JP7163866B2 - 中空容器の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の第一実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。第一実施形態に係る中空容器の製造方法は、準備工程と、突合せ工程と、接合工程とを行う。図5に示すように、本実施形態では、第一金属部材1と第二金属部材2とを摩擦攪拌接合して中空容器100を製造する。
以下の説明における「外面」とは、「内面」の反対側の面を言う。また、以下の説明における「外周面」とは、「内周面」の反対側の面を言う。また、「表面」とは、「裏面」の反対側の面を言う。
第一金属部材1及び第二金属部材2は、四角形の板状の金属部材である。第一金属部材1及び第二金属部材2の板厚は同一である。第一金属部材1及び第二金属部材2は、摩擦攪拌可能な金属であれば特に制限されないが、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金を用いる。第一金属部材1及び第二金属部材2は、本実施形態では、JISH5302 ADC12(Al-Si-Cu系)等のアルミニウム合金鋳造材を用いている。
第二金属部材2の内面2cの中央部には、四角形の底部2dと、底部2dの周縁部から立ち上がる角筒状の周壁部2eと、を備えた凹部2fが形成されている。
このように、端面1a及び端面2aは、周壁部1e,2eの内周面1h,2hから外周面1g,2gに向かうにつれて互いに離間するように傾斜した傾斜面になっている。周壁部1eの外周面1gに直交する仮想直交面に対して、端面1a,2aの傾斜角度は同一になっている。
本体部11は、外周面(表面)10aと、側面10b,10cと、内周面(裏面)10dを備えている。側面10b,10cは、外周面10aから離間するにつれて(内周面10dに向かうにつれて)互いに近接する傾斜面になっている。つまり、補助部材10の側面10b,10cは、外周面10a側から内周面10d側に向けて先細りとなる傾斜面になっている。側面10b,10cの傾斜角度は、それぞれ対向する端面1a,2aの傾斜角度と同一になっている。
突起部12は、本体部11の内周面(裏面)10dよりも幅広となる断面矩形状を呈する。突起部12は、補助部材10の周方向に一定の形状で形成されている。
第一金属部材1の端面1aと、補助部材10の側面10bとが概ね面接触するように突き合わされて突合せ部J1が形成される。第二金属部材2の端面2aと、補助部材10の側面10cとが概ね面接触するように突き合わされて突合せ部J2が形成される。補助部材10の外周面(表面)10aは、第一金属部材1の外周面1g及び第二金属部材2の外周面2gと面一になる。補助部材10の内周面10dは、第一金属部材1の内周面1h及び第二金属部材2の内周面2hと面一になる。また、突起部12は、第一金属部材1の内周面1h及び第二金属部材2の内周面2hにそれぞれ係止される。
接合工程では、攪拌ピンF2の外周面を第一金属部材1の端面1a及び第二金属部材2の端面2aに接触させなくてもよいが、本実施形態では攪拌ピンF2の外周面を両端面1a,2aに僅かに接触させた状態で、補助部材10に沿って相対移動させる。攪拌ピンF2の外周面と、両端面1a,2aとの接触代は、例えば、1.0mm未満で適宜設定すればよい。
図5に示すように、回転ツールFを補助部材10に沿って相対移動させ、回転ツールFを第一金属部材1及び第二金属部材2の周壁部1e,2eの外周面を一周させる。このとき、接合工程の始端と終端とをオーバラップさせつつ、終了位置に達したら回転ツールFを補助部材10から離脱させる。以上により、突合せ部J1,J2が一つの工程で同時に摩擦攪拌接合される。回転ツールFの移動軌跡には塑性化領域Wが形成される。
第一金属部材1の周壁部1eと第二金属部材2の周壁部2eとを摩擦攪拌接合することで、第一金属部材1の凹部1fと第二金属部材2の凹部2fとが連結される。これにより、両凹部1f,2fによって形成された内部空間を有する中空容器100が形成される。
次に、本発明の第二実施形態に係る中空容器の製造方法について説明する。図6は、本発明の第二実施形態に係る中空容器の製造方法の突合せ工程を示す断面図である。
第二実施形態に係る中空容器の製造方法は、準備工程と、突合せ工程と、接合工程とを行う。第二実施形態では、補助部材10Aの形状が第一実施形態と主に相違する。本実施形態では、第一実施形態と相違する部分を中心に説明する。
接合工程では、第一実施形態と同様に、回転ツールFを用いて突合せ部J1,J2に対して摩擦攪拌接合を行う。
次に、本発明の第三実施形態に係る中空容器の製造方法について説明する。図7は、本発明の第三実施形態に係る中空容器の製造方法の突合せ工程を示す断面図である。図8は、本発明の第三実施形態に係る中空容器の製造方法の接合工程を示す断面図である。
第三実施形態に係る中空容器の製造方法では、準備工程と、突合せ工程と、接合工程とを行う。第三実施形態では、補助部材10Bの形状が第一実施形態と主に相違する。本実施形態では、第一実施形態と相違する部分を中心に説明する。
本体部11Bは、外周面(表面)10aと、側面10b,10cと、内周面(裏面)10dを備えている。側面10bは、外周面10aに対して垂直になっている。側面10cは、外周面10aから離間するにつれて先細りとなるように傾斜している。側面10cの傾斜角度は、第二金属部材2の端面2aの傾斜角度と同一である。突起部12は、第一実施形態と同一である。なお、第三実施形態の補助部材10Bにおいて突起部12を形成しなくてもよい。
また、第三実施形態では、攪拌ピンF2の回転中心軸Zを第二金属部材2側に傾斜させつつ、攪拌ピンF2の外周面を、第一金属部材1の端面1aと、第二金属部材2の端面2aとに僅かに接触させた状態で摩擦攪拌を行う。
なお、回転ツールFの傾斜角度は、適宜設定すればよいが、攪拌ピンF2の外周面と第一金属部材1Bの端面1aとが平行となるとともに、攪拌ピンF2の外周面と第二金属部材2の端面2aとが平行となるように設定することが好ましい。
次に、本発明の第四実施形態に係る中空容器の製造方法について説明する。図9は、本発明の第四実施形態に係る中空容器の製造方法の準備工程を示す斜視図である。図10は、第四実施形態に係る中空容器の製造方法の接合工程を示す断面図である。図11は、第四実施形態に係る中空容器の製造方法の接合工程を示す斜視図である。
第四実施形態に係る中空容器の製造方法では、準備工程と、突合せ工程と、接合工程とを行う。第四実施形態では、第一金属部材1C、第二金属部材2C及び補助部材10Cの形状が第一実施形態と主に相違する。本実施形態では、第一実施形態と相違する部分を中心に説明する。
第四実施形態の第二金属部材2Cの内面2cの中央部には、円形の底部2dと、底部2dの周縁部から立ち上がる円筒状の周壁部2eと、を備えた凹部2fが形成されている。
第四実施形態の補助部材10Cは、第一金属部材1Cと第二金属部材2Cとの間に介設される円形の枠状の部材である。
接合工程では、第一実施形態と概ね同じ要領で攪拌ピンF2のみを第一金属部材1C、第二金属部材2C及び補助部材10Cに接触させ、攪拌ピンF2の基端側は、第一金属部材1C及び第二金属部材2Cから露出した状態で摩擦攪拌を行う。そして、図11に示すように、回転ツールFを補助部材10Cに沿って相対移動させ、回転ツールFを第一金属部材1C及び第二金属部材2Cの周壁部1e,2eの外周面を一周させる。回転ツールFの移動軌跡には塑性化領域Wが形成される。
1B 第一金属部材(第三実施形態)
1C 第一金属部材(第四実施形態)
1a 端面(傾斜面)
2 第二金属部材
2C 第二金属部材(第四実施形態)
2a 端面(傾斜面)
10 補助部材
10a 外周面(表面)
10b 内周面(裏面)
10A 補助部材(第二実施形態)
10B 補助部材(第三実施形態)
10C 補助部材(第四実施形態)
12 突起部
J1 突合せ部
J2 突合せ部
F 回転ツール
F2 攪拌ピン
Claims (6)
- 先細りの攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて中空容器を製造する製造方法であって、
底部と該底部の周縁部から立ち上がる周壁部を備えた凹部を有する第一金属部材と、底部と該底部の周縁部から立ち上がる周壁部を備えた凹部を有する第二金属部材と、枠状の補助部材と、を準備する準備工程と、
前記第一金属部材の周壁部の端面と前記第二金属部材の周壁部の端面とを向き合せて、前記端面同士の隙間に前記補助部材を挟みこみ、前記第一金属部材の周壁部の端面と前記補助部材の一方の側面とを突合せて第一突合せ部を形成し、前記第二金属部材の周壁部の端面と前記補助部材の他方の側面とを突合せて第二突合せ部を形成する突合せ工程と、
回転する前記回転ツールを前記補助部材の表面のみから挿入するとともに、前記攪拌ピンのみを前記補助部材に接触させつつ、前記攪拌ピンの外周面を前記第一金属部材及び前記第二金属部材に僅かに接触させた状態で、前記第一突合せ部及び前記第二突合せ部に沿って前記回転ツールを相対移動させて前記第一金属部材と前記第二金属部材とを補助部材を介して接合する接合工程と、を含み、
前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材は、アルミニウム又はアルミニウム合金から形成され、前記第一金属部材及び前記第二金属部材は前記補助部材よりも硬度が高く、
前記第一金属部材及び前記第二金属部材のうち少なくとも一方は、前記周壁部の端面が外側に向けて傾斜する傾斜面を備え、前記補助部材は、少なくとも一方の側面に表面側から裏面側に向けて先細りとなる傾斜面を備える
ことを特徴とする中空容器の製造方法。 - 先細りの攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて中空容器を製造する製造方法であって、
底部と該底部の周縁部から立ち上がる周壁部を備えた凹部を有する第一金属部材と、底部と該底部の周縁部から立ち上がる周壁部を備えた凹部を有する第二金属部材と、枠状の補助部材と、を準備する準備工程と、
前記第一金属部材の周壁部の端面と前記第二金属部材の周壁部の端面とを向き合せて、前記端面同士の隙間に前記補助部材を挟みこみ、前記第一金属部材の周壁部の端面と前記補助部材の一方の側面とを突合せて第一突合せ部を形成し、前記第二金属部材の周壁部の端面と前記補助部材の他方の側面とを突合せて第二突合せ部を形成する突合せ工程と、
回転する前記回転ツールを前記補助部材の表面のみから挿入するとともに、前記攪拌ピンのみを前記補助部材に接触させつつ、前記攪拌ピンの外周面を前記第一金属部材及び前記第二金属部材に僅かに接触させた状態で、前記第一突合せ部及び前記第二突合せ部に沿って前記回転ツールを相対移動させて前記第一金属部材と前記第二金属部材とを補助部材を介して接合する接合工程と、を含み、
前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材は、アルミニウム又はアルミニウム合金から形成され、前記第一金属部材及び前記第二金属部材は前記補助部材よりも硬度が高く、
前記第一金属部材及び前記第二金属部材は、前記周壁部の端面が外側に向けて傾斜する傾斜面を備え、前記補助部材は、両方の側面に表面側から裏面側に向けて先細りとなる傾斜面を備える
ことを特徴とする中空容器の製造方法。 - 先細りの攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて中空容器を製造する製造方法であって、
底部と該底部の周縁部から立ち上がる周壁部を備えた凹部を有する第一金属部材と、底部と該底部の周縁部から立ち上がる周壁部を備えた凹部を有する第二金属部材と、枠状の補助部材と、を準備する準備工程と、
前記第一金属部材の周壁部の端面と前記第二金属部材の周壁部の端面とを向き合せて、前記端面同士の隙間に前記補助部材を挟みこみ、前記第一金属部材の周壁部の端面と前記補助部材の一方の側面とを突合せて第一突合せ部を形成し、前記第二金属部材の周壁部の端面と前記補助部材の他方の側面とを突合せて第二突合せ部を形成する突合せ工程と、
回転する前記回転ツールを前記補助部材の表面のみから挿入するとともに、前記攪拌ピンのみを前記補助部材に接触させつつ、前記攪拌ピンの外周面を前記第一金属部材及び前記第二金属部材に僅かに接触させた状態で、前記第一突合せ部及び前記第二突合せ部に沿って前記回転ツールを相対移動させて前記第一金属部材と前記第二金属部材とを補助部材を介して接合する接合工程と、を含み、
前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材は、アルミニウム又はアルミニウム合金から形成され、前記第一金属部材及び前記第二金属部材は前記補助部材よりも硬度が高く、
前記第一金属部材及び前記第二金属部材のうち少なくとも一方は、前記周壁部の端面が外側に向けて傾斜する傾斜面を備え、
前記補助部材は、少なくとも一方の側面に表面側から裏面側に向けて先細りとなる傾斜面を備えるとともに、裏面側に少なくとも一方の側面側に向けて広がる突起部を備える
ことを特徴とする中空容器の製造方法。 - 先細りの攪拌ピンを備えた回転ツールを用いて中空容器を製造する製造方法であって、
底部と該底部の周縁部から立ち上がる周壁部を備えた凹部を有する第一金属部材と、底部と該底部の周縁部から立ち上がる周壁部を備えた凹部を有する第二金属部材と、枠状の補助部材と、を準備する準備工程と、
前記第一金属部材の周壁部の端面と前記第二金属部材の周壁部の端面とを向き合せて、前記端面同士の隙間に前記補助部材を挟みこみ、前記第一金属部材の周壁部の端面と前記補助部材の一方の側面とを突合せて第一突合せ部を形成し、前記第二金属部材の周壁部の端面と前記補助部材の他方の側面とを突合せて第二突合せ部を形成する突合せ工程と、
回転する前記回転ツールを前記補助部材の表面のみから挿入するとともに、前記攪拌ピンのみを前記補助部材に接触させつつ、前記攪拌ピンの外周面を前記第一金属部材及び前記第二金属部材に僅かに接触させた状態で、前記第一突合せ部及び前記第二突合せ部に沿って前記回転ツールを相対移動させて前記第一金属部材と前記第二金属部材とを補助部材を介して接合する接合工程と、を含み、
前記第一金属部材、前記第二金属部材及び前記補助部材は、アルミニウム又はアルミニウム合金から形成され、前記第一金属部材及び前記第二金属部材は前記補助部材よりも硬度が高く、
前記第一金属部材及び前記第二金属部材は、前記周壁部の端面が外側に向けて傾斜する傾斜面を備え、
前記補助部材は、両方の側面に表面側から裏面側に向けて先細りとなる傾斜面を備えるとともに、裏面側に少なくとも一方の側面側に向けて広がる突起部を備える
ことを特徴とする中空容器の製造方法。 - 前記接合工程では、前記回転ツールを前記第一金属部材及び前記第二金属部材の周壁部の外周面を一周させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の中空容器の製造方法。
- 前記第一金属部材及び前記第二金属部材は鋳造材であり、前記補助部材は展伸材であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の中空容器の製造方法。
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