JP7201157B2 - 接続筒部、端子、圧着用のダイス、接続構造及び施工方法 - Google Patents
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Description
前記接続筒部の表面には、前記導体が挿入された前記接続筒部をかしめる圧着用のダイスの内壁面に設けられた凸部又は凹部と係合する、前記圧着用のダイス内での前記接続筒部の軸方向の位置決め用の凹部又は凸部が設けられており、
前記接続筒部の表面に設けられた前記凹部又は凸部は、前記圧着用のダイスの押し込み部により押し込まれる位置を避けた位置に設けられていることを特徴とする。
前記圧着用のダイスの内壁面に設けられた凸部又は凹部及び前記接続筒部の表面に設けられた凹部又は凸部は、点状、長円状又は帯状に設けられていることを特徴とする。
前記接続筒部の表面に複数の前記凹部又は凸部が設けられており、
複数の前記凹部又は凸部は、圧着用のダイスで前記接続筒部をかしめる際に、前記圧着用のダイスのうち押し込み側ダイスのセンターが移動する際に前記センターが描く軌跡の延長線と前記表面との交点を中心として点対称の位置にそれぞれ設けられていることを特徴とする。
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の接続筒部について、
前記電線・ケーブルの導体の各サイズのうち、少なくとも隣り合う前記サイズの前記導体と接続される他の接続筒部とは、その表面に設けられる前記凹部又は凸部の大きさ、形状、位置、数のうち少なくとも1つを互いに異ならせることにより接続筒部とダイスを適合させて前記接続筒部と前記導体とを接続することを特徴とする。
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された接続筒部を備えることを特徴とする。
前記圧着用のダイスの内壁面には、前記接続筒部の表面の、前記圧着用のダイスの押し込み部により押し込まれる位置を避けた位置に設けられた、前記圧着用のダイス内での前記接続筒部の軸方向の位置決め用の凹部又は凸部と係合する凸部又は凹部が設けられていることを特徴とする。
前記圧着用のダイスの内壁面に設けられた前記凸部又は凹部の表面の任意の点における法線ベクトルと前記接続筒部の取り外し方向とのなす角が90°以下であることを特徴とする。
請求項5又は請求項6に記載の圧着用のダイスについて、
前記圧着用のダイスのうち、少なくとも隣り合うサイズの前記導体と前記接続筒部との接続に用いられる他の圧着用のダイスとは、その内壁面に設けられる前記凸部又は凹部の大きさ、形状、位置、数のうち少なくとも1つを互いに異ならせることにより接続筒部とダイスを適合させて前記接続筒部と前記導体とを接続することを特徴とする。
前記接続筒部の表面には、前記圧着用のダイスの内壁面に設けられた凸部又は凹部と係合する、前記圧着用のダイス内での前記接続筒部の軸方向の位置決め用の凹部又は凸部が設けられており、
前記圧着用のダイスの内壁面には、前記接続筒部の表面に設けられた前記凹部又は凸部と係合する前記凸部又は凹部が設けられており、
前記接続筒部の表面に設けられた前記凹部又は凸部は、前記圧着用のダイスの押し込み部により押し込まれる位置を避けた位置に設けられていることを特徴とする。
前記端子の接続筒部の表面に、前記接続筒部をかしめる圧着用のダイスの内壁面に設けられた凸部又は凹部と係合する、前記圧着用のダイス内での前記接続筒部の軸方向の位置決め用の凹部又は凸部が形成されており、
前記接続筒部の表面に設けられた前記凹部又は凸部は、前記圧着用のダイスにより前記接続筒部が挿入された電線・ケーブルの導体ごとかしめられる際に前記圧着用のダイスの押し込み部により押し込まれた位置を避けた位置に設けられていることを特徴とする。
とを接続する施工方法において、
表面の、前記圧着用のダイスの押し込み部により押し込まれる位置を避けた位置に前記圧着用のダイス内での前記接続筒部の軸方向の位置決め用の凹部又は凸部が設けられた前記接続筒部に前記導体を挿入し、
前記接続筒部を、内壁面に凸部又は凹部が設けられた前記圧着用のダイスに、前記接続筒部の前記凹部又は凸部と前記圧着用のダイスの前記凸部又は凹部とが係合する状態でセットし、
前記圧着用のダイスで、挿入された前記導体ごと前記接続筒部をかしめることで前記接続筒部と前記導体とを接続することを特徴とする。
そして、その際、端子や導体接続管の接続筒部の表面には、接続筒部をかしめるダイスの内壁面に設けられた凸部又は凹部と係合する凹部又は凸部が設けられている。
また、ダイスの内壁面には、接続筒部の表面に設けられた凹部又は凸部と係合する凸部又は凹部が設けられている。
この実施形態では、ダイス40による圧着により電線・ケーブル50の導体51と端子20の接続筒部10とを接続する場合を例示して、本発明の最も基本的な構成について説明する。
図1(A)は本実施形態に係る接続筒部10を有する端子20、図1(B)は本実施形態に係るダイス40を構成する受け側ダイス42を示す斜視図であり、図2(A)、(B)は、端子20がダイス40内にセットされた状態を表す斜視図及び断面図である。なお、図2(A)では、電線・ケーブル50や導体51の図示が省略されている。また、後述する図3(A)、(B)以下の各図においても電線・ケーブル50や導体51の図示が省略される場合があるが、圧着や圧縮が接続筒部10に電線・ケーブル10の導体11が挿入されている状態で行われることは言うまでもない。
そして、本実施形態では、端子20の接続筒部10の表面10Aには、所定の位置に凹部11が設けられている。
また、本実施形態では、図1(B)や図2(A)に示すように、受け側ダイス42の内壁面42Aには、所定の位置に、端子20の接続筒部10の表面10Aに設けられた凹部11と略同形で凹凸が逆の点状の凸部43が設けられている。
そのため、本実施形態では、端子20の接続筒部10をダイス40の受け側ダイス42上にセットする際に、接続筒部10の凹部11と受け側ダイス42の凸部43とを係合させることで、接続筒部10がダイス40(受け側ダイス42)に対して容易かつ適切に位置決めされる。
そして、この状態で押し込み側ダイス41を移動させてその押し込み部41Aを接続筒部10に押し込むと、図3(B)に示すように、接続筒部10の根元の部分αにせん断力がかかり、その部分αで接続筒部10が破壊されてしまう場合がある。
そして、この状態で押し込み側ダイス41の押し込み部41Aを接続筒部10に押し込むと、押し込み側ダイス41の押し込み部41AのセンターCdが接続筒部10の表面10A上の正しい位置Cに適切に当たる状態になる。そして、さらに押し込むことで、上記のような問題が生じることなく図4(B)に示すように接続筒部10を適切にかしめることが可能となり、接続筒部10と電線・ケーブル50の導体51とを適切に接続することが可能となる。
なお、以下の実施形態においても同様であるが、接続筒部10の凹部11と受け側ダイス42の凸部43は、前述したように、上記のようにそれらが係合することで接続筒部10がダイス40に対して位置決めされ、それにより接続筒部10の適切な位置をかしめることを可能とするものである。
そのため、凹部11と凸部43とが相対的に動かない状態で係合するものであることが望ましい。すなわち、それらを係合した際、接続筒部10の凹部11内で受け側ダイス42の凸部43が動き回ることがない状態で係合するものであることが望ましい。ただし、後述する図15(A)に示すように(なお、同図では接続筒部10の凸部12と受け側ダイス42の凹部44とが係合している。)、凹部11と凸部43とが必ずしも嵌合するもの(すなわち隙間なく係合するもの)でなくてもよい。
上記の第一の実施形態では、ダイス40(圧着用のダイス)で圧着により電線・ケーブル50の導体51と接続筒部10とを接続する場合について説明した。しかし、本発明は、ダイス40(圧縮用のダイス)で圧縮により電線・ケーブル50の導体51と接続筒部10とを接続する場合についても適用することができ、第一の実施形態と同様に構成することが可能である。
以下、ダイス40(圧縮用のダイス)で電線・ケーブル50の導体51と導体接続管30の接続筒部10とを圧縮により接続して電線・ケーブル50を延長する場合を例示して、具体的に説明する。
そして、本実施形態では、導体接続管30の接続筒部10の表面10Aには、所定の位置に、接続筒部10の軸方向に直交する方向に延びる溝状の凹部11が設けられている。
そして、本実施形態では、図5(B)や図6に示すように、受け側ダイス42の内壁面42Aには、所定の位置に凸部43が設けられている。
また、このように、受け側ダイス42の凸部43を、必ずしも図2(A)、(B)や図4(A)、(B)に示したように内壁面42Aの底部に設ける必要はなく、図5(A)、(B)に示したように内壁面42Aの底部以外の位置に設けるように構成することも可能である。
そのため、本実施形態においても、導体接続管30の接続筒部10をダイス40の受け側ダイス42上にセットする際に、接続筒部10の凹部11と受け側ダイス42の凸部43とを係合させることで、接続筒部10がダイス40(受け側ダイス42)に対して容易かつ適切に位置決めされる。
続いて、図6に示した例で言えば、例えば、接続筒部10を図中左斜め上側に移動させて接続筒部10の凹部11と受け側ダイス42の凸部43とを係合させてセットして圧縮する。
必要があれば、その動作を左右交互に繰り返して圧縮(六角圧縮)が行われる。
そのため、作業員は、圧縮作業を容易かつ適切に行うことが可能となる。
そのため、受け側ダイス42の内壁面42Aに設けられた凸部43は、受け側ダイス42の両端部から、かしめる際の重ね代D(すなわちダイス幅の1/3)の半分の長さd(すなわちダイス幅の1/6)だけ内側の位置にそれぞれ設けられていることが望ましい。
すなわち、上記のように構成すれば、接続筒部10と受け側ダイス42とを相対的に移動させて接続筒部10の凹部11と受け側ダイス42の凸部43とを係合させるだけで、1/3重ねを自動的に実現することが可能となる。
また、このように電線・ケーブル50の導体51と導体接続管30の接続筒部10とが適切に接続されるため、所定の接触抵抗が得られなくなったり、圧縮後の導体接続管30の表面にバリができてしまったりする問題が生じることを防止することが可能となる。
次に、第三の実施形態として、第一の実施形態で説明した端子20の接続筒部10の表面10Aに設けられる凹部11の数や受け側ダイス42の内壁面42Aに設けられる凸部43の数等の他の例を、図8以下の各図に基づいて説明する。
その際、例えば図4(A)に示した構成では、受け側ダイス42に対して単に接続筒部10の向きを逆向きにして(すなわち接続筒部10に電線・ケーブル50の導体51が図中左側から挿入されている状態にして)凹部11と凸部43とを係合させると、図示を省略するが、接続筒部10の開口部10B側が受け側ダイス42に僅かに載るだけの状態になり、接続筒部10を受け側ダイス42の適切な位置にセットすることができない。
そこで、図4(A)等に示したように構成する場合、例えば、接続筒部10の表面10Aや受け側ダイス42の内壁面42Aに設ける凹部11や凸部43を、図4(A)における押し込み側ダイス41の押し込み部41AのセンターCdと位置Cとを結ぶ線(図中の1点鎖線参照)をさらに下方に延長した位置C10(いわゆる中央の位置)に設ける構成とすることが考えられる。このように構成すれば、電線・ケーブル50の向き(すなわち端子20の向き)が変わっても、ダイス40の向きを変える必要はなくなる。
そのため、それを補うための設計や新たな構成等が必要になる。そのため、凹部11や凸部43は、できるだけかしめに影響のない位置(特にかしめにおける圧縮率に影響のない位置)に設けることが望ましい。
すなわち、図8に示すように、接続筒部10の表面10Aに設けられた凹部11は、圧着用のダイス40の押し込み側ダイス41の押し込み部41Aにより押し込まれる位置Rを避けた位置に設けられていることが望ましい。
なお、図9は、導体51に端子20が接続された電線・ケーブル50を、端子20の真上から見た図である。
この場合、例えば、図10に示すように、接続筒部10の表面10Aに複数の凹部11を設け、複数の凹部11を、押し込み側ダイス41の押し込み部41AのセンターCd(図4(A)、(B)参照)の移動方向と表面10Aとの交点C10を中心として点対称の位置にそれぞれ設けるように構成することが可能である。
なお、複数の凹部11は図10のように2つである必要はなく、3つ以上設けられてもよい。ただし、交点C10を中心として点対称の位置にある複数の凹部11同士は、大きさが同じで形状が点対称になるように設けられる。
このように、接続筒部10を図10に示したように構成することで、電線・ケーブル50の向きが変わっても、ダイス40の向きを変えることなくダイス40に対して接続筒部10や端子20の向きを変えるだけで、接続筒部10をダイス40で適切にかしめて端子20を電線・ケーブル50の導体51に適切に接続することが可能となる。
また、上記の例では、接続筒部10の凹部11のみを複数設ける場合について説明したが、ダイス40の受け側ダイス42にも凸部43を複数設けるように構成することも可能である。
その場合、図12に示すように、接続筒部10に設けられた複数の凹部11に対応する受け側ダイス42の内壁面42Aの各位置に複数の凸部43をそれぞれ設けるように構成される。
そのため、電線・ケーブル50の向きが変わっても、ダイス40の向きを変えることなくダイス40に対して接続筒部10や端子20の向きを変えるだけで、接続筒部10をダイス40で適切にかしめて端子20を電線・ケーブル50の導体51に適切に接続することが可能となる。
次に、第四の実施形態として、受け側ダイス42の内壁面42Aに設けられる凸部43の形状の他の例を、図13(A)、(B)以下の各図に基づいて説明する。
なお、図13(A)、(B)等では、図を見やすくするために、接続筒部10に対して、接続筒部10の凹部11や受け側ダイス42の凸部43が、実際の比率よりも相対的に大きく記載されている。また、図13(A)、(B)等では、電線・ケーブル50や導体51のほか接続筒部10内の空洞の図示も省略されている。
また、以下では、圧着用のダイス40で端子20の接続筒部10をかしめて電線・ケーブル50の導体51と接続筒部10とを圧着により接続する場合について説明し、導体51と端子20の接続筒部10とを圧縮により接続したり導体51と導体接続管30の接続筒部10とを圧着や圧縮により接続する場合については説明を省略するが、それらの場合も同様に説明される。後述する第五の実施形態でも同様である。
そのため、かしめられた接続筒部10を受け側ダイス42から取り外す際に、変形した凹部11が受け側ダイス42の凸部43に食い込んで引っ掛かり、接続筒部10を取り外しにくくなったり取り外せなくなったりし得る。
そのため、この場合も、圧着や圧縮が完了して受け側ダイス42から接続筒部10を取り外す際に、変形した凹部11が受け側ダイス42の凸部43に食い込んで引っ掛かり、接続筒部10を取り外しにくくなったり取り外せなくなったりし得る。
そのため、この場合も、圧着や圧縮が完了して受け側ダイス42から接続筒部10を取り外す際に、受け側ダイス42の凹部44内を充填するように変形した接続筒部10の凸部12が受け側ダイス42の凹部44に食い込んで引っ掛かり、接続筒部10を取り外しにくくなったり取り外せなくなったりし得る。
しかし、そのためには、受け側ダイス42のうち図中βで示した部分を予め取り除いておかないと接続筒部10を取り外すことができないが、βの部分を予め取り除いてしまうと接続筒部10を適切にかしめることができなくなるなど、ダイスとして機能しなくなるおそれがあり、現実的な対応とは言い難い。
なお、上記の第二の実施形態において、接続筒部10の凹部11を、接続筒部10の軸方向に直交する方向に延びる溝状に設けた理由も、ダイス40によりかしめられた接続筒部10を取り外す際に、接続筒部10の凹部11が受け側ダイス42の凸部43に引っ掛からないようにするためである。
あるいは、受け側ダイス42の凸部43の形状を、かしめられた接続筒部10を受け側ダイス42から取り外す際の取り外し方向から受け側ダイス42の凸部43を見た場合に凸部43の表面の各部分が見えるか他の部分と重なって見える形状(すなわち他の部分で覆い隠されていて見えない部分がない形状)とすることが望ましい。
そして、これは、受け側ダイス42に凹部44を設ける場合(この場合、接続筒部10には凸部12を設ける。)も同様であり、受け側ダイス42の凸部43の形状を、図17(B)に示すように、凹部44の表面の任意の点における法線ベクトルBと接続筒部10の取り外し方向Aとのなす角θが90°以下(θ≦90°)であるような形状であることが望ましい。
ところで、前述したように、ダイス40で端子20や導体接続管30の接続筒部10をかしめる場合、接続筒部10に挿入する電線・ケーブル50の導体51のサイズ(22、38、60mm2等)に見合ったダイス40が用いられる。
導体51のサイズに適合しないダイス40が用いられると、以下のような問題が生じ得る。
ダイス40は、例えば圧着の場合、押し込み側ダイス41の押し込み部41Aの先端が規定の押し込み深さを保つようにするために、その深さになると押し込み側ダイス41と受け側ダイス42とがぶつかり、それ以上、深く入り込まないようになっているものがある。そのため、上記とは反対に、適用サイズより大きなダイス40を使ってかしめると、今度はかしめは甘くなってしまい、所定の圧縮率(変形率)が得られない。そして、そのような状態になると、接触抵抗が所定の値よりも高くなって使用中に発熱に至るおそれがあり、また、かしめが甘いと導体が抜けてしまうおそれもある。
そして、本発明の上記の各実施形態で説明した構成を用いると、接続筒部10の表面10Aに設けられる凹部11(又は凸部12。以下同じ。)やそれと係合する受け側ダイス42の内壁面42Aに設けられる凸部43(又は凹部44。以下同じ。)の大きさや形状等を変えることで、上記のようなダイス40の選定間違いを的確に防止することが可能となる。
そのため、電線・ケーブル50の導体51の各サイズのうち、少なくとも隣り合うサイズの導体51と接続される接続筒部10同士では、その表面に設けられる凹部11の大きさ、形状、位置、数のうち少なくとも1つが互いに異なるように構成することが望ましい。
また、ダイス40のうち、少なくとも隣り合うサイズの導体51のと接続筒部10との接続に用いられるダイス40同士では、受け側ダイス42のう内壁面42Aに設けられる凸部43の大きさ、形状、位置、数のうち少なくとも1つが互いに異なるように構成されることが望ましい。
以下、上記の点について、いくつかの構成例を挙げて具体的に説明する。
前述したように、接続筒部10の表面10Aに単数又は複数の凹部11を設け、受け側ダイス42の内壁面42Aに単数又は複数の凸部43を設ける場合(図4(A)、(B)や図11(A)、(B)等参照)、例えば、少なくとも隣り合うサイズ用のダイス40同士で、凹部11や凸部43の大きさを変えるように構成することが可能である。
例えば、22mm2用の接続筒部10の凹部11や受け側ダイス42の凸部43よりも38mm2用の接続筒部10の凹部11や受け側ダイス42の凸部43の大きさを大きくする。
そして、そのような場合、作業員が、凹部11と凸部43とが係合したためダイス40の選定を間違っていないと勘違いして作業を行い、上記のような問題が生じてしまう場合があり得る。
そして、この場合は、作業員は、受け側ダイス42に接続筒部10をセットして接続筒部10を動かしても凸部43と係合しないため、サイズを間違えたと的確に認識して、接続筒部10(及びそれに挿入する電線・ケーブル50の導体51)に見合ったダイス40を的確に選び直すことが可能となるため、上記のようなダイス40の選定間違いやそれに起因する問題が生じることを的確に防止することが可能となる。
そのため、作業員は、このように凸部43が凹部11内でいわばガタつく状態であることを確認した場合には、サイズを間違えたと認識して、接続筒部10や導体51に見合ったダイス40(上記の場合は38mm2用のダイス)を的確に選び直すことができる。そのため、ダイス40の選定間違い等が生じることを的確に防止することができる。
上記の構成例1では、少なくとも隣り合うサイズ同士で接続筒部10の凹部11や受け側ダイス42の凸部43の大きさ又は大きさと形状を変える場合について説明したが、単にそれらの形状を変えることによっても、隣り合うサイズ同士でのダイス40の選定間違い等を防止することができる。
すなわち、例えば、22mm2用の接続筒部10や受け側ダイス42では凹部11や凸部43を図20(A)、(B)に示すように接続筒部10の軸方向に延在する長円状に設け、38mm2用の接続筒部10や受け側ダイス42では凹部11や凸部43を図21(A)、(B)に示すように接続筒部10の軸方向に直交するに延在する長円状に設けたとする。
そのため、隣り合うサイズ同士で接続筒部10の凹部11や受け側ダイス42の凸部43の形状を変えることによっても、隣り合うサイズ同士でのダイス40の選定間違い等を防止することができる。
また、この点は、以下の各図においても同様である。
また、少なくとも隣り合うサイズ同士で接続筒部10の凹部11や受け側ダイス42の凸部43の位置を変えることによっても、隣り合うサイズ同士でのダイス40の選定間違い等を防止することができる。
この状態で、22mm2用の接続筒部10(図10参照)を38mm2用の受け側ダイス42(図22(B)参照)にセットしても、凹部11と凸部43とが係合可能な位置にないため凹部11と凸部43とは係合しない。
このように、少なくとも隣り合うサイズ同士で接続筒部10の凹部11や受け側ダイス42の凸部43の位置を変えることによっても、隣り合うサイズ同士でのダイス40の選定間違い等を防止することができる。
また、少なくとも隣り合うサイズ同士で接続筒部10の凹部11や受け側ダイス42の凸部43の数を変えることによっても、隣り合うサイズ同士でのダイス40の選定間違い等を防止することができる。
この状態で、22mm2用の接続筒部10を38mm2用の受け側ダイス42にセットすると、接続筒部10には、受け側ダイス42の2つの凸部43aに対応する凹部11が設けられていないため、結局、接続筒部10の各凹部11と受け側ダイス42の各凸部43とは係合しない。
このように、少なくとも隣り合うサイズ同士で接続筒部10の凹部11や受け側ダイス42の凸部43の数を変えることによっても、隣り合うサイズ同士でのダイス40の選定間違い等を防止することができる。
そのため、この場合には、隣り合うサイズ同士で接続筒部10と受け側ダイス42とが係合してしまうように見えるが、実際には、38mm2用の接続筒部10は22mm2より径が大きいため、22mm2用の受け側ダイス42にセットできない(収まらない)。そのため、ダイス40の選定間違い等は生じない。
上記のように、少なくとも隣り合うサイズ同士で接続筒部10の凹部11や受け側ダイス42の凸部43の大きさ、形状、位置、数のうち1つの要素だけを互いに異なるように構成してもよいが、[構成例1]で説明した大きさと形状の両方を変える場合のように、大きさや形状等の各要素を適宜組み合わせて、それらを少なくとも隣り合うサイズ同士で変えるように構成することも可能である。
また、それらの要素と、それら以外の他の要素(例えば色等)とを組み合わせて、それらを少なくとも隣り合うサイズ同士で変えるように構成することも可能である。
ところで、上記の各実施形態では、受け側ダイス42の内壁面42Aに設ける凸部43(又は凹部)や、接続筒部10の表面10Aに設ける凹部11(又は凸部)を、点状(図1(A)、(B)等参照)や長円状(図20(A)、(B)等参照)に設ける場合について説明したが、例えば、これらを帯状に設けるように構成することも可能である。
以下、いくつかの例を挙げて具体的に説明する。
また、以下では、押し込み側ダイス41(図2(A)、(B)等参照)については説明や図示を省略する。さらに、接続筒部10の表面10Aに設ける凹部11(又は凸部)についても説明や図示を省略するが、上記の実施形態の場合と同様に、それらは、ダイス42側の凸部43(又は凹部)に対応するように設けられる。
例えば、図25(A)、(B)に示すように、受け側ダイス42の内壁面42Aのダイス40の軸方向(すなわちダイス40にセットされる接続筒部10の軸方向)に直交する方向に半円状の帯状に盛り上げて凸部43を形成するように構成することが可能である。
そして、この場合も、図25(A)や図26(A)~(C)に示すように、ダイス40のうち、少なくとも隣り合うサイズの導体51のと接続筒部10との接続に用いられるダイス40(以下、隣り合うサイズ用のダイス40という。)同士で、帯状の凸部43の数や位置等が互いに異なるように構成すれば、前述したようなダイス40の選定間違いを的確に防止することが可能となる。
そして、このように受け側ダイス42の内壁面42Aに帯状の凸部43がダイス40の軸方向に直交する方向に断続的に設けられる場合、それに対応して、接続筒部10の表面10Aに設ける凹部11(又は凸部)もダイス40の軸方向(すなわちダイス40にセットされる接続筒部10の軸方向)に直交する方向に断続的に設けられる。
そのため、例えば、ダイス40の軸方向の中央の帯状の凸部43では、押し込み部41Aにより押し込まれる位置R(図9参照)に対応する位置には凸部43を設けないように帯状の凸部43を断続的に形成することで、圧縮率の低下を抑えることも可能である。
また、図25(A)、(B)に示したように、受け側ダイス42の内壁面42Aのダイス40の軸方向に直交する方向に、半円状の帯状の凸部43を1本ずつ形成する代わりに、例えば、図27に示すように、半円状の帯状の凸部43を複数本ずつ(図27では2本ずつ)並べて形成するように構成することも可能である。
このように構成すれば、ダイス40の選定間違いをより的確に防止することが可能となる。なお、この場合も、図示を省略するが、隣り合うサイズ用のダイス40同士で、複数本ずつ並べた帯状の凸部43の位置等が互いに異なるように構成することも可能である。
さらに、図28(A)~(C)に示すように、受け側ダイス42の内壁面42Aのダイス40の軸方向に直交する方向に、半円状の帯状の凸部43を複数本ずつ(図28では2本ずつ)並べて形成する際、並べる帯状の凸部43の大きさを変えるように構成することも可能である。
このように構成すれば、ダイス40の選定間違いをより的確に防止することが可能となる。なお、この場合も、図示を省略するが、隣り合うサイズ用のダイス40同士で、複数本ずつ並べた帯状の凸部43の位置等が互いに異なるように構成したり、各位置で凸部43の大きさの順番を変えるように構成することも可能である。
凸部43を台形状等の帯状に形成しても、上記の構成例A~Cや上記の各実施形態と同様の有益な効果を得ることが可能となる。
また、例えば、図30に示すように、受け側ダイス42の内壁面42Aのダイス40の軸方向の両端部を、ダイス40の軸方向に直交する方向に帯状に盛り上げて凸部43を形成するように構成することも可能である。
そして、図31に示すように、両端部の帯状の凸部43の間隔Laが、セットされる接続筒部10の面取りされていない表面10Aの部分の長さLbとほぼ等しくなるように(あるいは間隔Laの方が僅かに長くなるように)構成すれば、接続筒部10をダイス40にセットした際に、接続筒部10をダイス40に安定した状態でセットすることが可能となり、ダイス40と接続筒部10とを容易かつ適切に位置合わせすることができる。
そのため、サイズ違いのダイス40を用いると、接続筒部10をダイス40にセットした際に、受け側ダイス42に接続筒部10をセットできなかったり(Lb>Laの場合)、あるいはセットしても接続筒部10が受け側ダイス42の軸方向に動いてしまったり(Lb<Laの場合)するため、このように構成すれば、作業者が容易にサイズ違いに気づくことができ、ダイス40の選定間違いを的確に防止することが可能となる。
このように構成しても、帯状の凸部43は、図29に示した場合と全く同様に機能し、上記と同様の有益な作用効果を得ることができる。
その場合、ダイス40に設ける凸部43や凹部44は、ダイス40を構成する各パーツのうちのいずれかのパーツに設けられていればよい。また、凸部43や凹部44が各パーツのうちの複数のパーツに設けられていてもよい。
10A 表面
11 凹部
12 凸部
20 端子
30 導体接続管
40 ダイス
41 押し込み側ダイス
41A 押し込み部
42 受け側ダイス(ダイス)
42A 内壁面
43 凸部
44 凹部
50 電線・ケーブル
51 導体
C10 交点
Cd 押し込み部のセンター(センター)
D 重ね代
d 重ね代の半分の長さ
R 位置
Claims (11)
- 挿入された電線・ケーブルの導体ごとかしめられることで前記導体と接続される接続筒部において、
前記接続筒部の表面には、前記導体が挿入された前記接続筒部をかしめる圧着用のダイスの内壁面に設けられた凸部又は凹部と係合する、前記圧着用のダイス内での前記接続筒部の軸方向の位置決め用の凹部又は凸部が設けられており、
前記接続筒部の表面に設けられた前記凹部又は凸部は、前記圧着用のダイスの押し込み部により押し込まれる位置を避けた位置に設けられていることを特徴とする接続筒部。 - 前記圧着用のダイスの内壁面に設けられた凸部又は凹部及び前記接続筒部の表面に設けられた凹部又は凸部は、点状、長円状又は帯状に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の接続筒部。
- 前記接続筒部の表面に複数の前記凹部又は凸部が設けられており、
複数の前記凹部又は凸部は、圧着用のダイスで前記接続筒部をかしめる際に、前記圧着用のダイスのうち押し込み側ダイスのセンターが移動する際に前記センターが描く軌跡の延長線と前記表面との交点を中心として点対称の位置にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の接続筒部。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された接続筒部を備えることを特徴とする端子。
- 挿入された電線・ケーブルの導体ごと接続筒部をかしめることで前記導体と前記接続筒部とを接続する圧着用のダイスにおいて、
前記圧着用のダイスの内壁面には、前記接続筒部の表面の、前記圧着用のダイスの押し込み部により押し込まれる位置を避けた位置に設けられた、前記圧着用のダイス内での前記接続筒部の軸方向の位置決め用の凹部又は凸部と係合する凸部又は凹部が設けられていることを特徴とする圧着用のダイス。 - 前記圧着用のダイスの内壁面に設けられた前記凸部又は凹部の表面の任意の点における法線ベクトルと前記接続筒部の取り外し方向とのなす角が90°以下であることを特徴とする請求項5に記載の圧着用のダイス。
- 挿入された電線・ケーブルの導体ごとかしめられることで前記導体と接続される接続筒部、及び前記導体が挿入された前記接続筒部をかしめる圧着用のダイスにおいて、
前記接続筒部の表面には、前記圧着用のダイスの内壁面に設けられた凸部又は凹部と係合する、前記圧着用のダイス内での前記接続筒部の軸方向の位置決め用の凹部又は凸部が設けられており、
前記圧着用のダイスの内壁面には、前記接続筒部の表面に設けられた前記凹部又は凸部と係合する前記凸部又は凹部が設けられており、
前記接続筒部の表面に設けられた前記凹部又は凸部は、前記圧着用のダイスの押し込み部により押し込まれる位置を避けた位置に設けられていることを特徴とする接続筒部及び圧着用のダイス。 - 電線・ケーブルの導体と端子とを接続する接続構造において、
前記端子の接続筒部の表面に、前記接続筒部をかしめる圧着用のダイスの内壁面に設けられた凸部又は凹部と係合する、前記圧着用のダイス内での前記接続筒部の軸方向の位置決め用の凹部又は凸部が形成されており、
前記接続筒部の表面に設けられた前記凹部又は凸部は、前記圧着用のダイスにより前記接続筒部が挿入された電線・ケーブルの導体ごとかしめられる際に前記圧着用のダイスの押し込み部により押し込まれた位置を避けた位置に設けられていることを特徴とする接続構造。 - 圧着用のダイスを用いて接続筒部と電線・ケーブルの導体とを接続する施工方法において、
表面の、前記圧着用のダイスの押し込み部により押し込まれる位置を避けた位置に前記圧着用のダイス内での前記接続筒部の軸方向の位置決め用の凹部又は凸部が設けられた前記接続筒部に前記導体を挿入し、
前記接続筒部を、内壁面に凸部又は凹部が設けられた前記圧着用のダイスに、前記接続筒部の前記凹部又は凸部と前記圧着用のダイスの前記凸部又は凹部とが係合する状態でセットし、
前記圧着用のダイスで、挿入された前記導体ごと前記接続筒部をかしめることで前記接続筒部と前記導体とを接続することを特徴とする施工方法。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の接続筒部について、
前記電線・ケーブルの導体の各サイズのうち、少なくとも隣り合う前記サイズの前記導体と接続される他の接続筒部とは、その表面に設けられる前記凹部又は凸部の大きさ、形状、位置、数のうち少なくとも1つを互いに異ならせることにより接続筒部とダイスを適合させて前記接続筒部と前記導体とを接続することを特徴とする施工方法。 - 請求項5又は請求項6に記載のダイスについて、
前記圧着用のダイスのうち、少なくとも隣り合うサイズの前記導体と前記接続筒部との接続に用いられる他の圧着用のダイスとは、その内壁面に設けられる前記凸部又は凹部の大きさ、形状、位置、数のうち少なくとも1つを互いに異ならせることにより接続筒部とダイスを適合させて前記接続筒部と前記導体とを接続することを特徴とする接続筒部と電線・ケーブルの導体とを接続する施工方法。
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