JP7228968B2 - 排ガス処理方法およびそのシステム - Google Patents
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Description
(1)一次焼却灰は、塊状のものや、大小様々な粒径のもの、鉄類を含む金属類などが混在しているため、一次焼却灰に対し何らの前処理も行わなければ、塊状の一次焼却灰は、ダクト108の内部に吹き込むことすら難しく、また大小様々な粒径のものをダクト108の内部に吹き込むと、小粒径の一次焼却灰は、排ガスの流れに乗せてバグフィルタ105へと供給することができるものの、大粒径の一次焼却灰は、バグフィルタ105に到達する前のダクト108の途中で堆積し、ダクト108を閉塞させる恐れがある。
(2)小粒径の一次焼却灰は、比表面積が大きいので、酸性ガスとの反応効率が良好であるのに対し、大粒径の一次焼却灰は、小粒径の一次焼却灰と比べて比表面積が小さいので、酸性ガスとの反応効率が悪く、たとえ大粒径の一次焼却灰をバグフィルタ105へと供給することができても、酸性ガスを効率良く除去することができない。
カルシウム成分や反応性の無い無機質系物質を含有する被燃焼物を焼却炉で燃焼させるに伴い発生した排ガスを、前記焼却炉の下流側に設置されたバグフィルタに送り込んでその排ガス中のダストを除去するようにした排ガス処理方法において、
前記焼却炉での一次燃焼による前記被燃焼物の燃焼によって生成した一次焼却灰を分級し、粉砕に適さない大塊物を除去する分級工程と、
前記分級工程によって分級された前記一次焼却灰を磁力選別し、粉砕に適さない鉄類を含む金属類を除去する磁力選別工程と、
前記磁力選別工程によって磁力選別された前記一次焼却灰を粉砕する粉砕工程と、
前記粉砕工程によって粉砕された前記一次焼却灰を前記バグフィルタの上流側に吹き込む焼却灰吹込工程と、
を含むことを特徴とするものである。
カルシウム成分や反応性の無い無機質系物質を含有する被燃焼物を焼却炉で燃焼させるに伴い発生した排ガスを、前記焼却炉の下流側に設置されたバグフィルタに送り込んでその排ガス中のダストを除去するようにした排ガス処理システムにおいて、
前記焼却炉での一次燃焼による前記被燃焼物の燃焼によって生成した一次焼却灰を分級し、粉砕に適さない大塊物を除去する分級機と、
前記分級機によって分級された前記一次焼却灰を磁力選別し、粉砕に適さない鉄類を含む金属類を除去する磁力選別機と、
前記磁力選別機によって磁力選別された前記一次焼却灰を粉砕する粉砕機と、
前記粉砕機によって粉砕された前記一次焼却灰を前記バグフィルタの上流側に吹き込む焼却灰吹込装置と、
を備えることを特徴とするものである。
図1に示されるごみ焼却施設1は、カルシウム成分やケイ素などの反応性のない無機質系の物質を含有する都市ごみ(被燃焼物)を燃焼させる焼却炉2と、この焼却炉2での燃焼に伴い発生し焼却炉2に付設されるボイラ2aを経て排出される排ガスを処理する排ガス処理システム3とを備えている。
排ガス処理システム3は、主として減温塔4、バグフィルタ5、触媒脱硝塔6および煙突7を備えてなり、焼却炉2からの排ガスを、図示されない誘引ファンによる気流によって減温塔4に送り込み、減温塔4で所定温度以下に減温した排ガスを、ダクト8を介してバグフィルタ5に送り込み、バグフィルタ5内のろ布のろ過作用で排ガス中のダストを除去し、ダストが除去された排ガスを触媒脱硝塔6に送り込み、触媒脱硝塔6で窒素酸化物を除去した後の排ガスを煙突7から外部へと排気するようにされている。
分級機11は、焼却炉2からの主灰を分級し、粉砕に適さない大塊物を除去する分級工程を実施するためのものである。なお、大粒径の主灰は、小粒径のものと比べてCa含有量が少ないことが分かっているため、大塊物を除去しても消石灰使用量削減効果に大きな影響はない。この分級機11で大塊物が除去された後の主灰は、磁力選別機12へと送られる。
磁力選別機12は、分級機11から例えばベルトコンベヤ等の搬送装置によって送られてくる分級工程を経た主灰を磁力選別し、この主灰の中から粉砕に適さない鉄類を含む金属類を除去する磁力選別工程を実施するためのものである。この磁力選別機12で金属類が取り除かれた後の主灰は、粉砕機13へと送られる。ここで、磁力選別機12としては、例えば、主灰を搬送するベルトコンベヤの上方で吊り下げ、搬送している主灰に混入している鉄片等を吸引し、ベルトコンベヤの外へ排出するようにした永磁式吊下磁選機や電磁式吊下磁選機、主灰が導入されるハウジング内の永磁ドラムによって主灰中に混入している鉄片等を自動的に排出・除去するようにしたドラム式磁選機、主灰を搬送するベルトコンベヤにおいてマグネットプーリを用いた形式のベルトコンベヤ式磁選機などが挙げられる。
粉砕機13は、磁力選別機12で鉄類を含む金属類が取り除かれた粒径が数mm程度の主灰を、圧縮、衝撃、摩砕等の作用で反応助剤と同程度の平均粒子径5~30μm程度、好ましくは20~30μm程度まで粉砕する粉砕工程を実施するためのものである。こうして、磁力選別工程を経た主灰を粉砕することにより、ハンドリング性が向上する上に、比表面積が大きくなるため、酸性ガスとの反応効率を向上させることができる。なお、この粉砕機12としては、例えば、2個のロールを互いに噛み合うように回転させ、その間で被処理物を圧縮粉砕するロールクラッシャーや、セラミックなどの硬質のボールと、被処理物とを円筒形の容器に入れて回転させることによって被処理物をすり潰すボールミル、多数のハンマーを外周に取り付けた円筒を回転させて衝撃や摩擦により被処理物を粉砕するハンマーミルなどが挙げられる。この粉砕機12で粉砕された主灰は、焼却灰吹込装置14へと送られる。
粉砕機13からの主灰は、焼却灰吹込装置14によってバグフィルタ5の上流側に吹き込まれる。ここで、焼却灰吹込装置14としては、例えば、押込み気流を発生させるブロワ15と、粉砕機13からの小粒径の主灰を貯留するサイロ16と、ブロワ15とダクト8とを接続する粉体輸送管17と、サイロ16に貯留されている小粒径の主灰を粉体輸送管17内へと供給可能にそれらサイロ16と粉体輸送管17との間に介設されるフィーダ18とを備え、ブロワ15の作動によってダクト8へと向かう押込み気流を粉体輸送管17内に発生させながらサイロ16内に貯留されている小粒径の主灰をフィーダ18によって粉体輸送管17内へと供給することにより、小粒径の主灰が粉体輸送管17内の押込み気流によって運ばれてダクト8内に吹き込むことができる構成のものを用いることができる。
以上に述べたように構成される排ガス処理システム3においては、焼却炉2での一次燃焼による被燃焼物の燃焼によって生成した主灰に対し分級、磁力選別および粉砕の各工程を施すことにより、排ガスの流れに乗り易くて比表面積が大きい小粒径の主灰が得られる。そして、この主灰をバグフィルタ5の上流側に吹き込むことにより、主灰に含まれる反応性の無い無機質系物質(Si等)を主成分とする反応助剤を排ガスの流れに乗せて確実にバグフィルタ5へと供給し、ろ布の表面に付着させることができるとともに、主灰に含まれる石灰分(CaO)と排ガス中の水分とが反応し排ガスの熱で速やかに乾燥されて生成された消石灰を排ガス流れに乗せてバグフィルタ5へと供給することができる。したがって、バグフィルタ5の目詰まりを防止して差圧の上昇を抑制することができるとともに、酸性ガスとの反応効率を良好なものとすることができ、これによって反応助剤および消石灰を別途用意して使用する必要がなくなる、あるいは反応助剤および消石灰を別途用意して使用する必要があってもその使用量を大幅に削減することができる。
図2に示される試験システムを用いて、上記粉砕工程を経た主灰(以下、「粉砕主灰」と称する。)の酸性ガス(HCl)除去性能を評価した。具体的には、粉砕主灰を反応器21に充填し、HClガスを通ガスして、サンプルが破過するまでのHCl吸収量を測定した。ここでいう破過とは、充填サンプルのHCl吸収能力が飽和する状態とし、試験は入口ガス中HCl濃度と出口ガスHCl濃度が同等となるまで行った。ガス中HCl濃度は、レーザーHCl計22(日本サーモ(株):LGA-4500)を用いて測定した。
また、従来酸性ガス除去に使用されている消石灰(JIS特号)を用いて同様の実験を行い、粉砕主灰とHCl吸収量を比較した。
表1に実験条件を、表2に実験サンプル(粉砕主灰、消石灰(JIS特号))の分析結果を、それぞれ示した。
2 焼却炉
3 排ガス処理システム
5 バグフィルタ
11 分級機
12 磁力選別機
13 粉砕機
14 焼却灰吹込装置
Claims (4)
- カルシウム成分や反応性の無い無機質系物質を含有する被燃焼物を焼却炉で燃焼させるに伴い発生した排ガスを、前記焼却炉の下流側に設置された減温塔を介して当該減温塔の下流側に設置されたバグフィルタに送り込み、当該バグフィルタ内のろ布のろ過作用でその排ガス中のダストを除去するようにした排ガス処理方法において、
前記焼却炉での一次燃焼による前記被燃焼物の燃焼によって生成した一次焼却灰を分級し、粉砕に適さない大塊物を除去する分級工程と、
前記分級工程によって分級された前記一次焼却灰を磁力選別し、粉砕に適さない鉄類を含む金属類を除去する磁力選別工程と、
前記磁力選別工程によって磁力選別された前記一次焼却灰を粉砕する粉砕工程と、
前記粉砕工程によって粉砕された前記一次焼却灰を前記減温塔の下流側で、且つ前記バグフィルタの上流側に吹き込む焼却灰吹込工程と、
を含み、
前記一次焼却灰に含まれる前記反応性の無い無機質系物質を主成分とする粉体を反応助剤として排ガスの流れに乗せて前記バグフィルタへと供給し、前記ろ布の表面に付着させることによってダストが前記ろ布に目詰まりすることを防止するようにしたことを特徴とする排ガス処理方法。 - 前記粉砕工程において、前記一次焼却灰を、平均粒子径が20~30μmとなるように粉砕する請求項1に記載の排ガス処理方法。
- カルシウム成分や反応性の無い無機質系物質を含有する被燃焼物を焼却炉で燃焼させるに伴い発生した排ガスを、前記焼却炉の下流側に設置された減温塔を介して当該減温塔の下流側に設置されたバグフィルタに送り込み、当該バグフィルタ内のろ布のろ過作用でその排ガス中のダストを除去するようにした排ガス処理システムにおいて、
前記焼却炉での一次燃焼による前記被燃焼物の燃焼によって生成した一次焼却灰を分級し、粉砕に適さない大塊物を除去する分級機と、
前記分級機によって分級された前記一次焼却灰を磁力選別し、粉砕に適さない鉄類を含む金属類を除去する磁力選別機と、
前記磁力選別機によって磁力選別された前記一次焼却灰を粉砕する粉砕機と、
前記粉砕機によって粉砕された前記一次焼却灰を前記減温塔の下流側で、且つ前記バグフィルタの上流側に吹き込む焼却灰吹込装置と、
を備え、
前記一次焼却灰に含まれる前記反応性の無い無機質系物質を主成分とする粉体を反応助剤として排ガスの流れに乗せて前記バグフィルタへと供給し、前記ろ布の表面に付着させることによってダストが前記ろ布に目詰まりすることを防止するようにしたことを特徴とする排ガス処理システム。 - 前記粉砕機において、前記一次焼却灰を、平均粒子径が20~30μmとなるように粉砕する請求項3に記載の排ガス処理システム。
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