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JP7218064B2 - シリンジ型吐出容器 - Google Patents
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JP7218064B2 - シリンジ型吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンジと、シリンジ内に押し込み可能なプランジャとを備えたシリンジ型吐出容器に関する。
シリンジとシリンジ内に押し込み可能なプランジャとを備えたシリンジ型吐出容器として、従来、プランジャを所定の押込み量毎にシリンジに係止させることで、複数回に分けて押し込むことを可能としたものが知られている。このような定量型のシリンジ型吐出容器によれば、1つのシリンジ内に充填された内容物を小分けにして吐出させることができる。
例えば特許文献1には、プランジャを、ピストンを有して後方に向かって伸びる少なくとも1つのアームが設けられたピストン保持部材と、ピストン保持部材の後方に配置されてアームを軸線方向に押圧してピストン保持部材をシリンジ内に押し込むプランジャ操作部材とを有するものとし、アームを、シリンジの後端開口部から進入してシリンジの内周面を摺動しながらアームを内向きに変形させる摺動突起と、摺動突起よりも後方に配置されてプランジャのシリンジ内への押し込みを停止させるようにシリンジの後端に係止される係止突起と、を有するものとし、アームが内向きに変形した状態でプランジャ操作部材を押し込んだ際にプランジャ操作部材の押し込みを解除すると、係止突起のシリンジの後端に対する係止が解除されて、プランジャの再度の押し込みが可能となるようにすることで、プランジャを2回に分けてシリンジに押し込み可能な構成としたシリンジ型吐出容器が記載されている。
また、特許文献2には、ピストン保持部材(先端側部材)とプランジャ操作部材(後端側部材)との間に、それぞれアームを備えた複数の中間部材を設けることで、プランジャを3回以上の多数回に分けてシリンジに押し込み可能な構成としたシリンジ型吐出容器が記載されている。
特許第6306245号公報 特許第5847662号公報
特許文献1に記載された従来のシリンジ型吐出容器は、プランジャを2回に分けてシリンジに押し込み可能な構成であるため、内容物を3回以上の多数回に分けて吐出させる用途には用いることができないという問題がある。
これに対し、特許文献2に記載された従来のシリンジ型吐出容器は、プランジャを3回以上の多数回に分けてシリンジに押し込み可能であるため、内容物を3回以上の多数回に分けて吐出させる用途に用いることができるが、当該押し込み回数に対応した多数の中間部材を設ける必要があるため、部品点数が増加してしまうという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、プランジャを3回以上の多数回に分けてシリンジに押し込み可能なシリンジ型吐出容器の部品点数を低減することにある。
本発明のシリンジ型吐出容器は、シリンジと、前記シリンジ内に押し込み可能なプランジャとを備え、前記シリンジは、内周面が第1内周面と前記第1内周面よりも前方に復元用凹部を挟んで設けられた第2内周面とを有するとともに、後端に第1係止面、前記第2内周面の後端に第2係止面を有し、前記プランジャは、ピストンを有して後方に向かって延びる少なくとも1つのアームが設けられたピストン保持部材と、前記ピストン保持部材の後方に配置され前記アームを軸線方向に押圧して前記ピストン保持部材を前記シリンジ内に押し込むプランジャ操作部材とを有し、前記アームは、前記シリンジの後端開口部から進入して前記第1内周面及び前記第2内周面を摺動したときに前記アームを内向きに変形させる摺動突起と、前記摺動突起よりも後方に配置されて前記プランジャの前記シリンジ内への押し込みを停止させるように前記シリンジの前記第1係止面及び前記第2係止面に係止される係止突起とが設けられたものであり、前記摺動突起と前記係止突起は、前記復元用凹部に同時に収容された状態となって前記アームを元の形状に復元させることが可能な大きさを有するものであり、前記係止突起は、前記アームが内向きに変形した状態で前記プランジャ操作部材を押し込んだ際に前記プランジャ操作部材の押し込みを解除すると、前記第1係止面ないし前記第2係止面との係止が解除され、前記プランジャの再度の押し込みが可能となるように構成されたものである、ことを特徴とする。
本発明のシリンジ型吐出容器は、上記構成において、後方に向かって延びる少なくとも1つの副アームを備え、前記ピストン保持部材と前記プランジャ操作部材との間に配置された副ストッパ部材を有し、前記副ストッパ部材は、前記プランジャ操作部材により前記副アームが押圧されて前記シリンジ内に押し込まれるとともに前記ピストン保持部材の前記アームを押圧するように構成され、前記副アームは、前記シリンジの後端開口部から進入して少なくとも前記第1内周面を摺動したときに前記副アームを内向きに変形させる副摺動突起と、前記副摺動突起よりも後方に配置されて前記プランジャの前記シリンジ内への押し込みを停止させるように前記シリンジの少なくとも前記第1係止面に係止される副係止突起とが設けられたものであり、前記副摺動突起と前記副係止突起は、前記復元用凹部に同時に収容された状態となって前記副アームを元の形状に復元させることが可能な大きさを有するものであり、前記副係止突起は、前記副アームが内向きに変形した状態で前記プランジャ操作部材を押し込んだ際に前記プランジャ操作部材の押し込みを解除すると、前記第1係止面との係止が解除され、前記プランジャの再度の押し込みが可能となるように構成されたものであるのが好ましい。
本発明のシリンジ型吐出容器は、上記構成において、前記係止突起と前記副係止突起との軸線方向の間隔が、前記第1係止面と前記第2係止面との軸線方向の間隔よりも大きいのが好ましい。
本発明によれば、プランジャを3回以上の多数回に分けてシリンジに押し込み可能なシリンジ型吐出容器の部品点数を低減することができる。
本発明の一実施の形態であるシリンジ型吐出容器の側面視での半断面図である。 プランジャの1回目の押し込みを完了した状態の、シリンジ型吐出容器の半断面図である。 プランジャの1回目の押し込みを完了した後、プランジャのロックが解除された状態の、シリンジ型吐出容器の半断面図である。 プランジャの2回目の押し込みにより、アームが元の形状に復元した状態の、シリンジ型吐出容器の半断面図である。 プランジャの2回目の押し込みを完了した状態の、シリンジ型吐出容器の半断面図である。 プランジャの2回目の押し込みを完了した後、プランジャのロックが解除された状態の、シリンジ型吐出容器の半断面図である。 プランジャの3回目の押し込みを完了した状態の、シリンジ型吐出容器の半断面図である。 プランジャの3回目の押し込みを完了した後、プランジャのロックが解除された状態の、シリンジ型吐出容器の半断面図である。 プランジャの4回目の押し込みを完了した状態の、シリンジ型吐出容器の半断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明のシリンジ型吐出容器をより具体的に例示説明する。
本発明の一実施の形態であるシリンジ型吐出容器1は、例えばペット用のダニ・ノミ駆除薬のように、複数個所に一定量ずつ投与することが必要な医薬品を内容物とする用途に用いることができるものである。
図1に示すように、シリンジ型吐出容器1は、シリンジ10と、シリンジ10の内部に押し込み可能なプランジャ20とを備えている。
本実施の形態では、シリンジ10は組み立て式となっており、シリンジ本体部11とノズルキャップ12とエンドキャップ部13とを有している。
本明細書及び特許請求の範囲においては、シリンジ本体部11に対してノズルキャップ12が装着される側(図1中において左側)を前方、シリンジ本体部11に対してエンドキャップ部13が装着される側(図1中において右側)を後方とする。なお、シリンジ10の軸線を軸線Oとする。
シリンジ本体部11は、合成樹脂材料により円筒状に形成されている。シリンジ本体部11は、ガラス製とすることもできる。
ノズルキャップ12は合成樹脂材料により有頂円筒状に形成されており、シリンジ本体部11の前端側の部分にその外側に被せて固定されている。ノズルキャップ12は、シリンジ本体部11よりも小径の円筒状に形成されたノズル部12aを軸心に有しており、ノズル部12a前端にはシリンジ本体部11の内部空間に連通する内容物の吐出口12bが開口している。
エンドキャップ部13は合成樹脂材料により円筒状に形成された筒体部13aを備えており、筒体部13aがシリンジ本体部11の後端側の外周面に嵌合固定されることで、シリンジ本体部11に固定されている。筒体部13aの内面には段差部13bが設けられ、シリンジ本体部11の後端が段差部13bに軸線Oの方向から当接することで、エンドキャップ部13はシリンジ本体部11に対して軸方向に位置決めされている。
筒体部13aの外周面にはフランジ状の指掛け部13cが一体に設けられている。また、筒体部13aの後端には、当該後端における内周面から径方向(軸線Oに直交する方向)の内側に向けて突出する円環状の突起部13dが一体に設けられている。
突起部13dの内径はシリンジ本体部11の内径と同一であり、突起部13dの内周面とシリンジ本体部11の内周面は、それぞれシリンジ10の内周面を構成している。すなわち、シリンジ10は、その内周面として、突起部13dの内周面により構成された第1内周面14と、シリンジ本体部11の内周面により構成されて第1内周面14よりも前方に配置された第2内周面15とを有している。
エンドキャップ部13の後端側部分は開口しており、その後端は第1係止面16となっている。また、筒体部13aの内部に配置されているシリンジ本体部11の後端は、第2内周面15に連なる第2係止面17となっている。第1係止面16及び第2係止面17は、それぞれシリンジ10の軸方向に垂直な平面部分を有している。
シリンジ10の内周面の第1内周面14と第2内周面15との間の部分には、第1内周面14及び第2内周面15に対して径方向外側に向けて凹む復元用凹部18が設けられている。すなわち、第1内周面14及び第2内周面15は、これらの間に復元用凹部18を挟んで設けられている。
プランジャ20は、ピストン保持部材30と、ピストン保持部材30の後方に配置される副ストッパ部材40と、副ストッパ部材40の後方に配置されるプランジャ操作部材50とを有している。
ピストン保持部材30は、第1内周面14及び第2内周面15の内径よりも僅かに小径の円柱状の本体31を備え、本体31の前端にはピストン32がねじ込みにより保持されている。ピストン32は、例えば合成ゴムなどの弾性材料からなり、シリンジ本体部11の内部に配置され、シリンジ本体部11の内周面(第2内周面15)に対して摺動可能となっている。シリンジ10のピストン32とノズル部12aとの間の内部空間は内容物が充填される充填空間Sとなっている。ピストン32が前方に移動すると、充填空間Sに充填されている内容物がノズル部12aの吐出口12bから外部に吐出される。
本体31にはアーム33が一体に設けられている。本実施の形態では、2本のアーム33が軸心を挟んで対向して設けられているが、アーム33は、少なくとも1本設けられていれば、その本数は種々変更可能である。
アーム33は、それぞれ平板状の形状を有し、本体31から後方に向かって延びている。アーム33は、外力を負荷することによって、本体31との連接部分を起点として径方向内側に向けて撓むように弾性変形することができる。また、それぞれのアーム33は、上記外力が解除されると、元の形状(図1に示す形状)に復元することができる。
アーム33の形状は、上記した弾性変形及び復元が可能であれば、平板状の形状に限らず、種々変更可能である。
それぞれのアーム33には、摺動突起34が一体に設けられている。それぞれのアーム33に設けられる一対の摺動突起34は、軸線Oを挟んで対称に配置されている。
それぞれの摺動突起34は、径方向外側を向く面が前方側から後方側に向けて徐々に径方向外側に向けて突出するように傾斜したくさび形となっている。摺動突起34の前端部分における軸線Oからの径方向距離は、第1内周面14及び第2内周面15の半径よりも小さくなっている。一方、摺動突起34の後端部分における軸線Oからの径方向距離は、第1内周面14及び第2内周面15の半径よりも大きく、且つ、復元用凹部18の半径以下となっている。これらの摺動突起34は、プランジャ20が前方に押されると、シリンジ10の後端開口部からシリンジ10の内部に進入し、シリンジ10の第1内周面14ないし第2内周面15に対して摺動することで、アーム33を径方向内側に向けて内向きに弾性変形させることができる。
それぞれのアーム33には、係止突起35が一体に設けられている。それぞれのアーム33に設けられる一対の係止突起35は、軸線Oを挟んで対称に配置されている。
それぞれの係止突起35は、摺動突起34の後方に間隔を空けて配置されており、摺動突起34の後端部と同一の高さとなるように径方向外向きに突出している。また、それぞれの係止突起35は、アーム33の摺動突起34と係止突起35との間の部分が径方向外側に向けて撓むように弾性変形することで、摺動突起34よりもさらに径方向外側に突出することができる。
係止突起35の後端の内周側には、前方に向けて凹む段差36が設けられている。後述する副ストッパ部材40の本体41の前方端が、前方に押された状態で段差36に係合することで、係止突起35の径方向内側への弾性変形が規制される。
したがって、プランジャ20は、摺動突起34が第1内周面14に摺接してアーム33が径方向内側に向けて撓んだ状態でシリンジ10内へ押し込まれても、それぞれの係止突起35はシリンジ10の第1係止面16に接することができる。これにより、それぞれの係止突起35はプランジャ20のシリンジ10内への押し込みを停止させるように第1係止面16に係止される。また、プランジャ20は、摺動突起34が第2内周面15に摺接してアーム33が径方向内側に向けて撓んだ状態でさらにシリンジ10内へ押し込まれても、それぞれの係止突起35はシリンジ10の第2係止面17に接することができる。これにより、それぞれの係止突起35はプランジャ20のシリンジ10内への押し込みを停止させるように第2係止面17に係止される。このように、係止突起35は、プランジャ20がシリンジ10内に進入することを制限するストッパとして機能する。
一方、上記のように、プランジャ20は、摺動突起34が第1内周面14に摺接してアーム33が径方向内側に向けて撓んだ状態でシリンジ10内へ押し込まれた際、副ストッパ部材40による係止突起35の後端への前方に向けた押圧力の付与が解除されると、アーム33の撓みが復元し、この復元力によって本体41が後方に押し戻されて本体41の段差36への係合が解除される。これにより、係止突起35は、摺動突起34と同程度に径方向内側に移動し、係止突起35の第1係止面16ないし第2係止面17との係止が解除され、プランジャ20の再度の押し込みが可能となる。
1つのアーム33に設けられた摺動突起34と係止突起35は、復元用凹部18に同時に収容される大きさないし間隔で設けられている。摺動突起34と係止突起35とが同時に復元用凹部18に収容されると、摺動突起34ないし係止突起35が第1内周面14ないし第2内周面15により径方向内側に押し込まれることがなく、アーム33は元の形状(図1に示す形状)に復元することができる。
本体31には、その軸線Oに沿って後方に延びる円筒状のシャフト37が一体に設けられている。シャフト37の後端には、連結用のヘッド37aが設けられている。
副ストッパ部材40は、第1内周面14及び第2内周面15の内径よりも僅かに小径の円筒状の本体41を備えている。本体41の後端側の内周面には係止突起41aが設けられ、本体41に挿通されたピストン保持部材30のシャフト37のヘッド37aを係止突起41aで係止することで、副ストッパ部材40はピストン保持部材30の後方に連結されている。このとき、ヘッド37aは係止突起41aに対して前後方向にガタを有して係止されている。これにより、副ストッパ部材40は、ピストン保持部材30に対して、本体41が段差36に対して係合、離脱が可能な程度に前後方向に相対移動自在に連結されている。
上記の通り、本体41の前端は、ピストン保持部材30の係止突起35の段差36に当接可能である。これにより、副ストッパ部材40は、後述するプランジャ操作部材50によりシリンジ10の内部に向けて押されたときに、ピストン保持部材30のアーム33を押圧することができる。
本体41には、ピストン保持部材30のアーム33と同様の構成の副アーム43が一体に設けられている。本実施の形態では、2本の副アーム43が軸心を挟んで対向して設けられているが、副アーム43は、少なくとも1本設けられていれば、その本数は種々変更可能である。
副アーム43は、それぞれ平板状の形状を有し、本体41から後方に向かって延びている。副アーム43は、外力を負荷することによって、本体41との連接部分を起点として径方向内側に向けて撓むように弾性変形することができる。また、それぞれの副アーム43は、上記外力が解除されると、元の形状(図1に示す形状)に復元することができる。
副アーム43の形状は、上記した弾性変形及び復元が可能であれば、平板状の形状に限らず、種々変更可能である。
それぞれの副アーム43には、副摺動突起44が一体に設けられている。それぞれの副アーム43に設けられる一対の副摺動突起44は、軸線Oを挟んで対称に配置されている。
それぞれの副摺動突起44は、ピストン保持部材30の摺動突起34と同一の形状を有している。すなわち、それぞれの副摺動突起44は、径方向外側を向く面が前方側から後方側に向けて徐々に径方向外側に向けて突出するように傾斜したくさび形となっている。副摺動突起44の前端部分における軸線Oからの径方向距離は、第1内周面14及び第2内周面15の半径よりも小さくなっている。一方、副摺動突起44の後端部分における軸線Oからの径方向距離は、第1内周面14及び第2内周面15の半径よりも大きく、且つ、復元用凹部18の半径以下となっている。これらの副摺動突起44は、プランジャ20が前方に押されると、シリンジ10の後端開口部からシリンジ10の内部に進入し、シリンジ10の第1内周面14ないし第2内周面15に対して摺動することで、副アーム43を径方向内側に向けて内向きに弾性変形させることができる。
それぞれの副アーム43には、副係止突起45が一体に設けられている。それぞれの副アーム43に設けられる一対の副係止突起45は、軸線Oを挟んで対称に配置されている。
それぞれの副係止突起45は、ピストン保持部材30の係止突起35と同一の形状を有している。すなわち、それぞれの副係止突起45は、副摺動突起44の後方に間隔を空けて配置されており、副摺動突起44の後端部と同一の高さとなるように径方向外向きに突出している。また、それぞれの副係止突起45は、副アーム43の副摺動突起44と副係止突起45との間の部分が径方向外側に向けて撓むように弾性変形することで、副摺動突起44よりもさらに径方向外側に突出することができる。
副係止突起45の後端の内周側には、前方に向けて凹む段差46が設けられている。後述するプランジャ操作部材50の本体51の前方端が、前方に押された状態で段差46に係合することで、副係止突起45の径方向内側への弾性変形が規制される。
したがって、プランジャ20は、副摺動突起44が第1内周面14に摺接して副アーム43が径方向内側に向けて撓んだ状態でシリンジ10内へ押し込まれても、それぞれの副係止突起45はシリンジ10の第1係止面16に接することができる。これにより、それぞれの副係止突起45はプランジャ20のシリンジ10内への押し込みを停止させるように第1係止面16に係止される。また、プランジャ20は、副摺動突起44が第2内周面15に摺接して副アーム43が径方向内側に向けて撓んだ状態でさらにシリンジ10内へ押し込まれても、それぞれの副係止突起45はシリンジ10の第2係止面17に接することができる。これにより、それぞれの副係止突起45はプランジャ20のシリンジ10内への押し込みを停止させるように第2係止面17に係止される。このように、副係止突起45は、プランジャ20がシリンジ10内に進入することを制限するストッパとして機能する。
一方、上記のように、プランジャ20は、副摺動突起44が第1内周面14に摺接して副アーム43が径方向内側に向けて撓んだ状態でシリンジ10内へ押し込まれた際、プランジャ操作部材50による副係止突起45の後端への前方に向けた押圧力の付与が解除されると、副アーム43の撓みが復元し、この復元力によって本体51が後方に押し戻されて本体51の段差46への係合が解除される。これにより、副係止突起45は、副摺動突起44と同程度に径方向内側に移動し、副係止突起45の第1係止面16ないし第2係止面17との係止が解除され、プランジャ20の再度の押し込みが可能となる。
1つの副アーム43に設けられた副摺動突起44と副係止突起45は、復元用凹部18に同時に収容される大きさないし間隔で設けられている。副摺動突起44と副係止突起45とが同時に復元用凹部18に収容されると、副摺動突起44ないし副係止突起45が第1内周面14ないし第2内周面15により径方向内側に押し込まれることがなく、副アーム43は元の形状(図1に示す形状)に復元することができる。
また、ピストン保持部材30に設けられた係止突起35と副ストッパ部材40に設けられた副係止突起45との軸線Oに沿う方向の間隔は、第1係止面16と第2係止面17との軸線Oに沿う方向の間隔よりも大きくなっている。したがって、係止突起35が第2係止面17に係止されているときには、副係止突起45は第1係止面16よりも後方に位置する。
本体41には、その軸線Oに沿って後方に延びる円筒状のシャフト47が一体に設けられている。シャフト47の後端には、連結用のヘッド47aが設けられている。
プランジャ操作部材50は、第1内周面14及び第2内周面15の内径よりも僅かに小径の円筒状の本体51を備えている。本体51の後端側の内周面には係止突起51aが設けられ、本体51に挿通された副ストッパ部材40のシャフト47のヘッド47aを係止突起51aで係止することで、プランジャ操作部材50は副ストッパ部材40の後方に連結されている。このとき、ヘッド47aは係止突起51aに対して前後方向にガタを有して係止されている。これにより、プランジャ操作部材50は、副ストッパ部材40に対して、本体51が段差46に対して係合、離脱が可能な程度に前後方向に相対移動自在に連結されている。
本体51の後端には操作フランジ部52が一体に設けられている。使用者は、操作フランジ部52を押すことで、プランジャ20をシリンジ10の内部に向けて押し込むことができる。
上記の通り、本体51の前端は、副ストッパ部材40の係止突起45の段差46に当接可能である。これにより、プランジャ操作部材50は、操作フランジ部52がシリンジ10の側に向けて前方に押されたときに、副ストッパ部材40のアーム43を押圧することができる。
このように、プランジャ操作部材50の操作フランジ部52を前方に向けて押すことで、本体51により副ストッパ部材40のアーム43が押圧されるとともに、副ストッパ部材40の本体41によりピストン保持部材30のアーム33が押圧されるようにして、プランジャ20をシリンジ10の内部に向けて押し込むことができる。
次に、上記構成を有するシリンジ型吐出容器1の使用方法を説明する。
使用者は先ず、図1に示す状態で、人差し指と中指を指掛け部13cに掛け、プランジャ操作部材50の操作フランジ部52の後端面に親指を当ててシリンジ型吐出容器1を保持する。次に、操作フランジ部52を前方に向けて押して、プランジャ操作部材50すなわちプランジャ20をシリンジ10の内部に向けて押し込む。
プランジャ20がシリンジ10の内部に向けて前進すると、図2に示すように、ピストン保持部材30のアーム33に設けられた摺動突起34が第1内周面14に摺動してアーム33が内方に弾性変形する。このとき、副ストッパ部材40の本体41の前端は前方への押圧力によって段差36に係合した状態に維持されるので、係止突起35は第1内周面14よりも径方向外側に突出した状態となり、第1係止面16に係止される。
このように、ピストン保持部材30に設けられた係止突起35がシリンジ10の後端に設けられた第1係止面16に係止されると、プランジャ20をシリンジ10の内部に押し込むことができなくなる。これにより、プランジャ20の1回目の押し込み操作が終了する。プランジャ20の1回目の押し込み操作は、充填空間Sに充填されている内容物に混入している空気を吐出口12bから外部に排出させるための脱気工程として行うことができるが、充填空間Sに充填されている内容物を吐出口12bから定量吐出させるための工程として行うこともできる。
次に、プランジャ操作部材50の押し込みを解除すると、図3に示すように、アーム33の撓み変形に対する復元力によって、本体41が後方に押し戻されて本体41の段差36への係合が解除される。これにより、係止突起35は、摺動突起34と同程度に径方向内側に移動し、係止突起35の第1係止面16との係止が解除される。したがって、プランジャ20の再度の押し込みが可能となる。
さらにプランジャ操作部材50を押し込むことで、図4に示すように、プランジャ20を前進させて内容物を吐出口12bから吐出させることができる。このとき、副ストッパ部材40からピストン保持部材30への押圧力の伝達は、本体41の前端が係止突起35の後端(段差36より径方向外側の部分)に当接することにより行われる。
また、当該押し込みの最中において、ピストン保持部材30のアーム33に設けた摺動突起34と係止突起35は、復元用凹部18に達するとアーム33の復元力により径方向外側に移動し、復元用凹部18の内部に同時に収容された状態となる。これにより、アーム33が元の形状に復元し、本体41が段差36に係合することで、ピストン保持部材30は再度、ストッパとして機能することができるようになる。
当該押し込みがさらに継続されると、図5に示すように、ピストン保持部材30のアーム33に設けられた摺動突起34が第2内周面15に摺動してアーム33が内方に弾性変形する。このとき、副ストッパ部材40の本体41の前端は前方への押圧力によって段差36に係合した状態に維持されるので、係止突起35は第2内周面15よりも径方向外側に突出した状態となり、第2係止面17に係止される。
このように、ピストン保持部材30に設けられた係止突起35がシリンジ10の内部に設けられた第2係止面17に係止されると、プランジャ20をシリンジ10の内部に押し込むことができなくなる。これにより、プランジャ20の2回目の押し込み操作が終了する。プランジャ20の2回目の押し込み操作により、充填空間Sに充填されている内容物を吐出口12bから定量吐出させることができる。
次に、プランジャ操作部材50の押し込みを解除すると、図6に示すように、アーム33の撓み変形に対する復元力によって、本体41が後方に押し戻されて本体41の段差36への係合が解除される。これにより、係止突起35は、摺動突起34と同程度に径方向内側に移動し、係止突起35の第2係止面17との係止が解除される。また、この状態において、副ストッパ部材40の副アーム43に設けられた副係止突起45は、第1係止面16に対して後方に間隔を空けて配置されている。よって、プランジャ20の再度の押し込みが可能となる。
さらにプランジャ操作部材50の押し込むことで、プランジャ20を前進させて内容物を吐出口12bから吐出させることができる。このとき、副ストッパ部材40からピストン保持部材30への押圧力の伝達は、本体41の前端が係止突起35の後端(段差36より径方向外側の部分)に当接することにより行われる。
そして、プランジャ20が前進すると、図7に示すように、副ストッパ部材40の副アーム43に設けられた副摺動突起44が第1内周面14に摺動して副アーム43が内方に弾性変形する。このとき、プランジャ操作部材50の本体51の前端は前方への押圧力によって段差46に係合した状態に維持されるので、副係止突起45は第1内周面14よりも径方向外側に突出した状態となり、第1係止面16に係止される。
このように、副ストッパ部材40に設けられた副係止突起45がシリンジ10の後端に設けられた第1係止面16に係止されると、プランジャ20をシリンジ10の内部に押し込むことができなくなる。これにより、プランジャ20の3回目の押し込み操作が終了する。プランジャ20の3回目の押し込み操作により、充填空間Sに充填されている内容物を吐出口12bから定量吐出させることができる。
ピストン保持部材30に設けられた係止突起35と副ストッパ部材40に設けられた副係止突起45との軸線Oに沿う方向の間隔にアーム33の撓みの復元によってピストン保持部材30に対して副ストッパ部材40が後退する距離を加えた長さを、第1係止面16と第2係止面17との軸線Oに沿う方向の間隔の2倍に設定しておけば、2回目の押し込み操作と3回目の押し込み操作とで、同一の量の内容物を定量吐出することができる。
次に、プランジャ操作部材50の押し込みを解除すると、図8に示すように、副アーム43の撓み変形に対する復元力によって、本体51が後方に押し戻されて本体51の段差46への係合が解除される。これにより、副係止突起45は、副摺動突起44と同程度に径方向内側に移動し、副係止突起45の第1係止面16との係止が解除される。また、この状態において、ピストン保持部材30のアーム33に設けられた係止突起35は第2内周面15を摺動可能な状態となっている。よって、プランジャ20の再度の押し込みが可能となる。
さらにプランジャ操作部材50を押し込むことで、プランジャ20を前進させて内容物を吐出口12bから吐出させることができる。このとき、プランジャ操作部材50から副ストッパ部材40への押圧力の伝達は、本体51の前端が副係止突起45の後端(段差46より径方向外側の部分)に当接することにより行われる。
また、当該押し込みの最中において、副ストッパ部材40の副アーム43に設けた副摺動突起44と副係止突起45は、復元用凹部18に達すると副アーム43の復元力により径方向外側に移動し、復元用凹部18の内部に同時に収容された状態となる。これにより、副アーム43が元の形状に復元し、本体51が段差46に係合することで、副ストッパ部材40は再度、ストッパとして機能することができるようになる。
そして、プランジャ20が前進すると、図9に示すように、副ストッパ部材40の副アーム43に設けられた副摺動突起44が第2内周面15に摺動して副アーム43が内方に弾性変形する。このとき、プランジャ操作部材50の本体51の前端は前方への押圧力によって段差46に係合した状態に維持されるので、副係止突起45は第2内周面15よりも径方向外側に突出した状態となり、第2係止面17に係止される。また、操作フランジ部52も第1係止面16に係止される。
このように、副ストッパ部材40に設けられた副係止突起45がシリンジ10の内部に設けられた第2係止面17に係止されるとともに操作フランジ部52が第1係止面16に係止されると、プランジャ20をシリンジ10の内部に押し込むことができなくなる。これにより、プランジャ20の4回目の押し込み操作が終了する。プランジャ20の4回目の押し込み操作により、充填空間Sに充填されている内容物を吐出口12bから定量吐出させることができる。
ピストン保持部材30に設けられた係止突起35と副ストッパ部材40に設けられた副係止突起45との軸線Oに沿う方向の間隔にアーム33の撓みの復元によってピストン保持部材30に対して副ストッパ部材40が後退する距離を加えた長さを、第1係止面16と第2係止面17との軸線Oに沿う方向の間隔の2倍に設定しておけば、2回目の押し込み操作、3回目の押し込み操作及び4回目の押し込み操作とで、同一の量の内容物を定量吐出することができる。
このように、本発明のシリンジ型吐出容器1では、シリンジ10の内周面に、アーム33を元の形状に復元可能とする復元用凹部18を設け、ピストン保持部材30のアーム33に設けた係止突起35を、シリンジ10の後端に設けた第1係止面16とシリンジ10の内部に設けられる第2係止面17とに係止させることができるようにしたので、1つのピストン保持部材30によりプランジャ20の3回乃至4回の定量押し込みを可能とすることができる。したがって、プランジャ20を3回以上の多数回に分けてシリンジ10に押し込み可能とするために必要な部品点数を低減することができる。
本発明は前記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、アーム33、副アーム43を3本以上設けた構成とすることができる。本実施の形態のように、アーム33、副アーム43を偶数個で配置すれば、軸線Oの周りのバランスが安定するため、良好な操作が実現できる。
また、前記実施の形態では、シリンジ10を組み立て式としているが、これに限らず、シリンジ10を一体型の構成とすることもできる。
さらに、前記実施の形態では、ピストン保持部材30とプランジャ操作部材50との間に1つの副ストッパ部材40を設けることで、プランジャ20の定量押し込み可能な回数を増加させるようにしているが、副ストッパ部材40を設けない構成としてもよい。また、ピストン保持部材30とプランジャ操作部材50との間に2つ以上の副ストッパ部材40を設けるようにしてもよい。ピストン保持部材30とプランジャ操作部材50との間に副ストッパ部材40を設けることで、1つの副ストッパ部材40につき、プランジャ20の定量押し込み可能な回数を1回乃至2回増加させることができる。
さらに、前記実施の形態では、副ストッパ部材40に設けられた副係止突起45が第2係止面17に係止されたときに、プランジャ操作部材50に設けられた操作フランジ部52が第1係止面16に係止される構成としたが、本体51の長さを延長することで、副ストッパ部材40に設けられた副係止突起45が第2係止面17に係止されたときに、プランジャ操作部材50に設けられた操作フランジ部52が第1係止面16に対して後方に所定の間隔を空けて配置される構成とすることもできる。これにより、プランジャ20の定量押し込み可能な回数をさらに1回増加させることができる。
さらに、シリンジ10に充填する内容物としては、ペット用のダニ・ノミ駆除薬のように、複数個所に一定量ずつ投与することが必要な医薬品に限らず、種々のものを用いることができる。
1 シリンジ型吐出容器
10 シリンジ
11 シリンジ本体部
12 ノズルキャップ
12a ノズル部
12b 吐出口
13 エンドキャップ部
13a 筒体部
13b 段差部
13c 指掛け部
13d 突起部
14 第1内周面
15 第2内周面
16 第1係止面
17 第2係止面
18 復元用凹部
20 プランジャ
30 ピストン保持部材
31 本体
32 ピストン
33 アーム
34 摺動突起
35 係止突起
36 段差
37 シャフト
37a ヘッド
40 副ストッパ部材
41 本体
41a 係止突起
43 副アーム
44 副摺動突起
45 副係止突起
46 段差
47 シャフト
47a ヘッド
50 プランジャ操作部材
51 本体
51a 係止突起
52 操作フランジ部
O 軸線
S 充填空間

Claims (3)

  1. シリンジと、前記シリンジ内に押し込み可能なプランジャとを備え、
    前記シリンジは、内周面が第1内周面と前記第1内周面よりも前方に復元用凹部を挟んで設けられた第2内周面とを有するとともに、後端に第1係止面、前記第2内周面の後端に第2係止面を有し、
    前記プランジャは、ピストンを有して後方に向かって延びる少なくとも1つのアームが設けられたピストン保持部材と、前記ピストン保持部材の後方に配置され前記アームを軸線方向に押圧して前記ピストン保持部材を前記シリンジ内に押し込むプランジャ操作部材とを有し、
    前記アームは、前記シリンジの後端開口部から進入して前記第1内周面及び前記第2内周面を摺動したときに前記アームを内向きに変形させる摺動突起と、前記摺動突起よりも後方に配置されて前記プランジャの前記シリンジ内への押し込みを停止させるように前記シリンジの前記第1係止面及び前記第2係止面に係止される係止突起とが設けられたものであり、
    前記摺動突起と前記係止突起は、前記復元用凹部に同時に収容された状態となって前記アームを元の形状に復元させることが可能な大きさを有するものであり、
    前記係止突起は、前記アームが内向きに変形した状態で前記プランジャ操作部材を押し込んだ際に前記プランジャ操作部材の押し込みを解除すると、前記第1係止面ないし前記第2係止面との係止が解除され、前記プランジャの再度の押し込みが可能となるように構成されたものである、ことを特徴とするシリンジ型吐出容器。
  2. 後方に向かって延びる少なくとも1つの副アームを備え、前記ピストン保持部材と前記プランジャ操作部材との間に配置された副ストッパ部材を有し、
    前記副ストッパ部材は、前記プランジャ操作部材により前記副アームが押圧されて前記シリンジ内に押し込まれるとともに前記ピストン保持部材の前記アームを押圧するように構成され、
    前記副アームは、前記シリンジの後端開口部から進入して少なくとも前記第1内周面を摺動したときに前記副アームを内向きに変形させる副摺動突起と、前記副摺動突起よりも後方に配置されて前記プランジャの前記シリンジ内への押し込みを停止させるように前記シリンジの少なくとも前記第1係止面に係止される副係止突起とが設けられたものであり、
    前記副摺動突起と前記副係止突起は、前記復元用凹部に同時に収容された状態となって前記副アームを元の形状に復元させることが可能な大きさを有するものであり、
    前記副係止突起は、前記副アームが内向きに変形した状態で前記プランジャ操作部材を押し込んだ際に前記プランジャ操作部材の押し込みを解除すると、前記第1係止面との係止が解除され、前記プランジャの再度の押し込みが可能となるように構成されたものである、請求項1に記載のシリンジ型吐出容器。
  3. 前記係止突起と前記副係止突起との軸線方向の間隔が、前記第1係止面と前記第2係止面との軸線方向の間隔よりも大きい、請求項2に記載のシリンジ型吐出容器。
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