JP7164142B2 - 演算装置、施工方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents
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Description
(1)実施の形態にかかる演算装置は、土を締め固める前と後との地形の三次元測量結果の入力を受け付ける入力部と、三次元測量結果に基づいて、地形の位置ごとの土の締固めの品質の指標を示す品質値を算出する演算部と、を備える。品質値は、土の締固め特性を表わす指標値であって、たとえば、締固め前後の土層の層厚、圧縮ひずみ、締固め後の土の密度、締固め度(D値)、などである。地形の位置ごとの品質値が算出されることで、地形の位置ごとに土の締固めの品質管理を行うことができる。なお、対象とする地形は、たとえば、盛土である。
以下に、図面を参照しつつ、好ましい実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらの説明は繰り返さない。
〔課題の説明〕
締固め特性を確認するための試験として知られている、砂置換法、水置換法などによって土の密度を計測し、計測された密度から締固め特性を表す品質値を算出する方法では、試験装置を用意する負担に加え、時間と労力とを要する。そのため、施工ヤードの代表点でしか計測ができない。施工ヤードが面的または空間的な広がりを有する場合、数少ない代表点での計測に基づいて締固め特性を確認すると、施工ヤード全体の品質が保証しきれていない場合もある。それ故、締固め特性を簡易に、面的または空間的に確認する手法が望まれる。
図1は、本実施の形態にかかる施工管理システム(以下、システム)の構成を表した概略図である。本システムは、対象となる地形に対して三次元測量を実行し、三次元測量結果から品質値を算出するために用いられる。品質値は、盛土における土の締固めの品質を示す指標である。
演算装置1は、品質値を算出する演算を行う。図1に示すように、演算装置1は、制御部10、無線通信機13、通信部14、および、記憶部15を含む。
制御部10はCPU(Central Processing Unit)を含む。制御部10のCPUは、記憶部15に記憶された1または複数のプログラムを読み出して各種処理を実行するための機能を有している。制御部10のCPUは、たとえば時分割で複数のプログラムを切り替えて実行することにより、複数のプログラムを並列的に実行可能である。
制御部10のCPUは、1または複数の大規模集積回路(LSI)を含む。複数のLSIを含むCPUでは、複数のLSIが協働して当該CPUの機能を実現する。
UAV3は、測定装置31、無線通信機32、および、通信部33を備え、盛土の地形を上空から三次元測量する。測定装置31による地形の三次元測量結果を含む測量データMDは、通信部33によってサーバ8に送信、または、無線通信機32によって演算装置1に直接送信される。測定装置31は、たとえば、カメラまたは3Dレーザスキャナである。この場合、測量データMDは、カメラによる撮影データ等を含む。なお、本システムは、UAV3に替えて、盛土を上方から三次元測量可能な3Dレーザスキャナを含んでもよい。
ICT建設機械5は、土の締固めに用いられる、バックホウ、振動ローラ、タンピングローラ、ブレートコンパクタ、などである。ICT建設機械5は、受信装置51、制御装置52、無線通信機53、表示装置54、および、通信部55を含む。
制御装置52は、図示しないCPUおよび記憶部を含む。CPUは、記憶部に記憶された1または複数のプログラムを読み出して各種処理を実行するための機能を有している。各種処理は、図示しないアクチュエータを制御することによってオペレータ指示や演算装置1からの制御信号に従った動作を実現する処理、および、演算装置1から受信したデータに基づく表示を表示装置54に行う処理、などを含む。
図2は、本システムでの盛土の三次元測量の手順を説明するための図である。図2の測量手順は、土の締固め施工を含む施工方法に含まれる。盛土は、盛土層が積層されてなる土の積層構造であって、周囲より高い位置で平らな面を有する。盛土施工では、「まき出し」工程と「締固め」工程とが繰り返される。「まき出し」は、土を搬入して敷き広げること、「締固め」はまき出し後の土を振動および/または圧迫によって空隙を減少させて密度を高めること、である。
演算装置1は、図2の(A)~(C)で得られた撮影データ(すなわち三次元測量結果)から品質値を算出する。品質値は、たとえば、第n層の締固め前と後とそれぞれの層厚H1およびH2である。
εi=ΔHi/Hi=(H1i-H2i)/H1i …(1)
ρi=ρ0×1/(1-εi) …(2)
図4は、本システムを用いた、土の締固め施工を含む施工方法の一部工程を表わしたフローチャートである。図を参照して、施工方法のある工程においては、第n層の土をまき出し(ステップS101)、まき出し後(締固め前)の第n層をUAV3により撮影する(ステップS103)。撮影データを含む測量データMD1は、無線通信機32によって演算装置1に入力される(ステップS105)。演算装置1の制御部10は、入力された測量データから、第n層上の平面位置iごとの層厚(高さ)Hiを算出する(ステップS107)。
演算装置1の制御部10の生成部102は、さらに、図5の管理データから出力用のデータを生成する。出力用のデータは、図5の管理データそのものであってもよい。この場合、出力部103は当該データを通信部14に渡して、外部ネットワーク9を介してサーバ8に送信し、サーバ8に記憶させる。
第1の実施の形態にかかるシステムでは、締固め前後の測量データに基づいて、盛土の第n層上の平面位置ごとの締固めの品質値が算出される。これにより、第n層について、位置に品質値を対応付けて施工時の管理データとして記録することができる。さらに、各層上の平面位置について盛土の締固めの品質値が算出される。これにより、各層について平面位置に品質値を対応付けて施工時の管理データとして記録することができる。
第2の実施の形態にかかる演算装置1の制御部10の生成部102は、施工完了後の撮影データなどから得られる三次元形状データ(たとえばサーフェスデータ)を複数の三次元立体要素からなる三次元形状データ(たとえばボクセルデータ)に変換する。なお、三次元立体要素は、たとえば、ボクセルであり、ボクセルは、デジタルデータによる立体表現を指す。立体は、直方体等の四面体が想定されるが、三角錐(四面体)や五面体など、他の多面体形状であってもよい。
第2の実施の形態にかかるシステムでは、盛土の各層上の位置ごとの品質値を積層することで、盛土内部の締固めの品質値を三次元情報化し、施工時の管理データとして記録することができる。
第3の実施の形態にかかるシステムでは、盛土施工時に、算出された品質値に基づいて締固めの異常位置を判定する。好ましくは、第3の実施の形態にかかるシステムでは、判定結果に基づいた案内表示、または施工制御を行う。このため、制御部10のCPUは、記憶部15に記憶された1または複数のプログラムを実行することによって、判定処理を行う判定部105と、判定結果に基づいた処理を指示する指示部106と、をさらに有する(図1)。
第3の実施の形態にかかるシステムでは、盛土施工中において、判定対象層上の平面位置ごとに品質値に基づいて締固めの異常の有無が判定される。これにより、判定結果に従った制御が可能になる。
上述の動作を演算装置1に実行させるための、1つ以上のソフトウェアモジュールの組み合わせであるプログラムを提供することもできる。
5 ICT建設機械
7 表示装置
10 制御部
13 無線通信機(入力部)
14 通信部(入力部)
54 表示装置
100 入力部
101 演算部
102 生成部
103 出力部
105 判定部
106 指示部
MD1,MD2 測量データ
Claims (13)
- 土を締め固める前と後との地形の三次元測量結果の入力を受け付ける入力部と、
前記三次元測量結果から前記地形の三次元形状データを得、前記三次元形状データを用いて、前記地形の位置ごとの前記土の締固めの品質の指標を示す品質値を算出する演算部と、を備え、
前記地形の位置ごとの前記品質値は、前記三次元形状データの前記位置における前記土を締め固める前の前記土の厚みと後の前記土の厚みとの差分を算出し、前記差分を用いて算出される値である
演算装置。 - 前記地形は複数の盛土層が積層されてなる盛土であって、
前記演算部は、各盛土層の締め固める前と後との三次元測量結果から前記地形の三次元形状データを得、前記各盛土層について、前記三次元形状データの、当該盛土層における位置ごとの、前記土を締め固める前の層厚と後の層厚との差分を算出し、前記差分を用いて前記品質値を算出する
請求項1に記載の演算装置。 - 前記品質値は、前記位置において算出された前記差分から得られる圧縮ひずみと、前記各盛土層に積層された前記土の締め固め前に計測された密度と、を用いて算出される、前記位置ごとの圧縮密度を含む
請求項2に記載の演算装置。 - 前記地形における各位置に当該位置における前記品質値を対応付けた管理データを生成する生成部をさらに備える
請求項1~3のいずれか一項に記載の演算装置。 - 管理データは、前記地形における各位置に対応付けられた、前記土の締固めの品質に影響を与える関連データを含む
請求項4に記載の演算装置。 - 前記管理データは、内部空間情報を属性に持つ三次元データとして生成され、
前記三次元データは、地形の形状を示し、
前記内部空間情報は、前記品質値を含む
請求項4または5に記載の演算装置。 - 前記管理データは、複数区画毎に生成された管理データを統合して生成されている
請求項6に記載の演算装置。 - 前記地形の位置ごとの前記品質値を表示装置に表示させる出力部をさらに備える
請求項1~7のいずれか1項に記載の演算装置。 - 前記品質値と品質値の許容範囲との比較に基づいて、前記地形における位置ごとに前記土の締固めの品質を判定する判定部と、
前記判定の結果に基づく処理を実行させる指示部と、
をさらに備える請求項1~8のいずれか1項に記載の演算装置。 - 前記判定の結果に基づく処理は、表示装置に前記判定の結果に基づく表示をさせる処理、および、前記判定の結果に基づく施工動作を建設機械に指示する処理、の少なくとも1つを含む
請求項9に記載の演算装置。 - 土の締固め施工を含む施工方法であって、
土をまき出す工程と、
まき出した土の層の少なくとも一部を三次元測量する工程と、
前記まき出した土を締め固める工程と、
前記締め固める工程の後の前記まき出した土の層の少なくとも一部を三次元測量する工程と、
前記締め固める工程前後の三次元測量結果から前記土の層の三次元形状データを得、前記三次元形状データの前記まき出した土の層の位置ごとの前記締め固める工程前後の層厚の差分を算出し、前記差分を用いて土の締固めの品質の指標を示す品質値を算出する算出工程と、
を有する施工方法。 - 算出された前記品質値と品質値の許容範囲との比較に基づいて、前記まき出した土の層の位置ごとに前記土の締固めの品質を判定する工程と、
前記品質値が前記許容範囲にない位置にある前記まき出した土の層を、再度、締め固める工程と、
をさらに有する、請求項11に記載の施工方法。 - 土の締固めの品質の指標を示す品質値を算出する演算装置としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、
前記コンピュータを、
土を締め固める前と後との地形の三次元測量結果の入力を受け付ける入力部、および、
前記三次元測量結果から前記地形の三次元形状データを得、前記三次元形状データを用いて、前記地形の位置ごとの前記品質値を算出する演算部、として機能させ、
前記地形の位置ごとの前記品質値は、前記三次元形状データの前記位置における前記土を締め固める前の前記土の厚みと後の前記土の厚みとの差分を算出し、前記差分を用いて算出される値である
コンピュータプログラム。
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