JP7210921B2 - 無針注射器 - Google Patents
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Description
なく、注射対象領域とノズル部の先端面とが接触せしめられる。つまり、注射対象領域とノズル部との間で所望の接触状態が形成される。
図1(a)は注射器1の断面図であり、図1(b),(c)は注射器1を、先端側から見た図である。なお、本願の以降の記載においては、注射器1によって対象物の注射対象領域に注射される注射目的物質を「注射液」と総称する。しかし、これには注射される物質の内容や形態を限定する意図は無い。注射目的物質では、皮膚構造体に届けるべき成分が溶解していても溶解していなくてもよく、また注射目的物質も、加圧することで射出口から皮膚構造体に対して射出され得るものであれば、その具体的な形態は不問であり、液体、ゲル状、粉末状等様々な形態が採用できる。
の圧力が上昇する。このようにして、収容室50に収容された注射液MLを射出するための射出エネルギーが発生する。なお、イニシエータ20が、この射出エネルギーを発生させる駆動部となる。
形成されてもよい。複数の射出口が形成される場合には、各射出口に対して注射液MLが可及的に均等に送り込まれるように、各射出口に対応する流路がノズル部8に形成される。さらに、複数の射出口が形成される場合には、図1(c)に示すように、注射器1の中心軸の周囲に等間隔で各射出口が配置されるのが好ましい。
リム9に当接する部分の注射対象領域が押し下げられ、領域A1に存在する注射対象領域が空間10に侵入する。そうすると、注射対象領域とノズル部8の先端面8aとが接触せしめられる。なお、図2(b)によって表された状態では、注射対象領域とノズル部8との間で後述する所望の接触状態が形成されているものとする。
h=d×1/A ・・・式1
なお、上記式1におけるAは1よりも大きい定数であって、リム9による押圧力や注射対象領域の弾性、表面硬さ等に応じて定められる。また、所定の下限値dminは例えば8mmであって、所定の上限値dmaxは例えば15mmである。ただし、リム9の内径dが極端に小さい場合は実質的に盛り上がり高さhが0に近い値になると考えられ、リム9の内径dは、ノズル部8の外径よりも大きな値に設定される。一方、リム9の内径dが
大きくなると、図4に記載した線形関係が崩れてくる部分が出てくると考えられるので、そのような場合は除いて考える。
L=d1×1/A ・・・式2
d1×1/A-b≦L≦d1×1/A+b ・・・式3
ここで、bは、押圧条件の変化等によって生じ得る盛り上がり高さのばらつきを考慮するための定数であって、以下に示す図5によって説明される。また、上記式3によって表される範囲を、以下「想定範囲」と称する。
いて注射器1に傾きが生じたとしても、図6に示すように、空間10においては皮膚がノズル部8の先端面8aに向かって自然に盛り上がるため、皮膚と先端面8aとの間に隙間を生じさせることなく、皮膚と先端面8aとが接触せしめられる。つまり、注射対象領域とノズル部8との間で所望の接触状態が形成される。そして、このとき、空間10における注射対象領域の変形態様は、リム9及びノズル部8の幾何学形状による影響が支配的となるため、ユーザの手技差等によらず、注射対象領域とノズル部8との間で所望の接触状態を再現性良く形成することができる。
次に、上述した実施形態の変形例1について、図7及び図8に基づいて説明する。なお、本変形例において、上述した実施形態と実質的に同一の構成については、その詳細な説明を省略する。図7(a)は本変形例に係る注射器1の断面図であり、図7(b),(c)は本変形例に係る注射器1を、先端側から見た図である。
L´=d2×1/A ・・・式4
そして、このような注射器1によっても、注射対象領域とノズル部8との間で所望の接触状態を好適に形成及び維持することができる。これについて、図8に基づいて説明する。
次に、上述した実施形態の変形例2について、図9及び図10に基づいて説明する。なお、本変形例において、上述した実施形態と実質的に同一の構成については、その詳細な説明を省略する。図9(a)は本変形例に係る注射器1の断面図であり、図9(b),(c)は本変形例に係る注射器1を、先端側から見た図である。
(押圧力について)
ブタの腹部の皮膚に対するリム9による押圧力が4~6Nとなるようにした。
(距離Lについて)
ノズル部8の先端面8aの想定位置を表す距離Lは、上記式2におけるAの範囲を16~30とした場合に算出される値とした。ここで、本実施例におけるAの値の範囲と、そのときのリム9の内径d1と距離Lとの関係を図11に示す。そうすると、図11において斜線部で表される範囲が、本実施例における距離Lの値の範囲となる。そして、本実施例では、距離Lを0.5mmとし、且つAの値を16、22、30とした場合の患部表面及び患部断面を観察した。なお、A=16且つL=0.5mmの場合、リム9の内径d1は8mmである。また、A=22且つL=0.5mmの場合はd1=11mm、A=30且つL=0.5mmの場合はd1=15mmである。
以下の表1に実験結果を示す。なお、実験結果における「液漏れ」は、注射器1から吐出された墨汁がブタの皮膚内に投与されずに皮膚外に漏れ出す事象の有無を表しており、
患部表面の観察によって液漏れの有無が判断される。また、「投与深さ」は、注射器1から吐出された墨汁のブタ生体内における到達部位を表しており、患部断面の観察によって投与深さが判断される。
患部表面の観察によって、液漏れが無いことが確認された。つまり、注射器1から吐出された墨汁は、全量がブタの皮膚内部に注入された。また、患部断面の観察によって、ブタ生体内において墨汁が皮内から皮下にかけて分布していることが確認された。
(A=22の場合)
A=16の場合と同様に、液漏れが無く、墨汁が皮内から皮下にかけて分布していることが確認された。
(A=30の場合)
A=16の場合と同様に、液漏れが無く、墨汁が皮内から皮下にかけて分布していることが確認された。
本発明に係る注射器1によれば、例えば、ヒトに対する再生医療の分野において、特開2008-206477号公報に示すように、移植される部位及び再細胞化の目的に応じて当業者が適宜決定し得る細胞、例えば、内皮細胞、内皮前駆細胞、骨髄細胞、前骨芽細胞、軟骨細胞、繊維芽細胞、皮膚細胞、筋肉細胞、肝臓細胞、腎臓細胞、腸管細胞、幹細胞、その他再生医療の分野で考慮されるあらゆる細胞を、注射器1により注射することが可能である。より具体的には、上記細胞を含む液(細胞懸濁液)を、収容室50に収容し、それに対して加圧することで、移植される部位に所定の細胞を注射、移植する。
2・・・・ハウジング
3・・・・先端側ハウジング
4・・・・基端側ハウジング
5・・・・シリンジ部
6・・・・ピストン
7・・・・プランジャ
8・・・・ノズル部
8a・・・先端面
8b・・・射出口
9・・・・リム
9a・・・先端面
10・・・・空間
20・・・・イニシエータ
50・・・・収容室
Claims (4)
- 注射針を介することなく、注射対象領域を押圧した状態で注射目的物質を射出することによって、該注射目的物質を該注射対象領域に注射する無針注射器であって、
前記無針注射器のハウジングに設けられた、前記注射目的物質を収容する収容部と、
前記ハウジングに設けられ、前記収容部に収容された前記注射目的物質を射出するための射出エネルギーを発生させる駆動部と、
前記ハウジングの前記収容部の側の所定の端部である所定端部から突出して設けられたノズル部であって、前記駆動部により発生された射出エネルギーが付与された前記注射目的物質を前記注射対象領域に向かって射出する射出口が形成されたノズル部と、
前記ノズル部を囲むように前記所定端部から突出して設けられた押圧部であって、その先端面が前記注射対象領域と接触したときに、該注射対象領域において該先端面によって囲まれた所定領域を形成するように構成された押圧部と、
を備え、
前記ノズル部は、その先端面が、前記ハウジングの軸方向において該先端面が位置することが想定される想定位置を含んだ位置範囲である想定範囲に属するように形成され、
前記ノズル部の先端面は、前記ハウジングの軸方向における前記所定端部と前記押圧部の先端面との間の位置であって、前記押圧部の先端面と離れた位置に形成され、
前記想定位置は、前記所定領域の幅に基づいて定められ、
前記想定範囲は、前記想定位置から前記ハウジングの軸方向に所定距離変位した位置を含んで定められる位置範囲であって、且つ、その範囲の全てが、前記ハウジングの軸方向における前記所定端部と前記押圧部の先端面との間の範囲に含まれ、
前記注射対象領域が前記押圧部によって押圧されると、前記注射対象領域が前記ノズル部の先端面に向かって盛り上がることで、前記ハウジングの軸方向における前記所定端部と前記押圧部の先端面との間の範囲に属し、且つ前記押圧部と前記所定端部とによって囲まれた空間が、前記所定領域に存在する前記注射対象領域を収容し、更に盛り上がった状態の前記注射対象領域が前記ノズル部の先端面に当接するように構成される、
無針注射器。 - 前記押圧部は、円筒状に形成され、
前記想定位置は、前記ハウジングの軸方向における、前記ノズル部の先端面と前記押圧部の先端面との間の距離が、前記押圧部の内径の1/30以上で且つ1/16以下となる
位置として定義される、
請求項1に記載の無針注射器。 - 前記押圧部は、円筒状に形成され、且つ、その内周面と外周面との間隔が、軸方向に沿って先端面に向かうに従って徐々に小さくなるテーパ形状を有する、
請求項1又は請求項2に記載の無針注射器。 - 前記ノズル部は、その径が、先端面に向かうに従って徐々に小さくなるように形成される、
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の無針注射器。
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- 2018-07-23 JP JP2018137611A patent/JP7210921B2/ja active Active
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