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JP7199249B2 - ショーケース - Google Patents
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Description

この発明は、ショーケースに関するものである。
可燃性を有する冷媒を用いた冷蔵ショーケースにおいて、機械室の底板部に複数の連通孔と脚部を備えることで、冷媒漏れの場合に機械室の側面だけでなく下部からも排気ができるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-107823号公報
しかしながら、特許文献1に示されるようなショーケースにおいては、冷却用の凝縮器、冷媒配管等から機械室内に冷媒が漏洩した場合に漏洩した冷媒がショーケースの外部へと流出する。冷媒が空気より重いものであった場合、漏洩した冷媒がショーケースが設置された室内空間の床面上に滞留し、当該室内空間において冷媒濃度が一定以上となる領域が形成されてしまう可能性がある。
この発明は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、凝縮器等から機械室内に冷媒が漏洩した場合に、ショーケースが設置された室内空間において冷媒濃度が一定以上となる領域が形成されることを抑制できるショーケースを提供することにある。
この発明に係るショーケースは、貯蔵室及び機械室が形成された筐体と、前記機械室内に収容され、空気より重い冷媒が内部を流通する凝縮器と、を備え、前記筐体の少なくとも一部は、室内空間に露出して設置され、前記機械室には、前記機械室内に外気を導入するための給気口及び前記凝縮器を通過した空気を前記機械室外に排出するための排気口を含む通気口が形成され、前記通気口の少なくとも一部は、前記室内空間に露出しており、前記機械室内における前記冷媒の漏洩を検知する漏洩検知手段と、前記漏洩検知手段が前記機械室内における前記冷媒の漏洩を検知した場合に、少なくとも前記室内空間に露出している前記通気口を閉塞する閉塞手段と、をさらに備える。
この発明に係るショーケースによれば、凝縮器等から機械室内に冷媒が漏洩した場合に、ショーケースが設置された室内空間において冷媒濃度が一定以上となる領域が形成されることを抑制できるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係るショーケースの斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るショーケースが備える冷凍サイクルの冷媒回路図である。 この発明の実施の形態1に係るショーケースの機械室の内部を上から見た斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るショーケースの機械室の要部を模式的に示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るショーケースが備える閉塞装置の構成を模式的に示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係るショーケースの制御系統の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るショーケースの動作の一例を示すフロー図である。 この発明の実施の形態2に係るショーケースが備える閉塞装置の構成を説明する図である。 この発明の実施の形態3に係るショーケースの閉塞装置が未作動時の状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に係るショーケースの閉塞装置が作動時の状態を示す断面図である。 この発明の実施の形態3に係るショーケースの背面図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
実施の形態1.
図1から図7を参照しながら、この発明の実施の形態1について説明する。図1はショーケースの斜視図である。図2はショーケースが備える冷凍サイクルの冷媒回路図である。図3はショーケースの機械室の内部を上から見た斜視図である。図4はショーケースの機械室の要部を模式的に示す斜視図である。図5はショーケースが備える閉塞装置の構成を模式的に示す斜視図である。図6はショーケースの制御系統の構成を示すブロック図である。そして、図7はショーケースの動作の一例を示すフロー図である。
この実施の形態に係るショーケース100は、スーパー、コンビニエンスストア等に設置されて飲料や食品等を貯蔵陳列する戸開閉型のクローズド(リーチイン)ショーケースである。なお、ショーケース100は、貯蔵室を開閉する戸を備えないオープンショーケースであってもよい。
図1に示すように、ショーケース100は、筐体10を備えている。筐体10は、全体として直方体の箱状を呈する。筐体10には、貯蔵室11及び機械室14が形成されている。貯蔵室11は、その内部に冷却対象となる飲料、生鮮食品等を収納可能な空間である。この貯蔵室11には、生鮮食品等を陳列するための複数の陳列棚12が、上下方向に配列されて取り付けられている。貯蔵室11は、筐体10における上側に配置されている。筐体10の下側は、機械室14になっている。
ここで説明する構成例では、ショーケース100に扉13が設けられている。扉13は、貯蔵室11の前面側を開閉するものである。扉13はガラス戸になっており、扉13が閉じている状態でも扉13の外から貯蔵室11の中が視認できるようになっている。この構成例では、扉13は、予め設定された開閉方向に移動可能な引き戸式である。扉13の開閉方向は、貯蔵室11の前面に向かって左右方向である。
ショーケース100は、図2に示す冷媒回路を備えている。同図に示すように、冷媒回路は、圧縮機3、凝縮器2、膨張弁4及び蒸発器1が、この順序で循環的に冷媒配管7により接続されて構成されている。冷媒配管7等を含む冷媒回路には、冷媒が封入されている。
冷媒回路に封入される冷媒は、地球温暖化係数(GWP)の小さいものを用いることが地球環境保護上の観点からいって望ましい。また、冷媒回路に封入される冷媒は可燃性である。この冷媒は空気よりも平均分子量が大きい。すなわち、冷媒は、空気よりも密度が大きく、大気圧下で空気より重い。したがって、冷媒は、空気中では重力方向の下方へと沈んでいく性質を持っている。
このような冷媒として、具体的に例えば、テトラフルオロプロペン(CF3CF=CH2:HFO-1234yf)、ジフルオロメタン(CH2F2:R32)、プロパン(R290)、プロピレン(R1270)、エタン(R170)、ブタン(R600)、イソブタン(R600a)、1.1.1.2-テトラフルオロエタン(C2H2F4:R134a)、ペンタフルオロエタン(C2HF5:R125)、1.3.3.3-テトラフルオロ-1-プロペン(CF3-CH=CHF:HFO-1234ze)、二酸化炭素(CO2:R744)等の中から選ばれる1つ以上の冷媒からなる(混合)冷媒を用いることができる。
圧縮機3は、冷媒を圧縮して当該冷媒の圧力及び温度を高める。圧縮された冷媒は、圧縮機3から吐出される。圧縮機3は、例えば、ロータリ圧縮機、スクロール圧縮機、レシプロ圧縮機等を用いることができる。
凝縮器2は、圧縮機3から吐出された冷媒と周囲の空気との間で熱交換させ、冷媒を放熱させて凝縮させる。凝縮器ファン6は、凝縮器2により加熱された空気を送り出すとともに、凝縮器2の周囲に新たな空気を送り込むことで、凝縮器2における熱交換を促進する。
膨張弁4は、凝縮器2で凝縮された冷媒を膨張させ、当該冷媒を減圧する。膨張弁4は、例えば、リニア電子膨張弁(LEV:Linear Electric expansion Valve)、又は、キャピラリーチューブである。キャピラリーチューブは、内径が0.6~2mm程度の銅細管である。絞り膨張用としてキャピラリーチューブを用いることで、LEVよりも安価で冷媒の圧力及び温度を低下させることが可能である。
蒸発器1は、膨張弁4で減圧された冷媒と周囲の空気との間で熱交換させ、冷媒に吸熱させて蒸発させる。この際、冷媒と熱交換を行った空気は冷却される。すなわち、蒸発器1は冷却器として働く。蒸発器ファン5は、冷却器としての蒸発器1により冷却された空気を送り出すとともに、蒸発器1の周囲に新たな空気を送り込むことで、蒸発器1における熱交換を促進する。
以上のように構成された冷媒回路を冷媒が循環することで、蒸気圧縮冷凍サイクルが実現される。この冷媒回路により実現された冷凍サイクルは、蒸発器1側と凝縮器2側との間で熱を移動させるヒートポンプとして働く。なお、蒸発器ファン5及び凝縮器ファン6は、例えばプロペラファン、ラインフローファン、シロッコファン等である。
貯蔵室11内には図示しない吹出口及び吸込口が形成されている。また、筐体10には、吸込口から吹出口に至る図示しない風路が設けられている。この風路は、貯蔵室11とは区画された通風路である。この風路内には、蒸発器1と蒸発器ファン5が設けられている。蒸発器ファン5が駆動されると、蒸発器1を通過して生成された冷気が吹出口から貯蔵室11内に吹き出される。貯蔵室11内の空気の一部は、吸込口から吸い込まれる。吸込口から吸い込まれた空気は、蒸発器1で冷却されて、吹出口から再び貯蔵室11内に吹き出される。
図3に示すように、機械室14内には、凝縮器2、圧縮機3及び凝縮器ファン6が収容されている。また、同図では図示していないが、膨張弁4も機械室14内に収容される。すなわち、ショーケース100は、コンデンシングユニットを内蔵した、いわゆる内蔵型ショーケースである。
図1及び図3に示すように、機械室14の前面側には、前面パネル15が設けられている。前面パネル15には、給気口17が形成されている。図3に示すように、機械室14の背面側には、背面パネル16が設けられている。背面パネル16には、排気口18が形成されている。機械室14内には、機械室風路19が形成されている。機械室風路19は、給気口17から排気口18に通じる風路である。
凝縮器2及び凝縮器ファン6は、機械室風路19内に配置される。凝縮器2が機械室風路19内に配置されているため、凝縮器2に接続される冷媒配管7も機械室風路19内に配置される。すなわち、冷媒配管7の少なくとも一部及び凝縮器2は、筐体10の機械室14内に収容されている。そして、凝縮器2の内部には、空気より重い冷媒が流通する。
給気口17は、機械室14内に外気を導入するための開口である。排気口18は、凝縮器2を通過した空気を機械室14外に排出するための開口である。機械室14には、通気口が形成されている。機械室14の通気口には、前述した給気口17及び排気口18が含まれる。
ショーケース100は、室内にいる利用者が貯蔵室11内の商品等を出し入れできるように、その少なくとも一部が室内空間に露出して配置される。すなわち、筐体10の少なくとも一部は、室内空間に露出して設置される。ここでは、貯蔵室11の扉13がある前面が室内空間に露出している。したがって、機械室14の前面パネル15も、室内空間に露出している。そして、前述した通気口の少なくとも一部は、室内空間に露出している。すなわち、この実施の形態の構成例では、機械室14の通気口のうち前面パネル15にある給気口17が室内空間に露出している。
この実施の形態のショーケース100は、閉塞装置30を備えている。閉塞装置30は、少なくとも室内空間に露出している前述の通気口を閉塞可能な閉塞手段である。ここで説明する構成例では、図4に示すように、通気口である給気口17及び排気口18の両方のそれぞれに、閉塞装置30が設けられている。ただし、ここでは室内空間に露出している通気口は給気口17であるため、少なくとも給気口17に閉塞装置30が設けられていればよい。
次に図5を参照しながら、この実施の形態の閉塞装置30の構成を説明する。同図には、給気口17に設けられる閉塞装置30を例として示している。排気口18に設けられる閉塞装置30も基本的に同様の構成である。閉塞装置30は、シャッターカーテン31と巻き取り部32とを備えている。
シャッターカーテン31は、通気口である給気口17を閉塞可能に開閉する。シャッターカーテン31は、例えば複数の細長いスラットが連結されてできている。シャッターカーテン31のスラットの素材は、例えばアルミ、鉄等の金属が望ましい。また、スラットに錆防止のめっき加工を施してもよい。
巻き取り部32は、給気口17の上縁部に設けられている。巻き取り部32は、シャッターカーテン31を巻き上げ可能である。巻き取り部32でシャッターカーテン31を巻き上げることで、給気口17が開放される。そして、巻き取り部32からシャッターカーテン31を下方に繰り出すことで、給気口17が閉塞される。
図5に示す構成例では、機械室14の下面におけるシャッターカーテン31の直下に溝部33が形成されている。そして、シャッターカーテン31を下ろすと、シャッターカーテン31の下端が溝部33の内側に収まるようになっている。このようにすることで、シャッターカーテン31を下ろした際に、より確実に給気口17を閉塞できる。溝部33に、ゴム、樹脂等のシール材を設け、シャッターカーテン31との隙間を低減させてもよい。
この実施の形態のショーケース100は、図4に示すように、冷媒漏洩センサ20を備えている。冷媒漏洩センサ20は、機械室14の内部に設置されている。冷媒漏洩センサ20は、少なくとも、冷媒回路に封入されたものと同種の冷媒の濃度を検出可能である。冷媒漏洩センサ20は、例えば、接触燃焼式、半導体式、熱伝導式、低電位電解式及び赤外線式などの各方式のセンサを用いることができる。
また、冷媒漏洩センサ20として酸素センサを用いることもできる。酸素センサを用いた場合には、センサ出力に基づいて酸素濃度を求め、酸素濃度の低下分は流入ガスによるものであるとして流入ガスの濃度を逆算することで、流入ガスすなわち冷媒の濃度を間接的に検出することができる。酸素センサとしては、例えば、ガルバニ電池式、ポーラロ式及びジルコニア式等の各方式を用いることができる。
ここで示す構成例では、冷媒漏洩センサ20は、機械室14の内部における排気口18の下側に配置されている。排気口18は、機械室風路19の最下流部である。したがって、この構成例では、冷媒漏洩センサ20は、機械室風路19における凝縮器2より下流側に配置されている。
ここで、機械室14内に収容された冷媒回路を構成する部品、例えば凝縮器2、圧縮機3、冷媒配管7等のいずれかから冷媒が漏洩した場合を考える。冷媒漏洩発生時に凝縮器ファン6が運転している場合、漏洩した冷媒は、機械室風路19に沿って排気口18方向に流動して機械室風路19の最下流に位置する冷媒漏洩センサ20により検出される。一方、冷媒漏洩発生時に凝縮器ファン6が停止している場合、機械室14内には気流が生じていない。このため、大気圧下で空気より重い冷媒は、機械室14内の重力方向下方に滞留し、機械室14の下部に位置する設置した冷媒漏洩センサ20により検出される。
図3に示すように、機械室14内には制御装置50が収容されている。制御装置50は、ショーケース100の動作全般を制御するためのものである。この実施の形態におけるショーケース100の制御系統の構成を図6に示す。同図に示すように、ショーケース100は、漏洩検知部51、記憶部52、報知部53及び制御部54を備えている。これらの各部は、例えば、制御装置50に搭載された回路により構成される。
漏洩検知部51は、冷媒漏洩センサ20の検出結果に基づいて、機械室14内における冷媒の漏洩を検知する。前述したように、冷媒漏洩センサ20は、直接的又は間接的に冷媒回路に封入された冷媒の濃度を検出可能である。冷媒漏洩センサ20は、検出した冷媒の濃度に応じた検出信号を出力する。
冷媒漏洩センサ20から出力された検出信号は、漏洩検知部51に入力される。漏洩検知部51は、まず、冷媒漏洩センサ20からの検出信号の示す冷媒濃度が第1の基準濃度以上であるか否かを判定する。第1の基準濃度の値は予め設定される。予め設定された第1の基準濃度は、記憶部52に記憶されている。漏洩検知部51は、記憶部52から取得した第1の基準濃度と冷媒漏洩センサ20からの検出信号の示す冷媒濃度とを比較して判定を行う。
そして、冷媒漏洩センサ20からの検出信号の示す冷媒濃度が第1の基準濃度以上である場合、漏洩検知部51は、制御部54へと冷媒漏洩検知信号を出力する。冷媒漏洩検知信号は、機械室14内での冷媒漏洩を検知した旨の信号である。このように、冷媒漏洩センサ20及び漏洩検知部51は、機械室14内における冷媒の漏洩を検知する漏洩検知手段を構成している。
制御部54は、ショーケース100が備えるアクチュエータを制御することで、ショーケース100の動作全般を制御する。制御部54の制御対象には、図6に明示的に記載した凝縮器ファン6、圧縮機3及び閉塞装置30の他に、例えば、蒸発器ファン5等が含まれる。
制御部54は、漏洩検知部51から冷媒漏洩検知信号が入力された場合、閉塞装置30を作動させる。閉塞装置30が作動すると、巻き取り部32によりシャッターカーテン31が下ろされ、機械室14の通風口である給気口17及び排気口18が閉塞される。すなわち、閉塞手段である閉塞装置30は、漏洩検知手段である冷媒漏洩センサ20及び漏洩検知部51が機械室14内における冷媒の漏洩を検知した場合に、少なくとも室内空間に露出している通気口である給気口17を閉塞する。
したがって、蒸発器1等から機械室14内に冷媒が漏洩した場合に、漏洩した冷媒が室内空間へと流出することを抑制できる。このため、凝縮器2等から機械室14内に冷媒が急速に漏洩した場合であっても、ショーケース100外部の室内空間における冷媒濃度の急上昇を防ぎ、ショーケース100が設置された室内において冷媒濃度が一定以上となる領域が短時間のうちに形成されてしまうことを抑制できる。
なお、漏洩検知部51から冷媒漏洩検知信号が出力されると、報知部53は、冷媒の漏洩が発生したことを周囲の利用者又は作業者等に報知する。この報知部53は、ショーケース100の機械室14内での冷媒漏洩を検知した旨を、音で報知するためのスピーカ又は光で報知するためのLED等を備えている。報知部53は、例えば、ショーケース100の筐体10等に設けられる。
この実施の形態のショーケース100は、電源遮断装置55を備えている。電源遮断装置55は、ショーケース100への電源供給を遮断可能な電源遮断手段である。漏洩検知部51は、冷媒漏洩センサ20からの検出信号の示す冷媒濃度が第2の基準濃度以上であるか否かを判定する。第2の基準濃度の値は、前述した第1の基準濃度よりも大きい値に予め設定される。予め設定された第2の基準濃度は、記憶部52に記憶されている。漏洩検知部51は、記憶部52から取得した第2の基準濃度と冷媒漏洩センサ20からの検出信号の示す冷媒濃度とを比較して判定を行う。
そして、冷媒漏洩センサ20からの検出信号の示す冷媒濃度が第2の基準濃度以上である場合、漏洩検知部51は、制御部54へと冷媒漏洩継続検知信号を出力する。冷媒漏洩継続検知信号は、機械室14内での冷媒漏洩が継続していることを検知した旨の信号である。
制御部54は、漏洩検知部51から冷媒漏洩継続検知信号が入力された場合、電源遮断装置55を作動させる。電源遮断装置55が作動すると、ショーケース100への電源供給が遮断される。電源遮断手段である電源遮断装置55は、すなわち、閉塞手段である閉塞装置30は、機械室14内における冷媒濃度が前述した第2の基準濃度以上であることを冷媒漏洩センサ20が検出した場合に、ショーケース100への電源供給を遮断する。
このようにすることで、機械室14内の雰囲気に一定濃度以上の冷媒が含まれている状況下で、機械室14内の電気品に通電されて火花等が生じてしまうことを防止できる。また、冷媒漏洩継続を判定する第2の基準濃度を、冷媒漏洩発生を判定する第1の基準濃度よりも大きくすることで、漏洩検知手段の誤作動等による不要な電源遮断を抑制できる。
次に、以上のように構成されたショーケース100の動作例について、図7のフロー図を参照しながら説明する。まず、ステップS1においては、漏洩検知部51は、冷媒漏洩センサ20により検出された冷媒濃度が第1の基準濃度以上であるか否かを判定する。冷媒濃度が第1の基準濃度以上であれば、処理はステップS2へと進む。
ステップS2においては、漏洩検知部51が冷媒漏洩検知信号を出力する。すると、制御部54に冷媒漏洩検知信号が入力され、制御部54は閉塞装置30を作動させる。閉塞装置30が作動すると、巻き取り部32によりシャッターカーテン31が下ろされ、機械室14の通風口である給気口17及び排気口18が閉塞される。このため、機械室14内に漏洩した冷媒が機械室14の通風口から室内空間へと流出することを抑制する。ステップS2の後、処理はステップS3へと進む。
ステップS3においては、漏洩検知部51は、冷媒漏洩センサ20により検出された冷媒濃度が第2の基準濃度以上であるか否かを判定する。冷媒濃度が第2の基準濃度以上であれば、処理はステップS4へと進む。
ステップS4においては、漏洩検知部51が冷媒漏洩継続検知信号を出力する。すると、制御部54に冷媒漏洩継続検知信号が入力され、制御部54は電源遮断装置55を作動させる。電源遮断装置55が作動すると、ショーケース100への電源供給が遮断される。このため、機械室14内の雰囲気に一定濃度以上の冷媒が含まれている状況下で、機械室14内の電気品が通電された状態を解消できる。ステップS4の処理が完了すれば、一連の動作は終了となる。
一方、ステップS3で冷媒濃度が第2の基準濃度未満の場合、処理はステップS1へと戻る。また、ステップS1で冷媒濃度が第1の基準濃度未満の場合には、処理はステップS5へと進む。ステップS5においては、漏洩検知部51から冷媒漏洩検知信号が出力されていれば、漏洩検知部51は冷媒漏洩検知信号の出力を停止する。すると、制御部54への冷媒漏洩検知信号の入力が停止され、制御部54は閉塞装置30の作動を解除させる。また、ステップS5で漏洩検知部51から冷媒漏洩検知信号が出力されていない場合は、漏洩検知部51は冷媒漏洩検知信号を出力しない状態を維持する。この場合、制御部54に冷媒漏洩検知信号は入力されない。このため、制御部54は閉塞装置30が未作動の状態を維持する。ステップS5の後、処理はステップS1へと戻る。
冷媒が可燃性である場合、例えば、前述した第1の基準濃度を冷媒のLFL濃度(LFL=Lower Flammable Limit:燃焼下限)の1/4とし、前述した第2の基準濃度を冷媒のLFL濃度の1/2とするとよい。
例えば冷媒にR290を使用した場合のショーケース100の動作について、具体的な数値例を挙げて説明する。機械室14の容積が500L(=0.5m^3)、冷媒回路に充填された冷媒の量を0.15kg、凝縮器2からの冷媒漏洩速度を2.5kg/hとする。この場合、冷媒が漏洩を開始してから216秒が経過すると、冷媒回路に充填された冷媒の全量が機械室14内に漏洩する。したがって、漏洩した冷媒の全てが機械室14内に留まったとすると、冷媒の漏洩開始後、216秒が経過した以降の機械室14内の冷媒濃度は0.3kg/m^3(=17vol%)となる。
このようなLFL濃度よりも十分に濃い雰囲気が機械室14の通風口から室内空間に流出した場合、冷媒は室内空気よりも重いことから室内の床面上に溜っていく。このため、ショーケース100外部の室内空間において、LFL濃度よりも冷媒濃度が大きい領域が形成され得る。
この実施の形態のショーケース100においては、冷媒が漏洩を開始してから約6秒が経過すると、機械室14内の冷媒濃度が第1の基準濃度であるLFL濃度の1/4に達し、冷媒漏洩センサ20及び漏洩検知部51が機械室14内の冷媒漏洩を検知する。すると、閉塞装置30が作動して機械室14の通風口が閉塞され機械室14内の冷媒が室内空間に流出することを抑制する。また、冷媒が漏洩を開始してから約12秒が経過すると、機械室14内の冷媒濃度が第2の基準濃度であるLFL濃度の1/2に達し、冷媒漏洩センサ20及び漏洩検知部51が機械室14内の冷媒漏洩継続を検知する。すると、電源遮断装置55が作動してショーケース100への電源供給が遮断される。このため、冷媒が漏洩を開始してから約24秒が経過して機械室14内の冷媒濃度がLFL濃度に達した時には、既にショーケース100への電源供給が遮断された状態にできる。
実施の形態2.
図8を参照しながら、この発明の実施の形態2について説明する。図8は、ショーケースが備える閉塞装置の構成を説明する図である。
前述した実施の形態1の閉塞装置はシャッターにより機械室の通風口を閉塞するものであった。これに対し、ここで説明する実施の形態2の閉塞装置は、複数の閉塞板を回転させることで機械室の通風口を閉塞するものである。以下、この実施の形態2に係るショーケースについて、実施の形態1との相違点を中心に説明する。説明を省略した構成については実施の形態1と基本的に同様である。
この実施の形態に係るショーケース100においては、機械室14の通風口のうち少なくとも給気口17に閉塞装置30が設けられている。閉塞装置30は、給気口17を閉塞可能に開閉する閉塞手段である。この実施の形態の閉塞装置30は、閉塞板34と軸部35とを備えている。閉塞板34は、通気口である給気口17の内側に配置されている。ここで示す構成例では、閉塞板34は複数設けられている。ただし、閉塞板34は1枚以上であればよい。
それぞれの閉塞板34は、細長い平板状の部材である。閉塞板34の素材は、例えばアルミ、鉄等の金属が望ましい。また、閉塞板34に錆防止のめっき加工を施してもよい。それぞれの閉塞板34の長手方向は給気口17の開口面に平行に配置され、かつ、全ての閉塞板34の長手方向は互いに平行に配置されている。
それぞれの閉塞板34には、軸部35が設けられている。軸部35は閉塞板34の長手方向の両端部から、長手方向に沿って外側に延びている。したがって、軸部35は給気口17の開口面に平行に配置される。それぞれの閉塞板34は軸部35を中心にして回転可能である。軸部35は、図示しないモータ等により回転駆動されることで、閉塞板34を給気口17の開口面に平行な回転軸を中心に回転させる。
閉塞板34の面のうち最大面積の面が給気口17の開口面に平行な状態では、複数の閉塞板34が隙間なく配置され、給気口17が閉塞される(図8(b))。この状態から、軸部35によりそれぞれの閉塞板34を回転させると、閉塞板34同士の間に隙間が生じて給気口17が開かれる(図8(a))。このように、この実施の形態の閉塞装置30は閉塞板34を回転させることで、機械室14の通風口である給気口17を開閉できる。
なお、ここで示す構成例では、軸部35は水平かつ給気口17の開口面に平行な向きに配置されているが、軸部35の向きはこの構成例に限られない。他に例えば、軸部35は鉛直かつ給気口17の開口面に平行な向きに配置されてもよい。また、閉塞板34の角度を調整することで、給気口17から吸い込む空気を凝縮器2に導いたり、給気口17から埃等が機械室14に侵入することを抑制したりしてもよい。
その他の構成、例えば、冷媒漏洩センサ20、制御系統の構成等は、実施の形態1と同様である。したがって、閉塞装置30は、漏洩検知手段が機械室14内における冷媒の漏洩を検知した場合に作動して、少なくとも室内空間に露出している機械室14の通気口を閉塞する。このため、以上のように構成されたショーケース100においても、実施の形態1と同様の効果を奏することができる。さらに、閉塞装置30が通風口の内側に配置されるため、機械室14の省スペース化を図ることができる。
実施の形態3.
図9から図11を参照しながら、この発明の実施の形態3について説明する。図9はショーケースの閉塞装置が未作動時の状態を示す断面図である。図10はショーケースの閉塞装置が作動時の状態を示す断面図である。そして、図11はショーケースの背面図である。
ここで説明する実施の形態3は、前述した実施の形態1又は実施の形態2の構成において、機械室内と排出経路を介して通じた排出口を、筐体における機械室の通気口よりも高い位置に形成したものである。以下、この実施の形態3に係るショーケースについて、実施の形態1及び実施の形態2との相違点を中心に説明する。説明を省略した構成については実施の形態1又は実施の形態2と基本的に同様である。
この実施の形態に係るショーケース100においては、図9から図11に示すように、筐体10に排出口40及び排出経路42が形成されている。排出口40は、機械室14の通気口である給気口17及び排気口18よりも高い位置に配置されている。ここで示す構成例では、排出口40は筐体10の背面部の上端に位置している。排出経路42は、機械室14内から排出口40に通じる空間である。
ここで示す構成例では、筐体10の背面部には、閉塞板34が上下方向に移動可能に取り付けられている。排出経路42は、閉塞板34の内側に沿うようにして配置されている。通常時、すなわち、前述した漏洩検知手段が機械室14内における冷媒の漏洩を検知していない時には、図9及び図11(a)に示すように、閉塞板34は上側に位置している。この状態では、閉塞板34の上端側の開放部41により排出口40が閉塞される。また、同時に閉塞板34の下端側の閉塞部36により排気口18が開放される。
前述した漏洩検知手段が機械室14内における冷媒の漏洩を検知すると、図示しない駆動装置により閉塞板34が下降され、図10及び図11(b)に示す状態になる。この状態では、閉塞板34の上端側の開放部41により排出口40が開放される。そして、同時に閉塞板34の下端側の閉塞部36により排気口18が閉塞される。したがって、機械室14内に漏洩した冷媒は、排出経路42を通って排出口40からショーケース100の外部に排出される。
この構成例において、閉塞板34の開放部41は、通常時に排出口40を閉塞し、前述の漏洩検知手段が機械室14内における冷媒の漏洩を検知した場合に排出口40を開放する開放手段である。また、閉塞板34の閉塞部36は、前述の漏洩検知手段が機械室14内における冷媒の漏洩を検知した場合に機械室14の通気口を閉塞する閉塞手段である。したがって、この構成例では、閉塞手段と開放手段は、閉塞板34により一体に設けられている。
なお、図示を省略しているが、機械室14の給気口17には、実施の形態1又は実施の形態2と同様の閉塞装置が設けられている。すなわち、その他の構成、例えば、冷媒漏洩センサ20、制御系統の構成等も、実施の形態1又は実施の形態2と同様である。したがって、閉塞装置は、漏洩検知手段が機械室14内における冷媒の漏洩を検知した場合に作動して、少なくとも室内空間に露出している機械室14の通気口を閉塞する。
このため、以上のように構成されたショーケース100においても、実施の形態1又は実施の形態2と同様の効果を奏することができる。さらに、機械室14内の漏洩冷媒を排出口40から排出することで、機械室14内での冷媒漏洩時における機械室14の内圧上昇を抑制できる。この際、機械室14の通気口よりも高い位置にある排出口40から、機械室14内の漏洩冷媒を排出することで、空気より重い冷媒がショーケース100外部の床面付近に滞留することを抑制して冷媒の拡散を図ることが可能である。
なお、この実施の形態においては、前述した開放手段は備えていなくともよい。すなわち、機械室14内での冷媒漏洩が検知されたか否かによらず、常に排出口40が開いているようにしてもよい。
1 蒸発器
2 凝縮器
3 圧縮機
4 膨張弁
5 蒸発器ファン
6 凝縮器ファン
7 冷媒配管
10 筐体
11 貯蔵室
12 陳列棚
13 扉
14 機械室
15 前面パネル
16 背面パネル
17 給気口
18 排気口
19 機械室風路
20 冷媒漏洩センサ
30 閉塞装置
31 シャッターカーテン
32 巻き取り部
33 溝部
34 閉塞板
35 軸部
36 閉塞部
40 排出口
41 開放部
42 排出経路
50 制御装置
51 漏洩検知部
52 記憶部
53 報知部
54 制御部
55 電源遮断装置
100 ショーケース

Claims (8)

  1. 貯蔵室及び機械室が形成された筐体と、
    前記機械室内に収容され、空気より重い冷媒が内部を流通する凝縮器と、を備え、
    前記筐体の少なくとも一部は、室内空間に露出して設置され、
    前記機械室には、前記機械室内に外気を導入するための給気口及び前記凝縮器を通過した空気を前記機械室外に排出するための排気口を含む通気口が形成され、
    前記通気口の少なくとも一部は、前記室内空間に露出しており、
    前記機械室内における前記冷媒の漏洩を検知する漏洩検知手段と、
    前記漏洩検知手段が前記機械室内における前記冷媒の漏洩を検知した場合に、少なくとも前記室内空間に露出している前記通気口を閉塞する閉塞手段と、をさらに備えたショーケース。
  2. 前記閉塞手段は、
    前記通気口を閉塞可能に開閉するシャッターカーテンと、
    前記シャッターカーテンを巻き上げ可能な巻き取り部と、を備えた請求項1に記載のショーケース。
  3. 前記閉塞手段は、
    前記通気口の内側に配置された閉塞板と、
    前記閉塞板を前記通気口の開口面に平行な回転軸を中心に回転させる軸部と、を備えた請求項1に記載のショーケース。
  4. 前記筐体には、前記通気口よりも高い位置に排出口が形成されるとともに、前記機械室内から前記排出口に通じる排出経路が形成された請求項1に記載のショーケース。
  5. 通常時に前記排出口を閉塞し、前記漏洩検知手段が前記機械室内における前記冷媒の漏洩を検知した場合に、前記排出口を開放する開放手段をさらに備えた請求項4に記載のショーケース。
  6. 前記閉塞手段及び前記開放手段は、一体に設けられる請求項5に記載のショーケース。
  7. 前記漏洩検知手段は、前記機械室内における前記冷媒の濃度を検出可能なセンサを備えるとともに、前記機械室内における前記冷媒の濃度が予め設定された第1の基準濃度以上であることを前記センサが検出した場合に、前記機械室内における前記冷媒の漏洩を検知し、
    前記機械室内における前記冷媒の濃度が前記第1の基準濃度より大きい値に予め設定された第2の基準濃度以上であることを前記センサが検出した場合に、当該ショーケースへの電源供給を遮断する電源遮断手段をさらに備えた請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のショーケース。
  8. 前記漏洩検知手段が前記機械室内における前記冷媒の漏洩を検知した場合に、前記冷媒の漏洩が発生したことを報知する報知手段をさらに備えた請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のショーケース。
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