JP7195815B2 - 紫外線発光素子 - Google Patents
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図1に示すように、本実施形態の紫外線発光素子1は、基板2と、基板2上に形成される窒化物半導体積層体11と、を備える。窒化物半導体積層体11は、第1導電型窒化物半導体層3と、発光層4と、第2導電型窒化物半導体層5と、を有する。つまり、紫外線発光素子1は、基板2と、第1導電型窒化物半導体層3と、発光層4と、第2導電型窒化物半導体層5と、を備える。紫外線発光素子1はさらに電極を備え得る。
基板2はAlを含む窒化物半導体を含む。Alを含む窒化物半導体は例えばAlNである。Alを含む窒化物半導体は、AlNに限定されず、例えばAlGaNであってよい。ここで、「基板2は…窒化物半導体を含む」という表現における「含む」という文言は、窒化物半導体を主に層内に含むことを意味するが、その他の元素を含む場合もこの表現に含まれる。具体的には、他の元素を少量(例えばGa(Gaが主元素でない場合)、In、As、P、またはSb等の元素を数%以下)加える等してこの層の組成に軽微な変更を加える場合についてもこの表現に含まれる。その他の層の組成の表現においても、「含む」という文言は、同様の意味を有する。また、含まれる少量元素については前述の限りではない。
第1導電型窒化物半導体層3は、導電性を有し、AlおよびGaを含む窒化物半導体の層である。第1導電型窒化物半導体層3は基板2上に形成される。ここで、例えば「第1導電型窒化物半導体層3は基板2上に形成される」という表現における「上に」という文言は、基板2の上に第1導電型窒化物半導体層3が形成されることを意味するが、基板2と第1導電型窒化物半導体層3との間に別の層がさらに存在する場合もこの表現に含まれる。その他の層同士の関係においても、「上の」という文言は、同様の意味を有する。例えば、発光層4上に電子バリア層を介して第2導電型窒化物半導体層5が形成される場合も、「第2導電型窒化物半導体層5は発光層4上に形成される」という表現に含まれる。
発光層4は、AlおよびGaを含む窒化物半導体の層である。発光層4は、第1導電型窒化物半導体層3上に形成される。発光層4が含む窒化物半導体は、高い発光効率を実現する観点から例えばAlN、GaNの混晶であることが好ましい。発光層4には、Nの他に、P、As、Sb等のN以外のV族元素、C、H、F、O、Mg、Si等の不純物が混入していてよいが、不純物元素の種類としてはこの限りではない。また、発光層4は、量子井戸構造も単層構造も取り得る。高い発光効率を実現する観点から、発光層4は少なくとも1つの井戸構造を有することが好ましい。
第2導電型窒化物半導体層5は、第1導電型窒化物半導体層3と異なる導電性を有する窒化物半導体の層である。第2導電型窒化物半導体層5は、発光層4上に形成される。第2導電型窒化物半導体層5が含む窒化物半導体は例えばGaN、AlNまたはInNおよび、それらを含む混晶などである。第2導電型窒化物半導体層5の窒化物半導体には、Nの他に、P、As、Sb等のN以外のV族元素、C、H、F、O、Mg、Si、Be等の不純物が混入していてよい。ただし、上記のように、第1導電型窒化物半導体層3の導電性がn型で、第2導電型窒化物半導体層5の導電性がp型である事が好ましい。
紫外線発光素子1は、さらに電極を備えてよい。電極は、n型電極およびp型電極の少なくとも1つであり得る。
紫外線発光素子1は、例えば、医療・ライフサイエンス分野、環境分野、産業・工業分野、生活・家電分野、農業分野、その他分野の装置に適用可能である。紫外線発光素子1は、薬品または化学物質の合成・分解装置、液体・気体・固体(容器、食品、医療機器等)殺菌装置、半導体等の洗浄装置、フィルム・ガラス・金属等の表面改質装置、半導体・FPD・PCB・その他電子品製造用の露光装置、印刷・コーティング装置、接着・シール装置、フィルム・パターン・モックアップ等の転写・成形装置、紙幣・傷・血液・化学物質等の測定・検査装置に適用可能である。
紫外線発光素子1は、基板2上に各層を形成する工程を経て製造される。この工程は、例えば、分子線エピタキシー(MBE;Molecular Beam Epitaxy)法、ハイドライド気相成長法(HVPE:Hydride Vapor Phase Epitaxy)または有機金属気相成長(MOCVD;Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法等で行うことができる。
上記の紫外線発光素子1の製造の工程を踏まえて検討したところ、発明者は、基板と第1導電型窒化物半導体層とに関する値が所定の関係を満足することによって発光強度を高めることができることを見出すに至った。
厚さが550μmのc面AlN基板に対して、有機金属気相成長(MOCVD)装置を用いて、アニール処理が行われた。アニール処理は、1300℃において、NH3雰囲気中での5分間およびH2雰囲気中での5分間を1セットとして、2セットが実行された。次に、ホモエピタキシャル層であるAlN層が、1200℃において、500nmの厚さで形成された。このとき、V/III比は50であった。また、真空度は50mbarであった。また、成長レートは0.5um/hrであった。また、Al原料としてトリメチルアルミニウム(TMAl)が用いられた。また、N原料としてアンモニア(NH3)が用いられた。
n型AlGaN層(第1導電型窒化物半導体層)の成膜条件において、温度が1100℃に設定された。それ以外については実施例1と同じ条件を用いて、実施例1と同じ方法によって紫外線発光素子が得られた。
n型AlGaN層の成膜条件において、温度が1050℃に設定された。それ以外については実施例1と同じ条件を用いて、実施例1と同じ方法によって紫外線発光素子が得られた。
n型AlGaN層の成膜条件において、V/III比が10000に設定された。それ以外については実施例1と同じ条件を用いて、実施例1と同じ方法によって紫外線発光素子が得られた。
n型AlGaN層の成膜条件において、V/III比が4000に設定された。それ以外については実施例1と同じ条件を用いて、実施例1と同じ方法によって紫外線発光素子が得られた。
n型AlGaN層の成膜条件において、温度が1050℃に設定された。また、n型AlGaN層は、厚さが300nmであるように成膜された。それ以外については実施例1と同じ条件を用いて、実施例1と同じ方法によって紫外線発光素子が得られた。
n型AlGaN層の成膜条件において、温度が1050℃に設定された。また、n型AlGaN層は、厚さが750nmであるように成膜された。それ以外については実施例1と同じ条件を用いて、実施例1と同じ方法によって紫外線発光素子が得られた。
n型AlGaN層の成膜条件において、V/III比が12000に設定された。それ以外については実施例1と同じ条件を用いて、実施例1と同じ方法によって紫外線発光素子が得られた。
n型AlGaN層(第1導電型窒化物半導体層)の成膜条件において、温度が1030℃に設定された。それ以外については実施例1と同じ条件を用いて、実施例1と同じ方法によって紫外線発光素子が得られた。
n型AlGaN層は、厚さが1000nmであるように成膜された。それ以外については実施例1と同じ条件を用いて、実施例1と同じ方法によって紫外線発光素子が得られた。
AlN基板に対して、H2雰囲気中での5分間のアニール処理が1回だけ実行された。つまり、実施例1-7およびその他の比較例(比較例1-3)と比べて、H2雰囲気中でのアニール処理が1回少ない。また、NH3雰囲気中でのアニール処理は1回も実行されていない。それ以外については実施例1と同じ条件を用いて、実施例1と同じ方法によって紫外線発光素子が得られた。
実施例1-7の紫外線発光素子は、第1導電型窒化物半導体層の半値幅Hbが基板の半値幅Haより大きく、1<Hb/Ha≦2.5を満たす。そして、発光強度の測定値は6.5~10mWである。つまり、実施例1-7の紫外線発光素子は、比較例1-4よりも発光強度を高めている。ここで、第1導電型窒化物半導体層の半値幅Hbは、表1においてAlGaN側の半値幅、すなわち「/」の左側に記載された半値幅である。また、基板の半値幅Haは、表1においてAlN側の半値幅、すなわち「/」の右側に記載された半値幅である。また、実施例1-7の紫外線発光素子は、基板と第1導電型窒化物半導体層との界面において新しく生じている転位はなく、AlNからAlGaN層に連続している転位密度が1×105cm-2以下である。
本開示は、以上に記載した実施形態および変形例に限定されうるものではない。当業者の知識に基づいて各実施形態に設計の変更等を加えることが可能であり、そのような変更等を加えた態様は本開示の範囲に含まれる。
2 基板
3 第1導電型窒化物半導体層
4 発光層
5 第2導電型窒化物半導体層
11 窒化物半導体積層体
Claims (7)
- Alを含む窒化物半導体を含む基板と、
前記基板上に形成され、導電性を有し、AlおよびGaを含む第1導電型窒化物半導体層と、
前記第1導電型窒化物半導体層上に形成され、AlおよびGaを含む窒化物半導体を含む発光層と、
前記発光層上に形成され、前記第1導電型窒化物半導体層と異なる導電性を有する第2導電型窒化物半導体層と、を備え、
前記第1導電型窒化物半導体層のXRDによる(0002)面におけるωスキャンロッキングカーブの半値幅Hbは、前記基板のXRDによる(0002)面におけるωスキャンロッキングカーブの半値幅Haより大きく、1.33≦Hb/Ha≦2.33を満たし、
前記基板は、10 5 cm -2 以下の転位密度を有し、
前記第1導電型窒化物半導体層は、10 5 cm -2 以下の転位密度を有する、紫外線発光素子。 - 前記基板と前記第1導電型窒化物半導体層との界面における転位密度は1×105cm-2以下である、請求項1に記載の紫外線発光素子。
- 前記第1導電型窒化物半導体層は、0%以上かつ5%未満の緩和率を有する、請求項1または2に記載の紫外線発光素子。
- 前記第1導電型窒化物半導体層は、300nm以上かつ750nm以下の膜厚を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の紫外線発光素子。
- 前記第1導電型窒化物半導体層は、0.50以上かつ0.85以下のAl組成比を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の紫外線発光素子。
- 前記第1導電型窒化物半導体層に含まれる炭素および酸素の濃度は、1018cm-2以下である、請求項1から5のいずれか一項に記載の紫外線発光素子。
- 前記第1導電型窒化物半導体層はn型の導電性を有し、
前記第2導電型窒化物半導体層はp型の導電性を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の紫外線発光素子。
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