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JP7201257B2 - 吸着型吊り上げ装置 - Google Patents
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JP7201257B2 - 吸着型吊り上げ装置 - Google Patents

吸着型吊り上げ装置 Download PDF

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本発明は吸着型吊り上げ装置に関し、より詳細には、搬送対象物の大きさに合わせて吸着体の位置が調整可能な吸着型吊り上げ装置に関する。
鋼板等の板状の物品(搬送対象物)を吊り上げて搬送する際には、エア吸着や磁気吸着により搬送対象物を吸着させた状態で所定の位置まで搬送する搬送装置が用いられる。このような搬送装置としては、例えば特許文献1(特開2007-75900号公報)に開示されているような構成が知られている。
特開2007-75900号公報
特許文献1に開示されている搬送装置は、種々の大きさ、形状の板材を安定して搬送することができるように、吸着パッドが取り付けられたパッド取付フレームを主フレームと伸縮フレームとにより構成されている。特許文献1に開示伸縮フレームを主フレームに対して左右方向に伸縮させることで、搬送対象物の大きさに合わせて吸着パッド(吸着体)の位置を調整することができる。
しかしながら特許文献1に開示されている搬送装置の構成では、伸縮フレームは主フレームの左右方向にしか移動することができないため、搬送対象物の縦方向および横方向のサイズが共に大きくなってしまうと、吸着体による搬送対象物の吸着位置を最適化することができないといった課題がある。
そこで本発明は上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは次のとおりである。すなわち、搬送対象物の大きさに応じて吸着体の吸着箇所を最適化することが可能な吸着型吊り上げ装置を提供することにある。
上記課題を解決するため発明者が鋭意研究した結果、以下の構成に想到した。すなわち、本発明は、ベース部と、前記ベース部に回転可能に支持された回転軸と、前記回転軸を回転の中心として前記回転軸に設けられた少なくとも1つのピニオンと、前記ピニオンを挟んで対向して平行に配置され、対向面に形成されたラックギアが前記ピニオンに噛合し、前記ピニオンが回転することにより互いに反対方向に移動可能な一対のラックを複数有し、前記一対のラックが前記回転軸に対してそれぞれ異なる高さ位置で前記ピニオンに噛合するラック装置と、前記ベース部に設けられ、前記ラック装置における各対のラックが平行を維持したまま移動するようにガイドするガイド部と、前記一対のラックの各ラックに、直接または前記各ラックが固定されたアーム部材を介して取り付けられた吸着体と、前記回転軸を回転駆動する駆動源と、前記ベース部に収容され、前記吸着体のオンオフ動作を制御する吸着体動作制御部と、を具備し、前記駆動源は人力であって、前記ベース部の内部空間と前記ベース部の外側との間で突出入可能であると共に、突出入方向に沿って前記ピニオンまたは前記回転軸を回転の中心として前記回転軸に設けられた駆動用ピニオンに噛合するラック部が設けられた操作レバーの操作により、前記回転軸を回転させていて、前記操作レバーの前記ベース部からの突出位置を定寸搬送対象物の外周縁位置の一部に位置合わせすることにより、前記吸着体の位置が前記定寸搬送対象物への最適吸着位置となるように前記ピニオン、前記各ラック、前記駆動用ピニオンおよび前記ラック部の歯数が設定されていることを特徴とする吸着型吊り上げ装置である。
これにより、吸着部が取り付けられた各ラックまたはアーム部材の先端部位置を吸着型吊り上げ装置の平面中央位置から放射状に伸縮させることができ、作業者が搬送対象物の外周縁に操作レバーの所定箇所を位置合わせするだけで搬送対象物のサイズに合わせて吸着体による吸着位置の最適化が可能になる。また、機械的な動力が不要となり、ラックまたはアーム部材のベース部からの伸縮量を容易に微調整することができる。
また、前記ガイド部の内側端部には前記各ラックまたは前記アーム部材の前記ベース部の内部空間への移動を規制するストッパが配設されていることが好ましい。
これにより、ラックまたはアーム部材がベース部の内部空間への入り込みを防止することができる。
また、前記ガイド部の底面には、先端部から前記ベース部に向けた所要長さ範囲に開口する吸着体回避部が形成されていることが好ましい。
これにより、ラックまたはアーム部材を収縮させた際に、ガイド部と吸着体との干渉を防ぐことができ、ラックアまたはアーム部材を可及的に短縮することができる。
また、前記ベース部の底面中央部分には、第2の吸着体が設けられていることが好ましい。
これにより搬送対象物をさらに安定した状態で搬送することができる。
本開示における吸着型吊り上げ装置の構成を採用することにより、吸着部が取り付けられた各ラックまたはアーム部材の先端部位置を吸着型吊り上げ装置の平面中央位置から放射状に伸縮させることができ、搬送対象物のサイズに合わせて吸着体による吸着位置の最適化が可能になる。また、機械的な動力が不要となり、ラックまたはアーム部材のベース部からの伸縮量を容易に微調整することができ、作業者が搬送対象物の外周縁に操作レバーの所定箇所を位置合わせするだけで吸着体の位置を最適配置にすることができる。
本実施形態における吸着型吊り上げ装置の平面図である。 本実施形態における吸着型吊り上げ装置のベース部の内部をあらわした状態の斜視図である。 図1中のIII-III線における要部断面図である。 図2中のIV部分における拡大図である。 本実施形態における吸着型吊り上げ装置のアーム部材の伸縮動作示す説明図である。 ガイド部の斜視図(A)と斜視図内のVI-B線における断面図(B)である。 アーム部材の斜視図(A)と斜視図内のVII-B線における上段ラックの断面図(B)および下段ラックの断面図(C)である。 ガイド部にアーム部材を短縮させた状態(A)とガイド部からアーム部材を伸長させた状態(B)を示す側面図である。
本実施形態における吸着型吊り上げ装置100は、図1、図2に示すように、ベース部10、ベース部10の内部空間から外部に伸長可能なラック装置20、ラック装置20に取り付けられたアーム部材30、アーム部材30の先端部に取り付けられた吸着体40、ラック装置20の駆動源50および吸着体動作制御部60を具備する。また、本実施形態におけるベース部10のように、ベース部10の底面中央部分に第2の吸着体としての中央吸着体41を配設することもできる。
本実施形態におけるベース部10は箱型に形成されている。ベース部10の側面のうち対向する1対の第1側面11には、ベース部10の外方に向けてガイド部12が平面視略X字状をなす配置で取り付けられている。ガイド部12にはラック装置20の一部を構成するラック24,25と、基端部にラック取付部材36を介してラック24,25が取り付けられ、先端部に吸着体40が取り付けられたアーム部材30が挿通されている。また、ベース部10の側面のうち正面側である第2側面13には、駆動源50の一部を構成する操作レバー52がベース部10から突出入可能に配設されている。ベース部10の第2側面13には操作レバー用ストッパ58が配設されていて、ベース部10からの操作レバー52の突出長が固定可能になっている。
図2と図3に示すように、本実施形態におけるラック装置20は、ベース部10の内部空間で回転可能に収容された回転軸21と、回転軸21を回転の中心とする2つのピニオン22,23と、ピニオン22,23に噛合する2対のラック24,25を有している。回転軸21は、ベース部10の上面14および底面16の内表面から離反させた状態で取り付けられた保持具18によって回転可能に保持されている。本実施形態における回転軸21には、回転軸21を回転の中心とするピニオン22,23が回転軸21の異なる高さ位置の2箇所に取り付けられている。
また、本実施形態における回転軸21の上端部には駆動用ピニオン56が取り付けられている。駆動用ピニオン56は、ベース部10の内部空間から外側の所定位置との間で突出入させることが可能な操作レバー52に設けられ、操作レバー52の突出入方向に沿って形成されたラック部54に噛合している。本実施形態におけるピニオン22,23は径寸法および歯数が等しい同一形状であるが、ピニオン22,23と駆動用ピニオン56は径寸法と歯数は異なっている。
上側に位置するピニオン22には、ピニオン22を径方向に挟み込むようにして一対のラック24が配設され、一対のラック24の対向面にそれぞれ形成されたラックギア24Aとピニオン22が噛合している。一対のラック24の外側先端部はアーム部材30の基端部にねじ止め等の公知の手段により取り付けられていて、アーム部材30の先端部には吸着体40が取り付けられている。
図4と図5に示すように、駆動用ピニオン56が駆動源50からの駆動力によって矢印Aの方向に回転すると、回転軸21およびピニオン22が矢印Aの方向に回転し、ピニオン22に噛合する一対のラック24が矢印Aに示すように互いに反対方向に移動する。これにより、それぞれのラック24の先端部に取り付けられたアーム部材30が、ガイド部12に沿ってガイド部12から突出する方向に移動することになる。これとは反対に駆動用ピニオン56が矢印Aの方向と反対方向に回転すると、ラック24とアーム部材30は矢印Aとは反対側の方向に移動しガイド部12に収容されることになる。作業者は駆動用ピニオン56の駆動量を調整し、ベース部10に対するアーム部材30の突出量を調整することで吸着体40の位置を決定することができる。
なお、本実施形態においてラック装置20を駆動させるための駆動源50は人力である。すなわち作業者による操作レバー52の操作で駆動用ピニオン56を回転させているが、ベース部10に収容した電動モータの出力軸に取り付けたモータ側ピニオン(いずれも図示せず)により駆動用ピニオン56を回転駆動させる形態を採用することもできる。
ピニオン22とは異なる高さ位置で回転軸21に取り付けられたピニオン23は、ピニオン22と同様の構成である。すなわち、ピニオン23の外周面(ギア形成面)には一対のラック25がラックギア25Aでそれぞれ噛合し、ラック25の先端部にはアーム部材30の基端部が取り付けられている。そして駆動源50により駆動用ピニオン56を回転させることによりピニオン23が回転して、一対のラック25が互いに反対方向に移動することでアーム部材30がガイド部12に沿って移動する。本実施形態においては、ピニオン22,23と一対のラック24,25が同一形状に形成されているので、駆動用ピニオン56の回転によるガイド部12からのアーム部材30の伸縮動作および伸縮量は等しくなっている。
アーム部材30の先端部に配設された吸着体40の上面(非吸着面)にはライン連結部42が配設されている。また、図5に示すように、アーム部材30の先端部における底面には先端部からベース部10に向けて所要長さ範囲に開口部34が形成されており、吸着体40をアーム部材30の先端部よりも内側位置に取り付けることができる。また、ライン連結部42は開口部34からアーム部材30の内部空間に連通させることができる。本実施形態における吸着体40はエア吸着機構を採用しているため、制御ライン70はエアチューブであり、ライン連結部42の端部にはエアチューブ用ニップルが形成されている。ライン連結部42に連結された制御ライン70であるエアチューブの他端部は、吸着体40のオンオフ動作を制御する吸着体動作制御部60により動作制御された真空ポンプ(図示せず)に連結されている。
図6に示すようにアーム部材30が挿通されるガイド部12の底面にはガイド部12の先端部からベース部10に向けて所要長さ範囲に開口する開口部12Aが形成されている。開口部12Aは、アーム部材30を収縮させてガイド部12に収納させた際に、アーム部材30の先端部に取り付けられている吸着体40とガイド部12との干渉を防止するための吸着体回避部として機能する。これにより吸着体40をガイド部12の先端部位置よりも内側位置移動させることができる。
また、ガイド部12の先端部よりもベース部10側における底面および上面の内表面にはアーム部材30をサポートするアームサポート12Bが取り付けられている。アームサポート12Bは、ガイド部12に挿通されたアーム部材30の上面と底面に当接する高さに形成されており、ガイド部12の内部でのアーム部材30のスライド移動をサポートし、アーム部材30の先端部の吸着体40の吸着面の高さ位置が下がらないようにしている。アームサポート12Bはアーム部材30に対する摩擦係数の小さい材料で形成されていることが好適である。
また、ガイド部12の側面内側には、ラック24,25の高さ位置に位置合わせしてラック24,25を挟み込む配置でラックサポート12Cが取り付けられている。本実施形態におけるラックサポート12Cは、アーム部材30の側面に当接する高さに形成されているが、ラック24,25をサポートすることができる突出高さであればよい。ラック24,25の上側のラックサポート12Cはガイド部12の長さ方向においてアームサポート12Bを除く範囲に配設されているが、ラック24,25の下側のラックサポート12Cは、アームサポート12Bの配設位置から所要長さ範囲のみに配設されていればよい。
前述したように、回転軸21に対するラック24,25の配設高さが異なっているのに対し、4本のアーム部材30はすべて同じ高さに配設されている。すなわち、ラック24が取り付けられているアーム部材30とラック25が取り付けられているアーム部材30におけるラック取付部材36の配設高さ位置は異なっている。また、ガイド部12の内側端部(ベース部10の側端部)には、アーム部材30のベース部10の側への移動を規制するアームストッパ12Dが配設されている。このアームストッパ12Dによりアーム部材30の基端部とラック装置20との干渉が防止される。
また、図7に示すように、本実施形態におけるアーム部材30の基端部(ベース部10の側の端部)には底面と上面の外側面にサポート材32が所要間隔をあけて2箇所に配設されている。また、アーム部材30の一方の側面にはラック24,25を取り付けるためのラック取付部材36が取り付けられている。図8に示すように、サポート材32はガイド部12の上面および底面の内表面に当接し、ガイド部12内でのアーム部材30の移動をサポートするものである。サポート材32は、ガイド部12に対する摩擦係数の小さい材料により形成されていることが好適である。
ガイド部12に沿ってアーム部材30を外方に向けて延ばしたとき、ガイド部12の先端部分に配設されているアームサポート12Bにアーム部材30のサポート材32が当接することにより、ガイド部12からアーム部材30が抜け止めされた状態になっている。これにより、ラック24,25のピニオン22,23からの脱落を確実に防止することができる。
以上に本実施形態における吸着型吊り上げ装置100の構造について説明した。次に本実施形態における吸着型吊り上げ装置100の操作方法について説明する。なお、吸着型吊り上げ装置100は図示しない移動機構に連結されており、搬送対象物Tを吸着型吊り上げ装置100で吊り上げた状態で移動機構により所定位置に搬送するものである。
作業者はベース部10に配設またはベース部10に電気的に接続された図示しない動作制御スイッチを操作して吸着型吊り上げ装置100を起動させる。動作制御スイッチの操作により図示しない移動機構により搬送対象物Tのストック位置に移動させた後、作業者は操作レバー52をベース部10から引き出して、吸着体40を搬送対象物Tの平面寸法に合わせて位置合わせする。操作レバー52の軸部分52Aには目印52Bが付されており、操作レバー52の操作により回転させる駆動用ピニオン56の歯数とラック装置20のピニオン22,23およびラック24,25の歯数と操作レバー52の目印52Bの位置と搬送対象物Tの外周縁位置が予め調整されている。これにより操作レバー52に設けた複数箇所の目印52Bのうちのいずれかの位置をいわゆる規格寸法の搬送対象物T(定寸搬送対象物)の外周縁位置と一致するようにベース部10からの操作レバー52の突出量を調整(突出位置を位置合わせ)すれば、搬送対象物Tに対して吸着体40を最適吸着位置に位置合わせすることができるように設定されている。
操作レバー52によりラック装置20を作動させ、ベース部10(ガイド部12)からアーム部材30を突出させる際には、アームサポート12B、ラックサポート12Cによりアーム部材30はベース部10から突出する際において水平状態を維持することができる。また、アームストッパ12Dによりベース部10からのアーム部材30の突出長さが制限されているので、ガイド部12からアーム部材30が外れてしまうことはない。アームストッパ12Dに代えて操作レバー52の軸部分52Aに図示しない抜け止めストッパを配設してもよい。操作レバー52の位置を搬送対象物Tの外周縁位置に位置合わせした後、操作レバー用ストッパ58により操作レバー52のベース部10からの突出量を固定する。
つづいて作業者は動作制御スイッチを操作し、動作制御スイッチの操作に合わせて吸着体動作制御部60が吸着体40の吸着状態をオンにする。作業者は同じく動作制御スイッチを操作して移動機構を作動させ、吸着型吊り上げ装置100の吸着体40を搬送対象物Tに吸着させる。続いて作業者は動作制御スイッチを操作し、吸着型吊り上げ装置100と共に搬送対象物Tを吊り上げると共に、所定位置まで搬送した後、搬送対象物Tを所定位置に載置して、吸着体40の吸着をオフにして吸着型吊り上げ装置100と搬送対象物Tを切り離し、吸着型吊り上げ装置100を搬送対象物Tのストック位置に戻す。搬送対象物Tのストック位置に吸着型吊り上げ装置100を戻した後、引き続き搬送対象物Tの搬送が必要な場合には、吸着体40を搬送対象物Tに吸着させる処理以降を繰り返し実行すればよい。搬送対象物Tの大きさが変更した場合には、操作レバー用ストッパ58を解除して操作レバー52を操作して吸着体40の位置を変更すればよい。
以上の本実施形態における吸着型吊り上げ装置100の構造と使用方法について説明したが、本発明の技術的範囲は以上の実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態における吸着型吊り上げ装置100は、駆動源50を人力とし、ベース部10に対する操作レバー52の突出量を調整することで搬送対象物Tの大きさに合わせて吸着体40の位置を位置合わせする形態について説明したがこの形態に限定されるものではない。実施形態中の変形例として駆動源50に電気モータを採用する形態について言及しているが、駆動源50に電気モータを採用する際は、電気モータの出力軸を回転軸21として用いた形態を採用することもできる。この形態を採用することにより、駆動用ピニオン56の構成を省略することができる。
また、電気モータとしてステッピングモータを採用し、ステッピングモータの動作制御用エンコーダを調整することにより、搬送対象物Tの大きさに合わせて吸着体40の位置を所定の位置に位置合わせする形態を採用してもよい。
また、本実施形態においては2つのピニオン22,23を回転軸21の異なる高さ位置に設けているが、回転軸21(電気モータの出力軸)の所要高さ範囲にわたる1つの背高のピニオン22を配設し、ピニオン22の異なる高さ位置に2対のラック24,25を噛合させた形態を採用することもできる。
また、本実施形態における吸着型吊り上げ装置100は、2対のラック24,25に取り付けた合計4本のアーム部材30を有する形態について説明しているが、この形態に限定されるものではない。回転軸21に取り付けるピニオンの数を増減させる等により、ピニオンに噛合させるラックおよびアーム部材30の数も増減させることができる。特にアーム部材30の数が増える場合であって、搬送対象物Tの長さ寸法の比率によっては、特定のピニオンの歯数を他のピニオンの歯数と異ならせて、回転軸21の一回転あたりにおけるアーム部材30の伸縮量(突出入量)を適宜変更し、搬送対象物Tの形状に応じて各アーム部材30が伸縮するように調整することが好ましい。そして、アーム部材30の構成を省略し、ラック24,25の先端部に吸着体40を直接取り付けることもできる。この場合アームストッパ12Dはラックストッパになるのはもちろんである。
また、本実施形態においては、エア吸着方式の吸着体40を採用した形態について説明したが、磁気吸着方式の吸着体40を採用することもできる。磁気吸着方式の吸着体40を採用した場合には、アーム部材30の先端部に図示しない磁気剥離装置を装着してくことが好ましい。磁気吸着方式の吸着体40を採用した場合には、制御ライン70は配線コードになる。また、吸着体動作制御部60は電磁石の磁気制御装置になる。
さらに本実施形態においては、定尺寸法の搬送対象物Tに対する吸着体40の最適位置決め手段として操作レバー52の軸部分52Aに目印52Bを付した形態について説明しているがこの形態に限定されるものではない。操作レバー52の把持部(先端部)52Cのベース部10からの引き出し位置を定尺寸法の搬送対象物Tの外周縁に一致させることで搬送対象物Tに対する吸着体40の位置を最適化した形態を採用することもできる。操作レバー52のいずれかの部分が、搬送対象物Tに対する吸着体40の位置を最適配置にするための目印になっていればよい。
そして以上に説明した変形例の他、実施形態において説明した変形例等を適宜組み合わせた形態を採用することも可能である。
10 ベース部,
11 第1側面,12 ガイド部,12A 開口部,12B アームサポート,
12C ラックサポート,12D アームストッパ,13 第2側面,14 上面,
16 底面,18 保持具,
20 ラック装置,
21 回転軸,22 ピニオン,23 ピニオン,24 ラック,25 ラック,
24A ラックギア,25A ラックギア,
30 アーム部材,32 サポート材,34 開口部,36 ラック取付部材,
40 吸着体,
41 中央吸着体(第2の吸着体),42 ライン連結部,
50 駆動源,
52 操作レバー,52A 軸部分,52B 目印,52C 把持部(先端部),
54 ラック部,56 駆動用ピニオン,
58 操作レバー用ストッパ,
60 吸着体動作制御部,
70 制御ライン,
100 吸着型吊り上げ装置,
T 搬送対象物

Claims (4)

  1. ベース部と、
    前記ベース部に回転可能に支持された回転軸と、
    前記回転軸を回転の中心として前記回転軸に設けられた少なくとも1つのピニオンと、
    前記ピニオンを挟んで対向して平行に配置され、対向面に形成されたラックギアが前記ピニオンに噛合し、前記ピニオンが回転することにより互いに反対方向に移動可能な一対のラックを複数有し、前記一対のラックが前記回転軸に対してそれぞれ異なる高さ位置で前記ピニオンに噛合するラック装置と、
    前記ベース部に設けられ、前記ラック装置における各対のラックが平行を維持したまま移動するようにガイドするガイド部と、
    前記一対のラックの各ラックに、直接または前記各ラックが固定されたアーム部材を介して取り付けられた吸着体と、
    前記回転軸を回転駆動する駆動源と、
    前記ベース部に収容され、前記吸着体のオンオフ動作を制御する吸着体動作制御部と、を具備し、
    前記駆動源は人力であって、前記ベース部の内部空間と前記ベース部の外側との間で突出入可能であると共に、突出入方向に沿って前記ピニオンまたは前記回転軸を回転の中心として前記回転軸に設けられた駆動用ピニオンに噛合するラック部が設けられた操作レバーの操作により、前記回転軸を回転させていて、
    前記操作レバーの前記ベース部からの突出位置を定寸搬送対象物の外周縁位置の一部に位置合わせすることにより、前記吸着体の位置が前記定寸搬送対象物への最適吸着位置となるように前記ピニオン、前記各ラック、前記駆動用ピニオンおよび前記ラック部の歯数が設定されていることを特徴とする吸着型吊り上げ装置。
  2. 前記ガイド部の内側端部には前記各ラックまたは前記アーム部材の前記ベース部の内部空間への移動を規制するストッパが配設されていることを特徴とする請求項1記載の吸着型吊り上げ装置。
  3. 前記ガイド部の底面には、先端部から前記ベース部に向けた所要長さ範囲に開口する吸着体回避部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の吸着型吊り上げ装置。
  4. 前記ベース部の底面中央部分には、第2の吸着体が設けられていることを特徴とする請求項1~3のうちのいずれか一項記載の吸着型吊り上げ装置。
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