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JP7187735B2 - 撮像装置及びプログラム - Google Patents
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JP7187735B2 - 撮像装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本開示は、撮像装置及びプログラムに関する。
非侵襲性である超音波による診断システムは、生体を直接切開して観察する外科手術の必要がないため、被検体内部の情報を診断する技術として医療分野で広く用いられている。
超音波診断の一手法である超音波CT(Computed Tomography)は、超音波を被検体に照射し、反射超音波や透過超音波を用いて被検体の断層画像を作成するものであり、近年の研究により、乳がんの検出に有用性があることが示されている。超音波CTは、例えば、超音波の送受信を行う多数の素子をリング状に配置したリング型アレイトランスデューサを使用し、断層像を作成する。
例えば、超音波を送信する素子(開口)を順に切り替えながら、エコー信号を全素子で受信し、RFデータ(生データ)として保存する。そして、RFデータに基づいて、断層画像を表す画像信号を生成する。
国際公開第2017/051903号
ところで、画像信号を作成するためには、全ての開口から超音波が送信される。すなわち、画像信号の生成には、全ての開口から送信された超音波を受信することが必要である。これに対し、送信された全ての超音波(受信信号)を受信するまでの時間を短縮することができれば好適である。
本発明は、上記従来の実状に鑑みてなされたものであり、送信された全ての超音波を受信するまでの時間を短縮する撮像装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明は、超音波を用いて被検体を撮像する複数の超音波素子を有する撮像装置であって、複数の前記超音波素子を含み、前記被検体に向けて超音波を送信する送信開口部と、前記被検体に送信される超音波の反射波及び透過波を受信して、受信信号として出力する受信開口部と、超音波の送信を制御する送信制御部と、を備え、前記送信制御部は、所定時間内に、複数の前記送信開口部のうち、所定の2以上の前記送信開口部から超音波を送信させる撮像装置に関する。
また、前記送信開口部及び前記受信開口部は、前記被検体の近傍かつ同一平面上に配設されるのが好ましい。
また、撮像装置は、出力された受信信号を用いて撮像画像を生成する画像生成部をさらに備えるのが好ましい。
また、前記画像生成部は、受信した超音波信号について、発信元の前記送信開口部ごとの信号に分離するのが好ましい。
また、前記画像生成部は、出力された受信信号のうち、透過波を示す信号をマスクするマスク実行部と、マスクされた前記受信信号を送信元の前記送信開口部ごとの信号に分離する分離部と、分離された信号に基づいて、前記被検体の画像生成を実行する生成実行部と、をさらに備えるのが好ましい。
また、前記画像生成部は、出力された受信信号のうち、反射波を示す信号をマスクするマスク実行部と、マスクされた前記受信信号を送信元の前記送信開口部ごとの信号に分離する分離部と、分離された信号に基づいて、前記被検体の画像生成を実行する生成実行部と、をさらに備えるのが好ましい。
また、前記画像生成部は、撮像領域内の任意の散乱点又は特定の受信素子において、四次元空間上において重なる信号を、深層学習を用いて分離するのが好ましい。
また、前記送信制御部は、所定の2以上の前記送信開口部に対して、少なくとも一部の時間を重複して超音波を送信させるのが好ましい。
また、前記送信制御部は、受信する超音波信号のうち前記被検体を描画する成分の受信タイミングと重ならない時間間隔で前記送信開口部に超音波信号を送信させるのが好ましい。
また、前記送信制御部は、前記送信開口部及び前記受信開口部の位置関係に基づいて送信間隔を決定するのが好ましい。
また、前記送信制御部は、前記所定時間について、1つの前記送信開口部から最初に送信された超音波信号を前記受信開口部で受信する前の時間内に設定するのが好ましい。
また、前記送信制御部は、リングアレイの軸方向への移動間隔を切り替え可能に構成されるのが好ましい。
また、本発明は、複数の素子を含み、被検体に対して超音波を送信する複数の送信開口部と、超音波が前記被検体における反射波及び透過波を受信して、受信信号として出力する複数の受信開口部と、を備える撮像装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、前記コンピュータを、超音波の送信を制御する送信制御部であって、所定時間内に、複数の前記送信開口部のうち、所定の2以上の前記送信開口部から超音波を送信させる送信制御部として機能させるプログラムに関する。
本開示によれば、送信された全ての超音波を受信するまでの時間を短縮する撮像装置及びプログラムを提供することができる。
本発明の一実施形態にかかる撮像装置の概略図である。 一実施形態の撮像装置を示す概略図である。 図2のI-I断面図である。 一実施形態の撮像装置の演算装置の構成を示すブロック図である。 一実施形態の撮像装置の画像生成部によって受信信号から透過波をマスクする際の一例を示すグラフである。 一実施形態の撮像装置の画像生成部によって信号を分離する例を示す概略図である。 一実施形態の撮像装置によって撮像された画像を示す画面図である。 一実施形態に係る撮像装置の動作の流れを示すフリーチャートである。 変形例に係る撮像装置の開口数を決定するためのシミュレーション実験の結果を示すグラフである。
以下、本発明の各実施形態に係る撮像装置1及びプログラムについて、図1から図8を参照して説明する。
撮像装置1は、超音波を用いて被検体を撮像する装置である。撮像装置1は、例えば、超音波を用いて被検体の断層像(超音波画像)を生成する。撮像装置1は、人体等の被検体に超音波を送信する。撮像装置1は、被検体によって反射された反射波を用いて断層像を生成する。撮像装置1は、図1及び図2に示すように、リングアレイRと、送信開口部10と、受信開口部20と、スイッチ回路110と、送受信回路120と、演算装置130と、画像表示装置140と、を備える。
リングアレイRは、複数の振動子を組み合わせて構成される。リングアレイRは、好ましくは直径80~500mm、より好ましくは直径100~300mmのリング型形状の振動子を組み合わせて構成される。本実施形態では一例として、リングアレイRは、4つの凹面型振動子P01~P04を組み合わせたリング形状の振動子を用いて構成される。
例えば、凹面型振動子P01~P04が、それぞれ512個の短冊形圧電素子E(以下、単に「素子E」とも呼ぶ。)を有する場合、リングアレイRは2048個の素子Eから構成されることになる。凹面型振動子P01~P04に設けられる素子Eの数は限定されず、好ましくは1~1000個である。
各素子Eは、電気的信号と超音波信号とを相互変換する機能を有する。素子Eは、被検体Tに超音波を送信する。また、素子Eは、被検体Tで反射される反射波及び被検体Tを透過した透過波を受信する。素子Eは、受信した反射波及び透過波を受信信号として出力する。本実施形態では、各素子Eは、超音波の送信及び受信の両方の機能を備えるものとして説明される。
リングアレイRは、例えば、図2に示すように、穴の開いたベッドの上面に配置される。リングアレイRは、検体Tを挿入するための挿入部SPを有する。挿入部SPは、リングアレイRの平面視中央位置に設けられる。リングアレイRは、ベッドの穴と挿入部SPとが重畳するように設置される。これにより、被験者は、図3に示すように、ベッドの穴から、撮像対象となる身体の部位(被検体T)を挿入部SPに挿入する。リングアレイRの複数の素子Eは、リングに沿って挿入部SPの周囲に等間隔で配設される。リングアレイRの内周側には、音響レンズと呼ばれる凸面レンズが表面に取り付けられている。
送信開口部10は、複数の素子Eを含み、被検体Tに向けて超音波を送信する。送信開口部10は、例えば、リングアレイRの素子Eのうち、複数の素子Eを一群として含み構成される。
受信開口部20は、送信開口部10と同様に、隣接する複数の素子Eを一群として含み構成される。受信開口部20は、隣接する複数の素子Eを用いて、送信された超音波について、被検体Tを透過した透過波及び被検体Tを反射した反射波を受信する。本実施形態において、受信開口部20は、送信開口部10に含まれる素子Eと共用して用いられる。すなわち、受信開口部20は、送信開口部10として動作する素子Eによって構成される。
スイッチ回路110は、超音波を送信する送信開口部10を切り替える回路である。スイッチ回路10は、リングアレイRの複数の素子Eのそれぞれに接続される。スイッチ回路110は、所定の素子Eに駆動信号を伝達する。これにより、スイッチ回路110は、所定の素子Eに超音波を送信させる。本実施形態において、スイッチ回路110は、送信開口部10及び受信開口部20について、リングアレイRの円周方向一方に順次切り替える。すなわち、スイッチ回路110は、送信開口部10及び受信開口部20を構成する素子Eを順次切り替える。
送受信回路120は、送信開口部10に対して、送信する超音波の大きさを指示する回路である。また、送受信回路120は、送信開口部10に対して、送信する波の種類(連続波、パルス波、平面波等)を指示する回路である。また、送受信回路120は、素子Eによって受信された反射波及び透過波を受信信号として取得する回路である。
演算装置130は、例えば、図4に示すように、例えばCPU、通信部、及び記憶部M等を備えたコンピュータにより構成される。記憶部Mは、例えばRAM、ROM、ハードディスク等を有する。記憶部Mに格納された画像再構成プログラムが実行されることで、データ収集部136及び画像生成部137等の機能が実現され、測定用のデータ格納領域133が記憶部Mに確保される。演算装置は、学習処理部134、送信制御部135、データ収集部136、及び画像生成部137を備える。
記憶部Mは、学習器131を記憶している。学習器131は、各ユニット(ニューロン)に関する重み及びバイアスなどの各パラメータ、並びに、入力データに対して処理を行うための処理実行プログラムである。なお、記憶部Mに学習器131が記憶されるとは、学習131に関する各種パラメータと処理実行プログラムが記憶部Mに記憶されることを意味する。
学習処理部134は、例えば、CPUが動作することにより実現される。学習処理部134は、記憶部Mに格納された学習データ132を用いて、学習器131の学習処理を実行する。学習データ132は、音響特性の分布で表現された生体モデル(被検体モデル)に対し、シミュレーション空間上で、リングアレイRの複数の素子Eのサイズ及び配列を模擬する。また、学習データは、送信開口部10を切り替えながら複数の素子Eで生体モデルからの反射超音波を受信したシミュレーションのRFデータと、生体モデルの計測画像(音響インピーダンスの空間勾配強度などの生体モデルの音響特性から算出される理想的な計測画像)とを含む。シミュレーションRFデータと計測画像との組は、複数準備される。
学習処理部134は、学習器131にシミュレーションRFデータを入力する。学習実行部は、学習器131の出力データを計測画像の画素値に適合するように、シミュレーションRFデータを用いて学習器131を学習させる。
送信制御部135は、例えば、CPUが動作することにより実現される。送信制御部135は、超音波の送信を制御する。送信制御部135は、送信及び受信する素子Eを順次切り替えることにより、送信開口部10及び受信開口部20を構成する素子Eを順次切り替える。送信制御部135は、例えば、リングアレイRの所定位置の一群の素子Eを送信開口部10とする。送信制御部135は、所定位置からリングアレイRの周方向一方に一群の素子Eを切り替えることにより、円周方向一方に送信開口部10を切り替える。送信制御部135は、所定位置に戻るまで順次送信開口部10を切り替える。これにより、送信開口部10は、被検体Tに切り替えられる送信開口部10から超音波を送信させることにより、被検体Tを全周方向から撮像する。また、送信開口部10は、受信開口部20についても送信開口部10と同様に、受信開口部20を切り替える。これにより、受信開口部20は、被検体Tにおける反射波及び透過波を全周方向から取得する。また受信開口は、切り替えずに同時に受信することも可能である。送信制御部135は、例えば、所定時間内に、複数の送信開口部10のうち、所定の2以上の送信開口部10から超音波を送信させる。送信制御部135は、例えば、所定の2以上の送信開口部10に対して、少なくとも一部の時間を重複して超音波を送信させる。本実施形態において、送信制御部135は、所定時間について、送信開口部10から最初に送信された超音波信号を受信開口部20で受信する前の時間内に設定する。
データ収集部136は、スイッチ回路110及び送受信回路120120を介して、複数の素子Eにより得られたデータである測定データ(RFデータ)を収集(受信又は取得することを含む)する。データ収集部136は、記憶部MのRFデータ格納領域133にRFデータを格納する。本実施形態において、データ収集部は、複数の送信開口部10によって送信され超音波の反射波及び透過波を示す信号を受信信号として収集する。
画像生成部137は、例えば、CPUが動作することにより実現される。画像生成部137は、出力された受信信号について、送信元の送信開口部10ごとの信号に分離して被検体Tの画像を生成する。画像生成部137は、マスク実行部141と、分離部142と、生成実行部143と、を備える。
本マスク実行部141は、出力された受信信号のうち、透過波を含む領域と透過波を含まない領域の信号を分離する。マスク実行部141は、例えば、受信信号に含まれる透過波の成分を検出する。マスク実行部141は、検出された透過波の成分を除去するマスクを作成する。マスク実行部141は、作成されたマスクを用いて受信信号をフィルタリングする。
マスク実行部141は、図5に示すように、受信信号(図5(a))の包絡線を計算する(図5(b))。そして、マスク実行部141は、信号強度が最大となる時刻を検出する。マスク実行部141は、検出された時刻の前後の所定幅の時間間隔のマスクを作成する(図5(c))。マスク実行部141は、作成したマスクを受信信号にかける。これにより、マスク実行部141は、透過波を除去した信号を得る(図5(d))。
分離部142は、マスクされた受信信号を送信元の送信開口部10ごとに信号に分離する。分離部142は、例えば、図6に示すように、複数の方向から送信され、複数の反射を含む超音波について、受信された信号から送信元の送信開口部10ごとに分離する。分離部142は、例えば、学習処理部134によって学習された学習モデルを用いて、マスク処理された受信信号を送信開口部10ごとの信号に分離する。
本実施形態においては、反射波像の信号分離を行うため、透過波をマスクしてフィルタリングをするが、マスクする信号の範囲はこれに限らない。例えば、透過波を利用した減衰像を再構成する目的においては、反射波をマスクし、透過波のよる信号を強調して取得する事も可能である。反射波には前方及び側方散乱波が含まれる。従って、送信開口に位置する素子が受信する信号は、前方散乱波及び透過波となる。透過波の到達時間は、送信開口と受信開口が同一平面上にあることから、音速が決まれば一位に決まる。これにより、マスクは、送信からの一定時間で設定され得る。しかし、本実施形態では、複数方位からの超音波の同時送信によって、ある観測点、(例えば受信開口または撮像領域内ある画素や散乱点などである)において時間と空間による四次元的に信号が重なる。これらの信号は、物理的アルゴリズムによって分離することは困難である。本発明では、深層学習の手法によりこれらアルゴリズムでは分離が困難な信号を分離し、反射波及び透過波等の異なるパラメータを抽出し被検体の生体情報を測定できる。
生成実行部143は、分離された信号に基づいて、被検体Tの画像生成を実行する。生成実行部143は、例えば、図7に示すように、被検体Tの反射波を用いて超音波画像を生成する。すなわち、生成実行部143は、受信信号のうち、透過波を除去して残った反射波を用いて超音波画像を生成する。
画像表示装置は、例えば、ディスプレイなどの表示装置である。画像表示装置140は、生成実行部143で生成された超音波画像を表示する。
次に、撮像装置1の動作について、図8を参照して説明する。
まず、送信制御部135は、超音波信号を送信する対象となる送信開口部10を決定する(ステップS1)。送信制御部135は、例えば、図7に示すように、直行する2つの径上に配置される4つの送信開口部10を対象として決定する。また、送信制御部135は、対象となった4つの送信開口部10に対して、円周方向一方に隣接する4つの送信開口部10を次の送信対象として決定する。送信制御部135は、全ての送信開口部10の送信を完了するまで、送信対象を決定する。
次いで、送受信回路120は、決定された送信対象に基づいて、送信開口部10に超音波の送信を実行させる(ステップS2)。送受信回路120は、例えば、スイッチ回路を制御することにより、送信対象として決定された送信開口部10を動作させる。次いで、データ収集部は、送受信回路120を介して、被検体Tを反射した反射波と、被検体Tを透過した透過波とを含む超音波信号を受信する(ステップS3)。
次いで、全ての送信開口部10から送信されたか否かが判断される(ステップS4)。すべての送信開口部10からの送信が完了した場合(ステップS4:YES)、処理は、ステップS5に進む。一方、全ての送信開口部10からの送信が完了していない場合(ステップS4:NO)、処理は、ステップS2に進む。
ステップS5において、マスク実行部141は、受信した受信信号について、透過波を除去する。次いで、分離部142は、送信元の送信開口部10ごとに、信号を分離する(ステップS6)。次いで、生成実行部143は、超音波画像を生成する(ステップS7)。これにより、本フローは終了する。
次に、プログラムについて説明する。
撮像装置1に含まれる各構成は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせによりそれぞれ実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、表示プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
次に、本実施形態に係る撮像装置1の実施例について説明する。
リングアレイRに含まれる2048個の素子Eに対して、1つの送信開口部10及び受信開口部20の素子Eの数を8個と定義した。送信開口素子数は、送信波形が平面波であれば、より多く256素子などとしてもよい。そして、4つの送信開口部10が重複する時間に超音波信号を送信するようにした。4つの送信開口部10の位置は、リングアレイRの直行する2つの径上に配置される送信開口部10とした。すなわち、互いに対抗する一対の送信開口部10と、周方向に90度ずれた位置に配置される一対の送信開口部10とが超音波信号を送信するようにした。そして、超音波を送信する送信開口部10を周方向一方に順次変更することで、全ての送信開口部10から超音波信号を送信した。このとき、隣接する送信開口部10及び受信開口部20は共に、複数の素子Eが重複するように設定してもよい。ここで、1枚のスライスを取得するのに要する時間及び取得するデータサイズは、送信回数と全送信開口部10の数の積となる。従って、全ての送信開口部10から送信することで、撮像開始から終了までの時間は従来に比べ、約1/4にすることができる。また、撮像画像全体の受信信号であるRAWデータのデータ容量は、従来に比べ、1/4とすることができる。
以上、本実施形態に係る撮像装置1及びプログラムによれば、以下の効果を奏する。
(1)超音波を用いて被検体Tを撮像する複数の素子Eを有する撮像装置1であって、複数の素子Eを含み、被検体Tに対して超音波を送信する複数の送信開口部10と、被検体Tに送信される超音波の反射波及び透過波を受信して、受信信号として出力する受信開口部20と、超音波の送信を制御する送信制御部135と、を備え、送信制御部135は、所定時間内に、複数の送信開口部10のうち、所定の2以上の送信開口部10から超音波を送信させる。
また、被検体Tに対して超音波を送信する複数の送信開口部10と 、超音波が被検体Tにおける反射波及び透過波を受信して、受信信号として出力する複数の受信開口部20と、を備える撮像装置1から出力された受信信号について、送信元の送信開口部10ごとの信号に分離して被検体Tの画像を生成する画像生成装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、コンピュータを、超音波の送信を制御する送信制御部135であって、所定時間内に、複数の送信開口部10のうち、所定の2以上の送信開口部10から超音波を送信させる送信制御部135として機能させる。
これにより、送信開口部10から排他的に順次超音波を送信する場合に比べ、撮像開始から撮像完了までの時間(撮像時間)を短縮することができる。また、送信された超音波信号の受信回数が減少することにより、受信データの全体容量を低減することができる。
(2)送信開口部10及び受信開口部20は、被検体Tの近傍に配設される。これにより、被検体Tからの反射波を容易に取得することができる。
(3)撮像装置1は、出力された受信信号を用いて撮像画像を生成する画像生成部137をさらに備える。これにより、撮像とともに、超音波画像を容易に生成することができる。
(4)画像生成部137は、受信した超音波信号について、発信元の送信開口部10ごとの信号に分離する。これにより、送信元の送信開口部10ごとに分離された信号を画像生成に用いることができるので、分離しない場合に比べ、生成された画像の精度を向上することができる。
(5)画像生成部137は、出力された受信信号のうち、透過波を示す信号をマスクするマスク実行部141と、マスクされた前記受信信号を送信元の前記送信開口部ごとの信号に分離する分離部142と、分離された信号に基づいて、前記被検体の画像生成を実行する生成実行部143と、をさらに備える。これにより、反射波のみを用いて精度よく超音波画像を生成することができる。また、周波数分離及び時間分離をした信号でなくとも受信信号を分離することができるので、画像生成の汎用性を向上することができる。
(6)画像生成部137は、出力された受信信号のうち、反射波を示す信号をマスクするマスク実行部141と、マスクされた受信信号を送信元の送信開口部10ごとの信号に分離する分離部142と、分離された信号に基づいて、前記被検体の画像生成を実行する生成実行部143と、をさらに備える。これにより、透過波のみを用いて精度よく超音波画像を生成することができる。また、周波数分離及び時間分離をした信号でなくとも受信信号を分離することができるので、画像生成の汎用性を向上することができる。
(7)送信制御部135は、所定の2以上の送信開口部10に対して、少なくとも一部の時間を重複して超音波を送信させる。これにより、全体の撮像時間を短縮することができる。
(8)また、送信制御部135は、受信する超音波信号のうち被検体Tを描画する成分の受信タイミングと重ならない時間間隔で送信開口部10に超音波信号を送信させる。これにより、被検体Tの描画に影響のない超音波成分の受信時間に重ねて、送信開口部10から超音波を送信することができる。したがって、全体の撮像時間をより短縮することができる。
(9)送信制御部135は、送信開口部10及び受信開口部20の位置関係に基づいて送信時間間隔を決定する。これにより、被検体Tを描写する成分に、送信された超音波信号が重畳されることをより効果的に抑制することができる。
(10) 送信制御部135は、所定時間について、送信開口部10から最初に送信された超音波信号を受信開口部20で受信する前の時間内に設定する。これにより、2つの超音波信号を重複させて、全体の撮像時間を短縮することができる。
以上、本発明の撮像装置及びプログラムの好ましい各実施形態につき説明したが、本開示は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、上記実施形態において、4つの送信開口部10で重複して超音波を送信するとしたが、これに制限されない。また、リングアレイRの径方向で対向する送信開口部10に超音波を重複して送信させたが、これに制限されない。超音波を重複して送信する送信開口部10の数は、4から16とするのが好適である。これにより、送信元の送信開口部10ごとの受信信号を有効に分離することができる。また、送信開口部10の位置は互いに最も距離が離れている位置関係が好ましく、円周上においては、送信開口部10が2つの時は180、送信開口部が4つであれば90度ずつが望ましい。
以下に送信開口数と画質の差を示す。図9は同時送信する開口数の数を決定するために計算機によるシミュレーション実験の結果である。同時送信する開口数を1,2,4,8個の場合それぞれで100通りの条件でのシミュレーションを行いそれらの信号データをもとに画像再構成を行った。得られた再構成画像とシミュレーションで用いられた真の画像とのPSNR(ピーク信号対雑音比)を評価した。実験では同時送信する開口数が4であるときにPSNR(ピーク信号対雑音比)が最小であった。この結果より、同時送信の開口数は8以降になると、精度が下がることが分かる。送信開口数は4以上から16以下がより好ましいと言える。
また、上記実施形態において、画像再生部が分離部142を備えるとしたが、これに制限されない。この場合、生成実行部143は、マスク実行部141によってマスクされた受信信号を用いて画像生成を実行する。これにより、受信信号を分離する場合に比べ、画像生成までの時間を短縮することができる。
また、上記実施形態において、撮像装置1は、リングアレイRとは別にスイッチ回路110を備えるとしたが、これに制限されない。リングアレイR(振動子又は素子E)は、送受信回路120を備えてもよい。これにより、スイッチ回路を用いずともよい。また、同時に駆動できる素子E数に制限がなくなり、送信開口部10及び受信開口部20の送受信時間及び位置をより柔軟に設定することができる。
また、上記実施形態において、送信制御部135は、素子Eから送信される超音波について、正弦波及び平面波のいずれかを素子Eに送信させてもよい。また、送信制御部135は、重複して送信する開口数は、従来の送信開口数以上であればよく、4つの開口には限られない。
また、上記実施形態において、生成実行部143は、散乱像、音速CT、及び減衰像の複数の画像再構成方法を用いて撮像画像の生成を実行してもよい。
また、上記実施形態において、送信開口部10及び受信開口部20のそれぞれは、素子Eを排他的に組み合わせることに制限されない。すなわち、複数の送信開口部10及び受信開口部20は、1つの素子Eを2以上の送信開口部10及び受信開口部20で共有してもよい。また、送信開口部10及び受信開口部20は、隣接する複数の素子Eを一群とすることに制限されない。送信開口部10及び受信開口部20は、ランダムに選択した離散素子Eの組合せであってもよい。
また、上記実施形態において、2つの連続する受信信号について、いずれかを判別することができるのであれば、互いの送信時間を近接又は重ねて送信するようにしてもよい。
また、上記実施形態において、送信制御部135は、リングアレイRの軸方向への移動間隔を切り替え可能に構成されてもよい。本実施形態によれは、乳がん検診等で求められる、時間効率と感度を重視したスクリーニングモードと、診断に使用される特異度を重視した精査モードに応用する事もできる。例えば、撮像操作画面において、スクリーニングモードと精査モードとの選択を促す入力部を備えることができる。精査モードの入力があった場合には、送信制御部は同時送信の開口数を2又は4と設定し実行する。一方、簡易モードが入力された場合には、送信制御部は、同時送信の開口数を8又は16と設定する。精査モードにおいては、同時送信を行わずに行うようにしてもよい。ここでは、スクリーニングモードでは、1人当たりの検査時間の短縮することが重要である。従って、複数送信による信号分離を適用し、撮像時間を低減する事は、被検者にも検査者にも、経済的メリットがある。
一般的に、超音波CTの撮像は、素子Eが配置された平面の断面図であるスライスを上
下方向に積み上げて3D画像を構成する。従って、撮像時間は、スライスの撮像時間の他
に、上下方向のスライスの数によっても増減する。つまり、送信制御部135は、スライス間隔を大きめに設定することで、時間を短縮することができる。しかし、スライス間隔と撮像画像の上下方向における空間分解能は、トレードオフの関係にある。そこで、本実施形態において、スライス間隔の調整と本発明に係る同時送信を行う事で、空間解像度を下げることなく、全体の撮像時間を延長せずに済クリーニングを行うことができる。例えば、送信制御部135は、スクリーンモードにおいて2mm間隔で下降するのに対して、1mm間隔かつ複数送信としてもよい。
こうすることで、撮像時間は、通常の2倍かかるものの、スライス単位での撮像時間を短縮する事で、三次元空間上における空間分解能を維持する事ができる。
また、送信制御部135は、プリ撮像機能を備えていてもよい。スクリーニング撮像においては、被検体の位置検索やサイズの測定、音速測定の為に、被検体の外郭を測定する事はができる。通常の撮像モードでは、撮像時間の延長につながるが、同時の送信開口を増やすことで、短時間に簡易的な情報を取得する事が可能である。また、スクリーニングモードにより、全体撮像を行い、病変の疑いのある部位に対しては、精査モードで再撮像行うよう、設定してもよい。スライス間隔をあける事で低下する空間分解能の影響を受けない、分解能の高いCT画像を生成することができる。
また、素子のキャリブレーションにおいても、短時間で行うことが可能となり、メンテナンス性の向上が可能である。本実施形態においては、リング状に配置された超音波素子のアライアンスや送信平面の設定は、例えばファントムを使用し、定期的なメンテナンスが行われる。メンテナンスの際には、装置の稼働を止めるため、メンテナンス時間の短縮が望まれる。本発明によれば、被検体を設置しない状態で例えば、8つの複数送信開口から同時に送信を行い、得られた受信信号と、事前に取得された正解の受信信号との差分を計算する事で、送信素子位置のずれを検出する事が可能である。
また、上記実施形態おいて、リングアレイRは、凹面型振動子を4つ備えるとしたが、これに制限されない。リングアレイRは、例えば、凹面型振動子を8つ備えてもよい。
また、上記本実施形態では、各素子Eは、超音波の送信及び受信の両方の機能を備えるものとしたが、これに制限されない。例えば、超音波の送信機能及び受信機能のうちいずれか一方のみを有する送信素子又は受信素子を使用してもよい。また、複数の送信素子及び複数の受信素子をリング状に配置してもよい。そして、送信及び受信の両方の機能を備える素子と、送信素子と、受信素子とが混在する構成であってもよい。
また、上記実施形態において、撮像装置1は、画像を生成する機能については、別にされてもよい。演算装置130は、画像生成部137及び画像表示装置140について、別装置とされてもよい。
また、上記実施形態において、送信開口部は隣接する複数の素子Eとしているが、素子Eが隣接せず、ランダムに選択した拡散する送信素子の組み合わせにより、送信を行ってもよい。
また、上記実施形態において、マスク実行部141は、反射波像の信号分離を行うため、透過波をマスクしてフィルタリングをしたが、これに制限されない。マスク実行部141は、例えば、透過波を利用した減衰像を再構成する目的においては、反射波をマスクすることにより透過波による信号を強調して取得する事も可能である。
また、上記実施形態において、マスク実行部141は、一部の時間領域を不連続なマスクで処理していたが、これに制限されない。マスク実行部141は、連続的なマスクを用いてもよい。また、マスク実行部141は、振幅の最大値を閾値として、それ以上の振幅の信号を透過波としてマスクしてもよい。
また、上記実施形態において、演算装置が記憶部Mに学習データを格納するとしたが、これに制限されない。演算装置は、他の環境で学習された、学習済みの学習器を記憶部Mに格納してもよい。また、演算装置は、記憶部Mに学習データを格納する一方、学習処理を外部で実施してもよい。
1 撮像装置
10 送信開口部
20 受信開口部
135 送信制御部
137 画像生成部
141 マスク実行部
142 分離部
143 生成実行部
T 被検体

Claims (13)

  1. 超音波を用いて被検体を撮像する複数の超音波素子を有する撮像装置であって、
    複数の前記超音波素子を含み、前記被検体に向けて超音波を送信する送信開口部と、
    前記被検体に送信される超音波の反射波及び透過波を受信して、受信信号として出力する受信開口部と、
    前記受信信号について、発信元の前記送信開口部ごとの信号に分離する分離部と、
    超音波の送信を制御する送信制御部と、
    を備え、
    前記送信制御部は、
    所定時間内に、複数の前記送信開口部のうち、所定の2以上の前記送信開口部から超音波を送信させ、
    前記送信開口部及び前記受信開口部は、同一平面においてリングの形状に配設され、前記被検体は当該リングの内部に配置される、
    撮像装置。
  2. 出力された受信信号を用いて撮像画像を生成する画像生成部をさらに備え、
    前記画像生成部は、前記分離部を含む、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記画像生成部は、
    出力された受信信号のうち、透過波を示す信号をマスクするマスク実行部と
    離された信号に基づいて、前記被検体の画像生成を実行する生成実行部と、
    をさらに備え
    前記分離部は、マスクされた前記受信信号を送信元の前記送信開口部ごとの信号に分離する、
    請求項に記載の撮像装置。
  4. 前記画像生成部は、
    出力された受信信号のうち、反射波を示す信号をマスクするマスク実行部と
    離された信号に基づいて、前記被検体の画像生成を実行する生成実行部と、
    をさらに備え
    前記分離部は、マスクされた前記受信信号を送信元の前記送信開口部ごとの信号に分離する、
    請求項に記載の撮像装置。
  5. 前記画像生成部は、撮像領域内の任意の散乱点又は特定の受信素子において、四次元空間上において重なる信号を、深層学習を用いて分離する、請求項2に記載の撮像装置。
  6. 前記送信制御部は、所定の2以上の前記送信開口部に対して、少なくとも一部の時間を重複して超音波を送信させる請求項1からのいずれかに記載の撮像装置。
  7. 前記送信制御部は、受信する超音波信号のうち前記被検体を描画する成分の受信タイミングと重ならない時間間隔で前記送信開口部に超音波信号を送信させる請求項1からのいずれかに記載の撮像装置。
  8. 前記送信制御部は、前記送信開口部及び前記受信開口部の位置関係に基づいて送信間隔を決定する請求項に記載の撮像装置。
  9. 前記送信制御部は、前記所定時間について、1つの前記送信開口部から最初に送信された超音波信号を前記受信開口部で受信する前の時間内に設定する請求項1からのいずれかに記載の撮像装置。
  10. 前記送信制御部は、リングアレイの軸方向への移動間隔を切り替え可能に構成される請求項1からのいずれかに記載の撮像装置。
  11. 複数の素子を含み、被検体に対して超音波を送信する複数の送信開口部と、超音波が前記被検体における反射波及び透過波を受信して、受信信号として出力する複数の受信開口部と、前記受信信号について、発信元の前記送信開口部ごとの信号に分離する分離部と、を備え、前記送信開口部及び前記受信開口部は、同一平面においてリングの形状に配設され、前記被検体は当該リングの内部に配置されている、
    撮像装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    超音波の送信を制御する送信制御部であって、所定時間内に、複数の前記送信開口部のうち、所定の2以上の前記送信開口部から超音波を送信させる送信制御部として機能させる
    プログラム。
  12. 超音波を用いて被検体を撮像する複数の超音波素子を有する撮像装置であって、
    複数の前記超音波素子を含み、前記被検体に向けて超音波を送信する送信開口部と、
    前記被検体に送信される超音波の反射波及び透過波を受信して、受信信号として出力する受信開口部と、
    出力された受信信号について、発信元の前記送信開口部ごとの信号に分離し、当該送信開口部ごとの前記信号を用いて撮像画像を生成する画像生成部と、
    超音波の送信を制御する送信制御部と、
    を備え、
    前記送信制御部は、
    所定時間内に、複数の前記送信開口部のうち、所定の2以上の前記送信開口部から超音波を送信させる、
    撮像装置。
  13. 複数の素子を含み、被検体に対して超音波を送信する複数の送信開口部と、超音波が前記被検体における反射波及び透過波を受信して、受信信号として出力する複数の受信開口部と、を備える撮像装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    超音波の送信を制御する送信制御部であって、所定時間内に、複数の前記送信開口部のうち、所定の2以上の前記送信開口部から超音波を送信させる送信制御部と、
    出力された前記受信信号について、発信元の前記送信開口部ごとの信号に分離し、当該送信開口部ごとの前記信号を用いて撮像画像を生成する画像生成部と、
    して機能させるプログラム。
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