以下、本発明にかかる画像形成システム及びプログラムを具体化した実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
本形態は、互いに通信可能なプリンタと情報処理装置とを含む印刷システムに本発明を適用したものである。
図1は、第1実施形態にかかる画像形成システム100の概略構成図である。画像形成システム100は、第1プリンタ1Aと、第2プリンタ1Bと、第3プリンタ1Cと、第1パーソナルコンピュータ(PC)2Aと、第2PC2Bと、第3PC2Cと、第4PC2Dと、ルータ3が、ネットワーク4を介して互いに通信可能に接続されている。ネットワーク4は、有線と無線の何れで構成しても良いし、有線と無線の両方で構成しても良い。第1プリンタ1Aは「プリンタ」の一例である。第1PC2Aは「第1の情報処理装置」、「情報処理装置」の一例であり、第2PC2Bは「第2の情報処理装置」、「他の情報処理装置」の一例である。
第1~第3プリンタ1A~1Cは、何れも、印刷対象の媒体への印刷が可能な装置であり、例えば、プリンタ、コピー機、複合機などである。以下では、区別の必要がない場合には、単に「プリンタ1」とする。なお、プリンタ1の数は、本形態の数に限定されない。
第1~第4PC2A~2Dは、プリンタ1にて印刷させる画像データの生成及び編集、プリンタ1への印刷実行指示と画像データとの送信等を行う情報処理装置である。このうち、第1PC2Aには、プリンタドライバ91をサポートするオペレーティングシステム(OS)72が組み込まれており、一方、第2プリンタ2Bには、プリンタドライバをサポートしないOS82が組み込まれている。第1~第4PC2A~2Dは、例えば、スマートフォンやタブレット型携帯端末などであっても良い。以下では、区別の必要がない場合には、単に「PC2」とする。
PC2の数は、例えば、第1PC2Aのように、特定のプリンタ1用のプリンタドライバをサポートしている情報処理装置と、第2PC2Bのように、特定のプリンタ1用のプリンタドライバをサポートしていない情報処理装置が、ネットワーク4内に混在するなら、本形態の数に限定されない。
ルータ3は、データの転送経路を制御する機能を有する装置である。ルータ3は、プリンタ1やPC2などのネットワーク構成機器の宛先情報を記憶している。宛先情報は、例えば、IPアドレスである。
図1に示すように、プリンタ1は、コントローラ11と、画像形成部12と、操作パネル13と、ネットワークインタフェース(以下「ネットワークIF」とする)14とを有する。画像形成部12と操作パネル13とネットワークIF14は、コントローラ11に接続している。
画像形成部12は、印刷対象の媒体に画像を印刷するための構成である。画像形成部12の画像形成方式は、電子写真方式であっても、インクジェット方式であっても、その他の方式であってもよい。また、印刷対象の媒体は、紙でも、布でも、テープであっても、その他のものであっても良い。
操作パネル13は、例えば、タッチパネルであり、ユーザによる入力を受け付けるとともに情報の表示を行う。操作パネル13は、各種の表示ランプやボタン等を含んでもよい。なお、操作パネル13は、表示部と操作部を別々に設けても良い。ネットワークIF14は、PC2やルータ3とネットワーク4を介して通信を行うためのインタフェースである。
コントローラ11は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、NVRAM24とを含む。ROM22には、プリンタ1の起動を制御するための起動プログラム等が記憶されている。RAM23は、各種処理が実行される際に作業領域として、あるいは、データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
NVRAM24は、各種のデータやプログラムを記憶する。NVRAM24には、例えば、プリンタ1を制御するための制御プログラムであるファームウェア110が記憶されている。
CPU21は、RAM23やNVRAM24にデータを記憶させながら、ROM22やNVRAM24に記憶されたプログラムに従って処理を行い、プリンタ1の各構成要素を制御する。なお、図1中のコントローラ11は、プリンタ1の制御に利用されるソフトウェアとハードウェアを纏めた総称である。
図1に示すように、第1PC2Aは、コントローラ41Aと、表示部42Aと、操作部43Aと、ネットワークIF44Aとを備える。表示部42Aと操作部43AとネットワークIF44Aは、コントローラ41Aに接続されている。
表示部42Aは、例えば、液晶ディスプレイであり、情報を表示するものである。操作部43Aは、例えば、マウスやキーボードであり、データの入力を受け付けるものである。尚、表示部42Aと操作部43Aは、例えばタッチパネルのように、一体に設けられても良い。ネットワークIF44Aは、プリンタ1や他のPC2やルータ3とネットワーク4を介して通信を行うためのインタフェースである。
コントローラ41Aは、CPU51Aと、ROM52Aと、RAM53Aと、不揮発性メモリ54Aとを有する。ROM52Aには、第1PC2Aを起動するための起動プログラム等が記憶されている。RAM53Aは、各種処理が実行される際に作業領域として、あるいは、データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。不揮発性メモリ54Aは、例えば、HDD、フラッシュメモリであり、各種のプログラムやデータを記憶する。
CPU51Aは、RAM53Aや不揮発性メモリ54Aから読み出したプログラムに従って、各種の処理を実行する。尚、図1中のコントローラ41Aは、第1PC2Aの制御に利用されるソフトウェアとハードウェアを纏めた総称である。
例えば、不揮発性メモリ54Aは、画像編集用のアプリケーションプログラム(画像編集アプリ)71と、OS72と、中継プログラム74を記憶している。また、不揮発性メモリ54Aは、ユーザ情報記憶部75を有する。
画像編集アプリ71は、例えば、ユーザの指示を受け付ける機能、画像を表示する機能、画像の編集や保存を行う機能、を有するプログラムである。ユーザの指示は、例えば、プリンタ1に印刷を指示する印刷指示を含む。また、画像編集アプリ71は、例えば、画像の編集及び編集された画像の画像ファイルの生成および編集に用いられるプログラムである。画像編集アプリ71は、さらに、画像ファイルに基づいてOS72に組み込まれたプリンタドライバ91を用いて印刷データを生成する機能を有する。画像ファイルは、印刷媒体に印刷するためのデータファイルであり、画像データと、印刷に関する各種の印刷設定を含む。
OS72は、第1PC2Aの動作を制御するソフトウェアである。OS72には、例えば、プリンタドライバ91と通信プログラム92が組み込まれている。プリンタドライバ91は、「特定プログラム」の一例である。通信プログラム92とネットワークIF44Aにより、「通信インタフェース」の一例が構成されている。
プリンタドライバ91は、例えば、画像ファイルに含まれる画像データにラスタライズを行って印刷データを生成する機能、生成したラスタライズデータを通信プログラム92を経由してプリンタ1に送信する機能、を有するプログラムである。プリンタドライバ91は、特定の機種のプリンタに対応する専用のプログラムであり、他のメーカの機種など特定の機種以外のプリンタ1には対応しない。
本形態のプリンタドライバ91は、第1プリンタ1Aを制御するための専用のプログラムである。プリンタドライバ91は、第1プリンタ1Aにて実行可能な全ての詳細な印刷設定に対応可能であって、第1プリンタ1Aにて対応可能な形式の印刷データを生成する。プリンタドライバ91は、画像編集アプリ71のみでなく、各種のアプリで使用される。
通信プログラム92は、ネットワークIF44Aを制御して、通信相手の装置と通信を行う機能を有するプログラムである。例えば、プリンタドライバ91は、生成した印刷データをOS72のスプーラに登録する。第1PC2Aの通信プログラム92は、スプーラに登録された印刷データを、ネットワークIF44Aを介して、プリンタドライバ91に対応する第1プリンタ1Aに送信する。通信プログラム92は、OS72によって提供される標準のプログラムである。通信プログラム92の一部は、ROM52Aに記憶されていてもよい。
中継プログラム74は、プリンタドライバをサポートしていないPC2がユーザの印刷指示を受け付けた場合に当該PC2から出力される画像データに、第1プリンタ1Aによって対応可能な固有の設定を反映させるか否かを決定し、その決定に基づいてプリンタドライバ91を用いて印刷データを生成する機能を有する。中継プログラム74は、画像データの送信元が固有の設定を利用できるユーザであるか否かを判断する認証機能を有する。更に、中継プログラム74は、画像データが暗号化されている場合に復号化する機能を有する。
ユーザ情報記憶部75は、ユーザ情報を記憶するものである。ユーザ情報は、例えば、固有の設定を使用する権限を有するユーザを特定するための情報である。固有の設定を使用する権限を有するユーザとは、例えば、課金しているユーザである。ユーザ情報記憶部75は、操作部43Aを介して管理者によりユーザ情報が管理されている。
図1に示すように、第2PC2Bは、コントローラ41Bと、表示部42Bと、操作部43Bと、ネットワークIF44Bとを備える。コントローラ41Bは、CPU51Bと、ROM52Bと、RAM53Bと、不揮発性メモリ54Bとを有する。不揮発性メモリ54Bは、例えば、画像編集アプリ81と、OS82と、監視プログラム121を記憶している。また、不揮発性メモリ54Bは、固有設定情報記憶部122を有する。第2PC2Bは、画像編集アプリ81とOS82と監視プログラム121と固有設定情報記憶部122を除き、第1PC2Aと構成が共通している。共通する構成の説明は適宜省略する。
画像編集アプリ81は、例えば、ユーザの指示を受け付ける機能、画像を表示する機能、画像の編集や保存を行う機能、を有するプログラムである。ユーザの指示は、例えば、プリンタ1に印刷を指示する印刷指示を含む。また、画像編集アプリ81は、例えば、画像の編集及び編集された画像の画像ファイルの生成および編集に用いられるプログラムである。画像編集アプリ81は、さらに、OS82に組み込まれた汎用印刷制御プログラム101を用いて、画像ファイルに基づいて汎用化に適した形式とした汎用画像ファイルを生成する機能を有する。汎用画像ファイルは、印刷媒体に印刷するためのデータファイルであり、画像データと、汎用印刷設定を含む。汎用印刷設定とは、印刷に汎用的に用いられる設定であり、例えば、印刷枚数や、汎用的な解像度などである。つまり、汎用印刷設定は、プリンタ1の固有の設定より、種類が少ない。
OS82は、第2PC2Bの動作を制御するソフトウェアである。OS82には、例えば、汎用印刷制御プログラム101と通信プログラム102が組み込まれている。OS82は、第1プリンタ1A用のプリンタドライバ91をサポートしないOSである。
汎用印刷制御プログラム101は、所定の印刷規格に基づく印刷用の規格データを生成する機能、生成した規格データを通信プログラム102を制御してプリンタ1に送信する機能、を有するプログラムである。汎用印刷制御プログラム101は、印刷制御機能を実現するために、OS82によって提供される標準のプログラムである。汎用印刷制御プログラム101によって送信される規格データは、汎用のラスタライズ処理に適した規格に則ったデータである。
また、汎用印刷制御プログラム101は、所定の印刷規格をサポートする種々のプリンタ1に対応する汎用のプログラムである。そのため、所定の印刷規格に対応する機能を備えたプリンタ1であれば、どのメーカのプリンタ1であっても、規格データに基づく印刷を実行できる。汎用印刷制御プログラム101は、複数の機種に対応する汎用のプログラムであることから、受け付け可能な印刷設定が一般的なものに限られる。そのため、汎用印刷制御プログラム101は、プリンタ1にて実行可能な全ての印刷の設定を受け付けるとは限らない。汎用印刷制御プログラム101を利用した印刷のシステムとしては、例えば、AirPrint、Mopria(登録商標)がある。
通信プログラム102は、通信プログラム92と同様に構成されている。
監視プログラム121は、特定のプリンタ1用のプリンタドライバをサポートしていない自装置が特定のプリンタ1に対する印刷指示を受け付けた場合、特定のプリンタ1に代えて特定のプリンタ1用のプリンタドライバをサポートする第1PC2Aに、画像ファイルを送信するプログラムである。監視プログラム121は、汎用印刷制御プログラム101によって生成された汎用画像ファイルを受け取る機能、特定のプリンタ1の固有の設定を汎用画像ファイルに含まれる画像データに付加し、通信プログラムに渡す機能を有する。従って、監視プログラム121から出力される画像ファイルは、画像データと、汎用印刷設定と、固有の設定を含む。
固有の設定は、特定のプリンタ1により実行可能な印刷設定であり、汎用印刷設定より種類が多い。固有の設定は、例えば、ハーフトーンの設定や、トナーやインクなどの消耗品を節約する設定や、用紙のカールを低減させる設定などのように、汎用印刷設定に含まれない設定項目を含む。また、固有の設定は、ユーザ情報や、画像データの暗号を含む。
固有設定情報記憶部122は、第1プリンタ1Aの固有の設定を示す固有設定情報を記憶するものである。ユーザは、操作部43Bを用いて固有設定情報を設定したり変更したりすることにより、第1プリンタ1Aを用いて印刷を行う場合の印刷の設定をカスタマイズすることができる。
続いて、画像形成システム100における印刷動作について説明する。画像形成システム100では、例えば、印刷指示を受け付けた第1PC2Aが、プリンタドライバを用いて印刷データを生成して第1プリンタ1Aに直接送信し、第1プリンタ1Aが印刷を行う通常印刷が行われる。また例えば、印刷指示を受け付けた第2PC2Bが、汎用印刷制御プログラム101を用いて画像データを規格化して第1プリンタ1Aに直接送信し、第1プリンタ1Aが印刷を行うドライバレス印刷が行われる。更に例えば、印刷指示を受け付けた第2PC2Bが、別の第1PC2Aを介して第1プリンタ1Aに画像データを送信し、間接的に第1プリンタ1Aに印刷を行わせる間接印刷が行われる。以下、各印刷の動作について説明する。
図2を参照して、通常印刷の動作を説明する。例えば、第1PC2Aは、画像編集アプリ71が、プリンタドライバ91に描画命令を出力し、プリンタドライバ91が、ラスタライズ処理を実行して、画像ファイルに含まれる画像データに第1プリンタ1Aの固有の設定を反映したラスタライズを行い、印刷データを生成する。第1PC2Aは、印刷データをOS72の通信プログラム92を介して第1プリンタ1Aに送信する。第1プリンタ1Aは、ラスタライズ済みの印刷データを受信して、受信した印刷データに基づいて印刷する。この場合、プリンタドライバ91に対応する第1プリンタ1Aを使用することから、第1プリンタ1Aにより印刷された印刷物は、第1プリンタ1Aにて対応可能な各種の印刷設定に対応している。つまり、ユーザは、所望の印刷条件で印刷を行うことができる。尚、第1プリンタ1Aは、印刷結果を第1PC2Aに直接送信する。
図3の点線矢印を参照して、ドライバレス印刷の動作を説明する。例えば、第2PC2Bは、画像編集アプリ81がOS82に組み込まれた汎用印刷制御プログラム101に描画命令を出力し、汎用印刷制御プログラム101が、規格化処理において汎用画像ファイルに含まれる画像データの規格化を行う。第2PC2Bは、規格データを通信プログラム102を介して第1プリンタ1Aに送信する。第1プリンタ1Aは、規格データのラスタライズを行う汎用ラスタライズ処理を行い、汎用ラスタライズ処理にてラスタライズされたデータに基づいて印刷する。つまり、この印刷経路を用いる場合、第1プリンタ1Aは、汎用ラスタライズ処理が可能なプリンタである必要がある。この場合、第1プリンタ1Aが規格データに基づいて印刷することから、第1プリンタ1Aにより印刷された印刷物は、第1プリンタ1Aにて対応可能な各種の印刷設定のうち、一般的に汎用される印刷設定にしか対応していない。つまり、ユーザは、所望の印刷条件で印刷を行うことができない。尚、第1プリンタ1Aは、印刷結果を第2PC2Bに直接送信する。
図3の実線矢印を参照して、間接印刷の動作を説明する。この場合、第2PC2Bは予め監視プログラム121を起動させておく。また、第1PC2Aは予め中継プログラム74を起動させておく。
例えば、ユーザが第2PC2Bに印刷指示を入力した場合、ドライバレス印刷と同様に、画像編集アプリ81がOS82に組み込まれた汎用印刷制御プログラム101に描画命令を出力し、汎用印刷制御プログラム101が、規格化処理において汎用画像ファイルに含まれる画像データの規格化を行い、第2PC2Bが第1プリンタ1Aに規格データを送信しようとする。このとき、OS82がその規格データを監視プログラム121に転送(リダイレクト)する。すなわち、予め第1プリンタ1Aへの転送を第2PC2Bに設定しておく。これにより、監視プログラム121は、第1プリンタ1Aに代わって汎用画像ファイルを受け取る。監視プログラム121は、受け取った汎用画像ファイルに含まれる画像データに第1プリンタ1Aの固有の設定を付加し、通信プログラム102を介して第1PC2Aに転送する。
第1PC2Aの中継プログラム74は、第1PC2Aが第2PC2Bから受信した画像データに、第1プリンタ1Aの固有の設定を反映させた描画命令を、プリンタドライバ91に出力し、第2PC2Bから出力された画像データに第1プリンタ1Aの固有の設定を反映させたラスタライズをプリンタドライバ91に行わせ、印刷データを生成する。第1PC2Aは、ラスタライズした印刷データを、通信プログラム92を介して第1プリンタ1Aに送信する。第1プリンタ1Aは、固有の設定を反映してラスタライズされた印刷データを受信して、固有の設定に従って印刷データの印刷を行う。この場合、プリンタドライバ91に対応する第1プリンタ1Aを使用することから、第1プリンタ1Aにより印刷された印刷物は、第1プリンタ1Aにて対応可能な各種の印刷設定に対応している。つまり、ユーザは、例えば、第1プリンタ1A用のプリンタドライバ91をサポートしていないOS82が組み込まれた第2PC2Bを使用して、第1プリンタ1Aに印刷を行わせる場合でも、所望の印刷条件で印刷を行うことができる。尚、第1PC2Aは、印刷結果を第1プリンタ1Aから受信して第2PC2Bに送信する。
図4を参照して、間接印刷の動作を具体的に説明する。図4は、間接印刷動作を説明するシーケンス図である。例えば、第2PC2Bは、起動と同時に、OS82が監視プログラム121を起動させる(S101)。
ユーザは、例えば、第1プリンタ1Aに印刷を行わせる場合、第2PC2Bの操作部43Bを用いて、印刷指示を入力する(S111)。
第2PC2BのOS82は、S111にて入力された印刷指示を受け付けると、汎用印刷制御プログラム101を用いて規格化処理を行い、画像編集アプリ81から受信した汎用画像ファイルに含まれる画像データを規格化する(S121)。OS82は、S121にて規格化処理を行った画像データを、監視プログラム121に送信する。つまり、監視プログラム121が、第1プリンタ1Aの代わりに画像データを受信する(S122)。
監視プログラム121は、固有設定情報記憶部122から固有の設定を読み出し、S122にてOS82から受信した画像データに付加する(S131)。監視プログラム121は、通信プログラム92とネットワークIF44Bを用いて、ユーザが指定する転送先のプリンタ1(本形態では第1PC2A)に、固有の設定が付加された画像データを送信する。
第1PC2AのOS72は、ネットワークIF44Aと通信プログラム92を用いて、監視プログラム121が送信した画像データを受信する(S132)。S132の処理は、「受信処理」の一例である。
OS72は、中継プログラム74を実行することにより、受信した画像データに、当該画像データに付加された第1プリンタ1Aの固有の設定を反映させてラスタライズを行う描画命令をプリンタドライバ91に出力する。第1PC2Aは、中継プログラム74からの描画命令に従って、画像データに付加された固有の設定を画像データに反映させ(S141)、画像データにラスタライズを行う処理をプリンタドライバ91に行わせ、印刷データを生成する(S142)。S141,S142の処理は、「生成処理」の一例である。OS72は、ラスタライズした印刷データを、通信プログラム92とネットワークIF44Aを用いて第1プリンタ1Aに送信する(S143)。S143の処理は、「送信処理」の一例である。
第1プリンタ1AのCPU21は、ネットワークIF14を介して印刷データを受信し、その印刷データを画像形成部12を用いて印刷対象の媒体に印刷させる(S151)。印刷が完了すると、CPU21は、ネットワークIF14を用いて第1PC2Aに印刷結果を送信する(S161)。
第1PC2AのOS72は、ネットワークIF44Aと通信プログラム92を用いて第1プリンタ1Aから印刷結果を受信すると、その印刷結果を第2PC2Bの監視プログラム121に転送する(S162)。S162の処理は、「転送処理」の一例である。監視プログラム121は、印刷結果をOS82に転送する(S163)。OS82は、例えば、表示部42Bを用いて印刷結果をユーザに通知する(S164)。
このような画像形成システム100は、第1プリンタ1Aの固有の設定に対応する印刷データを生成可能な第1PC2Aが、プリンタドライバ91をサポートしないOS82が組み込まれた第2PC2Bで印刷指示を受け付けた画像データを受信し、第1PC2Aが第2PC2Bに代わって第1プリンタ1Aの固有の設定に対応する印刷データを生成し、その印刷データを第1プリンタ1Aに引き渡す。このような画像形成システム100は、第2PC2Bで印刷指示を受け付けたとしても、第1プリンタ1Aの固有の設定を反映した印刷を行うことができる。つまり、第1プリンタ1A用のプリンタドライバ91をサポートしていない第2PC2Bを用いて第1プリンタ1Aに印刷を行う場合でも、ユーザが所望する印刷結果を得ることができ、使い勝手が良い。
続いて、各プログラムにより実行される処理の手順について説明する。
図5は、監視プログラム121による処理の手順を説明するフローチャートである。例えば、第2PC2Bは、電源がオンされて起動すると、CPU51Bが監視プログラム121を実行する。CPU51Bは、OS82からの画像ファイルの転送要求を受信すると、図5の処理を実行する。
CPU51Bは、OS82から転送される汎用画像ファイルを、監視プログラム121に取得させる(S1)。CPU51Bは、固有設定情報記憶部122に記憶されている固有の設定を読み出し、S3にて取得した汎用画像ファイルに含まれる画像データに付加する(S2)。このとき、CPU51Bは、例えば、ハーフトーンの設定や、消耗品節約設定や、カール低減機能設定などの第1プリンタ1Aの固有の設定を画像データに付加する。これにより、汎用印刷制御プログラム101を用いて印刷を行う場合に利用できなかった第1プリンタ1Aの固有の設定が、画像ファイルに含まれる。また、CPU51Bは、ユーザが第2PC2Bにログインする際に用いたパスワードなどのユーザ情報を画像データに付加する。更に、CPU51Bは、画像データを暗号化し、画像データが第2PC2Bから第1PC2Aに送信される間に第三者が不正に盗み取ったり、盗み見たりすることを回避する。
CPU51Bは、ネットワークIF44Aと通信プログラム102を用いて、固有の設定を付加した画像データと汎用印刷設定を含む画像ファイルを第1プリンタ1Aに送信する(S3)。
それから、CPU51Bは、ネットワークIF44Bと通信プログラム102を用いて第1プリンタ1Aから印刷結果を受信したか否かを判断する(S4)。印刷結果を受信しないと判断する場合(S4:NO)、まだ印刷が完了していないので、CPU51Bは待機する。
CPU51Bは、印刷結果を第1プリンタ1Aから受信したと判断した場合(S4:YES)、受信した印刷結果を監視プログラム121を介してOS82に転送し(S5)、処理を終了する。
図6は、中継プログラム74による処理の手順を説明するフローチャートである。第1PC2Aは、第1PC2Aの電源がオンされると、CPU51Aが中継プログラム74を実行する。CPU51Aは、第2PC2Bが監視プログラム121によって出力した画像データを、ネットワークIF44Aと通信プログラム92を用いて受信すると、図6に示す処理を実行する。
CPU51Aは、受信した画像データが暗号化されているか否かを判断する(S31)。暗号化されていると判断した場合(S31:YES)、CPU51Aは、暗号化された画像データを復号化する復号化処理を実行してから(S32)、S33に進む。一方、暗号化されていないと判断した場合(S31:NO)、CPU51Aは、復号化処理を実行せずに、S33に進む。
それから、CPU51Aは、画像データにユーザ情報が付加されているか否かを判断する(S33)。CPU51Aは、画像データにユーザ情報が付加されていると判断した場合(S33:YES)、画像データに付加されたユーザ情報を用いて認証処理を行う(S34)。すなわち、CPU51Aは、画像データに付加されたユーザ情報が、ユーザ情報記憶部75に記憶されているか否かを判断する。
そして、CPU51Aは、認証が成功したか否かを判断する(S35)。CPU51Aは、受信した画像データに付加されていたユーザ情報と一致するユーザ情報がユーザ情報記憶部75に記憶されている場合、認証が成功したと判断する(S35:YES)。この場合、CPU51Aは、画像データに付加された固有の設定を反映させたラスタライズを、第2PC2Bから出力された画像データに、プリンタドライバ91を用いて行う(S36)。その後、CPU51Aは、ラスタライズ後の画像データの第1プリンタ1Aへの送信を指示し(S37)、処理を終了する。
一方、CPU51Aは、受信した画像データに付加されていたユーザ情報と一致するユーザ情報がユーザ情報記憶部75に記憶されていない場合、認証が成功しない(失敗した)と判断する(S35:NO)。この場合、CPU51Aは、画像データに付加された汎用印刷設定を反映させたラスタライズを、第2PC2Bから出力された画像データに、プリンタドライバ91を用いて行う(S38)。その後、CPU51Aは、ラスタライズ後の画像データの第1プリンタ1Aへの送信を指示し(S37)、処理を終了する。
ユーザ認証を行うことによって、CPU51Aは、例えば課金しているユーザのような特定のユーザにのみ、第1プリンタ1Aの固有の設定を用いて第1プリンタ1Aに印刷を行わせることが可能になり、画像形成システム100の付加価値を高めることができる。
以上説明した第1実施形態にかかる画像形成システム100は、第1プリンタ1Aの固有の設定に対応する印刷データを生成可能な第1PC2Aが、プリンタドライバ91をサポートしないOS82が組み込まれた第2PC2Bで印刷指示を受け付けた画像データを受信する。そして、第1PC2Aが第2PC2Bに代わって第1プリンタ1Aの固有の設定に対応する印刷データを生成し、その印刷データを第1プリンタ1Aに引き渡す。これにより、画像形成システム100は、第2PC2Bで印刷指示を受け付けたとしても、第1プリンタ1Aの固有の設定を反映した印刷を行うことができる。
尚、本形態では、監視プログラム121を用いて固有の設定を画像データに付加した。これに対して、固有の設定を示す固有設定情報を、画像データの転送先のPC2や、ネットワーク4に設けられたネットワークサーバなど、監視プログラム121が組み込まれたPCと別の装置に記憶させても良い。例えば、第1PC2Aに固有設定情報を記憶させた場合、固有の設定は、第2PC2Bが監視プログラムを用いて付加するのではなく、第1PC2Aにて画像データに付加するようにしても良い。また例えば、ネットワークサーバに固有設定情報を記憶させた場合、第2PC2Bは、監視プログラム121を用いてネットワークサーバから固有の設定情報を取得し、画像データに付加するようにしても良い。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態にかかる画像形成システムについて、図面を参照して説明する。
図7は、第2実施形態にかかる画像形成システム200の概略構成図である。画像形成システム200は、間接印刷の手順が、第1実施形態の画像形成システム100と相違する。すなわち、画像形成システム200は、第2PC2Bが第1プリンタ1Aを介して第1PC2Aに画像データを転送する点が、第1実施形態の画像形成システム100と相違する。ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点は図面に共通する符号を使用し、適宜説明を省略する。
第1プリンタ1Aは、NVRAM24に、ファームウェア110の他、転送プログラム201を記憶している。また、NVRAM24は、転送情報記憶部202を備える。
転送プログラム201は、プリンタドライバをサポートしていないPC2から出力された画像データを受信した場合に、受信した画像データを、自装置用のプリンタドライバをサポートするPC2に転送する機能を有するプログラムである。
転送情報記憶部202は、画像データの転送に必要な転送情報を記憶している。転送情報には、転送元を示す転送元情報と、転送先を示す宛先情報とが含まれる。転送情報は、操作パネル13を介して管理者によって設定される。例えば、転送元を第2PC2Bとし、転送先を第1PC2Aとする転送情報が、転送情報記憶部202に設定される。これにより、第1プリンタ1Aは、第1プリンタ1A用のプリンタドライバをサポートするPC2がネットワーク4に複数存在する場合でも、転送先を予め決めておくことができる。
第1PC2Aは、不揮発性メモリ54Aが固有設定情報記憶部210を備える。固有設定情報記憶部210は、固有の設定の種類を示す固有設定情報を記憶するものである。本形態では、固有設定情報記憶部210は、ユーザ情報に関連付けて固有設定情報を記憶している。つまり、ユーザごとに固有設定情報に含まれる固有の設定の種類がカスタマイズされている。例えば、ユーザAのユーザ情報aaaには、「ハーフトーン」の設定を「ON」、「消耗品節約設定」を「ON」、「カール低減機能設定」を「ON」とする固有設定情報が関連付けて記憶されている。また、例えば、ユーザBのユーザ情報bbbには、「ハーフトーン」の設定を「OFF」、「消耗品節約設定」を「OFF」、「カール低減機能設定」を「ON」とする固有設定情報が関連付けて記憶されている。
また、不揮発性メモリ54Aは、中継プログラム211を記憶している。中継プログラム211は、第1実施形態の中継プログラム74の機能の他、固有の設定を画像データに付加する機能を有する。すなわち、第1実施形態の監視プログラム121で行っていた固有の設定の付加を、中継プログラム211が行う。また、中継プログラム211は、ユーザ情報に応じて、画像データに付加する固有の設定を付加する機能を有する。
尚、第2PC2Bは、第1実施形態にて説明した監視プログラム121と固有設定情報記憶部122を有していない。
図8は、間接印刷を説明する図である。ここでは、転送情報記憶部202は、第2PC2Bのアドレスを転送元情報として含み、第1PC2Aのアドレスを宛先情報として含む転送情報を記憶しているものとする。
第2PC2Bは、第1実施形態にて説明したドライバレス印刷の動作に従い、汎用印刷制御プログラム101が画像編集アプリ81から受け取った画像データに規格化処理を施し、通信プログラム102とネットワークIF44Bを介して第1プリンタ1Aに送信する。
第1プリンタ1Aは、画像データを受信すると、転送プログラム201を用いて、送信元が転送情報の転送元情報に含まれるか否かを判断し、含まれていると判断した場合に、受信した画像データを転送情報の宛先情報が示す第1PC2Aに送信する。
第1PC2Aは、ネットワークIF44Aと通信プログラム92を介して第1プリンタ1Aから画像データを受信すると、中継プログラム211を用いて、第1プリンタ1Aから受信した画像データに、固有設定情報記憶部210に記憶されている固有の設定を反映させた描画命令を、プリンタドライバ91に出力し、受信した画像データに第1プリンタ1Aの固有の設定を反映させたラスタライズをプリンタドライバ91に行わせる。つまり、第1PC2Aは、固有設定情報記憶部210に記憶されている固有の設定を反映させたラスタライズを、第2PC2Bから出力された画像データに行い、印刷データを生成する。第1PC2Aは、ラスタライズした印刷データを、通信プログラム92を介して第1プリンタ1Aに送信する。
第1プリンタ1Aは、固有の設定を反映してラスタライズされた印刷データを受信して、固有の設定に従って印刷データの印刷を行う。
図9は、間接印刷動作を説明するシーケンス図である。この場合、第1PC2Aは予め中継プログラム211を起動させておく。また、第1プリンタ1Aは予め転送プログラム201を起動させておく。ここでは、転送情報記憶部202が、第2PC2Bのアドレスを転送元情報として含み、第1PC2Aのアドレスを宛先情報として含む転送情報を記憶しているものとする。
ユーザが、第1プリンタ1A用のプリンタドライバ91をサポートしていない第2PC2Bに、第1プリンタ1Aを用いて印刷を行う印刷指示を入力すると(S111)、第2PC2Bは、OS82を用いて、第1プリンタ1Aにドライバレス通信を要求する(S201)。第1プリンタ1Aは、ドライバレス通信に応答する(S202)。第1プリンタ1Aは、ドライバレス通信を要求した第2PC2Bが転送情報の転送元情報に含まれるので、転送プログラム201を用いて第2PC2Bからドライバレス通信の要求があったことを、転送情報の宛先情報が示す第1PC2Aに通知する(S203)。
第1PC2Aは、ネットワークIF44Aと通信プログラム92を用いて、ドライバレス通信の要求があった旨の通知を第1プリンタ1Aから受信すると、第1プリンタ1Aに対して画像データの送信を要求する(S204)。
第2PC2Bは、ネットワークIF44Bと通信プログラム102を用いて、第1プリンタ1Aからの応答を受信すると、汎用印刷制御プログラム101を用いて画像データに規格化処理を行い(S121)、規格化された画像データを第1プリンタ1Aに送信する(S211)。
第1プリンタ1Aのコントローラ11は、第2PC2Bから受信した画像データを、転送情報記憶部202に記憶された転送情報に基づいて第1PC2Aに転送する。第1PC2AのOS72は、ネットワークIF44Aと通信プログラム92を用いて、第1プリンタ1Aから転送された画像データを受信する(S212)。S212の処理は、「受信処理」の一例である。
第1PC2AのOS72は、第1プリンタ1Aから画像データを受信すると、中継プログラム211によって、固有の設定を受信した画像データに付加する(S221)。そして、第1PC2Aは、第1実施形態と同様に、第2PC2Bから出力された画像データに、固有の設定を反映させたラスタライズを行い、印刷データを生成し、ラスタライズした印刷データを第1プリンタ1Aに送信する(S141,S142,S143)。尚,S141、S142の処理は、「生成処理」の一例であり、S143の処理は、「送信処理」の一例である。
第1プリンタ1Aは、第1PC2Aから受信した印刷データに基づいて印刷を実行する(S151)。印刷データは、固有の設定を反映して生成されているので、第1プリンタ1Aは、固有の設定を用いた印刷を実行することができる。その後、第1プリンタ1Aは、印刷結果を第1PC2Aに送信する(S161)。第1PC2Aは、第1プリンタ1Aから受信した印刷結果を、第1プリンタ1Aを介して第2PC2Bに転送する(S231,S232)。第2PC2Bは、印刷結果を表示部42Bに表示させるなどしてユーザに印刷結果を通知する(S164)。尚、S231,S232の処理は、「転送処理」の一例である。ここで、S231の処理を省いて第1プリンタ1Aが基点となってS232の印刷結果の送信処理を実行するようにしてもよい。
固有の設定を画像データに付加する動作について説明する。図10は、中継プログラムによる処理の手順を説明するフローチャートである。CPU51Aは、第1PC2Aが起動されたときに、中継プログラム211を実行し、画像データを受信すると、図10に示す処理を行う。図10に示す処理は、固有の設定を付加する点が第1実施形態の図6に示す処理と相違し、その他は、図6に示す処理と同様である。また、第1実施形態では、監視プログラム121によって暗号化が行われるが、暗号化は、汎用印刷制御プログラム101が行ってもよいし、暗号化専用のプログラムにより行っても良い。また、第2PC2Bから出力される画像データには、ユーザ情報が付加される。
CPU51Aは、ユーザ認証に成功した場合(S35:YES)、ユーザ認証に用いたユーザ情報に対応する固有の設定を取得する(S51)。すなわち、CPU51Aは、画像データに付加されたユーザ情報に対応する固有設定情報を固有設定情報記憶部210から読み出す。そして、CPU51Aは、S51にて取得した固有の設定を画像データに付加する(S52)。
これにより、画像形成システム300は、ユーザ毎にカスタマイズされた固有の設定を画像データに付加して印刷することが可能になり、ユーザの好みに応じた印刷結果を提供することができる。
以上説明したように、第2実施形態の画像形成システム200は、第1プリンタ1Aの固有の設定に対応する印刷データを生成可能な第1PC2Aが、プリンタドライバ91をサポートしないOS82が組み込まれた第2PC2Bで印刷指示を受け付けた画像データを第1プリンタ1Aを介して受信する。そして、第1PC2Aが第2PC2Bに代わって第1プリンタ1Aの固有の設定に対応する印刷データを生成し、その印刷データを第1プリンタ1Aに引き渡す。これにより、画像形成システム200は、第2PC2Bで印刷指示を受け付けたとしても、第1プリンタ1Aの固有の設定を反映した印刷を行うことができる。また、第2実施形態では、第2PC2Bには専用のプログラムが設けられていなくてよい。
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態にかかる画像形成システムについて、図面を参照して説明する。
図11は、第3実施形態にかかる画像形成システム300の構成を説明する図である。画像形成システム300は、例えば、ルータ3に記憶されている第1プリンタ1Aのプリンタ情報を、第1PC2Aの情報に書き換えることにより、第2PC2Bから第1PC2Aに画像データを送信するようにしている点が、第1実施形態の画像形成システム100と相違する。ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明し、共通する点は図面に同じ符号を用いて説明を適宜省略する。
図11に示すように、画像形成システム100は、ルータ3がプリンタ情報記憶部310を有する。プリンタ情報記憶部310は、プリンタ情報を記憶する。プリンタ情報は、ネットワーク4に配設されたプリンタ1を識別するための情報であって、PC2からプリンタ1に画像データを送信する場合の宛先になる情報である。プリンタ情報には、例えば図12に示すように、例えばIPアドレス等の宛先を示す情報が含まれ、この他、モデル名、MACアドレスなどが含まれてもよい。
図11に戻り、第1プリンタ1Aのファームウェア340は、第1実施形態のファームウェア110と同様の機能を有するプログラムである。ファームウェア340は、第1の条件を満たした場合に、ルータ3のプリンタ情報記憶部310に自装置のプリンタ情報を記憶させる機能を有するプログラムである。本形態において、「第1の条件を満たした場合」とは、第1プリンタ1Aが起動したときをいうものとする。この他、第1プリンタ1Aが、1日に1回など、定期的にプリンタ情報を書き換えるようにしても良い。
第1PC2Aは、不揮発性メモリ54Aが、固有設定情報記憶部321を有する。固有設定情報記憶部321は、第2実施形態の固有設定情報記憶部210と同様、ユーザ情報に関連付けて固有設定情報を記憶している。また、第1PC2Aは、中継プログラム323が不揮発性メモリ54Aに記憶されている。中継プログラム323は、第2実施形態の中継プログラム211と同様に構成されている。
また、第1PC2Aは、不揮発性メモリ54Aに書換プログラム322が組み込まれている。書換プログラム322は、第1プリンタ1Aの第1の条件よりも成立頻度が高い第2の条件を満たした場合に、プリンタ1の宛先を示すプリンタ情報を、第1PC2Aの宛先を示す宛先情報に書き換える機能を有するプログラムである。本形態において、「第2の条件を満たす場合」とは、前回プリンタ情報を書き換えてから数秒が経過するタイミングをいうものとする。
図13は、プリンタ情報の書換動作を説明するシーケンス図である。第1プリンタ1Aのファームウェア340は、起動時に、自装置のプリンタ情報をルータ3のプリンタ情報記憶部310に登録する(S351)。これにより、ネットワーク4内の第1プリンタ1Aの宛先がルータ3に設定される。
第1PC2AのCPU51Aは、第1PC2Aの操作部43Aを用いて、ユーザによる書換プログラム322の起動指示を受け付けると、書換プログラム322を起動させる(S352)。書換プログラム322の起動後、CPU51Aは、ルータ3にアクセスし、プリンタ情報を書き換える対象になり得るプリンタ1、つまり、プリンタ情報記憶部310に登録されているプリンタ1を検索する(S353)。ルータ3は、プリンタ情報記憶部310に記憶されているプリンタ1のプリンタ識別情報を第1PC2Aに送信する(S354)。
第1PC2AのCPU51Aは、ルータ3から受信したプリンタ情報に基づいて、プリンタ情報を書き換える対象となり得るプリンタ1の一覧表示を作成し、表示部42Aに表示させる(S355)。CPU51Aは、操作部43Aを用いて、対象プリンタの登録を受け付けると(S356)、対象プリンタとして登録するプリンタ1にその旨を通知する(S357)。これにより、対象プリンタとして登録されるプリンタ1は、ルータ3にて自装置のプリンタ情報が、他のPC2に書き換えられることを検知する。本形態では、第1プリンタ1Aをプリンタ情報書換対象となるプリンタとして登録するものとする。このとき、第1PC2Aは、第1プリンタ1Aの本来のアドレスを不揮発性メモリ54Aに記憶する。
そして、CPU51Aは、書換プログラム322が起動されている間、通信プログラム102とネットワークIF44Aを用いて、第2の条件を満たす度に、ルータ3のプリンタ情報記憶部310にアクセスし、第1プリンタ1Aのプリンタ情報を、第1PC2Aのプリンタ情報に書き換えることにより、プリンタ情報を更新する(S358)。
図14は、間接印刷動作を説明するシーケンス図である。この場合、第1PC2Aは、中継プログラム323と書換プログラム322を予め起動させておく。ここでは、ルータ3は、第1プリンタ1Aのプリンタ情報が第1PC2Aの宛先情報に書き換えられるものとする。
第2PC2BのCPU51Bは、操作部43Bを用いて、第1プリンタ1Aを用いて印刷を行うユーザの印刷指示を受け付けると(S111)、通信プログラム102とネットワークIF44Bを用いて、ルータ3のプリンタ情報記憶部310にアクセスし、対象プリンタとして登録された第1プリンタ1Aのプリンタ情報を検索する(S301)。CPU51Bは、第1プリンタ1Aのプリンタ情報をルータ3から取得すると(S302)、画像編集アプリ81から取得した画像データに規格化処理を行う(S121)。
そして、CPU51Bは、S302にて取得した第1プリンタ1Aのプリンタ情報を宛先として、画像データを送信することを通知する(S311)。第1プリンタ1Aのプリンタ情報は、書換プログラム322により、第1PC2Aの宛先となる情報に書き換えられている。よって、CPU51Bは、第1PC2Aに対して、画像データを送信することを通知する。その後、第2PC2BのCPU51Bは、通信プログラム102とネットワークIF44Bを用いて、S121にて規格化した画像データを第1PC2Aに送信する。
第1PC2AのCPU51Aは、ネットワークIF44Aと通信プログラム92を用いて、第2PC2Bから出力された画像データを受信すると(S312)、中継プログラム323を用いて、ユーザ情報に基づいて固有の設定を画像データに付加する(S221)。ユーザ情報は、第2PC2Bが画像データを出力する際に画像データに付加されたものである。
そして、CPU51Aは、プリンタドライバ91を用いて画像データに付加された固有の設定を反映させたラスタライズを画像データに行い、印刷データを生成する(S141、S142)。そして、CPU51Aは、印刷データを第1プリンタ1Aに送信し(S143)、第1プリンタ1Aに印刷データを印刷媒体に印刷させる(S151)。送信の際は、プリンタ情報書換対象となるプリンタとして第1プリンタ1Aを登録した時に不揮発性メモリ54Aに記憶した第1プリンタ1Aの本来のアドレスを用いる。第1プリンタS141~S143、S151の処理は、第1実施形態と同様なので詳細な説明を省略する。尚、S311,S312の処理は「受信処理」の一例であり、S141,S142の処理は「生成処理」の一例であり、S143の処理は「送信処理」の一例である。
第1PC2Aは、第1プリンタ1Aから印刷結果を受信すると(S161)、第2PC2Bにその印刷結果を転送する(S321)。S321の処理は、「転送処理」の一例である。第2PC2Bは、ネットワークIF44Bと通信プログラム102を用いて印刷結果を受信すると、印刷結果を表示部42Bに表示するなどして印刷結果をユーザに通知する(S164)。
以上説明したように、第3実施形態の画像形成システム300は、第1プリンタ1Aの固有の設定に対応する印刷データを生成可能な第1PC2Aが、プリンタドライバ91をサポートしないOS82が組み込まれた第2PC2Bで印刷指示を受け付けた画像データを受信する。そして、第1PC2Aが第2PC2Bに代わって第1プリンタ1Aの固有の設定に対応する印刷データを生成し、その印刷データを第1プリンタ1Aに引き渡す。これにより、画像形成システム300は、第2PC2Bで印刷指示を受け付けたとしても、第1プリンタ1Aの固有の設定を反映した印刷を行うことができる。
また、画像形成システム300は、第1PC2Aに組み込まれているプリンタ情報書換専用の書換プログラム322によって、プリンタドライバ91をサポートしていない第2PC2Bからプリンタドライバ91をサポートする第1PC2Aへの画像データの送信を実現しているため、ネットワーク4に接続される他のデバイス(第3PC2C、第4PC2Dなど)に特別な設定を必要としない。
ところで、ネットワーク4では、ルータ3によりデータの転送を制御される。そのため、画像形成システム300のように、ルータ3に記憶される第1プリンタ1Aのプリンタ情報を第1PC2Aの宛先情報に書き換えた場合、他のPC2の第1プリンタ1Aの使用に影響が及ぶ。例えば、第3PC2Cが、第1プリンタ1A用のプリンタドライバ91を備え、第1プリンタ1Aに直接印刷を行わせる場合でも、第3PC2Cから出力される印刷データが第1PC2Aに送信されてしまう。
これに対して、第1実施形態の画像形成システム100は、第2PC2B自身に組み込まれている監視プログラム121によって、第2PC2Bから第1PC2Aへの画像データの送信を実現しているため、ネットワーク4に接続される他のPC2(第3PC2C,第4PC2D)の第1プリンタ1Aの使用に影響を及ぼさない。
また、第2実施形態の画像形成システム200は、第1プリンタ1Aに組み込まれている転送プログラム201によって第2PC2Bから第1プリンタ1Aを介して第1PC2Aへの画像データの引き渡しを実現しているため、ネットワーク4に接続される他のPC2の第1プリンタ1Aの使用に影響を及ぼさない。
ここで、第2実施形態と第3実施形態では、固有設定情報記憶部210、321を第1PC2Aに設けたが、ネットワーク4に設けたネットワークサーバなどの外部装置に固有設定情報記憶部210を設けても良い。この場合、中継プログラム211、323は、ネットワークサーバなどの外部装置にアクセスしてユーザ情報に応じた固有設定情報を取得し、画像データに付加するようにしても良い。
また、第2、第3実施形態では、ユーザ情報に関連付けて固有設定情報を固有設定情報記憶部210,321に記憶させたが、ユーザ情報に関連付けずに固有設定情報を固有設定情報記憶部210,321に記憶させ、固有の設定を利用する権限を有するユーザに対して、同じ種類の設定で印刷を行うようにしても良い。ただし、ユーザ情報に関連付けて固有設定情報を記憶することにより、ユーザ毎に反映する固有の設定の種類を異ならせることができ、ユーザの使い勝手を向上させることができる。
また、第2実施形態と第3実施形態において、第1PC2Aの固有設定情報記憶部210,321を省略して、第1実施形態の固有設定情報記憶部122を第2PC2Bに設け、第1PC2Aの中継プログラム211,323を第1実施形態の中継プログラム74としても良い。つまり、画像形成システム200,300において、第2PC2Bが画像データを第1プリンタ1Aに送信する際に固有設定情報を画像データに付加し、第1PC2Aが受信した画像データに付加された固有の設定を画像データに反映させてラスタライズを行うようにしても良い。
書換プログラム322は、第2PC2Bにあっても良い。ただし、例えば、第1プリンタ1A用のプリンタドライバ91をサポートしていないPC2が複数ある場合(第2~第4PC2B,2C,2D)がプリンタドライバ91をサポートしていない場合)に、第1プリンタ1Aのプリンタ情報の書換が頻発し、通信の負荷が高くなり過ぎるため、第3実施形態の画像形成システム300のように、書換プログラム322は第1PC2Aにある方が好ましい。
なお、各実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、プリンタ1は、操作パネル13を備えなくてもよい。PC2は、不揮発性メモリ54に限らず、どのような種類の大容量記憶装置を備えていてもよい。
また、本形態では、プリンタドライバ91を「特定プログラム」の一例としたが、OS72に組み込まれていない専用のアプリケーションプログラムにプリンタドライバ91の機能を持たせても良い。この場合、第1PC2Aは、汎用印刷制御プログラムがOS72に組み込まれていても良い。また、第1PC2Aは、第1プリンタ1Aと別のプリンタ1(第2プリンタ1Bや第3プリンタ1C)用のプリンタドライバがOS72に組み込まれていても良い。
画像データの暗号化はしなくても良い。ただし、画像データを暗号化することにより、画像データの安全性を高めることができる。プリンタ1を経由して画像データを送信する場合、暗号化は、第2PC2Bで行っても良いし、プリンタ1で行っても良い。
ユーザ認証は行わずに、固有の設定を反映するようにしても良い。ただし、ユーザ認証の結果に応じて固有の設定の反映を決定することにより、特定のユーザ(例えば課金しているユーザ)にのみプリンタ固有の設定を反映できるようになり、本システムを経由した印刷の付加価値を高めることができる。
上記形態では、ユーザ認証を第1PC2Aに記憶されているユーザ情報に基づいて行ったが、外部サーバ(認証サーバ)にユーザ情報を渡してユーザ認証を行わせ、その結果を第1PC2Aが受け取るようにしても良い。