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JP7208066B2 - 輸送用冷凍機械 - Google Patents
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Description

本発明は、輸送用冷凍機械に関する。
冷凍トラックのように、貨物を冷凍装置によって冷却した状態で運搬する輸送機械が広く用いられている。この種の冷凍装置は、トラックの走行用エンジンからオルタネータを介して取り出された電力によって駆動されることが従来一般的であった。一方で、省エネルギー化を図るため、走行用エンジンからの電力に加えて、バッテリーから供給される電力によって冷凍装置を駆動する構成も実用化されている。このような構成を備えるトラック(冷凍車)の具体例として、下記特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載された冷凍車は、エンジンから電力を取り出すオルタネータと、バッテリーと、当該バッテリーを充電するための電力を発生させる太陽電池パネルと、を備えている。
特開2003-97873号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された構成では、バッテリーの充電量が太陽電池の性能や天候によって制限されてしまう。また、バッテリーはトラックの補機類の駆動にも併用されることから、冷凍装置が使用可能な電力は限定的となってしまう。したがって、より安定的かつ省エネルギーのもとで運用可能な冷凍装置に対する要請が高まっている。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、より安定的かつ省エネルギーのもとで運用可能な輸送用冷凍機械を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る輸送用冷凍機械は、輸送機械に設けられた冷凍室を冷却するための輸送用冷凍機械であって、冷媒を圧縮する圧縮機を有する冷凍ユニットと、前記圧縮機を駆動する電力を発生させる第一発電機と、前記第一発電機を駆動する発電用エンジンと、前記圧縮機を駆動する電力を発生可能な回生電力発生部と、前記第一発電機、及び前記回生電力発生部から前記圧縮機に供給される電力を切り替える制御装置と、を備え、前記回生電力発生部は、前記圧縮機に電力を供給可能であるととともに、充放電可能なバッテリーと、前記バッテリーの充電量を計測する充電量計測部と、前記バッテリーを充電する第二発電機と、を有し、前記制御装置は、前記充電量計測部が計測した前記充電量が、予め定められた第一閾値以上である場合には前記回生電力発生部から前記圧縮機に電力を供給し、前記充電量が前記第一閾値未満である場合には前記第一発電機から前記圧縮機に電力を供給する。
上記構成によれば、冷凍ユニットの圧縮機は、発電用エンジンによって駆動される第一発電機からの電力に加えて、第二発電機によって充電されるバッテリーからの電力によっても駆動可能とされている。さらに、制御装置は、バッテリーの充電量が第一閾値以上である場合、即ち、充電量に余裕がある場合には、圧縮機を回生電力発生部(バッテリー)によって駆動し、充電量が第一閾値未満である場合、即ち、充電量に余裕がない場合には、圧縮機を第一発電機によって駆動する。このように、バッテリーの充電量に応じて圧縮機を駆動する電力の供給源が切り替えられることから、冷凍ユニットをより安定的に運用することができる。
上記輸送用冷凍機械では、前記制御装置は、前記充電量が前記第一閾値未満である場合には前記第二発電機によって前記バッテリーを充電し、前記充電量が前記第一閾値よりも大きな値である第二閾値以上となった場合には前記回生電力発生部から前記圧縮機に電力を供給してもよい。
上記構成によれば、充電量が第一閾値未満である場合にバッテリーの充電が開始され、その後、充電量が第一閾値よりも大きい第二閾値に到達した場合に、当該バッテリーによって圧縮機に電力を供給する。即ち、バッテリーの充電量が第一閾値よりも大きい値になるまで当該バッテリーによる圧縮機の駆動は行われない。一方で、充電量が第一閾値以上となって直ちに当該バッテリーによって圧縮機を駆動した場合、その後すぐに充電量が第一閾値を下回ることで充電が開始されてしまう。これにより、圧縮機を駆動する電力の供給源が頻繁に切り替わってしまい、冷凍装置を安定的に運転することができなくなる可能性がある。しかしながら、上記の構成によれば、このような可能性を低減することができる。
上記輸送用冷凍機械では、前記発電用エンジンは一定の回転数で駆動されることで前記第一発電機は一定の駆動電力を発生させ、前記制御装置は、前記圧縮機で要求される電力が前記駆動電力よりも小さい場合には該駆動電力の一部を前記バッテリーに供給することで該バッテリーを充電してもよい。
上記構成によれば、発電用エンジンを一定の回転数で駆動することにより、第一発電機は一定の駆動電力を常時発生させる。したがって、例えば圧縮機で要求される電力(負荷)がこの駆動電力よりも小さい場合には、駆動電力の一部が余剰となる。上記の構成では、この余剰な電力によってバッテリーが充電される。これにより、第一発電機が発生する電力が有効に活用され、省エネルギー化を達成することができる。また、発電用エンジンとして、一定回転数で運転するエンジンを用いることから、装置の構成が簡略化され、コストを低減することもできる。
上記輸送用冷凍機械では、前記発電用エンジンはディーゼルエンジンであり、前記輸送機械は、該輸送機械の位置情報を取得する位置情報取得部を有し、前記制御装置は、ディーゼルエンジンの使用が規制されている規制エリアを示す規制エリア情報を記憶する記憶部と、前記位置情報と前記規制エリア情報とを照合して、前記輸送機械が前記規制エリア内に位置しているか否かを判定する位置判定部と、を有し、前記制御装置は、前記輸送機械が前記規制エリア内に位置していると判定された場合には、前記発電用エンジンを停止するとともに、前記回生電力発生部によって前記圧縮機を駆動してもよい。
上記輸送用冷凍機械では、前記輸送機械は、該輸送機械の位置情報を取得する位置情報取得部を有し、前記制御装置は、騒音の許容値が規制されている規制エリアを示す規制エリア情報を記憶する記憶部と、前記位置情報と前記規制エリア情報とを照合して、前記輸送機械が前記規制エリア内に位置しているか否かを判定する位置判定部と、を有し、前記制御装置は、前記輸送機械が前記規制エリア内に位置していると判定された場合には、前記発電用エンジンを停止するとともに、前記回生電力発生部によって前記圧縮機を駆動してもよい。
上記輸送用冷凍機械では、前記輸送機械は、該輸送機械の位置情報を取得する位置情報取得部を有し、前記制御装置は、前記発電用エンジンの運転が規制されている規制エリアを示す規制エリア情報を記憶する記憶部と、前記位置情報と前記規制エリア情報とを照合して、前記輸送機械が前記規制エリア内に位置しているか否かを判定する位置判定部と、を有し、前記制御装置は、前記輸送機械が前記規制エリア内に位置していると判定された場合には、前記発電用エンジンを停止するとともに、前記回生電力発生部によって前記圧縮機を駆動してもよい。
ここで、環境保全を目的として、一部の都市部では、ディーゼルエンジンを含むエンジンの使用や、騒音の許容値を規制したエリアが設けられている場合がある。上記の構成によれば、このような規制エリア内に輸送機械が入っているか否かを位置判定部が判定する。輸送機械が規制エリア内に位置している判定された場合には、ディーゼルエンジン(発電用エンジン)を停止し、回生電力発生部によって圧縮機を駆動する。これにより、輸送機械が規制エリア内に位置しているか否かを運転者が都度確認したり、自身で圧縮機の駆動源を切り替えたりすることなく、より円滑に輸送機械を走行させることができる。その結果、輸送に要する時間が短縮され、さらなる省エネルギー化を達成することができる。
本発明によれば、より安定的かつ省エネルギーのもとで運用可能な輸送用冷凍機械を提供することができる。
本発明の第一実施形態に係る輸送機械の構成を示す模式図である。 本発明の第一実施形態に係る冷凍ユニットの構成を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る輸送用冷凍機械の電力系統を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る輸送用冷凍機械の制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の第二実施形態に係る輸送用冷凍機械の制御装置の構成を示す機能ブロック図である。
[第一実施形態]
本発明の第一実施形態について、図1から図4を参照して説明する。本実施形態に係る輸送用冷凍機械2は、一例として図1に示すような冷凍輸送用車両100に搭載されている。冷凍輸送用車両100は、車両本体1(輸送機械)と、輸送用冷凍機械2とを備えている。
車両本体1は、運転台や走行用エンジン15を含むキャブ11と、キャブ11の後方に設置されたトレーラ12と、を有している。トレーラ12には、輸送対象となる貨物を低温で維持するための冷凍室14が設けられている。輸送用冷凍機械2は、この冷凍室14内の温度を外気温よりも低くする(冷却する)ために設けられている。
輸送用冷凍機械2は、冷凍ユニット21と、第一発電機22と、発電用エンジン23と、回生電力発生部24と、制御装置90(図4参照)と、を有している。
冷凍ユニット21は、冷凍サイクルによって冷媒と空気との間で熱交換を行う。図2に示すように、冷凍ユニット21は、冷媒が充填された冷媒配管Pと、この冷媒配管P上に設けられた圧縮機41、コンデンサ42、レシーバ43、膨張弁44、アキュムレータ45、及びエバポレータ46と、コンデンサファン51と、エバポレータファン52と、電力系統Sp(図3参照)と、を有している。
冷媒配管Pは、冷媒を流通させる管材であり、内部には冷媒が充填されている。冷媒配管Pは、第一配管P1と、第二配管P2と、第三配管P3と、第四配管P4と、第五配管P5と、第六配管P6と、を有している。第一配管P1は、圧縮機41の吐出側とコンデンサ42とを接続している。第二配管P2は、コンデンサ42の下流側とレシーバ43とを接続している。第三配管P3は、レシーバ43の下流側と膨張弁44とを接続している。第四配管P4は、膨張弁44の下流側とエバポレータ46の上流側とを接続している。第五配管P5は、エバポレータ46の下流側とアキュムレータ45とを接続している。第六配管P6は、アキュムレータ45の下流側と圧縮機41の吸入側とを接続している。
圧縮機41は、第六配管P6側から吸入された高温低圧の気相冷媒を圧縮して、高温高圧の気相冷媒を生成する。この高温高圧の気相冷媒は、第一配管P1を通じてコンデンサ42に流入する。コンデンサ42は、上述の冷凍室14の外部に設けられている。コンデンサ42は、外部の空気と冷媒との間で熱交換を行う。コンデンサファン51は、コンデンサ42に向かって外部の空気を送るために設けられている。コンデンサファン51は、第一ファンモータM1によって駆動される。これにより、コンデンサ42では気相冷媒が凝縮し、低温高圧の液相冷媒が生成される。
低温高圧の液相冷媒は、第二配管P2を通じてレシーバ43に流入する。レシーバ43は、冷媒中に含まれる水分を除去したり、冷媒を液相成分と気相成分とに分離したりするために用いられる。レシーバ43内で分離された冷媒のうち、液相成分のみが第三配管P3を通じて膨張弁44に送られる。レシーバ43から第三配管P3を通じて流入した低温高圧の液相冷媒は、膨張弁44を通過することで圧力が下がり、低温低圧の液相冷媒となる。
膨張弁44を経て低温低圧となった液相冷媒は、第四配管P4を通じてエバポレータ46に流入する。エバポレータ46は、冷凍室14の内部に設けられている。エバポレータ46では、冷凍室14内の空気と冷媒との間で熱交換が行われる。エバポレータファン52は、エバポレータ46に冷凍室14内の空気を送るために設けられている。エバポレータファン52は、第二ファンモータM2によって駆動される。低温の液相冷媒によって冷凍室14内の熱が吸収されることで、冷凍室14内の温度が低くなる方向に変化する。これに伴って、液相冷媒の温度が上昇するとともに、液相から気相に変化し、高温低圧の気相冷媒となる。
エバポレータ46を経て高温低圧となった気相冷媒は、第五配管P5を通じてアキュムレータ45に流入する。アキュムレータ45は、冷媒を一時的に貯留し、圧縮機41に定量の冷媒を安定的に供給するために設けられている。アキュムレータ45を通過した高温低圧の気相冷媒は、第六配管P6を通じて再び圧縮機41に吸入される。このようなサイクルが連続的に行われることで、冷凍室14内の温度が所望の値に調節される。
再び図1に示すように、圧縮機41は圧縮機モータMcによって駆動される。圧縮機モータMcは、トレーラ12上に設けられた第一発電機22によって駆動される。第一発電機22は、トレーラ12上に設けられた発電用エンジン23に接続され、この発電用エンジン23によって駆動される。本実施形態では第一発電機22は、一定の回転数にもと、一定の電力(駆動電力)を発生させる。発電用エンジン23としては、ディーゼルエンジンが好適に用いられる。この発電用エンジン23は、キャブ11に設けられた走行用エンジン15とは別に設けられている。なお、発電用エンジン23と走行用エンジン15とを同一の燃料(軽油)によってそれぞれ駆動する構成を採ることが可能である。
回生電力発生部24は、キャブ11の走行用エンジン15によって駆動されることで、上記の圧縮機モータMcを駆動するための電力を発生可能である。即ち、本実施形態に係る冷凍ユニット21は、上述の第一発電機22、及び回生電力発生部24の少なくとも一方によって駆動可能とされている。回生電力発生部24は、第二発電機31と、バッテリー32と、充電量計測部33と、を有している。
第二発電機31は、走行用エンジン15に接続されている。第二発電機31は、走行用エンジン15の発生する回転力によって駆動されることで、バッテリー32に電力を供給する。バッテリー32は、充放電可能な二次電池であり、一例としてリチウムイオン電池が好適に用いられる。バッテリー32は、第二発電機31から供給された電力によって充電される。詳しくは後述するが、バッテリー32の充電量が十分にある場合には、バッテリー32は冷凍ユニット21(圧縮機モータMc)を駆動する。バッテリー32の充電量は、充電量計測部33によって計測され、電気信号として制御装置90に送出される。
図3に示すように、電力系統Spは、上記の圧縮機41と第一発電機22、及び回生電力発生部24との間に設けられた電装箱70と、第一コンタクタC1と、第二コンタクタC2と、を有している。電装箱70は、第一発電機22から供給される電力と、回生電力発生部24から供給される電力とを切り替えて圧縮機モータMcに供給するための電気回路である。電装箱70は、交直流コンバータ71と、インバータ72と、直流コンバータ73と、を有している。
交直流コンバータ71は、第一発電機22から供給された交流電流を直流に変換するとともに、より低い電圧に降圧して、インバータ72、第一ファンモータM1、第二ファンモータM2、及び直流コンバータ73に供給する。インバータ72は、圧縮機41を駆動する圧縮機モータMcに供給する電力を調整する。第一ファンモータM1は、上述のコンデンサファン51を駆動し、第二ファンモータM2は、上述のエバポレータファン52を駆動する。直流コンバータ73は、交直流コンバータ71から供給された直流電流をさらに降圧して制御装置90に供給する。詳しくは後述するが、この制御装置90は、バッテリー32の充電量に応じて、第一コンタクタC1、及び第二コンタクタC2の開通状態を変化させる。
第一コンタクタC1は、第一発電機22と交直流コンバータ71との間に設けられたスイッチング素子である。第一コンタクタC1を開閉することによって、第一発電機22から交直流コンバータ71への電力の供給状態が切り替わる。第二コンタクタC2は、バッテリー32と直流コンバータ73との間に設けられたスイッチング素子である。第二コンタクタC2を開閉することによって、バッテリー32から直流コンバータ73への電力の供給状態が切り替わる。
制御装置90は、バッテリー32の充電量に応じて、第一発電機22、及び回生電力発生部24から冷凍ユニット21に供給される電力を切り替える。具体的には図4に示すように、制御装置90は、充電量判定部91を有している。充電量判定部91は、上述の充電量計測部33から取得したバッテリー32の充電量に基づいて、第一コンタクタC1、及び第二コンタクタC2の開閉状態を切り替える。充電量が、予め定められた第一閾値(一例として50V)以上である場合には、充電量判定部91は、第一コンタクタC1を開状態(OFF)とし、第二コンタクタC2を閉状態(ON)とする。これにより、第二コンタクタC2を通じて、バッテリー32からインバータ72に直流電流が供給される。この直流電流によって圧縮機モータMcが駆動される。
一方で、バッテリー32の充電量が、上記の第一閾値未満である場合には、充電量判定部91は、第一コンタクタC1を閉状態(ON)とし、第二コンタクタC2を開状態(OFF)とする。これにより、第一コンタクタC1を通じて、第一発電機22から交直流コンバータ71に交流電流が流れる。交直流コンバータ71、及びインバータ72を経て降圧された後、直流電流が圧縮機モータMcに供給される。この直流電流によって圧縮機モータMcが駆動される。
さらに、バッテリー32の充電量が上記の第一閾値未満である場合には、走行用エンジン15から取り出された回転力によって第二発電機31が駆動される。第二発電機31が発生した電力はバッテリー32に供給され、バッテリー32が充電される。バッテリー32の充電が開始されてから一定の時間が経過して、充電量が上記の第一閾値よりも大きな値である第二閾値(一例として60V)以上となった場合には、制御装置90は再び第一コンタクタC1を開状態(OFF)とし、第二コンタクタC2を閉状態(ON)とする。これにより、第二コンタクタC2を通じて、バッテリー32からインバータ72に直流電流が供給される。この直流電流によって圧縮機モータMcが駆動される。
また、第一コンタクタC1が閉状態(ON)とされるとともに、第二コンタクタC2が開状態(OFF)とされている状態で、圧縮機41で要求される電力(負荷)が、第一発電機22が発生させる電力(駆動電力)よりも小さい場合には、制御装置90は、駆動電力の一部をバッテリー32に供給する。これにより、駆動電力の一部(余剰電力)によって、バッテリー32が充電される。なお、圧縮機41の負荷が小さい状態とは、例えば冷凍室14内の温度が、予め定められた設定温度と同一か、これに近い状態を指す。
なお、制御装置90は、図3に示すクーリングファンモータM3の動作も制御する。クーリングファンモータM3は、発電用エンジン23を冷却するためのクーリングファン(不図示)を駆動するためのモータである。クーリングファンモータM3への電力供給源としては、補助バッテリー32Bが用いられる。
上記構成によれば、冷凍ユニット21の圧縮機41は、発電用エンジン23によって駆動される第一発電機22からの電力に加えて、第二発電機31によって充電されるバッテリー32からの電力によっても駆動可能とされている。さらに、制御装置90は、バッテリー32の充電量が第一閾値以上である場合、即ち、充電量に余裕がある場合には、圧縮機41を回生電力発生部24(バッテリー32)によって駆動し、充電量が第一閾値未満である場合、即ち、充電量に余裕がない場合には、圧縮機41を第一発電機22によって駆動する。このように、バッテリー32の充電量に応じて圧縮機41を駆動する電力の供給源が切り替えられることから、冷凍ユニット21をより安定的に運用することができる。
さらに、上記構成によれば、充電量が第一閾値未満である場合にバッテリー32の充電が開始され、その後、充電量が第一閾値よりも大きい第二閾値に到達した場合(第二閾値以上となった場合)に、当該バッテリー32によって圧縮機41に電力を供給する。即ち、バッテリー32の充電量が第一閾値よりも大きい値になるまで当該バッテリー32による圧縮機41の駆動は行われない。一方で、充電量が第一閾値以上となって直ちに当該バッテリー32によって圧縮機41を駆動した場合、その後すぐに充電量が第一閾値を下回ることで充電が開始されてしまう。これにより、圧縮機41を駆動する電力の供給源が頻繁に切り替わってしまい、冷凍装置を安定的に運転することができなくなる可能性がある。しかしながら、上記の構成によれば、このような可能性を低減することができる。
加えて、上記構成によれば、発電用エンジン23を一定の回転数で駆動することにより、第一発電機22は一定の駆動電力を常時発生させる。したがって、例えば圧縮機41で要求される電力(負荷)がこの駆動電力よりも小さい場合には、駆動電力の一部が余剰となる。上記の構成では、この余剰な電力によってバッテリー32が充電される。これにより、第一発電機22が発生する電力が有効に活用され、省エネルギー化を達成することができる。また、発電用エンジン23として、一定回転数で運転するエンジンを用いることから、装置の構成が簡略化され、コストを低減することもできる。
以上、本発明の第一実施形態について説明した。なお、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、上記の構成に種々の変更や改修を施すことが可能である。例えば、上記の電装箱70内に設けられる回路素子の構成は一例であって、設計や仕様に応じて、他の回路素子を適宜設けることが可能である。また、上記の構成では、走行用エンジン15によって第二発電機31が駆動される例について説明した。しかしながら、第二発電機31の駆動源は走行用エンジン15に限られず、例えば回生ブレーキシステムを用いて、制動時におけるタイヤの回転エネルギーによって第二発電機31を駆動してもよい。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態について、図5を参照して説明する。なお、上記の第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。図5に示すように、本実施形態では、制御装置290の構成が上記第一実施形態とは異なっている。制御装置290は、充電量判定部91に加えて、位置判定部92と、記憶部93と、を有している。また、本実施形態では、輸送機械に自身の位置情報を取得する位置情報取得部34(GPSアンテナ)が設けられている。
記憶部93は、例えばディーゼルエンジンの使用が規制されている規制エリアを示す規制エリア情報を記憶している。規制エリアとしては、騒音の許容値が規制されているエリアや、ディーゼルエンジンを含むエンジンの運転が規制されているエリアを記憶させてもよい。位置判定部92は、位置情報取得部34が取得した位置情報と規制エリア情報とを照合し、輸送機械がこの規制エリア内に位置しているか否かを判定する。輸送機械が規制エリア内に位置していると判定された場合、制御装置90は、ディーゼルエンジンである発電用エンジン23を停止するとともに、第一コンタクタC1を開状態(OFF)とし、第二コンタクタC2を閉状態(ON)とする。これにより、圧縮モータは回生電力発生部24から供給される電力によって駆動される。
環境保全を目的として、一部の都市部では、ディーゼルエンジンを含むエンジンの使用や、騒音の許容値を規制したエリアが設けられている場合がある。上記の構成によれば、このような規制エリア内に輸送機械が入っているか否かを位置判定部92が判定する。輸送機械が規制エリア内に位置している判定された場合には、ディーゼルエンジン(発電用エンジン23)を停止し、回生電力発生部24によって圧縮機41を駆動する。これにより、輸送機械が規制エリア内に位置しているか否かを運転者が都度確認したり、自身で圧縮機41の駆動源を切り替えたりすることなく、より円滑に輸送機械を走行させることができる。その結果、輸送に要する時間が短縮され、さらなる省エネルギー化を達成することができる。
以上、本発明の第二実施形態について説明した。なお、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、上記の構成に種々の変更や改修を施すことが可能である。
1…車両本体
2…輸送用冷凍機械
11…キャブ
12…トレーラ
13…シャーシ
14…冷凍室
15…走行用エンジン
21…冷凍ユニット
22…第一発電機
23…発電用エンジン
24…回生電力発生部
31…第二発電機
32…バッテリー
32B…補助バッテリー
33…充電量計測部
34…位置情報取得部
41…圧縮機
42…コンデンサ
43…レシーバ
44…膨張弁
45…アキュムレータ
46…エバポレータ
51…コンデンサファン
52…エバポレータファン
70…電装箱
71…交直流コンバータ
72…インバータ
73…直流コンバータ
90…制御装置
91…充電量判定部
92…位置判定部
93…記憶部
100…冷凍輸送用車両
290…制御装置
C1…第一コンタクタ
C2…第二コンタクタ
M1…第一ファンモータ
M2…第二ファンモータ
M3…クーリングファンモータ
Mc…圧縮機モータ
P…冷媒配管
P1…第一配管
P2…第二配管
P3…第三配管
P4…第四配管
P5…第五配管
P6…第六配管
Sp…電力系統

Claims (6)

  1. 輸送機械に設けられた冷凍室を冷却するための輸送用冷凍機械であって、
    冷媒を圧縮する圧縮機を有する冷凍ユニットと、
    前記圧縮機を駆動する電力を発生させる第一発電機と、
    前記第一発電機を駆動する発電用エンジンと、
    前記圧縮機を駆動する電力を発生可能な回生電力発生部と、
    前記第一発電機、及び前記回生電力発生部から前記圧縮機に供給される電力を切り替える制御装置と、
    を備え、
    前記回生電力発生部は、
    前記圧縮機に電力を供給可能であるととともに、充放電可能なバッテリーと、
    前記バッテリーの充電量を計測する充電量計測部と、
    前記バッテリーを充電する第二発電機と、
    を有し、
    前記制御装置は、前記充電量計測部が計測した前記充電量が、予め定められた第一閾値以上である場合には前記回生電力発生部から前記圧縮機に電力を供給し、前記充電量が前記第一閾値未満である場合には前記第一発電機から前記圧縮機に電力を供給する
    輸送用冷凍機械。
  2. 前記制御装置は、前記充電量が前記第一閾値未満である場合には前記第二発電機によって前記バッテリーを充電し、前記充電量が前記第一閾値よりも大きな値である第二閾値以上となった場合には前記回生電力発生部から前記圧縮機に電力を供給する請求項1に記載の輸送用冷凍機械。
  3. 前記発電用エンジンは一定の回転数で駆動されることで前記第一発電機は一定の駆動電力を発生させ、
    前記制御装置は、前記圧縮機で要求される電力が前記駆動電力よりも小さい場合には該駆動電力の一部を前記バッテリーに供給することで該バッテリーを充電する請求項1又は2に記載の輸送用冷凍機械。
  4. 前記発電用エンジンはディーゼルエンジンであり、
    前記輸送機械は、該輸送機械の位置情報を取得する位置情報取得部を有し、
    前記制御装置は、ディーゼルエンジンの使用が規制されている規制エリアを示す規制エリア情報を記憶する記憶部と、前記位置情報と前記規制エリア情報とを照合して、前記輸送機械が前記規制エリア内に位置しているか否かを判定する位置判定部と、を有し、
    前記制御装置は、前記輸送機械が前記規制エリア内に位置していると判定された場合には、前記発電用エンジンを停止するとともに、前記回生電力発生部によって前記圧縮機を駆動する請求項1から3のいずれか一項に記載の輸送用冷凍機械。
  5. 前記輸送機械は、該輸送機械の位置情報を取得する位置情報取得部を有し、
    前記制御装置は、騒音の許容値が規制されている規制エリアを示す規制エリア情報を記憶する記憶部と、前記位置情報と前記規制エリア情報とを照合して、前記輸送機械が前記規制エリア内に位置しているか否かを判定する位置判定部と、を有し、
    前記制御装置は、前記輸送機械が前記規制エリア内に位置していると判定された場合には、前記発電用エンジンを停止するとともに、前記回生電力発生部によって前記圧縮機を駆動する請求項1から3のいずれか一項に記載の輸送用冷凍機械。
  6. 前記輸送機械は、該輸送機械の位置情報を取得する位置情報取得部を有し、
    前記制御装置は、前記発電用エンジンの運転が規制されている規制エリアを示す規制エリア情報を記憶する記憶部と、前記位置情報と前記規制エリア情報とを照合して、前記輸送機械が前記規制エリア内に位置しているか否かを判定する位置判定部と、を有し、
    前記制御装置は、前記輸送機械が前記規制エリア内に位置していると判定された場合には、前記発電用エンジンを停止するとともに、前記回生電力発生部によって前記圧縮機を駆動する請求項1から3のいずれか一項に記載の輸送用冷凍機械。
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