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JP7167782B2 - 電子機器の筺体構造 - Google Patents
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本発明は、例えば産業用コントローラなどの電子機器の筺体構造に関する。
各種設備内に収容される産業用コントローラなどの電子機器の筺体は、ボックス状に形成され、内部にモジュール群が収納され、各モジュールを通気ユニット(吸気ファンや排気ファンなど)により冷却している。
モジュールとしては、例えば電源ユニット,キャパシタ,プロセッサ,RAM・ROMなどの主記憶装置,HDD,SSDなどの補助記憶装置などが挙げられる。このようなモジュールは、稼働状況などに応じて発熱するため、筺体内を通気ユニットなどにより効率的に冷却する必要がある。
例えば特許文献1には、複数個の通気ユニットを用いることで設置場所に応じた通風量を設定可能な筺体構造が提案されている。
特開2002-329992
しかしながら、複数個の通気ユニットの駆動制御や通風量の制御だけでは、筺体内に収納されたモジュール群の構成によっては十分な冷却性能を発揮することできず、モジュールの製品寿命を悪化させるおそれがあった。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされ、筺体内のエアフローを改善し、モジュール群の冷却効率の向上を図ることを解決課題としている。
(1)本発明は、各種モジュールを内部に収納するラック本体と、該ラック本体に取り付けられたボックス部とを備えた電子機器の筺体構造であって、
前記ラック本体の天板に形成され、かつ前記ラック本体内に空気を取り込んで前記モジュール群を冷却する吸気ファンと、
前記ラック本体の底板に形成された通気孔と、
前記ボックス部に形成され、かつ前記モジュール群の冷却後の空気を排出する排気ファンと、
を備えたことを特徴としている。
(2)本発明の一態様によれば、前記ラック本体は、前記筺体内の前後方向のいずれかに配置されている一方、前記ボックス部は、前記筺体内の前記モジュール部と反対側に配置されている。
(3)本発明の他の態様は、前記ラック本体と前記ボックス部との間を連通する通気路をさらに備えている。
(4)本発明のさらに他の態様は、前記通気路のそばにモジュールが配置されている。
(5)本発明のさらに他の態様によれば、前記排気ファンは、前記ボックス部において前記ラック本体の反対側に設置されている。
(6)本発明のさらに他の態様によれば、前記筺体内の空気は、前記通気孔と前記排気ファンとの二方向に排気される。
(7)本発明のさらに他の態様によれば、前記ラック本体の側板はアルミニウム製である一方、前記天板および底板がステンレス製であり、前記側板のそばにモジュールが配置されている。
本発明によれば、筺体内のエアフローが改善され、モジュール群の冷却効率を向上させることができる。
半導体製造装置の概略図。 本発明の実施形態に係る産業用コントローラの筺体を示す斜視図。 (a)は図1の平面図、(b)は(a)のA-A断面図、(c)は同筺体の底面図、(d)は同筺体の背面図。 (a)は図2(b)の矢印Cの矢視図、(b)は同筺体の横断面図。 (a)は同筺体のエアフローを示す横断面図、(b)は同縦断面図。
以下、本発明の実施形態に係る電子機器の筺体構造を説明する。ここでは図1の半導体製造装置1に組み込まれる産業用コントローラ3の筺体構造を一例として説明する。
≪筺体4の構造≫
図2~図4に基づき産業用コントローラ3の筺体4を説明する。この産業用コントローラ3は、半導体製造装置1のラック2内に他の装置27と並べて収容されている。
この産業用コントローラ3の筺体4は、図2に示すように、箱状に形成され、前方F側(正面側)に配置されたラック本体5と後方B側(背面側)に配置されたボックス部6とを備えた構造を呈している。
(1)ラック本体5
ラック本体5は、RAMやROMなどの主記憶装置,HDDやSSDなどの補助記憶装置,キャパシタ,電源ユニットなどのモジュールを収納する格子状のサブラック(図示省略)を備え、図2中の領域a~dに示すスリットに各モジュールが装着され、前方F側の正面が構成されている。
また、ラック本体5の両側面と平面と底面とは、それぞれ側面パネル(サイドパネル)7・平面パネル(天板)9・底面パネル(底板)10により閉塞されている。このパネル9,10は電食防止を考慮して「SUS443」のステンレス材により構成されている一方、側面パネル7はアルミ板により構成されている
平面パネル9上には、図3(a)に示すように、ラック本体5内に空気を取り込む一対の吸気ファン13が取り付けられている。ここでは一例として2個の吸気ファン13が示されているが、これに限定されることはなく、例えば1個または3個の吸気ファン13を取り付けた構成でもよい。
ラック本体5内の背面B側、即ちボックス部6との境界付近には、一対の本体基板12(図4(a)参照)が取り付けられている。この各本体基板12は、両側面パネル7間の二本のビーム13aを挟んで上下に設置されている。具体的には上側の本体基板12は平面パネル9とビーム13aとの間に設置されている一方、下側の本体基板12は底面パネル10とビーム13aとの間に設置されている。
このとき上側の本体基板12に実装されたコンデンサ14などの電子部品は、図3(b)に示すように、ボックス部6側(後方B側)を向いている。また、ラック本体5とボックス部6との間は、両本体基板12により大半が閉塞され、左側(L側)のみが開放されている。
これにより両本体基板12と左側(L側)の側面パネル7との間には、前記両者5,6間を連通する通気路15が形成される。ここでは図2中の領域dに電源ユニット26が装着されるため、電源ユニット26は左側(L側)の側面パネル7のそばに配置されている。
なお、底面パネル10には、図3(c)に示すように、格子状の通気孔16が設けられている。この通気孔16の位置は、吸気ファン13の真下が好ましい。
(3)ボックス部6
筺体4の構造によれば、ラック本体5の後方B側(背面側)には冷却機能を備えたボックス部6が設置され、モジュール群に対する冷却性能を向上させている。
このボックス部6は、図3(a)~図3(d)に示すように、断面コ字状に形成され、背面パネル20a,20bと両側面パネル21と底面パネル22と平面パネル23を備えている。ここではボックス部6は、前方F側に形成された取付部(図示省略)をラック本体5の後方B側に形成された取付部(図示省略)にねじ止めするなどの公知の手段で取り付けられている。
背面パネル20aの内面略中央には、図3(b)および図4(b)に示すように、排気ファン25が取り付けられている。この排気ファン25は本体基板12と対向した位置に配置されている。
また、背面パネル20aには、図3(d)に示すように、排気ファン25の大きさに応じた通気孔24が形成されている。なお、各パネル20~23は、パネル9,10と同じく、電食防止を考慮して「SUS443」のステンレス材により構成されている。
≪エアフロー・放熱性など≫
(1)まず、図5に基づき筺体4内のエアフロー(空気流)を説明する。この筺体4内では底面方向と背面方向の二方向のエアフローが生じ、モジュール群を冷却する。
すなわち、産業用コントローラ3の電源がオンにされると、吸気ファン13および排気ファン25が通電されて駆動を開始する。この吸気ファン13の駆動によりラック本体5内に空気が取り込まれ、図5(b)中の矢印Pに示すように、平面パネル9から底面パネル10に向かった底面方向のエアフローが生じ、ラック本体5内の各種モジュールが冷却される。この冷却後の空気は、矢印P1~P4に示すように、底面パネル10の通気孔16を通じて筺体4の外部に排出される。
また、排気ファン25が駆動しているため、矢印Qに示すように、ラック本体5から通気路15を通って、ボックス部6内に流入する背面方向のエアフローが生じる。これにより通気路15のそばに設置されたモジュール、例えば電源ユニット26などが冷却される。
このとき排気ファン25は背面パネル20aの内面略中央に設けられているため、ボックス部6内に流入した空気は本体基板12の左端部を廻り込んで、矢印S1に示すように、排気ファン25により背面パネル20,20bまで引き寄せられる。その後、矢印S2に示すように、通気孔24を通って筺体4の外部に排出される。
このように筺体4内のエアフローによれば、筺体4内に取り込まれた空気が底面方向と背面方向の二方向に排気されるため、筺体4内の風の流れがよく、この点でモジュール群の冷却効率が向上し、全体的な冷却性能を高めることができる。
(2)つぎに産業用コントローラ3は、半導体製造装置1のラック2内に組み込まれて使用されている。ここで排気ファン25は背面パネル20aに設置されているため、ラック2内に送風することなる。そのため、他の電子機器などの装置27に悪影響を与えないよう排気ファン25の排気の温度や埃などに配慮する必要がある。
この点につき筺体4の構造によれば、モジュール群の冷却で熱を持った空気は、ボックス部6内で温度低下させた後に排気ファン25で排出される。このときボックス部6に埃などがたまるため、排出される空気の埃なども少ない。
したがって、ラック2内の他の装置27に温風や埃などを浴びせることがなく、この点で産業用コントローラ3の排気は該他の装置27の故障原因となり難い。
(3)最後に筺体4の放熱性を重視すれば全体をアルミニウム製とすることが好ましいが、コストが高騰するおそれがある。そこで、筺体4では、側面パネルのみをアルミ製とし、該側面パネル7の近傍に電源ユニット26などの高発熱モジュールを配置した。なお、筺体4の側面パネル7以外は、主に「SUS443」により構成され、コストの抑制が図られている。
≪その他・他例≫
本発明は、上記実施形態に限定されるものはなく、各請求項に記載された範囲内で変形して実施することができる。
例えばラック本体5とボックス部6とを連通する通気路15は、両本体基板12と右側(R側)の側面パネル7との間に設けてもよいものとする。この場合にもラック本体5から通気路15を通って、ボックス部6内に流入する背面方向のエアフローが生じ、同様な効果を得ることできる。
また、通気路15は、両本体基板12の両サイド(R側およびL側)、即ち各側面パネル7との間に通気路15を設けてもよい。なお、ラック本体5とボックス部6との前後方向の配置は反対に構成してもよいものとする。
3…産業用コントローラ(電子機器)
4…筺体
5…ラック本体
6…ボックス部
7…側面パネル(側板)
9…平面パネル(天板)
10…底面パネル(底板)
13…吸気ファン
15…通気路
16,24…通気孔
25…排気ファン

Claims (4)

  1. 各種モジュールを内部に収納するラック本体と、該ラック本体に取り付けられたボックス部とを備えた電子機器の筺体構造であって、
    前記ラック本体の天板に形成され、かつ前記ラック本体内に空気を取り込んで前記モジュール群を冷却する吸気ファンと、
    前記ラック本体の底板に形成された通気孔と、
    前記ボックス部に形成され、かつ前記モジュール群の冷却後の空気を排出する排気ファンと、
    を備え、
    前記ラック本体は、前記筺体の前後方向のいずれかに配置され、
    前記ボックス部は、前記筐体の前記ラック本体の反対側に配置され、
    前記ラック本体と前記ボックス部との間を連通する通気路を備え、
    前記通気路のそばにモジュールが配置されていることを特徴とする電子機器の筐体構造。
  2. 前記排気ファンは、前記ボックス部において前記ラック本体の反対側に設置されている
    ことを特徴とする請求項記載の電子機器の筺体構造。
  3. 前記筺体内の空気は、
    前記通気孔と前記排気ファンとの二方向に排気される
    ことを特徴とする請求項記載の電子機器の筺体構造。
  4. 前記ラック本体の側板はアルミニウム製である一方、
    前記天板および底板がステンレス製であり、
    前記側板のそばにモジュールが配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の電子機器の筺体構造。
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