JP7222642B2 - 車両の乗員監視装置、および乗員保護システム - Google Patents
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Description
しかしながら、車両の乗員監視装置は、一般的に、シートに着座している乗員の上体全体を撮像している。
このため、撮像画像において、乗員の頭部がはっきりと撮像されるとは限らない。たとえば夜間走行中であって車内が暗い場合、撮像画像において乗員の頭部がはっきりと撮像され難い。
撮像画像において乗員の頭部がはっきりと撮像されていない場合、画像中での乗員の頭部の位置を適切に特定することができなくなり、その乗員の頭部の位置の変化としての挙動などを正確に判断できなくなる。
その結果、衝突の際の乗員の頭部の位置や動きを良好に予測して、乗員監視装置を用いたことにより期待し得る良好な乗員保護制御を実行できない可能性がある。
よって、本発明では、撮像デバイスによる撮像画像には、乗員の頭部がはっきりと撮像されるようになる。
その結果、本発明では、撮像画像においてシートに着座した乗員の頭部が容易に特定でき、乗員の頭部の位置や挙動を良好に推定し得る。乗員保護装置は、車両の衝突が予測される場合には、乗員の頭部がはっきりと映る撮像画像に基づいて、たとえば衝突の際の乗員の頭部の位置や動きを良好に予測し、適切な乗員保護制御を実行可能になる。本発明では、撮像環境の良否によらずに乗員の頭部が撮像画像にはっきりと映るようになることにより、乗員監視装置を用いたことにより期待し得る良好な乗員保護制御を実行することが可能になる。
自動車1は、人が乗車して移動する車両の一例である。車両には、この他にもたとえば、大型車、二輪車、パーソナルモビリティ、自転車、鉄道車両、飛行機、ボート、などがある。
図1の自動車1は、車体2、車体2の前後に設けられる車輪3、車体2の乗員室4に設けられるシート5、シート5の前に設けられるダッシュボード6、ダッシュボード6から後へ突出して設けられるハンドル7、などを有する。
このような自動車1では、車体2の乗員室4に乗車した乗員は、シート5に着座する。また、乗員は、ハンドル7などを操作する。自動車1は、図示外のエンジンやモータの駆動力により、乗員の操作にしたがって走行する。
また、自動車1は、たとえば目的地が設定されることにより、目的地までの経路を案内したり、目的地まで経路をたどって自動走行したりする。
図2は、図1の自動車1を前から見た図であり、左右に並ぶ一対のシート5に、二人の乗員が乗車している。シート5に着座する乗員の上体は、自動車1のたとえば右左折の際にシート5の上で左右へ傾くことがある。
図3は、図1の自動車1での乗員についての斜め前方向への挙動の説明図である。
図3は、図1の自動車1を上から見た図であり、左右に並ぶ一対のシート5に、二人の乗員が乗車している。シート5に着座する乗員の上体は、自動車1のたとえば制動時などにおいて斜め前へ傾くことがある。
また、図1に示すように、シート5に着座する乗員の上体は、自動車1のたとえば制動時などにおいて前へ傾くことがある。
過大な加速度が作用しない場合には、これらの乗員の上体の挙動は、問題とならない。
しかしながら、たとえば衝突の際には、衝突時の過大な衝撃により、乗員の上体は、シート5から外へはみ出すように大きく傾くことになる。
シートベルト部材71は、シート5に着座する乗員の前にかけ渡されるベルトを有する。シートベルト部材71は、衝突の際にベルトアクチュエータ63を動作させて、ベルトにテンションを加える。これにより、衝突の際に、シート5に着座する乗員の上体は、ベルトにより支えられ、それ以上にシート5からはみ出すように移動し難くなる。
エアバック部材70は、衝突の際にインフレータで発生させたガスによりエアバック64を展開する。図1では、エアバック64は、ハンドル7の後側、すなわちシート5に着座する乗員の上体の前正面で展開している。これにより、シート5から前へ倒れようとする乗員の上体は、エアバック64に当たる。エアバック64は、乗員の荷重により変形し、乗員の上体に作用している運動エネルギを吸収する。
これらの乗員保護装置60により、自動車1は、衝突の際にも乗員を保護することが可能になる。
乗員保護装置60には、これら複数種類の衝突において乗員を保護するように機能することが望ましい。
そこで、自動車1では、自動車1に設けられる乗員監視装置50を用いて、乗員保護装置60による乗員保護機能を向上させることが考えられる。
乗員監視装置50は、図2に示すようにシート5に着座する乗員を、ダッシュボード6などに設けられた光学デバイスにより撮像し、乗員の居眠りやわき見を検出して警告する装置である。
このような乗員監視装置50を用いて、シート5に着座する乗員を撮像して、衝突の際の乗員の頭部の位置や挙動を予測し、これに応じて乗員保護装置60においてエアバック部材70やシートベルト部材71の動作を制御することが考えられる。
しかしながら、乗員監視装置50は、乗員の居眠りやわき見を検出するために、一般的に、シート5に着座している乗員の上体の全体を撮像している。
このため、撮像画像において、乗員の頭部がはっきりと撮像されるとは限らない。たとえば夜間走行中であって車内が暗い場合には、撮像画像において乗員の頭部の位置などをはっきりと撮像し難い。
そして、撮像画像において乗員の頭部がはっきりと撮像されない場合、撮像した画像中での乗員の頭部の位置を適切に特定することが難しく、そのような不確実な頭部の位置の変化により乗員の頭部の挙動などを正確に判断することは難しい。
その結果、衝突の際の乗員の頭部の位置や動きを良好に予測して、乗員監視装置50を用いたことにより期待し得る良好な乗員保護制御を実行できない可能性がある。
図4の車両制御システム10は、車速センサ11、加速度センサ12、表示デバイス13、操作デバイス14、スピーカデバイス15、車外撮像デバイス16、無線通信デバイス17、システムタイマ18、メモリデバイス19、ECU(Electronic Control Unit)20、およびこれらが接続される車内ネットワーク21、を有する。
加速度センサ12は、自動車1の車体2に作用する加速度を検出して車内ネットワーク21へ出力する。なお、車体2に対する複数の方向からの衝撃入力を検出しようとする場合、加速度センサ12は自動車1に複数で設けられ、車体2の外周面の近くに分散して設けるとよい。
表示デバイス13は、車内ネットワーク21から表示データを取得し、表示データに基づく画像を表示する。
操作デバイス14は、乗員に操作されるために乗員室4などに設けられる。操作デバイス14は、たとえば、ハンドル7、シフトレバー、ブレーキペダル、を有する。
スピーカデバイス15は、車内ネットワーク21から音データを取得し、音データに基づく音を出力する。
車外撮像デバイス16は、自動車1の乗員室4などに設けられ、自動車1の周囲を撮像して画像データを車内ネットワーク21へ出力する。車外撮像デバイス16は、たとえば図1に示すように乗員室4の天井の近くにおいて前向きに設けられる。この場合、車外撮像デバイス16は、自動車1の前方を撮像する。
無線通信デバイス17は、車内ネットワーク21に接続されていない、たとえば自動車1の外に存在する他の車両、基地局、ビーコン装置などとの間で無線通信し、データを送受する。
システムタイマ18は、時間や時刻を計測する。システムタイマ18は、計測した時間や時刻を、車内ネットワーク21を通じて、車内ネットワーク21に接続される機器へ出力する。これにより、車内ネットワーク21に接続される複数の機器は、システムタイマ18のたとえば計測時刻により同期的に動作することができる。
ECU20は、たとえばワンチップマイクロコンピュータ装置などの、CPUを備えるコンピュータ装置である。ワンチップマイクロコンピュータ装置は、CPUとともに、システムタイマ18、メモリデバイス19、を内蔵してよい。ECU20は、メモリデバイス19に記録されているプログラムを読み込んで実行する。これにより、ECU20には、自動車1の全体の動作を制御する制御部、が実現される。なお、ECU20は、自動車1に複数で設けられてよい。この場合、複数のECU20は、互いに強調して動作することにより制御部として機能する。
通信制御部34は、無線通信デバイス17によるデータ通信を管理し、無線通信デバイス17とともに自動車1の無線通信装置を構成する。通信制御部34は、無線通信デバイス17を用いて、たとえば図示外の交通システムのサーバ装置、および交通システムに対応する他の車両との間で、自動車1の走行などを制御するためのデータを送受する。
空調制御部35は、自動車1の乗員室4などの空調を制御する。
また、支援制御部32は、後述する図9の処理により、他の車両などとの衝突がさけられない可能性を判断し、その可能性が高い場合には、衝突を予測する。
図5の乗員監視装置50は、図4の乗員の監視制御部31とともに、監視メモリ51、光学ユニット52、を有する。乗員監視装置50は、自動車1に設けられたシート5に着座している乗員を監視する。
車内撮像デバイス53は、乗員室4のダッシュボード6の中央部分において、後向きに設けられる。車内撮像デバイス53は、図2の一点鎖線枠に示すように、乗員室4において車幅方向に並べて乗員ごとに設けられる左右一対のシート5に着座する二人の乗員の上体を全体的に撮像する。
各投光デバイス54は、乗員室4のダッシュボード6の中央部分において、後向きに設けられる。各投光デバイス54は、図2の二点鎖線枠に示すように、各シート5に着座して車内撮像デバイス53により撮像される乗員の上体の全体に対して、たとえば赤外線などによる非可視光を投光する。投光デバイス54は、乗員の頭部の顔を撮像するために、シート5についての着座位置より前に設けられる。
監視メモリ51は、たとえばメモリデバイス19の一部に設けられてよい。監視メモリ51は、乗員を監視するための設定データ58などを記録する。
また、監視制御部31は、衝突が予測されている場合には、後述する図10の処理により衝突時の乗員を保護するための乗員監視制御を実行する。
図6の乗員保護装置60は、図4の乗員などの保護制御部33とともに、保護メモリ61、複数のシートベルト62、複数のベルトアクチュエータ63、複数のエアバック64、複数のベース部材65、複数のエアバックアクチュエータ(ABアクチュエータ)66、複数のインフレータ67,68、を有する。
一組のシートベルト62、およびベルトアクチュエータ63は、一つのシートベルト部材71を構成する。
一組のエアバック64、ベース部材65、エアバックアクチュエータ66、第一インフレータ67、および第二インフレータ68は、一つのエアバック部材70を構成する。
すなわち、図6には、左右一対のシート5に対応するように、二組のシートベルト部材71と、二組のエアバック部材70と、が図示されている。
ベルトアクチュエータ63は、シートベルト62に対して、可変可能なテンションを加える。テンションが加えられたシートベルト62は、乗員の腰部および上体をシート5に押し付けるように機能し得る。
エアバック64は、高圧ガスにより瞬時に展開する袋体である。
第一インフレータ67、および第二インフレータ68は、エアバック64に注入する高圧ガスを発生する。第一インフレータ67および第二インフレータ68をともに動作させる場合、エアバック64は、高い圧力で展開し得る。第一インフレータ67または第二インフレータ68を動作させる場合、エアバック64は、低い圧力で展開し得る。第一インフレータ67の動作開始タイミングと第二インフレータ68の動作開始タイミングとをずらすことにより、それらがそろっている場合とは異なる圧力変化でエアバック64を展開できる。
ベース部材65には、エアバック64が取り付けられ、エアバック64を折りたたんで収納する。なお、第一インフレータ67および第二インフレータ68も、ベース部材65に設けられてよい。
エアバックアクチュエータ66は、ベース部材65を駆動し、ベース部材65の位置または向きを調整する。ベース部材65がたとえば車幅方向、前後方向、上下方向へ移動可能に車体2に取り付けられている場合、エアバックアクチュエータ66は、ベース部材65をスライド駆動してその位置を調整する。
ベース部材65が取り付け位置において回転可能に設けられている場合、エアバックアクチュエータ66は、ベース部材65を回転駆動してその向きを調整する。
保護メモリ61は、たとえばメモリデバイス19の一部に設けられてよい。保護メモリ61は、乗員を保護するための設定データ69などを記録する。
また、保護制御部33は、自動車1の衝突が予測される場合、乗員監視装置50により撮像された乗員の撮像画像に基づいて乗員保護制御を実行する。
監視制御部31は、乗員が自動車1に乗ることにより図4の車両制御システム10の電源が投入された場合に、図7の処理を繰り返し実行する。
乗員が乗車してシート5に着座すると、車内撮像デバイス53は、周期的に繰り返す撮像により、シート5に着座した乗員を撮像し始める。
ステップST2において、監視制御部31は、たとえば監視メモリ51に記憶されている乗員の設定データ58を用いて、車内撮像デバイス53により撮像される画像に映る乗員の顔を識別する。
ステップST3において、監視制御部31は、たとえば監視メモリ51に記憶されている乗員の設定データ58を用いて、識別した乗員に対応する設定処理を実行する。監視制御部31は、認識した乗員の識別番号または設定データを、車内ネットワーク21へ出力する。これにより、たとえば、操作デバイス14が認識された乗員がハンドル7などを過去の設定位置に調整したり、支援制御部32が認識された乗員の過去の運転履歴に対応する運転支援用の設定をしたり、保護制御部33が認識された乗員に対応する保護制御用の設定をしたり、空調装置が認識された乗員が過去にした設定により空調動作を開始したりする。
ステップST4において、監視制御部31は、投光デバイス54を通常の投光制御により点灯させる。通常の投光では、監視制御部31は、投光デバイス54を、長期にわたって連続的に点灯可能な定常出力の明るさで、間欠的に点灯させる。投光デバイス54は、間欠的な点灯により、乗員の上体の全体に対して赤外線を広角に投光し始める。
ステップST5において、監視制御部31は、車内撮像デバイス53により、シート5に着座した乗員を撮像する。
ステップST6において、監視制御部31は、警告が必要であるか否かを判断する。監視制御部31は、撮像画像での乗員の上体の位置および動きなどを特定し、特定した上体の位置および動きなどにより乗員の居眠り、わき見などを判断する。そして、乗員が居眠り、わき見などをしていない場合、監視制御部31は、警告が不要であると判断し、処理をステップST8へ進める。乗員が居眠り、わき見などをしている場合、監視制御部31は、警告が必要であると判断し、処理をステップST7へ進める。
ステップST7において、監視制御部31は、乗員に対して注意喚起のための警告処理を実行する。監視制御部31は、たとえば表示デバイス13に警告を表示するとともに、スピーカデバイス15から警告音を出力する。
ステップST8において、監視制御部31は、乗員が降車したか否かを判断する。監視制御部31は、車内撮像デバイス53により撮像される画像に乗員が映らなくなると、乗員が降車したと判断する。乗員が降車していない場合、監視制御部31は、処理をステップST5へ戻す。監視制御部31は、降車していない乗員についての上述した監視を、次の車内撮像デバイス53の撮像画像に基づいて繰り返し実行する。乗員が降車した場合、監視制御部31は、図7の処理を終了する。
図8に示すように、車内撮像デバイス53は、撮像周期ごとに画像を撮像する。詳しくは、車内撮像デバイス53は、撮像周期の一部である撮像期間において、間欠的に画像を撮像する。
図8(A)では、間欠的に点灯する投光デバイス54は、車内撮像デバイス53の撮像周期ごとに、撮像期間内で点灯する。この場合、車内撮像デバイス53は、投光デバイス54が乗員へ光を照射している期間の全体において、乗員を撮像する。車内撮像デバイス53は、乗員を明るく撮像できる。
これに対して、図8(B)では、間欠的に点灯する投光デバイス54は、車内撮像デバイス53の撮像周期ごとに点灯しているものの、撮像期間外で点灯する。この場合、車内撮像デバイス53は、投光デバイス54が乗員へ光を照射している光を受光して撮像することができない。車内撮像デバイス53は、投光デバイス54により間欠的に投光しているにもかかわらず、乗員を暗く撮像することになる。
したがって、投光デバイス54を間欠点灯させる場合、図8(A)に示すように投光デバイス54の点灯周期は、車内撮像デバイス53の撮像周期に同期させるとよい。また、投光デバイス54は、車内撮像デバイス53の撮像期間内で間欠的に点灯するとよい。投光デバイス54の間欠的な点灯期間は、車内撮像デバイス53の撮像と同期するように制限される。
監視制御部31は、上述したステップST4において、投光デバイス54を、これらの条件満たすように、間欠的に点灯させる。
支援制御部32は、自動車1が走行または停車している期間において、図9の処理を繰り返し実行する。
ステップST12において、支援制御部32は、自車の走行について取得した情報に基づいて、自車の進路を生成する。支援制御部32は、たとえば、自車の経路情報に基づいて直近の進路を生成する。
ステップST13において、支援制御部32は、他の車両などの他の移動体と自車との衝突可能性を判断する。支援制御部32は、たとえば、撮像画像または移動データから他の移動体の進路を生成し、自車の直近の進路との交差または近接を判断する。そして、自車の直近の進路と他の移動体の進路とが交差または近接する場合、支援制御部32は、衝突可能性ありと判断し、処理をステップST14へ進める。自車の直近の進路と他の移動体の進路とが交差または近接しない場合、支援制御部32は、衝突可能性なシート5判断し、処理をステップST15へ進める。
ステップST14において、支援制御部32は、ステップST12において生成した進路を、他の移動体の進路と交差したり近接したりし難くなるように更新する。支援制御部32は、たとえば進路の途中で加減速したり、停車したりするように、生成した進路を更新する。
ステップST16において、支援制御部32は、制御した走行での衝突についての回避可能性を判断する。支援制御部32は、車外撮像デバイス16の最新の撮像画像などの自車センサによる情報を取得し、他の移動体との衝突の回避可能性を判断する。自車は、通常は、ステップST14により回避するように更新された進路にしたがって自車が移動しているため、他の移動体との衝突は回避可能である。ただし、たとえば他の移動体が予想を超える動きをした場合には、更新された進路にしたがって自車が移動していたとしても、衝突してしまう可能性がある。支援制御部32は、たとえば撮像画像に映る他の移動体についての相対的な移動により、回避可能性を判断する。このようにステップST16における回避可能性の判断は、ステップST14における衝突可能性の予測判断よりも厳しい判断であり、衝突が実際に発生するか否かの可能性について判断するものである。回避可能性がない場合、支援制御部32は、処理をステップST17へ進める。回避可能性がある場合、支援制御部32は、処理をステップST18へ進める。
ステップST17において、支援制御部32は、車内ネットワーク21へ衝突予測を出力する。その後、支援制御部32は、図9の運転支援制御を終了する。
ステップST18において、支援制御部32は、車内ネットワーク21へ衝突予測解除を出力する。その後、支援制御部32は、図9の運転支援制御を終了する。
以上の処理により、支援制御部32は、衝突が実際に発生すると判断した場合に、ステップST17において衝突予測を出力する。衝突が実際に発生すると判断しない場合には、支援制御部32は、ステップST18において衝突予測解除を出力する。
監視制御部31は、ステップST17による衝突予測を受信した場合、図10の処理を実行する。監視制御部31は、ステップST17による衝突予測を新たに受信するたびに、図10の処理を繰り返し実行する。
衝突予測を取得すると、監視制御部31は、衝突時の乗員を保護するための乗員監視制御を開始する。
具体的には、監視制御部31は、図8(C)に示すように連続的な高出力の明るさの光へ切り替えて、投光デバイス54による強い光を、車内撮像デバイス53により撮像される乗員へ向けて照射する。投光デバイス54を通常出力での間欠点灯から、最大出力での連続点灯へ切り替える。最大出力の点灯とは、投光デバイス54の最大能力での点灯をいい、発熱などの影響によって長期にわたって連続的に点灯することができなかったが、たとえば数分程度の短期的であれば連続的に点灯することができる程度に、高出力での点灯でよい。投光デバイスは、通常時の点滅における最大輝度よりも明るく連続的に光ることになる。
また、監視制御部31は、乗員の頭部へ照射する光量を増やすために、さらなる投光の切替制御を実行してよい。
たとえば、監視制御部31は、投光デバイス54を、それによる投光エリアが狭くなるように、シート5に着座した乗員の上体の全体に対して広角に投光する状態から、乗員の頭部の周囲へ挟角に投光する状態に切り替えてよい。
これらの乗員の頭部へ照射する光量を増やすための切替制御により、投光デバイス54は、自動車1の衝突が予測される場合には、車内撮像デバイス53により撮像される乗員の頭部へ向けて、通常時よりも投光エリアを絞った強い光を照射することができる。
また、投光デバイス54が連続的に点灯するため、投光デバイス54の光量は、車内撮像デバイス53の撮像と同期するようにするために制限されなくなる。
監視制御部31は、ステップST18で出力される衝突予測解除を取得していない場合、衝突予測が解除されていないと判断し、処理をステップST23へ戻す。監視制御部31は、衝突予測が解除されるまで、ステップST23からステップST25の処理を繰り返し、最新の頭部の部分画像に基づく挙動情報を、繰り返し出力する。
監視制御部31は、ステップST18で出力される衝突予測解除を取得した場合、衝突予測が解除されたと判断し、図10の衝突予測時の処理を終了する。
乗員の保護制御部33は、ステップST17による衝突予測を受信した場合、図11の処理を実行する。保護制御部33は、ステップST17による衝突予測を新たに受信するたびに、図11の処理を繰り返し実行する。
衝突予測を取得していない場合、保護制御部33は、図11の乗員保護処理を終了する。
衝突予測を取得している場合、保護制御部33は、処理をステップST32に進める。
保護制御部33は、たとえば、挙動情報に含まれる乗員の頭部の挙動予測に基づいて、ベルトアクチュエータ63の作動開始タイミング、第一インフレータ67の動作の有無の設定、第一インフレータ67の作動開始タイミング、第二インフレータ68の有無の設定、第二インフレータ68の作動開始タイミング、などについての設定データ69を更新する。
また、保護制御部33は、挙動情報に含まれる乗員の頭部の位置および挙動予測に基づいて、衝突の衝撃により乗員の頭部が倒れる方向においてエアバックが展開するように、エアバックアクチュエータ66によりベース部材65を駆動する。
事前制御において、保護制御部33は、たとえば、ベルトアクチュエータ63を作動させてシートベルト62を引き込み、シートベルト62を乗員に密着させる。
衝突を検出していない場合、保護制御部33は、ステップST36において、ステップST18による衝突予測が解除されたか否かを判断する。衝突予測が解除されている場合、保護制御部33は、図11の乗員保護処理を終了する。衝突予測が解除されていない場合、保護制御部33は、処理をステップST32に戻す。保護制御部33は、衝突の検出または衝突予測の解除のいずれかを判断するまで、ステップST32からステップST36までの処理を繰り返す。保護制御部33は、たとえば衝突の直前まで、乗員の頭部の挙動に応じて設定を変更し、事前制御を実行する。
衝突を検出している場合、保護制御部33は、ステップST37において、衝突時制御を実行する。
衝突時制御において、保護制御部33は、たとえばベルトアクチュエータ63によりシートベルト62にテンションを加える。保護制御部33は、設定に応じて第一インフレータ67および第二インフレータ68を作動させる。これにより、エアバック64が展開する。衝突の際に乗員の運動エネルギは、シートベルト62およびエアバックにより吸収され得る。
たとえば、投光デバイス54は、自動車1の衝突が予測される場合、自動車1の衝突が予測されていない通常の場合での間欠的な通常の明るさの光を連続的な高出力の明るさの光へ切り替えて、投光デバイス54による強い光を、車内撮像デバイス53により撮像される乗員へ向けて照射する。
さらに、投光デバイス54は、たとえば、投光デバイス54による光を絞って、車内撮像デバイス53により撮像される乗員の頭部へ向けて照射する。
これにより、シートに着座している乗員の少なくとも頭部には、通常よりも明るい光が連続的に照射される。
よって、本実施形態において、車内撮像デバイス53による撮像画像には、乗員の頭部が通常時よりもはっきりと撮像されるようになる。
その結果、本実施形態では、撮像画像においてシート5に着座した乗員の頭部が容易に特定でき、乗員の頭部の位置や挙動を良好に推定し得る。乗員保護装置60は、自動車1の衝突が予測される場合には、乗員の頭部がはっきりと映る撮像画像に基づいて、たとえば衝突の際の乗員の頭部の位置や動きを良好に予測し、適切な乗員保護制御を実行可能になる。乗員監視装置60は、乗員監視装置50を用いることにより期待し得る良好な乗員保護制御を実行することが可能になる。たとえば、本実施形態では、撮像画像を処理する際に撮像画像に含まれる頭部の特定処理に手間取ることなく、撮像環境の良否によらずに、撮像画像において照射強度が上がっている頭部を確実にかつ短い処理時間で特定できるようになる。本実施形態では、顔検出のロバスト性を向上できる。
これに対して、仮にたとえば通常での撮像画像により頭部を特定しようとする場合、画像中の顔が暗くなって周囲に溶け込んで、頭部の特定のための画像処理の負荷が大きくなって処理に時間がかかったり、場合によっては顔を特定できなかったりする可能性がある。
Claims (5)
- 車両に設けられたシートに着座している乗員を監視する車両の乗員監視装置であって、
前記シートに着座している乗員へ向けて投光する投光デバイスと、
前記シートに着座している乗員を撮像する撮像デバイスと、
前記投光デバイスおよび前記撮像デバイスを制御して、前記シートに着座している乗員を撮像する処理部と、
を有し、
前記処理部は、
前記車両の衝突が予測される場合、前記投光デバイスによる連続した光を、前記撮像デバイスにより撮像される乗員の頭部に絞って照射する、
車両の乗員監視装置。
- 前記投光デバイスは、連続した投光と点滅による投光とで切り替え可能であり、
前記処理部は、
前記車両の衝突が予測されていない通常の場合、前記投光デバイスによる点滅による光を、少なくとも前記撮像デバイスにより撮像される乗員へ向けて照射し、
前記車両の衝突が予測される場合、前記投光デバイスによる連続した光を、少なくとも前記撮像デバイスにより撮像される乗員へ向けて照射する、
請求項1記載の、車両の乗員監視装置。
- 前記処理部は、
前記車両の衝突が予測される場合、前記投光デバイスによる通常時の点滅における最大輝度よりも光らせる、
請求項1または2記載の、車両の乗員監視装置。
- 前記投光デバイスは、前記シートに着座している乗員の頭部へ向けて、非可視光を投光する、
請求項1から3のいずれか一項記載の、車両の乗員監視装置。
- 請求項1から4のいずれか一項記載の車両の乗員監視装置と、
前記乗員監視装置により撮像された乗員の撮像画像に基づいて乗員保護制御を実行する乗員保護装置と、
を有する、車両の乗員保護システム。
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