JP7227940B2 - モデル学習装置、モデル学習方法、制御装置、制御方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents
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上記式において、等号の左辺は、前記状態方程式によって予測しようとする状態変数xを表すn(nは整数)次元ベクトルの時間微分であり、等号の右辺のうち、uは状態変数xの変化に影響する入力変数を表すm(mは整数)次元のベクトルであり、f(x)は状態変数xを入力としてn次元のベクトルを出力する全単射な写像であり、関数ψはn次元のベクトルを出力する任意の非線形関数であり、前記学習部は、前記モデル構造における前記関数ψを、次式により表される構造とし、
上記式において、等号の左辺は、前記関数ψであり、等号の右辺のうち、Aはn行n列の正方行列であり、gはn次元のベクトルを出力する任意の非線形関数であり、cは正の値をとる任意のスカラー関数である、モデル学習装置。そのほか、本発明は、以下の形態としても実現可能である。
上記式において、等号の左辺は、前記状態方程式によって予測しようとする状態変数xを表すn(nは整数)次元ベクトルの時間微分であり、等号の右辺のうち、uは状態変数xの変化に影響する入力変数を表すm(mは整数)次元のベクトルであり、f(x)は状態変数xを入力としてn次元のベクトルを出力する全単射な写像であり、関数ψはn次元のベクトルを出力する任意の非線形関数であってもよい。
この構成によれば、学習部において用いられるモデル構造は、上記式により定義される。このとき、関数ξ=f(x)を定義し、関数ξ=f(x)の時間微分を取ることにより、学習部において用いられるモデル構造を、状態変数xを変換した内部変数ξの時間変化を表す平易な形式の状態方程式に式変形できる。ここで、関数f(x)は全単射であるため一意の逆関数が存在し、x=f-1(ξ)として、xはξを静的な関数で変換した形で表される。したがって、内部変数ξに関する状態方程式について、安定性や収束性などの特性を解析することで、従来であれば解析困難であった、状態変数xの安定性や収束性などの特性を知ることができる。この結果、本構成のモデル学習装置によれば、非線形システムのモデル学習において、安定性及び収束性の保証を可能とできる。
上記式において、等号の左辺は、前記関数ψであり、等号の右辺のうち、Aはn行n列の正方行列であり、gはn次元のベクトルを出力する任意の非線形関数であり、cは正の値をとる任意のスカラー関数であってもよい。
この構成によれば、モデル構造における関数ψは、上記式により定義される。ここで、cは正の値をとるスカラー関数であるため、上記の通りx=f-1(ξ)とし、一旦関数cを無視して考えると、ξに関する線形状態方程式を得ることができる。この線形状態方程式においては、行列Aの固有値の実部が全て負であれば、ξは安定であり、かつ、唯一の平衡点を持つことが一般的に知られている。このため、ξに関する線形状態方程式を解析することによって、状態変数xの安定性や収束性などの特性をより容易に判定できる。また、関数cを考慮したとき、cは正の値をとるスカラー関数であるため、関数ψの出力であるベクトルの向きは変化しない。すなわち、関数cの存在は、上記式の安定性に影響を与えない。
この構成によれば、学習部は、入出力データセットのうちの入力データセットを用いた出力の推定と、出力データセットを用いた一致度の評価と、モデル構造についての学習パラメータの更新と、によって状態方程式を学習する。このため、学習部は、予め準備された入出力データセットを教師データとした学習手法に沿って、非線形の状態方程式を学習できる。
この構成によれば、予測部は、状態方程式に関する種々のパラメータと、状態方程式とを用いて、将来の状態変数xを予測する。このため、予測された状態変数xを分析や、任意の制御対象物(例えば、内燃機関、ハイブリッド機関、パワートレイン等)の制御に使用することができる。
この構成によれば、予測された状態変数xを用いて、制御対象物を制御するための操作量を決定する決定部を備えるため、予測された状態変数xを任意の制御対象物の制御に使用することができる。
図1は、本発明の一実施形態としてのモデル学習装置100の構成を例示した説明図である。モデル学習装置100は、非線形システムのモデルを学習する装置である。ここで、「非線形システム」とは、任意の制御対象物(システム)に対する入出力パラメータの関係性が一次式では表せない、または近似できない性質を持つ制御対象物を意味する。また、本実施形態では「モデル」として、非線形の状態方程式を例示する。すなわち、本実施形態において、「非線形システムのモデル」とは、非線形な任意の制御対象物に関する状態変数xを予測するための、非線形の状態方程式である。なお、「状態方程式」とは、「x・(t)=f(x(t),・・・)」のように、現時刻の状態x(t)によって、それ自身の状態x・(t)を決定する方程式を意味する。以降、下記記号1に表すxの時間微分を「x・」と記載し、下記記号2に表すξの時間微分を「ξ・」と記載する。
図6は、第2実施形態のモデル学習装置100aの構成を例示した説明図である。モデル学習装置100aは、第1実施形態で説明したモデル学習装置100としての機能と、制御装置200としての機能の両方を備える装置である。モデル学習装置100aのCPU110aは、図1で説明した制御部111及び学習部112と、図4で説明した取得部212及び予測部213を備える。モデル学習装置100aの記憶部120aには、図1で説明したモデル記憶部121及び入出力データセット122と、図4で説明した状態方程式記憶部221を備える。このようなモデル学習装置100aによれば、状態変数xを予測するための非線形の状態方程式(モデル)を学習しつつ、学習した状態方程式を用いた将来の状態変数xの予測ができる。なお、モデル学習装置100aでは、将来の状態変数xの予測結果を、状態方程式記憶部221のモデルに対してフィードバックしてもよい。このような第2実施形態の構成においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
図7は、第3実施形態の制御装置200bの構成を例示した説明図である。制御装置200bは、モデル学習装置100によって学習された非線形の状態方程式を利用して、将来の状態変数xを予測すると共に、予測された状態変数xを用いて、任意の制御対象物の操作量を決定する。制御装置200bは、例えば車載ECUとして実現される。
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。また、上記実施形態において、ハードウェアによって実現されるとした構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されるとした構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
上記実施形態では、モデル学習装置及び制御装置の構成の一例を示した。しかし、モデル学習装置及び制御装置の構成は種々の変形が可能である。例えば、モデル学習装置及び制御装置の少なくとも一方は、ネットワーク上に配置された複数の情報処理装置(サーバ装置や、車載ECU等を含む)が協働することによって構成されてもよい。
上記実施形態では、学習処理(図2)及び予測処理(図5)の手順の一例を示した。しかし、これらの処理は種々の変形が可能であり、一部のステップを省略してもよく、説明しない他のステップを追加してもよく、一部のステップの実行順序を変更してもよい。
110,110a…CPU
111…制御部
112…学習部
120…記憶部
121…モデル記憶部
122…入出力データセット
130…ROM/RAM
140…通信部
150…入出力部
200,200b…制御装置
210…CPU
211…制御部
212…取得部
213…予測部
214…決定部
220…記憶部
221…状態方程式記憶部
230…ROM/RAM
240…通信部
250…入出力部
300…制御対象物
Claims (8)
- モデル学習装置であって、
状態変数xを予測するための非線形の状態方程式の学習に用いられるモデル構造を記憶するモデル記憶部と、
前記モデル構造と、前記モデル構造に対する入力データと出力データの組を複数含んだ入出力データセットと、を用いて前記状態方程式を学習する学習部と、
を備え、
前記モデル構造は、状態変数xを入力とする全単射な写像f(x)を含む状態方程式であり、
前記モデル構造は、次式により定義され、
上記式において、
等号の左辺は、前記状態方程式によって予測しようとする状態変数xを表すn(nは整数)次元ベクトルの時間微分であり、
等号の右辺のうち、uは状態変数xの変化に影響する入力変数を表すm(mは整数)次元のベクトルであり、f(x)は状態変数xを入力としてn次元のベクトルを出力する全単射な写像であり、関数ψはn次元のベクトルを出力する任意の非線形関数であり、
前記学習部は、前記モデル構造における前記関数ψを、次式により表される構造とし、
上記式において、
等号の左辺は、前記関数ψであり、
等号の右辺のうち、Aはn行n列の正方行列であり、gはn次元のベクトルを出力する任意の非線形関数であり、cは正の値をとる任意のスカラー関数である、モデル学習装置。 - 請求項1に記載のモデル学習装置であって、
前記学習部は、
前記モデル構造に対して、前記入出力データセットのうちの前記入力データのセットを与えて出力を推定し、
推定された出力と、前記入出力データセットのうちの前記出力データのセットと、の一致度を評価し、
評価の結果に応じて前記モデル構造についての学習パラメータを更新することで、前記状態方程式を学習する、モデル学習装置。 - モデル学習方法であって、情報処理装置が、
状態変数xを予測するための非線形の状態方程式の学習に用いられるモデル構造を取得する工程と、
前記モデル構造と、前記モデル構造に対する入力データと出力データの組を複数含んだ入出力データセットと、を用いて前記状態方程式を学習する工程と、
を備え、
前記モデル構造は、状態変数xを入力としてn(nは整数)次元のベクトルを出力する全単射な写像f(x)を含む状態方程式であり、
前記モデル構造は、次式により定義され、
上記式において、
等号の左辺は、前記状態方程式によって予測しようとする状態変数xを表すn(nは整数)次元ベクトルの時間微分であり、
等号の右辺のうち、uは状態変数xの変化に影響する入力変数を表すm(mは整数)次元のベクトルであり、f(x)は状態変数xを入力としてn次元のベクトルを出力する全単射な写像であり、関数ψはn次元のベクトルを出力する任意の非線形関数であり、
前記学習する工程では、前記モデル構造における前記関数ψを、次式により表される構造とし、
上記式において、
等号の左辺は、前記関数ψであり、
等号の右辺のうち、Aはn行n列の正方行列であり、gはn次元のベクトルを出力する任意の非線形関数であり、cは正の値をとる任意のスカラー関数である、モデル学習方法。 - コンピュータプログラムであって、
状態変数xを予測するための非線形の状態方程式の学習に用いられるモデル構造を取得するステップと、
前記モデル構造と、前記モデル構造に対する入力データと出力データの組を複数含んだ入出力データセットと、を用いて前記状態方程式を学習するステップと、
を情報処理装置に実行させ、
前記モデル構造は、状態変数xを入力としてn(nは整数)次元のベクトルを出力する
全単射な写像f(x)を含む状態方程式であり、
前記モデル構造は、次式により定義され、
上記式において、
等号の左辺は、前記状態方程式によって予測しようとする状態変数xを表すn(nは整数)次元ベクトルの時間微分であり、
等号の右辺のうち、uは状態変数xの変化に影響する入力変数を表すm(mは整数)次元のベクトルであり、f(x)は状態変数xを入力としてn次元のベクトルを出力する全単射な写像であり、関数ψはn次元のベクトルを出力する任意の非線形関数であり、
前記学習するステップでは、前記モデル構造における前記関数ψを、次式により表される構造とし、
上記式において、
等号の左辺は、前記関数ψであり、
等号の右辺のうち、Aはn行n列の正方行列であり、gはn次元のベクトルを出力する任意の非線形関数であり、cは正の値をとる任意のスカラー関数である、コンピュータプログラム。 - 制御装置であって、
請求項1または請求項2に記載のモデル学習装置によって学習された非線形の状態方程式を記憶する状態方程式記憶部と、
前記状態方程式に関する種々のパラメータを取得する取得部と、
取得された前記パラメータを用いて、前記状態方程式から、将来の状態変数xを予測する予測部と、
を備える、制御装置。 - 請求項5に記載の制御装置であって、さらに、
前記予測部により予測された状態変数xを用いて、任意の制御対象物を制御するための操作量を決定する決定部を備える、制御装置。 - 制御方法であって、情報処理装置が、
請求項1または請求項2に記載のモデル学習装置によって学習された非線形の状態方程式を取得する工程と、
前記状態方程式に関する種々のパラメータを取得する工程と、
取得された前記パラメータを用いて、前記状態方程式から、将来の状態変数xを予測する工程と、
を備える、制御方法。 - コンピュータプログラムであって、
請求項1または請求項2に記載のモデル学習装置によって学習された非線形の状態方程式を取得するステップと、
前記状態方程式に関する種々のパラメータを取得するステップと、
取得された前記パラメータを用いて、前記状態方程式から、将来の状態変数xを予測するステップと、
を情報処理装置に実行させる、コンピュータプログラム。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020096728A JP7227940B2 (ja) | 2020-06-03 | 2020-06-03 | モデル学習装置、モデル学習方法、制御装置、制御方法、及びコンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2020096728A JP7227940B2 (ja) | 2020-06-03 | 2020-06-03 | モデル学習装置、モデル学習方法、制御装置、制御方法、及びコンピュータプログラム |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2021189934A JP2021189934A (ja) | 2021-12-13 |
| JP7227940B2 true JP7227940B2 (ja) | 2023-02-22 |
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ID=78848532
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2020096728A Active JP7227940B2 (ja) | 2020-06-03 | 2020-06-03 | モデル学習装置、モデル学習方法、制御装置、制御方法、及びコンピュータプログラム |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN119148528B (zh) * | 2024-09-14 | 2025-10-10 | 哈尔滨工业大学 | 一种基于短时增量的系统动力学参数实时估计方法及系统 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06266412A (ja) * | 1993-03-15 | 1994-09-22 | Sharp Corp | 制御装置 |
-
2020
- 2020-06-03 JP JP2020096728A patent/JP7227940B2/ja active Active
Non-Patent Citations (1)
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|---|
| 木村駿介ほか,"状態制約を有する非線形システムに対する状態方程式を保持する変換",計測自動制御学会論文集,第53巻、第6号,日本,公益社団法人計測自動制御学会,2017年06月30日,pp.337-345 |
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| JP2021189934A (ja) | 2021-12-13 |
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