JP7142372B2 - 積層体および吸気装置 - Google Patents
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Description
該吸気装置は、外気を取り入れる吸入口(エアインテーク)と、該吸入口から取り入れた空気をエアクリーナに導くエアダクトと、エアクリーナと、エアクリーナを通過した空気を燃焼器に導くエアダクトとを有する装置である。
また、吸気装置内を流れる空気も正に帯電する傾向にあることが知られている。
本発明の構成例は以下の通りである。
[5] エアクリーナ内またはエアダクト外壁に設置される、[1]~[4]のいずれかに記載の積層体。
本発明に係る積層体(以下「本積層体」ともいう。)は、銅層とグラスファイバー含有層とを含有し、燃焼器に空気を導入するための吸気装置に用いられる。
また、本積層体は、燃焼促進や燃費向上にも寄与する場合がある。
このように、本積層体によれば、吸気装置に帯電した電荷を除去できるため、本積層体は、帯電防止積層体であるともいえ、また、前記特許文献1と同様に、自己放電式除電器であるともいえる。
また本積層体の表面には、意匠性の点から、意匠層(例:印刷層、着色層)を有していてもよい。なお、本積層体は、希土類元素含有鉱物、ニオブまたはタンタル元素含有鉱物、アクチノイド系元素含有鉱物、トルマリン、黒曜石および松鉱石からなる群より選ばれる少なくとも1種の特殊顔料を含む層を有さないことが好ましい。
厚みが前記範囲にある積層体は可撓性に優れるため、所望の位置、例えば曲面にも設置することができる。
前記銅層としては特に制限されず、従来公知の層を使用することができる。
本積層体は、銅層を1層有していてもよく、2層以上有していてもよい。
前記銅層は、非多孔質である板状(箔等を含む)の層であることが好ましく、前記銅層の厚みは、吸気装置に帯電した電荷をより効率よく除去することができ、燃焼器の出力およびトルクをより向上させることができる等の点から、好ましくは30~200μmであり、より好ましくは40~150μmである。
前記グラスファイバー含有層としては、グラスファイバー(ガラスファイバー)を有する層であれば特に制限されないが、グラスファイバーからなる層であることが好ましく、具体的には、ガラス繊維の織布(ガラスクロス)、ガラス繊維の不織布が挙げられる。
本積層体は、グラスファイバー含有層を1層有していてもよく、2層以上有していてもよい。
なお、グラスファイバー含有層の孔の大きさ、空孔率等は特に制限されず、また、グラスファイバーのファイバー径も特に制限されず、従来公知の層を使用することができる。
前記アルミニウム含有層としては特に制限されないが、アルミニウムからなる層(アルミニウム箔)であってもよく、アルミニウム箔と樹脂層との積層体であってもよい。
本積層体は、アルミニウム含有層を1層有していてもよく、2層以上有していてもよい。
前記樹脂層を構成する樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系(共)重合体;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド;ポリ塩化ビニル;ポリビニルアルコール;ポリカーボネート;が挙げられる。
前記樹脂層は延伸フィルムであってもよく、未延伸フィルムであってもよい。
前記接着層としては、耐熱性の高い層であることが好ましく、接着剤からなる層、貼着テープ(片面)、両面テープなどが挙げられる。
前記接着層としては、例えば、ウレタンエマルション中に適量のセラミックス粉体を混練してペースト状にし、これのペーストから得られるセラミックテープ等であってもよい。
本積層体の製造方法は特に制限されず、従来公知の積層体を製造する方法で製造することができるが、簡便に本積層体を製造することができる等の点から、本積層体を構成する各層を、接着剤や両面テープなどを用いて接着(貼り付ける)方法が好ましい。
本積層体は、燃焼器に空気を導入するための吸気装置に用いられ、本発明に係る吸気装置は、本積層体が設置された吸気装置である。
該吸気装置は、外気を取り入れる吸入口(エアインテーク)と、該吸入口から取り入れた空気をエアクリーナに導くエアダクトと、エアクリーナと、エアクリーナを通過した空気を燃焼器(例:エンジン)に導くエアダクト(以下「エアクリーナ後のダクト」ともいう。)とを有する装置である。
なお、前記吸気装置は、サージタンクや水分を排出するドレンチューブ等の、従来公知の吸気装置に用いられているその他の部材を有していてもよい。
前記吸気装置を構成する各部材は、通常、非導電性の合成樹脂材料から形成されている。
本積層体は、具体的には、エアクリーナ内、エアダクト内壁、エアダクト外壁等に設置され、これらの中でも、エアクリーナ内および/またはエアダクト外壁に設置することが好ましい。
本積層体は、吸気装置のうち、これらの中の1箇所に設置してもよく、これらの2箇所以上に設置してもよい。また、例えば、エアクリーナ内の2箇所以上の場所に設置してもよい。他の箇所も同様である。
本積層体が設置箇所から脱落する可能性はゼロではないので、このような脱落による燃焼器への影響を考慮すると、本積層体をエアクリーナ内に設置する場合には、エアフィルターより前(エアインテーク)側に本積層体を設けることが好ましい。
本積層体の前記効果がより発揮される、特に、エアダクトの静電気を抑制し、エアダクト内の空気流れを改善し、燃焼室に供給する空気流量を増加させることができる等の点からは、エアクリーナ後のダクトの外壁に本積層体を設置する、特にエアクリーナ後のダクトの外壁に本積層体を巻くように取り付けることが好ましい。
前記燃焼器および吸気装置を有する装置としては特に制限されないが、具体的には、乗用車、トラック、バス、オートバイ、リフト車、クレーン車、ショベル車、船舶、航空機などの輸送機器、火力発電所、自家発電機等が挙げられ、本積層体は、車両に好適に使用できる。
縦27mm、横75mm、厚み約50μmの銅箔上に、両面テープ(恵比寿化成(株)製、品名:7000H、厚み:0.13mm)を貼り付け、その上に、グラスファイバーシート(ガラスクロス、日本グラスファイバー工業(株)製、品名:NGC-330-100-50m、厚み:0.4mm)を積層し、積層体を作製した。
作製した積層体の大きさは、縦27mm、横75mm、厚み約0.58mmであった。
実施例1において、グラスファイバーシートの代わりに、帯電防止フィルム((株)テクノスタット工業製、厚み:100μm)を用いた以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
実施例1において、グラスファイバーシートの代わりに、PETフィルム(東レ(株)製、ルミラー、厚み:350μm)を用いた以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
実施例1において、グラスファイバーシートの代わりに、CR 250(宮原ゴム工業(株)製、クロロプレンゴムスポンジ、厚み:3mmを用いた以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
実施例1において、グラスファイバーシートの代わりに、エバーライト((株)ブリヂストン製、ウレタンフォーム、厚み:2mm)を用いた以外は実施例1と同様にして、積層体を作製した。
トヨタ自動車(株)製のマークXのエアクリーナの内壁に、グラスファイバーシート側(グラスファイバーシートの代わりに用いた層側)が、エアクリーナ内壁側となるように、実施例1または比較例1~4で得られた積層体を、両面テープ(恵比寿化成(株)製、品名:7000H)を用いて貼り付けた後、エンジンの出力およびトルクを、BOSCH製のシャシダイナモメータ(chassis dynamometer)を用いて測定した。結果を表1に示す。
前記出力およびトルクの測定と同様に、実施例1または比較例1~4で得られた積層体を貼り付けたマークXを、自動車の運転に精通した10人が運転した場合の体感を以下の評価基準に基づいてそれぞれ評価した。10人のうち、最も評価の多かった評価を表1に示す。
なお、この体感評価は、走り出し~時速30kmになるまでの体感「体感1」と、時速30km~時速80kmまでの体感「体感2」に分けて評価した。また、体感1および体感2は、積層体を貼り付ける前、すなわち下記比較例5と比較して評価した。
・評価基準
◎:アクセルレスポンスが速く、スムーズな体感、加速時のアクセルの踏み込み量が少なくなる。
△:アクセルレスポンスがある程度の速度であり、多少スムーズな体感、加速時のアクセルの踏み込み量がわずかに少なくなる。
×:アクセルレスポンスやスムーズさの変化はない、加速時のアクセルの踏み込み量も変化はない。
さらに、比較例5として、積層体を貼り付けない場合についても前記と同様にして、出力およびトルクの測定ならびに体感評価を行った。結果を表1に示す。
厚さ約50μmの銅箔上に、両面テープ((株)寺岡製作所、品名:#7783、厚み:0.13mm)を貼り付け、その上に、グラスファイバーシート(ガラスクロス、日本グラスファイバー工業(株)製、品名:NGC-330-100-50m、厚み:0.4mm)を積層した。次いで、グラスファイバーシート上に、両面テープ(DIC(株)製、品名:ダイタック#8180、厚み:0.14mm)を貼り付け、その上に、アルミニウム含有フィルム(リンテック(株)製、厚み:50μm)を積層することで、銅箔、グラスファイバーシートおよびアルミニウム含有フィルムがこの順で積層された積層体を作製した。
作製した積層体の大きさは、縦370mm、横22.5mm、厚さ約0.77mmであった。
マツダ(株)製のプレマシー(2017年式スカイアクティブ・型式DBA-CWFFW)のエアクリーナ後のダクトの外壁に、アルミニウム含有フィルム側が、ダクトの外壁側となるように、実施例2で得られた積層体を、両面テープ(恵比寿化成(株)製、品名:7000H)を用いて貼り付けた後、エンジンの出力およびトルクを、BOSCH製のシャシダイナモメータ(chassis dynamometer)を用いて測定した。結果を表2に示す。
また、積層体を貼り付けない場合についても前記と同様にして、出力およびトルクの測定を行った。
前記出力およびトルクの測定と同様に、実施例2で得られた積層体を貼り付けたプレマシーを、自動車の運転に精通した10人が運転したところ、積層体を貼り付ける前と比べ、前記◎と同様に、アクセルレスポンスが速く、スムーズな体感であり、加速時のアクセルの踏み込み量が少なくなったという評価を得た。
口径3cmの塩化ビニル管(長さ0.8m)の出口付近の外壁に、実施例2で得られた積層体1枚を、銅箔とグラスファイバーシートのうち、グラスファイバーシートが外壁側となるように、ビニールテープを用いて貼り付けた。積層体を貼り付けた塩化ビニル管内に、6000L/minの速度で空気を流し、空気出口部分の塩化ビニル管の表面電位を、シシド静電気(株)製のマルチ機能静電気測定器「STATIRON DX」を用いて測定した。
また、積層体を貼り付けない以外は、前記と同様にして、塩化ビニル管の表面電位を測定した。
これらの結果を表3に示す。なお、空気を流し始めた時と、空気を流し始めてから1分経過した時とでは、塩化ビニル管の表面電位が変化するため、空気を流し始めてから1分間において、測定された最も高い表面電位を、最高表面電位とし、空気を流し始めてから1分間において、測定された最も低い表面電位を、最低表面電位とした。
Claims (5)
- 銅層とグラスファイバー含有層とを含有する下記積層体1~4のいずれかである積層体であって、
前記積層体は、燃焼器に空気を導入するための吸気装置内壁、または、燃焼器に空気を導入するための吸気装置の外壁に設置され、
銅層およびグラスファイバー含有層のうち、グラスファイバー含有層が吸気装置側に配置され、
折り曲げ部を有さない積層体。
・積層体1:銅層とグラスファイバー含有層とのみがこの順で積層された積層体、または、該積層体の層間に接着層を有する積層体
・積層体2:意匠層と、銅層と、グラスファイバー含有層とのみがこの順で積層された積層体、または、該積層体の層間の少なくとも1つに接着層を有する積層体
・積層体3:アルミニウム層と、銅層と、グラスファイバー含有層と、アルミニウム含有層とのみがこの順で積層された積層体、または、該積層体の層間の少なくとも1つに接着層を有する積層体
・積層体4:意匠層と、アルミニウム層と、銅層と、グラスファイバー含有層と、アルミニウム含有層とのみがこの順で積層された積層体、または、該積層体の層間の少なくとも1つに接着層を有する積層体
(但し、積層体3および4は、銅層とグラスファイバー含有層とのみからなる積層体を、アルミニウム含有層で包んだまたはアルミニウム含有層からなる袋に収容した積層体である。) - 前記積層体が車両用である、請求項1に記載の積層体。
- 前記積層体がエアクリーナ内壁またはエアダクト外壁に設置される、請求項1~2のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記積層体が帯電防止積層体である、請求項1~3のいずれか1項に記載の積層体。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の積層体が設置された、吸気装置。
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