以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は実施形態に係る車両乗合支援システム1の構成図である。本実施形態に係る車両乗合支援システム1は、特定の団体(企業、役所、スポーツクラブ、介護施設、買い物施設、カーシェアリング事業等)によって運用され、予め登録された複数の利用者(ユーザ)に対して乗合車両2への乗合を支援するサービス、すなわちライドシェアサービスを提供する。車両乗合支援システム1は、特に、特定の集団の朝及び夕方の通勤、施設への通所に対して、自動車のライドシェアサービスを提供する。各ユーザには識別のためにユーザIDが付与されている。
乗合車両2には、予め登録された複数の会員や従業員等の構成員(以下、会員という。)に対して車両を貸し出すサービス、すなわちカーシェアリングサービスを提供する団体が所有する複数の共用車3が利用される。会員は個人会員であってもよく、団体会員であってもよい。カーシェアリングサービスを提供する団体は、車両乗合支援システム1の運営団体と同一の団体であってもよい。ここでいうカーシェアリングサービスは、共用車3の貸出を営利手段とする事業の他、企業等の団体が所有する社有車等の共用車3を従業員等の構成員に対して活動のために貸し出す共用車貸出管理を含む。
車両乗合支援システム1は、共用車3だけでなく、ユーザが所有する自家用車のうちでライドシェアに使用することに同意した自動車(提供車)を乗合車両2として利用してもよい。ここでは簡略化のため、車両乗合支援システム1が共用車3だけを乗合車両2に利用するものとして説明する。
複数の共用車3は貸出ステーション4に保管されている。貸出ステーション4は1箇所であってもよく、複数個所であってもよい。ここでは簡単化のため、貸出ステーション4が1箇所であるものとして説明する。共用車3には、車種が異なる複数の車両や、色が異なる複数の車両、乗車定員数が異なる複数の車両が含まれている。共用車3のそれぞれには、ナンバー(ナンバープレートに記載された登録ナンバー)が表記され、カーシェアリングサービスを提供する団体によって識別のために車両IDが付与されている。
車両乗合支援システム1は、登録された複数のユーザを乗せる乗合車両2の乗合運行を管理する乗合管理サーバ5と、貸出ステーション4での共用車3の会員に対する貸出を管理する貸出管理サーバ6とを有する。乗合管理サーバ5は、ライドシェアサービスを提供する団体によって管理される。貸出管理サーバ6は、カーシェアリングサービスを提供する団体によって管理される。乗合管理サーバ5と貸出管理サーバ6とは、ネットワークを介して互いに無線通信可能に接続されている。ネットワークは例えば、インターネットである。乗合管理サーバ5及び貸出管理サーバ6は、同一の団体の施設に設けられている場合等には、通信線を介して互いに接続されていてもよい。或いは、乗合管理サーバ5及び貸出管理サーバ6は、単一のサーバに組み込まれた別々の機能部分であってもよい。
車両乗合支援システム1に登録されたユーザのそれぞれは、乗合管理サーバ5とネットワークを介して互いに無線通信可能なユーザ端末7を所持している。また、ユーザのそれぞれは、カーシェアリングサービスを提供する団体に会員として登録されている。
貸出ステーション4から貸し出される複数の共用車3のそれぞれには、貸出管理サーバ6とネットワークを介して互いに無線通信可能な車載端末8が搭載されている。車載端末8は、対応する共用車3の車両IDを保持しており、少なくとも一部分が共用車3の窓の内側に設けられる。複数の共用車3のそれぞれは貸出管理サーバ6に登録されている。
図2は、車両乗合支援システム1の機能ブロック図である。図2には、複数のユーザ端末7のうちの1つ及び複数の車載端末8のうちの1つのみを示している。ユーザ端末7は、コンピュータからなる携帯端末9と、ユーザIDを保持する会員カードからなる貸出会員証10とを含んでいる。携帯端末9は、スマートフォンや、タブレットPC、携帯電話PDA等であってよい。貸出会員証10は、ICチップが組み込まれた(ICカード)であってよく、カーシェアリングサービスを提供する団体によってユーザに提供される。貸出会員証10は、会員番号とこれに対応するユーザのユーザIDとを保持しており、これらの情報は運転免許証の有無情報と共に貸出管理サーバ6に登録されている。会員番号とユーザIDとは、互いに関連付けられていればよく、共通であってもよい。
携帯端末9は、演算処理装置(CPU)、RAM、ROM等の記憶装置等を含む電子回路ユニットにより構成される処理部11と、ネットワークを介して乗合管理サーバ5と信号の送受信を行う無線通信部12と、位置情報を取得する位置情報取得部13と、ユーザインターフェース14とを備えている。貸出会員証10はユーザIDを保持する近距離無線通信部15を備えている。貸出会員証10の近距離無線通信部15は、近距離無線通信によってデータを読み取られるタグであってよく、データの読み取り及び書き込み機能を備えていなくてよい。
携帯端末9の処理部11は、演算処理装置が記憶装置から必要なデータ及びアプリケーションソフトウェア(アプリ)を読み取り、当該ソフトウェアに従って所定の演算処理を実行するようにプログラムされた機能部である。位置情報取得部13は、衛星からの電波を受信して測位を行うことによって位置情報を取得するGPSであってよい。位置情報取得部13が取得したユーザ端末7の位置情報は乗合管理サーバ5に送信される。ユーザインターフェース14は、ユーザの入力を受け付ける入力操作部やディスプレイ、スピーカ、バイブレーション等、ユーザと携帯端末9との間で情報交換を行う手段である。ディスプレイは、処理部11によって駆動され、入力画面やメッセージ画面を表示する。スピーカは、処理部11によって駆動され、通知音やメッセージを発する。タッチパネル機能を備えるディスプレイが入力操作部を兼ねてもよい。
携帯端末9の処理部11は、乗合申込受付部16と、運行予定表示部17と、認証結果通知部18とを備えている。乗合申込受付部16は、乗合申込を受け付ける際に、ユーザID、ユーザの希望出発地、希望目的地、希望出発時刻、希望到着時刻に関する情報の入力を要求する。運行予定表示部17は、乗合管理サーバ5によって決定された乗合運行予定をユーザに通知するべくユーザインターフェース14のディスプレイに表示する。認証結果通知部18は、乗合管理サーバ5から運転者の携帯端末9に送信されてくる同乗者の認証結果を、ユーザインターフェース14を駆動してユーザ(運転者)に通知する。また、認証結果通知部18は、乗合車両2に乗車するために後述するチェックイン動作を行った同乗者の携帯端末9に乗合管理サーバ5から送信されてくる当該同乗者の認証結果を、ユーザインターフェース14を駆動してユーザ(同乗者)に通知する。
なお、貸出会員証10は、携帯端末9の処理部11がソフトウェアに従って処理を実行する機能部であってもよい。この場合、図2に想像線で示されるように、携帯端末9の処理部11が貸出会員証部19を備え、近距離無線通信部15が携帯端末9に内蔵される。
車載端末8は、電子回路ユニットにより構成される処理部21と、ネットワークを介して貸出管理サーバ6と信号の送受信を行う無線通信部22と、位置情報を取得する位置情報取得部23と、ユーザインターフェース24と、近距離無線通信部25とを備えている。
車載端末8の処理部21も、携帯端末9の処理部11と同様に演算処理装置によって実行される機能部である。位置情報取得部23はGPSであってよい。位置情報取得部23が取得した車載端末8の位置情報は貸出管理サーバ6に送信される。ユーザインターフェース24は、ディスプレイやスピーカ等、ユーザと車載端末8との間で情報交換を行う手段である。ディスプレイは処理部21によって駆動され、入力画面やメッセージ画面を表示する。スピーカは処理部21によって駆動され、通知音やメッセージを発する。近距離無線通信部25は、共用車3の窓の内側に設けられ、車外にて窓越しにかざされたユーザ端末7(貸出会員証10)の近距離無線通信部15から近距離無線通信によってユーザIDを読み取る。すなわち近距離無線通信部25は、ユーザ端末7からユーザIDを受け取るユーザID受取部である。近距離無線通信部25が受け取ったユーザIDは、車載端末8から貸出管理サーバ6に送信される。車載端末8は、共用車3に備え付けられたカーナビゲーションシステムと、カーナビゲーションシステムと互いに連係する近距離無線通信部25とにより構成されてもよい。
車載端末8の処理部21は、ID送信部26と、ロック解除部27と、認証結果通知部28とを備えている。ID送信部26は、近距離無線通信部25がユーザ端末7から受け取ったユーザID及び自車両の車両IDを乗合管理サーバ5に送信する。ロック解除部27は、乗合管理サーバ5から送信されてくる運転者の認証結果に応じ、共用車3のドアロックを解除する。ロック解除部27が共用車3のドアロックを解除することにより、共用車3の貸出が開始され、ユーザによる共用車3の運転が可能になる。すなわち、ロック解除部27は、認証結果の受信に応じ、共用車3の使用を許可する使用許可部である。認証結果通知部28は、乗合管理サーバ5から送信されてくる同乗者の認証結果を、ユーザインターフェース14を駆動して共用車3の運転者(ユーザ)に通知する。
乗合管理サーバ5は、電子回路ユニットにより構成される処理部31と、ネットワークを介して複数のユーザ端末7及び貸出管理サーバ6と信号の送受信を行う無線通信部32とを備えている。処理部31は、演算処理装置がソフトウェアに従って演算処理を実行するようにプログラムされた複数の機能部を備えている。乗合管理サーバ5の処理部31は、これらの機能部として、運行予定作成部33、申込情報送信部34、運行予定送信部35、近接通知信号送信部36、車両情報送信部37、車両位置情報送信部38及び、認証結果送信部39を備えている。
貸出管理サーバ6は、電子回路ユニットにより構成される処理部41と、ネットワークを介して乗合管理サーバ5及び複数の車載端末8と信号の送受信を行う無線通信部42とを備えている。処理部41は、演算処理装置がソフトウェアに従って演算処理を実行するようにプログラムされた複数の機能部を備えている。貸出管理サーバ6の処理部41は、これらの機能部として、車両情報管理部43、予約情報管理部44、貸出予約変更部45、運転者認証部46、認証結果送信部47、貸出情報送信部48、車両位置情報送信部49及び、同乗者認証部50を備えている。
乗合管理サーバ5の運行予定作成部33は、ユーザからの乗合申込を受け付け、乗合申込のマッチングを行って複数のユーザからなる複数の乗合グループを作成する。また、運行予定作成部33は、内蔵するナビゲーションデータ又は外部のナビゲーションサーバを使って、各乗合グループを乗せる乗合車両2の経路、出発時刻、乗合時刻、到着時刻等の乗合情報を含む乗合車両2の乗合運行予定を作成する。
乗合車両2の乗合運行予定を作成するにあたり、運行予定作成部33は、乗合グループの中の1人のユーザを運転者に設定し、残りのユーザを同乗者に設定する。また、運行予定作成部33は、貸出ステーション4を乗合運行予定の出発地に設定し、同乗者が乗合車両2に乗車すべき地点をピックアップポイントとして設定する。すなわち、乗合運行予定には、乗合車両2として利用する共用車3の利用開始時刻及び利用時間を含む乗合車両2の利用予定と、乗合車両2を運転する運転者及び乗合車両2に同乗する同乗者のユーザIDや乗車場所、乗車時刻を含む、乗合車両2に乗り合うユーザの乗合情報とが含まれる。
乗合管理サーバ5の申込情報送信部34は、乗合車両2として利用する共用車3の利用申込を行うために、乗合運行予定のうち、乗合車両2として利用する共用車3の利用予定、運転者のユーザID及び同乗者のユーザIDを含む利用申込情報を貸出管理サーバ6に送信する。利用申込情報は、これらの情報に加え、乗合運行予定の残部の一部又は全ての情報を含んでいてもよい。なお、運行予定作成部33は、作成した乗合運行予定に基づいて、申込情報送信部34による共用車3の利用申込が成立したことを確認した後に乗合運行予定を確定する。
貸出管理サーバ6の車両情報管理部43は、共用車3の車両ID、車種、乗車定員数、色及びナンバー等の車両情報を管理する。
貸出管理サーバ6の予約情報管理部44は、共用車3の貸出予約情報を管理する。予約情報管理部44は、乗合管理サーバ5から利用申込情報を受け取ると、利用申込情報の条件を満たす共用車3を検索する。利用申込情報の条件を満たす共用車3が見つかった場合には、予約情報管理部44は、利用申込情報を貸出予約情報として対応する共用車3の車両IDに関連付けて記憶し、成立した利用申込に対応する貸出予約情報を乗合管理サーバ5に送信する。利用申込情報の条件を満たす共用車3が見つからなかった場合には、予約情報管理部44は、利用申込を成立させることができない旨の情報を乗合管理サーバ5に送信する。また、予約情報管理部44は、貸出予約の利用開始時刻になると、貸出予約情報の条件を満たす複数の共用車3の車載端末8に対し、近距離無線通信部25を起動させるための信号を送信する。これにより、複数の共用車3が貸出会員証10によって選択可能(貸出可能)な状態になる。更に、予約情報管理部44は、貸出予約の利用時間内に共用車3の貸出が開始されると、貸出予約が履行されたと判定し、貸出予約の履行及び貸出開始時刻を記録する。
乗合管理サーバ5は、利用申込を成立させることができない旨の情報を貸出管理サーバ6から受信した場合、運行予定作成部33が乗合申込のマッチングを再度行って異なる組み合わせによる複数の乗合グループの乗合運行予定を作成し、申込情報送信部34が利用申込情報を貸出管理サーバ6に送信する処理を利用申込が成立するまで繰り返す。
乗合管理サーバ5の運行予定送信部35は、運行予定作成部33が作成し、決定した乗合運行予定を、対応するユーザのユーザ端末7に送信する。ユーザは、ユーザ端末7の運行予定表示部17がユーザインターフェース14のディスプレイに乗合運行予定を表示することにより、自分が運転者であるか同乗者であるかを知ることができる。また、ユーザは、運転者である場合は貸出ステーション4で共用車3を借りるべき時刻や乗合グループの人数、運転ルート等を知ることができ、同乗者である場合は乗合車両2に乗車するために何時にどこに行くべきかを知ることができる。
乗合管理サーバ5は、上記のようにユーザ端末7から位置情報を受信することによりユーザ端末7、すなわちユーザの位置を把握できる。また、乗合管理サーバ5は貸出ステーション4の位置を保持している。乗合管理サーバ5の近接通知信号送信部36は、これらの位置情報に基づいて、運転者の携帯端末9と貸出ステーション4との距離が所定値以下になったときに、近接通知信号を生成し、近接通知信号を貸出管理サーバ6に送信する。
貸出管理サーバ6の貸出予約変更部45は、近接通知信号を受信した時刻に応じて貸出予約情報に含まれる利用開始時刻を変更する。具体的には、貸出予約変更部45は、運転者の携帯端末9を所持するユーザが貸出予約の利用開始時刻よりも早く貸出ステーション4に到着することを予測した場合、利用開始時刻を早めるように貸出予約を変更する。これにより、ユーザが貸出ステーション4に到着したときには、貸出予約情報の条件を満たす複数の共用車3が貸出可能な状態になる。一方、貸出予約変更部45は、ユーザが貸出予約の利用開始時刻よりも遅く貸出ステーション4に到着することを予測した場合、利用開始時刻を遅らせるように貸出予約を変更する。これにより、貸出予約情報の条件を満たす複数の共用車3は必要以上に早く貸出可能な状態にならない。
ユーザが複数の共用車3の中から選択した共用車3の近距離無線通信部25に対し、ユーザ端末7(貸出会員証10)を窓越しにかざす選択動作を行うことにより、近距離無線通信部25が受け取ったユーザIDが車載端末8から貸出管理サーバ6に送信される。
貸出管理サーバ6の運転者認証部46は、車載端末8からのユーザID及び車両IDの受信に応じ、受信したユーザIDを貸出予約情報に含まれる運転者のユーザIDと照合して運転者を認証する。具体的には、運転者認証部46は、車載端末8から受信したユーザIDが貸出予約情報の運転者のユーザIDと一致する場合、ユーザ端末7(貸出会員証10)の所持者を適正な運転者として認証する。この際、運転者認証部46は、乗合管理サーバ5から近接通知信号を受信している場合にのみ、適正な運転者として認証する。一方、車載端末8から受信したユーザIDが貸出予約情報の運転者のユーザIDと一致しない場合、運転者認証部46は、ユーザ端末7(貸出会員証10)の所持者を適正な運転者として認証しない。また、車載端末8から受信したユーザIDが貸出予約情報の運転者のユーザIDと一致しても、乗合管理サーバ5から近接通知信号を受信していない場合には、運転者認証部46は適正な運転者として認証しない。
運転者認証部46が適正な運転者であると認証すると、貸出管理サーバ6の予約情報管理部44によって貸出予約の履行が記録される。
貸出管理サーバ6の認証結果送信部47は、適正な運転者であるか否かを示す運転者認証部46の認証結果を、対応する共用車3の車載端末8に送信する。適正な運転者であることを示す認証結果が車載端末8に送信されると、ユーザによって選択された共用車3のドアロックが車載端末8のロック解除部27によって解除される。
貸出管理サーバ6の貸出情報送信部48は、複数の共用車3のいずれかに搭載された車載端末8からのユーザID及び車両IDの受信に応じ、より正確には、予約情報管理部44による貸出予約の履行判定に応じ、この車両IDに対応する共用車3の車両情報及び共用車3の貸出を開始したユーザIDを含む貸出情報を乗合管理サーバ5に送信する。この車両情報には少なくとも共用車3のナンバーが含まれる。車両情報には共用車3の車種及び色が更に含まれることが好ましい。共用車3の車種は、車名であってよく、セダンやワゴン等の種別であってもよい。
乗合管理サーバ5の車両情報送信部37は、貸出情報に含まれる車両情報を、対応する乗合運行予定に含まれる同乗者のユーザ端末7に送信する。同乗者であるユーザは、ユーザ端末7の運行予定表示部17がユーザインターフェース14のディスプレイに車両情報を表示することにより、自分が乗車すべき共用車3のナンバーや車種、色を知ることができる。
貸出管理サーバ6は、上記のように車載端末8から位置情報を受信することにより車載端末8、すなわち乗合車両2として利用されている共用車3の位置を把握できる。貸出管理サーバ6の車両位置情報送信部49は、車載端末8から受信した共用車3の位置情報を乗合管理サーバ5に送信する。
乗合管理サーバ5の車両位置情報送信部38は、乗合管理サーバ5を介して車載端末8から受信した共用車3の位置情報を対応する乗合運行予定に含まれる同乗者のユーザ端末7に送信する。同乗者であるユーザは、ユーザ端末7の運行予定表示部17がユーザインターフェース14のディスプレイに共用車3の位置を表示することにより、自分が乗車すべき共用車3の位置を知ることができ、共用車3のピックアップポイントへの到着時刻を予想することができる。
同乗者であるユーザがピックアップポイントに到着した乗合車両2の近距離無線通信部25に対し、ユーザ端末7(貸出会員証10)を窓越しにかざすチェックイン動作を行うことにより、近距離無線通信部25が受け取ったユーザIDが車両IDと共に車載端末8から貸出管理サーバ6に送信される。
貸出管理サーバ6の同乗者認証部50は、車載端末8から受信したユーザIDを、対応する貸出予約情報に含まれる同乗者のユーザIDと照合し、同乗者を認証する。具体的には、同乗者認証部50は、車載端末8から受信したユーザIDが貸出予約情報の同乗者のユーザIDと一致する場合、ユーザ端末7(貸出会員証10)の所持者を適正な同乗者として認証する。一方、車載端末8から受信したユーザIDが貸出予約情報の同乗者のユーザIDと一致しない場合、同乗者認証部50は、ユーザ端末7(貸出会員証10)の所持者を適正な同乗者として認証しない。
貸出管理サーバ6の認証結果送信部47は、同乗者認証部50の認証結果を車両IDと共に、乗合管理サーバ5及び、対応する乗合車両2の車載端末8に送信する。乗合管理サーバ5の認証結果送信部39は、貸出管理サーバ6から受信した同乗者認証部50の認証結果を、車両IDに対応する乗合車両2の運転者のユーザ端末7に送信する。
運転者のユーザ端末7の認証結果通知部18は、スピーカやディスプレイ等のユーザインターフェース14を介して同乗者の認証結果を運転者に通知する。また、車載端末8の認証結果通知部28は、スピーカやディスプレイ等のユーザインターフェース24を介して同乗者の認証結果を通知する。これにより、運転者であるユーザは、乗合車両2に乗車しようとする人物が適正な同乗者であるか否かを知ることができる。認証結果が適正な同乗者であることを示す場合、ユーザ端末7の認証結果通知部18及び車載端末8の認証結果通知部28は、認証結果の通知と共に、同乗者を乗合車両2に乗車させるべく開錠指示を通知する。運転者は、同乗者の認証結果及び開錠指示を確認した後に乗合車両2のドアロックを解除することができる。
また乗合管理サーバ5の認証結果送信部39は、貸出管理サーバ6から受信した同乗者認証部50の認証結果を、車載端末8の近距離無線通信部25が受け取ったユーザIDを保持するユーザ端末7に送信する。同乗者のユーザ端末7の認証結果通知部18は、スピーカやディスプレイ等のユーザインターフェース14を介して同乗者の認証結果を通知する。これにより、同乗者であるユーザは、乗車しようとする共用車3が適正な乗合車両2であるか否かを知ることができる。認証結果が適正な同乗者であることを示す場合、ユーザ端末7の認証結果通知部18は、認証結果の通知と共に、乗合車両2への乗車指示を通知する。同乗者は、同乗者の認証結果及び乗車指示を確認した後に乗合車両2に乗車することができる。
図3及び図4は車両乗合支援システム1の処理の手順を示すフローチャートである。図3は、乗合申込から乗合車両2が貸出ステーション4を出発するまでの処理を示し、図4は、乗合車両2の貸出ステーション4出発後から同乗者が乗合車両2に乗車するまでの処理を示している。これらの図では、各処理やユーザによる操作、事象が上側から順に時系列に示されている。
図3に示すように、車両乗合支援システム1では、次のような手順で各要素(ユーザ端末7、乗合管理サーバ5、貸出管理サーバ6、車載端末8)が処理を実行する。最初に、複数のユーザの操作によって複数のユーザ端末7から乗合申込が行われる(ステップST、ステップST2)。乗合管理サーバ5は共用車3の利用申込を行う(ステップST3)と共に、貸出管理サーバ6が共用車3の貸出予約を行う(ステップST4)。乗合管理サーバ5は共用車3の利用申込を行いつつ、乗合運行予定を作成する(ステップST5)。乗合管理サーバ5は、乗合運行予定を作成すると、乗合運行予定を対応するユーザ(運転者及び同乗者)のユーザ端末7に送信する(ステップST6)。
運転者であるユーザが乗合運行予定に従って貸出ステーション4に向けて移動し、貸出ステーション4近づくと(ステップST7)、運転者のユーザ端末7(携帯端末9)と貸出ステーション4との距離が所定値以下になる。これにより、乗合管理サーバ5が近接通知信号を生成して貸出管理サーバ6に送信する(ステップST8)。貸出管理サーバ6の貸出予約変更部45は、近接通知信号を受信した時刻に応じて貸出予約情報に含まれる利用開始時刻を変更する(ステップST9)。これにより、運転者が共用車3を使用するために利用開始時刻よりも早い時刻に貸出ステーション4に来る場合には、運転者は利用開始時刻を待つことなく共用車3の使用を開始できる。一方、運転者が利用開始時刻よりも遅い時刻に貸出ステーション4に来る場合には、共用車3が不要に貸出可能な状態になることが防止される。
貸出予約の利用開始時刻になると、貸出管理サーバ6の予約情報管理部44は、貸出予約情報の条件を満たす複数の共用車3の車載端末8に対し、近距離無線通信部25を起動して待機状態にするための起動指示を送信する(ステップST10)。起動指示を受信した共用車3の車載端末8は、近距離無線通信部25(ID受取部)を起動してユーザIDを受取可能な待機状態にする(ステップST11)。
運転者であるユーザが貸出ステーション4にて複数の共用車3の中から1台を選択してユーザ端末7(貸出会員証10)を窓越しに近距離無線通信部25にかざすと(ステップST12)、車載端末8の近距離無線通信部25がユーザ端末7からユーザIDを受け取る(ステップST13)。運転者はユーザ端末7を共用車3の窓にかざすという簡単な動作を行うことで近距離無線通信部25にユーザIDを受け取らせることができる。
車載端末8のID送信部26は、近距離無線通信部25が受け取ったユーザID及び自車両の車両IDを貸出管理サーバ6に送信する(ステップST14)。貸出管理サーバ6の運転者認証部46は、受信したユーザIDを貸出予約情報に含まれる運転者のユーザIDと照合して運転者を認証する(ステップST15)。この際、運転者認証部46は、近接通知信号を受信している場合にのみ、適正な運転者であることを認証する。つまり、貸出会員証10だけでなく運転者の携帯端末9が貸出ステーション4の近傍にある場合にのみ運転者認証部46が運転者を認証し、共用車3の使用が許可されることになる。そのため、運転者が貸出会員証10を貸した他のユーザによって共用車3の使用が開始されることが防止される。
貸出管理サーバ6の認証結果送信部47は、運転者認証部46の認証結果を対応する共用車3の車載端末8に送信する(ステップST16)。認証結果を受信した共用車3では、車載端末8のロック解除部27がドアロックを解除することで共用車3の使用を許可する(ステップST17)。このように貸出管理サーバ6が、貸出予約情報に含まれる運転者のユーザ端末7によって共用車3が乗合車両2に選択されたことを認証した後に共用車3の使用を許可するため、運転者以外のユーザによる共用車3の使用が防止される。また、共用車3の使用許可が、運転者認証部46による運転者の認証後にロック解除部27によって共用車3のドアロックを解除することによって行われるため、認証前に運転者や運転者以外のユーザが共用車3に乗り込むことが防止される。
共用車3のドアロックが解除されると、運転者のユーザは乗合車両2として共用車3の使用を開始する(ステップST18)。共用車3の貸出が開始されると、貸出管理サーバ6の貸出情報送信部48は、この車両IDに対応する共用車3の車両情報及びユーザIDを含む貸出情報を乗合管理サーバ5に送信する(ステップST19)。乗合管理サーバ5は、受信したユーザIDに対応する乗合運行予定に含まれる同乗者のユーザ端末7に対し、貸出情報に含まれる車両情報を送信する(ステップST20)。これにより、同乗者はピックアップポイントで乗合車両2を特定することができる。また、運転者は共用車3の使用を開始した時点(ステップST12)で共用車3の車両情報を取得して乗合管理サーバ5に通知する必要がないため、運転者の手間が増えることはない。また、車両情報に共用車3のナンバーや車種、色等が含まれるため、同乗者はピックアップポイントで確実に乗合車両2を特定することができる。
車載端末8は、位置情報取得部23によって共用車3の位置情報を取得し、車両位置情報を貸出管理サーバ6に送信する(ステップST21)。貸出管理サーバ6の車両位置情報送信部49は、車載端末8から受信した共用車3の車両位置情報を乗合管理サーバ5に送信する(ステップST22)。乗合管理サーバ5の車両位置情報送信部38は、貸出管理サーバ6を介して車載端末8から受信した共用車3の車両位置情報を対応する乗合運行予定に含まれる同乗者のユーザ端末7に送信する(ステップST24)。これにより、同乗者は、乗合車両2に選択された共用車3の位置から、実際の乗合車両2の運行状況が乗合運行予定に対して進んでいるか遅れているかを把握できる。従って、共用車3を利用する乗合サービスに対する同乗者の不安が減少する。
図4を参照して説明を続ける。上記のように乗合車両2の車載端末8は、位置情報取得部23によって取得した共用車3の位置情報を貸出管理サーバ6に送信している(ステップST31)。また、貸出管理サーバ6の車両位置情報送信部49は、車載端末8から受信した共用車3の車両位置情報を乗合管理サーバ5に送信している(ステップST32)。同乗者であるユーザは徒歩でピックアップポイントに到着する(ステップST33)。運転者であるユーザは乗合車両2でピックアップポイントに到着する(ステップST34)。乗合管理サーバ5は、同乗者のユーザ端末7(携帯端末9)の位置及び運転者のユーザ端末7(携帯端末9)の位置を把握している。これらの位置情報に基づいて、乗合管理サーバ5は、適正な運転者によって運転されている乗合車両2及び同乗者が共にピックアップポイントに到着したか否かの到着判定を行う(ステップST35)。
乗合管理サーバ5は、乗合車両2及び同乗者が共にピックアップポイントに到着したことを判定すると、到着判定結果を貸出管理サーバ6に送信する(ステップST36)。貸出管理サーバ6は、到着判定結果を受けて、近距離無線通信部25に対する起動指示を共用車3の車載端末8に送信する(ステップST37)。起動指示を受信した共用車3の車載端末8は、近距離無線通信部25(ID受取部)を起動してユーザIDを受取可能な待機状態にする(ステップST38)。また、貸出管理サーバ6は、到着判定結果を受けて、同乗者のユーザ端末7に対し、乗合車両2に乗車するためのチェックイン操作を行うよう指示するチェックイン指示を送信する(ステップST39)。
ユーザ端末7がユーザインターフェース14を介して同乗者のチェックイン指示をユーザに通知することにより、同乗者であるユーザは、乗合車両2に乗車すべくチェックイン動作を行う(ステップST40)。チェックイン動作は、上記のようにユーザ端末7(貸出会員証10)を乗合車両2の近距離無線通信部25に窓越しにかざすことである。チェックイン動作により、待機状態にある車載端末8の近距離無線通信部25はユーザ端末7からユーザIDを受け取る(ステップST41)。同乗者はユーザ端末7を共用車3の窓にかざすという簡単な動作を行うことで近距離無線通信部25にユーザIDを受け取らせることができる。
車載端末8のID送信部26は、近距離無線通信部25が受け取ったユーザID及び自車両の車両IDを貸出管理サーバ6に送信する(ステップST42)。貸出管理サーバ6の同乗者認証部50は、受信したユーザIDを貸出予約情報として記録された乗合運行予定に含まれる同乗者のユーザIDと照合して同乗者を認証する(ステップST43)。貸出管理サーバ6の認証結果送信部47は、同乗者認証部50の認証結果を対応する共用車3の車載端末8及び乗合管理サーバ5に送信する(ステップST44)。乗合管理サーバ5の認証結果送信部39は、貸出管理サーバ6から受信した同乗者認証部50の認証結果を、対応する乗合車両2の運転者のユーザ端末7(携帯端末9)及び対応する同乗者のユーザ端末7(携帯端末9)に送信する(ステップST45)。これらにより、貸出管理サーバ6の同乗者認証部50が認証した同乗者の認証結果が、ユーザ端末7及び車載端末8を介して運転者に、またユーザ端末7を介して同乗者に通知可能になる。
認証結果を受信した運転者のユーザ端末7(携帯端末9)では、認証結果通知部18がスピーカやディスプレイ等のユーザインターフェース14を介して同乗者の認証結果と共に開錠指示を運転者に通知する(ステップST46)。具体的には、認証結果通知部18は、スピーカから同乗者認証部50の認証結果を放送する、又は、ディスプレイに同乗者認証部50の認証結果を表示する。これにより、携帯端末9のスピーカ又はディスプレイから同乗者認証部50の認証結果が車内に居る運転者に確実に通知され、運転者は適正な同乗者であることを確認したうえでユーザを乗合車両2に乗車させることができる。
認証結果を受信した同乗者のユーザ端末7(携帯端末9)では、認証結果通知部18がスピーカやディスプレイ等のユーザインターフェース14を介して同乗者の認証結果と共に乗車指示を同乗者に通知する(ステップST47)。具体的には、認証結果通知部18は、スピーカから同乗者認証部50の認証結果を放送する、又は、ディスプレイに同乗者認証部50の認証結果を表示する。これにより、携帯端末9のスピーカ又はディスプレイから同乗者認証部50の認証結果が車外に居る同乗者に確実に通知され、同乗者であるユーザは適切な乗合車両2であることを確認したうえで車両に乗車できる。
また、貸出管理サーバ6から同乗者の認証結果を受信した車載端末8でも、認証結果通知部28がスピーカやディスプレイ等のユーザインターフェース24を介して同乗者の認証結果と共に開錠指示を運転者に通知する(ステップST48)。具体的には、認証結果通知部28は、スピーカから同乗者認証部50の認証結果を放送する、又は、ディスプレイに同乗者認証部50の認証結果を表示する。これによっても、運転者は適正な同乗者であることを確認したうえでユーザを乗合車両2に乗車させることができる。
乗合車両2の運転者は、ユーザ端末7からの開錠指示を受けて、指示確認操作を行い(ステップST48)、乗合車両2のドアロックを開錠する(ステップST49)。同乗者は、ユーザ端末7からの乗車指示を受けて、乗合車両2に乗車する(ステップST49)。
このように本実施形態では、乗合管理サーバ5が利用申込情報を貸出管理サーバ6に送信する申込情報送信部34を備え、貸出管理サーバ6が乗合管理サーバ5から受信した利用申込情報を貸出予約情報として管理する予約情報管理部44を備える。これにより、ライドシェアサービスを提供する乗合管理サーバ5が共用車3を乗合車両2として利用する場合にも、同乗者認証部50の認証結果が車載端末8を介して運転者に通知される。
また、貸出管理サーバ6が、同乗者認証部50の認証結果を乗合管理サーバ5に送信する認証結果送信部47を備え、乗合管理サーバ5が貸出管理サーバ6から受信した同乗者認証部50の認証結果をユーザ端末7に送信する認証結果送信部39を備える。これにより、同乗者認証部50の認証結果が車載端末8を介して運転者に通知される。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、各部材や部位の具体的構成や配置、数量、手順など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。一方、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。