特許文献1及び2に記載された電子機器においては、第1モジュールと第2モジュールとの間に、製造公差の吸収等の目的でクリアランスが設けられている。このようなクリアランスは、耐振性に悪影響を与え得る。
そこで、本開示は、簡単な構成で耐振性を向上させた電子機器を提供することを目的とする。
幾つかの実施形態に係る電子機器は、モジュールを接続するための少なくとも第1コネクタと第2コネクタとを有するベースモジュールと、前記第1コネクタに着脱可能に嵌合接続された、第1表面を有する第1モジュールと、前記第2コネクタに着脱可能に嵌合接続された、前記第1表面と対向する第2表面を有し、前記第1モジュールと隣接する第2モジュールと、前記第1表面と前記第2表面との間のクリアランスに配置された充填材と、を備え、前記充填材は、前記第1表面の少なくとも一部及び前記第2表面の少なくとも一部に密接配置され、前記第1モジュールと前記第2モジュールとを固定することを特徴とする。このような構成によれば、充填材を介して第1モジュールと第2モジュールとが互いに支持するように固定されるので、剛性が高まり、耐振性が向上する。
一実施形態において、前記第1モジュールは、互いに反対側に位置する一端及び他端を有するとともに前記第1コネクタに着脱可能に嵌合接続されたコネクタが配置された接続面を有し、前記ベースモジュールは、前記接続面の前記一端を係止した係止部と、前記接続面の前記一端を前記係止部に係止した状態で前記第1モジュールを回動させることで着脱可能に、前記接続面の前記他端に嵌合した嵌合部と、を有してもよい。このような構成によれば、簡易な操作で、第1モジュールをベースモジュールに嵌合させることができる。
一実施形態において、前記第1モジュールの前記第1表面及び前記接続面は、それぞれ鉛直方向に沿う平面であってもよい。このような構成によれば、第1モジュールのベースモジュールへの着脱の操作性を向上させることができる。
一実施形態において、前前記第1モジュールは、前記第1コネクタに着脱可能に嵌合接続されたコネクタを有する一端及び当該一端の反対側に位置する他端を有する回路基板と、前記回路基板の前記他端を露出させる開口を有するとともに前記回路基板が取り付けられたケースと、前記ケースに取り付けられたカバーと、前記カバーと前記回路基板の前記他端との間のクリアランスに配置された他の充填材とを有してもよい。このような構成によれば、他の充填材を介してカバーと回路基板とが互いに支持することができるので、剛性が高まり、耐振性が向上する。
一実施形態において、前記ケースは直方体形状であってもよい。このような構成によれば、ケース設置時の安定性が向上する。
一実施形態において、前記ケースは扁平形状であってもよい。このような構成によれば、ケースを省スペース化できる。
一実施形態において、前記他の充填材は、弾性体であってもよい。このような構成によれば、当該他の充填材がカバーと回路基板との間で圧縮されることによって様々な大きさのクリアランスを塞ぎ、カバーと回路基板との間で荷重を伝達可能にすることができるので、耐振性が一層向上する。
一実施形態において、前記他の充填材は、防振性を有していてもよい。このような構成によれば、カバーと回路基板との間の振動を当該他の充填材によって減衰させることができるので、耐震性が一層向上する。
一実施形態において、前記他の充填材は、ゴム、スポンジ又はジェル状物質を含んでもよい。
一実施形態において、前記充填材は、前記第1モジュールの前記第1表面と前記第2モジュールの前記第2表面との一方に固着されるとともに、前記第1モジュールの前記第1表面と前記第2モジュールの前記第2表面との他方に対して摺動可能であってもよい。このような構成によれば、第1表面と第2表面との一方が他方に沿う方向に移動するようにして、第1モジュール及び第2モジュールの少なくとも一方をベースモジュールに着脱する場合、当該モジュールをベースモジュールにスムーズに着脱することができる。
一実施形態において、前記第1モジュールは、前記第1表面に配置された中継コネクタを有し、前記第2モジュールは、前記第2表面に配置され、前記第1モジュールの前記中継コネクタに電気接続された中継コネクタを有していてもよい。このような構成によれば、中継コネクタによって第1モジュールと第2モジュールとの間の支持を高めることができ、耐振性を向上できる。
一実施形態において、前記充填材は、弾性体であってもよい。このような構成によれば、当該充填材が第1モジュールと第2モジュールとの間で圧縮されることによって様々な大きさのクリアランスを塞ぎ、第1モジュールと第2モジュールとの間で荷重を伝達可能にすることができるので、耐振性が一層向上する。
一実施形態において、前記充填材は、防振性を有していてもよい。このような構成によれば、第1モジュールと第2モジュールとの間の振動を当該充填材によって減衰させることができるので、耐震性が一層向上する。
一実施形態において、前記充填材は、ゴム、スポンジ又はジェル状物質を含んでもよい。
一実施形態において、前記電子機器は、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)であってもよい。
幾つかの実施形態に係る電子機器用のモジュールは、コネクタを有する一端及び当該一端の反対側に位置する他端を有する回路基板と、前記回路基板の前記他端を露出させる開口を有するとともに前記回路基板が取り付けられたケースと、前記ケースに取り付けられたカバーと、前記カバーと前記回路基板の前記他端との間のクリアランスに配置された充填材とを備える。このような構成によれば、当該充填材を介してカバーと回路基板とが互いに支持することができるので、剛性が高まり、耐振性が向上する。
本開示によれば、簡単な構成で耐振性を向上させた電子機器を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して例示説明する。各図において共通の要素には、同一の符号を付している。なお、本明細書において、鉛直方向とは、電子機器1の使用状態における鉛直の方向を意味し、図1等における上下に沿う方向である。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子機器1を示す斜視図である。図2は、電子機器1を示す正面図である。図3は、電子機器1を分解して示す図である。図1~図3に示すように、電子機器1は、ベースモジュール10と、第1モジュール30と、第2モジュール50と、を備える。
電子機器1は、例えば、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)等のモジュール型の制御機器(ルーター、サーバー、HUB等)である。制御機器は、例えば、海底(Subsea)に設置して使用される、Subsea Electronic Module(SEM)の一部として用いることができる。
図3に示すように、ベースモジュール10は、例えば、第1モジュール30又は第2モジュール50等のモジュールを接続するための少なくとも第1コネクタ11と第2コネクタ12とを有する。第1コネクタ11は、後述する第1モジュール30のコネクタ31に嵌合接続されている。第2コネクタ12は、後述する第2モジュール50のコネクタ51に嵌合接続されている。本実施形態では、ベースモジュール10は平板状であり、第1コネクタ11及び第2コネクタ12は、ベースモジュール10の一方の面に配置されている。第1コネクタ11は、第1モジュール30を着脱可能である。第2コネクタ12は、第2モジュール50を着脱可能である。ベースモジュール10の第1コネクタ11は、第1モジュール30のコネクタ31に嵌合接続されるとともに、電気接続されていてもよい。ベースモジュール10の第2コネクタ12は、第2モジュール50のコネクタ51に嵌合接続されるとともに、電気接続されていてもよい。この場合、ベースモジュール10は、第1コネクタ11及び第2コネクタ12を介して、第1モジュール30及び第2モジュール50を電気的に接続することができる。
第1モジュール30は、電子機器1において所定の機能を発揮するモジュールである。本実施形態では、第1モジュール30は、電子機器1に電力を供給する電源モジュールで構成される。図1~図3に示すように、第1モジュール30は、ベースモジュール10の第1コネクタ11に嵌合接続可能なコネクタ31と、第1表面32と、を有する。また、第1モジュール30は、コネクタ31が配置された接続面33を有する。接続面33は、互いに反対側に位置する一端34(図3における下端)及び他端35(図3における上端)を有する。
第1モジュール30の形状は、後述するケース44(図6参照)の形状に依存し、本実施形態では、扁平な直方体形状である。第1表面32及び接続面33は、直方体において互いに隣接する平面を構成し、第1表面32の面積の方が、接続面33の面積よりも大きい。
第2モジュール50は、電子機器1において所定の機能を発揮するモジュールである。本実施形態では、第2モジュール50は、演算処理を実行するCPUモジュールで構成される。図1~図3に示すように、第2モジュール50は、ベースモジュール10の第2コネクタ12に嵌合接続可能なコネクタ51と、第1モジュール30の第1表面32と対向する第2表面52と、を有する。また、第2モジュール50は、第1モジュール30と同様に、コネクタ51が配置された接続面53を有する。第2モジュール50の形状及び寸法は、第1モジュール30の形状及び寸法と略同一である。すなわち、本実施形態では、第2モジュール50の形状は扁平な直方体形状であり、第2表面52及び接続面53は、直方体において互いに隣接する平面を構成し、第2表面52の面積の方が、接続面53の面積よりも大きい。また、第1モジュール30の第1表面32の面積と、第2モジュール50の第2表面52の面積と、は略等しい。第1モジュール30の接続面33の面積と、第2モジュール50の接続面53の面積と、は略等しい。第1表面32と第2表面52とは、互いに略平行な面である。
図4は、電子機器1の第1モジュール30の着脱機構の一例を示す斜視図である。図4に示すように、本実施形態のベースモジュール10は、第1モジュール30の接続面33の一端34を係止した係止部13と、嵌合部14と、を有する。図3及び図4に示すように、嵌合部14は、接続面33の一端34を係止部13に係止した状態で第1モジュール30を回動させることで着脱可能に、接続面33の他端35に嵌合する。第1モジュール30を回動させる方向は、第1表面32が第2表面52に沿う方向である。このように、ベースモジュール10は、第1モジュール30を嵌合により固定する。
本実施形態のベースモジュール10は、第2モジュール50を、第1モジュール30と同様に、嵌合により固定する。すなわち、図3に示したように、本実施形態のベースモジュール10は、第2モジュール50の接続面53の一端54を係止した係止部13aと、嵌合部14aと、を有する。嵌合部14aは、接続面53の一端54を係止部13aに係止した状態で第2モジュール50を回動させることで着脱可能に、接続面53の他端55に嵌合する。第2モジュール50を回動させる方向は、第2表面52が第1表面32に沿う方向である。
本実施形態の電子機器1においては、第1モジュール30及び第2モジュール50のベースモジュール10への着脱がスムーズに行えるように、第1モジュール30と第2モジュール50とが接触しないように設計される。すなわち、図2に示すように、第1モジュール30の第1表面32と、第2モジュール50の第2表面52と、の間には、クリアランスC1が形成される。クリアランスC1は、例えば約0.3mmである。
このように、第1表面32と第2表面52との間にクリアランスC1が形成される場合、第1モジュール30と第2モジュール50との間に可動範囲が生じる。そのため、電子機器1に大きな振動や衝撃等の外力が加えられると、共振が生じた場合などにがたつきが生じ、故障等の原因となり得る。そこで、本実施形態の電子機器1は、後述する第1充填材91をクリアランスC1に配置することで、耐振性を向上させることを可能とした。
図5は、電子機器1を、第1モジュール30を脱離して示す斜視図である。図5に示すように、電子機器1は、クリアランスC1(図2参照)に配置された、第1充填材91をさらに備える。第1充填材91は、クリアランスC1を塞ぐ(充填する)ように配置されている。詳細には、第1充填材91は、第1モジュール30の第1表面32の少なくとも一部及び第2モジュール50の第2表面52の少なくとも一部に密接配置され、第1モジュール30と第2モジュール50とを固定する。このような構成によれば、第1充填材91を介して第1モジュール30と第2モジュール50とが互いに支持するように固定されるので、剛性が高まり、耐振性が向上する。本実施形態の第1充填材91は、第2モジュール50の第2表面52に固着されている。第1充填材91は、第2表面52に替えて、第1表面32に固着されていてもよい。
第1充填材91の材料は、例えば弾性体である。弾性体としては、例えば、ゴム、スポンジ、又はジェル状物質等が挙げられる。第1充填材91は、材料として弾性体を用いる場合、自然状態で、クリアランスC1よりも大きい厚みを有することが好ましく、第1モジュール30と第2モジュール50との間で圧縮率が20%~30%程度となるように圧縮されることが好ましい。第1充填材91は、材料として弾性体を用いる場合、自然状態で、例えば約0.5mmの厚みを有してもよい。このような構成によれば、第1充填材91が第1モジュール30と第2モジュール50との間で圧縮されることによって、様々な大きさのクリアランスC1を塞ぎ、第1モジュール30と第2モジュール50との間で荷重を伝達可能にすることができるので、耐振性が一層向上する。ここで、第1充填材91の復元力は、ベースモジュール10が第1モジュール30及び第2モジュール50を嵌合により固定する力よりも十分に小さい。そのため、第1充填材91の復元力によっても、第1モジュール30の第1表面32と第2モジュール50の第2表面52との間の距離はほとんど変化しない。
第1充填材91は、防振性を有していてもよい。このような構成によれば、第1モジュール30と第2モジュール50との間の振動を第1充填材91によって減衰させることができるので、耐震性が一層向上する。
図4に示したように、第1表面32が第2表面52に沿う方向に移動するようにして、第1モジュール30をベースモジュール10に着脱する場合、第2表面52に固着された第1充填材91が第1モジュール30の第1表面32に接触する。従って、このように着脱する場合には、第1モジュール30の第1表面32は、第1充填材91に対して摺動可能であることが好ましい。このような構成によれば、第1モジュール30をベースモジュール10にスムーズに着脱することができる。第1表面32が第1充填材91に対して摺動可能な構成としては、例えば、第1充填材91の少なくとも表面を潤滑性物質とした構成、第1表面32及び/又は第1充填材91の表面に潤滑油やグリース等の潤滑材を付与した構成等が挙げられる。第1充填材91を、第2表面52ではなく、第1表面32に固着された構成とする場合には、第1充填材91は、第2表面52に対して摺動可能であることが好ましい。
第1充填材91は、第1表面32と第2表面52との両方に固着される構成であってもよい。第1充填材91が第1表面32と第2表面52との両方に固着される構成としては、例えば第1充填材91をジェル状物質とした構成が挙げられる。第1充填材91が第1表面32と第2表面52との両方に固着される場合、第1モジュール30と第2モジュール50とは互いに摺動することができないため、第1モジュール30と第2モジュール50とを個別にベースモジュール10に嵌合させることができない。この場合、例えば、第1充填材91を介して第1モジュール30の第1表面32と第2モジュール50の第2表面52とを貼り合わせた状態で、第1モジュール30と第2モジュール50とを一体的に、ベースモジュール10に嵌合させればよい。このような構成であれば、ベースモジュール10に嵌合させた後の第1モジュール30及び第2モジュール50が、第1表面32及び第2表面52に沿って相互に移動することが抑制される。
図5に示すように、本実施形態の第1充填材91は、第2モジュール50の第2表面52の略全面に亘って配置されている。このような構成によれば、第1表面32及び第2表面52の略全面に亘って、第1充填材91を介して第1モジュール30と第2モジュール50とが互いに支持することができるので、より一層、剛性が高まる。第1充填材91は、少なくとも、第2表面52の四隅のうち、接続面53側とは反対側に位置する2つの隅部(図5の右上及び右下の各隅部)の近傍に配置されることが好ましい。このような構成によれば、ベースモジュール10によって固定される接続面53側から離れた、振動による変位が大きくなりやすい位置に第1充填材91を配置して、効率的に耐振性を向上させることができる。
図6は、第1モジュール30を分解して示す斜視図である。図6に示すように、第1モジュール30は、回路基板40と、ケース44と、カバー47と、を有する。回路基板40は、平板状であり、コネクタ31を有する一端41及び当該一端41の反対側に位置する他端42を有する。本実施形態の回路基板40は、長手方向が鉛直方向に沿う向きで使用される。
ケース44は、回路基板40の他端42を露出させる開口45を有するとともに回路基板40が取り付けられている。詳細には、ケース44は、回路基板40の移動を規制する規制部46を有する。本実施形態のケース44は、扁平な直方体形状である。ケース44は、開口45の長手方向が鉛直方向に沿い、短手方向が水平方向に沿う向きで使用される。カバー47は、回路基板40がケース44内で固定された状態で、ケース44に取り付けられる。
本実施形態の第1モジュール30においては、カバー47と回路基板40の他端42との間には、製造公差等を考慮して、クリアランス(以下、適宜「ケース内クリアランス」とも記載する。)が形成される。ケース内クリアランスは、例えば約0.2~0.3mmである。
このように、カバー47と回路基板40の他端42との間にケース内クリアランスが形成される場合、カバー47と回路基板40の他端42との間において、回路基板40の可動範囲が生じる。そのため、第1モジュール30に大きな振動や衝撃等の外力が加えられると、がたつきが生じ、故障等の原因となり得る。そこで、本実施形態の第1モジュール30は、後述する第2充填材92(図7参照)をケース内クリアランスに配置することで、耐振性を向上させることを可能とした。
図7は、カバー47が取り外された第1モジュール30の接続面33側からの斜視図である。図7に示すように、カバー47と、回路基板40の他端42(図6参照)と、の間のクリアランスに配置された第2充填材92をさらに有する。このような構成によれば、第2充填材92を介してカバー47と回路基板40とが互いに支持することができるので、剛性が高まり、耐振性が向上する。本実施形態の第2充填材92は、カバー47の裏面48に固着されている。
第2充填材92の材料は、例えば弾性体である。弾性体としては、例えば、ゴム、スポンジ、又はジェル状物質等が挙げられる。第2充填材92は、材料として弾性体を用いる場合、自然状態で、ケース内クリアランスよりも大きい厚みを有することが好ましく、カバー47と回路基板40との間で圧縮率が20%~30%程度となるように圧縮されることが好ましい。第2充填材92は、材料として弾性体を用いる場合、自然状態で、例えば約0.5mmの厚みを有してもよい。このような構成によれば、第2充填材92がカバー47と回路基板40との間で圧縮されることによって、様々な大きさのケース内クリアランスを塞ぎ、カバー47と回路基板40との間で荷重を伝達可能にすることができるので、耐振性が一層向上する。
図7に示すように、本実施形態の第2充填材92は、鉛直方向、すなわち回路基板40の長手方向に沿って延在するように配置されている。また、第2充填材92は、上端及び下端それぞれにおいて水平方向に延在するように配置されている。これにより、第2充填材92は、カバー47の裏面48に安定的に固着される。
上述の通り、図6及び図7を参照して、第1モジュール30の構成を説明したが、第2モジュール50も第1モジュール30と同様に構成される。すなわち、第2モジュール50は、第1モジュール30と同様に、回路基板と、ケースと、カバーと、を有する。また、第2モジュール50においても、カバーと回路基板との間にケース内クリアランスが形成される。従って、第2モジュール50は、第1モジュール30と同様に、ケース内クリアランスに配置された第2充填材を有することが好ましい。
本実施形態の電子機器1は、ベースモジュール10に接続されるモジュールとして、第1モジュール30及び第2モジュール50だけでなく他のモジュール70も備えている。しかし、このような他のモジュール70を備えていなくてもよい。電子機器1がベースモジュール10に接続されるモジュールを3つ以上備える場合、これら3つ以上のモジュールのうち、ベースモジュール10に隣接して接続される任意の2つのモジュールが、上述の第1モジュール30及び第2モジュール50を構成してもよい。
本実施形態の電子機器1を用いて、耐振動・耐衝撃の評価試験を行った。その結果、下記の製品の耐振動・耐衝撃の外部仕様に対して、数倍の負荷を与えた下記の評価試験(ISO 13628に準拠)に合格することができた。製品の外部仕様は、振動が、周波数範囲10Hz~57Hz、振幅±0.075mm;周波数範囲57Hz~150Hz、加速度1Gであり、衝撃が、加速度15G、作用時間13ms、半サイン波波形であった。評価試験の条件は、振動が、周波数範囲5Hz~25Hz、振幅±2mm;周波数範囲25Hz~1000Hz、加速度5Gであり、衝撃が、加速度30G、作用時間13ms、半サイン波波形であった。このように、本実施形態の電子機器1を用いれば、耐振動・耐衝撃の規格を満たすために金属製の筐体等の専用部品を設計する必要がなく、通常使用される樹脂製の筐体等を使用することができる。
図8は、第1モジュール30の変形例としての第1モジュール30a、及び第2モジュール50の変形例としての第2モジュール50a、を示す図である。図8に示すように、第1モジュール30aは、第1表面32に配置された中継コネクタ36を有している。また、第2モジュール50aは、第2表面52に配置された中継コネクタ56を有している。中継コネクタ56は、第1モジュール30aの中継コネクタ36に電気接続されている。このような構成によれば、中継コネクタ36及び中継コネクタ56によって、第1モジュール30aと第2モジュール50aとの間の支持を高めることができ、耐振性を向上できる。また、中継コネクタ36及び中継コネクタ56によって、第1モジュール30aと第2モジュール50aとが、ベースモジュール10を介さずとも直接電気接続可能となる。図8に示す例では、さらに、第1表面32には複数の連結孔37が配置され、第2表面52には複数の連結孔37に挿入された連結突起57が配置されている。連結孔37と連結突起57との連結により、第1モジュール30aと第2モジュール50aとの接続状態がより安定化される。
第1モジュール30aと第2モジュール50aとが接続された状態においても、上記実施形態と同様に、第1表面32と第2表面52との間には、クリアランスが形成される。当該クリアランスは、例えば約0.3mmである。そこで、本例においても、当該クリアランスに配置された第1充填材91aを用いることが好ましい。第1充填材91aは、当該クリアランスを塞ぐ(充填する)ように配置されることが好ましい。詳細には、第1充填材91aは、第1モジュール30aの第1表面32の少なくとも一部及び第2モジュール50aの第2表面52の少なくとも一部に密接配置され、第1モジュール30aと第2モジュール50aとを固定することが好ましい。このような構成によれば、第1充填材91aを介して第1モジュール30aと第2モジュール50aとが互いに支持するように固定されるので、剛性が高まり、耐振性が向上する。図8に示すように、本例の第1充填材91aは、第2表面52に固着されている。具体的に、第1充填材91aは、中継コネクタ56及び連結突起57を避けるようにして、第2表面52上に配置されている。第1充填材91aは、第2表面52に替えて、第1表面32に固着されていてもよい。
第1充填材91aの材料は、例えば弾性体である。弾性体としては、例えば、ゴム、スポンジ、又はジェル状物質等が挙げられる。第1充填材91aは、材料として弾性体を用いる場合、自然状態で、クリアランスよりも大きい厚み、例えば約0.5mm、を有することが好ましい。このような構成によれば、第1充填材91aが第1モジュール30aと第2モジュール50aとの間で圧縮されることによって、様々な大きさのクリアランスを塞ぎ、第1モジュール30aと第2モジュール50aとの間で荷重を伝達可能にすることができるので、耐振性が一層向上する。
第1モジュール30a及び第2モジュール50aは、第1充填材91aを介して互いに接続された状態で、第1モジュール30aと第2モジュール50aとを一体的に、ベースモジュール10(図1等参照)に嵌合させて接続する。従って、第1充填材91aは、第1表面32と第2表面52との両方に固着される構成であることが好ましい。第1充填材91aが第1表面32と第2表面52との両方に固着される構成としては、例えば第1充填材91aをジェル状物質とした構成が挙げられる。このような構成であれば、ベースモジュール10に嵌合させた後の第1モジュール30a及び第2モジュール50aが、第1表面32及び第2表面52に沿って相互に移動することが抑制される。第1モジュール30a及び第2モジュール50aのその他の構成は、上記実施形態の第1モジュール30及び第2モジュール50とそれぞれ同様であるので、説明を省略する。
本開示は、上述した各実施形態で特定された構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した内容を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。