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JP7173364B2 - 光ファイバセンシングシステム、光ファイバセンシング機器、及び貯水池監視方法 - Google Patents
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JP7173364B2 - 光ファイバセンシングシステム、光ファイバセンシング機器、及び貯水池監視方法 - Google Patents

光ファイバセンシングシステム、光ファイバセンシング機器、及び貯水池監視方法 Download PDF

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Description

本開示は、光ファイバセンシングシステム、光ファイバセンシング機器、及び貯水池監視方法に関する。
ダム等の貯水池では、定期的に放水ゲート(水門)を開放して放水を行い、貯水池の水量を調整している。しかし、放水によって放水ゲートに発生する振動が、放水ゲートに影響を及ぼし、放水ゲート自体や、放水ゲートに使用されているボルト等の部材の劣化を引き起こすことがある。
放水ゲートの部材等の劣化を抑制する方法の一例として、現地にいる監視員が、目視で放水ゲートの振動の発生状況を判断し、振動が発生したと判断すると、目視で放水ゲートの開口量を大きくして放水量を増やすことで、放水ゲートの振動の発生を抑制する方法が挙げられる。このとき、監視員は、目視で貯水池の水面状態を監視し、水面に波紋が現れたら、放水ゲートに振動が発生したと判断する。
しかし、上記の方法は、監視員が目視で貯水池の水面状態から放水ゲートの振動の発生状況を判断し、目視で放水ゲートの開口量を大きくする方法となっており、必ずしも開口量(=放水量)が適切であるとは限らない。
例えば、放水ゲートの開口量を大きくすると、放水ゲートの振動の発生を抑制できるが、開口量を過剰に大きくしてしまうと、その過剰分の資源(水)が浪費されてしまう。そのため、放水ゲートの開口量が適切であるか否かを判断できる技術が望まれている。
その一方、ダム等の貯水池において、光ファイバを用いて、各種の検知を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1~3)。
特許文献1には、ダムゲートとは離れた位置に設置された復調器と、ダムゲートに設置された歪みセンサーと、を光ファイバを介して接続し、復調器が、歪みセンサーからの反射光の波長に基づいて、ダムゲートの開度を計測する技術が開示されている。
特許文献2には、水門が点在する場所に光ファイバを張り巡らせて、光ファイバから受信した光の量及び時間に基づいて、特定の水門の開閉を検知する技術が開示されている。
特許文献3には、水分により収縮する収縮系に光ファイバを配置し、収縮系が水分により収縮すると、光ファイバに光損失が生じることを利用して、浸水位置(ダムの漏水位置等)を検知する技術が開示されている。
特開2005-233918号公報 特開2002-061157号公報 実開昭62-025845号公報
しかし、特許文献1,2に開示された技術は、放水ゲート(水門)の開度や開閉を検知する技術に過ぎない。また、特許文献3に開示された技術は、ダムの漏水位置等を検知する技術に過ぎない。
そのため、特許文献1~3に開示された技術を組み合わせたとしても、放水ゲートの開口量が適切であるか否かを判断することはできない。
そこで本開示の目的は、上述した課題を解決し、放水ゲートの開口量が適切であるか否かを判断することができる光ファイバセンシングシステム、光ファイバセンシング機器、及び貯水池監視方法を提供することにある。
一態様による光ファイバセンシングシステムは、
貯水池の放水ゲート又は該放水ゲートの近傍に敷設された光ファイバと、
前記光ファイバから、振動パターンを含む光信号を受信する受信部と、
前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記放水ゲートの開口量が適切であるか否かを検知する検知部と、
を備える。
一態様による光ファイバセンシング機器は、
貯水池の放水ゲート又は該放水ゲートの近傍に敷設された光ファイバから、振動パターンを含む光信号を受信する受信部と、
前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記放水ゲートの開口量が適切であるか否かを検知する検知部と、
を備える。
一態様による貯水池監視方法は、
光ファイバセンシングシステムによる貯水池監視方法であって、
貯水池の放水ゲート又は該放水ゲートの近傍に敷設された光ファイバから、振動パターンを含む光信号を受信する受信ステップと、
前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記放水ゲートの開口量が適切であるか否かを検知する検知ステップと、
を含む。
上述の態様によれば、放水ゲートの開口量が適切であるか否かを判断できる光ファイバセンシングシステム、光ファイバセンシング機器、及び貯水池監視方法を提供できるという効果が得られる。
実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムの構成例を示す図である。 実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムの構成例を示す図である。 実施の形態1に係る放水ゲートの構成例を示す図である。 実施の形態1に係る受信部が受信した戻り光に含まれる振動パターンの例を示す図である。 実施の形態1に係る受信部が受信した戻り光に含まれる振動パターンの例を示す図である。 実施の形態1に係る受信部が受信した戻り光に含まれる振動パターンの例を示す図である。 実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムの全体的な動作の流れの例を示すフロー図である。 実施の形態2に係る受信部が受信した戻り光に含まれる振動パターンの例を示す図である。 実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムの全体的な動作の流れの例を示すフロー図である。 実施の形態3に係る光ファイバセンシングシステムの構成例を示す図である。 実施の形態3に係る光ファイバセンシングシステムの全体的な動作の流れの例を示すフロー図である。 実施の形態4に係る光ファイバセンシングシステムの構成例を示す図である。 実施の形態4に係る光ファイバセンシングシステムの全体的な動作の流れの例を示すフロー図である。 光ファイバセンシング機器を実現するコンピュータのハードウェア構成の例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の記載及び図面は、説明の明確化のため、適宜、省略及び簡略化がなされている。また、以下の各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
<実施の形態1>
まず、図1及び図2を参照して、本実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムの構成例について説明する。なお、図1は、後述する放水ゲート30の開口量を小さくして放水を行っている状態を示し、図2は、放水ゲート30の開口量を大きくして放水を行っている状態を示している。
図1及び図2に示されるように、本実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムは、光ファイバ10及び光ファイバセンシング機器20を備えている。また、光ファイバセンシング機器20は、受信部21及び検知部22を備えている。
光ファイバ10は、ダム等の貯水池の放水ゲート30に敷設され、一端が光ファイバセンシング機器20に接続されている。ただし、光ファイバ10の敷設方法はこれには限定されない。光ファイバ10は、放水ゲート30の近傍に敷設されていても良い。
放水ゲート30は、例えば、図3に示されるように、扉体32を鉛直上下に動かすことにより扉体32を開閉する構造のゲート(例えば、ローラーゲート)とすることができる。なお、図3の例では、扉体32を吊持する2箇所にそれぞれボルト31A,31Bが使用されている(以下、ボルト31A,31Bのどちらであるかを特定しない場合には、ボルト31と称す)。ただし、放水ゲート30の構造はこれには限定されない。放水ゲート30は、支点を中心に扉体を回転させることにより扉体を開閉する構造のゲート(例えば、ラジアルゲート)であっても良い。
受信部21は、光ファイバ10にパルス光を入射し、パルス光が光ファイバ10を伝送されることに伴い発生した反射光や散乱光を、光ファイバ10を経由して、戻り光(光信号)として受信する。
ここで、貯水池において、放水ゲート30を開放して放水を行うと、放水によって放水ゲート30には振動が発生する。この振動は、光ファイバ10に伝達され、これにより、光ファイバ10を伝送される戻り光の波長が変化する。そのため、光ファイバ10は、放水ゲート30に発生した振動を検知可能である。また、光ファイバ10を伝送される戻り光は、放水ゲート30に発生した振動に応じて波長が変化することから、放水ゲート30の振動の発生状況に応じた振動パターンを含んでいる。この振動パターンは、振動の強弱、振動位置、振動数の変動の推移等が異なる固有のパターンとなる。
そのため、検知部22は、受信部21が受信した戻り光に含まれる振動パターンの動的変化を分析することにより、放水ゲート30の振動の発生状況を検知することが可能となる。
また、放水ゲート30の振動の発生状況は、放水ゲート30の開口量に応じて変化する。例えば、図1に示されるように、放水ゲート30の開口量が小さい場合には、放水ゲート30には、放水によって大きな水圧がかかるため、大きな振動が発生する。この場合、放水ゲート30自体やボルト31の劣化を引き起こすおそれがある。なお、この場合、貯水池の水面には波紋Rが現れる。一方、図2に示されるように、放水ゲート30の開口量が大きい場合には、放水ゲート30に発生する振動は小さくなるが、開口量が過剰に大きくなっていると、その過剰分の資源(水)が浪費されてしまうことになる。
そのため、検知部22は、放水ゲート30の振動の発生状況から、放水ゲート30の開口量が適切であるか否かを検知することが可能となる。
そこで、本実施の形態1においては、検知部22は、受信部21が受信した戻り光に含まれる振動パターンに基づいて、放水ゲート30の開口量が適切であるか否かを検知することとする。
ここで、図4~図6を参照して、検知部22において、放水ゲート30の開口量が適切であるか否かを検知する方法の例について説明する。
図4~図6は、受信部21が受信した戻り光に含まれる振動パターンの例を示している。図4~図6に示される振動パターンは、ある時刻における振動パターンであり、横軸が光ファイバ10上の位置(光ファイバセンシング機器20からの距離)、縦軸がその位置における振動強度を示している。例えば、検知部22は、受信部21が光ファイバ10にパルス光を入射した時刻と、受信部21が光ファイバ10から戻り光を受信した時刻と、の時間差に基づいて、その戻り光に含まれる振動パターンが検知された光ファイバ10上の位置(光ファイバセンシング機器20からの距離)を検知することが可能となる。
図4~図6の例では、振動強度に適正範囲が設定されている。
このうち、図4の例では、光ファイバ10上の各位置における振動強度が適正範囲を上回っている。この場合、放水ゲート30には大きな振動が発生しており、放水ゲート30自体やボルト31の劣化を引き起こすおそれがある。そのため、検知部22は、放水ゲート30の開口量が不適切であると判断する。
また、図5の例では、光ファイバ10上の各位置における振動強度が適正範囲を下回っている。この場合、放水ゲート30の開口量が過剰に大きくなっており、その過剰分の資源(水)が浪費されてしまうおそれがある。そのため、検知部22は、放水ゲート30の開口量が不適切であると判断する。
一方、図6の例では、光ファイバ10上の各位置における振動強度が適正範囲の範囲内に収まっている。この場合、放水ゲート30自体やボルト31の劣化の抑制と、資源(水)の浪費の抑制と、の両立を図ることができると考えられる。そのため、検知部22は、放水ゲート30の開口量が適切であると判断する。
このように、図4~図6の例では、検知部22は、光ファイバ10上の各位置における振動強度が適正範囲の範囲内にある場合は、放水ゲート30の開口量が適切であると判断し、その他の場合は、放水ゲート30の開口量が不適切であると判断する。
なお、検知部22は、図4~図6を用いて説明した方法以外の他の方法で、放水ゲート30の開口量が適切であるか否かを検知しても良い。他の方法としては、パターンマッチングを利用する方法が挙げられる。例えば、検知部22は、放水ゲート30の開口量が適切である場合の振動パターンを、マッチング用パターンとして予め記憶しておく。マッチング用パターンは、図4~図6と同様の振動パターンでも良いし、また、複数でも良い。検知部22は、戻り光に含まれる振動パターンを、予め記憶しているマッチング用パターンと比較する。戻り光に含まれる振動パターンと、予め記憶しているマッチング用パターンのいずれかとの適合率が閾値以上である場合、検知部22は、放水ゲート30の開口量が適切であると判断する。
続いて、図7を参照して、本実施の形態1に係る光ファイバセンシングシステムの全体的な動作の流れの例について説明する。
図7に示されるように、受信部21は、放水ゲート30に敷設された光ファイバ10から、振動パターンを含む戻り光を受信する(ステップS11)。
続いて、検知部22は、受信部21が受信した戻り光に含まれる振動パターンに基づいて、放水ゲート30の開口量が適切であるか否かを検知する(ステップS12)。この検知は、例えば、図4~図6を用いて説明した方法等を利用して、行えば良い。
上述したように本実施の形態1によれば、受信部21は、放水ゲート30に敷設された光ファイバ10から、振動パターンを含む戻り光を受信する。検知部22は、受信部21が受信した戻り光に含まれる振動パターンに基づいて、放水ゲート30の開口量が適切であるか否かを検知する。したがって、放水ゲート30の開口量が適切であるか否かを判断することができる。
<実施の形態2>
本実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムは、構成自体は上述した実施の形態1の構成と同様であるが、検知部22の機能を拡張している。
上述した実施の形態1では、検知部22は、受信部21が受信した戻り光に含まれる振動パターンに基づいて、放水ゲート30の開口量が適切であるか否かを検知していた。
これに対して、本実施の形態2では、検知部22は、さらに、受信部21が受信した戻り光に含まれる振動パターンに基づいて、放水ゲート30に使用されているボルト31の劣化を検知すると共に、ボルト31の劣化が発生した位置を検知する。
ここで、図8を参照して、検知部22において、ボルト31の劣化及びボルト31の劣化が発生した位置を検知する方法の例について説明する。
図8は、受信部21が受信した戻り光に含まれる振動パターンの例を示しており、横軸及び縦軸は図4~図6と同様である。
図8の例では、光ファイバ10上の位置の中に、他の位置と比べて、振動強度が十分に大きい位置(例えば、振動強度が、他の位置よりも閾値以上に大きい位置)が存在する。この場合、検知部22は、光ファイバ10上の該当位置にてボルト31が劣化したと検知し、さらに、その該当位置をボルト31の劣化が発生した位置として検知する。
なお、検知部22は、図8を用いて説明した方法以外の他の方法で、ボルト31の劣化及びボルト31の劣化が発生した位置を検知しても良い。他の方法としては、パターンマッチングを利用する方法が挙げられる。例えば、検知部22は、ボルト31が劣化している場合の振動パターンを、マッチング用パターンとして予め記憶しておく。マッチング用パターンは、図8と同様の振動パターンでも良いし、また、複数でも良い。検知部22は、戻り光に含まれる振動パターンを、予め記憶しているマッチング用パターンと比較する。戻り光に含まれる振動パターンと、予め記憶しているマッチング用パターンのいずれかとの適合率が閾値以上である場合、検知部22は、ボルト31が劣化していると判断する。また、検知部22は、ボルト31の劣化が発生した位置は、図8と同様の振動パターンを用いて判断しても良いし、パルス光の入射時刻と戻り光の受信時刻との時間差に基づいて、判断しても良い。
続いて、図9を参照して、本実施の形態2に係る光ファイバセンシングシステムの全体的な動作の流れの例について説明する。
図9に示されるように、まず、図7のステップS11~S12と同様のステップS21~S22が行われる。
続いて、検知部22は、受信部21が受信した戻り光に含まれる振動パターンに基づいて、放水ゲート30に使用されているボルト31の劣化を検知すると共に、ボルト31の劣化が発生した位置を検知する(ステップS23)。この検知は、例えば、図8を用いて説明した方法等を利用して、行えば良い。
上述したように本実施の形態2によれば、検知部22は、さらに、受信部21が受信した戻り光に含まれる振動パターンに基づいて、放水ゲート30に使用されているボルト31の劣化を検知すると共に、ボルト31の劣化が発生した位置を検知する。したがって、ボルト31が劣化したと判断したり、ボルト31の劣化が発生した位置を特定したりすることができる。
その他の効果は、上述した実施の形態1と同様である。
<実施の形態3>
続いて、図10を参照して、本実施の形態3に係る光ファイバセンシングシステムの構成例について説明する。
図10に示されるように、本実施の形態3に係る光ファイバセンシングシステムは、上述した実施の形態1の構成と比較して、光ファイバセンシング機器20に報知部23が追加されている点が異なる。
報知部23は、検知部22が放水ゲート30の開口量が不適切であると検知した場合、放水ゲート30の開口量が不適切であることを所定の端末(不図示)に報知する。所定の端末は、例えば、現地にいる監視員が所持する端末や、監視センターに設置された端末等である。これにより、放水ゲート30の開口量が不適切である場合、現地にいる監視員が、放水ゲート30の開口量を調整することができる。また、報知方法は、例えば、所定の端末のディスプレイやモニター等にGUI(Graphical User Interface)画面を表示する方法でも良いし、所定の端末のスピーカからメッセージを音声出力する方法でも良い。
また、報知部23は、所定の端末に対し、現時点の放水ゲート30の開口量が大きいこと又は小さいことを報知しても良い。例えば、報知部23は、図4の例では、現時点の放水ゲート30の開口量が小さいことを報知し、図5の例では、現時点の放水ゲート30の開口量が大きいことを報知する。これにより、現地にいる監視員が、放水ゲート30の開口量を大小のどちらに調整すべきかを容易に判断することができる。
続いて、図11を参照して、本実施の形態3に係る光ファイバセンシングシステムの全体的な動作の流れの例について説明する。
図11に示されるように、まず、受信部21は、放水ゲート30に敷設された光ファイバ10から、振動パターンを含む戻り光を受信する(ステップS31)。続いて、検知部22は、受信部21が受信した戻り光に含まれる振動パターンに基づいて、放水ゲート30の開口量が適切であるか否かを検知する(ステップS32)。
検知部22が、ステップS32で放水ゲート30の開口量が不適切であると検知した場合(ステップS32のNo)、報知部23は、放水ゲート30の開口量が不適切であることを所定の端末に報知する(ステップS33)。この報知は、例えば、上述したように、放水ゲート30の開口量が不適切であることを、画面に表示する方法や音声で出力する方法等を利用して、行えば良い。
上述したように本実施の形態3によれば、検知部22が放水ゲート30の開口量が不適切であると検知した場合、報知部23は、放水ゲート30の開口量が不適切であることを所定の端末に報知する。したがって、放水ゲート30の開口量が不適切であることを、所定の端末に知らせることができる。また、所定の端末が現地にいる監視員が所持する端末である場合、監視員は、この報知を受けて、放水ゲート30の開口量を調整することができる。よって、放水ゲート30自体やボルト31の劣化の抑制と、資源(水)の浪費の抑制と、の両立を図ることが可能な開口量に調整することができる。
その他の効果は、上述した実施の形態1と同様である。
なお、本実施の形態3は、上述した実施の形態2と組み合わせて用いても良い。例えば、検知部22が、ボルト31の劣化を検知すると共に、ボルト31の劣化が発生した位置を検知した場合、報知部23は、ボルト31が劣化したことと、ボルト31の劣化が発生した位置と、を所定の端末に報知しても良い。
<実施の形態4>
上述した実施の形態3では、現地にいる監視員が、放水ゲート30の開口量を調整することを前提としていた。
これに対して、本実施の形態4では、光ファイバセンシング機器20が、遠隔操作によって放水ゲート30の開口量を制御(調整)することを前提とする。
以下、図12を参照して、本実施の形態4に係る光ファイバセンシングシステムの構成例について説明する。
図12に示されるように、本実施の形態4に係る光ファイバセンシングシステムは、上述した実施の形態1の構成と比較して、光ファイバセンシング機器20に制御部24が追加されている点が異なる。
制御部24は、検知部22が放水ゲート30の開口量が不適切であると検知した場合、受信部21が受信した戻り光に含まれる振動パターンと、その時点の放水ゲート30の開口量と、に基づいて、放水ゲート30の適切な開口量を決定する。例えば、制御部24は、放水ゲート30の開口量と振動パターンとを入力すると、適切な開口量を出力する学習モデルを、機械学習等により予め生成しておき、予め生成された学習モデルを用いて、放水ゲート30の適切な開口量を決定しても良い。
また、制御部24は、遠隔操作で放水ゲート30の開口量を制御する機能を備えている。例えば、放水ゲート30が図3のような構造である場合、制御部24は、扉体32を開閉する開閉機構(不図示)を遠隔操作して、放水ゲート30の開口量を制御する。
制御部24は、検知部22が放水ゲート30の開口量が不適切であると検知した場合、放水ゲート30の開口量を、遠隔操作で、上記で決定した適切な開口量に制御する。
続いて、図13を参照して、本実施の形態4に係る光ファイバセンシングシステムの全体的な動作の流れの例について説明する。
図13に示されるように、まず、受信部21は、放水ゲート30に敷設された光ファイバ10から、振動パターンを含む戻り光を受信する(ステップS41)。続いて、検知部22は、受信部21が受信した戻り光に含まれる振動パターンに基づいて、放水ゲート30の開口量が適切であるか否かを検知する(ステップS42)。
検知部22が、ステップS42で放水ゲート30の開口量が不適切であると検知した場合(ステップS42のNo)、制御部24は、受信部21が受信した戻り光に含まれる振動パターンと、その時点の放水ゲート30の開口量と、に基づいて、放水ゲート30の適切な開口量を決定する(ステップS43)。この決定は、例えば、上述したように、学習モデルを用いる方法等を利用して、行えば良い。
続いて、制御部24は、放水ゲート30の開口量を、ステップS43で決定した適切な開口量に制御する(ステップS44)。この制御は、例えば、上述したように、扉体32を開閉する開閉機構を遠隔操作する方法等を利用して、行えば良い。
上述したように本実施の形態4によれば、検知部22が放水ゲート30の開口量が不適切であると検知した場合、制御部24は、受信部21が受信した戻り光に含まれる振動パターンと、その時点の放水ゲート30の開口量と、に基づいて、放水ゲート30の適切な開口量を決定し、放水ゲート30の開口量を、上記で決定した適切な開口量に制御する。したがって、放水ゲート30を、放水ゲート30自体やボルト31の劣化の抑制と、資源(水)の浪費の抑制と、の両立を図ることが可能な適切な開口量に制御することができる。また、放水ゲート30の開口量の調整のために、現地にいる監視員を放水ゲート30に派遣する必要をなくすことができる。
その他の効果は、上述した実施の形態1と同様である。
<他の実施の形態>
図1、図2、図10、及び図12の例では、光ファイバセンシング機器20に複数の構成要素(受信部21、検知部22、報知部23、及び制御部24)が設けられているが、これには限定されない。光ファイバセンシング機器20に設けられていた構成要素は、1つの装置に設けることには限定されず、複数の装置に分散して設けられていても良い。
<光ファイバセンシング機器のハードウェア構成>
続いて以下では、図14を参照して、光ファイバセンシング機器20を実現するコンピュータ40のハードウェア構成について説明する。
図14に示されるように、コンピュータ40は、プロセッサ401、メモリ402、ストレージ403、入出力インタフェース(入出力I/F)404、及び通信インタフェース(通信I/F)405等を備える。プロセッサ401、メモリ402、ストレージ403、入出力インタフェース404、及び通信インタフェース405は、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路で接続されている。
プロセッサ401は、例えばCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等の演算処理装置である。メモリ402は、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のメモリである。ストレージ403は、例えばHDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、またはメモリカード等の記憶装置である。また、ストレージ403は、RAMやROM等のメモリであっても良い。
ストレージ403は、光ファイバセンシング機器20が備える構成要素(受信部21、検知部22、報知部23、及び制御部24)の機能を実現するプログラムを記憶している。プロセッサ401は、これら各プログラムを実行することで、光ファイバセンシング機器20が備える構成要素の機能をそれぞれ実現する。ここで、プロセッサ401は、上記各プログラムを実行する際、これらのプログラムをメモリ402上に読み出してから実行しても良いし、メモリ402上に読み出さずに実行しても良い。また、メモリ402やストレージ403は、光ファイバセンシング機器20が備える構成要素が保持する情報やデータを記憶する役割も果たす。
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータ(コンピュータ40を含む)に供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Compact Disc-ROM)、CD-R(CD-Recordable)、CD-R/W(CD-ReWritable)、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAMを含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されても良い。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
入出力インタフェース404は、表示装置4041、入力装置4042、音出力装置4043等と接続される。表示装置4041は、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、モニターのような、プロセッサ401により処理された描画データに対応する画面を表示する装置である。入力装置4042は、オペレータの操作入力を受け付ける装置であり、例えば、キーボード、マウス、及びタッチセンサ等である。表示装置4041及び入力装置4042は一体化され、タッチパネルとして実現されていても良い。音出力装置4043は、スピーカのような、プロセッサ401により処理された音響データに対応する音を音響出力する装置である。
通信インタフェース405は、外部の装置との間でデータを送受信する。例えば、通信インタフェース405は、有線通信路または無線通信路を介して外部装置と通信する。
以上、実施の形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上述した実施の形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
例えば、上述した実施の形態は、一部又は全部を相互に組み合わせて用いても良い。
また、上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
貯水池の放水ゲート又は該放水ゲートの近傍に敷設された光ファイバと、
前記光ファイバから、振動パターンを含む光信号を受信する受信部と、
前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記放水ゲートの開口量が適切であるか否かを検知する検知部と、
を備える、光ファイバセンシングシステム。
(付記2)
前記検知部は、前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記放水ゲートに使用されているボルトの劣化を検知する、
付記1に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記3)
前記検知部は、前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記ボルトの劣化が発生した位置を検知する、
付記2に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記4)
前記検知部が前記放水ゲートの開口量が不適切であると検知した場合に、前記放水ゲートの開口量が不適切であることを所定の端末に報知する報知部をさらに備える、
付記1から3のいずれか1項に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記5)
前記検知部が前記放水ゲートの開口量が不適切であると検知した場合に、前記光信号に含まれる振動パターンと、その時点の前記放水ゲートの開口量と、に基づいて、前記放水ゲートの開口量を決定し、前記放水ゲートの開口量を、前記決定した開口量に制御する制御部をさらに備える、
付記1から3のいずれか1項に記載の光ファイバセンシングシステム。
(付記6)
貯水池の放水ゲート又は該放水ゲートの近傍に敷設された光ファイバから、振動パターンを含む光信号を受信する受信部と、
前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記放水ゲートの開口量が適切であるか否かを検知する検知部と、
を備える、光ファイバセンシング機器。
(付記7)
前記検知部は、前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記放水ゲートに使用されているボルトの劣化を検知する、
付記6に記載の光ファイバセンシング機器。
(付記8)
前記検知部は、前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記ボルトの劣化が発生した位置を検知する、
付記7に記載の光ファイバセンシング機器。
(付記9)
前記検知部が前記放水ゲートの開口量が不適切であると検知した場合に、前記放水ゲートの開口量が不適切であることを所定の端末に報知する報知部をさらに備える、
付記6から8のいずれか1項に記載の光ファイバセンシング機器。
(付記10)
前記検知部が前記放水ゲートの開口量が不適切であると検知した場合に、前記光信号に含まれる振動パターンと、その時点の前記放水ゲートの開口量と、に基づいて、前記放水ゲートの開口量を決定し、前記放水ゲートの開口量を、前記決定した開口量に制御する制御部をさらに備える、
付記6から8のいずれか1項に記載の光ファイバセンシング機器。
(付記11)
光ファイバセンシングシステムによる貯水池監視方法であって、
貯水池の放水ゲート又は該放水ゲートの近傍に敷設された光ファイバから、振動パターンを含む光信号を受信する受信ステップと、
前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記放水ゲートの開口量が適切であるか否かを検知する検知ステップと、
を含む、貯水池監視方法。
(付記12)
前記検知ステップでは、前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記放水ゲートに使用されているボルトの劣化を検知する、
付記11に記載の貯水池監視方法。
(付記13)
前記検知ステップでは、前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記ボルトの劣化が発生した位置を検知する、
付記12に記載の貯水池監視方法。
(付記14)
前記検知ステップで前記放水ゲートの開口量が不適切であると検知した場合に、前記放水ゲートの開口量が不適切であることを所定の端末に報知する報知ステップをさらに含む、
付記11から13のいずれか1項に記載の貯水池監視方法。
(付記15)
前記検知ステップで前記放水ゲートの開口量が不適切であると検知した場合に、前記光信号に含まれる振動パターンと、その時点の前記放水ゲートの開口量と、に基づいて、前記放水ゲートの開口量を決定し、前記放水ゲートの開口量を、前記決定した開口量に制御する制御ステップをさらに含む、
付記11から13のいずれか1項に記載の貯水池監視方法。
10 光ファイバ
20 光ファイバセンシング機器
21 受信部
22 検知部
23 報知部
24 制御部
30 放水ゲート
31A,31B ボルト
32 扉体
40 コンピュータ
401 プロセッサ
402 メモリ
403 ストレージ
404 入出力インタフェース
4041 表示装置
4042 入力装置
4043 音出力装置
405 通信インタフェース

Claims (10)

  1. 貯水池の放水ゲート又は該放水ゲートの近傍に敷設された光ファイバと、
    前記光ファイバから、振動パターンを含む光信号を受信する受信部と、
    前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記放水ゲートの開口量が適切であるか否かを検知する検知部と、
    を備える、光ファイバセンシングシステム。
  2. 前記検知部は、前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記放水ゲートに使用されているボルトの劣化を検知する、
    請求項1に記載の光ファイバセンシングシステム。
  3. 前記検知部は、前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記ボルトの劣化が発生した位置を検知する、
    請求項2に記載の光ファイバセンシングシステム。
  4. 前記検知部が前記放水ゲートの開口量が不適切であると検知した場合に、前記放水ゲートの開口量が不適切であることを所定の端末に報知する報知部をさらに備える、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の光ファイバセンシングシステム。
  5. 貯水池の放水ゲート又は該放水ゲートの近傍に敷設された光ファイバから、振動パターンを含む光信号を受信する受信部と、
    前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記放水ゲートの開口量が適切であるか否かを検知する検知部と、
    を備える、光ファイバセンシング機器。
  6. 前記検知部は、前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記放水ゲートに使用されているボルトの劣化を検知する、
    請求項に記載の光ファイバセンシング機器。
  7. 前記検知部は、前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記ボルトの劣化が発生した位置を検知する、
    請求項に記載の光ファイバセンシング機器。
  8. 前記検知部が前記放水ゲートの開口量が不適切であると検知した場合に、前記放水ゲートの開口量が不適切であることを所定の端末に報知する報知部をさらに備える、
    請求項からのいずれか1項に記載の光ファイバセンシング機器。
  9. 前記検知部が前記放水ゲートの開口量が不適切であると検知した場合に、前記光信号に含まれる振動パターンと、その時点の前記放水ゲートの開口量と、に基づいて、前記放水ゲートの開口量を決定し、前記放水ゲートの開口量を、前記決定した開口量に制御する制御部をさらに備える、
    請求項からのいずれか1項に記載の光ファイバセンシング機器。
  10. 光ファイバセンシングシステムによる貯水池監視方法であって、
    貯水池の放水ゲート又は該放水ゲートの近傍に敷設された光ファイバから、振動パターンを含む光信号を受信する受信ステップと、
    前記光信号に含まれる振動パターンに基づいて、前記放水ゲートの開口量が適切であるか否かを検知する検知ステップと、
    を含む、貯水池監視方法。
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