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JP7164082B2 - 手摺構造 - Google Patents
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Description

本発明は、建物内に設置される手摺構造に関する。
特許文献1の高齢者対応壁内手摺では、管柱と管柱又は通し柱との間において、廊下の壁内にくい込み手摺枠が埋め込まれて固定されている。また、くい込み手摺枠は、廊下側に開口されており、手摺は、くい込み手摺枠内に配置されて取り付けられている。
登録実用新案第3060123号公報
ところで、特許文献1では、くい込み手摺枠が、管柱と管柱又は通し柱との間に設けられている。このため、手摺は、管柱又は通し柱の部分において切り離されており、廊下を通る人は、管柱や通し柱の近傍(部分)を通る際に、手摺から手を離さなければならず改善の余地がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、通路の有効幅を狭めるのを抑制でき、構造柱部の部分などにおいて手摺が部分的に途切れてしまうことのない手摺構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の態様の手摺構造は、建物内部の通路に沿って立設されると共に、表面に壁面部材が配設され、構造柱部及び当該構造柱部の両側に設けられた非構造柱部を含んで構成された壁部と、前記非構造柱部側に設けられ、前記通路側へ開口されかつ通路に沿って延在された凹状の手摺収納部と、前記手摺収納部内に設けられた手摺本体部と、前記構造柱部側において前記壁面部材を切除した範囲に設けられ、双方の前記手摺本体部を繋ぐ手摺連結部と、を含む。
第1の態様の手摺構造では、建物内部の通路に沿って壁部が立設されており、壁部は、表面に壁面部材が配設され、構造柱部及び構造柱部を挟んだ両側に設けられた非構造柱部によって構成されている。壁部の非構造柱部側には、通路側に開口され、かつ通路に沿って延在された凹状の手摺収納部が設けられており、手摺収納部には、手摺本体部が設けられている。
また、壁部には、構造柱部側において壁面部材が切除されており、構造柱部側において壁面部材が切除された範囲に手摺連結部が設けられている。手摺連結部は、非構造柱部側の手摺本体部の双方に連結されている。
これにより、手摺は、手摺本体部と手摺連結部とが構造柱部分において途切れることなく通路に沿って連続されているので、通路を通る人に、通路の途中で手摺が途切れてしまうことによる不安が生じるのを抑制できる。また、壁部の構造柱部に対応する範囲では、壁面部材が切除されているので、手摺連結部を壁部側(構造柱部側)に寄せることができるので、壁面部材が切除されていない場合に比して、手摺が通路の有効幅を狭めてしまうのを抑制できる。
第2の態様の手摺構造は、第1の態様の手摺構造において、前記手摺連結部は、前記壁部の厚さ方向に沿う断面サイズが前記手摺本体部よりも小さくされている。
第2の態様の手摺構造では、壁部の厚さ方向において手摺本体部の断面サイズよりも手摺連結部の断面サイズが小さくされている。これにより、手摺連結部が通路側に突出するのを抑制できて、壁部の構造柱部側の部分において通路の有効幅が狭まるのを効果的に抑制できる。
第3の態様の手摺構造は、第1又は第2の態様の手摺構造において、前記手摺連結部は、前記手摺本体部の前記壁面部材からの前記通路側への突出部分が前記構造柱部側の前記壁面部材を切除した範囲に延伸された形状に形成されている。
第3の態様の手摺構造では、手摺連結部が手摺本体部の壁面部材からの通路側への突出部分を構造部側の壁面部材を切除した範囲に延伸された形状に形成されている。
これにより、手摺連結部が通路側に突出して通路の有効幅を狭めてしまうのをより効果的に抑制できる。また、手摺本体部と手摺連結部とが通路に沿って略直線状に連続するので、通路に沿って移動する人を適切に補助できる。
以上説明したように第1の態様の手摺構造によれば、構造柱部の部分において通路の有効幅が狭められるのを抑制でき、通路を通る人に、通路の途中で手摺が途切れてしまうことによる不安が生じるのを抑制できる、という効果が得られる。
第2の態様の手摺構造によれば、手摺連結部が通路の有効幅を狭めてしまうのを効果的に抑制できる、という効果が得られる。
第3の態様の手摺構造によれば、手摺本体部と手摺連結部とが通路に沿って略直線状になるので、構造柱部の部分において通路の有効幅が狭められるのをより効果的に抑制でき、通路に沿って移動する人を適切に補助できる、という効果が得られる。
本実施形態に係る手摺を示す斜視図である。 内壁部を上下方向に切断した断面図である。 内壁部を水平方向に切断した断面図である。 変形例に係る手摺を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
本実施形態に係る手摺構造は、建物内部の通路に沿って立設された壁部に適用される。建物としての住宅には、躯体が木造構造や鉄骨構造(軽量鉄骨構造)などがあり、鉄骨構造の躯体には、鉄骨軸組構造や鉄骨ラーメン構造などがある。鉄骨ラーメン構造の住宅には、各々が箱枠状に形成された複数の建物用ユニットが水平方向及び上下方向に配列された所謂ユニット式住宅がある。
ユニット式住宅に用いられる建物用ユニットは、四隅にフレーム支柱(鉄骨ポスト)が配置され、フレーム支柱の上部に天井フレームが接合され、下部に床フレームが接合されている。天井フレーム及び床フレームの各々は、桁側に対で配置された大梁(桁天井大梁及び桁床大梁)、及び妻側に対で配置された大梁(妻天井大梁及び妻床大梁)がフレーム支柱に接合され、桁側の大梁の間に複数の小梁(天井小梁及び床小梁)が接合される。これにより、建物用ユニットは、略梯子状に形成された天井フレーム及び床フレームがフレーム支柱により連結されて矩形箱枠状に形成されている。
ユニット式住宅では、互いに隣接する建物用ユニット同士が連結されて鉄骨ラーメン構造の躯体が構成されている。ユニット式住宅では、建物用ユニットのフレーム支柱により構造柱部が構成される。例えば、ユニット式住宅では、2つの建物用ユニットの連結部分において、接近配置された2本のフレーム支柱や、4つの建物用ユニットの連結部分において、接近配置された4本のフレーム支柱により1本の構造柱部が構成される。
また、住宅では、躯体の屋外側の面に外壁部が設けられ、住宅の外壁部に囲まれた内部には、間取り等に応じて仕切り壁などの内壁部が設けられている。構造柱部は、外壁部内や内壁部内に配置される。以下では、ユニット式住宅において、構造柱部が設けられた壁部として内壁部を例に、内壁部の手摺構造を説明する。
図1には、本実施形態に係る手摺10が斜視図にて示されている。また、図2には、手摺構造が適用された壁部としての内壁部12が上下方向に沿って切断した断面図(図1の2-2線に沿う断面図)にて示され、図3には、内壁部12が通路方向に切断した断面図(図1の3-3線に沿う断面図)にて示されている。
図1から図3に示すように、壁部としての内壁部12は、一方の面が廊下などの通路14に面し、他方の面が他の居室等の屋外以外の空間(以下、他室14Aという)に面している。これにより、内壁部12は、住宅の内部において通路14に沿って設置(立設)され、通路14と他室14Aとを区画する間仕切り(仕切り壁)の一部を形成している。
図3に示すように、内壁部12は、例えば、通路14に沿う方向(以下、通路方向という)の端部の各々に管柱(継手間柱)などの継柱部16(図3では、一方のみ図示。構造柱部でもよい)が配置されている。継柱部16は、例えば、開口枠又は建具枠等(図示省略)が取り付けられる部分となる。本実施形態において構造柱部には、躯体のみならず、継柱部16のように壁部の構成(例えば枠組み)に必要な柱部分が含まれる。
図3に示すように、内壁部12には、通路方向の中間部に構造柱部としての柱部20が配置されている。柱部20は、例えば、4つの建物用ユニットの連結部分とされており、柱部20は、各々が異なる建物用ユニットにおける4本のフレーム支柱(鉄骨ポスト)18が平面視縦横に所定間隔で近接集合されて形成されている。
柱部20は、隣接する建物用ユニットが互いに連結されることで、複数のフレーム支柱18が互いの上部側及び下部側において連結されて一体化されており、柱部20は、全体としての断面外形が略正方形状に形成されている。また、柱部20では、フレーム支柱18の各々の外側の面(柱部20の外周側の面)に下地材22が取り付けられている。下地材22は、例えば、厚さtが9mmの木製とされている。
図2及び図3に示すように、内壁部12には、通路14側及び他室14A側の各々に壁面部材24が配置されており、内壁部12は、通路14側の壁面部材24と他室14A側の壁面部材24とが所定間隔で配置されている。また、柱部20には、通路14側とは異なる面の各々に壁面部材24が配置されている。なお、以下の説明において壁面部材24を区別する場合、通路14側を壁面部材24A、他室14A側を壁面部材24B、及び柱部20の周囲(通路14側を除く)を壁面部材24Cという。
通路14側の壁面部材24Aは、柱部20部分において、ねじや釘等の留付具(図示省略)が用いられて下地材22に固定されている。また、柱部20の周囲の壁面部材24Cの各々は、留付具等によって下地材22に固定されている。これにより、柱部20は、全周が壁面部材24(24A、24C)によって囲われている。なお、壁面部材24(24A~24C)の表面は、化粧クロスなどの仕上げ材によって仕上げられている。
柱部20には、壁面部材24Cの通路14側部分に壁下地材としての野縁26が取り付けられている。また、内壁部12の継柱部16と柱部20との間の部分は、非構造柱部としての非柱部28とされている。なお、内壁部12には、非柱部28部分において間柱を形成する野縁(図示省略)が所定間隔で配置されてもよい。
内壁部12は、通路14側の壁面部材24A及び他室14A側の壁面部材24Bが各々柱部20の野縁26、継柱部16部分及び非柱部28の野縁に留付具等が用いられて固定されている。
野縁26は、例えば、厚さ寸法(内壁部12の幅方向に沿う寸法)が22mm、幅(内壁部12の厚さ方向に沿う寸法)が75mmの木製とされ、継柱部16は、例えば、2本の野縁26が重ねられた形状で形成されている。また、壁面部材24(24A~24C)には、所定厚さ(例えば、厚さt=12.5mm)の石膏ボード等が用いられている。これにより、内壁部12は、所定の厚さ寸法(壁面部材24A、24Bの表面間隔の寸法、例えば、厚さt=100mm)に形成されている。また、内壁部12の柱部20部分は、通路14側が非柱部28から連続された平面状にされ、他室14A側が非柱部28の間において他室14A内に突出されている。
一方、図1から図3に示すように、内壁部12には、手摺収納部30が設けられており、手摺収納部30は、柱部20を挟んだ両側の非柱部28の各々に配置されている。手摺収納部30には、各々が長尺平板状とされた上板32、底板34、奥板36及び斜板38が用いられており、手摺収納部30では、上板32、底板34、奥板36及び斜板38の各々の長手方向が互いに略平行にされている。
上板32は、底板34よりも狭幅とされており、上板32と底板34とは、幅方向の一端が揃えられて上下に対向配置されている。また、底板34の幅方向の他端側には、奥板36が配置されており、奥板36は、幅方向が上下方向とされている。奥板36は、下側端部が底板34の幅方向の他端部に接合されており、奥板36は、底板34から立設されている。
また、斜板38は、幅方向が上下方向に対して所定角度で傾斜されており、斜板38は、幅方向の一端側が上板32の幅方向の他端部(奥板36側の端部)に接合され、幅方向の他端側が奥板36の上端部に接合されている。
さらに、手摺収納部30には、長手方向の一端側に端板40が配置され、長手方向の他端側に端板42が配置されている。端板40、42の各々には、上板32、底板34、奥板36及び斜板38の各々の長手方向の端部が接合されている。これにより、手摺収納部30は、一方の面が開口された長尺略矩形箱状に形成されており、手摺収納部30は、奥板36とは反対側に開口部44が形成された凹状とされている。
手摺収納部30は、上板32、底板34、奥板36及び斜板38の各々に木製薄板(例えば、厚さt=3mm)の化粧板が用いられ、各板は化粧面が内側に向けられている。また、手摺収納部30は、端板40、42に木製厚板(例えば、厚さt=18mm)の化粧板が用いられ、端板40、42は、化粧面が互いに対向されている。これにより、手摺収納部30は、内部の美観が向上されている。また、手摺収納部30は、上板32等に比して厚さの厚い厚板とされた端板40、42によって形状補強されている。
端板42は、奥板36から開口部44までの寸法が、端板40の奥板36から開口部44までの寸法より短くされている。これにより、手摺収納部30には、開口部44の端板42側に切欠部46が形成されており、切欠部46の切欠き深さは、壁面部材24(24A)の厚さ寸法と同様の寸法(例えば、約12.5mm)にされている。
内壁部12には、柱部20を挟んだ通路方向の両側の非柱部28の各々において壁面部材24Aが切り取られた開口部48が形成されており、開口部48は、非柱部28(継柱部16部分と柱部20部分とを除く範囲)において通路方向に沿う略全域に渡って形成されている。開口部48の各々は、上下寸法が手摺収納部30の上板32と底板34との間の外側寸法と同様にされ、通路方向に沿う寸法(長手方向の寸法)が端板40、42の間の外側寸法と同様にされている。
手摺収納部30は、切欠部46が設けられた端板42が柱部20側とされ、奥板36が壁面部材24B側(他室14A側)にされて、開口部48から壁面部材24Aに嵌め込まれたように内壁部12に配置されている。また、手摺収納部30は、奥板36が留付具(接着部材等でもよい)によって壁面部材24Bの裏側(他室14Aとは反対面側)に接合されると共に、端板40が継柱部16に接合され、端板42が柱部20の野縁26に接合されている。
これにより、手摺収納部30は、柱部20を挟んだ両側の非柱部28において内壁部12内に取り付けられている。なお、非柱部28内に間柱が配置されている場合、間柱を手摺収納部30の断面形状に応じて切欠き、間柱の切欠き部分に手摺収納部30を嵌め込んで、上板32、底板34及び斜板38の各々を留付具等によって間柱に接合すればよい。
また、内壁部12の壁面部材24Aには、通路側の面に額縁50が配置されている。額縁50は、開口部48の各々の周縁において壁面部材24Aに取り付けられており、額縁50には、上板32、底板34及び端板40の各々の幅方向端部が接合されている。
内壁部12には、柱部20部分に切込部52が形成されており、切込部52は、内壁部12の柱部20側の部分において壁面部材24Aが切除された範囲とされている。切込部52は、柱部20を挟んで形成されている開口部48同士を連結するように壁面部材24Aが切除されて形成されている。これにより、内壁部12は、壁面部材24Aが溝状に切除されている。
切込部52内には、柱部20側に矩形状の当板54が取り付けられている。当板54は、壁面部材24Aが切り取られることにより露出された下地材22に接合されていると共に、手摺収納部30の各々の切欠部46において端板42の端面に接合されている。また、切込部52内における壁面部材24Aの端面の各々には、細幅の当板54Aが接合されている。
当板54、54Aには、手摺収納部30の上板32等と同様の化粧板が用いられており、当板54、54Aの各々は、化粧面が切込部52内に向けられている。また、切込部52の上側及び下側の周縁には、額縁50が延伸されて取り付けられており、額縁50が切込部52の上下の周縁において壁面部材24Aに取り付けられている。これにより、内壁部12には、額縁50が長尺矩形枠状に形成されて、額縁50内において手摺収納部30の各々の内部及び切込部52内が通路14側に向けて開放されている。
一方、手摺10は、非柱部28側の手摺部としての手摺本体部56、及び柱部20側の手摺部としての手摺連結部58によって構成されており、手摺本体部56及び手摺連結部58は、各々略棒状とされている。手摺本体部56は、手摺収納部30の各々に配置され、手摺連結部58は、切込部52内に配置されている。
手摺本体部56は、長手方向寸法が手摺収納部30の端板40、42の間の寸法(内寸)と同様にされており、手摺本体部56は、各々手摺収納部30の開口部44の上下方向中間部において、長手方向が手摺収納部30の長手方向(通路方向)に沿って配置されている。また、手摺本体部56は、長手方向と交差する方向に沿う断面形状が略楕円状(長円状又は卵型状であってもよい)に形成されている。
手摺本体部56は、長軸方向が内壁部12の厚さ方向とされ、長軸方向の一端部が開口部44から突出するように手摺収納部30内に配置されている。また、手摺本体部56は、長手方向の両端が各々端板40、42の内面側に接合されて手摺収納部30に取り付けられている。
手摺本体部56は、長軸方向の端部である断面略半円状部分が内壁部12の壁面部材24Aの表面から通路14側に突出されている。これにより、手摺本体部56は、柱部20側(切欠部46)において、長軸方向の先端部の略半円状部分に加え、略半円状部分に連続する略平坦部分(湾曲の緩やかな部分)が端板42から突出されている。本実施形態では、一例として手摺本体部56の長軸方向に沿う寸法(外形寸法)を70mm、短軸方向に沿う寸法(外形寸法)を30mmとしており、手摺本体部56は、長軸方向の先端から約40mmまでの部分が切欠部46から突出される。これにより、手摺本体部56は、開口部44から手摺収納部30内に挿入した手によって把持可能とされ、手摺本体部56を把持した手が手摺収納部30内において通路方向に移動可能とされている。
手摺連結部58は、長手方向が手摺収納部30内の手摺本体部56の長手方向(通路方向)となるように切込部52内に配置されている。手摺連結部58は、長手方向の寸法が、柱部20を挟んで配置された手摺本体部56の端面同士の間隔寸法と同様にされている。また、手摺連結部58は、長手方向と交差する方向の断面形状が、手摺本体部56において端板42の切欠部46(切欠部46に取り付けられた当板54)から通路14側に突出した部分の断面形状と同様となるように形成されている。
手摺連結部58は、断面半円状部分が通路14側に向けられ、通路14側とは反対側の平坦面が当板54に当接されて切込部52内に配置される。また、手摺連結部58は、長手方向の端部(端面)の各々が手摺本体部56の長手方向の端部(端面)に当接され、手摺本体部56に接合されるなどして連結されている。これにより、切込部52に手摺連結部58が取り付けられ、手摺10は、柱部20部分と非柱部28の部分に跨って手摺本体部56及び手摺連結部58が略直線状に連続するように形成されている。
このように構成されている手摺10は、内壁部12の非柱部28に手摺収納部30が配置され、手摺収納部30内に手摺本体部56が取り付けられている。これにより、手摺10は、内壁部12の非柱部28の部分において、手摺本体部56が通路14の有効幅を狭めてしまうのが抑制されている。
また、内壁部12には、柱部20部分に形成された切込部52に手摺連結部58が配置され、手摺連結部58が手摺本体部56に接続されている。切込部52は、内壁部12の柱部20の部分において壁面部材24Aが切除されて形成されている。これにより、手摺10は、切込部52が形成されていない場合に比して、柱部20の部分の手摺連結部58が通路14側に突出して、通路14の有効幅を狭めてしまうのが抑制されている。
また、手摺10は、柱部20を挟んだ両側の手摺本体部56が手摺連結部58によって連続されている。このため、手摺10は、柱部20の部分において途切れることなく通路14に沿って連続されている。これにより、通路14を通る人は、柱部20の近傍においても手摺10(手摺連結部58)に触れながら(又は掴みながら)移動できるので、移動途中で手摺10から手を離すことにより不安が生じるのを抑制できて、安心して通路14を通ることができる。すなわち、脚に障害があったり足腰が弱くなったりしている人は、短い距離であっても手摺10から手を離して歩行する際に少なからず不安が生じる。しかし、手摺10は、手摺本体部56の間に手摺連結部58が配置されて連続されているので、通路14の途中に柱部20があっても、手摺10から手を離すことなく移動(歩行)できるので、安心して通路14を通ることができる。
一方、手摺連結部58は、断面形状が手摺本体部56の長軸方向の一端側の断面形状と同様に形成されており、手摺連結部58は、手摺本体部56の通路14側の端部が切込部52内に延伸された形状となるように手摺本体部56に接合されている。また、手摺連結部58は、内壁部12の厚さ方向の断面サイズが、手摺本体部56の内壁部12の厚さ方向の断面サイズより小さくされており、手摺連結部58は、断面サイズが手摺本体部56の断面サイズより小さく(短く)形成されている。
これにより、手摺10は、柱部20の部分において通路14の有効幅が狭まるのを効果的に抑制できる。しかも、手摺10は、内壁部12の略全域において略直線状になるので、手摺10が通路14の美観を損ねてしまうことがない。
また、手摺連結部58は、通路14側が断面略半円状となっているが、切込部52の当板54側の上面が略平坦(緩やかな湾曲)となっている。このため、手摺10は、手摺連結部58の表面に触れている手が滑って手摺連結部58から外れてしまうのを抑制できる。これにより、通路14を通る人は、手摺10に触れながら安心して柱部20の近傍を通過できるので、手摺10は、通路14の安心した通行を適正に補助できる。
なお、本実施形態では、2本の手摺本体部56の間に手摺連結部58を配置して、一体となるように連結した。しかしながら、手摺は、長尺状の手摺本体部の長手方向の中間部を、構造柱部及び構造柱部における切込部の形状に合わせって略矩形状に切欠くことで、手摺本体部の間に手摺連結部が形成された形状であってもよい。
また、住宅などでは、1モジュール又は2モジュールごとに継柱部16や柱部20などの構造柱部が設置されており、内壁部が通路方向に複数モジュール分の長さとなると、内壁部には、複数の構造柱部が配置される。この場合、構造柱部の間の非構造柱部ごとに手摺収納部を配置すると共に、手摺収納部ごとに手摺本体部を取り付け、非構造柱部の間の構造柱部の部分に壁面材料を切除して切込部を形成すると共に、切込部ごとに手摺連結部を配置すればよい。
また、構造柱部が角部とされた略L字形状などの壁部においては、構造柱部を挟んだ両側に手摺収納部を配置して手摺本体部を取り付け、壁部の角部(構造柱部)には、通路側の各々の面の壁面部材を切除して切込部を形成し、2つ(2面)の切込部に跨るよう略L字形状の手摺連結部を取り付けるようにしてもよい。これにより、略L字形状の壁部においても、通路の有効幅が狭まるのを抑制しながら、手摺を連続させることができて、通行する人の適切な補助が可能になる。しかも、壁部の角部において手摺連結部が通路側に突出するのを効果的に抑制できるので、壁部の角部に設置した手摺連結部が通路幅を狭めるのを効果的に抑制できる。
〔変形例〕
一方、以上説明した本実施形態では、壁部に沿って移動する人が触れることのできる手摺連結部を構造柱部の部分に設置した。しかしながら、手摺連結部は、人が握ることができるものであってもよい。以下に、変形例として、人が握ることのできる手摺連結部を設けた手摺構造の一例を説明する。図4には、変形例に係る手摺60が斜視図にて示されている。
図4に示すように、変形例に係る手摺60は、手摺本体部56及び手摺連結部58の各々に変えて、手摺本体部62及び手摺連結部64が用いられている点で手摺10と相違する。
手摺60が設けられる内壁部12には、手摺収納部30が設置されており、手摺収納部30は、柱部20(図4では図示省略)を挟んだ両側の非柱部28に取り付けられている。手摺収納部30の各々には、手摺本体部62が配置されている。手摺本体部62は、断面形状が手摺本体部56と同様の楕円状とされており、長軸方向が内壁部12の厚さ方向とされている。手摺本体部62は、長手方向の端部が各々端板40、42に接合されて手摺収納部30に取り付けられている。
手摺連結部64は、長手方向の両端部が長手方向と交差する方向の同一方向に屈曲されており、手摺連結部64は、平面視が略コ字状に形成されている。また、手摺連結部64は、例えば、断面形状が略円形状とされており、手摺連結部64は、外径(直径、断面サイズ)が手摺本体部62の断面における短軸方向の寸法と同様に形成されている。これにより、手摺連結部64は、断面サイズが手摺本体部62の断面サイズより小さくされている。
手摺連結部64は、長手方向の中間部が、内壁部12の切込部52に対向された位置に配置され、切込部52の柱部20側部分(当板54)との間に人の手が容易に挿入できる間隔となる位置に配置される。なお、手摺連結部64の配置位置は、切込部52の柱部20側部分(当板54)との間に人の手が容易に挿入できる間隔で狭い間隔であることがより好ましい。すなわち、手摺連結部64は、当板54との間隔が通路14を通る人が握ることができる間隔で切込部52に配置されている。
また、手摺連結部64は、長手方向の両端部が、各々手摺本体部62の端板42側の端部に連結されて固定されている。これにより、手摺60では、手摺連結部64が柱部20部分を跨いで配置されて、手摺本体部62が手摺連結部64によって連続されている。
このように構成されている手摺60は、内壁部12の非柱部28の部分に手摺収納部30が配置され、手摺収納部30内に手摺本体部62が取り付けられているので、内壁部12の非柱部28の部分において通路14の有効幅が狭まるのを抑制できる。また、手摺60では、柱部20の部分の切込部52に手摺連結部64が配置され、手摺連結部64が手摺本体部62の各々に連結されている。このため、手摺60では、手摺連結部64が柱部20の部分を跨いで手摺本体部62に連続しているので、通路14を通る人に不安を生じさせることなく適切に補助できる。
さらに、切込部52に配置する手摺連結部64の断面サイズを、手摺本体部62の断面サイズよりも小さくしているので、柱部20の部分において手摺連結部64が通路14の有効幅を狭めてしまうのを効果的に抑制できる。
なお、以上説明した本実施形態及び変形例では、通路14に面する内壁部12に手摺10、60を設置した。しかしながら、手摺構造が適用される壁部が設けられる通路は、廊下などに限らず、階段などであってもよい。この場合、階段が設置された階段室に面する壁部に、階段の傾斜に沿って手摺部が設置されればよい。また、手摺構造が適用される壁部は、通路に限らず建物の居室などに面してもよく、これにより、居室内を壁部に沿って通る人を適切に補助できる。
また、本実施形態及び変形例では、躯体が鉄骨ラーメン構造の住宅を例に説明した。しかしながら、手摺構造が適用される建物は、鉄骨軸組構造の躯体であってもよく、木造構造の躯体であってもよい。
10、60 手摺
12 内壁部(壁部)
14 通路
16 継柱部
20 柱部(構造柱部)
24(24A~24C) 壁面部材
30 手摺収納部
44 開口部
52 切込部(構造柱部において壁面部材を切除した範囲)
56、62 手摺本体部
58、64 手摺連結部

Claims (3)

  1. 建物内部の通路に沿って立設されると共に、表面に壁面部材が配設され、構造柱部及び当該構造柱部の両側に設けられた非構造柱部を含んで構成された壁部と、
    前記非構造柱部側に設けられ、前記通路側へ開口されかつ通路に沿って延在された凹状の手摺収納部と、
    前記手摺収納部内に設けられた手摺本体部と、
    前記構造柱部側において前記壁面部材を切除した範囲に設けられ、双方の前記手摺本体部を繋ぐ手摺連結部と、
    を含む手摺構造。
  2. 前記手摺連結部は、前記壁部の厚さ方向に沿う断面サイズが前記手摺本体部よりも小さい請求項1に記載の手摺構造。
  3. 前記手摺連結部は、前記手摺本体部の前記壁面部材からの前記通路側への突出部分が前記構造柱部側の前記壁面部材を切除した範囲に延伸された形状に形成されている請求項1又は請求項2に記載の手摺構造。
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