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JP7155682B2 - 接触状態検出装置、接触状態検出方法及びプログラム - Google Patents
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JP7155682B2 - 接触状態検出装置、接触状態検出方法及びプログラム - Google Patents

接触状態検出装置、接触状態検出方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、操舵部材への接触状態検出装置、接触状態検出方法及びプログラムに関する。
近年、車両を制御するために、ステアリングホイール等の操舵部材に対する運転者の接触状態を検出する技術が検討されている。例えば、特許文献1は、タッチセンサによるステアリングホイールに対する接触の検知結果と、トルクセンサによる操舵トルクの検知結果とに基づき、運転者によるステアリングホイールの把持状態を、運転者の把持位置に関係なく検知する把持状態検知装置を開示している。把持状態検知装置は、タッチセンサによって、ステアリングホイールのタッチセンサの形成部位に対する運転者の把持を検知する。また、把持状態検知装置は、トルクセンサで操舵入力を検知することによって、ステアリングホイールのタッチセンサの形成部位以外に対する運転者の把持を検知する。
特開2018-1907号公報 特開2017-114324号公報
特許文献1の把持状態検知装置は、タッチセンサによる接触の検知と、トルクセンサによる操舵入力の検知とを別々に用いることによって、運転者の把持を検知する。例えば、タッチセンサは、運転者の手以外の接触を検知することがある。また、トルクセンサは、通常、ステアリングシャフトのトーションバーの捻れ量を検出することによって、操舵トルクを検出する。このため、トルクセンサは、運転者がステアリングホイールを把持していない状態でも、トーションバーの残留トルクを操舵トルクとして検出することがある。このため、特許文献1の把持状態検知装置は、誤検出を生じる可能性がある。
そこで、本発明は、操舵部材への接触状態の検出精度を向上する接触状態検出装置、接触状態検出方法及びプログラムを提供する。
本発明の一態様に係る接触状態検出装置は、車両用操舵装置の操舵部材への接触状態を検出する接触状態検出装置であって、前記操舵部材に発生するトルクを検出するトルク検出部と、前記操舵部材の回転量を検出する回転量検出部と、前記操舵部材への接触の有無を検出する接触検出部と、前記トルク検出部、前記回転量検出部及び前記接触検出部の検出結果に基づき、前記操舵部材に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定する判定部とを備える。
本発明の一態様に係る接触状態検出方法は、車両用操舵装置の操舵部材への接触状態を検出する接触状態検出方法であって、前記操舵部材に発生するトルクを検出し、前記操舵部材の回転量を検出し、前記操舵部材への接触の有無を検出し、前記操舵部材のトルク、前記操舵部材の回転量及び前記操舵部材への接触の検出結果に基づき、前記操舵部材に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定する。
本発明の一態様に係るプログラムは、車両用操舵装置の操舵部材に発生するトルク値を取得し、前記操舵部材の回転量を取得し、前記操舵部材への接触の有無を示す接触情報を取得し、前記トルク値、前記回転量及び前記接触情報に基づき、前記操舵部材に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定することをコンピュータに実行させる。
本発明に係る接触状態検出装置等によると、操舵部材への接触状態の検出精度を向上することが可能になる。
実施の形態1に係る接触状態検出装置を備える車両用操舵装置の構成の一例を示す概略図 実施の形態1に係る接触状態検出装置の機能的な構成の一例を示すブロック図 実施の形態1に係る接触状態検出装置の接触状態の検出動作の一例を示すフローチャート 実施の形態2に係る接触状態検出装置の機能的な構成の一例を示すブロック図 実施の形態2に係る接触状態検出装置の各構成要素の処理の流れの一例を示すブロック図 実施の形態2に係る接触状態検出装置の接触状態の検出動作の一例を示すフローチャート 実施の形態3に係る接触状態検出装置の機能的な構成の一例を示すブロック図 実施の形態3に係る接触状態検出装置の接触状態の検出動作の一部を示すフローチャート
以下、実施の形態に係る接触状態検出装置等を、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明される実施の形態は、包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ(工程)、並びに、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。さらに、各図において、実質的に同一の構成要素に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1に係る接触状態検出装置100及び接触状態検出装置100を備える車両用操舵装置1の構成を説明する。本実施の形態では、接触状態検出装置100は、車両に搭載された車両用操舵装置1に備えられるとして説明する。車両の例は、自動車、トラック、バス、二輪車、搬送車、鉄道、建設機械、農耕機械及び荷役機械である。本実施の形態では、車両は自動車であるとし、自動車は、エンジンを備える自動車、エンジン及びモータを備えるハイブリッド自動車、及び、エンジンを備えずモータを備える電気自動車のいずれであってもよい。
図1は、実施の形態1に係る接触状態検出装置100を備える車両用操舵装置1の構成の一例を示す概略図である。図1に示すように、車両用操舵装置1は、車両Aに搭載され、モータの回転駆動力により操舵をトルクアシストするステアリング装置である。車両用操舵装置1は、車両Aの運転者によって操作される操舵機構2と、運転者による操舵機構2への入力に応じて転舵輪60を転舵させる転舵機構3と、運転者の操舵を補助するための補助機構4とを備えている。転舵輪60は、車両Aの舵取り用の車輪である。
操舵機構2は、ステアリングホイール11と接続されたステアリングシャフト5を備える。本実施の形態の場合、ステアリングシャフト5は、コラムシャフト5a、インターミディエイトシャフト5b及びピニオンシャフト5cで構成されている。コラムシャフト5a、インターミディエイトシャフト5b及びピニオンシャフト5cは、互いの端部において、屈曲した状態で回転できるように、自在継手を介してこの順で連結されている。コラムシャフト5aは、ステアリングホイール11と接続される。ピニオンシャフト5cは、後述する転舵機構3のラックシャフト6と接続される。ここで、ステアリングホイール11及びステアリングシャフト5は、操舵部材の一例である。
転舵機構3は、転舵輪60に接続されるラックシャフト6と、ラックアンドピニオン装置7とを備える。ラックアンドピニオン装置7は、ピニオンシャフト5cの回転をラックシャフト6の往復動に変換する。転舵機構3は、ピニオンシャフト5cから伝達される回転駆動力をラックシャフト6の直線駆動力に変換して転舵輪60に伝達し、転舵輪60を転舵方向に回転させる。
補助機構4は、操舵のアシスト力をステアリングシャフト5に付与するモータ8と、モータ8の回転駆動力をステアリングシャフト5に伝達する減速機9とを備える。モータ8は、後述するECU(電子制御ユニット:Electronic Control Unit)50の制御により、動作する。減速機9は、モータ8と接続され、モータ8を駆動源として操舵を補助するためのアシスト力をステアリングシャフト5に付与する装置である。減速機9は、モータ8の回転速度を減速させ且つ回転駆動力を増強してステアリングシャフト5に伝達する。モータ8の例は、電動モータである。減速機9の例は、ウォーム減速機である。ウォーム減速機は、モータ8によって回転駆動されるウォームシャフト9aと、ステアリングシャフト5と一体に回転するウォームホイール9bとを有している。ウォームシャフト9aは、外周面にらせん状の歯を有するネジ状の歯車であり、ウォームホイール9bは、外周に複数の歯を有する円板状の歯車である。小径のウォームシャフト9aの歯と大径のウォームホイール9bの歯とが噛み合っている。
本実施の形態の場合、減速機9は、ピニオンシャフト5cに接続されている。しかしながら、減速機9は、コラムシャフト5a又はインターミディエイトシャフト5bに接続されてもよく、ラックシャフト6に接続されてもよい。
また、コラムシャフト5aは、入力軸部5aaと、出力軸部5abと、トーションバー部5acとを含む。入力軸部5aaは、ステアリングホイール11と接続され、ステアリングホイール11から運転者の操舵力が入力される。出力軸部5abは、インターミディエイトシャフト5bと接続され、ステアリングホイール11から入力される運転者の操舵力を、インターミディエイトシャフト5bに伝達する。トーションバー部5acは、入力軸部5aaと出力軸部5abとの間に配置され、入力軸部5aaに入力される操舵力を出力軸部5abに伝達する。トーションバー部5acは、入力軸部5aa及び出力軸部5abよりも、軸心を中心とするねじれ方向の剛性が低く構成されている。トーションバー部5acの構成材料の例は、ばね鋼である。操舵力が入力軸部5aaに入力されると、トーションバー部5acは軸心を中心に捻れつつ操舵力を出力軸部5abに伝達する。
また、車両用操舵装置1は、運転者によってステアリングホイール11を介してステアリングシャフト5に加えられる操舵トルクを検出するためのトルクセンサ21を備える。トルクセンサ21は、トーションバー部5acに配置され、トーションバー部5acの捩れ量、つまり入力軸部5aa及び出力軸部5abの相対回転角を検出することによって、トルクを検出する。トルクセンサ21が検出するトルクは、運転者が操舵のためにステアリングホイール11に加える操舵トルクに相当する。トルクセンサ21は、検出信号をECU50に送信する。ここで、トルクセンサ21は、トルク検出部の一例である。
さらに、車両用操舵装置1は、入力軸部5aaの回転角度を検出する回転角センサ22を備える。回転角センサ22は、入力軸部5aaに配置され、入力軸部5aaの軸心周りの回転量、つまり、回転角度を検出する。回転角センサ22が検出する回転角は、運転者が操舵のためにステアリングホイール11に加える操舵角に相当する。回転角センサ22は、検出信号をECU50に送信する。ここで、回転角センサ22は、回転量検出部の一例である。
さらに、車両用操舵装置1は、ステアリングホイール11のリム部(「グリップ部」とも呼ぶ)11a(図示せず)に、ステアリングホイール11への物体の接触の有無を検知する接触センサ23を備える。接触センサ23の例は、圧力センサ、静電容量センサ、電極対、及び、導電性の塗料又はシートである。接触センサ23は、円状のリム部11aの全周にわたって配置されてもよく、運転者が頻繁に把持する部位等の全周の一部に配置されてもよい。接触センサ23は、検出信号をECU50に送信する。ここで、接触センサ23は、接触検出部の一例である。
また、車両用操舵装置1は、ECU50を備える。ECU50は、モータ8、トルクセンサ21、回転角センサ22及び接触センサ23等と電気的に接続されている。さらに、ECU50は、車両Aに搭載される車速センサ31と電気的に接続され、車速センサ31から車両Aの速度である車速を示す信号を取得する。ECU50は、トルクセンサ21及び車速センサ31から取得されるトルク及び車速の信号に基づき、モータ8に供給する電流を制御し、モータ8がピニオンシャフト5cに与えるアシスト力を制御する。ECU50は、トルクセンサ21、回転角センサ22及び接触センサ23から取得されるトルク、回転角及び接触の有無の信号に基づき、ステアリングホイール11に対する運転者の接触状態を検出する。具体的には、ECU50は、運転者がステアリングホイール11を握っているハンズオン状態であるか、運転者がステアリングホイール11を握っていないハンズオフ状態であるかを検出する。ECU50の詳細は後述する。そして、ECU50と、トルクセンサ21と、回転角センサ22と、接触センサ23とは、本実施の形態に係る接触状態検出装置100を構成する。
ECU50は、CPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ及びメモリを備えるマイクロコンピュータで構成されてもよい。メモリの例は、RAM(Random Access Memory)等の揮発性メモリ、及び、ROM(Read-Only Memory)等の不揮発性メモリであってもよい。ECU50の一部又は全部の機能は、CPUがRAMを作業用のメモリとして用いてROMに記録されたプログラムを実行することによって達成されてもよい。ECU50の一部又は全部の機能は、電子回路又は集積回路等の専用のハードウェア回路によって達成されてもよい。ECU50の一部又は全部の機能は、上記のソフトウェア機能とハードウェア回路との組み合わせによって構成されてもよい。ECU50、モータ8及び上記の各センサ等の間の通信は、CAN(Controller Area Network)やLIN(Local Interconnect Network)等の車載ネットワークを介した通信であってもよい。
図2を参照しつつ、ECU50を含む接触状態検出装置100の構成を説明する。図2は、実施の形態1に係る接触状態検出装置100の機能的な構成の一例を示すブロック図である。接触状態検出装置100は、トルクセンサ21と、回転角センサ22と、接触センサ23と、ECU50とを備える。ECU50は、制御部501と、駆動回路502と、電流検出部503とを備える。制御部501は、モータ制御部511と、判定部512と、記憶部513とを含む。
駆動回路502は、制御部501によって制御され、図示しない車両Aのバッテリの電力をモータ8に供給する。駆動回路502は、インバータ回路で構成される。電流検出部503は、モータ8を流れる電流であるモータ電流の大きさを検出し、制御部501に出力する。電流検出部503は、電流を計測する回路等で構成される。記憶部513は、種々の情報の格納及び取り出しを可能にする。記憶部513は、例えば、ROM、RAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、ハードディスクドライブ、又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置によって実現される。記憶部513は、制御部501が動作するために用いる閾値、マップ、数式等の種々の情報を格納する。記憶部513は、制御部501が動作するためのプログラムを格納してもよい。記憶部513は、本実施の形態では、ECU50内において、制御部501に含まれているが、制御部501とは別に設けられてもよく、ECU50の外部に配置されてもよい。
モータ制御部511は、車速センサ31によって検出される車速、トルクセンサ21によって検出されるトルク、及び、電流検出部503によって検出されるモータ電流に基づいて、駆動回路502を駆動制御することによって、操舵状況に応じた操舵補助を実現する。具体的には、モータ制御部511は、トルク及び車速に基づき、モータ8に流れるモータ電流の目標値である電流指令値を決定する。電流指令値は、操舵状況に応じた操舵補助力(「アシストトルク」とも呼ぶ)の目標値に対応している。そして、モータ制御部511は、電流検出部503によって検出されるモータ電流が電流指令値に近づくように、駆動回路502を駆動制御する。また、モータ制御部511は、後述する判定部512の判定結果に基づき、駆動回路502を駆動制御する。具体的には、判定結果がハンズオン状態である場合、モータ制御部511は、駆動回路502にモータ8へ電力を供給させ、操舵補助を実施させる。判定結果がハンズオフ状態である場合、例えば、ドライバへの警報を発した後、自動操舵機能やADAS機能を停止させることがあるが、操舵補助は実施する。
判定部512は、トルクセンサ21によって検出されるトルク値、回転角センサ22によって検出される角度値、及び、接触センサ23によって検出される接触の有無の情報に基づき、運転者がステアリングホイール11を握っているハンズオン状態であるか、運転者がステアリングホイール11を握っていないハンズオフ状態(手放し状態)であるかを判定する。判定部512は、判定結果をモータ制御部511に出力する。
判定部512は、第一判定部512aと、第二判定部512bと、統合判定部512cとを含む。第一判定部512aは、トルクセンサ21及び回転角センサ22の検出結果を取得し、当該検出結果に基づき、ステアリングホイール11に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定する。第一判定部512aは、トルクセンサ21及び回転角センサ22の検出結果に基づき、運転者によってステアリングホイール11に加えられるドライバトルクを推定する推定部512dを含む。
第一判定部512aは、推定部512dによって推定されるドライバトルクに基づき、ステアリングホイール11に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定する。具体的には、第一判定部512aは、ドライバトルクの絶対値が第一閾値よりも大きい場合、ハンズオン状態であると判定し、ドライバトルクの絶対値が第一閾値以下である場合、ハンズオフ状態であると判定する。なお、第一判定部512aは、ドライバトルクの継続時間を考慮してもよい。第一判定部512aは、ドライバトルクの絶対値が第一閾値よりも大きい状態を第一所定時間以上継続する場合、ハンズオン状態であると判定し、そうでない場合、ハンズオフ状態であると判定してもよい。
第二判定部512bは、接触センサ23の検出結果を取得し、当該検出結果に基づき、ステアリングホイール11に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定する。第二判定部512bは、接触センサ23がステアリングホイール11に対する何らかの接触を検知する場合、ハンズオン状態であると判定し、接触センサ23がステアリングホイール11に対する接触を検知しない場合、ハンズオフ状態であると判定する。
統合判定部512cは、第一判定部512a及び第二判定部512bの判定結果を統合した判定結果である統合判定結果を出力する。統合判定結果は、本実施の形態に係る接触状態検出装置100によって決定される、ステアリングホイール11に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかの判定結果である。
具体的には、統合判定部512cは、第一判定部512aのハンズオン状態の判定と、第二判定部512bのハンズオフ状態の判定とを優先するように、統合判定をする。統合判定部512cは、第二判定部512bの判定結果がハンズオフ状態である場合、ハンズオフ状態を統合判定結果とする。統合判定部512cは、第二判定部512bの判定結果がハンズオン状態であり且つ第一判定部512aの判定結果がハンズオフ状態である場合、ハンズオフ状態を統合判定結果とする。統合判定部512cは、第一判定部512a及び第二判定部512bの判定結果がハンズオン状態である場合、ハンズオン状態を統合判定結果とする。
これは、以下の理由による。つまり、第二判定部512bのハンズオフ状態の判定結果は、全ての判定結果の中で最も信頼性がある。第一判定部512aのハンズオン状態の判定結果は、第二判定部512bのハンズオン状態の判定結果よりも信頼性がある。第二判定部512bのハンズオン状態の判定結果は、運転者の手や手以外(足など)がステアリングホイールに接触せず、接近している状態を含み得る。
このように、統合判定部512cは、第一判定部512a及び第二判定部512bの判定結果の信頼性に応じて2つの判定結果のいずれかを選択し、統合判定結果に決定する。
なお、トルクセンサ21によって検出されるトルクは、運転者からの操舵入力に起因するトルク以外に、路面からの外力である負荷トルクによる慣性トルク等を含み得る。推定部512dは、上記のような要素を除去することによって、運転者によってステアリングホイール11に加えられるトルクであるドライバトルクを推定する。さらに、運転者のステアリングホイール11の切り替えし時点では、運転者がステアリングホイール11を握っていても、トルクセンサ21によって検出されるトルクは、零になる。推定部512dは、上記のような状態での誤検知を防ぐために、ある所定時間を経過した後に手放しの判定を行う。
ドライバトルクの推定方法は、特許文献2に記載されているため、その詳細を省略する。特許文献2によると、ドライバトルクは、トルクセンサ21によって検出されるトルクと、レゾルバ等の回転センサによって検出されるモータ8のロータの回転角及びその角速度とを用いて検出される。モータ8のロータの回転角は、回転角センサ22によって検出される操舵角に対応する。このため、本実施の形態では、推定部512dは、トルクセンサ21のトルクと回転角センサ22の操舵角及びその角速度とを用いて、ドライバトルクを推定する。
次に、図3を参照しつつ、実施の形態1に係る接触状態検出装置100の接触状態の検出動作を説明する。図3は、実施の形態1に係る接触状態検出装置100の接触状態の検出動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS1において、制御部501の第一判定部512aは、トルクセンサ21及び回転角センサ22から、トーションバー部5acに発生するトルクの検出値と、ステアリングシャフト5に発生する回転角つまり操舵角の検出値とを取得する。次いで、ステップS2において、制御部501の第二判定部512bは、接触センサ23から、ステアリングホイール11への接触の有無の検出結果を取得する。
次いで、ステップS3において、第二判定部512bは、ステアリングホイール11への接触の有無を判定し、接触が有る場合(ステップS3でYes)にステップS4へ進み、接触がない場合ステップS5へ進む。
ステップS5において、制御部501の統合判定部512cは、ステアリングホイール11に対する接触状態がハンズオフ状態であると決定する。
ステップS4において、第一判定部512aの推定部512dは、ステップS1で取得されたトルク及び回転角の検出値を用いて、ドライバトルクを算出する。次いで、ステップS6において、第一判定部512aは、ドライバトルクがハンズオン状態に対応するか否かを判定する。ドライバトルクがハンズオン状態に対応するとは、例えば、ドライバトルクが第一閾値よりも大きいことである。第一判定部512aは、対応する場合(ステップS6でYes)にステップS7に進み、対応しない場合(ステップS6でNo)にステップS5に進む。
ステップS7において、統合判定部512cは、ステアリングホイール11に対する接触状態がハンズオン状態であると決定する。
上述したように、実施の形態1に係る接触状態検出装置100は、車両用操舵装置1の操舵部材としてのステアリングホイール11への接触状態を検出する。接触状態検出装置100は、ステアリングシャフト5に発生するトルクを検出するトルク検出部としてのトルクセンサ21と、ステアリングホイール11の回転量を検出する回転量検出部としての回転角センサ22と、ステアリングホイール11への接触の有無を検出する接触検出部としての接触センサ23と、トルクセンサ21、回転角センサ22及び接触センサ23の検出結果に基づき、ステアリングホイール11に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定する判定部512とを備える。
上記構成によると、トルクセンサ21及び回転角センサ22の検出結果から、ステアリングホイール11に加えられる操舵入力の有無の高精度な検出が可能である。そして、このようなトルクセンサ21及び回転角センサ22の検出結果と接触センサ23の検出結果とを用いることによって、ハンズオン状態及びハンズオフ状態の高精度な検出が可能になる。よって、接触状態検出装置100は、ステアリングホイール11の接触状態の検出精度を向上することができる。
また、実施の形態1に係る接触状態検出装置100は、トルクセンサ21及び回転角センサ22の検出結果に基づき、ステアリングホイール11に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定する第一判定部512aと、接触センサ23の検出結果に基づき、ステアリングホイール11に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定する第二判定部512bとをさらに備え、判定部512は、第一判定部512a及び第二判定部512bの判定結果を用いて、ハンズオン状態又はハンズオフ状態を判定してもよい。
上記構成によると、第一判定部512aは、ステアリングホイール11への操舵入力の有無に基づくハンズオン状態及びハンズオフ状態の判定を行う。第二判定部512bは、ステアリングホイール11に対する接触の有無に基づくハンズオン状態及びハンズオフ状態の判定を行う。判定部512は、第一判定部512a及び第二判定部512bの判定結果を統合して判定するため、ハンズオン状態及びハンズオフ状態の高精度な検出を可能にする。
また、実施の形態1に係る接触状態検出装置100において、第一判定部512aは、トルクセンサ21及び回転角センサ22の検出結果に基づき、運転者によってステアリングホイール11に加えられるドライバトルクを推定する推定部512dを含み、第一判定部512aは、推定部512dの推定結果に基づき、ステアリングホイール11に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定してもよい。
上記構成によると、推定部512dは、運転者によってステアリングホイール11に加えられる操舵入力を、ドライバトルクとして高精度に推定することができる。よって、第一判定部512aの判定精度が向上する。
また、実施の形態1に係る接触状態検出装置100において、判定部512は、第一判定部512a及び第二判定部512bの一方である第一判定部512aの判定結果に応じて、ハンズオン状態を判定し、他方である第二判定部512bの判定結果に応じて、ハンズオフ状態を判定してもよい。
上記構成によると、判定部512は、第一判定部512a及び第二判定部512bの判定結果を取捨選択して判定する。例えば、第一判定部512aのハンズオン状態の判定精度は、第二判定部512bよりも高い。第二判定部512bのハンズオフ状態の判定精度は、第一判定部512aよりも高い。このため、判定部512は、判定精度がより高い判定結果を用いて、ハンズオン状態及びハンズオフ状態を判定することができ、その判定精度を向上することができる。
また、実施の形態1に係る接触状態検出装置100において、ECU50の第一判定部512aは、第一閾値を用いて判定を行っていたが、これに限定されない。例えば、第一判定部512aは、第一閾値と、第一閾値と異なる閾値とを用いて判定を行ってもよい。具体的には、第一判定部512aは、「閾値よりも大きいハンズオン状態(状態ST1)」と、「閾値以下のハンズオン状態(状態ST2)」と、「閾値以下のハンズオフ状態(状態ST3)」と、「閾値よりも大きいハンズオフ状態(状態ST4)」とを識別する。状態ST1は、ドライバトルクの絶対値が第一閾値Taよりも大きいハンズオン状態である。第一閾値Taの例は、0.1Nm以上0.5Nm以下の範囲内の値である。状態ST2は、ドライバトルクの絶対値が第一閾値Ta以下であるハンズオン状態である。状態ST3は、ドライバトルクの絶対値が第一閾値Ta以下であるハンズオフ状態である。状態ST4は、ドライバトルクの絶対値が第一閾値Taよりも大きいハンズオフ状態である。
演算開始時において、ドライバトルクの絶対値が第一閾値Taよりも大きいとき、第一判定部512aは、接触状態が状態ST1であると判定する。そして、第一判定部512aは、出力信号を「1」に設定し、且つタイムカウンタ値を「0」に設定する。出力信号は、判定結果を表す信号であり、出力信号「1」は判定結果がハンズオンであることを表し、出力信号「0」は判定結果がハンズオフであることを表す。
状態ST1において、ドライバトルクの絶対値が第一閾値Ta以下になると、第一判定部512aは、接触状態が状態ST2になったと判定する。そして、第一判定部512aは、出力信号を「1」に設定する。さらに、第一判定部512aは、状態ST2の判定中、所定時間ts(秒)が経過する毎に、タイムカウンタ値を、現在値にtsを加算した値に更新する。
状態ST2において、タイムカウンタ値が第二閾値Tbに達する前に、ドライバトルクの絶対値が第一閾値Taよりも大きくなると、第一判定部512aは、接触状態が状態ST1になったと判定し、タイムカウンタ値を0に設定する。
状態ST2において、ドライバトルクの絶対値が第一閾値Taよりも大きくなることなく、タイムカウンタ値が第二閾値Tbに達すると、第一判定部512aは、接触状態が状態ST3になったと判定する。そして、第一判定部512aは、出力信号を「0」に設定し、且つタイムカウンタ値を0に設定する。第二閾値Tbの例は、0.5秒以上5.0秒以下の範囲内の値である。
状態ST3において、ドライバトルクの絶対値が第一閾値Taよりも大きくなると、第一判定部512aは、接触状態が状態ST4になったと判定する。そして、第一判定部512aは、出力信号を「0」に設定する。さらに、第一判定部512aは、状態ST4の判定中、所定時間ts(秒)が経過する毎に、タイムカウンタ値を、現在値にtsを加算した値に更新する。
状態ST4において、タイムカウンタ値が第三閾値Tcに達する前に、ドライバトルクの絶対値が第一閾値Ta以下になると、第一判定部512aは、接触状態が状態ST3になったと判定し、タイムカウンタ値を0に設定する。第三閾値Tcの例は、0.05秒以上0.1秒以下の範囲内の値である。
状態ST4において、ドライバトルクの絶対値が第一閾値Ta以下になることなく、タイムカウンタ値が第三閾値Tcに達すると、第一判定部512aは、接触状態が状態ST1になったと判定する。そして、第一判定部512aは、出力信号を「1」に設定し、且つタイムカウンタ値を0に設定する。
なお、演算開始時において、ドライバトルクの絶対値が第一閾値Ta以下であるとき、第一判定部512aは、接触状態が状態ST3であると判定する。そして、第一判定部512aは、出力信号を「0」に設定し、且つタイムカウンタ値を0に設定する。
[実施の形態2]
実施の形態2に係る接触状態検出装置200は、制御部2501の統合判定部2512cの構成が、実施の形態1と異なる。以下、実施の形態2について、実施の形態1と異なる点を中心に説明し、実施の形態1と同様の点の説明を省略する。
図4及び図5を参照しつつ、実施の形態2に係る接触状態検出装置200の構成を説明する。図4は、実施の形態2に係る接触状態検出装置200の機能的な構成の一例を示すブロック図である。図5は、実施の形態2に係る接触状態検出装置200の各構成要素の処理の流れの一例を示すブロック図である。接触状態検出装置200は、トルクセンサ21と、回転角センサ22と、接触センサ23と、ECU50とを備える。ECU50は、制御部2501と、駆動回路502と、電流検出部503とを備える。制御部2501は、モータ制御部511と、判定部2512と、記憶部513とを含む。判定部2512は、第一判定部512aと、第二判定部512bと、統合判定部2512cとを含む。
統合判定部2512cは、第一判定部512a及び第二判定部512bの判定結果に重み付けする重み付加部2512eを含む。統合判定部2512cは、重み付加部2512eによって重み付けされた後の第一判定部512a及び第二判定部512bの判定結果を統合し、統合後の判定結果に基づき、ステアリングホイール11に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定する。
具体的には、第一判定部512aは、ステアリングホイール11に対してハンズオン状態であると判定した場合、出力信号値「1」を重み付加部2512eに出力し、ハンズオフ状態であると判定した場合、出力信号値「0」を重み付加部2512eに出力する。第二判定部512bは、ステアリングホイール11に対してハンズオン状態であると判定した場合、出力信号値「1」を重み付加部2512eに出力し、ハンズオフ状態であると判定した場合、出力信号値「0」を重み付加部2512eに出力する。
また、第一判定部512a及び第二判定部512bは、出力信号値と、当該出力信号値の決定に用いられた検出結果がトルクセンサ21、回転角センサ22又は接触センサ23によって取得された時刻である検出時刻とを対応付けて、記憶部513に記憶させる。
重み付加部2512eは、第一判定部512aから取得される出力信号値「1」に対して、重みを示す値「α」を設定し、重み値αを第一判定値として統合判定部2512cに出力する。重み付加部2512eは、第一判定部512aから取得される出力信号値「0」に対して、重みを示す値「β」を設定し、重み値βを第一判定値として統合判定部2512cに出力する。重み値α及びβはいずれも、0以上1以下の値であるが、これに限定されない。さらに、実施の形態1でも上述したように、第一判定部512aのハンズオン状態の判定結果は第二判定部512bのハンズオン状態の判定結果よりも信頼性があるため、本実施の形態では、α>βであるが、これに限定されない。
重み付加部2512eは、第二判定部512bから取得される出力信号値「1」に対して、重みを示す値「γ」を設定し、重み値γを第二判定値として統合判定部2512cに出力する。重み付加部2512eは、第二判定部512bから取得される出力信号値「0」に対して、重みを示す値「δ」を設定し、重み値δを第二判定値として統合判定部2512cに出力する。重み値γ及びδはいずれも、0以上1以下の値であるが、これに限定されない。さらに、第二判定部512bのハンズオフ状態の判定結果は第一判定部512a及び第二判定部512bの判定結果の中で最も信頼性があるため、本実施の形態では、δ>γ且つδ>αである。さらに、第二判定部512bのハンズオンの結果は第一判定部512aのハンズオン状態の判定結果はよりも信頼性が劣るため、γ<αである。つまり、δ>α>β,γであるが、これに限定されない。
また、重み付加部2512eは、各判定値α、β、γ及びδを、当該判定値の決定に用いられた出力信号値と当該出力信号値に対応する検出時刻とに対応付けて、記憶部513に記憶させる。
統合判定部2512cは、重み付加部2512eから取得される第一判定値α又はβと第二判定値γ又はδとの和を時間積分し、積分値に基づき、ステアリングホイール11に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定する。なお、取得されていない判定値は0である。ここで、統合判定部2512cは、加算部の一例である。
総合判定部の演算周期は、各センサの検出値の演算周期より長く設定されている。また、積分値は定数で除算することにより絶対値を1以下にし、これが加算値Itとなる。この定数は、α、β、γ、δの値に応じて設定される。
統合判定部2512cは、加算値Itが第四閾値以上である場合、ステアリングホイール11に対してハンズオン状態であると判定し、加算値Itが第四閾値未満である場合、ハンズオフ状態であると判定する。第四閾値は、0超1以下の正の値である。
なお、統合判定部2512cは、時間積分する際、加算区間tに含まれる複数の第一判定値及び第二判定値の和の時間に対する線形を推定し、推定された線形を示す関数を積分してもよく、加算区間tに含まれる複数の第一判定値及び第二判定値を単に加算してもよい。
次に、図6を参照しつつ、実施の形態2に係る接触状態検出装置200の接触状態の検出動作を説明する。図6は、実施の形態2に係る接触状態検出装置200の接触状態の検出動作の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS21において、第一判定部512aは、トルクセンサ21及び回転角センサ22から、トルク及び操舵角の検出値を取得する。次いで、ステップS22において、第二判定部512bは、接触センサ23から、ステアリングホイール11への接触の有無の検出結果を取得する。
次いで、ステップS23において、第一判定部512aの推定部512dは、ステップS1で取得されたトルク及び操舵角の検出値を用いて、ドライバトルクを算出する。次いで、ステップS24において、第一判定部512aは、ドライバトルクがハンズオン状態に対応するか否かを判定する。第一判定部512aは、対応する場合、出力値「1」を重み付加部2512eに出力し、対応しない場合、出力値「0」を重み付加部2512eに出力する。
次いでステップS25において、第二判定部512bは、ステアリングホイール11への接触がハンズオン状態に対応するか否か、つまり接触の有無を判定し、接触が有る場合、出力値「1」を重み付加部2512eに出力し、接触がない場合、出力値「0」を重み付加部2512eに出力する。
次いで、ステップS26において、重み付加部2512eは、第一判定部512a及び第二判定部512bから取得された出力値それぞれに、重み値を適用し、当該重み値を第一判定値及び第二判定値として統合判定部2512cに出力する。具体的には、重み付加部2512eは、下記の表1に示すような第一判定値及び第二判定値を出力する。
Figure 0007155682000001
次いで、ステップS27において、重み付加部2512eは、記憶部513を参照することによって、上記ステップS26よりも過去に取得された第一判定値及び第二判定値を取得し、式1に示すように加算区間tにわたって、上記ステップS26及び過去に取得された第一判定値及び第二判定値の和を時間積分する。そして、重み付加部2512eは、加算値Itを統合判定部2512cに出力する。
次いで、ステップS28において、統合判定部2512cは、加算値Itが第四閾値以上であるか否かを判定する。統合判定部2512cは、第四閾値以上である場合(ステップS28でYes)にステップS29に進み、第四閾値未満である場合(ステップS28でNo)にステップS30に進む。
ステップS29において、統合判定部2512cは、ステアリングホイール11に対する接触状態がハンズオン状態であると決定する。また、ステップS30において、統合判定部2512cは、ステアリングホイール11に対する接触状態がハンズオフ状態であると決定する。
実施の形態2に係る接触状態検出装置200のその他の構成及び動作は、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。また、実施の形態2に係る接触状態検出装置200によると、実施の形態1と同様の効果が得られる。
さらに、実施の形態2に係る接触状態検出装置200において、判定部512は、第一判定部512aの判定結果に重み付けをした第一判定値を算出し、第二判定部512bの判定結果に重み付けをした第二判定値を算出し、第一判定値及び第二判定値を用いて、ハンズオン状態又はハンズオフ状態を判定してもよい。
上記構成によると、第一判定部512a及び第二判定部512bの間において、ハンズオン状態及びハンズオフ状態の判定精度が異なり得る。第一判定値及び第二判定値における重み付けは、上記判定精度を反映することができる。例えば、判定精度が高いほど、重みを大きくしてもよい。これにより、判定部512の判定精度の向上が可能になる。
また、実施の形態2に係る接触状態検出装置200において、重み付けは、トルクセンサ21、回転角センサ22及び接触センサ23の検出結果の信頼性に対応してもよい。上記構成によると、第一判定値及び第二判定値の判定精度は、トルクセンサ21、回転角センサ22及び接触センサ23それぞれの特性、つまり検出結果の信頼性に起因し得る。よって、トルクセンサ21、回転角センサ22及び接触センサ23それぞれの特性に合わせた重み付けが可能になる。
また、実施の形態2に係る接触状態検出装置200は、第一判定値及び第二判定値を加算した加算結果を出力する加算部としての統合判定部2512cをさらに備え、判定部512は、加算結果に基づき、ハンズオン状態又はハンズオフ状態を判定してもよい。上記構成によると、判定部512の判定処理が簡易になる。
また、実施の形態2に係る接触状態検出装置200において、統合判定部2512cは、第一判定値及び第二判定値を加算し時間積分した加算結果を出力してもよい。上記構成によると、判定部512は、複数の第一判定値及び第二判定値の加算結果を用いて判定する。これにより、判定部512は、一度だけ得られた第一判定値及び第二判定値ではなく、時間積分の積分時間の間に得られた第一判定値及び第二判定値を用いて判定を行う。ハンズオン状態及びハンズオフ状態は、一瞬ではなく、ある程度の時間継続するため、判定部512は、高い精度でハンズオン状態及びハンズオフ状態を判定することができる。
また、実施の形態2に係る接触状態検出装置200において、統合判定部2512cは、加算結果を正規化して出力してもよい。上記構成によると、正規化された加算結果の絶対値は、0以上1以下の範囲に含まれる。よって、判定部512による加算結果の判定処理が簡易になる。
また、実施の形態2に係る接触状態検出装置200において、判定部512は、加算結果が閾値以上である場合、ハンズオン状態を判定し、加算結果が閾値未満である場合、ハンズオフ状態を判定してもよい。上記構成によると、判定部512による加算結果の判定処理が簡易になる。
なお、実施の形態2に係る接触状態検出装置200において、統合判定部2512cは、第一判定値及び第二判定値の和を時間積分した加算値Itに基づき、ハンズオン状態及びハンズオフ状態を判定したが、これに限定されない。
例えば、統合判定部2512cは、下記の式2に示すように、第一判定値及び第二判定値の和を単に加算した加算値に基づき、ハンズオン状態及びハンズオフ状態を判定してもよい。この場合も、統合判定部2512cは、加算値が閾値以上である場合、ハンズオン状態であると判定し、加算値が閾値未満である場合、ハンズオフ状態であると判定してもよい。
又は、統合判定部2512cは、第一判定部512aの判定結果から取得される1つの第一判定値α又はβと、第二判定部512bの判定結果から取得される1つの第二判定値γ又はδとの和に基づき、ハンズオン状態及びハンズオフ状態を判定してもよい。この場合も、統合判定部2512cは、第一判定値及び第二判定値の和「α-β+γ-δ」が閾値以上である場合、ハンズオン状態であると判定し、和が閾値未満である場合、ハンズオフ状態であると判定してもよい。なお、「α-β+γ-δ」において、取得されていない判定値は0である。この場合、本判定は、実施の形態1に適用することができる。α=1、β=0、γ=0及びδ=0とし、閾値を「1」とすることができる。
[実施の形態3]
実施の形態3に係る接触状態検出装置200の機能を示すブロック図を図7に示す。実施の形態3に係る接触状態検出装置200の動作の流れの特徴部分を図8に示す。
実施の形態3では、第一判定部512a、第二判定部512bの判定結果としてそれぞれ0から1の間の値が出力されるが、実施の形態2の様に、第一判定部512aが、ステアリングホイール11に対してハンズオン状態であると判定した場合、出力信号値「1」を出力し、ハンズオフ状態であると判定した場合、出力信号値「0」を出力し、第二判定部512bがステアリングホイール11に対して判ずON状態であると判定した場合、出力信号値「1」を出力し、ハンズオフ状態であると判定した場合、出力信号値「0」を出力するようにしてもよい。判定結果としてそれぞれ0から1の間の値が出力されるとは、例えば、接触センサーのアナログ出力値を正規化した場合や、推定されるドライバトルクを正規化した場合である。
ステップS26において、重み付け加算値を以下の式で演算する。
W(k)=HOD1・α-(1-HOD1)・β+HOD2・γ-(1-HOD2)・δ
ここで、
W(k):今回の演算タイミングでの重み付け加算値(今回値)
HOD1:第一判定部の判定結果
HOD2:第二判定部の判定結果
α:第一判定部のハンズオンの重み付け(0から1の値)
β:第一判定部のハンズオフの重み付け(0から1の値)
γ:第二判定部のハンズオンの重み付け(0から1の値)
δ:第二判定部のハンズオフの重み付け(0から1の値)
k:今回の演算タイミングを表す数値
ステップS27において、以下の式に従い積分する。
h(k)=h(k-1)+W(k)dt
dt=t(k)-t(k-1)
ここで、
h(k):加算後出力値(今回値)
h(k-1):加算後出力値(前回値、前回の演算タイミングでの加算後出力値)
dt=t(k)-t(k-1):積分刻み時間、t(k)はマイコン内部の計時カウンタの値を表す。
ステップS31からステップS35において、加算後出力値h(k)の値を0から1の範囲に制限する処理を行う。
ステップS31でh(k)が1以上なら(S31:Yes)、ステップS33でh(k)を1に設定する。ステップS31でh(k)が1より小さいなら(S31:No)、ステップS32に進む。ステップS32でh(k)が0以下なら(S32:Yes)、ステップs34でh(k)を0に設定する。ステップS32でh(k)が0よりも大きいなら(S32:No)、何もしない。一連の処理が終わるとステップS28へ進む。フローチャートのその他の部分は実施の形態2と同一である。実施の形態3では、重み付け加算値を積分し、その値に基づいてハンズオン状態、ハンズオフ状態を判定したが、積分をせず、重み付け加算値の和に基づいてハンズオン状態、ハンズオフ状態を判定しても良い。この場合、h(k)=h(k-1)+W(k)の式が用いられる。
このような実施の形態3は、実施の形態2と同様の効果が得られる。
[その他]
以上、本発明の1つ以上の態様に係る接触状態検出装置等について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の1つ以上の態様の範囲内に含まれてもよい。
例えば、実施の形態に係る接触状態検出装置は、操舵機構と転舵機構とが機械的に接続されている車両用操舵装置1に備えられたが、これに限定されない。接触状態検出装置を備える車両用操舵装置は、操舵機構と転舵機構とが機械的に接続されていないステア・バイ・ワイヤシステムを構成してもよい。さらに、車両用操舵装置は、左右独立操舵可能なステア・バイ・ワイヤシステムを構成してもよい。上記ステア・バイ・ワイヤシステムでは、左右の転舵輪それぞれの転舵機構は、互いに機械的に結合されておらず、操舵機構とも機械的に結合されていない。左右の転舵機構は、各転舵機構に設けられたアクチュエータによって動作する。
また、実施の形態に係る接触状態検出装置は、車両に搭載されたが、これに限定されず、操舵部材を備えるいかなる装置等に搭載されてもよい。例えば、接触状態検出装置は、船舶、又は航空機に搭載されてもよい。
また、上述したように、本発明の技術は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読取可能な記録ディスク等の記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えばCD-ROM等の不揮発性の記録媒体を含む。
例えば、上記実施の形態に含まれる各処理部は典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)として実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
なお、上記実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUなどのプロセッサ等のプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、上記構成要素の一部又は全部は、脱着可能なIC(Integrated Circuit)カード又は単体のモジュールから構成されてもよい。ICカード又はモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAM等から構成されるコンピュータシステムである。ICカード又はモジュールは、上記のLSI又はシステムLSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、ICカード又はモジュールは、その機能を達成する。これらICカード及びモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
また、本発明の接触状態検出方法は、例えば、車両用操舵装置の操舵部材への接触状態を検出する接触状態検出方法であって、前記操舵部材に発生するトルクを検出し、前記操舵部材の回転量を検出し、前記操舵部材への接触の有無を検出し、前記操舵部材のトルク、前記操舵部材の回転量及び前記操舵部材への接触の検出結果に基づき、前記操舵部材に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定する。このような接触状態検出方法は、MPU(Micro Processing Unit)及びCPUなどのプロセッサ、LSIなどの回路、ICカード又は単体のモジュール等によって、実現されてもよい。
さらに、本発明の技術は、ソフトウェアプログラム又はソフトウェアプログラムからなるデジタル信号によって実現されてもよく、プログラムが記録された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってもよい。例えば、このようなプログラムは、車両用操舵装置の操舵部材に発生するトルク値を取得し、前記操舵部材の回転量を取得し、前記操舵部材への接触の有無を示す接触情報を取得し、前記トルク値、前記回転量及び前記接触情報に基づき、前記操舵部材に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定することをコンピュータに実行させる。
また、上記で用いた序数、数量等の数字は、全て本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
また、ブロック図における機能ブロックの分割は一例であり、複数の機能ブロックを1つの機能ブロックとして実現したり、1つの機能ブロックを複数に分割したり、一部の機能を他の機能ブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数の機能ブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。
本発明に係る接触状態検出装置は、操舵部材を備える装置に有用である。
1 車両用操舵装置、5 ステアリングシャフト(操舵部材)、11 ステアリングホイール(操舵部材)、21 トルクセンサ(トルク検出部)、22 回転角センサ(回転量検出部)、23 接触センサ(接触検出部)、50 ECU、100,200 接触状態検出装置、501,2501 制御部、512,2512 判定部、512a 第一判定部、512b 第二判定部、512c,2512c 統合判定部(加算部)、512d 推定部、2512e 重み付け付加部、A 車両

Claims (11)

  1. 車両用操舵装置の操舵部材への接触状態を検出する接触状態検出装置であって、
    前記操舵部材に発生するトルクを検出するトルク検出部と、
    前記操舵部材の回転量を検出する回転量検出部と、
    前記操舵部材への接触の有無を検出する接触検出部と、
    前記トルク検出部、前記回転量検出部及び前記接触検出部の検出結果に基づき、前記操舵部材に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定する判定部と、を備え、
    前記判定部は、
    前記トルク検出部及び前記回転量検出部の検出結果に基づき、前記操舵部材に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定する第一判定部と、
    前記接触検出部の検出結果に基づき、前記操舵部材に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定する第二判定部と、
    前記第一判定部、及び前記第二判定部の判定結果を統合した判定結果である統合判定結果を出力する統合判定部と、を備え、
    前記統合判定部は、
    前記第二判定部の判定結果がハンズオフ状態である場合、ハンズオフ状態を統合判定結果とし、
    前記第二判定部の判定結果がハンズオン状態であり且つ前記第一判定部の判定結果がハンズオフ状態である場合、ハンズオフ状態を統合判定結果とし、
    前記第一判定部及び前記第二判定部の判定結果がハンズオン状態である場合、ハンズオン状態を統合判定結果とする
    接触状態検出装置。
  2. 前記第一判定部は、前記トルク検出部及び前記回転量検出部の検出結果に基づき、運転者によって前記操舵部材に加えられるドライバトルクを推定する推定部を含み、
    前記第一判定部は、前記推定部の推定結果に基づき、前記操舵部材に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを判定する
    請求項に記載の接触状態検出装置。
  3. 前記判定部は、前記第一判定部及び前記第二判定部の一方の判定結果に応じて、前記ハンズオン状態を判定し、前記第一判定部及び前記第二判定部の他方の判定結果に応じて、前記ハンズオフ状態を判定する
    請求項またはに記載の接触状態検出装置。
  4. 前記判定部は、前記第一判定部の判定結果に重み付けをした第一判定値を算出し、且つ、前記第二判定部の判定結果に重み付けをした第二判定値を算出し、前記第一判定値及び前記第二判定値を用いて、前記ハンズオン状態又は前記ハンズオフ状態を判定する
    請求項のいずれか一項に記載の接触状態検出装置。
  5. 前記重み付けは、前記トルク検出部、前記回転量検出部及び前記接触検出部の検出結果の信頼性に対応する
    請求項に記載の接触状態検出装置。
  6. 前記第一判定値及び前記第二判定値を加算した加算結果を出力する加算部をさらに備え、
    前記判定部は、前記加算結果に基づき、前記ハンズオン状態又は前記ハンズオフ状態を判定する
    請求項またはに記載の接触状態検出装置。
  7. 前記加算部は、前記第一判定値及び前記第二判定値を加算し時間積分した加算結果を出力する
    請求項に記載の接触状態検出装置。
  8. 前記加算部は、前記加算結果を正規化して出力する
    請求項またはに記載の接触状態検出装置。
  9. 前記判定部は、前記加算結果が閾値以上である場合、前記ハンズオン状態を判定し、前記加算結果が前記閾値未満である場合、前記ハンズオフ状態を判定する
    請求項のいずれか一項に記載の接触状態検出装置。
  10. 車両用操舵装置の操舵部材への接触状態を検出する接触状態検出方法であって、
    前記操舵部材に発生するトルクを検出し、
    前記操舵部材の回転量を検出し、
    前記操舵部材への接触の有無を検出し、
    前記操舵部材のトルク及び前記操舵部材の回転量に基づき、前記操舵部材に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを第一判定部が判定し、
    前記操舵部材への接触の検出結果に基づき、前記操舵部材に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを第二判定部が判定し、
    前記第二判定部の判定結果がハンズオフ状態である場合、ハンズオフ状態を統合判定結果とし、
    前記第二判定部の判定結果がハンズオン状態であり且つ前記第一判定部の判定結果がハンズオフ状態である場合、ハンズオフ状態を統合判定結果とし、
    前記第一判定部及び前記第二判定部の判定結果がハンズオン状態である場合、ハンズオン状態を統合判定結果とする
    接触状態検出方法。
  11. 車両用操舵装置の操舵部材に発生するトルク値を取得し、
    前記操舵部材の回転量を取得し、
    前記操舵部材への接触の有無を示す接触情報を取得し、
    前記操舵部材のトルク値及び前記操舵部材の回転量に基づき、前記操舵部材に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを第一判定部が判定し、
    前記接触情報に基づき、前記操舵部材に対してハンズオン状態であるかハンズオフ状態であるかを第二判定部が判定し、
    前記第二判定部の判定結果がハンズオフ状態である場合、ハンズオフ状態を統合判定結果とし、
    前記第二判定部の判定結果がハンズオン状態であり且つ前記第一判定部の判定結果がハンズオフ状態である場合、ハンズオフ状態を統合判定結果とし、
    前記第一判定部及び前記第二判定部の判定結果がハンズオン状態である場合、ハンズオン状態を統合判定結果とする
    ことをコンピュータに実行させるプログラム。
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