JP7178857B2 - 電力管理装置及び電力管理方法 - Google Patents
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Description
このような不具合は、発電システムに発電装置が後付けされた場合にも生じる。つまり、後付けの発電装置に基づいた経済価値を把握するには、後付けの発電装置に対応した検出装置、配線及び通信等の整備を行う必要がある。そこで、後付けの発電装置が設置された場合にも、後付けの発電装置を考慮した経済収支を容易に把握できる簡易な構成及び方法が望まれている。
電力線を介して電力系統と連系可能である既設置の発電装置と、前記電力線を介して前記電力系統と連系可能である後付けの発電装置と、前記電力系統、前記既設置の発電装置及び前記後付けの発電装置の少なくともいずれかから前記電力線を介して電力の供給を受ける電力負荷装置とを含む発電システムにおける電力を管理する電力管理装置であって、
前記電力線には、上流側から順に、前記電力系統と、前記後付けの発電装置と、前記既設置の発電装置及び前記電力負荷装置とが接続され、
前記電力線における前記後付けの発電装置の接続点と前記既設置の発電装置の接続点との間に電力計測器が設けられ、
前記後付けの発電装置の所定の発電電力量を予め取得する発電情報取得部と、
前記後付けの発電装置を考慮した経済収支を取得する収支取得部と、を備え、
前記収支取得部は、
前記電力負荷装置が必要とする負荷電力量が、前記既設置の発電装置の発電電力量よりも大きい第1期間における、第1経済価値の算出と、
前記電力負荷装置が必要とする前記負荷電力量が、前記既設置の発電装置の発電電力量よりも小さい第2期間における、前記後付けの発電装置の発電電力の売電価格と前記後付けの発電装置の発電電力量との乗算による第2経済価値の算出と、
を行い、
前記第1期間における前記第1経済価値の算出において、
前記既設置の発電装置の発電電力量が前記負荷電力量に対して不足している不足電力量が前記後付けの発電装置の発電電力量よりも小さい場合は、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記不足電力量との乗算による第1乗算結果を取得し、前記後付けの発電装置の発電電力量から前記不足電力量を減算して前記電力系統に逆潮される逆潮電力量を算出し、前記後付けの発電装置の発電電力の売電価格と前記逆潮電力量とを乗算して第2乗算結果を取得し、前記第1乗算結果と前記第2乗算結果とを加算することにより前記第1経済価値の算出を行うか、あるいは、前記不足電力量が前記後付けの発電装置の発電電力量よりも大きい場合は、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記後付けの発電装置の発電電力量との乗算により前記第1経済価値の算出を行い、
前記第1期間における第3経済価値として、前記第1期間における、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記既設置の発電装置の発電電力量との乗算結果から、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記電力計測器が設けられる部位の前記電力線で前記電力系統側から供給される電力量との乗算結果を減算して得られる値を算出し、
前記第2期間における第3経済価値として、前記第2期間における、前記既設置の発電装置が発電した発電電力の売電価格と前記電力計測器が設けられる部位の前記電力線で前記電力系統側に供給される余剰電力量とを乗算した値に、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記既設置の発電装置から前記電力負荷装置に供給される電力量とを乗算した値を加算して得られる値を算出し、
前記第1期間における前記経済収支を算出する場合、算出した前記第1期間における前記第3経済価値に、算出した前記第1期間における前記第1経済価値を加算して得られた値を前記経済収支とし、
前記第2期間における前記経済収支を算出する場合、算出した前記第2期間における前記第3経済価値に、算出した前記第2期間における前記第2経済価値を加算して得られた値を前記経済収支とする点にある。
その上で、発電情報取得部が後付けの発電装置の発電電力量を予め取得する。後付けの発電装置の発電電力量としては、例えば一定値の発電電力量、所定の期間の平均値の発電電力量が挙げられる。
負荷電力量>既設置の発電装置の発電電力量の関係となる第1期間においては、既設置の発電装置の発電電力量が負荷電力量に対して不足している不足電力量と、後付けの発電装置の発電電力量との大小により第1経済価値を次のように算出する。
そして、第1期間における第3経済価値として、第1期間における、電力系統からの系統電力の買電価格と既設置の発電装置の発電電力量との乗算結果から、電力系統からの系統電力の買電価格と電力計測器が設けられる部位の電力線で電力系統側から供給される電力量との乗算結果を減算して得られる値を算出し、第2期間における第3経済価値として、第2期間における、既設置の発電装置が発電した発電電力の売電価格と電力計測器が設けられる部位の電力線で電力系統側に供給される余剰電力量とを乗算した値に、電力系統からの系統電力の買電価格と既設置の発電装置から電力負荷装置に供給される電力量とを乗算した値を加算して得られる値を算出し、第1期間における経済収支を算出する場合、算出した第1期間における第3経済価値に、算出した第1期間における第1経済価値を加算して得られた値を経済収支とし、第2期間における経済収支を算出する場合、算出した第2期間における第3経済価値に、算出した第2期間における第2経済価値を加算して得られた値を経済収支とすることができる。
前記既設置の発電装置は、第1燃料電池装置であり、
前記後付けの発電装置は、前記第1燃料電池装置以外の第2燃料電池装置、太陽光発電装置を含む少なくともいずれかの発電装置である点にある。
前記経済収支の表示を制御する表示部を備える点にある。
電力線を介して電力系統と連系可能である既設置の発電装置と、前記電力線を介して前記電力系統と連系可能である後付けの発電装置と、前記電力系統、前記既設置の発電装置及び前記後付けの発電装置の少なくともいずれかから前記電力線を介して電力の供給を受ける電力負荷装置とを含む発電システムにおける電力を管理する電力管理方法であって、
前記電力線には、上流側から順に、前記電力系統と、前記後付けの発電装置と、前記既設置の発電装置及び前記電力負荷装置とが接続され、
前記電力線における前記後付けの発電装置の接続点と前記既設置の発電装置の接続点との間に電力計測器が設けられ、
前記後付けの発電装置の発電電力量を予め取得する発電情報取得ステップと、
前記後付けの発電装置に基づいた経済収支を取得する収支取得ステップと、を備え、
前記収支取得ステップでは、
前記電力負荷装置が必要とする負荷電力量が、前記既設置の発電装置の発電電力量よりも大きい第1期間における、第1経済価値の算出と、
前記電力負荷装置が必要とする前記負荷電力量が、前記既設置の発電装置の発電電力量よりも小さい第2期間における、前記後付けの発電装置の発電電力の売電価格と前記後付けの発電装置の発電電力量との乗算による第2経済価値の算出と、
を行い、
前記第1期間における前記第1経済価値の算出において、
前記既設置の発電装置の発電電力量が前記負荷電力量に対して不足している不足電力量が前記後付けの発電装置の発電電力量よりも小さい場合は、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記不足電力量との乗算による第1乗算結果を取得し、前記後付けの発電装置の発電電力量から前記不足電力量を減算して前記電力系統に逆潮される逆潮電力量を算出し、前記後付けの発電装置の発電電力の売電価格と前記逆潮電力量とを乗算して第2乗算結果を取得し、前記第1乗算結果と前記第2乗算結果とを加算することにより前記第1経済価値の算出を行うか、あるいは、前記不足電力量が前記後付けの発電装置の発電電力量よりも大きい場合は、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記後付けの発電装置の発電電力量との乗算により前記第1経済価値の算出を行い、
前記第1期間における第3経済価値として、前記第1期間における、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記既設置の発電装置の発電電力量との乗算結果から、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記電力計測器が設けられる部位の前記電力線で前記電力系統側から供給される電力量との乗算結果を減算して得られる値を算出し、
前記第2期間における第3経済価値として、前記第2期間における、前記既設置の発電装置が発電した発電電力の売電価格と前記電力計測器が設けられる部位の前記電力線で前記電力系統側に供給される余剰電力量とを乗算した値に、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記既設置の発電装置から前記電力負荷装置に供給される電力量とを乗算した値を加算して得られる値を算出し、
前記第1期間における前記経済収支を算出する場合、算出した前記第1期間における前記第3経済価値に、算出した前記第1期間における前記第1経済価値を加算して得られた値を前記経済収支とし、
前記第2期間における前記経済収支を算出する場合、算出した前記第2期間における前記第3経済価値に、算出した前記第2期間における前記第2経済価値を加算して得られた値を前記経済収支とする点にある。
以下の実施形態では、当該発電システムにおいて電力負荷装置に電力を供給する場合において、後付けの発電装置よりも既設置の発電装置から優先的に発電電力を供給する構成を例に挙げて説明する。
以下に図面を参照して実施形態に係る発電システムについて説明する。
(1)発電システムの全体構成
図1の発電システム100は、太陽光発電装置20と、電力管理装置50を有する燃料電池装置30と、電力を消費する電力負荷装置40とを備える。太陽光発電装置20と、燃料電池装置30と、電力負荷装置40とは、電力線11を介して電力系統10に接続されている。太陽光発電装置20及び燃料電池装置30は、電力系統10と連系可能に構成されている。
その他、電力管理装置50は、例えば、所定の運転状態となるように既設置の燃料電池装置30の運転状態を管理している。
次に、本実施形態に係る電力管理装置50についてさらに説明する。
本実施形態では、図1に示す発電システム100において、既設置の燃料電池装置30及び電力負荷装置40に加えて、後付けの太陽光発電装置20が付加されている。しかし、本実施形態の発電システム100では、電力管理装置50は、後付けの太陽光発電装置20の発電状態を把握することはできない。発電状態を把握できないのは、例えば、後付けの太陽光発電装置20の発電状態を把握するための電流計測器が設けられていないことによる。また、例えば、例え、後付けの太陽光発電装置20に対して電流計測器が設けられている場合であっても、電流計測器で検出した発電状態を電力管理装置50に送信するように構成されていないため等によって、電力管理装置50が発電状態を把握できないことによる。
本実施形態では、このような発電状態を把握することができない後付けの太陽光発電装置20を備える発電システム100において、電力管理装置50が、後付けの太陽光発電装置20を考慮した経済収支を求める構成を採用している。
発電情報取得部51は、例えば後付けの太陽光発電装置20の設置時等に、設置者等から後付けの太陽光発電装置20の発電電力量の入力を受け付ける。太陽光発電装置20の発電電力量は、例えば、実測値ではなく予め設定された値である。本実施形態では、後述の第1期間又は第2期間に亘る太陽光発電装置20の発電電力量の平均値とする。
なお、太陽光発電装置の発電電力量は、昼間及び夜間などの時間帯、及び天気等により左右されるため、例えば、時間帯ごと、日ごと、月ごと、あるいは季節ごと等の平均発電電力量を挙げることができる。以下の実施形態においては、後付けの太陽光発電装置20の発電電力量は、時間帯及び日等により変化しない平均発電電力量を例に挙げて説明する。
発電情報取得部51は、後付けの太陽光発電装置20の発電電力量を収支取得部53に入力する。
売電価格取得部55は、後付けの太陽光発電装置20が発電した発電電力及び既設置の燃料電池装置30が発電した発電電力を、電力系統10に逆潮した場合の売電価格を取得する。売電価格取得部55は、売電価格として、発電電力の例えば1kWh当たりの価格を取得する。売電価格が、例えば時間ごと、日ごと、季節ごと、年毎等に変動する場合は、売電価格取得部55は、変動時点に応じて更新された売電価格を取得するようにしてもよい。
なお、売電価格取得部55は、例えば電力会社等から売電価格を取得する。そして、売電価格取得部55は、取得した売電価格を収支取得部53に入力する。
買電価格取得部57は、電力系統10における系統電力の買電価格を取得する。買電価格取得部57は、買電価格として、系統電力の例えば1kWh当たりの価格を取得する。買電価格が、例えば時間ごと、日ごと、季節ごと、年毎等に変動する場合は、買電価格取得部57は、変動時点に応じて更新された買電価格を取得するようにしてもよい。
なお、買電価格取得部57は、例えば電力会社等から買電価格を取得する。そして、買電価格取得部57は、取得した買電価格を収支取得部53に入力する。
発電電力管理部59は、既設置の燃料電池装置30での発電を制御している。発電電力管理部59は、これに限定されないが、例えば既設置の燃料電池装置30を発電電力が所定の設定発電電力で一定となるように定格運転させるように制御している。また、発電電力管理部59は、電力計測器CT1から電力線11での電力量を取得し、取得した電力量を収支取得部53に入力する。
また、発電電力管理部59は、例えば既設置の燃料電池装置30での発電状態を把握するため、既設置の燃料電池装置30が発電した発電電力量(kWh)を取得する。
表示部58は、後述の収支取得部53が取得した、後付けの太陽光発電装置20を考慮した経済収支を図示しない表示装置に表示する。表示装置は、発電システム100に設けられている既存の表示装置である。これにより、発電システム100に後付けで太陽光発電装置20が設置された場合でも、後付けの太陽光発電装置20を考慮した経済収支を表示装置により確認できる。また、表示部58は、発電電力管理部59から既設置の燃料電池装置30での発電電力量を取得し、表示装置に表示してもよい。
収支取得部53は、発電システム100における経済収支を求める。収支取得部53は、後付けの太陽光発電装置20の発電状態を考慮に入れずに算出した経済価値(以下、第3経済価値という)を補正し、後付けの太陽光発電装置20の発電状態を考慮した実際の経済収支を算出する。
第3経済価値は、後付けの太陽光発電装置20が発電システム100に後から設置されたにも関わらず、後付けの太陽光発電装置20の発電状態を考慮せずに算出された経済価値である。そのため、収支取得部53は、後付けの太陽光発電装置20の発電状態を考慮した発電システム100全体の経済収支を算出するために、第3経済価値を補正する。
収支取得部53は、電力計測器CT1(図1)から取得した電力量に基づいて、第3経済価値を算出する。
まず、収支取得部53は、第3経済価値の算出にあたって各種情報を取得する。例えば、収支取得部53は、電力計測器CT1における電力量を電力計測器CT1から取得する。また、収支取得部53は、後付けの太陽光発電装置20が発電した発電電力の売電価格及び既設置の燃料電池装置30が発電した発電電力の売電価格を売電価格取得部55から取得し、系統電力の買電価格を買電価格取得部57から取得する。
ここで、電力負荷装置40の負荷電力量と既設置の燃料電池装置30の発電電力量とが等しい場合、電力計測器CT1が取得する電力量はゼロになる。よって、電力負荷装置40へは既設置の燃料電池装置30からの発電電力量が供給されていることとなり、電力系統10からの系統電力を購入する必要はない。系統電力の買電価格をβ円/kWh、既設置の燃料電池装置30の発電電力量をBkWhとすると、第3経済価値は(式1)で示される。
第3経済価値=β×B・・・(式1)
また、電力負荷装置40の負荷電力量が既設置の燃料電池装置30の発電電力量よりも大きい(負荷電力量>既設置の燃料電池装置30の発電電力量B)場合(以下では、第1期間という)、つまり不足電力が生じる場合、電力計測器CT1が取得する電力量は例えば正の値になる。よって、電力計測器CT1は、電力系統10から購入している系統電力量(買電電力量)を計測していることになり、電力負荷装置40へは当該系統電力量(買電電力量)及び既設置の燃料電池装置30の発電電力量が供給されていることとなる。
なお、電力線11の電力計測器CT1で計測される電力値は、当該電力計測器CT1において電力負荷装置40へ向けて正の電力が流れているときに正の値になり、電力系統10へ向けて正の電力が流れているときに負の値になるとの前提で説明する。ただし、電力計測器CT1で計測された電力量の値は、絶対値で示すものとする。
ここで、系統電力の買電価格をβ円/kWh、既設置の燃料電池装置30の発電電力量をBkWhとすると、第3経済価値は(式2)で示される。
第3経済価値=β×B-β×E・・・(式2)
また、電力負荷装置40の負荷電力量が既設置の燃料電池装置30の発電電力量よりも小さい(負荷電力量<既設置の燃料電池装置30の発電電力量B)場合(以下では、第2期間という)、つまり余剰電力が生じる場合、電力計測器CT1が取得する電力量は例えば負の値になる。余剰電力は、既設置の燃料電池装置30から電力系統10に逆潮されている。よって、電力計測器CT1は、既設置の燃料電池装置30から電力系統10への逆潮電力量(売電電力量)DkWhを計測していることになる。
ここで、燃料電池装置30が発電した発電電力の売電価格をα円/kWh、売電電力量をDkWh(電力計測器CT1で取得された電力値)とすると、第3経済価値は(式3)で示される。
第3経済価値=(α×D)+β(B-D)・・・(式3)
なお、(式3)においてDが負の値の場合には、Dは絶対値を示す。
次に、第1及び第2経済価値の算出方法について説明する。
収支取得部53は、電力計測器CT1で取得された電力値、後付けの太陽光発電装置20の発電電力量、後付けの太陽光発電装置20が発電した発電電力の売電価格、既設置の燃料電池装置30が発電した発電電力の売電価格及び系統電力の買電価格等に基づいて、後付けの太陽光発電装置20を発電システム100に設けたことによる経済収支を取得する。
例えば、収支取得部53は、後付けの太陽光発電装置20について、例えば年間を通じた平均の発電出力量AkWhを発電情報取得部51から取得する。太陽光発電装置20は、通常、昼間及び夜間等の時間帯及び天気等によって発電電力量が異なるが、本実施形態では、簡単のために、第1期間又は第2期間に対応する太陽光発電装置20の発電電力量の平均とし、時間帯等によらず発電出力量は一定のAkWhとする。
また、収支取得部53は、電力計測器CT1から電力量を取得する。
次に、第1期間での後付けの太陽光発電装置20による第1経済価値の算出方法について説明する。
図3A及び図3Bに示す第1期間全体では、後付けの太陽光発電装置20よりも、既設置の燃料電池装置30から優先的に発電電力量が電力負荷装置40に供給されるが、既設置の燃料電池装置30の発電電力量では負荷電力量を賄えていない。図3A及び図3Bによると、電力計測器CT1で計測される電力値がEkWhであり、電力系統10側から電力負荷装置40側に、不足電力量としてEkWhが供給されている。このとき、既設置の燃料電池装置30の発電電力量がBkWhであり、負荷電力量が(E+B)kWhである。ここで、後付けの太陽光発電装置20は、発電出力量AkWhで運転されている。そのため、電力負荷装置40は、電力線11を介して、後付けの太陽光発電装置20から不足電力量の全部又は一部の供給を受ける。
図3Aに示すように、不足電力量E<太陽光発電装置20の発電出力量Aの関係にあるため、電力負荷装置40は、電力線11を介して、後付けの太陽光発電装置20から不足電力量EkWhの全部の供給を受ける。収支取得部53は、後付けの太陽光発電装置20が不足電力量EkWhを補った場合の経済価値を以下の第1乗算結果として算出する。
収支取得部53は、第1乗算結果と第2乗算結果とを加算することで、後付けの太陽光発電装置20による第1経済価値を算出する。以下に、第1及び第2乗算結果の算出方法について説明する。
上記のように、第1期間において、不足電力量EkWhが後付けの太陽光発電装置20により補われるため、電力系統10から系統電力を買う必要がなく、発電システム100の利用者にとってはコスト削減となる。収支取得部53は、このコスト削減となった、第1期間の後付けの太陽光発電装置20による経済価値を、系統電力の買電価格と不足電力量とを乗算して以下の第1乗算結果として算出する。
ここで、系統電力の買電価格をβ円/kWhとすると、第1乗算結果は(式4)で示される。
第1乗算結果=β×E・・・(式4)
第1期間において、さらに、後付けの太陽光発電装置20が電力負荷装置40に不足電力量EkWhを補った後の余剰分が逆潮電力量として電力系統10に逆潮されるため、発電システム100の利用者は収益を得ることができる。第1期間における後付けの太陽光発電装置20の発電電力量AkWhから、不足電力量EkWhを減算することで、逆潮電力量(A-E)kWhが求まる。収支取得部53は、逆潮による第1期間の経済価値を、後付けの太陽光発電装置20の発電電力の売電価格と逆潮電力量(A-E)kWhとを乗算して以下の第2乗算結果として算出する。
第2乗算結果=α×(A-E)・・・(式5)
図3Bに示すように、不足電力量E>太陽光発電装置20の発電出力量Aの関係にあるため、電力負荷装置40は、電力線11を介して、後付けの太陽光発電装置20から発電出力量Aの供給を受け、不足電力量EkWhの一部が賄われる。つまり、後付けの太陽光発電装置20の発電電力量Aの全てが不足電力量を賄うために用いられる。収支取得部53は、後付けの太陽光発電装置20が不足電力量EkWhの一部を賄った場合の経済価値を以下の第1経済価値として算出する。
ここで、系統電力の買電価格をβ円/kWhとすると、第1経済価値は(式6)で示される。
第1経済価値=β×A・・・(式6)
一方、図4に示す第2期間(負荷電力量<既設置の燃料電池装置30の発電電力量の期間)全体では、後付けの太陽光発電装置20よりも、既設置の燃料電池装置30から優先的に発電電力量が電力負荷装置40に供給されるが、既設置の燃料電池装置30から供給される発電電力量により負荷電力量を賄える。図4によると、電力計測器CT1で計測される電力値がDkWhであり、既設置の燃料電池装置30から電力系統10に、逆潮電力量としてDkWhが逆潮されている。なお、既設置の燃料電池装置30の発電電力量がBkWhであり、負荷電力量が(B-D)kWhである。
第2経済価値=α×A・・・(式7)
この第2経済価値の算出においては、後付けの太陽光発電装置20の発電電力量が全て逆潮されると仮定することで、上記(式7)により後付けの太陽光発電装置20による第2経済価値を簡単に求めることができる。
第2経済価値は、一般的にメリットの経済価値として評価される。
次に、収支取得部53は、第3経済価値を、第1及び第2経済価値の少なくともいずれかを用いて補正し、発電システム100全体の経済収支を算出する。これにより、収支取得部53は、後付けの太陽光発電装置20の発電状態を考慮した、発電システム100全体の経済収支を算出できる。
第1期間全体においては、電力計測器CT1が取得した電力値には、後付けの太陽光発電装置20から電力負荷装置40に供給される電力値が含まれており、(式2)により算出された第3経済価値は、後付けの太陽光発電装置20から供給された電力値の分だけ電力系統10から余分に購入したと誤認した状態で算出された値となっている。すなわち、発電システム100には、後付けの太陽光発電装置20の発電状態を把握するための電力検出器及び通信手段等が設けられていないため、電力計測器CT1で検出された電力量の全部が電力系統10からの系統電力であると誤って把握される。
なお、例えば、収支取得部53は、第1期間における第3経済価値のみを求める場合には、第1期間における第3経済価値に、第1期間における第1経済価値を加算し、後付けの太陽光発電装置20の発電状態を考慮した、第1期間における発電システム100全体の経済収支を算出してもよい。同様に、例えば、収支取得部53は、第2期間における第3経済価値のみを求める場合には、第2期間における第3経済価値に、第2期間における第2経済価値を加算し、後付けの太陽光発電装置20の発電状態を考慮した、第2期間における発電システム100全体の経済収支を算出してもよい。
収支取得部53は、上述の算出方法に基づいて、第1期間における第1経済価値及び第2期間における第2経済価値の少なくともいずれかを算出して、後付けの太陽光発電装置20に基づく経済収支を取得する。あるいは、収支取得部53は、第1経済価値及び第2経済価値を算出して、第1期間及び第2期間を含む全体に亘る、後付けの太陽光発電装置20を考慮した経済収支を取得する。
そして、これら取得した経済収支を既存の表示手段等に表示することができる。
なお上述の実施形態(他の実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
つまり、上記実施形態では、既設置の燃料電池装置30を含む発電システム100において、後付けで太陽光発電装置20が設置されている。そして、後付けの太陽光発電装置20よりも既設置の燃料電池装置30から優先的に、電力負荷装置40に発電電力を供給する。しかし、これとは異なり、既設置の燃料電池装置30よりも後付けの太陽光発電装置20から優先的に、電力負荷装置40に発電電力を供給してもよい。
ここで、電力管理装置50は、後付けの発電装置の所定の発電電力量を予め取得する発電情報取得部51、後付けの発電装置を考慮した経済収支を取得する収支取得部53等を備える。
(c)上記実施形態では、発電装置として燃料電池装置30及び太陽光発電装置20を挙げたが、発電装置としては、燃料電池装置及び太陽光発電装置以外の風力発電装置等の発電装置を挙げることもできる。
まず、収支取得部53は、第3経済価値の算出にあたって各種情報を取得する。例えば、収支取得部53は、電力計測器CT1における電力量を電力計測器CT1から取得する。また、収支取得部53は、既設置の燃料電池装置30が発電した発電電力の売電価格を売電価格取得部55から取得し、系統電力の買電価格を買電価格取得部57から取得する。
この場合、収支取得部53は、電力系統10からの系統電力の買電価格と買電電力量との乗算に基づいて第3経済価値を算出する。
ここで、系統電力の買電価格をβ円/kWh、買電電力量をEとすると、第3経済価値は(式8)で示される。
第3経済価値=β×E・・・(式8)
この場合、収支取得部53は、既設置の燃料電池装置30が発電した発電電力の売電価格と売電電力量との乗算に基づいて第3経済価値を算出する。
ここで、燃料電池装置30が発電した発電電力の売電価格をα円/kWh、売電電力量をDとすると、第3経済価値は(式9)で示される。
第3経済価値=α×D・・・(式9)
20 :後付けの太陽光発電装置(後付けの発電装置)
30 :既設置の燃料電池装置(既設置の発電装置)
40 :電力負荷装置
50 :電力管理装置
53 :収支取得部
58 :表示部
100 :発電システム
Claims (4)
- 電力線を介して電力系統と連系可能である既設置の発電装置と、前記電力線を介して前記電力系統と連系可能である後付けの発電装置と、前記電力系統、前記既設置の発電装置及び前記後付けの発電装置の少なくともいずれかから前記電力線を介して電力の供給を受ける電力負荷装置とを含む発電システムにおける電力を管理する電力管理装置であって、
前記電力線には、上流側から順に、前記電力系統と、前記後付けの発電装置と、前記既設置の発電装置及び前記電力負荷装置とが接続され、
前記電力線における前記後付けの発電装置の接続点と前記既設置の発電装置の接続点との間に電力計測器が設けられ、
前記後付けの発電装置の所定の発電電力量を予め取得する発電情報取得部と、
前記後付けの発電装置を考慮した経済収支を取得する収支取得部と、を備え、
前記収支取得部は、
前記電力負荷装置が必要とする負荷電力量が、前記既設置の発電装置の発電電力量よりも大きい第1期間における、第1経済価値の算出と、
前記電力負荷装置が必要とする前記負荷電力量が、前記既設置の発電装置の発電電力量よりも小さい第2期間における、前記後付けの発電装置の発電電力の売電価格と前記後付けの発電装置の発電電力量との乗算による第2経済価値の算出と、
を行い、
前記第1期間における前記第1経済価値の算出において、
前記既設置の発電装置の発電電力量が前記負荷電力量に対して不足している不足電力量が前記後付けの発電装置の発電電力量よりも小さい場合は、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記不足電力量との乗算による第1乗算結果を取得し、前記後付けの発電装置の発電電力量から前記不足電力量を減算して前記電力系統に逆潮される逆潮電力量を算出し、前記後付けの発電装置の発電電力の売電価格と前記逆潮電力量とを乗算して第2乗算結果を取得し、前記第1乗算結果と前記第2乗算結果とを加算することにより前記第1経済価値の算出を行うか、あるいは、前記不足電力量が前記後付けの発電装置の発電電力量よりも大きい場合は、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記後付けの発電装置の発電電力量との乗算により前記第1経済価値の算出を行い、
前記第1期間における第3経済価値として、前記第1期間における、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記既設置の発電装置の発電電力量との乗算結果から、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記電力計測器が設けられる部位の前記電力線で前記電力系統側から供給される電力量との乗算結果を減算して得られる値を算出し、
前記第2期間における第3経済価値として、前記第2期間における、前記既設置の発電装置が発電した発電電力の売電価格と前記電力計測器が設けられる部位の前記電力線で前記電力系統側に供給される余剰電力量とを乗算した値に、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記既設置の発電装置から前記電力負荷装置に供給される電力量とを乗算した値を加算して得られる値を算出し、
前記第1期間における前記経済収支を算出する場合、算出した前記第1期間における前記第3経済価値に、算出した前記第1期間における前記第1経済価値を加算して得られた値を前記経済収支とし、
前記第2期間における前記経済収支を算出する場合、算出した前記第2期間における前記第3経済価値に、算出した前記第2期間における前記第2経済価値を加算して得られた値を前記経済収支とする、電力管理装置。 - 前記既設置の発電装置は、第1燃料電池装置であり、
前記後付けの発電装置は、前記第1燃料電池装置以外の第2燃料電池装置、太陽光発電装置を含む少なくともいずれかの発電装置である、請求項1に記載の電力管理装置。 - 前記経済収支の表示を制御する表示部を備える、請求項1又は2に記載の電力管理装置。
- 電力線を介して電力系統と連系可能である既設置の発電装置と、前記電力線を介して前記電力系統と連系可能である後付けの発電装置と、前記電力系統、前記既設置の発電装置及び前記後付けの発電装置の少なくともいずれかから前記電力線を介して電力の供給を受ける電力負荷装置とを含む発電システムにおける電力を管理する電力管理方法であって、
前記電力線には、上流側から順に、前記電力系統と、前記後付けの発電装置と、前記既設置の発電装置及び前記電力負荷装置とが接続され、
前記電力線における前記後付けの発電装置の接続点と前記既設置の発電装置の接続点との間に電力計測器が設けられ、
前記後付けの発電装置の発電電力量を予め取得する発電情報取得ステップと、
前記後付けの発電装置に基づいた経済収支を取得する収支取得ステップと、を備え、
前記収支取得ステップでは、
前記電力負荷装置が必要とする負荷電力量が、前記既設置の発電装置の発電電力量よりも大きい第1期間における、第1経済価値の算出と、
前記電力負荷装置が必要とする前記負荷電力量が、前記既設置の発電装置の発電電力量よりも小さい第2期間における、前記後付けの発電装置の発電電力の売電価格と前記後付けの発電装置の発電電力量との乗算による第2経済価値の算出と、
を行い、
前記第1期間における前記第1経済価値の算出において、
前記既設置の発電装置の発電電力量が前記負荷電力量に対して不足している不足電力量が前記後付けの発電装置の発電電力量よりも小さい場合は、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記不足電力量との乗算による第1乗算結果を取得し、前記後付けの発電装置の発電電力量から前記不足電力量を減算して前記電力系統に逆潮される逆潮電力量を算出し、前記後付けの発電装置の発電電力の売電価格と前記逆潮電力量とを乗算して第2乗算結果を取得し、前記第1乗算結果と前記第2乗算結果とを加算することにより前記第1経済価値の算出を行うか、あるいは、前記不足電力量が前記後付けの発電装置の発電電力量よりも大きい場合は、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記後付けの発電装置の発電電力量との乗算により前記第1経済価値の算出を行い、
前記第1期間における第3経済価値として、前記第1期間における、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記既設置の発電装置の発電電力量との乗算結果から、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記電力計測器が設けられる部位の前記電力線で前記電力系統側から供給される電力量との乗算結果を減算して得られる値を算出し、
前記第2期間における第3経済価値として、前記第2期間における、前記既設置の発電装置が発電した発電電力の売電価格と前記電力計測器が設けられる部位の前記電力線で前記電力系統側に供給される余剰電力量とを乗算した値に、前記電力系統からの系統電力の買電価格と前記既設置の発電装置から前記電力負荷装置に供給される電力量とを乗算した値を加算して得られる値を算出し、
前記第1期間における前記経済収支を算出する場合、算出した前記第1期間における前記第3経済価値に、算出した前記第1期間における前記第1経済価値を加算して得られた値を前記経済収支とし、
前記第2期間における前記経済収支を算出する場合、算出した前記第2期間における前記第3経済価値に、算出した前記第2期間における前記第2経済価値を加算して得られた値を前記経済収支とする、電力管理方法。
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