JP7145593B2 - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents
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(A)数平均粒子径0.05~4μmの酸化鉄被覆酸化チタン 0.4~12質量%、
(B)成分(C)以外の架橋型オルガノポリシロキサン 0.01~5質量%、
(C)球状シリコーン弾性粉体 0.05~5質量%
を含有する油中水型乳化化粧料に関する。
ここで用いる酸化チタンは、数平均粒子径が0.05~4μmであり、0.1~3μmが好ましく、0.15~2μmがより好ましく、0.2~1μmがさらに好ましい。
なお、酸化チタンの数平均粒子径は、SEM(走査型電子顕微鏡)等による観察から得られた写真を用い、その写真を画像解析することにより算出される数平均粒径である。
なお、本発明で用いられる他の粉体の数平均粒子径に関しても、同様の方法で測定される。
酸化チタンの形状は、球状、板状、針状等のいずれでも良い。具体的には、MP-25、MP-1133(テイカ社製)、ST710、ST-750(チタン工業社製)等の市販品を用いることができる。
成分(A)は、このような酸化チタンを酸化鉄で被覆処理したものである。
酸化鉄の処理量は、肌の毛穴や皮溝、皮丘に付着した時に、全体が均一に仕上がり、肌の毛穴の目立ちを抑制する点から、酸化鉄被覆酸化チタン中の酸化チタンの質量に対して、0.5~5質量%が好ましく、1~5質量%がより好ましく、1.5~4質量%がさらに好ましい。
疎水化処理としては、シリコーン処理、アルキル基の水素がフッ素に置換してもよいアルキルシラン処理、脂肪酸処理、N-アシルアミノ酸処理等が挙げられる。シリコーン処理としては、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、ジメチルポリシロキサン処理等が挙げられ、アルキル基の水素がフッ素に置換してもよいアルキルシラン処理としては、アルキルアルコキシシラン処理、パーフルオロアルキルアルコキシシラン処理等が挙げられ、脂肪酸処理としては、ステアリン酸処理、ミリスチン酸処理が挙げられ、N-アシルアミノ酸処理としては、ラウロイルリジン処理、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa処理、ステアロイルグルタミン酸2Na処理、ラウロイルアスパラギン酸Na処理等が挙げられる。
疎水化処理としては、塗布直後及び経時での毛穴の目立ちを抑制する観点から、シリコーン処理、アルキル基の水素がフッ素に置換してもよいアルキルシラン処理が好ましく、アルキル基の水素がフッ素に置換してもよいアルキルシラン処理がより好ましく、パーフルオロアルキルアルコキシシラン処理がさらに好ましく、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理がよりさらに好ましい。
疎水化処理は、通常の方法により行うことができる。
なお、酸化鉄被覆酸化チタンを疎水化処理した場合、成分(A)の含有量や数平均粒子径は、疎水化処理した剤を含めての含有量や数平均粒子径を意味する。
なお、成分(B)を成分(C)以外のものとしたのは、後述する成分(C)には、粉体状の架橋したオルガノポリシロキサンであるシリコーンゴム粉体、シリコーンゴム球状微粒子にポリオルガノシルセスキオキサン樹脂を被覆してなる複合ポリマー粉体などが含まれるためである。成分(B)には、成分(C)の粉体状のものは含まない。
成分(B)の架橋型オルガノポリシロキサンとしては、塗布直後及び経時での毛穴の目立ち、塗布時のすじムラを抑制する観点から、架橋型ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレンで修飾された架橋型アルキルポリシロキサンが好ましく、ポリオキシアルキレンで修飾された架橋型アルキルポリシロキサンがより好ましい。
これらは、固体状のまま使用しても良く、液状油と均一に混合したものを使用しても良い。なかでも、化粧料中への分散性、作業性の点から、液状油によって希釈された分散液として用いるのが好ましく、シリコーン油、炭化水素油、エステル油を用いるのが好ましく、シリコーン油、炭化水素油を用いるのがより好ましく、ジメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、流動パラフィン、軽質イソパラフィンを用いるのがさらに好ましい。
(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーとしては、メチルフェニルポリシロキサンとの混合物であるKSG-18(信越化学工業社製)などの市販品を用いることができる。
また、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマーとしては、流動パラフィンとの混合物であるKSG-41、軽質イソパラフィンとの混合物であるKSG-42、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリルとの混合物であるKSG-43、スクワランとの混合物であるKSG-44(以上、信越化学工業社製)などの市販品を用いることができる。
ポリオキシアルキレンで修飾された架橋型アルキルポリシロキサンは、化粧料中への分散性、作業性の点から、液状油によって希釈された分散液として用いるのが好ましく、シリコーン油、炭化水素油、エステル油を用いるのがより好ましく、シリコーン油、炭化水素油を用いるのがよりさらに好ましい。
さらに、揮発性炭化水素油に希釈又は分散されたものが好ましく、揮発性炭化水素油としては、イソドデカンがより好ましい。
球状シリコーン弾性粉体は、ゴム弾性が5~80の範囲であることが好ましく、20~50がより好ましい。ゴム弾性は、JIS K 7215に従い、デュロメータAにより測定される。
成分(C)としては、塗布直後及び経時での毛穴の目立ち、塗布時のすじムラを抑制する観点から、シリコーンゴム球状微粒子にポリオルガノシルセスキオキサン樹脂を被覆してなる複合ポリマー粉体が好ましい。
ここで、粉体の体積平均粒子径は、エタノールを分散媒として、レーザー回折散乱式粒度分布測定器(セイシン企業社製、LMS-350)で測定された値である。なお、体積平均粒子径は、体積基準の平均粒子径であり、50%メジアン径とする。
なお、本発明で含有される他の粉体の体積平均粒子径に関しても、同様の方法で測定される。
成分(D)の板状粉体は、シミ・ソバカスに対するカバー力を向上させ、塗布直後及び経時での毛穴の目立ち、塗布時のすじムラを抑制する観点から、体積平均粒子径8~60μmが好ましく、10~30μmがより好ましく、アスペクト比10~80が好ましく、15~70がより好ましい。
ここで、板状とは、形状が狭義の板状の他、薄片状、鱗状等の形状の粉体も含まれる。
また、アスペクト比は、体積平均粒子径と粒子の平均厚さとの比により計算されるものであり、アスペクト比=(体積平均粒子径/平均厚さ)で定義される。
なお、粒子の平均厚さは、走査型電子顕微鏡や透過型電子顕微鏡により観察して測定した10~50個の母粒子の厚さを数平均して求められる。
成分(D)の板状粉体としては、シミ・ソバカスに対するカバー力を向上させ、塗布直後及び経時での毛穴の目立ち、塗布時のすじムラを抑制する観点から、板状酸化亜鉛、タルク、マイカ、板状合成雲母、合成金雲母、板状窒化ホウ素が好ましく、板状酸化亜鉛、タルク、合成金雲母、板状窒化ホウ素がより好ましく、合成金雲母がさらに好ましい。
成分(D)としては、例えば、PDM-1000S(体積平均粒子径12μm、アスペクト比20)、PDM-40L(体積平均粒子径40μm、アスペクト比80)(以上、トピー工業社製)等の市販品を用いることができる。
また、成分(D)の板状粉体は、そのまま用いることができるほか、成分(A)と同様に、疎水化処理したものを用いることもできる。
揮発性油としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、ジメチルポリシロキサン(1.5cs)、ジメチルポリシロキサン(2cs)等の直鎖状ジメチルポリシロキサン;トリス(トリメチルシリル)メチルシラン、テトラキス(トリメチルシリル)シラン等の分岐状シロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状ジメチルシロキサンなどの揮発性シリコーン油;イソドデカン、イソトリデカン、イソヘキサデカンなどの揮発性炭化水素油;エチルパーフルオロブチルエーテルなどのフッ素油などが挙げられる。
これらのうち、シミ・ソバカスに対するカバー力を向上させ、白浮き、塗布直後及び経時での毛穴の目立ち、塗布時のすじムラを抑制する観点から、揮発性シリコーン油、揮発性炭化水素油が好ましく、揮発性シリコーン油がより好ましく、直鎖状ジメチルポリシロキサンがより好ましい。
また、同様の観点から、少なくとも揮発性シリコーン油を含むことが好ましく、少なくとも直鎖状ジメチルポリシロキサンを含むことがより好ましい。
ポリメチルシルセスキオキサンは、メチルトリメトキシシロキサンをアルカリ水溶液中で乳化重合させた球状粉体であり、シリコーンKMP-590(信越化学工業社製;体積平均粒子径2.1μm)、トスパール1110A(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製;体積平均粒子径10.4μm)等の市販品を用いることができる。
成分(F)のポリメチルシルセスキオキサンは、シミ・ソバカスに対するカバー力を向上させ、白浮き、塗布直後及び経時での毛穴の目立ちを抑制する観点から、体積平均粒子径1.0~15μmであるのが好ましく、1.3~7μmがより好ましく、1.5~4μmがさらに好ましい。
また、本発明の油中水型乳化化粧料は、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー;ほお紅、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、オーバーコート剤、口紅等のメイクアップ化粧料;日やけ止め乳液、日焼け止めクリーム等の紫外線防御化粧料などとして適用することができる。なかでも、化粧下地、リキッドファンデーション、コンシーラー、日やけ止め乳液、日焼け止めクリームがより好ましく、化粧下地、リキッドファンデーションがさらに好ましい。
本発明の油中水型乳化化粧料は、単品のみの使用においても、リキッドファンデーションやパウダーファンデーション・白粉等の粉体化粧料の重ね付けにおいても使用することができる。
水に数平均粒子径が0.25μmのルチル型酸化チタン(テイカ社製、MP-1133)100kgを分散させ、ポリ硫酸第二鉄(Fe2O3として、酸化チタンの質量に対して、1.75質量%)を投入し、60℃に加熱した。アンモニア水にてpH7.5へ中和し、水酸化鉄(酸化鉄)を酸化チタン表面に析出させた。得られた複合化物を水洗し、110℃で10~12時間乾燥させた。乾燥物を590℃で焙焼させたのち、粉砕し、酸化鉄1.75質量%被覆酸化チタンを得た。
その後、得られた酸化鉄1.75質量%被覆酸化チタン1kgに対して5質量%のトリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン(デグサ社製、DYNASYLAN F8261)のイソプロピルアルコール溶液を作製し、攪拌層で攪拌されている前記酸化鉄1.75質量%被覆酸化チタン1kgと混合し、イソプロピルアルコールを加熱除去して攪拌層から粉体を取り出した。この後、100℃にて6時間加熱処理を行い、粉砕してトリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン5質量%処理酸化鉄1.75質量%被覆酸化チタンを得た。
得られたトリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン5質量%処理酸化鉄1.75質量%被覆酸化チタンは、数平均粒子径0.25μmであった。
表1に示す組成の油中水型乳化化粧料を製造し、シミ・ソバカスに対するカバー力、白浮きのなさ、塗布直後の毛穴の目立ちにくさ、塗布4時間後の毛穴の目立ちにくさ、塗布時のすじムラのなりにくさを評価した。結果を表1に併せて示す。
成分(B)及び(E)を含む油相を、ディスパー(1000rpm)で5分間撹拌した。次に、成分(A)、(C)、(D)及び(F)を含む粉体相を、油相中にディスパー(1500rpm)で撹拌しながら1分間で添加し、更に15分間撹拌した。粉体相が均一に分散したことを確認した後、成分(G)を含む水相に、油相をプロペラ攪拌機(450rpm)で撹拌しながら10分間で添加し、更に10分間プロペラで撹拌した。その後、ホモミキサー(3000rpm)で、5分間撹拌し、脱泡を行い、油中水型乳化化粧料を得た。
(1)シミ・ソバカスに対するカバー力:
専門評価者5人が各油中水型乳化化粧料を顔に塗布し、シミ・ソバカスに対するカバー力を、以下の基準で評価した。結果を、専門評価者5人の合計点で示した。
5;シミ・そばかすが全く目立たない。
4;シミ・そばかすがほとんど目立たない。
3;シミ・そばかすがあまり目立たない。
2;シミ・そばかすがやや目立つ。
1;シミ・そばかすが非常に目立つ。
専門評価者5人が各油中水型乳化化粧料を顔に塗布し、顔全体が周囲から白く浮き上がって見えない感じを、以下の基準で評価した。結果を、専門評価者5人の合計点で示した。
5;白浮きが全く目立たない。
4;白浮きがほとんど目立たない。
3;白浮きがあまり目立たない。
2;白浮きがやや目立つ。
1;白浮きが非常に目立つ。
専門評価者5人が各油中水型乳化化粧料を顔に塗布し、塗布直後の毛穴の目立ちにくさを、以下の基準で評価した。結果を、専門評価者5人の合計点で示した。
5;毛穴が全く目立たない。
4;毛穴がほとんど目立たない。
3;毛穴があまり目立たない。
2;毛穴がやや目立つ。
1;毛穴が非常に目立つ。
専門評価者5人が各油中水型乳化化粧料を顔に塗布し、次いで、パウダーファンデーションを重ね付けし、4時間後の毛穴の目立ちにくさを、以下の基準で評価した。結果を、専門評価者5人の合計点で示した。
5;毛穴が全く目立たない。
4;毛穴がほとんど目立たない。
3;毛穴があまり目立たない。
2;毛穴がやや目立つ。
1;毛穴が非常に目立つ。
専門評価者5人が各油中水型乳化化粧料を顔の肌上に置き、3回指でのばしたとき、肌上でのすじムラのなりにくさについて、以下の基準で評価した。結果を、専門評価者5人の合計点で示した。
5;すじムラが全く目立たない。
4;すじムラがほとんど目立たない。
3;すじムラがあまり目立たない。
2;すじムラがやや目立つ。
1;すじムラが非常に目立つ。
Claims (4)
- 次の成分(A)、(B)、(C)及び(E):
(A)数平均粒子径0.05~4μmの酸化鉄被覆酸化チタン 0.4~12質量%、
(B)成分(C)以外の架橋型オルガノポリシロキサン 0.01~5質量%、
(C)ゴム弾性が20~80の範囲である球状シリコーン弾性粉体 0.05~5質量%、
(E)揮発性油 10~60質量%
を含有し、成分(C)に対する成分(A)の質量割合(A)/(C)が、0.5~30である油中水型乳化化粧料。 - 成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.1~100である請求項1記載の油中水型乳化化粧料。
- さらに、(D)体積平均粒子径5~100μm、アスペクト比10~100の無機板状粉体を含有する請求項1又は2記載の油中水型乳化化粧料。
- 成分(C)が、体積平均粒子径8~40μmである請求項1~3のいずれか1項記載の油中水型乳化化粧料。
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