JP7181583B2 - 路面設置型蓄光性表示板及び同製造方法 - Google Patents
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Description
0110 ベース板
0111 周壁
0120 ずれ防止ピン
0130 蓄光性蛍光体ブロック
0140 非蓄光性蛍光体ブロック
本実施例の路面設置型蓄光性表示板は、表面が周壁で囲まれたお盆状のベース板と、ベース板の周壁で囲まれた領域(以下、単に「領域」ということがある。)に突出する複数のずれ防止ピンと、その囲まれた領域に密接してはめ込まれた状態の蓄光性蛍光体ブロック及び非蓄光性蛍光体ブロック(以下、両者をまとめて「蛍光体ブロック」ということがある。)を有するものである。蛍光体ブロックには挿通する穴(以下「挿通穴」ということがある。)が設けられ、この挿通穴に防止ピンに挿通させて蛍光体ブロックを上記の領域にはめ込むようにしている。さらに蓄光性蛍光体ブロックと非蓄光性蛍光体ブロックを互いに密接した状態ではめ込むようにしている。このような構成により、蛍光体ブロックが横ずれしにくく、案内表示部分の形状や模様が変化してしまい表示内容の認識が困難になることがないようにした点に本発明の特徴がある。また、蓄光性蛍光体ブロックと非蓄光性蛍光体ブロックを互いに密接した状態で領域にぴったりとはめ込むことで、万一これら蛍光体ブロックが摩耗した場合でも、同じ表示内容がいわば組み飴(金太郎飴(登録商標))のように現れ続けるため、視認性を損なうことがないようにした点にも本発明の特徴がある。
(全般)
図1は、本実施例の路面設置型蓄光性表示板の構成の一例について示す図である。このうち(a)は路面設置型蓄光性表示板の平面図であり、(b)は(a)のX-X線断面図である。図1(a)に示すように、本実施例の路面設置型蓄光性表示板0100は、ベース板0110と、ずれ防止ピン0120と、蓄光性蛍光体ブロック0130と、非蓄光性蛍光体ブロック0140とを有する。
ベース板は、蓄光性及び非蓄光性の蛍光体ブロックを載置し、支持するための板状の部材であり、表面が周壁0111で囲まれたお盆状の形状を有する。表面に周壁を設けることで、部材の強度を増すとともに、載置された蛍光体ブロックが表面上から横にずれて逸脱することがないようにしている。
ずれ防止ピン0120は、ベース板の周壁で囲まれた領域に設けられる突出する複数のピン状の部材である(煩雑を避けるため左上の2個にのみ符号を付したが、本図の例では全部で435(=29×15)個の円筒形状のずれ防止ピンが設けられている。)。後述のように蛍光体ブロックには挿通穴が設けられ、防止ピンをこの挿通穴に通す形で、蛍光体ブロックをベース板の周壁で囲まれた領域に配置固定する。即ち、ずれ防止ピンは、蛍光体ブロックがベース板上で横ずれしないようにする役目を有する。
(蓄光性蛍光体ブロック:全般)
蓄光性蛍光体ブロックは、蓄光材料を含み、ベース板の周壁で囲まれた領域にはめ込まれている状態で保持されているブロック状の部材であり、ずれ防止ピンを挿通する穴を有して人に情報を伝えるための形を有する。ここで「人に情報を伝えるための形」とは、例えば災害時における避難誘導場所や方向など、表示板の看者に対して一定の案内内容についての情報を伝えるための形状を言い、図1の例では、非常口の場所や方向に関する案内を表示するためのピクトグラム及び図形が示されている。
蓄光性蛍光体ブロックの材料については、すでに述べたとおりであるが、特に、母材がプラスティックであるものは、蓄光性蛍光体ブロックの構成として好適である。これは、プラスティックが軽量で様々な形状への加工が容易であり、製造コストも安いといった長所があるためである。具体的なプラスティック材料としては、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などが考えられる。強度の観点からはフェノール樹脂やフェノール樹脂複合体が適している。透明性の観点からはアクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂が適している。従って蓄光性蛍光体ブロックの母材としてはアクリル樹脂やポリカーボネイト樹脂が適している。後述するが、非蓄光性蛍光体ブロックについてはフェノール樹脂又はフェノール樹脂複合体で構成することが考えられる。特に、屋外の路面で使用する表示板の場合には、耐候性に優れたポリカーボネイト樹脂などが好適である。なお、プラスティックは、比較的強度が弱いという短所があるため、上述のようにガラス繊維、炭素繊維などを加えた繊維強化プラステッィクなどを用いてもよい。
既述のように、蓄光性蛍光体ブロックにはずれ防止ピンを挿通する穴が設けられるが、その寸法、位置は、ずれ防止ピンの寸法、位置に対応したものとなるように設計される。挿通穴の寸法は、横ずれ防止の観点から、ずれ防止ピンがぴったりと嵌る大きさであることが望ましい。例えば図1、図2に示すような円筒形状のずれ防止ピン及び挿通穴の場合であれば、ずれ防止ピンの外径と挿通穴の内径がほぼ同一の寸法(防止ピンがぴったりと嵌るのに必要最小限の長さだけ挿通穴の内径の方が長い)であることが望ましい。具体的な寸法の一例は、例えば、図1を用いて説明したずれ防止ピンの寸法例に対応して、挿通穴の内径が1.0~3.0mm程度、より好適には約2.0mmのものが考えられる。また、挿通穴の位置は、ベース板の周壁で囲まれた領域に蛍光体ブロックを配置したときにずれ防止ピンの位置に重なる位置になるように設計される。
(非蓄光性蛍光体ブロック:全般)
非蓄光性蛍光体ブロックは、周壁で囲まれた領域にはめ込まれている状態で保持されているブロック状の部材であり、ずれ防止ピンを挿通する穴を有して人に情報を伝えるための形を有する。「人に情報を伝えるための形」の意味は、蓄光性蛍光体ブロックについて上述したところと同様であり、蓄光性蛍光体ブロックとの組み合わせやコントラストによって表示板の看者に対して一定の案内内容についての情報を伝えるものである。
非蓄光性蛍光体ブロックの材料については、すでに述べたとおりであるが、特に、母材がプラスティックであるものは、非蓄光性蛍光体ブロックの構成としても好適である。その理由や具体的な材料の例は、蓄光性蛍光体ブロックについて述べたところと同様である。
非蓄光性蛍光体ブロックにもずれ防止ピンを挿通する穴が設けられるが、その寸法、位置がずれ防止ピンの寸法、位置に対応したものとなるように設計されることは、蓄光性蛍光体ブロックについて述べたところと同様である。
なお、本発明の構成とは異なるが、上述の非蓄光性蛍光体ブロックに代えて、非発光物質からなるブロック(以下、「非発光体ブロック」という。)を有する構成も考えられる。即ち、ブロックが横ずれしにくく、案内表示部分の形状や模様が変化してしまい表示内容の認識が困難になることがないようにするという特徴については、非蓄光性蛍光体ブロックと非発光体ブロックとでその効果に違いが生じることはない。また、蛍光体ブロックが摩耗した場合でも、いわば組み飴のように蛍光体が同じ表示内容を表し続けることで、視認性を損なうことがないようにするという特徴についても、非蓄光性蛍光体ブロックに代えて非発光体ブロックを用いたた場合でも、蓄光性蛍光体ブロックとの組合せやコントラストによって表示内容を表し、ブロックが摩耗しても同じ表示内容を維持できるようにすることは可能である。ただし、この場合、夜間において非発光体ブロックと周壁の境界が視認しづらいため、この境界の形状が表示内容の認識にとって重要な場合には、かかる構成は不向きである。
(全般)
次に、本実施例の路面設置型蓄光性表示板の製造方法について説明する。
まず、ベース板準備工程S0401における処理を行う。この工程は、表面が周壁で囲まれたお盆状のベース板であって周壁で囲まれた領域に突出する複数のずれ防止ピンを有するベース板を準備する工程である。表面が周壁で囲まれたお盆状のベース板は、例えばステンレス、アルミニウムなどの金属製の平板をプレス加工することにより、あるいは溶かした金属材料を鋳型に流し込んで硬化することにより得ることができる。なお、防止ピンは、後からベース板に溶接などにより取り付けてもよいし、プレス加工や鋳造の際にベース板と一体成形してもよい。いずれの方法も大量生産が可能であり、大規模災害時における路面設置型蓄光性表示板の重要性が近年改めて認識され、その設置ニーズが高まっていることに照らせば、いずれの方法も本実施例の路面設置型蓄光性表示板の製造方法として好適なものである。
次に、蓄光性蛍光体ブロックはめ込み工程S0402における処理を行う。この工程は、ずれ防止ピンを挿通する穴を有して人に情報を伝えるための形を有し、非蓄光性蛍光体ブロックと周縁で密接する蓄光性蛍光体ブロックを準備されたベース板にはめ込む工程である。蓄光性蛍光体ブロックは、予め製造したものを準備しておけばよい。
次に、蓄光性蛍光体ブロックはめ込み工程S0403における処理を行う。この工程は、ずれ防止ピンを挿通する穴を有して人に情報を伝えるための形を有し、蓄光性蛍光体ブロックと周縁で密接する蓄光性蛍光体でない非蓄光性蛍光体ブロックを準備されたベース板にはめ込む工程である。非蓄光性蛍光体ブロックは、予め製造したものを準備しておけばよい。なお、前述の蓄光性蛍光体ブロックはめ込み工程と本工程は、逆順に処理されてもよく、あるいは同時に処理されてもよい。
本実施例の発明によれば、歩行者や車両などが通行することにより摩擦力(特に、日本工業規格で定める耐摩耗性能試験における摩擦力)が加わっても、横ずれや摩耗により案内表示部分の形状や模様が損なわれることがなく、案内表示の内容を認識し続けることができる路面設置型蓄光性表示板を提供することが可能となる。また、このような路面設置型蓄光性表示板を簡単に製造することができる。
本実施例の路面設置型蓄光性表示板は、ずれ防止ピンの頂上部の位置が蓄光性蛍光体ブロックの最上面よりも高位である点に特徴を有するものである。
本実施例の路面設置型蓄光性表示板の構成は、基本的に実施例1の路面設置型蓄光性表示板と共通する。ただし、本実施例の路面設置型蓄光性表示板は、実施例1の構成に加え、ずれ防止ピンの頂上部の位置が蓄光性蛍光体ブロックの最上面よりも高位であるように構成されている点に特徴を有する。以下、本実施例のずれ防止ピンの構成について説明する。その余の構成は実施例1で説明したところと同様であるので、説明を省略する。
図5は、本実施例におけるずれ防止ピンの構成の一例を示す図であり、図1(b)と同様の断面図で示したものである。本図に示すように、本実施例のずれ防止ピン0520の頂上部0521の位置は、蓄光性蛍光体ブロック0530の最上面0531よりも高位であるように構成されている。
本実施例の路面設置型蓄光性表示板も、実施例1で説明した製造方法と同様の方法で製造することが可能である。その際、蛍光体ブロックの挿通穴にずれ防止ピンを挿通させる形で蛍光体ブロックをベース板の領域にはめ込んだときにずれ防止ピ頂上部分が所定の長さだけ突出するようにあらかじめ蛍光体ブロックの高さ及びずれ防止ピンの長さを設計しておくことで、実施例1の表示板と同様に、簡単に製造、交換を行うことができるという効果を奏することができる。
本実施例の発明によれば、横ずれや摩耗により蓄光性蛍光体ブロックの案内表示部分の形状や模様が損なわれることがなく、案内表示の内容を認識し続けることができるという効果をさらに確実にすることができるとともに、ずれ防止ピンが滑り止めの役目を果たし、歩行者の転倒などを防ぐことができる。
本実施例の路面設置型蓄光性表示板は、ずれ防止ピンの頂上部の位置が非蓄光性蛍光体ブロックの最上面よりも高位である点に特徴を有するものである。
本実施例の路面設置型蓄光性表示板の構成は、基本的に実施例1又は実施例2の路面設置型蓄光性表示板と共通する。ただし、本実施例の路面設置型蓄光性表示板は、実施例1又は実施例2の構成に加え、ずれ防止ピンの頂上部の位置が非蓄光性蛍光体ブロックの最上面よりも高位であるように構成されている点に特徴を有する。以下、本実施例のずれ防止ピンの構成について説明する。その余の構成は実施例1、実施例2で説明したところと同様であるので、説明を省略する。
本実施例の路面設置型蓄光性表示板も、実施例1、実施例2で説明した製造方法と同様の方法で製造することが可能であり、実施例1、実施例2の表示板と同様に、簡単に製造、交換を行うことができるという効果を奏することができる。
本実施例の発明によれば、横ずれや摩耗により蓄光性蛍光体ブロックの案内表示部分の形状や模様が損なわれることがなく、案内表示の内容を認識し続けることができるという効果をさらに確実にすることができるとともに、ずれ防止ピンが滑り止めの役目を果たし、歩行者の転倒などを防ぐことができる。
Claims (7)
- 表面が周壁で囲まれたお盆状のベース板と、
ベース板の周壁で囲まれた領域に突出する複数のずれ防止ピンと、
周壁で囲まれた領域にはめ込まれている状態であり、前記ずれ防止ピンを挿通する穴を有して人に情報を伝えるための形を有し、後記非蓄光性蛍光体ブロックと周縁で密接する蓄光性蛍光体ブロックと、
周壁で囲まれた領域にはめ込まれている状態であり、前記ずれ防止ピンを挿通する穴を有して人に情報を伝えるための形を有し、前記蓄光性蛍光体ブロックと周縁で密接する蓄光性蛍光体でない非蓄光性蛍光体ブロックと、
からなる路面設置型蓄光性表示板であって、
ずれ防止ピンの頂上部の位置が蓄光性蛍光体ブロックの最上面よりも高位であるように構成されており、
ずれ防止ピンの頂上部が丸みを帯びた形状をしている、路面設置型蓄光性表示板。 - 表面が周壁で囲まれたお盆状のベース板と、
ベース板の周壁で囲まれた領域に突出する複数のずれ防止ピンと、
周壁で囲まれた領域にはめ込まれている状態であり、前記ずれ防止ピンを挿通する穴を有して人に情報を伝えるための形を有し、後記非蓄光性蛍光体ブロックと周縁で密接する蓄光性蛍光体ブロックと、
周壁で囲まれた領域にはめ込まれている状態であり、前記ずれ防止ピンを挿通する穴を有して人に情報を伝えるための形を有し、前記蓄光性蛍光体ブロックと周縁で密接する蓄光性蛍光体でない非蓄光性蛍光体ブロックと、
からなる路面設置型蓄光性表示板であって、
蓄光性蛍光体ブロックの上面とずれ防止ピンの頂上部が面一に構成されており、
蓄光性蛍光体ブロックの底面と側面の角部が丸みを帯びた形状をしている、路面設置型蓄光性表示板。 - ずれ防止ピンの頂上部の位置は、非蓄光性蛍光体ブロックの最上面よりも高位である請求項1又は請求項2に記載の路面設置型蓄光性表示板。
- 蓄光性蛍光体ブロックは、母材がプラスティックである請求項1から請求項3のいずれか一に記載の路面設置型蓄光性表示板。
- 非蓄光性蛍光体ブロックは、母材がプラスティックである請求項1から請求項4のいずれか一に記載の路面設置型蓄光性表示板。
- 表面が周壁で囲まれたお盆状のベース板であって周壁で囲まれた領域に突出する複数のずれ防止ピンであって、頂上部が丸みを帯びた形状をしているずれ防止ピンを有するベース板を準備するベース板準備工程と、
前記ずれ防止ピンを挿通する穴を有して人に情報を伝えるための形を有し、後記非蓄光性蛍光体ブロックと周縁で密接する蓄光性蛍光体ブロックを準備されたベース板にはめ込む蓄光性蛍光体ブロックはめ込む工程であって、ずれ防止ピンの頂上部の位置が蓄光性蛍光体ブロックの最上面よりも高位であるようにはめ込む工程である蓄光性蛍光体ブロックはめ込み工程と、
前記ずれ防止ピンを挿通する穴を有して人に情報を伝えるための形を有し、前記蓄光性蛍光体ブロックと周縁で密接する蓄光性蛍光体でない非蓄光性蛍光体ブロックを準備されたベース板にはめ込む非蓄光性蛍光体ブロックはめ込み工程と、
からなる路面設置型蓄光性表示板の製造方法。 - 表面が周壁で囲まれたお盆状のベース板であって周壁で囲まれた領域に突出する複数のずれ防止ピンを有するベース板を準備するベース板準備工程と、
前記ずれ防止ピンを挿通する穴を有して人に情報を伝えるための形を有し、後記非蓄光性蛍光体ブロックと周縁で密接する蓄光性蛍光体ブロックであって、底面と側面の角部が丸みを帯びた形状をしている蓄光性蛍光体ブロックを準備されたベース板にはめ込む工程であって、蓄光性蛍光体ブロックの上面とずれ防止ピンの頂上部が面一になるようにはめ込む工程である蓄光性蛍光体ブロックはめ込み工程と、
前記ずれ防止ピンを挿通する穴を有して人に情報を伝えるための形を有し、前記蓄光性蛍光体ブロックと周縁で密接する蓄光性蛍光体でない非蓄光性蛍光体ブロックを準備されたベース板にはめ込む非蓄光性蛍光体ブロックはめ込み工程と、
からなる路面設置型蓄光性表示板の製造方法。
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2018
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