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JP7147251B2 - 蓄電装置 - Google Patents
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JP7147251B2 - 蓄電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄電装置に関する。
複数の蓄電素子(例えばリチウムイオン電池)を備える蓄電装置は、過充電、経年劣化、又は意図しない異常等によって、蓄電素子が膨張することがある。特許文献1には、蓄電素子の端子に電気的に接続するとともに固定したバスバーに破断部を設け、蓄電素子の膨張により隣接する端子間の隙間が広がると、破断部の破断によって電力供給を停止するようにした蓄電装置が開示されている。
特開2006-19140号公報
特許文献1の蓄電装置では、蓄電素子が膨張すると電力供給を停止するため、膨張による蓄電素子の圧壊を抑制できる。しかし、特許文献1の蓄電装置では、蓄電素子からの電力供給が断たれると、蓄電装置を搭載した乗り物の動作(例えば自動車の走行)が不能になるという不都合がある。
本発明は、蓄電素子からの電力供給を遮断することなく、蓄電素子の膨張を効果的に検出できる蓄電装置を提供することを課題とする。
本発明の第1の態様は、端子を有し、配列された複数の蓄電素子と、前記蓄電素子の前記端子にそれぞれ電気的に接続されるとともに固定され、前記複数の蓄電素子の電力を供給する給電回路を構成する複数のバスバーと、一端側が前記複数の蓄電素子のうちの特定の蓄電素子の前記端子に電気的に接続されるとともに固定され、他端側が前記蓄電素子の電圧を検出する電圧検出回路に電気的に接続されるとともに前記特定の蓄電素子以外の部材に固定された導電板と、前記導電板に設けられ、前記蓄電素子の配列方向への前記特定の蓄電素子の移動によって、前記導電板を前記一端側と前記他端側に破断する破断部とを備える、蓄電装置を提供する。
ここで、電圧検出回路は、蓄電装置の外装体の内部又は外部に配置されている。外装体の内部に配置された電圧検出回路は、配置された1個の蓄電装置の蓄電素子の電圧を監視する。外装体の外部に配置された電圧検出回路は、複数の蓄電装置の蓄電素子の電圧を纏めて監視する。導電板の一端側が、特定の蓄電素子の端子に電気的に接続されるとともに固定されるとは、例えばバスバーを介して接続かつ固定される構成を含む。
第1の態様の蓄電装置では、膨張によって蓄電素子が配列方向に移動すると、導電板に引っ張り力、圧縮力、及びせん断力のうちのいずれかが作用し、破断部が破断する。すると、導電板を通した蓄電素子からの入力電圧が変化するため、電圧検出回路の検出結果に基づいてBMU(バッテリモニタリングユニット)は、導電板の破断(断線)、つまり蓄電素子の膨張を判断できる。
膨張による蓄電素子の移動によって導電板が破断されるため、蓄電素子が圧壊する前段階で、蓄電素子の異常を検出できる。また、給電回路を構成するバスバーは破断されないため、蓄電装置を搭載した乗り物の動作が突然不能になることはない。しかも、導電板を追加するだけで実現できるため、コストの増大を抑えることができる。
前記導電板は、前記バスバーと一体構造であり、前記バスバーから突出した突出部と、前記突出部に形成された前記破断部と、前記突出部に連続して設けられた前記他端側の接続部とを備える。又は、前記導電板は、前記バスバーから突出した突出部と、前記突出部に固着された前記破断部と、前記破断部に固着された前記他端側の接続部とを備え、これらを一体化した構成である。
これらの態様では、蓄電装置を構成する部品点数を低減できるうえ、部品配置の省スペース化を図ることができる。
前記破断部の断面積は、前記導電板の他の部分の断面積よりも小さい。例えば、断面積が小さい破断部は、切り欠き、プレス加工、及び別部材の接合等によって形成される。
前記電圧検出回路を含む回路基板を備え、前記導電板の前記他端側は、前記回路基板に固定されている。又は、前記導電板の前記他端側は、前記複数の蓄電素子の前記配列方向の端部に配置されたエンドプレート、隣接した前記蓄電素子、隣接した前記蓄電素子の間に配置されたスペーサ、及び前記配列方向に沿って前記蓄電素子の側部に配置されたサイドプレートのうち、いずれかに固定されている。
これらの態様では、膨張による蓄電素子の移動によって、導電板に引っ張り力、圧縮力、及びせん断力のうちのいずれかを効果的に作用させ、破断部を確実に破断できる。
本発明の第2の態様は、端子を有し、配列された複数の蓄電素子と、前記蓄電素子の前記端子にそれぞれ電気的に接続されるとともに固定され、前記複数の蓄電素子の電力を供給する給電回路を構成する複数のバスバーと、前記蓄電素子の電圧を検出する電圧検出回路を含む回路基板と、一端側が前記複数の蓄電素子のうちの特定の蓄電素子の前記端子に電気的に接続されるとともに固定され、他端側が前記電圧検出回路に電気的に接続されるとともに前記回路基板に固定された導電板と、前記回路基板に設けられ、前記蓄電素子の配列方向への前記特定の蓄電素子の移動によって、前記電圧検出回路を含む前記回路基板を破断する破断部とを備える、蓄電装置を提供する。
第2の態様の蓄電装置では、膨張によって蓄電素子が配列方向に移動すると、導電板が連動して移動することで、導電板が固定された回路基板に引っ張り力、圧縮力、及びせん断力のいずれかが作用し、破断部が破断する。これにより、回路基板の電圧検出回路が遮断されるため、BMUが蓄電素子の膨張を判断できる。なお、回路基板の破断とは、導電板が固定された回路基板の一部が、完全に分離される構成と、分離されない構成とが含まれる。
膨張による蓄電素子の移動によって電圧検出回路を含む回路基板が破断されるため、蓄電素子が圧壊する前段階で、蓄電素子の異常を検出できる。また、バスバーは破断されないため、蓄電装置を搭載した乗り物の動作が突然不能になることはない。しかも、電圧検出回路は蓄電装置に既設されており、導電板を追加するだけで実現できるため、コストの増大を抑えることができる。
前記導電板の前記他端側は、前記蓄電素子の前記配列方向における前記回路基板の端部に固定されている。
この態様によれば、膨張による蓄電素子の移動によって、導電板を介して回路基板に対して効果的に引っ張り力を作用させ、破断部を確実に破断できる。
一方が前記特定の蓄電素子の前記端子に電気的に接続されるとともに固定され、他方が前記回路基板に電気的に接続されるとともに固定され、前記回路基板に電力を供給する給電板を備える。
この態様によれば、導電板が破断した後も、給電板から回路基板に電力が供給されるため、導電板が破断したことを回路基板に実装された制御部(例えばBMU)が検出し、充電停止及び蓄電装置外部への情報送信等の処理を行うことができる。
本発明の蓄電装置では、膨張による蓄電素子の移動によって破断部が破断されるため、蓄電素子が圧壊する前段階で、蓄電素子の異常を検出できる。また、バスバーは破断されないため、蓄電装置を搭載した乗り物の動作が突然不能になることを抑制できる。
本発明の第1実施形態の蓄電装置を示す分解斜視図。 図1の蓄電素子、バスバー、及び回路基板を示す斜視図。 図2のバスバーユニットの分解斜視図。 蓄電素子に対するバスバーの配置を示す平面図。 回路基板の構成を示す平面図。 図1の一部を拡大した斜視図。 図2の一部を拡大した斜視図。 図3の第1のバスバーを示す斜視図。 第1のバスバーの破断状態を示す斜視図。 図3の第2のバスバーを示す斜視図。 第2実施形態の蓄電装置を示す分解斜視図。 第2実施形態の蓄電装置の一部を示す平面図。 第2実施形態の蓄電装置の一部を示す斜視図。 図13の第2のバスバーを示す斜視図。 図13の第3のバスバーを示す斜視図。 第3実施形態の蓄電装置を示す分解斜視図。 第3実施形態の蓄電装置の一部を示す平面図。 第3実施形態の蓄電装置の一部を示す斜視図。 図18の第2のバスバーを示す斜視図。 図18の第3のバスバーを示す斜視図。 第4実施形態の蓄電装置を示す分解斜視図。 第4実施形態の蓄電装置の平面図。 回路基板の破断状態を示す平面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る蓄電装置10を示す。この蓄電装置10は、外装体12の内部に、複数(本実施形態では4個)の電池セル(蓄電素子)21、バスバーユニット30、及び回路基板45を収容した構成である。バスバーユニット30は、電池セル21の給電回路を構成する複数のバスバー32A~32Cを備える。本実施形態では、バスバー32A~32Cによる給電を遮断することなく、電池セル21の意図しない膨張を効果的に検出する。
以下の説明では、電池セル21の配列方向である電池セル21の短手方向をX方向ということがある。また、電池セル21の長手方向をY方向といい、電池セル21の高さ方向をZ方向ということがある。第1実施形態の蓄電装置10は、X方向の寸法がY方向の寸法よりも短い直方体状であるが、図11の第2実施形態及び図16の第3実施形態に示すように、これらの寸法は収容する電池セル21の数及び形状によって変わる。
(蓄電装置の概要)
図1に示すように、外装体12は樹脂製であり、1つの面(Z方向の上面)を開口した本体13と、本体13の開口を塞ぐ蓋体17とを備える。本体13と蓋体17は、接着剤又は溶着等によって気密かつ液密に固着される。
本体13は、概ね長方形状の底壁14を備える。底壁14のX方向両端には、電池セル21の配列方向の外側に位置する一対の端壁15がそれぞれ立設されている。底壁14のY方向両側には、電池セル21の配列方向と交差する方向の外側に位置する一対の側壁16がそれぞれ立設されている。
蓋体17は、端壁15と側壁16で囲まれた本体13の開口を塞いでいる。蓋体17には、Y方向の一端側に正極外部端子18が設けられ、Y方向の他端側に負極外部端子19が設けられている。
図1及び図2に示すように、複数の電池セル21は、端子27,28が同一平面上に位置し、長側面23が対向するように、X方向に配列され、外装体12内に収容されている。隣接した電池セル21間の絶縁は、個々の電池セル21の外周に配置した絶縁部材によって行われている。
電池セル21としては、リチウムイオン電池等の非水電解質二次電池が用いられている。但し、リチウムイオン電池以外にも、キャパシタを含む種々の電池セル21も適用できる。個々の電池セル21は金属製の容器22を備え、この容器22の内部に、セパレータを介して正極と負極の電極シートを積層した電極体、正極と負極の集電体、及び電解液が収容されている。
容器22は角形であり、YZ平面に沿って延び、対向する一対の長側面23と、XZ平面に沿って延び、対向する一対の短側面24とを備える。また、容器22は、XY平面に沿って延び、対向する底面25と端子面(蓋)26を備える。Z方向の上側に位置する端子面26には、Y方向の一端側に正極端子27が配置され、Y方向の他端側に負極端子28が配置されている。
図1及び図3に示すように、バスバーユニット30は、複数(本実施形態では5枚)のバスバー32A~32Cと、これらを保持する樹脂製のバスバーフレーム36とを備え、電池セル21の端子面26上に配置されている。つまり、複数のバスバー32A~32Cは、バスバーフレーム36に概ね同一平面上に配置され、一体化された状態で電池セル21群に配置されている。
図4を併せて参照すると、バスバー32A~32Cは、複数の電池セル21の電力を供給する給電回路を構成するもので、所定の電池セル21の端子27,28に、溶接によって電気的に接続されるとともに固定されている。第1のバスバー32Aは、電流が流れる方向の一端に位置する電池セル21の正極端子27に電気的に接続されるもので、本実施形態では1枚用意されている。第2のバスバー32Bは、電流が流れる方向の他端に位置する電池セル21の負極端子28に電気的に接続されるもので、本実施形態では1枚用意されている。第3のバスバー32Cは、X方向に隣接した正極端子27と負極端子28、正極端子27同士、又は負極端子28同士に電気的に接続されるもので、本実施形態では3枚用意されている。
直列接続の場合、1枚のバスバー32Cによって、定められた電池セル21の正極端子27と、他の定められた電池セル21の負極端子28が電気的に接続される。並列接続の場合、1枚のバスバー32Cによって、定められた2以上の電池セル21の正極端子27同士が電気的に接続されるとともに、他の定められた2以上の電池セル21の負極端子28同士が電気的に接続され、これらの正極端子27群と負極端子28群が電気的に接続される。なお、本実施形態では、4個の電池セル21を直列接続する場合を示している。
バスバー32Aには軸部33が設けられ、この軸部33に蓋体17の正極外部端子18が締結される。バスバー32Bには軸部34が設けられ、この軸部34に回路基板45が締結され、回路基板45の軸部48に負極外部端子19が接続される。これにより複数の電池セル21は、電気の充電と放電が可能になる。
バスバーフレーム36は、外装体12の内部を仕切る中蓋として機能する。バスバーフレーム36には、バスバー32A~32Cを取り付ける複数の取付部38A~38Cが設けられている。本実施形態では、Y方向の一方において、X方向の一端にバスバー32Aを取り付ける取付部38Aが設けられ、X方向の他端にバスバー32Bを取り付ける取付部38Bが設けられ、これらの間にバスバー32Cを取り付ける1個の取付部38Cが設けられている。Y方向の他方には、バスバー32Cを取り付ける2個の取付部38Cが、X方向に並べて設けられている。
取付部38A~38Cは、Z方向から見て四角形状の孔によって構成されている。取付部38A,38Bは、バスバー32A,32Bの突片56を保持する保持部39を備える。取付部38Cは、Y方向の一端から他端にかけて延び、バスバー32Cの下面を保持する保持部40を備える。保持部39,40のZ方向の上側には、バスバー32A~32Cの上面に係止する係止片41がそれぞれ設けられている。
図1及び図2に示すように、回路基板45は、バスバーユニット30上に配置されている。バスバーフレーム36の支柱37に回路基板45の取付孔46を嵌め、貫通した支柱37の先端を塑性変形(熱溶融)させることで、バスバーフレーム36に回路基板45が固定されている。回路基板45には、バスバー32Bの軸部34を接続(締結)するための接続孔47が設けられるとともに、負極外部端子19を接続(締結)するための軸部48が配置されている。
図5を併せて参照すると、回路基板45には、複数の素子49によって、電池セル21の出力電圧(電位差)を検出する電圧検出回路50が形成されている。また、回路基板45には、電圧検出回路50の検出結果に基づいて電池セル21の異常を判断する制御部(BMU)が設けられている。なお、図1及び図2中の符号53は、電圧検出回路50の検出結果及び/又はBMU(バッテリモニタリングユニット)の判断結果を外部(例えば車両)の制御機器に出力するためのコネクタである。
図4及び図5に示すように、回路基板45には、電圧検出回路50に個々の電池セル21を電気的に接続するために、複数の接続孔51が設けられている。これらの接続孔51に電池セル21が電気的に接続されることで、個々の電池セル21の電圧が検出される。本実施形態では、基板接続部62,77を含む導電板59,71がバスバー32A,32Cに一体に設けられ、これらが接続孔51に半田付けによって接続されている。電圧検出回路50とバスバー32Bの接続には軸部34が兼用されている。
図5に一点鎖線で示すように、接続孔47,51、及び軸部48の取付部には、電圧検出回路50の導電路を構成するプリント配線50aが電気的に接続されている。これにより、バスバー32A~32Cを介して、全ての電池セル21が電圧検出回路50に電気的に接続されている。また、回路基板45には、バスバー32Aの給電板63を電気的に接続する接続孔52が設けられている。この接続孔52もプリント配線50bによって電圧検出回路50に電気的に接続されている。
ここで、過充電、経年劣化、又は意図しない異常等が電池セル21に発生した場合、容器22が膨張することがある。X方向における短側面24の寸法は、Y方向における長側面23の寸法よりも短い。よって、電池セル21に異常が生じた場合、短側面24よりも面積が広い長側面23が膨らみ、電池セル21群は配列方向であるX方向に膨張する。この場合、個々の電池セル21は、配列方向(X方向)における電池セル21群の中央を境として、X方向の両側に移動する。
電池セル21の移動によって、端子27,28とバスバー32A~32Cの接合が外れたり、バスバー32A~32C自体が破断したりすると、電池セル21からの給電が断たれる。また、複数の電池セル21のうち、X方向の変位が最も大きいのは、配列方向の端に位置する電池セル21Aである。よって、図6及び図7に示すように、電池セル21A(特定の蓄電素子)に接合するバスバー32Aには、電池セル21Aの移動によって破断する破断部61を備える導電板59が設けられている。
(第1のバスバーの詳細)
図3及び図8に示すように、第1のバスバー32Aは、バスバー本体55、外部端子接続部57、導電板59、及び給電板63を備える。導電板59は、別部材からなる突出部60、破断部61、及び基板接続部(接続部)62を備え、これらを一体化した構成である。
バスバー本体55は、取付部38A内に配置される概ね長方形状の板体であり、特定の電池セル21Aの正極端子27に、溶接によって固定されるとともに電気的に接続される。バスバー本体55のY方向の外端には、保持部39上に配置される突片56が設けられている。
外部端子接続部57は、軸部33を取り付けるために設けられている。外部端子接続部57は、XZ平面に沿って延びるように屈曲された段部58を備え、バスバー本体55に対してZ方向に間隔をあけて位置している。段部58はバスバー本体55に連続している。外部端子接続部57の中央には、軸部33を突出させる貫通孔が設けられている。
導電板59は、一端側に突出部60を備え、他端側に基板接続部62を備える。突出部60は、バスバー本体55を介して特定の電池セル21Aに、電気的に接続されるとともに固定されている。基板接続部62は、電圧検出回路50に電気的に接続されるとともに、特定の電池セル21A以外の部材である回路基板45に固定されている。
突出部60は、組立状態において電池セル21Aが移動する向きとは逆向き突出するように、X方向における外部端子接続部57の一端に一体に設けられている。突出部60は、YZ平面に沿って延びるように、Z方向に下向きに屈曲されている。突出部60の先端(Z方向の下端)は、外部端子接続部57とは逆向きに突出するように屈曲されている。
破断部61は、バスバー32Aが接合された電池セル21Aの配列方向(X方向)への移動によって、導電板59を、突出部60側(一端側)と基板接続部62側(他端側)に破断するために設けられている。破断部61の一端は突出部60に、破断部61の他端は基板接続部62に、それぞれ溶接等によって固着されている。破断部61は、XY平面に沿って延びる板体であり、バスバー本体55と同じ材料又は異種材料によって形成されている。破断部61を異種材料によって形成する場合、導電性を有し、突出部60及び基板接続部62よりも引っ張り強度が弱い素材を用いることが好ましい。
YZ平面に沿って破断した破断部61の断面積は、バスバー本体55は勿論、突出部60及び基板接続部62(導電板59の他の部分)の断面積よりも小さい。詳しくは、Y方向において、破断部61の横幅は、突出部60及び基板接続部62の横幅と同じである。Z方向における破断部61の厚みは、X方向における突出部60及び基板接続部62の厚みよりも薄い。これにより、導電板59にX方向の引っ張り力が作用すると、図9に示すように破断部61が破断するように構成されている。
基板接続部62は、半田付けによって、回路基板45に固定され、電圧検出回路50に電気的に接続されている。基板接続部62は、突出部60と同じ材料によって形成されている。基板接続部62は、Y方向の下端が破断部61に接合され、YZ平面に沿って延びる容器22の長側面23に対して平行に配置されている。
給電板63は、回路基板45に駆動電力を供給するために設けられている。給電板63は、バスバー32Aを介して特定の電池セル21Aに、電気的に接続されるとともに固定されている。給電板63は、導電板59と同様に、組立状態において電池セル21Aが移動する向きとは逆向き突出するように、X方向における外部端子接続部57の一端に一体に設けられている。また、給電板63は、半田付けによって、回路基板45に固定されるとともに、電圧検出回路50に電気的に接続されている。
給電板63は、Z方向下向きに湾曲した一対の凹部64と、Z方向上向きに湾曲した1個の凸部65とを備える。凹部64と凸部65は、電池セル21が膨張した際、特定の電池セル21AのX方向の移動を許容し、電池セル21の電気的な接続を維持するために設けられている。
(第2のバスバーの詳細)
図3に示すように、第2のバスバー32Bは、バスバー本体55及び外部端子接続部57を備え、導電板59と給電板63を備えていない点でバスバー32Aと相違する。バスバー本体55、外部端子接続部57、及び突片56は、同一の金属材料(1枚の金属板)によって形成された一体構造である。
バスバー本体55は、保持部39上に配置される突片56を備え、配列方向の端に位置する電池セル21の負極端子28に、溶接によって固定されるとともに電気的に接続される。外部端子接続部57は、バスバー本体55に連続する段部58を備え、中央には軸部34を突出させる貫通孔が設けられている。
(第3のバスバーの詳細)
図3及び図10に示すように、第3のバスバー32Cは、バスバー本体68、可撓部72、固定部74、突出部76、及び基板接続部77を備え、これらを同一の金属材料(1枚の金属板)によって形成した一体構造である。そのうち、可撓部72、固定部74、及び突出部76は、バスバー本体68から外側へ突出し、電圧検出回路50に電気的に接続される導電板71を構成する。
図4を併せて参照すると、バスバー本体68は、一対の接合部69a,69bを備える。接合部69a,69bは、X方向に隣接した異なる電池セル21の端子27,28に対して、溶接によって固定されるとともに電気的に接続される。接合部69a,69bの間には、概ね半円環状に湾曲された湾曲部70が設けられている。湾曲部70は、電池セル21が膨張した際、X方向に隣接した端子27,28間の距離の変化を許容し、電池セル21の電気的な接続を維持するために設けられている。
導電板71は、一端側に可撓部72を備え、他端側に基板接続部77を備える。可撓部72は、バスバー本体68を介して電池セル21に電気的に接続されるとともに固定され、基板接続部77は、電圧検出回路50に電気的に接続されるとともに回路基板45に固定されている。
可撓部72は、接合部69aに連続しており、バスバー本体68から基板接続部77までの沿面距離を延ばすとともに、固定部74とバスバー本体68の間の変位を許容するために設けられている。可撓部72はスリット73によって固定部74と区画されている。
固定部74は、電池セル21の移動による基板接続部77の移動を抑制するために設けられている。固定部74は、可撓部72のY方向の外端に連続し、可撓部72に対して接合部69bが位置する向き(電池セル21の配列方向)に並べて設けられている。固定部74には正方形状に打ち抜いた係止孔75が設けられ、この係止孔75の縁にバスバーフレーム36の係止片42が係止している。
突出部76は、回路基板45に向けて屈曲され、回路基板45に対して基板接続部77を直交する向きに突出させるために設けられている。
基板接続部77は、突出部76から回路基板45に向けて同一平面状に突出し、半田付けによって、回路基板45に固定され、電圧検出回路50に電気的に接続されている。基板接続部77は、YZ平面に沿って延びる容器22の長側面23に対して平行に配置されている。
(バスバーの組立状態)
前述のように、バスバー32A~32Cは、バスバーフレーム36の取付部38A~38Cに取り付けられた状態で、配列された電池セル21群の端子面26に配置され、バスバー本体55,68が端子27,28にそれぞれ接合される(図6参照)。その後、バスバーユニット30上に回路基板45が配置され、接続孔47にバスバー32Bの軸部34が貫通され、接続孔51にバスバー32A,32Cの基板接続部62,77が貫通され、接続孔52にバスバー32Aの給電板63が貫通される(図7参照)。そして、これらは、ボルト締結と半田付けによって、それぞれ電気的かつ機械的に接続される。その後、これらを収容した本体13の開口が、蓋体17によって気密かつ液密に閉塞される。
この蓄電装置10では、意図しない異常によって電池セル21AがX方向に移動すると、一端側が電池セル21Aに固定され、他端側が回路基板45に固定された導電板59に引っ張り力が作用し、破断部61が破断する。すると、導電板59を通した特定の電池セル21Aからの入力電圧が変化するため、電圧検出回路50の検出結果に基づいてBMUは、導電板59の破断(断線)、つまり電池セル21の膨張を判断できる。
このように、電池セル21の移動によって導電板59が破断されるため、電池セル21が圧壊する前段階で、電池セル21の異常を検出できる。また、給電回路を構成するバスバー本体55,68は破断されないため、蓄電装置10を搭載した乗り物の動作が突然不能になることはない。しかも、導電板59を追加するだけで実現できるため、コストの増大を抑えることができる。
導電板59は、バスバー32Aに一体化されているため、蓄電装置10を組み立てる際の部品点数を低減できるうえ、部品配置の省スペース化を図ることができる。
しかも、回路基板45には、電池セル21Aに接続された給電板63が接続されているため、導電板59が破断した後も、給電板63から回路基板45に駆動用の電力が供給される。その結果、導電板59の破断を検出したBMUによって、充電停止及び蓄電装置10外部への情報送信等の処理を行わせることができる。
(第2実施形態)
図11は第2実施形態の蓄電装置10を示す。この蓄電装置10は、外装体80の内部に、12個の電池セル21とバスバーユニット30を収容した構成であり、第1実施形態に示す電圧検出回路を含む回路基板は備えていない。電圧検出回路とBMUは、蓄電装置10の外部(例えば車両)に配置され、複数の蓄電装置10の複数の電池セル21の電圧を纏めて監視する。
(蓄電装置の概要)
図11に示すように、第2実施形態の外装体80は、X方向の寸法がY方向の寸法よりも長い直方体状である。外装体80は金属製であり、四角筒状の本体81と、本体81の上端開口を塞ぐ蓋体89とを備える。
本体81は、電池セル21のX方向の外側に位置する一対の端壁(エンドプレート)82と、電池セル21のY方向の外側に位置する一対の側壁(サイドプレート)83とを備え、これらがネジ止めによって締結されている。一対の端壁82のうち、図11において右側に位置する方には、正極外部端子84(図12参照)が設けられ、図11において左側に位置する方には負極外部端子85が設けられている。外部端子84,85は、平板状の基部86と、基部86の中央からZ方向に突出した端子部87とを備える。側壁83のZ方向の下端には、電池セル21の下端を保持する保持片88が設けられている。
蓋体89は、端壁82と側壁83で囲まれた本体81の上端開口と、端壁82に形成された外部端子84,85を覆っている。
図12を併せて参照すると、複数の電池セル21は、第1実施形態と同様に、一対の長側面23、一対の短側面24、底面25、及び端子面26を含む容器22を備える。端子面26には、正極端子27と負極端子28が設けられている。
図11から図13に示すように、バスバーユニット30は、第1実施形態と同様に、複数(本実施形態では13枚)のバスバー32A~32Cと、これらを保持する樹脂製のバスバーフレーム36とを備え、電池セル21の端子面26上に配置されている。第2実施形態の蓄電装置10も12個の電池セル21を直列接続する場合を示している。
バスバー32A,32Bには、外部端子84,85の基部86に接合される接合部91A,91Bが、X方向外向きに突出するように設けられている。バスバー32Cは、第1実施形態と同様に、隣接した異なる電池セル21の端子27,28を接合するために設けられている。バスバー32Cは、一対の接合部69a,69bと、これらの間に形成された湾曲部70とを備える。11枚のバスバー32Cのうち、1枚には第1の破断部102を備える第1の導電板100が設けられ、他の1枚には第2の破断部112を備える第2の導電板110が設けられている。
バスバーフレーム36は、第1実施形態と同様に、バスバー32A~32Cを取り付ける複数の取付部38A~38Cを備え、外装体80の内部を仕切る中蓋として機能する。本実施形態では、Y方向の一方において、X方向の一端にバスバー32Aを取り付ける取付部38Aが設けられ、X方向の他端にバスバー32Bを取り付ける取付部38Bが設けられ、これらの間にバスバー32Cを取り付ける5個の取付部38Cが設けられている。Y方向の他方には、バスバー32Cを取り付ける6個の取付部38Cが、X方向に並べて設けられている。
(第1の導電板の詳細)
図13及び図14に示すように、第1の導電板100は、配列方向(X方向)の端に位置する特定の電池セル21Aに接合するバスバー32C1に設けられ、電池セル21AのX方向外側に配置された端壁(エンドプレート)82に固定されている。導電板100は、バスバー32C1と一体構造であり、接合部69aから突出した突出部101と、突出部101に形成された破断部102と、突出部101に連続して設けられた接続部104とを備える。
突出部101は、接合部69aを介して電池セル21Aの正極端子27に接合されている。突出部101は、組立状態で電池セル21Aが移動する向きに突出するように、接合部69aのX方向の端に設けられている。Y方向における突出部101の横幅は、Y方向における接合部69aの横幅よりも小さい。
破断部102は、突出部101に対してY方向の両側からV字状の切り欠き103を設けることで、形成されている。YZ平面に沿って破断した破断部102の断面積は、切り欠き103によって、接合部69aは勿論、突出部101及び接続部104(導電板100の他の部分)の断面積よりも小さくなっている。
接続部104は、円形状の固定孔105を備え、突出部101に対して同一平面状に設けられている。端壁82に設けられた固定突起106が固定孔105に差し込まれることで、接続部104が端壁82に固定されている。また、接続部104には、半田付け、超音波溶接、スポット溶接(抵抗溶接)、及びボルト止めのいずれかによって図示しない電線が電気的に接続され、この電線が蓄電装置10の外部の電圧検出回路に電気的に接続される。
(第2の導電板の詳細)
図13及び図15に示すように、第2の導電板110は、端から三番目に位置する特定の電池セル21Bに接合するバスバー32C2に設けられ、隣接した四番目に位置する電池セル21Cに固定されている。導電板110は、バスバー32C2と一体構造であり、接合部69aから突出した突出部111と、突出部111に形成された破断部112と、突出部111に連続して設けられた接続部114とを備える。
突出部111は、接合部69aを介して電池セル21Bの正極端子27に接合されている。突出部111は、Z方向から見た平面視がL字形状であり、接合部69aのY方向の端から内向きに突出する第1部分111aと、第1部分111aの先端から接合部69bの方へX方向に突出する第2部分111bとを備える。つまり、第2部分111bは、組立状態で電池セル21Bが移動する向きとは逆向きに突設されている。Y方向における第2部分111bの横幅は、Y方向における接合部69aの横幅よりも小さい。
破断部112は、突出部111の第2部分111bに対してY方向の両側からV字状の切り欠き113を設けることで、形成されている。YZ平面に沿って破断した破断部112の断面積は、切り欠き113によって、接合部69aは勿論、突出部111及び接続部114(導電板110の他の部分)の断面積よりも小さくなっている。
接続部114は、円形状の固定孔115を備え、突出部111に対して同一平面状に設けられている。電池セル21Cの端子面26に設けられた固定突起116が固定孔115に差し込まれることで、接続部114が電池セル21Cに固定されている。また、接続部114には、半田付け、超音波溶接、スポット溶接(抵抗溶接)、及びボルト止めのいずれかによって図示しない電線が電気的に接続され、この電線が蓄電装置10の外部の電圧検出回路に電気的に接続される。
この蓄電装置10では、意図しない異常によって電池セル21AがX方向に移動すると、一端側が電池セル21Aに固定され、他端側が端壁82に固定された導電板100に圧縮力が作用し、座屈によって破断部102が破断する。また、電池セル21BがX方向に移動すると、一端側が電池セル21Bに固定され、他端側が電池セル21Cに固定された導電板110に引っ張り力が作用し、破断部112が破断する。
すると、導電板100,110を通した特定の電池セル21A,21Bからの入力電圧が変化し、その変化を外部の電圧検出回路が検出することで、BMUが電池セル21の膨張を判断できる。よって、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図16は第3実施形態の蓄電装置10を示す。この蓄電装置10は、第2実施形態と同様の外装体80の内部に、8個の電池セル21とバスバーユニット30を収容した構成である。電圧検出回路とBMUは、蓄電装置10の外部(例えば車両)に配置され、複数の蓄電装置10の電圧を纏めて監視する。
(蓄電装置の概要)
図16に示すように、外装体80は、第2実施形態と同様に、X方向の寸法がY方向の寸法よりも長い直方体状である。外装体80は金属製であり、四角筒状の本体81と、本体81の上端開口を塞ぐ蓋体89とを備える。
一対の端壁82のうち、右側に位置する方には正極外部端子84(図18参照)が設けられ、左側に位置する方には負極外部端子85が設けられている。これらの外部端子84,85は、平板状の基部86と、基部86からZ方向に突出した端子部87とを備える。側壁83のZ方向の下端には、電池セル21の下端を保持する保持片88が設けられている。
蓋体89は、本実施形態では端壁82に形成された外部端子84,85を露出させるように、端壁82と側壁83で囲まれた本体81の上端開口を覆う構成である。
図17を併せて参照すると、複数の電池セル21は、一対の長側面23、一対の短側面24、底面(図示せず)、及び端子面26を含む容器22を備える。端子面26には、正極端子27と負極端子28が設けられている。
第3実施形態では、隣接した電池セル21間の絶縁は、樹脂製のスペーサ120によって行われている。スペーサ120は、隣接した電池セル21の長側面23間に配置された基板部121と、短側面24の外側を覆うカバー部122とを備える。
図16から図18に示すように、バスバーユニット30は、複数(本実施形態では9枚)のバスバー32A~32Cと、これらを保持する樹脂製のバスバーフレーム36とを備え、電池セル21の端子面26上に配置されている。第3実施形態の蓄電装置10も8個の電池セル21を直列接続する場合を示している。
バスバー32A,32Bは、外部端子84,85の基部86に接合される接合部91A,91Bを備える。バスバー32Cは、一対の接合部69a,69bと、これらの間に形成された湾曲部70とを備える。7枚のバスバー32Cのうち、1枚には第3の破断部132を備える第3の導電板130が設けられ、他の1枚には第4の破断部142を備える第4の導電板140が設けられている。
バスバーフレーム36は、バスバー32A~32Cを取り付ける複数の取付部38A~38Cを備え、外装体80の内部を仕切る中蓋として機能する。本実施形態では、Y方向の一方において、X方向の一端にバスバー32Aを取り付ける取付部38Aが設けられ、X方向の他端にバスバー32Bを取り付ける取付部38Bが設けられ、これらの間にバスバー32Cを取り付ける3個の取付部38Cが設けられている。Y方向の他方には、バスバー32Cを取り付ける4個の取付部38Cが、X方向に並べて設けられている。
(第3の導電板の詳細)
図18及び図19に示すように、第3の導電板130は、配列方向(X方向)の端から2番目に位置する特定の電池セル21Aに接合するバスバー32C1に設けられ、電池セル21AのY方向外側に配置された側壁(サイドプレート)83に固定されている。導電板130は、バスバー32C1と一体構造であり、接合部69aから突出した突出部131と、突出部131に形成された破断部132と、突出部131に連続して設けられた接続部134とを備える。
突出部131は、接合部69aを介して電池セル21Aの負極端子28に接合されている。突出部131は、X方向から見た側面視がL字形状であり、接合部69aのY方向の端からZ方向上向きに突出する第1部分131aと、第1部分131aの上端からY方向外向きに突出する第2部分131bとを備える。つまり、第2部分131bは、組立状態で電池セル21Aが移動する向きと直交する向きに突設されている。X方向における第2部分131bの横幅は、X方向における接合部69aの横幅よりも小さい。
破断部132は、突出部131の第2部分131bに対してX方向の両側からV字状の切り欠き133を設けることで、形成されている。XZ平面に沿って破断した破断部132の断面積は、切り欠き133によって、接合部69aは勿論、突出部131及び接続部134(導電板130の他の部分)の断面積よりも小さくなっている。
接続部134は、円形状の固定孔135を備え、突出部131の第2部分131bに対して同一平面状に設けられている。側壁83に設けられた固定突起136が固定孔135に差し込まれることで、接続部134が側壁83に固定されている。また、接続部134には、半田付け、超音波溶接、スポット溶接(抵抗溶接)、及びボルト止めのいずれかによって図示しない電線が電気的に接続され、この電線が蓄電装置10の外部の電圧検出回路に電気的に接続される。
(第4の導電板の詳細)
図18及び図20に示すように、第4の導電板140は、端から五番目に位置する特定の電池セル21Bに接合するバスバー32C2に設けられ、隣接した六番目の電池セル21との間の特定のスペーサ120Aに固定されている。導電板140は、バスバー32C2と一体構造であり、接合部69bから突出した突出部141と、突出部141に形成された破断部142と、突出部141に連続して設けられた接続部144とを備える。
突出部141は、接合部69bを介して電池セル21Bの正極端子27に接合されている。突出部141は、Z方向から見た平面視がL字形状であり、接合部69bのY方向の端から内向きに突出する第1部分141aと、第1部分141aの先端から接合部69aとは逆向きに突出する第2部分141bとを備える。つまり、第2部分141bは、組立状態で電池セル21Bが移動する向きとは逆向きに突設されている。Y方向における第2部分141bの横幅は、Y方向における接合部69bの横幅よりも小さい。
破断部142は、突出部141の第2部分141bに対してY方向の両側からV字状の切り欠き143を設けることで、形成されている。YZ平面に沿って破断した破断部142の断面積は、切り欠き143によって、接合部69bは勿論、突出部141及び接続部144(導電板140の他の部分)の断面積よりも小さくなっている。
接続部144は、円形状の固定孔145を備え、突出部141に対して同一平面状に設けられている。スペーサ120の基板部121に設けられた固定突起146が固定孔145に差し込まれることで、接続部144がスペーサ120に固定されている。また、接続部144には、半田付け、超音波溶接、スポット溶接(抵抗溶接)、及びボルト止めのいずれかによって図示しない電線が電気的に接続され、この電線が蓄電装置10の外部の電圧検出回路に電気的に接続される。
この蓄電装置10では、意図しない異常によって電池セル21AがX方向に移動すると、一端側が電池セル21Aに固定され、他端側が側壁83に固定された導電板130にせん断力が作用し、破断部132が破断する。また、電池セル21BがX方向に移動すると、一端側が電池セル21Bに固定され、他端側がスペーサ120に固定された導電板140に引っ張り力が作用し、破断部142が破断する。
すると、導電板130,140を通した特定の電池セル21A,21Bからの入力電圧が変化し、その変化を外部の電圧検出回路が検出することで、BMUが電池セル21の膨張を判断できる。よって、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
(第4実施形態)
図21は第4実施形態の蓄電装置10を示す。この蓄電装置10は、第1実施形態と同様に、外装体12の内部に、4個の電池セル21、バスバーユニット30、及び回路基板45を収容した構成である。
(蓄電装置の概要)
図21に示すように、外装体12は樹脂製であり、第1実施形態と同様の本体13と蓋体17を備え、これらが接着剤又は溶着等によって気密かつ液密に固着されている。蓋体17には、正極外部端子18と負極外部端子19が配置されている。
複数の電池セル21は、一対の長側面23、一対の短側面24、底面25、及び端子面26を含む容器22を備える。端子面26には、正極端子27と負極端子28が設けられている。本実施形態の正極端子27と負極端子28bには、バスバー32A~32Cを電気的かつ機械的に接続するための軸部150がそれぞれ設けられている。
バスバーユニット30は、複数(本実施形態では5枚)のバスバー32A~32Cと、これらを保持する樹脂製のバスバーフレーム36とを備え、電池セル21の端子面26上に配置されている。
第1のバスバー32Aは、正極外部端子18を接続するための軸部33を備え、電流が流れる方向の一端に位置する電池セル21の正極端子27の軸部150に接続されている。第2のバスバー32Bは、電流が流れる方向の他端に位置する電池セル21の負極端子28の軸部150に接続されている。この負極端子28の軸部150には、蓋体17に配置され、負極外部端子19が接続されたバスバー(図示せず)が接続される。第3のバスバー32Cは平板状であり、隣接した電池セル21の端子27,28の軸部150にそれぞれ接続されている。
バスバーフレーム36は、第1実施形態と同様に、バスバー32A~32Cを取り付ける複数の取付部38A~38Cを備え、外装体12の内部を仕切る中蓋として機能する。
図22を併せて参照すると、回路基板45は、素子49によって形成された電圧検出回路50、BMU、及びコネクタ53を備える。回路基板45は、バスバーユニット30上に配置され、ネジ止めによってバスバーフレーム36に固定されている。本実施形態の回路基板45は、Y方向に隣接した端子27,28間に配置される大きさである。
個々の電池セル21と電圧検出回路50を電気的に接続するために、バスバー32A~32Cと同数の導電板152A~152Cが設けられている。導電板152A~152Cの一端は、バスバー32A~32Cを介して電池セル21にそれぞれ電気的かつ機械的に接続されている。導電板152A~152Cの他端は、回路基板45に固定され、電圧検出回路50に電気的に接続されている。また、回路基板45は、図示しない給電板によって電池セル21群に電気的に接続されている。
第4実施形態では、回路基板45に破断部154が設けられ、膨張による電池セル21の移動によって破断部154が破断されるように、回路基板45に対して導電板152A~152Cが固定されている。
具体的には、回路基板45には、X方向における一端側と他端側に、一対の破断部154がそれぞれ設けられている。一対の破断部154は、2個の切欠部155と1個の打抜部156を備え、これらを電池セル21の配列方向(X方向)に対して交差するY方向に延びるように設けることで、それぞれ形成されている。
2個の切欠部155は、X方向の同じ位置に形成され、Y方向における回路基板45の両端から中央に向けてそれぞれ延びている。打抜部156は、2個の切欠部155間に形成され、Y方向に延びている。切欠部155と打抜部156の端は、V字状に切り欠かれている。これにより、切欠部155と打抜部156の間には、Y方向の中央の断面積が最も小さい破断部154が形成されている。勿論、この破断部154の断面積は、Y方向における回路基板45の面積よりも小さい。
回路基板45は、合計で4個の切欠部155と2個の打抜部156によって、中央の基板本体45aと、基板本体45aに対して配列方向の両側に位置する2個の分離部45bとに区画されている。
導電板152Aは、図22において左側に配置され、X方向の左側に位置する分離部45bとバスバー32Aに固定されている。具体的には、導電板152Aの一端は、ネジ止めによって、バスバー32Aに電気的に接続されるとともに固定されている。導電板152Aの他端は、半田付けによって、分離部45bに固定されるとともに、電圧検出回路50に電気的に接続されている。
導電板152Bは、図22において右側に配置され、X方向における右側の分離部45bとバスバー32Bに固定されている。具体的には、導電板152Bの一端は、ネジ止めによって、バスバー32Bに電気的に接続されるとともに固定されている。導電板152Bの他端は、半田付けによって、回路基板45に固定されるとともに、電圧検出回路50に電気的に接続されている。
導電板152Cは、図22において上下に配置されている。図22において上側の導電板152Cは、基板本体45aの上端とバスバー32Cに固定されている。図22において下側の導電板152Cは、基板本体45aの下端とバスバー32Cに固定されている。具体的には、導電板152Cの一端は、軸部150を貫通させてナット締めすることで、バスバー32Cに電気的に接続されるとともに固定されている。導電板152Cの他端は、半田付けによって、基板本体45aに固定されるとともに、電圧検出回路50に電気的に接続されている。
導電板152A~152Cには、電圧検出回路50の導電路を構成するプリント配線50aが電気的に接続されている。導電板152A,152Bに接続されたプリント配線50aは、破断部154を通して分離部45bから基板本体45aへ配索されている。
この蓄電装置10では、意図しない異常によって配列方向の端の電池セル21AがX方向に移動すると、導電板152A又は152Bを介して、分離部45bが基板本体45aから離れる向きに引っ張られる。これにより、図23に示すように、プリント配線50aを含む破断部154が破断される。すると、導電板152A又は152Bを通した特定の電池セル21Aからの入力電圧が変化するため、その変化を電圧検出回路50が検出することで、BMUが電池セル21の膨張を判断できる。よって、第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
なお、本発明の蓄電装置10は、前記実施形態の構成に限定されず、種々の変更が可能である。
例えば、第1実施形態の破断部61は、突出部60に切り欠きを設けることで形成してもよく、第2実施形態及び第3実施形態の破断部102,112,132,142は、別体の板を接合することで形成してもよい。
第1実施形態では、バスバー32Cの突出部76にも破断部を設けてもよい。第2実施形態及び第3実施形態では、全てのバスバー32Cに、破断部を含む導電板を設けてもよい。
導電板は、電池セルの端子に対して、バスバーを介して接続するのではなく、直接接続してもよい。
蓄電素子を構成する電池セル21は、帯状の電極シートとセパレータを巻回した巻回式であってもよいし、矩形状とした複数枚の電極シートとセパレータを積層した積層式であってもよい。また、電池セル21は、電極体を容器22内に収容した角形電池に限られず、積層式の電極体をラミネートフィルムによって封止したラミネート型電池であってもよい。
本発明の蓄電装置10は、内燃機関のみを搭載したガソリン車又はディーゼル車、及び内燃機関と電動機を搭載したハイブリッド車の始動用として用いることができる。また、本発明の蓄電装置10は、ハイブリッド車、及び電動機のみを搭載した電気自動車の駆動用としても用いることもできる。
10…蓄電装置
12…外装体
13…本体
14…底壁
15…端壁
16…側壁
17…蓋体
18…正極外部端子
19…負極外部端子
21…電池セル(蓄電素子)
21A,21B…特定の電池セル
21C…特定の電池セルに隣接した電池セル
22…容器
23…長側面
24…短側面
25…底面
26…端子面
27…正極端子
28…負極端子
30…バスバーユニット
32A~32C…バスバー
33…軸部
34…軸部
36…バスバーフレーム
37…支柱
38A~38C…取付部
39…保持部
40…保持部
41…係止片
42…係止片
45…回路基板
45a…基板本体
45b…分離部
46…取付孔
47…接続孔
48…軸部
49…素子
50…電圧検出回路
50a,50b…プリント配線
51…接続孔
52…接続孔
53…コネクタ
55…バスバー本体
56…突片
57…外部端子接続部
58…段部
59…導電板
60…突出部
61…破断部
62…基板接続部
63…給電板
64…凹部
65…凸部
68…バスバー本体
69a,69b…接合部
70…湾曲部
71…導電板
72…可撓部
73…スリット
74…固定部
75…係止孔
76…突出部
77…基板接続部
80…外装体
81…本体
82…端壁
83…側壁
84…正極外部端子
85…負極外部端子
86…基部
87…端子部
88…保持片
89…蓋体
91A,91B…接合部
100…導電板
101…突出部
102…破断部
103…切り欠き
104…接続部
105…固定孔
106…固定突起
110…導電板
111…突出部
111a…第1部分
111b…第2部分
112…破断部
113…切り欠き
114…接続部
115…固定孔
116…固定突起
120…スペーサ
120A…特定のスペーサ
121…基板部
122…カバー部
130…導電板
131…突出部
131a…第1部分
131b…第2部分
132…破断部
133…切り欠き
134…接続部
135…固定孔
136…固定突起
140…導電板
141…突出部
141a…第1部分
141b…第2部分
142…破断部
143…切り欠き
144…接続部
145…固定孔
146…固定突起
150…軸部
152A~152C…導電板
154…破断部
155…切欠部
156…打抜部

Claims (8)

  1. 端子を有し、配列された複数の蓄電素子と、
    前記蓄電素子の前記端子にそれぞれ電気的に接続されるとともに固定され、前記複数の蓄電素子の電力を供給する給電回路を構成する複数のバスバーと、
    一端側が前記複数の蓄電素子のうちの特定の蓄電素子の前記端子に電気的に接続されるとともに固定され、他端側が前記蓄電素子の電圧を検出する電圧検出回路に電気的に接続されるとともに前記電圧検出回路を含む回路基板に固定された導電板と、
    前記導電板に設けられ、前記蓄電素子の配列方向への前記特定の蓄電素子の移動によって、前記導電板を前記一端側と前記他端側に破断する破断部と
    を備える、蓄電装置。
  2. 端子を有し、配列された複数の蓄電素子と、
    前記蓄電素子の前記端子にそれぞれ電気的に接続されるとともに固定され、前記複数の蓄電素子の電力を供給する給電回路を構成する複数のバスバーと、
    一端側が前記複数の蓄電素子のうちの特定の蓄電素子の前記端子に電気的に接続されるとともに固定され、他端側が前記蓄電素子の電圧を検出する電圧検出回路に電気的に接続されるとともに前記特定の蓄電素子以外の部材に固定された導電板と、
    前記導電板に設けられ、前記蓄電素子の配列方向への前記特定の蓄電素子の移動によって、前記導電板を前記一端側と前記他端側に破断する破断部と、を備え、
    前記特定の蓄電素子以外の部材は、前記複数の蓄電素子の前記配列方向の端部に配置されたエンドプレート、隣接した前記蓄電素子、隣接した前記蓄電素子の間に配置されたスペーサ、及び前記配列方向に沿って前記蓄電素子の側部に配置されたサイドプレートのうちいずれかである、蓄電装置。
  3. 前記導電板は、前記バスバーと一体構造であり、前記バスバーから突出した突出部であって、前記導電板の前記一端側に設けられた突出部と、前記突出部に形成された前記破断部と、前記突出部に連続して設けられた前記他端側の接続部とを備える、請求項1または2に記載の蓄電装置。
  4. 前記導電板は、前記バスバーから突出した突出部であって、前記導電板の前記一端側に設けられた突出部と、前記突出部に固着された前記破断部と、前記破断部に固着された前記他端側の接続部とを備え、これらを一体化した構成である、請求項1または2に記載の蓄電装置。
  5. 前記破断部の断面積は、前記導電板の他の部分の断面積よりも小さい、請求項1からのいずれか1項に記載の蓄電装置。
  6. 端子を有し、配列された複数の蓄電素子と、
    前記蓄電素子の前記端子にそれぞれ電気的に接続されるとともに固定され、前記複数の蓄電素子の電力を供給する給電回路を構成する複数のバスバーと、
    前記蓄電素子の電圧を検出する電圧検出回路を含む回路基板と、
    一端側が前記複数の蓄電素子のうちの特定の蓄電素子の前記端子に電気的に接続されるとともに固定され、他端側が前記電圧検出回路に電気的に接続されるとともに前記回路基板に固定された導電板と、
    前記回路基板に設けられ、前記蓄電素子の配列方向への前記特定の蓄電素子の移動によって、前記電圧検出回路を含む前記回路基板を破断する破断部と
    を備える、蓄電装置。
  7. 前記導電板の前記他端側は、前記蓄電素子の前記配列方向における前記回路基板の端部に固定されている、請求項に記載の蓄電装置。
  8. 一方が前記特定の蓄電素子の前記端子に電気的に接続されるとともに固定され、他方が前記回路基板に電気的に接続されるとともに固定され、前記回路基板に電力を供給する給電板を備える、請求項1、6、及び7のいずれか1項に記載の蓄電装置。
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