JP7194588B2 - レーザ加工方法 - Google Patents
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Description
この方法は、レーザ加工ヘッドを切断加工経路に沿って2回移動させることから加工時間が長くなり、加工時間短縮の改善が望まれている。
1) 第1波長の第1レーザ光を反射し第1波長とは異なる第2波長の第2レーザ光を透過するベンドミラーを用い、
前記第1レーザ光を、前記ベンドミラーで反射させた後、集束レンズでワークの第1位置に集束するよう照射して前記ワークにレーザ加工を施し、
前記第1レーザ光によって前記ワークにレーザ加工を施すのと同時に、前記第2波長の第2レーザ光を、光偏向部によって所望の方向に二次元で偏向して前記ベンドミラーを透過させた後、前記第2レーザ光を、前記集束レンズで前記ワークの前記第1位置とは異なる第2位置に集束するよう照射する際に、
前記第1位置を前記ワークの加工経路に沿って移動させ、
前記第2レーザ光を、前記第1レーザ光よりも大きい幅、かつ一定時間の平均エネルギ密度が小さい光束として前記第2位置に集束させ、前記第2位置を前記第1位置よりも移動方向の前方として、前記第1位置を前記加工経路に沿って移動させるのと同時に前記第2位置を前記ワークの加工経路に沿って移動させる、ことを特徴とするレーザ加工方法である。
2) 第1波長の第1レーザ光を反射し第1波長とは異なる第2波長の第2レーザ光を透過するベンドミラーを用い、
前記第1レーザ光を、前記ベンドミラーで反射させた後、集束レンズでワークの第1位置に集束するよう照射して前記ワークにレーザ加工を施し、
前記第1レーザ光によって前記ワークにレーザ加工を施すのと同時に、前記第2波長の第2レーザ光を、光偏向部によって所望の方向に二次元で偏向して前記ベンドミラーを透過させた後、前記第2レーザ光を、前記集束レンズで前記ワークの前記第1位置とは異なる第2位置に集束するよう照射する際に、
前記第1位置を前記ワークの加工経路に沿って移動させることで前記ワークを切断し、
前記第2レーザ光を、前記第1レーザ光による前記ワークの切断で形成されたカーフにおける少なくとも一方の縁部に集束させて、前記第1位置を前記加工経路に沿って移動させるのと同時に前記縁部に沿って移動させる、ことを特徴とするレーザ加工方法である。
図1及び図2は、それぞれレーザ加工装置51の構成図及びブロック図である。
レーザ加工装置51は、第1レーザ発振器1,第2レーザ発振器2,レーザ加工ヘッド3,ヘッド駆動装置4,及び制御装置6を含んで構成されている。
レーザ加工装置51は、ワークWに対し、レーザ加工ヘッド3の先端の射出口3bから第1レーザ射出光Ls1aを照射して、切断及び孔明けなどの加工を行う。
第2レーザ発振器2は、第2波長として波長λ2の第2レーザ光Ls2を生成して第2ファイバケーブル12を介しレーザ加工ヘッド3に供給する。
波長λ1と波長λ2とは異なる波長であり、少なくとも1(nm)以上の差を有する値で設定される。具体的には、波長λ1は1070(nm)、波長λ2は1080(nm)である。
第1レーザ発振器1から供給された第1レーザ光Ls1は、ワークWの切断加工に用いられる。
第2レーザ発振器2から供給された第2レーザ光Ls2は、第1レーザ光Ls1よりも小出力で、切断加工の前加工又は後加工に用いられる。
第1レーザ発振器1及び第2レーザ発振器2それぞれのON/OFF動作及び出力は、制御装置6によって独立に制御される。
第2コリメーションレンズ34は、第2コリメーションレンズ駆動部34aの動作によって光軸方向に移動可能である。
集束レンズ33は、集束レンズ駆動部33aの動作によって光軸方向に移動可能である。
第1コリメーションレンズ駆動部31a,第2コリメーションレンズ駆動部34a,及び集束レンズ駆動部33aの動作は、制御装置6によってそれぞれ独立に制御される。
ガルバノスキャナ部7は、第1ミラー71に入射した光を、第1ミラー71,第2ミラー72の順に反射してベンドミラー32に向け出力する。
第1ミラー71は、第1ミラー駆動部71aの動作によって第1の方向に揺動し、第2ミラー72は、第2ミラー駆動部72aの動作によって第1の方向と直交する第2の方向に揺動するようになっている。
第1ミラー駆動部71a及び第2ミラー駆動部72aの動作は、制御装置6によってそれぞれ独立に制御される。
従って、ベンドミラー32は、波長λ1の第1レーザ光Ls1を反射し、波長λ2の第2レーザ光Ls2を透過させる。
ここでは、説明の便宜上、集束レンズ33によって集束する光束とされた第1レーザ光Ls1及び第2レーザ光Ls2を、それぞれ第1レーザ射出光Ls1a及び第2レーザ射出光Ls2aとして呼称上、区別する。
平行光とされた第1レーザ光Ls1の波長は、波長λ1であることからベンドミラー32で反射し、集束レンズ33に入射する。
集束レンズ33に入射した第1レーザ光Ls1は、集束レンズ33の光軸方向の位置に対応した所望の位置で焦点を結ぶ第1レーザ射出光Ls1aとされて射出口3bから外部に射出する。
第1レーザ射出光Ls1aが焦点を結ぶ位置は、集束レンズ駆動部33aの動作による集束レンズ33の光軸方向位置で調整され、例えばワークWの切断部位の表面とされる。
ガルバノスキャナ部7において、第2レーザ光Ls2は、第1ミラー駆動部71aにより所定角度にて保持された第1ミラー71で反射し、次いで、第2ミラー駆動部72aによって所定角度にて保持された第2ミラー72で反射する。第2ミラー72で反射した第2レーザ光Ls2は、第1ミラー71及び第2ミラー72それぞれの角度に応じた所定方向に延びる光軸CL2を有する光束とされて、ベンドミラー32に対し、集束レンズ33とは反対側から入射する。
第2位置P2は、ガルバノスキャナ部7の動作で偏向可能な照射範囲内の任意の位置として設定される。その照射範囲は、第2レーザ光Ls2が、第1コリメーションレンズ31及び第2コリメーションレンズ34の揺動動作による偏向で照射され得る範囲である。
図3は、ワークWにおいて、第1レーザ射出光Ls1aが照射された部分を含むその近傍範囲の平面図である。
図3に示された例では、ワークWにおいて、第2レーザ射出光Ls2aの光軸CL2の位置を、第1レーザ射出光Ls1aの光軸CL1の位置を中心とする半径Raの円の中に、任意に設定することができる。
換言するならば、レーザ加工ヘッド3は、第2レーザ射出光Ls2aを、第1レーザ射出光Ls1aの光軸CL1に直交する仮想平面上における所定範囲内の任意の位置に集束可能である。
また、同様に、第1レーザ射出光Ls1aの光束径も、第1コリメーションレンズ駆動部31aを動作させ第1コリメーションレンズ31を光軸方向に移動させることで、調整可能である。
第1レーザ射出光Ls1aの光束径と、第2レーザ射出光Ls2aの光束径を調整することで、それぞれのレーザ光の光束がワークWに与える平均エネルギ密度の大きさを調整することができる。
ワークWは、金属の基材Waの表面に保護フィルムWsが貼付されたものである。
その際、制御装置6は、第2レーザ射出光Ls2aを、第1レーザ射出光Ls1aの切断方向の前方に位置させると共に、第1レーザ射出光Ls1aよりも小出力かつ大きい光束でワークWに対し照射する。制御装置6は、第2レーザ射出光Ls2aのワークWへの照射を、単に出力及び光束の大小で制御するのみならず、連続照射及びパルス照射のいずれかの選択も含め、一定時間の平均エネルギ密度の大小を調整することでも制御する。
第1レーザ射出光Ls1aは、先行する第2レーザ射出光Ls2aによって形成されたフィルム除去領域ARaに対して照射され、ワークWの基材Waを切断する。
そのため、レーザ加工装置51は、レーザ加工ヘッド3を切断加工経路上に1回移動させるだけでワークWを切断すすることが可能である。よって、レーザ加工装置51によれば、加工プログラムが簡便で、加工プログラムの作成時間及びワークWの切断加工時間が短くて済む。
第1レーザ射出光Ls1aの光束の横断面形状は、円形に限らない。例えば、楕円形状であってもよい。光束が円形ではない場合は、少なくとも、加工に伴う第1レーザ射出光Ls1aの光束の、加工に伴う移動方向に直交する方向の幅を大きくすればよい。
制御装置6は、ガルバノスキャナ部7を動作させ、第2レーザ射出光Ls2aの照射位置を、第1レーザ射出光Ls1aの進行方向DRbに対する後方の、切断したカーフW2aの一方の縁部W2b1に設定する。
制御装置6は、第2レーザ発振器2の出力及び第2レーザ射出光Ls2aの光束径の少なくとも一方を調整して、縁部W2b1に照射された第2レーザ射出光Ls2aの一定時間の平均エネルギ密度を、縁部W2b1が適度に溶融し、冷却硬化後に滑らかに面取りされた角部W2b2が形成されるように設定する。
制御装置6は、ガルバノスキャナ部7を動作させて第2レーザ射出光Ls2aの照射位置を、第1レーザ射出光Ls1aの切断方向DRcの後方の切断加工経路上に設定する。
また、制御装置6は、第2レーザ射出光Ls2aの照射光束を、第2コリメーションレンズ駆動部34aを動作させて第1レーザ射出光Ls1aによる切断で生じた一対の縁部W3b1,W3b1の両方に跨る大きさに設定する。
また、一対の縁部W3b1,W3b1に跨る大きさにした光束でも、縁部W3b1,W3b1を溶融して硬化後に滑らかな縁部W3b,W3bが形成されるように、第2レーザ発振器2の出力を大きくするよう調整する。
制御装置6は、レーザ加工装置51に構造として一体的に備えていなくてもよい。制御装置6を、第1レーザ発振器1,第2レーザ発振器2,及びレーザ加工ヘッド3に対して別体とし、これらと無線又は有線で通信可能なように配置してもよい。
この場合、第2レーザ光Ls2の射出機能は、使用者の希望に応じ、製造メーカからの納入当初から、或いは納入後のいわゆる後付けとして利用可能とされてもより。
そのため、レーザ加工ヘッド3は、ガルバノスキャナ部7と、第2コリメーションレンズ34及び第2コリメーションレンズ駆動部34aとを含む第2レーザ光ユニットとして筐体3aに対し着脱可能に構成しておくとよい。
11 第1ファイバケーブル
11a カプラ
12 第2ファイバケーブル
12a カプラ
2 第2レーザ発振器
3 レーザ加工ヘッド
3a 筐体
3b 射出口
31 第1コリメーションレンズ
31a 第1コリメーションレンズ駆動部
32 ベンドミラー
33 集束レンズ
33a 集束レンズ駆動部
34 第2コリメーションレンズ
34a 第2コリメーションレンズ駆動部
4 ヘッド駆動装置
51 レーザ加工装置
6 制御装置
7 ガルバノスキャナ部
71 第1ミラー
71a 第1ミラー駆動部
72 第2ミラー
72a 第2ミラー駆動部
51 レーザ加工装置
CL1,CL2 光軸
Ls1 第1レーザ光
Ls1a 第1レーザ射出光
Ls2 第2レーザ光
Ls2a 第2レーザ射出光
P1,P2 位置
Ra 半径
W ワーク
Wa 基材
Ws 保護フィルム
λ1,λ2 波長
Claims (2)
- 第1波長の第1レーザ光を反射し第1波長とは異なる第2波長の第2レーザ光を透過するベンドミラーを用い、
前記第1レーザ光を、前記ベンドミラーで反射させた後、集束レンズでワークの第1位置に集束するよう照射して前記ワークにレーザ加工を施し、
前記第1レーザ光によって前記ワークにレーザ加工を施すのと同時に、前記第2波長の第2レーザ光を、光偏向部によって所望の方向に二次元で偏向して前記ベンドミラーを透過させた後、前記第2レーザ光を、前記集束レンズで前記ワークの前記第1位置とは異なる第2位置に集束するよう照射する際に、
前記第1位置を前記ワークの加工経路に沿って移動させ、
前記第2レーザ光を、前記第1レーザ光よりも大きい幅、かつ一定時間の平均エネルギ密度が小さい光束として前記第2位置に集束させ、前記第2位置を前記第1位置よりも移動方向の前方として、前記第1位置を前記加工経路に沿って移動させるのと同時に前記第2位置を前記ワークの加工経路に沿って移動させる、ことを特徴とするレーザ加工方法。 - 第1波長の第1レーザ光を反射し第1波長とは異なる第2波長の第2レーザ光を透過するベンドミラーを用い、
前記第1レーザ光を、前記ベンドミラーで反射させた後、集束レンズでワークの第1位置に集束するよう照射して前記ワークにレーザ加工を施し、
前記第1レーザ光によって前記ワークにレーザ加工を施すのと同時に、前記第2波長の第2レーザ光を、光偏向部によって所望の方向に二次元で偏向して前記ベンドミラーを透過させた後、前記第2レーザ光を、前記集束レンズで前記ワークの前記第1位置とは異なる第2位置に集束するよう照射する際に、
前記第1位置を前記ワークの加工経路に沿って移動させることで前記ワークを切断し、
前記第2レーザ光を、前記第1レーザ光による前記ワークの切断で形成されたカーフにおける少なくとも一方の縁部に集束させて、前記第1位置を前記加工経路に沿って移動させるのと同時に前記縁部に沿って移動させる、ことを特徴とするレーザ加工方法。
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