクリートである。収納容器10は、全体としてコンクリート製となることから、コンクリートオーバパック(COP)とも表現される。また、収納容器10にキャスクCを収納した構成として、収納容器10の各構成要素にキャスクCを加えたものを、収容体ともいう。
筒状体12は、内側の空間を収納空間S1とする6角柱状である。筒状体12は、6角柱の6つの側面からなる外側面12aと、円筒状の内側面12bとを有する。なお、各図では、収納空間S1の形状を、全長L2及び内径D2の円筒で示している。筒状体12の全長L2は、収納空間S1の全長に相当する。キャスクCが筒状体12に対して同軸状に収納空間S1内に配置されているとすると、キャスクCの外壁面と、筒状体12の内側面12bとの間に、間隔Gの隙間空間が生じる。
また、筒状体12は、外側面12aを構成する6つの側面上のそれぞれに、水平方向の中央部で鉛直方向に沿って伸びる溝部12cを有する。溝部12cは、複数の収納容器10を上記のようにハニカム構造で集積配置した際に、隣り合う収納容器10同士で互いに向かい合うことで、空気の流路となり得る。つまり、収納容器10をハニカム構造に集積配置した場合、溝部12cは、対面する別の収納容器10の溝部12cと対向する。
蓋体14は、筒状体12の鉛直方向上部の開口部を覆う平板である。蓋体14の平面形状は、筒状体12の外側面12aに合わせた6角形である。蓋体14は、不図示のボルト等により、筒状体12の上部に取り付けられる。
また、蓋体14は、第1開口部として、収納空間S1を流れる空気を収納容器10の外部に排出するための複数の排出口14aを有する。本実施形態の排出口14aは、それぞれ、蓋体14の6つの側面上で、水平方向の中央部で鉛直方向に切り欠かれた切り欠き部である。更なる第1開口部として、筒状体12の上端には、蓋体14の排出口14aと連続する切り欠き部12dを有してもよい。なお、排出口14aは、このような切り欠き部で構成されるものではなく、蓋体14の外周部近傍で鉛直方向に沿って貫通する貫通孔で構成されるものでもよい。又は、蓋体14に排出口14aを設けることに代えて、筒状体12の上端部に形成された切り欠き部等の排出口だけが存在するものとしてもよい。
また、排出口14aや切り欠き部12dが上記例示した位置に設けられている場合、筒状体12の外側面12aに形成されている複数の溝部12cは、それぞれ、排出口14aや切り欠き部12dと連続するものとしてもよい。これにより、収納容器10の外部と収納空間S1との間で、空気の流通経路が形成されやすくなる。
基台16は、筒状体12の下方に配置され、筒状体12を支持する部材である。基台16の全体形状は、筒状体12の外形に合わせた略6角柱である。筒状体12は、不図示のボルト等により、基台16の上面27に取り付けられる。
また、基台16は、収納空間S1と外部とに連通する第2開口部を有する。第2開口部の形状に基づいて、基台16は、例えば、鉛直方向の長さがL4の第1積層部16aと、鉛直方向の長さがL5の第2積層部16bとの2つの積層部が鉛直方向に積層された部材であると考えることができる。この場合、基台16の全長L3は、長さL4と長さL5とを加えたものとなる。第1積層部16aの上面は、基台16の上面27に相当する。第1積層部16aの下面は、第2積層部16bの上面と一体化されている。第2積層部16bの下面は、基台16の底面すなわち収納容器10の底面に相当する。
第1積層部16aは、鉛直方向に貫通した、第1貫通孔20aと、6つの第2貫通孔21a~26aとの2種類の貫通孔を有する。第1貫通孔20aは、図3中の破線円で示すように、鉛直軸AXと同軸に形成され、開口径D3を有する。開口径D3は、キャスクCの外径DCよりも小さい。第2貫通孔21a~26aは、それぞれ、鉛直軸AXから同一距離で、かつ、鉛直軸AXを基準として等間隔で形成され、開口径D4を有する。本実施形態では、第2貫通孔21a~26aは、それぞれ、鉛直軸AXから基台16の各外側面に向かう方向に合わせて、60°間隔で形成されている。なお、第2貫通孔21a~26aの個数や位置は、上記例示に限らず、適宜変更しても構わない。
図4は、第2積層部16bの水平方向の断面図である。第2積層部16bは、鉛直方向に切られた、それぞれ第1連通空間S2を形成する6つの第1開口溝21b~26bと、第2連通空間S3を形成する第2開口溝20bとの2種類の開口溝を有する。第1開口溝21b~26bは、それぞれ、鉛直軸AXから基台16の各外側面に向かう方向に形成され、間隔W3を有する。間隔W3は、例えば、第1積層部16aに形成されている第2貫通孔21a~26aの開口径D4と同一である。つまり、第1開口溝21b~26bは、それぞれ、第2貫通孔21a~26aに連通する。第2開口溝20bは、鉛直軸AXと同軸に形成される。つまり、第2開口溝20bは、第1貫通孔20aに連通する。また、第2開口溝20bは、水平方向で、第1開口溝21b~26bのぞれぞれと連通する。すなわち、第2積層部16bには、中心側に形成された第2連通空間S3と、第2連通空間S3から径方向に外側面まで延伸する第1連通空間S2とが形成されている。
このような基台16の形状によれば、図2を参照すると、6つの第1開口溝21b~26bの外部に面する開口から流入した空気は、第1連通空間S2を通過して、そのうち一方の空気は、第2貫通孔21a~26aに導かれて、収納空間S1内に流入する。また、第1連通空間S2を通過したうちの他方の空気は、更に第2連通空間S3を通過して第1貫通孔20aに導かれて、収納空間S1内に流入する。つまり、第2開口部とは、第1貫通孔20a、第2貫通孔21a~26a、第1開口溝21b~26b及び第2開口溝20bを含む一連の開口部をいう。
載置板30は、収納空間S1に面する基台16の上面27に、脚部34を介して設置されている。載置板30の上面30aには、キャスクCが載置される。載置板30は、金属製の円板状部材である。載置板30の外径D5は、キャスクCの外径DCよりも大きく、筒状体12の内径D2よりも小さい。なお、載置板30は、基台16に対して略同軸に設置されるものとする。また、キャスクCは、載置板30に対して略同軸に載置されるものとする。載置板30の厚さTは、キャスクCの荷重に耐え得る寸法を有する。
脚部34は、例えば、載置板30の下面30bの外周部に、鉛直軸AXを基準として等間隔で配置される部材である。つまり、脚部34は、複数ある。なお、本実施形態では、脚部34は、6つある。本実施形態では、脚部34は、載置板30が基台16の上面27上に設置された際には、それぞれ、基台16に形成されている第2貫通孔21a~26aの位置を避けて、上面27と接触する。また、脚部34が存在することにより、載置板30が基台16の上面27上に設置された際には、載置板30の上面30aは、基台16の上面27から高さHの位置となる。高さHを、載置板30の厚さTよりも大きく設定することにより、載置板30の下面30bと基台16の上面27との間には、隙間が生じる。また、脚部34の長手方向の幅W4は、例えば、キャスクCの荷重に耐え得ることや、第2貫通孔21a~26aの開口を塞がないことなどを条件として決定される。
ここで、図2を参照すると、外部から第1連通空間S2を通過して第2貫通孔21a~26aに導かれた空気は、収納空間S1に流入する。収納空間S1内の空気は、キャスクCの外壁面に沿いながら、収納空間S1内の隙間空間を下方から上方に通過し、最終的に蓋体14に形成されている排出口14a、又は、筒状体12に形成されている切り欠き部12dから外部に排出される。したがって、キャスクCから放出された熱は、収納空間S1内のこのような空気の流れに沿って、収納空間S1の外部に放熱される。
一方、外部から第2連通空間S3を通過して第1貫通孔20aに導かれた空気は、載置板30の下面30bと基台16の上面27との間の隙間を通過して、収納空間S1内の隙間空間を下方から上方に通過する空気の流れに合流する。したがって、キャスクCの底面近傍から放出された熱も、収納空間S1内の空気の流れに沿って、収納空間S1の外部に放熱される。
キャスク締結部40は、載置板30の上面30a上に載置されたキャスクCを、載置板30に締結する。ここで、キャスクCは、下方の外壁面から外側に向けて放射状に突出する複数の突起部Caを設置している。なお、突起部Caは、トラニオンとも表現される。また、これらの突起部Caは、一例として、水平面上で90°間隔で4つ設置されているものとする。キャスク締結部40は、これらの突起部Caの設置位置に合わせて、押え部材42と、押え部材42を支持する支持部材44とを備える(図1参照)。押え部材42は、突起部Caを鉛直方向上方から載置板30の上面30aに向けて押さえつける。支持部材44は、載置板30の上面30a上に固定され、押え部材42を鉛直方向上下に移動可能とし、かつ、任意の位置で固定可能とする。キャスク締結部40は、キャスクCの互いに等間隔の外壁面の四方を載置板30上に固定することで、収納容器10が外力を受けた場合に、キャスクCを倒れづらくすることができる。
断熱材50は、キャスクCから生じた熱を、筒状体12の内側面12bに向けて伝達することを促進する、本実施形態における熱伝達促進部材である。断熱材50は、蓋体14と、キャスクCの上面Cbとの間に設置される。特に本実施形態では、断熱材50は、収納空間S1に面する蓋体14の下面14bに設置される。断熱材50としては、材質等は特に限定されるものではなく、例えば、セラミックファイバーや硬質ポリウレタンなどのシート状の断熱材が採用可能である。断熱材50は、蓋体14の下面14bの全面を覆うように設置されることが望ましい。
次に、本実施形態による作用及び効果について説明する。
本実施形態に係る収納容器10は、キャスクCを収納する収納空間S1の上方と外部とで連通する第1開口部と、収納空間S1の下方と外部とで連通する第2開口部とを有する。収納容器10は、収納空間S1の上方に面する蓋体14と、収納空間S1を形成する内側面12bを有する筒状体12と、キャスクCから生じた熱を、筒状体12の内側面12bに向けて伝達することを促進する熱伝達促進部材とを備える。熱伝達促進部材は、蓋体14と、キャスクCの上面Cbとの間に配置される。
ここで、熱伝達促進部材は、上記の例では、断熱材50である。第1開口部は、上記の例では、蓋体14に形成されている排出口14aや、筒状体12に形成されている切り欠き部12dを含む。第2開口部は、上記の例では、それぞれ基台16に形成されている、第1貫通孔20a、第2貫通孔21a~26a、第1開口溝21b~26b及び第2開口溝20bを含む。
上記のとおり、収納容器10内の収納空間S1では、下方の第2の開口部から導入された空気が、キャスクCから放出された熱を上方の第1開口部へ導き、外部に排出される。つまり、キャスクCの放熱により温められてきた空気は、収納空間S1の上方にある蓋体14に向かう。ここで、コンクリート製の蓋体14に関してなんら対策を施さなければ、蓋体14は、収納容器10の他の部位よりも高温になる状態が続くため、それらの他の部位と比較して、蓋体14を構成するコンクリート材の劣化が早く進むことも考えられる。
これに対して、本実施形態に係る収納容器10によれば、蓋体14とキャスクCの上面Cbとの間に断熱材50が設置されている。つまり、キャスクCの上面Cbは、断熱材50に覆われている。断熱材50があるため、キャスクCから伝達する熱は、上側に伝達することを抑制され、筒状体12の内側面12bに向けて伝達される。
つまり、熱伝達促進部材を設置するので、キャスクCから生じた熱は、筒状体12の内側面12bに向けて伝達される。そのため、収納空間S1では、内側面12bに向かって伝達された熱は、第1開口部を通じて外部に排出される空気の流れにより、第1開口部に向かう方向に導かれる。つまり、収納容器S1内で温められた空気が蓋体14に直接的に触れることを抑えることができる。したがって、高温による蓋体14の劣化を抑制することができる。
また、本実施形態に係る収納容器10では、熱伝達促進部材は、例えば断熱材50のように、収納空間S1に面する蓋体14の下面14bに設置されるものとしてもよい。
このような収納容器10によれば、熱伝達促進部材が蓋体14の下面14bを覆うため、温められた空気が蓋体14に直接的に触れず、蓋体14の断熱効果を向上させることができる。ここで、蓋体14の下面14bに熱伝達促進部材を設置した場合、熱が蓋体14に伝わらなくなるので、蓋体14とキャスクCの上面Cbとの間にある空気が、熱伝達促進部材を設置しない場合にくらべて高温になる。しかし、蓋体14の下面14bに熱伝達促進部材があることで、図2中の白抜きの矢印で示すように、蓋体14とキャスクCの上面Cbとの間の熱が外周部に伝達する空気の流れが生じる。つまり、収納空間S1内での外周側への熱の伝達が促進される。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る収納容器について説明する。図5は、本実施形態に係る収納容器の構成を示す鉛直方向の断面図である。なお、図5は、第1実施形態に係る収納容器10を示した図2に対応している。本実施形態に係る収納容器において、第1実施形態に係る収納容器10と異なる点は、断熱材60に関する構成のみであるため、第1実施形態と同一構成のものには同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態では、蓋体14とキャスクCの上面Cbとの間に設置される熱伝達促進部材として、蓋体14の下面14bに設置される断熱材50を例示した。これに対して、本実施形態では、収納容器10は、熱伝達促進部材として、蓋体14の下面14bに設置されるもののみならず、筒状体12の内側面12bにも設置される断熱材60を備える。つまり、断熱材60は、キャスクCの上面Cbを覆い、筒状体12の内側面12bまで延伸している。さらに言えば、断熱材60は、筒状体12の内側面12bに沿って延伸する部位も含んでいる。
断熱材60は、蓋体14の下面14bに設置される断熱材62と、筒状体12の内側面12bの上方に設置される断熱材64とを含む。ここで、内側面12bの上方とは、内側面12bのうち、少なくとも、第1開口部である切り欠き部12dが形成されている領域を覆う部分をいう。このように、第1実施形態における断熱材50と同等の断熱材62に加えて、筒状体12側の上方にも断熱材64を設置することで、収納空間S1を流通する空気からの伝熱による筒状体12の劣化を抑制することができる。
また、蓋体14の下面14bに設置される断熱材62と、筒状体12の内側面12bに設置される断熱材64とは、一体であるものとしてもよい。
断熱材60を、図5に示すように、蓋体14側の断熱材62と筒状体12側の断熱材64とを一体としたものとすることで、温められた空気が触れる収納空間S1の上方の部位を満遍なく覆うことができる。つまり、収納空間S1内での上方側への熱の伝達が促進される。また、断熱材60を収納容器10に設置する際にも、断熱材60が一体化されていることで、作業の容易性の点で有利となり得る。なお、断熱材60は、断熱材62と断熱材64とを一体としたものである場合には、第1開口部に相当する部分が塞がれないように、貫通孔66を有するものとする必要がある。
ここで、上記説明したように、キャスクCは、収納空間S1において、キャスク締結部40を用いて載置板30に安定的に締結されている。なお、図5では、この安定的に締結されている状態のキャスクCを実線のC1で表している。しかし、何らかのアクシデントによりキャスク締結部40の機能が低下あるいは一部が破損し、さらに、その後に収納容器10に高レベルの地震力が加わったと仮定する。この場合には、キャスク締結部40がキャスクCを安定的に締結させることができなくなり、収納容器10内でキャスクCが傾くこともあり得る。このとき、傾き幅が大きい場合には、キャスクCの上方の外壁面と筒状体12の上方の内側面12bとが接触し、いずれかが損傷することも想定される。なお、図5では、このキャスクCの外壁面と筒状体12の内側面12bとが接触した状態のキャスクCを二点鎖線のC2で表している。そこで、筒状体12の内側面12bの上方に設置される断熱材64の位置を決定する際には、このようなキャスクCの非常時の傾きを想定し、キャスクCが傾いたときに、キャスクCの外壁面が断熱材64に当接する位置とすることが望ましい。すなわち、断熱材60は、キャスクCから受ける衝撃に対する緩衝材としても作用し得る。この場合、断熱材60を構成する材質は、衝撃吸収性に優れた材質を採用してもよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る収納容器について説明する。図6は、本実施形態に係る収納容器の構成を示す鉛直方向の断面図である。なお、図6は、第1実施形態に係る収納容器10を示した図2に対応している。本実施形態に係る収納容器において、第1実施形態に係る収納容器10と異なる点は、断熱材70に関する構成のみであるため、第1実施形態と同一構成のものには同一の符号を付し、説明を省略する。
第1実施形態では、蓋体14とキャスクCの上面Cbとの間に設置される熱伝達促進部材として、蓋体14側に設置される断熱材50を示した。これに対して、本実施形態では、収納容器10は、キャスクC側、具体的にはキャスクCの上面Cbに設置される断熱材70を備える。本実施形態において、断熱材50は、キャスクCbを覆っている。
蓋体14が収納容器10の他の部位よりも高温になる原因の一つとして、蓋体14がキャスクCの上面Cbに近接しているために、この上面Cbから発せられる熱を直接的に受けやすいということが挙げられる。そこで、図6に示すように、断熱材70をキャスクCの上面Cbに設置することで、キャスクCで発生した熱が、上面Cbから直接的に蓋体14に向かわないようにしてもよい。
このような収納容器10によれば、蓋体14に高温の空気が触れづらくなるため、蓋体14の劣化を抑制することができる。ここで、キャスクCの上面Cbに断熱材70を設置した場合、キャスクCの上面Cbから蓋体14に向かう熱が低減される。そのため、キャスクCの上部では、図6中の白抜きの矢印で示すように、筒状体12の内側面12bに向かう放熱が増える。つまり、本実施形態によっても、収納空間S1内での外周側への熱の伝達が促進される。
なお、図6では、キャスクCの上面Cbに断熱材70を設置したのみで、蓋体14側には熱伝達促進部材を設置していない実施形態を例示した。しかし、本開示は、これに限られるものではなく、同時に、上記実施形態のように、蓋体14側にも断熱材50又は断熱材60を設置してもよい。
また、図6では、キャスクCの側面には熱伝達促進部材を設置していない実施形態を例示した。しかし、本開示は、これに限られるものではなく、同時に、断熱材70がキャスクCの側面まで連続するものとしてもよい。
さらに、上記の各実施形態において、熱伝達促進部材は、断熱材50,60,70であるものとしてもよい。
このような収納容器10によれば、熱伝達促進部材は、収納空間S1内での空気の流れを上記のような流れとして熱伝達を促進させることに加え、キャスクCから蓋体14や筒状体12への直接的な熱伝達を抑えることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る収納容器について説明する。図7は、本実施形態に係る収納容器の構成を示す鉛直方向の断面図である。なお、図7は、第1実施形態に係る収納容器10を示した図2に対応している。本実施形態に係る収納容器において、第1実施形態に係る収納容器10と異なる点は、放熱板80に係る構成のみであるため、第1実施形態と同一構成のものには同一の符号を付し、説明を省略する。
上記の各実施形態では、蓋体14とキャスクCの上面Cbとの間に設置される熱伝達促進部材として、断熱材50,60,70が採用されるものとした。これに対して、本実施形態では、収納容器10は、熱伝達促進部材として、上記各実施形態で示したような断熱材に代えて、蓋体14とキャスクCの上面Cbとの間で、蓋体14とキャスクCとの双方に離間した放熱板80を備える。
放熱板80は、例えば、金属製の円板である。放熱板80の外径は、キャスクCの外径DCと同等、又は、外径DCよりも大きいことが望ましい。ただし、放熱板80の外径をキャスクCの外径DCよりも大きくする場合には、放熱板80は、第1開口部への空気の流れを遮らない程度の大きさとする必要がある。なお、放熱板80は、取り付け金具等を用いて、蓋体14側に取り付けられてもよいし、キャスクC側に取り付けられてもよい。
このような収納容器10によれば、放熱板80がキャスクCの特に上部から蓋体14への入熱を遮るので、上記各実施形態と同様に、蓋体14の劣化を抑制することができる。また、蓋体14とキャスクCの上面Cbとの間に放熱板80を設置した場合、放熱板80を設置しない場合よりも、キャスクCの上面Cbと放熱板80との間では、図7中の矢印で示すように、熱が筒状体12の内側面12bに向かうよう促されやすい。つまり、本実施形態によっても、収納空間S1内での外周側への熱の伝達が促進される。
なお、第4実施形態に変形例として、蓋体14の下面14bに対向する放熱板80の上面に、断熱材を設置する構成もあり得る。この構成によれば、放熱板80の熱が蓋体14の側へ放出されづらくなるので、蓋体14の劣化の抑制に関して、より有効となり得る。
(集積体)
次に、一実施形態に係る集積体について説明する。図7は、本実施形態に係る集積体100の構成を示す斜視図である。
集積体100は、上記の各実施形態に係る複数の収納容器10を地盤上に集積して配置した収納容器群である。例えば、集積体100は、複数の収納容器10を備える場合、互いに隣り合う、第1キャスクを収納する第1収納容器10aと、第2キャスクを収納する第2収納容器10bと、第3キャスクを収納する第3収納容器10cとを含む。第1収納容器10a、第2収納容器10b及び第3収納容器10cは、全体形状が略6角柱状である。そのため、集積体100では、第1収納容器10aが備える筒状体12、第2収納容器10bが備える筒状体12、及び、第3収納容器10cが備える筒状体12は、それぞれ、他の2つの筒状体12に対面し、ハニカム状に配置される。
上記のとおり、収納容器10において、蓋体14は複数の排出口14aを有し、筒状体12は外側面12aに溝部12cを有する。そのため、複数の収納容器10が、図7に示すように互いに近接して集積配置された場合でも、隣り合う収納容器10同士の溝部12cが互いに対向し、空気の流路FPが形成される。
このような集積体100によれば、複数の収納容器10を外側面同士で近接させて、ハニカム構造で集積配置させることができるので、より少ない占有スペースで多くの収納容器10を配置することができる。
また、集積体100によれば、蓋体14や筒状体12等の構成部材の劣化の抑制に有利な収納容器10を集積するので、集積体100全体として複数の収納容器10を集積させても、各構成部材ひいては集積体100全体の劣化を抑制するのに有利となり得る。
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
10 収納容器
12 筒状体
12b 内側面
12d 切り欠き部
14 蓋体
14a 排出口
14b 下面
20a 第1貫通孔
20b 第2開口溝
21a~26a 第2貫通孔
21b~26b 第1開口溝
50,60,70 断熱材
80 放熱板
C キャスク
Ca 上面

Claims (2)

  1. キャスクを収納する収納空間の上方と外部とで連通する第1開口部と、前記収納空間の下方と外部とで連通する第2開口部とを有する収納容器であって、
    前記収納空間の上方に面する蓋体と、
    前記収納空間を形成する内側面を有する筒状体と、
    前記キャスクから生じた熱を、前記筒状体の前記内側面に向けて伝達することを促進する放熱板と、を備え、
    前記放熱板は、前記蓋体と、前記キャスクの上面との間で、前記蓋体と前記キャスクとの双方に離間して配置される、
    収納容器。
  2. 前記放熱板は、前記蓋体の下面に対向する上面に、断熱材を設置している、請求項1に記載の収納容器。
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