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JP7195223B2 - 線状体設置方法及び線状体設置用ユニット - Google Patents
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JP7195223B2 - 線状体設置方法及び線状体設置用ユニット - Google Patents

線状体設置方法及び線状体設置用ユニット Download PDF

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Description

本発明は、線状体を地盤内に設置する方法、及び線状体を地盤内に設置するためのユニットに関する。
土木構造物を構築する際に、線状体を地盤内に設置し、線状体を用いて地盤の状態を検出することがある。特許文献1には、地盤変位を測定するための光ファイバケーブルを地盤内に敷設する方法が開示されている。
特許文献1に開示された方法では、光ファイバケーブルをパイプの外周面に取り付け、地盤に形成したボーリング孔にこのパイプを挿入する。次に、パイプの外周面とボーリング孔の内壁面との間にグラウトをグラウトホースにより注入する。地盤変位は、グラウトを通じて光ファイバケーブルに伝達され、光ファイバケーブルによって捉えられる。
特開2002-156215号公報
特許文献1に開示された方法で光ファイバケーブル等の線状体を地盤に設置する際には、グラウトをボーリング孔の先端側から口元に向かってパイプの外周面とボーリング孔の内壁面との隙間に注入、充填することが好ましい。このようにグラウトを注入、充填することによって、当該隙間内の空気がグラウトによってボーリング孔の口元から押し出されるため、当該隙間にグラウトを容易に充填することができる。また、グラウトは、当該隙間に充填された後にボーリング孔の口元から流出するため、当該隙間にグラウトを充填したかを容易に判断することができる。
グラウトをボーリング孔の先端側から口元に向かって注入、充填するために、パイプをボーリング孔に挿入した後に、パイプの外周面とボーリング孔の内壁面との隙間を通じてグラウトホースをボーリング孔の先端部まで挿入することが考えられる。しかしながら、当該隙間の大きさは限られており、当該隙間を通じてグラウトホースをボーリング孔内の先端部まで挿入するのは困難である。そのため、グラウトホースの挿入に時間がかかり、線状体を地盤内に効率よく設置することができない。
本発明は、線状体を地盤内に効率よく設置することを目的とする。
本発明は、線状体設置用ユニットを用いて線状体を地盤内に設置する線状体設置方法であって、線状体設置用ユニットは、線状体が外周面に取り付けられた棒状部材と棒状部材の軸方向に沿う通路を形成する折畳み可能な管体を備え、線状体設置方法は、軸方向に沿うように管体を折畳んだ状態で線状体設置用ユニットを地盤に形成されたボーリング孔に挿入する挿入工程と、ボーリング孔に挿入された線状体設置用ユニットの通路にグラウトを送出して、通路から線状体設置用ユニットの外周面とボーリング孔の内壁面との間にグラウトを充填する充填工程と、を備え、充填工程では、折畳まれた管体を、通路に送出されたグラウトの圧力により広げて通路の流路断面を拡大する
本発明は、線状体を地盤に挿入し地盤内にグラウトを充填して線状体を地盤内に設置するための線状体設置用ユニットであって、線状体が外周面に取り付けられた棒状部材と、線状体と棒状部材とが内側に配置された管体と、棒状部材の外周面と管体の内周面との間に形成されグラウトを棒状部材の軸方向に沿って導く通路と、を備え、管体は、軸方向に沿うように折畳み可能であり、通路に送出されたグラウトの圧力によって広げられて通路の流路断面が拡大する
本発明によれば、線状体を地盤内に効率よく設置することができる。
本発明の第1実施形態に係る線状体設置方法を説明するための図である。 (a)は、第1実施形態に係る線状体設置方法で用いられる線状体設置用ユニットの断面図であり、フレキシブルホースを折畳んだ状態を示し、(b)は、図2(a)に示すIIB-IIB線に沿う断面図である。 (a)は、第1実施形態に係る線状体設置方法で用いられる線状体設置用ユニットの断面図であり、フレキシブルホースを広げた状態を示し、(b)は、図3(a)に示すIIIB-IIIB線に沿う断面図である。 (a)は、図1(b)に示すIVA-IVA線に沿う断面図であり、(b)は、図1(d)に示すIVB-IVB線に沿う断面図である。 (a)本発明の第1実施形態の変形例に係る線状体設置用ユニットの断面図であり、(b)は、図5(a)に示すVB-VB線に沿う断面図である。 (a)は、本発明の第2実施形態に係る線状体設置方法で用いられる線状体設置用ユニットの断面図であり、(b)は、本発明の第2実施形態に係る線状体設置方法の充填工程を説明するための図である。 (a)は、本発明の第3実施形態に係る線状体設置方法で用いられる線状体設置用ユニットの断面図であり、(b)は、本発明の第3実施形態に係る線状体設置方法の充填工程を説明するための図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る線状体設置方法及び線状体設置用ユニットについて説明する。
<第1実施形態>
まず、図1から図4を参照して、第1実施形態に係る線状体設置方法及び線状体設置用ユニット100について説明する。ここでは、線状体が光ファイバケーブルである場合について説明する。
土木構造物の構築において、地滑り等の地盤の状態を把握することは重要であり、地中歪みを計測するための光ファイバケーブルを地盤内に設置することがある。地盤内に設置された光ファイバケーブルは、地中歪みを受けて歪む。そのため、光ファイバケーブルの歪みを計測することにより地中歪みを計測することができる。
光ファイバケーブルには入射されたパルス光を僅かに後方に散乱させる性質があり、この性質を利用することにより、光ファイバケーブルにおける複数位置での歪みを計測することができる。具体的には、散乱光の周波数は光ファイバケーブルの歪みに依存するため、パルス光を光ファイバケーブルに入射して散乱光の周波数を計測することにより光ファイバケーブルの歪みを計測することができる。また、光ファイバケーブルにパルス光を入射してから光ファイバケーブル内で発生した散乱光が入射位置に戻るまでの時間を測定することにより、散乱光が発生した位置、すなわち光ファイバケーブルにおける歪みが生じた位置と歪の大きさを計測することができる。
光ファイバケーブルを地盤内に設置して光ファイバケーブルにおける複数位置での歪みを計測することにより、地中歪みを複数位置で計測することができる。したがって、地盤の状態を正確に把握することができる。
光ファイバケーブルを地盤内に設置する方法として、光ファイバケーブルを単独で地盤に挿入することが考えられる。この方法では、光ファイバケーブルが地盤内で意図せずに曲がった状態で設置されたり意図しない応力が作用した状態で設置されたりするおそれがある。この場合には、地中歪みの位置及び大きさを正確に計測することができず、地盤の状態を正確に把握することができない。
このような理由から、光ファイバケーブルを棒状部材の外周面に取り付けこの棒状部材を地盤に形成されたボーリング孔に挿入し棒状部材の外周面とボーリング孔の内壁面との間にグラウトを充填することにより、光ファイバケーブルを地盤内に設置することが好ましい。この場合には、光ファイバケーブルが意図せずに曲がったり意図しない応力が作用したりするのを棒状部材によって防ぐことができるため、地中歪みの位置及び大きさを正確に計測することができ、地盤の状態を正確に把握することができる。
グラウトを充填する際には、グラウトをボーリング孔の内部から口元に向かって棒状部材の外周面とボーリング孔の内壁面との隙間に充填することが好ましい。このようにグラウトを注入することによって、当該隙間内の空気がグラウトによってボーリング孔の口元から押し出されるため、当該隙間にグラウトを容易に充填することができる。また、グラウトは、当該隙間に充填された後にボーリング孔の口元から流出するため、当該隙間にグラウトを充填したかを容易に判断することができる。
グラウトをボーリング孔の先端側から口元に向かって注入、充填するために、棒状部材をボーリング孔に挿入した後に、棒状部材の外周面とボーリング孔の内壁面との隙間を通じてグラウトホースをボーリング孔の先端部まで挿入することが考えられる。しかしながら、当該隙間の大きさは限られており、当該隙間を通じてグラウトホースをボーリング孔の先端部まで挿入するのは困難である。そのため、グラウトホースの挿入に時間がかかり、線状体を地盤内に効率よく設置することができない。
本実施形態に係る線状体設置方法では、図1及び図2に示すように、光ファイバケーブル1が外周面に取り付けられた棒状部材10と棒状部材10の軸方向に沿って形成された通路30とを備える線状体設置用ユニット100を地盤に形成されたボーリング孔40に挿入する挿入工程と、通路30にグラウトを送出して、通路30から線状体設置用ユニット100の外周面とボーリング孔40の内壁面との間にグラウトを充填する充填工程と、を備える。通路30は、棒状部材10と共にボーリング孔40内に棒状部材10の軸方向に沿って設けられる。したがって、ボーリング孔40の内部から口元へグラウトを注入するための通路30を容易に形成することができ、光ファイバケーブル1を地盤内に効率よく設置することができる。
以下、本実施形態に係る線状体設置方法及び線状体設置用ユニット100を具体的に説明する。
図2及び図3に示すように、線状体設置用ユニット100は、光ファイバケーブル1が外周面に取り付けられた棒状部材10と、光ファイバケーブル1及び棒状部材10とが内側に配置されたフレキシブルホース(管体)20と、を備えている。通路30は、棒状部材10の外周面とフレキシブルホース20の内周面との間に形成されている。通路30にはグラウトが送出される。
棒状部材10は、例えば、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、又は金属により形成されている。フレキシブルホース20は、例えば、軟質ポリ塩化ビニルにより形成されており、棒状部材10と比較して剛性が低く折畳み可能であり、また可撓性を有する。図2では、フレキシブルホース20の一部を折畳んだ状態が示されており、図3では、フレキシブルホース20を広げた状態が示されている。
図2に示すように、フレキシブルホース20は、折り目が棒状部材10の軸方向に沿うように折畳み可能である。図3に示すようにフレキシブルホース20を広げることによって、通路30の流路断面が拡大可能であり、拡大する。また、通路30はフレキシブルホース20の可撓性を利用して拡大可能であってもよい。なお、流路断面は、グラウトの流れ方向と直交する断面である。
フレキシブルホース20の先端は、開口している。そのため、通路30に送出されたグラウトをフレキシブルホース20の先端から導出可能である。
次に、図1及び図4を参照して、線状体設置用ユニット100を用いて光ファイバケーブル1を地盤内に設置する方法について説明する。
まず、図1(a)に示すように、地盤を掘削しボーリング孔40を削孔する。ボーリング孔40の削孔には、支持管50と支持管50の先端に回転自在に装着された削孔ビット(図示省略)とを備える削孔ロッドを用いることができる。支持管50は、ボーリング孔40の内壁面を支持可能な強度を有しており、ボーリング孔40が崩れて塞がれるのを防止することができる。
削孔ビットは、支持管50に着脱可能である。ボーリング孔40の削孔後には、削孔ビットは、支持管50から取り外されてボーリング孔40から抜き出される。図1(a)では、削孔ビットをボーリング孔40から抜き出した状態が示されている。なお。削孔ビットは、ボーリング孔40から抜き出されず、ボーリング孔40内に残置されているものであってもよい。
次に、図1(b)に示すように、線状体設置用ユニット100を支持管50内にボーリング孔40の先端側の所定の位置まで挿入する(挿入工程)。線状体設置用ユニット100の挿入によって、棒状部材10とフレキシブルホース20とがボーリング孔40内に設置される。つまり、通路30は、棒状部材10と共に棒状部材10の軸方向に沿ってボーリング孔40の先端部まで設けられる。
挿入工程では、図2(a)、(b)及び図4(a)に示すように、フレキシブルホース20の一部を折畳んで線状体設置用ユニット100の最大外寸を支持管50の内径よりも小さくした状態とする。そのため、容易に線状体設置用ユニット100を支持管50に挿入することができる。
次に、図1(c)に示すように、ボーリング孔40から支持管50を抜き出す。これにより、フレキシブルホース20はボーリング孔40の内壁面に対向し、フレキシブルホース20を広げるための空間がボーリング孔40内に形成される。
次に、図1(d)に示すように、通路30にグラウトを送出し、フレキシブルホース20の先端の開口からフレキシブルホース20の外周面とボーリング孔40の内壁面との間にグラウトを充填する(充填工程)。通路30は、挿入工程においてボーリング孔40内に設けられるため、グラウトは、通路30を通じてボーリング孔40の奥まで導かれてフレキシブルホース20の先端の開口からフレキシブルホース20の外周面とボーリング孔40の内壁面との隙間に流入する。したがって、当該隙間の空気をグラウトによってボーリング孔40の口元から押し出しながら当該隙間にグラウトを充填することができる。
フレキシブルホース20は、通路30へ送出されたグラウトの圧力を受けて広がり、通路30の流路断面が拡大可能であり、拡大する。したがって、グラウトによる通路30の閉塞を軽減することができ、通路30にグラウトを容易に送出することができる。
また、支持管50がボーリング孔40から抜き出されておりフレキシブルホース20を広げるための空間がボーリング孔40内に形成されているため、図4(b)に示すように、フレキシブルホース20を最大限広げることができる。したがって、通路30の流路断面を最大限拡大することができ、通路30にグラウトをより容易に送出することができる。
更に、フレキシブルホース20の先端が開口しているため、通路30に送出されたグラウトは、図1(d)に太線矢印で示すように、フレキシブルホース20の先端まで導かれてフレキシブルホース20の外周面とボーリング孔40との間に流入する。したがって、ボーリング孔40に挿入されたフレキシブルホース20の全体に亘ってフレキシブルホース20の外周面とボーリング孔40の内壁面との間にグラウトを容易に充填することができる。
グラウトがボーリング孔40の口元から流出したところで、フレキシブルホース20の外周面とボーリング孔40の内壁面との隙間にグラウトが充填されたと判断し、グラウトの送出を停止する。
以上により、光ファイバケーブル1の設置が完了する。地中歪みは、ボーリング孔40の内壁面からグラウト、フレキシブルホース20及びグラウトを通じて光ファイバケーブル1に伝達される。したがって、光ファイバケーブル1の歪みを測定することにより、地中に生じた歪みを計測することができる。
以上の第1実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
本実施形態に係る線状体設置方法によれば、棒状部材10と通路30とを備える線状体設置用ユニット100をボーリング孔40に挿入し、通路30にグラウトを送出して、通路30から線状体設置用ユニット100の外周面とボーリング孔40の内壁面との間にグラウトを充填する。通路30は、棒状部材10と共にボーリング孔40内に棒状部材10の軸方向に沿って設けられ、グラウトは、通路30を通じてボーリング孔40の内部に導かれて線状体設置用ユニット100の外周面とボーリング孔40の内壁面との間に流入する。したがって、ボーリング孔40の内部から口元へグラウトを注入するための通路30を容易に形成することができ、光ファイバケーブル1を地盤内に効率よく設置することができる。
また、光ファイバケーブル1と棒状部材10とが内側に配置された管体としてフレキシブルホース20を用いている。そのため、線状体設置用ユニット100は、フレキシブルホース20の一部を折畳んで通路30の流路断面を小さくした状態と、フレキシブルホース20を広げて通路30の流路断面を大きくした状態と、に変形可能である。つまり、線状体設置用ユニット100の最大外寸は変更可能である。したがって、挿入工程において線状体設置用ユニット100をボーリング孔40に容易に挿入できると共に充填工程において通路30にグラウトを容易に送出することができ、光ファイバケーブル1を地盤内に効率よく設置することができる。
また、フレキシブルホース20の先端が開口しており、グラウトは、フレキシブルホース20の先端からフレキシブルホース20の外周面とボーリング孔40の内壁面との間に充填される。そのため、グラウトは、通路30を通じてフレキシブルホース20の先端まで導かれてフレキシブルホース20の外周面とボーリング孔40との間に流入する。したがって、ボーリング孔40に挿入されたフレキシブルホース20の全体に亘ってフレキシブルホース20の外周面とボーリング孔40の内壁面との間にグラウトを容易に充填することができ、光ファイバケーブル1を地盤内に効率よく設置することができる。
また、挿入工程では、ボーリング孔40の内壁面を支持可能な支持管50内に線状体設置用ユニット100を挿入する。そのため、線状体設置用ユニット100を挿入するための空間を支持管50によって維持することができる。したがって、ボーリング孔40の内壁面が崩れやすい地盤においても光ファイバケーブル1を地盤内に効率よく設置することができる。
また、充填工程では、支持管50がボーリング孔40から抜き出されておりフレキシブルホース20を広げるための空間がボーリング孔40内に形成されているため、フレキシブルホース20を最大限広げることができる。したがって、通路30の流路断面を最大限拡大することができ、通路30にグラウトをより容易に送出することができ、光ファイバケーブル1を地盤内に効率よく設置することができる。
なお、本実施形態では、フレキシブルホース20の内側に光ファイバケーブル1と棒状部材10とが配置されており通路30が棒状部材10の外周面とフレキシブルホース20の内周面との間に形成されているが、図5に示す本実施形態の変形例に係る線状体設置用ユニット101のように、棒状部材10の外周面にフレキシブルホース21を固定し、通路30をフレキシブルホース21のみによって形成してもよい。線状体設置用ユニット101を用いることによっても、通路30は、棒状部材10と共にボーリング孔40内に棒状部材10の軸方向に沿って設けられる。したがって、ボーリング孔40の内部から口元へグラウトを注入するための通路30を容易に形成することができ、光ファイバケーブル1を地盤内に効率よく設置することができる。また、フレキシブルホース21は折畳み可能であり、又は可撓性を有するので、ボーリング孔40や支持管50の内部において、挿入することや変形することが容易である。
図2及び図3に示すようにフレキシブルホース20の内側に光ファイバケーブル1と棒状部材10とを配置した線状体設置用ユニット100では、図5に示す線状体設置用ユニット101と比較して、通路30の流路断面を大きくすることができる。したがって、通路30にグラウトを容易に送出することができ、光ファイバケーブル1を地盤内により効率的に設置することができる。
棒状部材10は、中実の部材に限られず、中空の部材(例えばパイプ)であってもよい。この場合には、棒状部材10の内部に、水平傾斜計等の他の計測器を設置することができ、地盤の状態をより正確に検出することができる。
支持管50をボーリング孔40から抜き出した後に通路30にグラウトを送出するのに代えて、支持管50を抜き出しながら通路30にグラウトを送出してもよい。この場合には、フレキシブルホース20の外周面とボーリング孔40の内壁面との隙間を通じてグラウトがボーリング孔40の口元から流出する前に当該隙間がボーリング孔40の崩落によって塞がれるのを防ぐことができる。
地盤が安定しておりボーリング孔40が崩れるおそれがない場合には、支持管50内に線状体設置用ユニット100を挿入するのに代えて、支持管50をボーリング孔40から抜き出した後に線状体設置用ユニット100をボーリング孔40に挿入してもよい。
<第2実施形態>
次に、図6を参照して、本発明の第2実施形態に係る線状体設置方法及び線状体設置用ユニット200について説明する。以下では、第1実施形態と異なる点を主に説明し、第1実施形態で説明した構成と同一の構成又は相当する構成については、図中に第1実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。また、本実施形態の充填工程以外の工程については、第1実施形態と略同じであるため、これらの説明を省略する。
図6(a)は、本実施形態に係る線状体設置方法にて用いられる線状体設置用ユニット200の断面図である。図6(b)は、本実施形態に係る線状体設置方法の充填工程を説明するための図である。
図6(a)に示すように、線状体設置用ユニット200では、棒状部材210は、中空に形成されたいわゆるパイプであり、棒状部材210の内部に通路30が形成されている。そのため、フレキシブルホース20を備える線状体設置用ユニット100(図2及び図3等参照)と比較して、部品数を減らすことができ、線状体設置用ユニット200を容易に製作することができる。
また、線状体設置用ユニット200では、棒状部材210は、線状体設置用ユニット100におけるフレキシブルホース20のような部材によって覆われていない。そのため、線状体設置用ユニット100と比較して、線状体設置用ユニット200の最大外寸を小さくすることができる。したがって、挿入工程において、線状体設置用ユニット200を容易に支持管50に挿入することができる。
棒状部材210の先端は開口しており、通路30に送出されたグラウトを棒状部材210の先端から導出可能である。
図6(b)に示すように、充填工程では、通路30にグラウトを送出し、通路30から棒状部材210の外周面とボーリング孔40の内壁面との間にグラウトを充填する。本実施形態においても、第1実施形態と同様に、通路30は、棒状部材210の挿入によってボーリング孔40内に設けられ、グラウトは、通路30を通じてボーリング孔40の内部に導かれて棒状部材210の外周面とボーリング孔40の内壁面との間に流入する。したがって、ボーリング孔40の内部から口元へグラウトを注入、充填するための通路30を容易に形成することができ、光ファイバケーブル1を地盤内に効率よく設置することができる。
棒状部材210の先端は開口しているため、グラウトは、棒状部材210の先端まで導かれて棒状部材210の外周面とボーリング孔40との間に流入する。したがって、ボーリング孔40に挿入された棒状部材210の全体に亘って棒状部材210の外周面とボーリング孔40の内壁面との間にグラウトを容易に充填することができ、光ファイバケーブル1を地盤内に効率よく設置することができる。
本実施形態においても、支持管50をボーリング孔40から抜き出した後に通路30にグラウトを送出するのに代えて、支持管50を抜き出しながら通路30にグラウトを送出してもよい。地盤が安定しておりボーリング孔40が崩れるおそれがない場合には、支持管50をボーリング孔40から抜き出した後に線状体設置用ユニット200をボーリング孔40に挿入してもよい。
支持管50をボーリング孔40から抜き出した後に通路30にグラウトを送出する場合には、グラウトは、支持管50がない状態で棒状部材210の外周面とボーリング孔40の内壁面との間に流入する。したがって、棒状部材210の外周面とボーリング孔40の内壁面との間にグラウトを容易に充填することができ、光ファイバケーブル1を地盤内に効率よく設置することができる。
<第3実施形態>
次に、図7を参照して、本発明の第3実施形態に係る線状体設置方法及び線状体設置用ユニット300について説明する。以下では、第2実施形態と異なる点を主に説明し、第2実施形態で説明した構成と同一の構成又は相当する構成については、図中に第2実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。また、本実施形態の充填工程以外の工程については、第2実施形態と略同じであるため、これらの説明を省略する。
図7(a)は、本実施形態に係る線状体設置方法にて用いられる線状体設置用ユニット300の断面図である。図7(b)は、本実施形態に係る線状体設置方法の充填工程を説明するための図である。
図7(a)に示すように、線状体設置用ユニット300では、棒状部材210の内部にホース320が挿入されており、ホース320によって通路30が形成されている。棒状部材210の先端及びホース320の先端は開口しており、通路30に送出されたグラウトをホース320の先端から導出可能である。
ホース320の先端近傍の外周には、ホース320の外周面と棒状部材210の内周面との間を閉塞するパッカ360が設けられている。そのため、棒状部材210の先端からホース320の外周面と棒状部材210の内周面との間にグラウトが流入するのを防止することができる。
図7(b)に示すように、充填工程では、通路30にグラウトを送出し、通路30から棒状部材210の外周面とボーリング孔40の内壁面との間にグラウトを充填する。本実施形態においても、第2実施形態と同様に、通路30は、棒状部材210の挿入によってボーリング孔40内に設けられ、グラウトは、通路30を通じてボーリング孔40の内部に導かれて棒状部材210の外周面とボーリング孔40の内壁面との間に流入する。したがって、ボーリング孔40の内部から口元へグラウトを注入するための通路30を容易に形成することができ、光ファイバケーブル1を地盤内に効率よく設置することができる。
棒状部材210の先端及びホース320の先端は開口しているため、グラウトは、棒状部材210の先端まで導かれて棒状部材210の外周面とボーリング孔40との間に流入する。したがって、ボーリング孔40に挿入された棒状部材210の全体に亘って棒状部材210の外周面とボーリング孔40の内壁面との間にグラウトを容易に充填することができ、光ファイバケーブル1を地盤内に効率よく設置することができる。
ホース320の先端近傍の外周にパッカ360が設けられているため、ホース320の先端から導出されるグラウトがホース320の外周面と棒状部材210の内周面との間に流入するのを防止することができる。したがって、ホース320の外周面と棒状部材210の内周面との隙間を収容空間として利用することができる。当該収容空間に例えば水平傾斜計等の他の計測器を設置することにより、地盤の状態をより正確に検出することができる。
本実施形態においても、支持管50をボーリング孔40から抜き出した後に通路30にグラウトを送出するのに代えて、支持管50を抜き出しながら通路30にグラウトを送出してもよい。地盤が安定しておりボーリング孔40が崩れるおそれがない場合には、支持管50をボーリング孔40から抜き出した後に線状体設置用ユニット300をボーリング孔40に挿入してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
線状体設置用ユニット100,101(図1、図5参照)では、フレキシブルホース20,21の側面に開口が形成されており、当該開口からフレキシブルホース20の外周面とボーリング孔40との間にグラウトを充填してもよい。同様に、線状体設置用ユニット200(図6参照)では、棒状部材210の側面に開口が形成されており、当該開口から棒状部材210の外周面とボーリング孔40との間にグラウトを充填してもよい。線状体設置用ユニット300(図7参照)では、棒状部材210の側面及びホース320の側面に開口が形成されており、当該開口から棒状部材210の外周面とボーリング孔40との間にグラウトを充填してもよい。
線状体設置用ユニット100では、光ファイバケーブル1と棒状部材10とが内側に配置された管体としてフレキシブルホース20を用いているが、フレキシブルホース20に代えて、折畳み不可能な又は、可撓性を有する管体を用いてもよい。
上記各実施形態では、1本の光ファイバケーブル1が棒状部材10,210の外周面に取り付けられているが、棒状部材10,210の外周面に取り付けられているが、棒状部材10,210の外周面に光ファイバケーブル1を複数本取り付けてもよい。また、光ファイバケーブル1を棒状部材10,210の外周面に螺旋状に取り付けてもよい。
線状体は、光ファイバケーブル1に限られず、電線等であってもよい。例えば、熱電対などの温度を測定するセンサであってもよい。
100,101,200,300・・・線状体設置用ユニット
1・・・光ファイバケーブル(線状体)
10,210・・・棒状部材
20・・・フレキシブルホース(管体)
30・・・通路
40・・・ボーリング孔
50・・・支持管

Claims (3)

  1. 線状体設置用ユニットを用いて線状体を地盤内に設置する線状体設置方法であって、
    前記線状体設置用ユニットは、前記線状体が外周面に取り付けられた棒状部材と前記棒状部材の軸方向に沿う通路を形成する折畳み可能な管体を備え
    前記線状体設置方法は、
    前記軸方向に沿うように前記管体を折畳んだ状態で前記線状体設置用ユニットを前記地盤に形成されたボーリング孔に挿入する挿入工程と、
    前記ボーリング孔に挿入された前記線状体設置用ユニットの前記通路にグラウトを送出して、前記通路から前記線状体設置用ユニットの外周面と前記ボーリング孔の内壁面との間に前記グラウトを充填する充填工程と、を備え
    前記充填工程では、折畳まれた前記管体を、前記通路に送出された前記グラウトの圧力により広げて前記通路の流路断面を拡大する、
    線状体設置方法。
  2. 前記管体の内側に前記線状体と前記棒状部材とが内側に配置されており、前記通路は、前記棒状部材の外周面と前記管体の内周面とによって形成されており、
    前記充填工程では、前記ボーリング孔の口元から奥に向かって前記通路に前記グラウトを送出し、前記通路から前記管体の外周面と前記ボーリング孔の内壁面との間に前記グラウトを充填する、
    請求項1に記載の線状体設置方法。
  3. 線状体を地盤に挿入し前記地盤内にグラウトを充填して前記線状体を前記地盤内に設置するための線状体設置用ユニットであって、
    前記線状体が外周面に取り付けられた棒状部材と、
    前記線状体と前記棒状部材とが内側に配置された管体と、
    前記棒状部材の外周面と前記管体の内周面との間に形成され前記グラウトを前記棒状部材の軸方向に沿って導く通路と、を備え
    前記管体は、前記軸方向に沿うように折畳み可能であり、前記通路に送出された前記グラウトの圧力によって広げられて前記通路の流路断面が拡大する、
    線状体設置用ユニット。
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