JP7214546B2 - 地中連続壁のせん断破壊防止構造 - Google Patents
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Description
先行エレメントおよび後行エレメントの互いに連結される端面それぞれに壁厚さ方向(地中連続壁の厚さ方向)に延びる凸条部および凹条部を壁高さ方向(上下方向)に交互に形成し、先行エレメントの凹条部と後行エレメントの凸条部とを嵌合させ、先行エレメントの凸条部と後行エレメントの凹条部とを嵌合させ、継手部にシアキーを形成する。
これらのことにより、第1エレメントと第2エレメントとの間に面内せん断力が作用した際に、第1エレメントおよび第2エレメントがせん断破壊することを防止することができる。
本発明では、地中連続壁の第1エレメントと第2エレメントが隣接する方向を壁長さ方向とし、地中連続壁の厚さ方向(第1エレメントおよび第2エレメントの厚さ方向)を壁厚さ方向とし、地中連続壁の高さ方向(第1エレメントおよび第2エレメントの高さ方向)を壁高さ方向とする。
以下、本発明の第1実施形態による地中連続壁のせん断破壊防止構造について、図1に基づいて説明する。
図1に示すように、第1実施形態による地中連続壁1は、複数の壁状のエレメント2,3がそれぞれの端部を突き合わせて連結されている。地中連続壁1の壁面に直交する水平方向を壁厚さ方向とし、壁面に沿った方向で壁厚さ方向に直交する水平方向を壁長さ方向とし、壁厚さ方向および壁長さ方向に直交する方向を壁高さ方向または上下方向とする。
地中連続壁1を構成する複数のエレメント2,3は、先行して施工される先行エレメント(第1エレメント)2と、先行エレメント2の後に施工される後行エレメント(第2エレメント)3とから構成され、先行エレメント2と後行エレメント3とが壁長さ方向に配列されている。
先行エレメント2および後行エレメント3は、いずれも地盤11(図1参照)を掘削して構築されている。
以下では、継手部4の説明において、壁長さ方向のうち先行エレメント2に対して後行エレメント3が配置されている側を前側とし、後行エレメント3に対して先行エレメント2が配置されている側を後側とし、壁長さ方向を前後方向で表記することがある。
上下方向に配列された上側のコンクリート凸条部25の第2傾斜面27の後端部と、下側のコンクリート凸条部25の第1傾斜面26の後端部とは、角部251を形成するように接続されている。第1傾斜面26とは第2傾斜面27とは交互に配列されている。
コンクリート凹条部24は、第1傾斜面26と第2傾斜面27との間に形成され、第1傾斜面26と第2傾斜面27との接続部分に角部241が形成されている。
コンクリート凹条部24の角部241およびコンクリート凸条部25の角部251は、いずれもほぼ直角となっている。
第1補強筋28は、コンクリート凸条部25の角部251と同じ角度に折り曲げられた第1屈曲部281を有している。第1補強筋28は、第1屈曲部281がコンクリート凸条部25の角部251の後側に位置するように配置されている。第1補強筋28は、壁厚さ方向から見ると第1屈曲部281が略直角に曲がったL字形となっていて、第1屈曲部281の上側の部分が上側に向かって漸次後側に向かうように傾斜して延び、第1屈曲部281の下側の部分が下側に向かって漸次後側に向かうように傾斜して延びている。
第1補強筋28は、上下方向に配列された複数のコンクリート凸条部25それぞれに対応するように複数設けられ、上下方向に配列されている。上下方向に隣り合う第1補強筋28は、上側の第1補強筋28の下端部分と下側の第1補強筋28の上端部分とが同じ高さに配置されている。
なお、上下方向に隣り合う第1補強筋28,28は、干渉しないように壁厚さ方向にずらした位置に配置されている。
上下方向に配列された上側のコンクリート凸条部35の第4傾斜面37の前端部と、下側のコンクリート凸条部35の第3傾斜面36の前端部とは、角部351を形成するように接続されている。第3傾斜面36とは第4傾斜面37とは交互に配列されている。
コンクリート凹条部34は、第3傾斜面36と第4傾斜面37との間に形成され、第3傾斜面36と第4傾斜面37との接続部分に角部341が形成されている。
コンクリート凹条部34の角部341およびコンクリート凸条部35の角部351は、いずれもほぼ直角となっている。
第2補強筋38は、コンクリート凸条部35の角部351と同じ角度に折り曲げられた第2屈曲部381を有している。第2補強筋38は、第2屈曲部381がコンクリート凸条部35の角部351の前側に位置するように配置されている。第2補強筋38は、壁厚さ方向から見ると第2屈曲部381が略直角に曲がったL字形となっていて、第2屈曲部381の上側の部分が上側に向かって漸次前側に向かうように傾斜して延び、第2屈曲部381の下側の部分が下側に向かって漸次前側に向かうように傾斜して延びている。
第2補強筋38は、上下方向に配列された複数のコンクリート凸条部35それぞれに対応するように複数設けられ、上下方向に配列されている。上下方向に隣り合う第2補強筋38は、上側の第2補強筋38の下端部分と下側の第2補強筋38の上端部分とが同じ高さに配置されている。
なお、上下方向に隣り合う第2補強筋38,38は、干渉しないように壁厚さ方向にずらした位置に配置されている。
第1補強筋28と第2補強筋38とは、壁長さ方向に対向する位置に配置される。
第1補強筋28および第2補強筋38の定着長さは、既往の基準に従って設定する。
上述した第1実施形態による地中連続壁のせん断破壊防止構造では、先行エレメント2にはコンクリート凸条部25およびコンクリート凹条部24の凹凸に沿って第1補強筋28を設けるため、先行エレメント2と後行エレメント3との間に面内せん断力が作用した際に、先行エレメント2にコンクリート凹条部24からひび割れが生じることを防止できる。
後行エレメント3には、コンクリート凸条部35およびコンクリート凹条部34の凹凸に沿って第2補強筋38を設けるため、先行エレメント2と後行エレメント3との間に面内せん断力が作用した際に、後行エレメント3にコンクリート凹条部34からひび割れが生じることを防止できる。
これらのことにより、先行エレメント2と後行エレメント3との間に面内せん断力が作用した際に、先行エレメント2および後行エレメント3がせん断破壊することを防止することができる。
次に、他の実施形態について、添付図面に基づいて説明するが、上述の第1実施形態と同一又は同様な部材、部分には同一の符号を用いて説明を省略し、第1実施形態と異なる構成について説明する。
図2に示すように、第2実施形態による地中連続壁のせん断破壊防止構造では、第1実施形態による地中連続壁1と比べて、地中連続壁1Bの先行エレメント2Bの第1、第2傾斜面26B,27Bおよび後行エレメント3Bの第2、第4傾斜面36B,37Bが上下方向および壁長さ方向に長く、コンクリート凹条部24B,34Bおよびコンクリート凸条部25B,35Bが大きく形成されている。
第2実施形態では、第1補強筋28Bは、上端部282Bが第1屈曲部281Bの前側に位置するコンクリート凸条部25Bの上側に位置するコンクリート凸条部25Bの角部251Bよりもやや下側の高さに配置され、下端部283Bが第1屈曲部281Bの前側に位置するコンクリート凸条部25Bの下側に位置するコンクリート凸条部25Bの角部251Bよりもやや上側の高さに配置されている。上下方向に隣り合う第1補強筋28B,28Bは、上側の第1補強筋28Bの下端部分と下側の第1補強筋28Bの上端部分とが同じ高さに配置されている。
第2補強筋38Bは、上端部382Bが第2屈曲部381Bの後側に位置するコンクリート凸条部35Bの上側に位置するコンクリート凸条部35Bの角部351Bよりもやや下側の高さに配置され、下端部383Bが第2屈曲部381Bの後側に位置するコンクリート凸条部35Bの下側に位置するコンクリート凸条部35Bの角部351Bよりもやや上側の高さに配置されている。上下方向に隣り合う第2補強筋38B,38Bは、上側の第2補強筋38Bの下端部分と下側の第2補強筋38Bの上端部分とが重なっている。
例えば、先行エレメント2のコンクリート凹条部24およびコンクリート凸条部25の形状、後行エレメント3のコンクリート凹条部34およびコンクリート凸条部35の形状、は上記以外であってもよい。
上記の実施形態では、地中連続壁1のコンクリート凹条部24,34の角部341,351およびコンクリート凸条部25,35の角部251,351はほぼ直角であったが、図3に示す地中連続壁のせん断破壊防止構造のように、地中連続壁1Cの先行エレメント2Cのコンクリート凹条部24Cの角部241Cおよびコンクリート凸条部25Cの角部251C、後行エレメント3Cのコンクリート34Cの角部341Cおよびコンクリート凸条部35Cの角部351Cのように鈍角であってもよい。
このような場合も、コンクリート凸条部25C,35Cの角部351C,351Cに対応するように第1補強筋28Cおよび第2補強筋38Cを設ける。
このような場合も、コンクリート凸条部25D,35Dの角部351D,351Dに対応するように第1補強筋28Dおよび第2補強筋38Dを設ける。
2 先行エレメント(第1エレメント)
3 後行エレメント(第2エレメント)
4,4B-4D 継手部
24,24C,24C,24D コンクリート凹条部(第1凹条部)
25,25B,25C,25D コンクリート凸条部(第1凸条部)
26 第1傾斜面
27 第2傾斜面
28 第1補強筋
34,34C,34C,34D コンクリート凹条部(第2凹条部)
35,35B,35C,35D コンクリート凸条部(第2凸条部)
36 第3傾斜面
37 第4傾斜面
38 第2補強筋
281 第1屈曲部
381 第2屈曲部
Claims (1)
- 鉄筋コンクリート製の第1エレメントと第2エレメントとが隣接して設けられる地中連続壁における前記第1エレメントと前記第2エレメントとの継手部を介した前記第1エレメントと前記第2エレメントとのせん断破壊を防止するための地中連続壁のせん断破壊防止構造において、
前記第1エレメントには、前記第2エレメント側の端面に、前記第1エレメントと前記第2エレメントが隣接する壁長さ方向に突出し、壁厚さ方向に延びる第1凸条部と、前記壁長さ方向に凹み、前記壁厚さ方向に延びる第1凹条部と、が壁高さ方向に交互に配列され、
前記第2エレメントには、前記第1エレメント側の端面に、前記壁長さ方向に突出し、前記壁厚さ方向に延びる第2凸条部と、前記壁長さ方向に凹み、前記壁厚さ方向に延びる第2凹条部と、が前記壁高さ方向に交互に配列され、
前記継手部では、前記第1凸条部と前記第2凹条部とが嵌合し、前記第1凹条部と前記第2凸条部とが嵌合し、
前記第1エレメントには、前記第1凸条部および前記第1凹条部の凹凸に沿って第1補強筋が設けられ、
前記第2エレメントには、前記第2凸条部および前記第2凹条部の凹凸に沿って第2補強筋が設けられており、
前記第1補強筋は、前記壁高さ方向に複数配列され、前記第1凸条部に対応する第1屈曲部を有し、
前記壁高さ方向に隣り合う前記第1補強筋は、上側の前記第1補強筋の前記第1屈曲部よりも下側の部分と、下側の前記第1補強筋の前記第1屈曲部よりも上側の部分とが同じ高さに配置され、
前記第2補強筋は、前記壁高さ方向に複数配列され、前記第2凸条部に対応する第2屈曲部を有し、
前記壁高さ方向に隣り合う前記第2補強筋は、上側の前記第2補強筋の前記第2屈曲部よりも下側の部分と、下側の前記第2補強筋の前記第2屈曲部よりも上側の部分とが同じ高さに配置されていることを特長とする地中連続壁のせん断破壊防止構造。
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